JPH0610284U - リンク機構のロック装置 - Google Patents
リンク機構のロック装置Info
- Publication number
- JPH0610284U JPH0610284U JP5616192U JP5616192U JPH0610284U JP H0610284 U JPH0610284 U JP H0610284U JP 5616192 U JP5616192 U JP 5616192U JP 5616192 U JP5616192 U JP 5616192U JP H0610284 U JPH0610284 U JP H0610284U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リンク機構の伸縮作動を所望の状態で機械的
に確実にロックする。 【構成】 2本のリンク部材をX字状に交差させるとと
もに、その交差部を軸支し、このX字状のリンク部材を
複数個連結して伸縮自在に構成されてなるリンク機構の
ロック装置を、上記一方のリンク部材に回動自在に軸支
されてなる大ギアと、他方のリンク部材に固着されたア
ーム部材と、このアーム部材に回動自在に軸支され、か
つ、常態において上記大ギアを噛合する従動ギアと、こ
の従動ギアと常態において噛合し、かつ、常態において
上記大ギアとは噛合しない状態でアーム部材に回動自在
に軸支されてなるロックギアと、該ロックギアを大ギア
方向に移動させる動力と、から構成した。
に確実にロックする。 【構成】 2本のリンク部材をX字状に交差させるとと
もに、その交差部を軸支し、このX字状のリンク部材を
複数個連結して伸縮自在に構成されてなるリンク機構の
ロック装置を、上記一方のリンク部材に回動自在に軸支
されてなる大ギアと、他方のリンク部材に固着されたア
ーム部材と、このアーム部材に回動自在に軸支され、か
つ、常態において上記大ギアを噛合する従動ギアと、こ
の従動ギアと常態において噛合し、かつ、常態において
上記大ギアとは噛合しない状態でアーム部材に回動自在
に軸支されてなるロックギアと、該ロックギアを大ギア
方向に移動させる動力と、から構成した。
Description
【0001】
この考案は、パンタグラフ状に構成されたリンク機構のロック装置に係り、特 に、倉庫等に配設される棚状の床やプール等の昇降床等を支持する装置として好 適なリンク機構のロック装置に関する。
【0002】
例えば、倉庫等に配設される棚状の床は、従来、その四隅が柱等によって支承 されており、該床面に多くの物品を整理して収納できるように構成されているの が一般的である。
【0003】 また、プール等の昇降床の場合には、従来、その四隅が伸縮自在なシリンダロ ッドやチェーンベルト或はワイヤーロープ等によって支持され、所望水深位置に 昇降床をセットできるように構成されているのが一般的である。
【0004】 ところで、このように構成された従来の倉庫等に配設される棚状の床やプール 等の昇降床に重量物を載置し或は多くの人が乗った場合には、上記床に大荷重が 作用し、上記各床を、例えば、パンタグラフ状のリンク機構で昇降させ、かつ、 支持する場合には、上記荷重によって上記リンク機構が収縮し易く、非常に危険 である、という問題を有していた。
【0005】 この考案は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするとこ ろは、リンク機構の伸縮作動を所望の状態で機械的に確実にロックすることがで き、しかも、構成が簡易なため廉価に提供することができるリンク機構のロック 装置を提供しようとするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、この考案にあっては、2本のリンク部材をX字状 に交差させると共に、その交差部を軸支し、このX字状のリンク部材を複数個連 結して伸縮自在に構成されてなるリンク機構のロック装置を、上記一方のリンク 部材に回動自在に軸支されてなる大ギアと、他方のリンク部材に固着されたアー ム部材と、このアーム部材に回動自在に軸支され、かつ、常態において上記大ギ アを噛合する従動ギアと、この従動ギアと常態において噛合し、かつ、常態にお いて上記大ギアとは噛合しない状態でアーム部材に回動自在に軸支されてなるロ ックギアと、該ロックギアを大ギア方向に移動させる動力と、から構成したこと を特徴とするものである。
【0007】
以下、添付図面に示す一実施例に基き、この考案を詳細に説明する。
【0008】 図1に示すように、この実施例に係るリンク機構は、平板体で形成されたリン ク部材LA1 ,LA2 ,LA3 とリンク部材LB1 ,LB2 ,LB3 とをX字状 に交差させるとともに、その交差部を軸S1 ,S2 ,S3 を介して回動自在に軸 支し、これらX字状に形成された各リンク部材LA1 ,LA2 ,LA3 とLB1 ,LB2 ,LB3 の各端部を、軸S4 ,S5 ,S6 ,S7 ,S8 を介して回動自 在に軸支して連結することで、図1の垂直方向に沿って伸縮自在に構成されてい る。
【0009】 また、上記リンク部材LA1 ,LB1 の上端部には、倉庫の床やプール等の昇 降床Fに当接して支持するローラR1 ,R2 が軸S12,S13を介して回転自在に 軸支されていると共に、上記リンク部材LA3 の下端部は、固定床Aに固着され てなる収納体3に配設された軸S9 に回動自在に軸支されている。尚、上記他方 のリンク部材LB3 の下端部はフリーに移動できるように構成されており、図示 はしないが、固定床A或は収納体3の底部を転動するローラが回転自在に軸支さ れている。
【0010】 一方、上記のように構成されてなるリンク機構のロック装置は、図2に示すよ うに、上記リンク部材LB2 に回動自在に軸支されてなる大ギアG1 と、上記リ ンク部材LA2 に軸S10を介して回転自在に軸支されてなるV字状のアーム部材 Bと、上記アーム部材Bの軸S10に回動自在に軸支されてなる従動ギアG2 と、 上記アーム部材Bの一端部Bbに軸S11を介して回動自在に軸支されてなるロッ クギアG3 と、上記アーム部材Bの他端部Baにピストンロッド5の先端部が連 結されたエアーシリンダ4と、から構成されている。
【0011】 上記従動ギアG2 は、常態において上記大ギアG1 と噛合するようにアーム部 材Bに軸支されており、また、上記ロックギアG3 は、上記従動ギアG2 と常態 において噛合し、かつ、常態において上記大ギアG1 とは噛合しない状態でアー ム部材Bの一端部Bbに回動自在に軸支されている。
【0012】 尚、上記大ギアG1 と従動ギアG2 およびロックギアG3 のギア比は、リンク 機構をロックするときに、上記ロックギアG3 に同時に入力される大ギアG1 と 従動ギアG2 からの相殺する回転力が均衡して、これら各ギアG1 ,G2 ,G3 が素早くその回転を停止されるように設定するのが望ましい。
【0013】 エアーシリンダ4は、外部からの作動指令によってピストンロッド5を伸縮作 動させ、このピストンロッド5の伸縮作動によって前記アーム部材Bが、図2に 示すように、軸S10を支点として回動し、上記ロックギアG3 を大ギアG1 と噛 合させ、或は、大ギアG1 から離間するように作動する。
【0014】 次に、以上のように構成されてなるリンク機構のロック装置の作用について説 明する。
【0015】 上記ロックギアG3 が大ギアG1 と噛合していない状態では、リンク機構は図 示外の公知の駆動機構によって上下方向に伸縮され、このリンク機構の伸縮動に よって、床Fが昇降案内される。
【0016】 このとき、上記リンク機構の伸縮動に伴なって上記大ギアG1 が一定方向に回 動し、この大ギアG1 の回動によって従動ギアG2 も大ギアG1 とは反対の方向 に回動されるが、この状態では、上記ロックギアG3 が大ギアG1 から離間する 位置にセットされているため、大ギアG1 はロックされず、リンク機構の伸縮動 が妨げられることはない。
【0017】 次に、上記床Fを所望高さ位置にロックする場合には、エアーシリンダ4を作 動させてピストンロッド5を伸長させ、上記ロックギアG3 を大ギアG1 と噛合 させる。
【0018】 このとき、上記ロックギアG3 には、図2に示すように、大ギアG1 と従動ギ アG2 から同時に反対方向の回転力が入力されるため、該ロックギアG3 が一定 方向に回転することができずに停止し、その結果、大ギアG1 と従動ギアG2 の 回転も阻止される。
【0019】 このようにして各ギアG1 ,G2 ,G3 の回転がロックされると、大ギアG1 が回転自在に軸支されてなるリンク部材LB2 と従動ギアG2 が回転自在に軸支 されてなるリンク部材LA2 とが、上記各ギアG1 ,G2 ,G3 を介して作動的 に固定されるため伸縮作動ができなくなり、ロック状態が保持される。
【0020】 また、上記ロック状態を解除する場合には、エアーシリンダ4を収縮作動させ てピストンロッド5を収縮させ、上記ロックギアG3 と大ギアG1 との噛合状態 を解除すればよい。
【0021】 尚、上記実施例では、ロック装置を3個のギアG1 ,G2 ,G3 で構成した場 合を例にとり説明したが、この考案にあってはこれに限定されるものではなく、 大ギアとのギア比によっては奇数個のギアで構成することもできる。
【0022】 また、この考案にあっては、上記アーム部材Bを回動させる動力としてエアー シリンダ4を用いた場合を例にとり説明したが、この考案にあってはこれに限定 されるものではなく、他の公知の動力を用いてもよいこと勿論である。
【0023】 さらに、この考案にあっては、本装置を水中で使用する場合には、各構成部品 を耐水性・耐錆性に優れた材質で形成するのが望ましい。
【0024】
この考案に係るリンク機構のロック装置は、以上説明したように構成されてい るので、リンク機構の伸縮作動を所望の状態で機械的に確実にロックすることが でき、しかも、構成が簡易なため故障も少なく、かつ、廉価に提供することがで きる等、幾多の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るリンク機構のロック
装置の構成を示す正面説明図である。
装置の構成を示す正面説明図である。
【図2】同ロック装置の要部の構成を示す部分拡大説明
図である。
図である。
A 固定床 B アーム部材 G1 大ギア G2 従動ギア G3 ロックギア LA1 ,LA2 ,LA3 リンク部材 LB1 ,LB2 ,LB3 リンク部材 S1 乃至S13 軸 4 エアーシリンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 2本のリンク部材をX字状に交差させる
と共に、その交差部を軸支し、このX字状のリンク部材
を複数個連結して伸縮自在に構成されてなるリンク機構
のロック装置を、上記一方のリンク部材に回動自在に軸
支されてなる大ギアと、他方のリンク部材に固着された
アーム部材と、このアーム部材に回動自在に軸支され、
かつ、常態において上記大ギアを噛合する従動ギアと、
この従動ギアと常態において噛合し、かつ、常態におい
て上記大ギアとは噛合しない状態でアーム部材に回動自
在に軸支されてなるロックギアと、該ロックギアを大ギ
ア方向に移動させる動力と、から構成したことを特徴と
するリンク機構のロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5616192U JP2563526Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | リンク機構のロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5616192U JP2563526Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | リンク機構のロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610284U true JPH0610284U (ja) | 1994-02-08 |
JP2563526Y2 JP2563526Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=13019376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5616192U Expired - Lifetime JP2563526Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | リンク機構のロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563526Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243398A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-28 | Ihi Aerospace Co Ltd | 操舵翼のロック装置 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP5616192U patent/JP2563526Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243398A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-28 | Ihi Aerospace Co Ltd | 操舵翼のロック装置 |
JP4614408B2 (ja) * | 2001-02-15 | 2011-01-19 | 株式会社Ihiエアロスペース | 操舵翼のロック装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2563526Y2 (ja) | 1998-02-25 |
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