JPH06103213B2 - 歪ゲ−ジ式ロ−ドセル - Google Patents

歪ゲ−ジ式ロ−ドセル

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JPH06103213B2
JPH06103213B2 JP62154962A JP15496287A JPH06103213B2 JP H06103213 B2 JPH06103213 B2 JP H06103213B2 JP 62154962 A JP62154962 A JP 62154962A JP 15496287 A JP15496287 A JP 15496287A JP H06103213 B2 JPH06103213 B2 JP H06103213B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は起歪体の主軸方向又はねじり方向又は該両方向
の偏荷重による出力誤差を補正した歪ゲージ式ロードセ
ルに関する。
〔従来技術〕
従来、上下ビーム型の起歪体の起歪部に貼付けられると
共にホイートストンブリッジに組み込まれた複数の歪ゲ
ージを具備する歪ゲージ式ロードセルの偏荷重による出
力誤差を補正する方法としては、下記の方法がある。
上下ビームの起歪部の一部を取り去り起歪部の断面形
状を変えて偏荷重に対して不感になるようにする。
また、歪ゲージを予め傾ける等して補正可能な出力応
答を発生し得る様にし、補償手段として抵抗器をブリッ
シジ回路上に付加する方法がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記及びの方法はいずれも下記のよう
な欠点があった。
について、 a)上下ビームの起歪部を削り取って行くため設計通り
の出力が得られず、個々のロードセルの出力のバラツが
大きくなる。
b)起歪部を削り取って行くため起歪体の強度が弱くな
る。
c)メカニカル的シンメトリーを崩しているため、ねじ
り程度が一定にならず皿の四隅のストッパークリアラン
スが一定にならない。
d)ロードセルの製造を無人化工程しにくい。
e)零点が大幅にずれる。
f)何回も繰り返し調整確認する必要がある。
について、 a)所定の抵抗値が得にくく補正精度が粗くなる。
b)ロードセルの製造を無人化工程しにくい。
c)零点が大幅にずれる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記問題点
を除去し、起歪体の主軸方向の偏荷重又はねじれ方向の
偏荷重又はその両方の偏荷重による出力誤差を容易に補
正することができる歪ゲージ式ロードセルを提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明は、起歪体の所定位置
に貼付けられると共にホイートストンブリッジに組み込
まれた複数の歪ゲージの前記起歪体主軸方向に折り返し
往復するパターンを設け、該パターンの任意部分に該パ
ターンが数個所にわたり短絡或いは該短絡を切離すこと
によって抵抗値を必要量変える抵抗値調整個所を設け、
予め測定された起歪体の主軸方向の偏荷重の誤差に応じ
て選択された所定の歪ゲージの抵抗値を必要量変えるこ
とによって偏荷重の誤差を補正して歪ゲージ式ロードセ
ルを構成した。
また、起歪体の所定位置に貼付けられると共にホイート
ストンブリッジに組み込まれた複数の歪ゲージの起歪体
主軸方向に折り返し往復するパターンと主軸に対してあ
る角度を持って折り返し往復するパターンを設け、該パ
ターンの任意部分に該パターンが数個所にわたり短絡或
いは該短絡を切離すことによって抵抗値を必要量変える
抵抗値調整個所を設け、主軸方向の偏荷重の誤差の補正
に対しては予め測定された起歪体の主軸方向の誤差に応
じて、ねじれ方向の偏荷重の誤差の補正に対しては予め
測定された起歪体のねじれ方向の誤差に応じて、主軸方
向及びねじれ方向の偏荷重の補正に対しては予め測定さ
れた起歪体の主軸方向とねじれ方向の誤差に応じて選択
される所定のパターン部分の抵抗値を必要量変えること
によって偏荷重の誤差を補正して歪ゲージ式ロードセル
を構成した。
〔作用〕
歪ゲージ式ロードセルを上記の如く構成することによ
り、所定の歪ゲージのパターンの必要個所に設けられた
抵抗値調整個所を切断し、抵抗値を変えることによって
主軸方向の偏荷重又はねじれ方向の偏荷重又はその両方
をも容易にしかも予め1回の偏荷重の誤差測定をするだ
けで高精度に偏荷重の補正が行な得る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例である歪ゲージ式ロー
ドセルに用いる歪ゲージZの形状を示す図である。歪ゲ
ージは図示するように、起歪体の起歪部を貼り付けた際
主軸方向に折り返し往復するパターン104が形成され、
該パターン104の任意部分にパターンを短絡し、切離す
ことによって端子101と端子102と間の抵抗値を必要量変
える抵抗値調整個所103が設けられている。即ち抵抗値
調整個所103を切り離すことにより、端子101と端子102
との間の抵抗値が増加する。上記構成の歪ゲージZを用
いた歪ゲージ式ロードセルを説明する。
上記形状の歪ゲージZA,ZB,ZC,ZDを第3図に示すよう
に上下ビームB1,B2を具備する起歪体10の起歪部に貼り
付けてロードセルを構成している。
なお、第3図において、(a)は平面図、(b)は側面
図、(c)は底面図である。
第11図(a),(b)に示す上下にビームB1,B2を有す
る起歪体10の起歪部に歪ゲージZA,ZB,ZC,ZDを貼り付
けた構造の所謂ダブルビーム型のロードセルは、第12図
に示すようにホイートストンブリッジに組んで出力を取
り出すために、原理的には仮に起歪体10に曲げモーメン
トやねじりモーメントが働いた場合においても、これら
が歪ゲージに与える変化を相殺するから、曲げモーメン
トやねじりモーメントに不感なロードセルとなってい
る。なお、第12図において、1は増幅器、2はA/D変換
器、3はCPUである。
しかしながら実際には起歪体10の加工にバラツキが生じ
たり、その他歪ゲージの感度バラツキや歪ゲージの非対
象等から無視できない誤差が生じる。そこで、従来より
上記又はに示すような四隅調整方法が実施されてい
るが、いずれも上記のような欠点を有している。以下本
発明の実施例を説明する。
先ず、一般的に知られている内容としてロードセルの結
線に利用されるホイートストンブリッジの隣り合う辺の
等量の変化は、相殺される性質がある。ロードセルの出
力をVOUT、入力をVINとし、ゲージZA,ZB,ZC,ZDのそ
れぞれの抵抗値をRA,RB,RC,RDとすると、第12図の回
路では、 VOUT=VP−VQ =VIN{RD/(RA+RD)−RC/(RB+RC)} (1) となる。
今仮に個々の歪ゲージZA,ZB,ZC,ZDの抵抗値が全てR
の値から、歪ゲージZA,ZBの抵抗値がΔRの変化をした
とすると、 VOUT=VIN{R/(2RA+ΔR)−R/(2R+ΔR)} =0 となって、歪ゲージZA,ZBの抵抗値がRの時と出力は変
わらない。また、歪ゲージZB,ZCの抵抗値がΔRの変化
をしたとすると、 VOUT=VIN{R/2R−(R+ΔR)/(2R+2ΔR)} =VIN{1/2−1/2} =0 となって、隣り合う辺の変化は相殺されることが証明さ
れる。
今ここで、起歪体の主軸方向のモーメント即ちロードセ
ルの曲げモーメントが増す方向を正の偏荷重の方向とす
ると、第11図(a)のx方向の正の偏荷重に対して出力
が減少する固有の誤差特性を有するロードセルがあった
とする。この場合、第1図に示す歪ゲージを第3図に示
すように起歪体10の起歪部に貼り付け、第6図に示すよ
うに配線した場合、第5図(a)の計量皿11のm点にお
ける出力をVM、0点における出力をV0とすると、補正前
は第6図に示すようにVM<V0と表わせる。歪ゲージZ
B(歪ゲージZCでも良い)の抵抗値調整個所103を切り離
し歪ゲージZBの抵抗値を増すと、計量皿11のm点への負
荷における曲げモーメントMのみ捉えて見れば、歪ゲー
ジZA,ZB共曲げモーメントMに対し第5図(c)に示す
ように引張力Tを受けるが、抵抗値の大きい歪ゲージZB
の方が抵抗値の増加の絶対値も大きく、また歪ゲージ
ZC,ZDは曲げモーメントに対し圧縮力Cを受けるものの
抵抗値が等しい。
従って、第6図のS点の電位VSはP点の電位VPより小さ
くなり、出力VM′=VP′−VS′は増加し、VM′=VO′と
することができる。
なお、第5図(b)は起歪体10に曲げモーメントが作用
しない場合を示し、歪ゲージZA,ZCは圧縮力Cが作用
し、歪ゲージZB,ZDは引張力Tが作用する。
歪ゲージZCの抵抗値調整個所103を切り離した場合は、
歪ゲージZCは曲げモーメントMに対して圧縮力Cを受け
るから、歪ゲージZDに比べて抵抗値の減少の絶対値は大
きくS点における電位VSの方がP点における電位VPより
小さくなる。従って、第7図に示すようにVM′=VO′と
することができる。
上記歪ゲージZB,ZCの抵抗値調整個所103部を過度に切
り離した場合は、歪ゲージZA又は歪ゲージZDの抵抗値調
整個所103を切り離せば、逆方向の補正が行なえ、過度
な補正状態からVM′≒VO′とすることができる。
第2図は本発明の第2の実施例である歪ゲージ式ロード
セルに用いる歪ゲージZの形状を示す図である。歪ゲー
ジZは起歪体に貼付けられた場合、前記起歪体主軸方向
に折り返し往復するパターン203と、主軸に対してある
角度を持って折り返し往復するパターン204,205と、該
パターン204,205の任意部分にパターンを短絡し、切離
すことによって端子201と端子202と間の抵抗値を必要量
変える抵抗値調整個所206,207が形成されている。即ち
抵抗値調整個所206,207を切り離すことにより、端子201
と端子202との間の抵抗値が増加する。上記形状の歪ゲ
ージZA,ZB,ZC,ZDを第4図に示すように起歪体10の起
歪部に貼り付けてロードセルを構成する。なお、第4図
において、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
底面図である。
第11図のx方向,y方向の正の偏荷重に対して出力が減少
する固有の誤差特性を有するロードセルがあったとす
る。この場合、上記第2図に示す形状の歪ゲージZを、
第4図に示すように起歪体10の起歪部に貼り付け、第8
−1図(a)のm,q点における出力をVMQ、O点における
出力をVOとすると、VMQ<VOであり、歪ゲージZBのL側
の抵抗値調整個所207(第2図参照)を切り離すと、歪
ゲージZBのL側のパターン205は第8−2図(c)に示
すように主軸方向にもねじり方向へも引張応力Tを得て
歪ゲージZAに比べて抵抗値を増す。従って、第9図のS
点の電位VS′はP点の電位VP′に比べて下がり出力
VMQ′=VP′−VS′は増加する。
なお、第8−1図において、(a)は本実施例の歪ゲー
ジ式ロードセルを用いた荷重計の概略を示す側面図、
(b)は起歪体10に曲モーメントMが作用しない場合の
状態を示す側面図、(c)は起歪体10に曲モーメントM
が作用した場合の状態を示す側面図である。また、第8
−2図において、(a)は第8−1図(a)のX矢視
図、(b)は起歪体10にねじりモーメントQが作用する
場合の第8−1図(a)のZ矢視図、同図(c),
(d),(e)はそれぞれの平面、側面、底面図を示
す。
また、第4図及び第8−2図においては、起歪体10の主
軸に対してある角度をもって折り返し往復するパターン
において、支点側から重点側を見て右側をR側、左側を
L側とする。
話を分かり易くするために、仮に歪ゲージZBのL側の抵
抗値調整個所207を切り離した時に曲げモーメントによ
る出力誤差とをねじりモーメントによる出力誤差が1:1
の対応で補正されると、上記抵抗値調整個所207(第2
図参照)を適当に切り離すことによって、第10図の如く
VMQ′≒VO′とすることができる。
しかしながら一般には、曲げモーメントによる出力誤差
やねじりモーメントによる出力誤差の生じ方はまちまち
で、符号さえそれぞれ異なる。従って、上記2つのモー
メントによる出力誤差が1:1の対応で補正されることは
ごくまれである。その場合、仮にねじりモーメントに対
してより大きく補正要素を持つ場合は、歪ゲージZBのR
側の抵抗値調整個所206(第2図,第4図参照)を切り
離せば結果として曲げモーメントの補正要素が強くな
る。また、曲げモーメントに対しより大きく補正要素を
持つ場合は、歪ゲージZAのR側の抵抗値調整個所207を
補助的に必要なだけ切り離せば、結果としてねじりモー
メントの補正要素が強くなる。こうして上記適当な切り
離しをすることによってVMQ′≒VO′とすることができ
る。
また、上記のままでは零出力は補正前と比べて大きく崩
れてしまう。ロードセルの性能としては、零出力も大き
な要素となるため、前記の処置でモーメントの補正が正
確に行なえても、逆に短所をその補正のために作ってし
まうことになる。従来技術では、この問題が未解決であ
ったが、本実施例では、更にこの問題にも対処できる。
図示はしないが、歪ゲージZに主軸方向と主軸に対して
ある角度をなすパターンを形成し、この両パターンに抵
抗値調整個所を設けた歪ゲージを使用して説明する。
今、話しをわかり易くするために、歪ゲージZBと歪ゲー
ジZAにてモーメント補正と零点補正を行なうものとす
る。この際、相方の歪ゲージZA,ZBの抵抗値の変化を等
しければ零点はかわらないから、 ΔrB+ΔrBL−(ΔrAL+ΔrAR)=0 ……(2) となる。
ここで、ΔrB・・・・歪ゲージZBの主軸方向パターンの
抵抗値調整幅 ΔrBL・・・・歪ゲージZBの左側斜めパターンの抵抗値
調整幅 ΔrAL・・・・歪ゲージZAの左側斜めパターンの抵抗値
調整幅 ΔrAR・・・・歪ゲージZAの右側斜めパターンの抵抗値
調整幅 更に、主軸方向の偏荷重に対し、主軸方向のパターンの
抵抗値調変化による偏荷重補正効果と斜めパターンの抵
抗値変化による偏荷重補正効果が同じ抵抗変化に対し、
1:aの比を持って調整効果を有するものとすると、 (ΔrB+aΔrBL)−a(ΔrAL+ΔrAR)=Δrx ……
(3) ここで、Δrxは、主軸方向の偏荷重同時に出力がマイナ
スする誤差を補正するのに必要な主軸方向のパターンの
抵抗値調整幅。さらにねじり方向の偏荷重の時に出力が
マイナスする誤差を補正するのに必要な斜めパターンの
抵抗値調整幅をΔryとすると、 ΔrBL−ΔrAL+ΔrAR=Δry ……(4) さらに条件を簡略化して、具体的数値を入れて説明する
と、 i)歪ゲージZAの斜めパターンは左右を等しく調整する
こととする(ΔrAL=ΔrAR=ΔrAZとおく)。
ii)Δrx=0.015Ω,Δry=0.03Ω a=0.5と仮定する。
上記(2),(3),(4)式はそれぞれ ΔrB+ΔrBL−2ΔrAZ=0 ……(5) ΔrB+0.5ΔrBL−0.5・2ΔrAZ=0.015 ……(6) ΔrB=0.03 ……(7) また、(6)式は ΔrB+0.5ΔrBL−ΔrAZ=0.015 ……(6)′ (5),(6)′,(7)式により ΔrB=ΔrBL=ΔrAL=ΔrAR=0.03Ω となり、それぞれ抵抗調整個所を0.03Ωつづ増やしてや
れば主軸方向、ねじり方向の偏荷重の誤差を補正しつつ
零点を変えない補正方法が得られる。
また、モーメント補正と零点補正を主軸方向と主軸に対
してある角度をなすパターンの両方に抵抗値調整個所を
持つ歪ゲージにて説明したが、主軸に対しある角度をな
すパターンのみに抵抗値調整個所を持つ歪ゲージでも可
能である。この場合は、ΔrBに変えて1/2a(ΔrBL′+
ΔrBR′)・・・・但し|ΔrBL′|=|ΔrBR′|を用
いれば等価である。
また、歪ゲージZBのL側の抵抗値調整個所207を切り離
すかわりに、歪ゲージZCのL側の抵抗値調整個所207を
切り離しても同様の効果が得られれる。上記の場合、曲
げモーメント、ねじりモーメントに対し、歪ゲージZC
L側の抵抗パターン205は主軸方向にもねじり方向へも
圧縮力Cを得て、抵抗値を減じる。従ってS点の電位
VS′は下がり、出力VMQ′は大きくなる。よって各モー
メントに対して出力誤差が1:1の対応で補正されると、V
MQ′=VO′とすることができる。また、1:1に対応する
場合も前記歪ゲージZBのL側の抵抗値調整個所207を切
り離す場合において説明したと同様の論理でりVMQ′=V
O′とすることができる。
また、主軸に対するある角度をなすパターンが歪ゲージ
の片側にしかない場合や、主軸に対しある感度をなすパ
ターンが歪ゲージの両側にあっても、抵抗値調整個所が
歪ゲージの片側のパターンにしかない場合でも前記論理
の応用から適宜必要な歪ゲージの抵抗値調整個所を切り
離すことにより目的を達成することができる。また、過
度な補正をした時などで短絡させてもとの状態に戻して
もよい。また、上記実施例では、4枚の歪ゲージZA
ZB,ZC,ZDがアクテブゲージであったが、その内の2枚
のダミー抵抗に置き換えてブリッシジを形成してもよ
い。
また、上記実施例ではダブルビーム型ロードセルで説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく剪断型
ロードセルやコラム型ロードセルなど他の歪ゲージ式ロ
ードセルであっても良い。
また、主軸方向にある角度を持って折り返し往復するパ
ターンのある角度とは曲げモーメントによる誤差を最も
効率よく調整できる角度、例えば30°〜45°が適当であ
るが、それ以外であっても良い。
また、第2図の歪ゲージZとは直角方向に異なるパター
ンであってもよいが、この場合は上記実施例と異なるこ
とに注意しさえすれば何らさしつかえない。抵抗値調整
個所の調整の感度変化は1,2,4,8,16・・・・といった倍
々で増える調整要素が効果的であるが、とくにこれに限
定されない。
抵抗値調整として歪ゲージのパターンを切り離す以外の
他の方法としては、予め歪ゲージのパターンを半田ブリ
ッジしやすい形状に端子部を近接して設けておき、半田
ブリッジによって抵抗値を減じてモーメント感度を調節
してもよい。
また、歪ゲージのパターン幅や厚みをトリミング等の手
法で減じて抵抗値を増加させ、調整しても良い。よって
歪ゲージパターンの任意部分の抵抗値調整個所の抵抗値
並びに調整手段には限定されない。
以上説明したように上記実施例に示す歪ゲージ式ロード
セルは、偏荷重による誤差に対する補正が極めて簡単に
できると共に、起歪体の力学的バランスを崩すことなく
高精度に調整を行なうことが可能である。
また、最近徐々に出始めて薄膜ロードセル(良導体から
なる起歪体には、ポリミド等の高分子樹脂やセラミック
コーティングなどを施したり、アルミニウム起歪体の場
合はアルマイト等の処理をして絶縁被膜を形成し、エッ
チグなどでパターン化してロードセルを形成するもの。
絶縁体でなるものとしては、セラミックの起歪体なども
ある。この場合は直接薄膜を形成できる。)は、極力人
手を省いてIC製造技術の応用でロードセルを作成し、コ
ストダウンを計ろうとするもので、従来技術では曲げモ
ーメントやねじりモーメントの補正が無人化しにいく傾
向にあったが、上記実施例の場合は曲げモーメントやね
じりモーメントの誤差の大きさによって、歪ケージパタ
ーンの抵抗値調整個所のどことどこを切り離せばよいの
かをコンピュータ等に入力しておくことは極めて容易で
あるので、こうして無人化への工程に移行する際に極め
て都合良く、抵抗値調整個所の切り離しもレーザートリ
ミング等の手法であれば、IC技術の延長線上で行なうこ
とが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、下記のような極め
て優れた効果が得られる。
所定の歪ゲージのパターンの必要個所に設けられた抵
抗値調整個所を調整し、抵抗値を変えることによって主
軸方向の偏荷重又はねじれ方向の偏荷重又はその両方を
も容易にしかも予め1回の偏荷重の誤差測定をするだけ
で、起歪体を削って強度を下げることなく、また多数の
補正抵抗器を用意しておきロードセルの回路内に組み込
むことなく、高精度に偏荷重の補正が行える。
歪ゲージ式ロードセルの製造工程の無人化に大きく寄
与する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に係る歪ゲージ式ロードセル
に用いる歪ゲージの形状を示す図、第3図(a),
(b),(c)はそれぞれ本発明に係る歪ゲージ式ロー
ドセルの平面,側面,底面図、第4図(a),(b),
(c)はそれぞれ本発明に係る歪ゲージ式ロードセルの
平面,側面,底面図、第5図(a),(b),(c)は
それぞれ第3図に示すロードセルの動作を示す図、第6
図は第5図(a)のm点に荷重が作用した場合の補正前
の出力状態を示す図、第7図はその補正後の出力状態を
示す図、第8−1図(a),(b),(c)はそれぞれ
第4図に示すロードセルの動作を示す図、第8−2図
(a),(b),(c),(d),(e)はそれぞれ第
4図に示すロードセルの動作を示す図、第9図は第8−
1図(a)のm,q点に荷重が作用した場合の補正前の出
力状態を示す図、第10図はその補正後の出力状態を示す
図、第11図は通常の歪ゲージ式ロードセルを用いた荷重
計の概略構造を示す図で、同図(a)は平面図、同図
(b)は側面図、第12図は歪ゲージの結線状態を示す回
路図である。 図中、Z……歪ゲージ、101,102……端子、103……抵抗
値調整個所、104……パターン、201,202……端子、203,
204,205……パターン、206,207……抵抗値調整個所、
ZA,ZB,ZC,ZD……歪ゲージ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起歪体の所定位置に貼付けられると共にホ
    イートストンブリッジに組み込まれた複数の歪ゲージの
    前記起歪体主軸方向に折り返し往復するパターンを設
    け、該パターンの任意部分に該パターンが数個所にわた
    り短絡或いは該短絡を切離すことによって抵抗値を必要
    量変える抵抗調値整個所を設け、予め測定された前記起
    歪体の主軸方向の偏荷重の誤差に応じて選択された所定
    の歪ゲージの抵抗値を必要量変えることによって前記偏
    荷重の誤差を補正したことを特徴とする歪ゲージ式ロー
    ドセル。
  2. 【請求項2】起歪体の所定位置に貼付けられると共にホ
    イートストンブリッジに組み込まれた複数の歪ゲージの
    前記起歪体主軸方向に折り返し往復するパターンと主軸
    に対してある角度を持って折り返し往復するパターンを
    設け、該パターンの任意部分に該パターンが数個所にわ
    たり短絡或いは該短絡を切離すことによって抵抗値を必
    要量変える抵抗値調整個所を設け、主軸方向の偏荷重の
    誤差の補正に対しては予め測定された前記起歪体の主軸
    方向の誤差に応じて、ねじれ方向の偏荷重の誤差の補正
    に対しては予め測定された前記起歪体のねじれ方向の誤
    差に応じて、主軸方向及びねじれ方向の偏荷重の補正に
    対しては予め測定された前記起歪体の主軸方向とねじれ
    方向の誤差に応じて選択される所定のパターン部分の抵
    抗値を必要量変えることによって前記偏荷重の誤差を補
    正したことを特徴とする歪ゲージ式ロードセル。
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