JPH06102768A - 湿式現像装置 - Google Patents

湿式現像装置

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JPH06102768A
JPH06102768A JP24977092A JP24977092A JPH06102768A JP H06102768 A JPH06102768 A JP H06102768A JP 24977092 A JP24977092 A JP 24977092A JP 24977092 A JP24977092 A JP 24977092A JP H06102768 A JPH06102768 A JP H06102768A
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developer
recording sheet
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head
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JP24977092A
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Atsushi Yagi
厚志 八木
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は現像液を迅速に除去出来るようにする
ことを目的とする。 【構成】内部を中空にして仕切り壁5で仕切り、2つの
中空部4a,4b を形成すると共に、各中空部の上部にはス
リット状の窓3a,3b をそれぞれ形成し、これらスリット
状の窓で挟まれる領域には複数の溝を形成し、2つの中
空部はその底部を傾斜面に形成し、中空部の一方には傾
斜面の高い位置側に大気の流入口26を設け、底部の低い
位置に現像液の流入口7 を設け、他方の中空部には底部
の低い位置に現像液排出口8 を設けて構成した現像ヘッ
ド1 と、現像液排出口を吸引する吸引手段と、記録シー
トを現像ヘッド上に送る搬送手段31,32 と、上記大気の
流入口を開閉する開閉手段21と、現像動作時に上記開閉
手段を閉じ、上記吸引手段を動作させて中空部を吸引さ
せるべく制御して、各中空部内部を負圧にし、現像終了
時には上記開閉手段を開くように制御する制御手段33と
を設けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像を有する記録シー
トに現像液を供給して前記潜像を現像液中のトナーによ
って現像して記録シート上に画像を記録する湿式現像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙等の記録シート上に静電潜像を形
成し、これにトナーを含んだ現像液を接触させることに
よって、現像するようにし、記録シート上に画像を記録
するようにした湿式記録装置は、たとえばA0版等の大
判の記録シートに画像を記録する記録装置等に使用され
ている。そして、このような湿式現像装置は、静電潜像
の記録部、現像ヘッド、現像液容器、吸引ポンプ等より
構成される。
【0003】具体的には、たとえば現像ヘッドは現像液
を流通させることができる箱型容器である基体の上面部
を平面状に形成し、この平面状部に記録シートに対向す
る現像領域となるスリット状の窓を設けてあり、平面状
部は記録シートの搬送をすると同時に、前記スリット状
の窓の長手方向が記録シートの横断方向となるようにし
た構成としてある。
【0004】現像ヘッドは配管によって現像液容器と接
続されており、静電潜像を形成した記録シートを現像ヘ
ッドの平面状部を介して搬送しつつ、現像ヘッド内を吸
引ポンプによって吸引すると、記録シートは現像ヘッド
のスリット窓を覆い、現像ヘッド内は負圧となる。これ
によって現像液容器から現像液を現像ヘッド内に吸い上
げ、循環させるとともに現像ヘッドのスリット窓部にお
いて記録シートに現像液を作用させるといった構成を取
っている。
【0005】このような方式で記録を行なう湿式記録装
置は種々あり、例えば、図7(a)、(b)に示すよう
なものが知られている。図7(a)は特公昭52−25
155号公報において公知の湿式現像装置であって、図
を参照して説明すると、55は基体上面にスリット状の
窓を設けた箱型の現像ヘッドであり、61および62は
現像ヘッドの両端にそれぞれ設けられ、現像ヘッドの内
部に接続した現像液流出口及び流入口である。
【0006】56は現像液を収納した現像液容器、57
は吸引ポンプ、59,60,63は配管であって、配管
60は現像ヘッド55の現像液流出口61と吸引ポンプ
57の間に接続され、配管63は現像ヘッド55の現像
液流入口62と現像液容器56の間に接続され、配管5
9は吸引ポンプ57と現像液容器56の間に接続されて
おり、現像液の循環経路を形成している。このような要
素を組み合わせて湿式現像装置が形成されている。
【0007】記録紙51はたとえば、静電記録紙のよう
に表面に静電潜像を形成できるシート状のもので、記録
ヘッド54上で静電潜像が形成された上で、回転する一
対の搬送ローラ52,53間に挾持されて送り出される
ことにより、現像ヘッド55上を矢印の方向に送られ
る。
【0008】現像ヘッド55において、スリット状の窓
66の形成されている面はフラットであり、鏡面に近い
レベルまで研磨されている。そのため、吸引ポンプ57
を作用させると、記録紙51は現像ヘッド55の上面の
平面部に吸いつけられ、スリット状の窓66は気密状態
となる。
【0009】このように、記録紙51がスリット窓66
に引き付けられると、現像ヘッド55内は負圧となり、
この負圧によって現像液容器56から現像液が上がって
くる。そして、この上がってきた現像液は現像ヘッド5
5の現像液流入口62から現像ヘッド55内に流入し、
現像液流出口61から吸引ポンプ57へと流れ、現像液
容器56に戻ると云った経路で循環することになる。
【0010】そして、静電潜像を保持した記録紙51が
現像ヘッド55のスリット状の窓66を通過すること
で、この窓の部分で現像ヘッド55内部の現像液が記紙
紙51に付着し、現像液中のトナーが静電潜像に吸着す
ることによって現像される。
【0011】図7(a)に示した現像ヘッド55は基体
上面に、現像ヘッドの長手方向に伸延させたスリット状
の窓66を形成させて構成したものである。スリットの
幅は約2ミリメートル、深さは2ミリメートル程度であ
り、長さは記録紙の紙幅よりやや短い程度である。この
ような角形の窓を現像ヘッド上に数本並列上に設けた簡
単な構造のものである。これに対して現像ヘッドの別の
構成として、現像液がヘッドの短辺方向、すなわち記録
紙の移動方向に流れるようにした現像ヘッドがある。
【0012】図7(b)に示したものがこの例である。
この構成の現像ヘッドは、米国特許4289092号で
公知のものである。この現像ヘッドにおいては、現像液
は現像液流入バッファ室170に流れ込み、図に斜線を
付して示した部品171と173の間の流路を通って現
像液流出バッファ室174へ流れる。現像ヘッド上面
は、記録シートに馴染むように緩い円弧状に仕上げられ
た平面になっており、現像液が記録シートに作用するた
めのスリット状の窓172が設けられている。
【0013】なお、スリット状の窓175は現像部を通
った記録シート表面から現像液を吸い取り、記録シート
を乾燥するための吸引溝であり、現像液流出バッファ室
174とつながっていて、負圧が作用するようになって
いる。上記図7(a),(b)の各公知例における現像
ヘッドは、いずれもスリット状の窓全体が現像液で満た
されるようになっている。一方、スリット状の窓部分は
現像液で満たされないが、この窓部分で現像を行なうよ
うにした構成も可能であり、図8はその公知例を示して
いる。
【0014】図8は特開平3−126060号公報で公
知の現像ヘッドで、現像ヘッド120を構成する基体が
中空状となっており、その上面がスリット状の窓になっ
ている。
【0015】そして、中空状の基体121の内部には回
転可能に支持された現像ローラ126が収納されてお
り、ローラ126の上周面はスリット状の窓122の周
平面とほぼ同じ高さに置かれている。
【0016】記録シートPによりスリット状の窓を覆っ
て吸引ポンプを動作させると、スリット状の窓は塞がれ
た状態となるから、基体内部は負圧となる。この負圧に
よって現像液は吸い上げられ基体の内部に流れ込むが、
その液面がスリット上面まで上がる必要はなくなり、現
像ローラの下周面を浸す程度でよい。
【0017】この状態で現像ローラ126を回転させる
ことによって現像液を記録シートPに作用させることが
可能となると同時に、スリット窓に作用する負圧によっ
て記録シート面に付着していた現像液は除去され乾燥さ
れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような湿式現像装
置においては、上記の各例で示したように現像ヘッドは
中空容器としてあり、その上面にスリット状の窓を設け
ておき、このスリット状の窓を記録シート(静電記録紙
など)で塞いで、負圧とした状態で、現像液を内部に吸
引し現像をおこなうので、現像液が現像装置の外へこぼ
れ出ることもなく、また現像ヘッド部を通過した記録シ
ートの表面を乾燥させる作用もあるので好都合である。
【0019】ところでこの方式においては、現像を終了
する際に、吸引ポンプを停止させることになるが、吸引
ポンプが停止すると現像器内部の負圧がなくなり、記録
シートを乾燥させる作用がなくなってしまう。
【0020】ポンプを停止させると循環していた現像液
の一部は現像ヘッドのスリット状窓部に残留したままと
なる。従って、現像終了時にはスリット状窓部に対向し
ていた記録シートは現像液で濡れたままであって、この
まま記録シートを搬送すると現像液を表面につけたまま
記録シートが移動し、搬送ローラなどに現像液が付着し
て、機内汚染の原因となる。また、この汚染が記録シー
トに転写され、記録シート面に転写されて、画像が汚染
されるなどの不具合が生じる。
【0021】図9はこのような不具合に対応するため
に、従来、採られていた現像装置の構造の例を示した図
である。基本的な構造は図7に示した現像器と同じであ
り、同一物には同一符号を付してある。そして、動作原
理は図7に示した現像器と同じであるので、詳しい説明
はここでは省略する。この現像装置では大気解放弁68
を設け、大気解放配管67を通じて配管63に接続して
いる。現像時は大気解放弁68を閉じ、吸引ポンプ57
を作動させることによって、現像液は現像器55内に流
入し、循環する。
【0022】現像終了時には大気解放弁68を開いたま
ま吸引ポンプ57を動作させる。これによって、現像器
55内は吸引ポンプ57の吸引力により吸引され、空気
が大気解放配管67、配管63を経由して、現像器55
内に流れ込む。これにより、現像器55内の現像液は吸
引ポンプ57に吸引されて除去され、現像スリット窓6
6に残留した現像液も除去される。
【0023】しかし、このように現像液流入口62に接
続した配管63の途中に大気解放弁68を接続した構成
の場合には、配管63に残留した現像液が現像器55内
に少しづつ上がってくるために、スリットの窓66の現
像液を除去するのに時間がかかり、現像終了動作に必要
な時間が長くなる欠点があった。また、現像器55内部
に現像液が残留している間は、配管63からの空気の流
入によって現像器55内では溜まった現像液が現像液流
入口62部分で吹き上げられ、記録紙51に付着すると
云った問題点もあった。
【0024】また、特に現像器55内が中空となってい
る場合には、中空室内に残留した現像液の量も多いこと
から、中空室内の残留現像液が現像液容器56に回収さ
れるのに時間がかかり、一部の現像液は中空部に残留し
たままになり、記録シートに付着したり、あるいは中空
部で固着して現像器内の詰まりの原因となることがあっ
た。
【0025】そこで、この発明の目的とするところは、
従来の装置のこのような欠点を除去して、簡易な構造
で、現像ヘッド内残留現像液を迅速に除去することがで
き、現像終了動作を縮減して短時間で現像を終了させる
ことができるようにした湿式現像装置を提供することに
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明では次のように構成した。すなわち、内
部を中空にして仕切り壁で仕切り、2つの中空部を形成
すると共に、各中空部の上部にはスリット状の窓をそれ
ぞれ形成し、これらスリット状の窓で挟まれる領域には
複数の溝を形成し、2つの中空部はその底部を傾斜面に
形成し、中空部の一方には傾斜面の高い位置側に大気の
流入口を設け、底部の低い位置に現像液の流入口を設
け、他方の中空部には底部の低い位置に現像液排出口を
設けて構成した現像ヘッドと、現像液排出口を吸引する
吸引手段と、記録シートを現像ヘッド上に送る搬送手段
と、上記大気の流入口を開閉する開閉手段と、現像動作
時に上記開閉手段を閉じ、上記吸引手段を動作させて中
空部を吸引させるべく制御して、各中空部内部を負圧に
し、現像終了時には上記開閉手段を開くように制御する
制御手段とより構成する。
【0027】
【作用】このような構成において、現像時には吸引手段
を作動させて吸引させることにより、記録シートを現像
ヘッドに吸引し、これによってスリット状の窓を塞いで
中空部を負圧にする。そして、この負圧により現像液流
入口から現像液を吸い上げて前記溝を通して送るように
して記録シートの潜像を現像させると共に、現像終了時
には開閉手段を開いて大気の流入口を開放し、大気を中
空部に送り、負圧を解いて現像液の供給を停止させるよ
うにする。中空部に大気が流れ込むことにより、中空部
の低位置の現像液流入口および現像液排出口からは残留
現像液が外部に流出するが、中空部は底部が傾斜面とな
っており、残留現像液は効率良く排出されて現像ヘッド
は速やかに乾燥されるようになる。
【0028】本発明は具体的には、中空部を有する基体
の上面に、この中空部に連接するスリット状の窓を形成
するとともに、該中空部に連接する現像液流入口および
現像液流出口を形成してなる現像ヘッドと、上記現像ヘ
ッドの現像液流出口に配管接続され、該中空部を吸引す
る吸引ポンプと、上記現像ヘッドの現像液流入口に配管
接続され、現像液を収納する現像液容器と記録シートの
静電潜像が形成された面側を上記現像ヘッドに対向させ
つつ搬送するシート搬送手段を有し、上記吸引ポンプの
作用により、静電潜像が形成された記録シートを上記窓
に吸引付着して中空部内を密閉すると共に、該現像容器
内の現像液を上記中空部内に吸引導入して、この現像液
を上記窓を介して記録シートに作用させ現像を行う湿式
現像装置において、上記現像液流入口に連通する中空部
の底に傾斜を設け、現像液流入口を傾斜の最も低い部分
に設けるとともに、傾斜の最も高い部分のまたはその上
部の中空部に、大気解放弁からの配管を直接接続するよ
うに設けた構成とし、また、現像時には上記大気解放弁
を閉じておき、現像終了時に所定時間まで上記大気解放
弁を開いたまま吸引ポンプの作動を続ける制御手段を設
けた構成とするもので、このような構成の場合、現像に
あたっては、静電潜像を形成した記録シートを現像ヘッ
ド位置に送り込み、この状態で吸引ポンプを作動させ、
このとき大気解放弁は閉じた状態にしておくことで、吸
引ポンプの作用により、基体内部の空気が排出され、現
像ヘッド上面を覆っている記録シートがスリット状の窓
に吸引されて、基体内部を負圧にする。この負圧によっ
て、現像液容器内の現像液が中空部に吸い込まれ、この
中空部を現像液で満たすと共に、現像液流出口から吸引
ポンプを通って現像液容器へと流れ出るルートで循環さ
せる。
【0029】そして、中空部に満たされた現像液が上記
窓を介して記録シートに接し、記録シートの静電潜像は
現像される。また前記吸引乾燥する溝も吸引ポンプの吸
引力によって負圧となっており、現像された記録シート
はこの溝上を通って搬送され、余剰な現像液は吸引溝に
吸い込まれ、記録シートは乾燥される。現像を終了する
時には、大気解放弁を開く。これによって、大気解放弁
から大気解放配管を通り、現像器内の中空部に設けられ
た大気導入口から現像器内に直接空気が流入する。
【0030】大気導入口は中空部の底部の傾斜が最も高
くなった部分に設けられているので、大気解放弁を開き
中空部内に現像液を導入すると同時に中空部内の負圧が
低下し、現像液は中空部の底部の傾斜の最も低くなった
部分に設けた現像液流入口から現像液容器に急速に回収
でき、また、中空部の一端に大気導入口を設け、他端に
現像液流入口(現像終了時には現像液を回収する出口と
して作用する)を設けたことで、中空部内に空気が導入
されると同時に中空部内の現像液面は急速に低下させる
ことができ、また、導入された空気は現像窓部に残留し
た現像液を吸引ポンプへと送り込むので、余分な現像液
が記録シートに付着するのを防ぐことができる。現像窓
に対向した記録シートと現像器表面の間には現像液が僅
かに残留するが、記録シートが下流に送られる時点で吸
引溝に吸い取られ、除去されるの。従って、現像ヘッド
は短時間で乾燥され、余分な現像液は除去されることか
ら、短時間で現像を終了させることができる。
【0031】そして、この構成によれば、大気解放弁を
直接現像器内の中空部の現像液流入口と離れた位置につ
なぎ、また中空部の底が傾斜しているので、大気解放弁
を開くと同時に現像器内の現像液の除去が効率的に開始
されるので、短時間で現像液を除去することができ、現
像を終了させるのに必要な時間を短縮することができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0033】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
を示す構成図であり、図2は第1実施例で用いる現像ヘ
ッド1の上面図である。また、図1に示した現像ヘッド
1は、図2のC−C′断面を示したものであり、また、
図2のA−A′断面を示したものが図3(a)、図2の
B−B′断面を示したものが図3(b)である。
【0034】これらの図を参照して説明すると、1は現
像ヘッドであり、2はこの現像ヘッド1の基体である。
基体2は直方体箱状であり、内部は中空となっている。
中空の内部は基体2の長手方向に伸びる仕切り壁5によ
って仕切られており、仕切り壁5の上面は幅広の平坦面
となっていてここが現像部6を構成するようになってい
る。
【0035】仕切り壁5の上面に現像部6を形成したこ
とにより、基体2の上面には、その上面に長手方向に沿
う、2本のスリット状の窓3a,3bが形成され、ま
た、基体2の上面にはスリット状の窓3bの脇に1本の
溝9が平行に設けられる。2本のスリット状の窓3a,
3bおよび1本の溝9は互いに並列に設けられるかたち
となり、また、溝9の長さは窓3a,3bより幾分、長
目であるがほぼ同程度である。
【0036】仕切り壁5によって仕切られた中空部は、
この仕切りにより独立した部屋を形成し、これは現像液
のための独立したバッファ室4a,4bを形成してい
る。また、溝9はバッファ室4a,4bと完全に独立し
ており、バッファ室4a,4bおよび溝9はそれぞれ基
体2の底面に設けた連通路2a,2b,2c,2dによ
り外部に連通されている。
【0037】連通路2cは溝9に繋がるものであるが、
連通路2a,2b,2dはバッファ室4a,4bに繋が
るものである。連通路2a,2b,2dのうち、連通路
2aはバッファ室4aの長手側における一端側近傍底部
に形成され、連通路2bはバッファ室4bの長手側にお
ける一端側近傍底部に形成され、連通路2dはバッファ
室4aの長手側における他端側近傍底部に形成される。
【0038】本実施例の場合、バッファ室4aは現像液
流入側(供給側)であり、バッファ室4bは現像液流出
側(排出側)である。そして、溝9はバッファ室4bの
側に配されていて、記録シートを現像時にはバッファ室
4a側からバッファ室4bの側に送ることにより、後述
するように溝9で吸引する構成となるようにしてある。
【0039】7は連通路2aに接続した現像液流入口、
8は連通路2bに接続した現像液流出口、10は連通路
2cに接続された排気口、26は連通路2dに接続され
た大気導入口である。溝9は現像液の吸引乾燥を行うも
ので、以下吸引乾燥溝と呼ぶ。
【0040】基体2上における2本のスリット状の窓3
a,3bに挟まれる領域は現像部6を構成しているが、
この現像部6の上面は図2に示すように、窓3a,3b
の間を斜めに結ぶ複数の溝6bが所定のピッチで規則的
に形成されており、ここを通ってバッファ室4a内の現
像液がバッファ室4b内に移動するようになっている。
【0041】また、各溝部6b間の山(凸部)6aは記
録シート面を支えるシート支持部を構成しており、記録
シートPがこの現像ヘッド上面に送られる時に、シート
支持部によって支えられることによって、溝部6b内に
記録シートPが落ち込んで現像液の流通を妨げるのを防
止する。15は現像液を収納した現像液容器、16は吸
引ポンプ、17,18,19,20,25は配管チュー
ブ、21は大気解放弁である。
【0042】配管チューブ17は現像液流入口7と現像
液容器15をつなぐ管路であり、配管チューブ18はバ
ッファ室4bの現像液流出口8と吸引ポンプ16の吸い
込み側(IN)とをつなぐ管路であり、配管チューブ1
9は排気口10と吸引ポンプ16の吸い込み側(IN)
とをつなぐ管路であり、また配管チューブ20は吸引ポ
ンプ16の吐出側(OUT)と現像液容器15をつなぐ
管路である。
【0043】なお、現像液容器15はバッファ室4aよ
りも低い位置に設けられており、負圧が作用していない
状態においては、バッファ室4a内の現像液が自然落下
して現像液容器15に戻ることができるようになってい
る。
【0044】また大気解放弁21はバッファ室4a内に
空気を導入するためのもので、この大気解放弁21の流
出側(OUT)は配管チューブ25を介して大気導入口
26に接続されている。
【0045】31,32はそれぞれ一対のローラであ
り、記録シートPを挾持して搬送するためのローラであ
って、それぞれ図示しない駆動モータにより正逆回転駆
動されるようになっている。また、33は本装置の制御
の中枢となる制御装置である。制御装置33によって、
記録シートPの搬送制御や吸引ポンプ16の駆動制御、
大気解放弁21の開閉の制御等が行われる。
【0046】本装置に使用する現像ヘッド1は上述した
ように、基体2の上面にスリット状の窓3a,3bがあ
り、その窓3a,3bの周辺は平面状に仕上げられてい
る。そして、記録シートPによって密閉できるような、
表面荒さ(例えば、鏡面仕上げ)となっている。
【0047】また、現像ヘッド1は図3(a)に示すよ
うに、バッファ室4aの底部が連通路2a側に向け低く
なるようにした傾斜面40aとなっており、連通路2d
側が最も高い位置側に配されている。上述したように、
現像液流入口7および大気導入口26は、それぞれバッ
ファ室4aの両端に設けられており、現像液流入口7は
連通路2aに繋がるので傾斜面40aの最も低くなった
部分に設けられることになり、また、大気導入口26は
連通路2dに繋がるので、傾斜面40aの最も高くなっ
た部分側に設けられることになる。
【0048】また、バッファ室4bの底部にも図3
(b)に示すように、傾斜面40bが形成されている。
バッファ室4bには連通路としては2bのみが設けられ
る構成であるが、連通路2bは傾斜面40bの低位側に
配されるので、ここに繋がる現像液流出口8は傾斜面4
0bの最も低くなった部分に設けられることになる。
【0049】次に上記構成の本実施例装置の動作を説明
する。今、大気解放弁21は閉成状態にあり、制御装置
33は吸引ポンプ16を作動させてバッファ室4bと吸
引乾燥溝9とを吸引させる。そして、制御装置33はロ
ーラ31,32を順方向に回転駆動させ、記録シートP
を矢印方向に搬送して、現像ヘッド1上に送る。
【0050】本装置の現像ヘッド1は、基体2の上面が
鏡面に近い仕上げとなっていて、スリット状の窓3a,
3bがある。そして、記録シートPがスリット状の窓3
a,3bを被うと、吸引ポンプ16の吸引力によってス
リット状の窓3bから侵入していた空気は記録シートP
によって窓3bが塞がれるために、その流入を妨げら
れ、現像ヘッド1のバッファ室4bは負圧となる。
【0051】そして、バッファ室4bが負圧になること
により、現像部6の溝部6bを介してバッファ室4a内
も負圧になることから、記録シートPは現像ヘッド1の
上面に吸い寄せられる。現像ヘッドの上面は鏡面に近い
仕上がりとなっていて、記録シートPは現像ヘッド1の
上面に密着する。
【0052】記録シートPが密着することよって、バッ
ファ室4a,4b内はさらに負圧が大きくなる。ここで
スリット状の窓3a,3bの周辺部は平面状に仕上げら
れていて、記録シートPで密閉できるとともに、このス
リット状の窓3a,3bの間は斜めに横切るように所定
のピッチで複数の溝が切ってあることから、記録シート
Pで上面を密閉された形で、これらの溝部6bは窓3
a,3bの間をつなぐ管路として機能するようになる。
【0053】また、窓3a,3bの内側のバッファ室4
a,4bは仕切り壁5によって仕切られて、独立した部
屋となっている。従って、一層大きくなったバッファ室
4bの負圧は溝部6bを通してバッファ室4aに伝達さ
れ、現像液流入口7および配管チューブ17を通して現
像液容器15の現像液が、バッファ室4a内に吸い込ま
れる。
【0054】バッファ室4aが現像液で満たされると、
現像液はさらに溝部6bを通り、バッファ室4bへと流
れ込む。そして、バッファ室4bから配管チューブ18
を介して吸引ポンプの吸い込み側(IN)に流れ込む。
さらに、現像液は吸引ポンプ16の吐出側(OUT)よ
り配管チューブ20を通って現像液容器15へ流れ込む
ことになる。
【0055】これによって、記録シートPが現像ヘッド
1の上面を覆っている状態で吸引ポンプ16を作動させ
ている時は、現像液容器15内の現像液が現像ヘッド1
を循環することになり、この循環によって攪拌されて現
像液中のトナーが均一に分布されて現像部6の溝部6b
を通ることにもなる。
【0056】本装置においては、スリット状の窓3a,
3bの長手方向を横断方向として、記録シートPは搬送
される。また、記録シートPの搬送方向からみて、窓3
a,3bより下流に吸引乾燥溝9が設けられている。そ
して、吸引乾燥溝9は作動中の吸引ポンプ16によって
溝内が吸引されている。
【0057】記録シートPは現像部6を通過する際に、
現像部6の溝部6bを通る現像液に触れ、記録シートP
上の静電潜像は現像されることになる。そして、このと
き、現像液は記録シートPの表面についた状態で、吸引
乾燥溝9の位置に搬送されてゆくが、吸引乾燥溝9の位
置に到達すると記録シートP表面の現像液は吸引乾燥溝
9の負圧によって溝内に吸引され、記録シートP上から
除去される。
【0058】記録シートPの静電潜像が記録された部分
が現像ヘッド1を通過し、現像が終了すると、制御装置
33はローラ31,32の駆動を停止させ、記録シート
Pの搬送を停止させる。この段階では吸引ポンプ16は
まだ作動状態におく。制御装置33は記録シートPが停
止した状態で、大気解放弁21を開くように制御する。
【0059】大気解放弁21が開放されると、大気解放
弁21の吸い込み側(IN)から大気解放配管25へと
空気が流入する。すなわち、大気解放弁21のOUT側
(排出口)は大気解放配管25に接続されており、大気
解放配管25は現像ヘッド1の大気導入口26に接続さ
れている。従って、流入した空気は大気解放弁21のO
UT側から大気解放配管25を通り、大気導入口26か
らバッファ室4a内に流入することになる。
【0060】大気導入口26からバッファ室4a内に流
入した空気によって、バッファ室4a内の負圧は急速に
解かれ、現像液流入口7からの現像液の流入は止まり、
図3(a)の点線矢印方向に、現像液流入口7から現像
液は現像ヘッド1よりも低い位置に設けた現像液容器1
5に自然に流下し始める。そして、バッファ室4a内液
面は液の流下により、急速に低下する。
【0061】大気導入口26はバッファ室4aの傾斜面
40aの最上部側に設けられているので、大気解放弁2
1を開くと同時に、バッファ室4a内を満たしていた現
像液の液面が急速に低下するのに伴い、大気導入口26
のバッファ室4a内の口が直ちに液面から露出する。そ
のため、大気導入口26より流入した空気により、液を
吹き上げると云った心配もない。
【0062】バッファ室4aの傾斜面40aの最下部に
現像液流入口7が設けられているために、バッファ室4
a内の現像液はすべて自然に流下し、現像液容器15内
に回収されて、残留することがないことから、バッファ
室4a内は速やかに乾燥される。
【0063】吸引ポンプ16は現像終了後も引き続いて
作動しており、バッファ室4bを吸引している。従っ
て、バッファ室4a内の空気は、更にスリット状の窓部
3a,3bおよび現像部6に設けられた溝部6b内を通
ってバッファ室4bに吸い込まれるので、その際、現像
部6に設けられた溝部6b内に残留していた現像液を除
去する。吸引ポンプ16の吸引により、バッファ室4b
内の現像液は吸引され、現像液容器15に回収される。
【0064】そして、バッファ室4b内の底部も傾斜面
となっており、バッファ室4b内の連通路2bに接続し
た現像液流出口8は傾斜面の最も低い位置にあるので、
内部の残留現像液は速やかに排出され、現像液容器15
に回収されてバッファ室4b内および現像部6に設けら
れた溝部6b内は速やかに乾燥される。
【0065】この状態では記録シートPの表面には、も
はや新しい現像液は供給されないが、現像部6と記録シ
ートPの間には僅かながらも現像液が残留している。そ
こで、この現像部6と記録シートPの間の残留現像液を
記録シートPに付着させて吸引乾燥溝9に運搬し、吸引
させて乾燥させるようにする。
【0066】すなわち、制御装置33は停止させておい
た記録シートPを、再度順方向に搬送させるように制御
する。すると、上述の残留現像液は記録シートPにより
吸引乾燥溝9に運ばれて吸引除去され、現像ヘッドおよ
び記録シートは完全に乾燥される。
【0067】記録シートPに残留していた現像液が除去
されれば、もはや記録シートPを濡らす現像液はなく、
ここで制御装置33は吸引ポンプ16の動作を停止させ
て、現像は終了となる。
【0068】このように、第1実施例は、現像ヘッドは
中空部を有する基体を用い、その中空部を仕切り壁で仕
切って2つの独立の空間を形成し、各空間には基体の上
面に位置させてそれぞれスリット状の窓を形成するとと
もに、該スリット状の窓間の領域に多数の溝を形成して
現像液流路とし、前記2つ空間のうち第1の空間には底
部に互いに離間させて現像液流入口および大気導入口を
設け、第2の空間には底部に現像液流出口を形成した構
造とすると共に、この現像ヘッドの現像液流出口に、吸
引ポンプの吸引側を接続し、吸引ポンプの吐出側は現像
液を収納する現像液容器に接続するようにし、また、現
像ヘッドの現像液流入口は現像液容器に管路で繋ぎ、前
記大気導入口は常閉の大気解放弁に接続し、また、記録
シートの静電潜像が形成された面側を上記現像ヘッドに
対向させつつ搬送するシート搬送手段を設けて構成した
ものであり、上記吸引ポンプの作用により、静電潜像が
形成された記録シートを上記窓に吸引付着して現像ヘッ
ドの空間部内を密閉すると共に、該現像容器内の現像液
を上記空間部内に吸引導入し、この現像液を上記窓を介
して記録シートに作用させ現像を行うようにしたもので
ある。
【0069】そして、現像終了時には吸引ポンプを作動
させたまま、大気解放弁を開放することにより、現像ヘ
ッドの空間部内の負圧を解き、第1の空間部では現像液
流入口より内部の現像液を現像液容器に自然流下させて
排出し、第2の空間部では現像液流出口から内部の残留
現像液をポンプの吸引力で排出することにより、短時間
で現像ヘッド内から現像液を排出させ、終了動作を短時
間で終えることができるようにしたものである。
【0070】そして、本実施例では上記現像液流入口に
通ずる第1の空間部の底を傾斜面とし、現像液流入口を
傾斜の最も低い部分に設けるとともに、傾斜面の最も高
い側に、大気解放弁に接続するにし、第2の空間部も底
部を傾斜面にして最も低位置に現像液流出口を設けた構
成としたものである。従って、現像ヘッド内から現像液
を排出させる際に、効率良くこれを行うことができるよ
うになり、現像終了動作を短時間で終えることができる
ようになる効果が得られる。
【0071】特に、この構成によれば、大気解放弁を直
接現像ヘッド内の空間部の現像液流入口と離れた位置に
つなぎ、また、空間部の底が傾斜しているので、大気解
放弁を開くと同時に現像ヘッド内の現像液の除去が効率
的に開始されるので、短時間で現像液を除去することが
でき、現像を終了させるのに必要な時間を短縮するにあ
たり、その効果が大きい。また、現像ヘッド内には現像
液が残留しないことから、現像ヘッド内で現像液が固着
して、詰まると云ったことも防止できる。
【0072】(第2実施例)以上の第1実施例では、現
像ヘッド内の中空部の底に一方向傾斜する傾斜面を設け
て傾斜の最上部に大気導入口、また最下部に現像液流入
口を設けることによって、現像終了時に現像ヘッドの中
空部内の残留現像液を短時間で排除させるようにしたも
のであった。この構成により、現像終了時に短時間で終
了動作を済ませることができるようになり、また、中空
部内の現像液を効率良く回収できて、現像ヘッド内には
残留しないことから、現像ヘッド内で現像液が固着し
て、詰まりの原因となることがないと云った効果が得ら
れるが、傾斜面を中央が高く、周囲にゆくに連れて低く
なるようにして、周囲複数箇所で現像液を排出できる構
成とすれば、残留現像液をより早く、除去することがで
きる。その実施例を第2実施例として説明する。
【0073】第2実施例を図4に示す。図4では現像ヘ
ッド1を主体にその構造を示したが、装置全体としての
構造および動作は基本的には第1実施例と同じであるの
で、図1の実施例と同じ部分は同一の符号を付して説明
は省略する。
【0074】この第2実施例では現像ヘッド1の現像液
供給側の中空部であるバッファ室4aの底の中央が最も
高くなるように傾斜面40b,40cを設ける。また、
傾斜面40b,40cの最も高くなった部分に連通路2
dを設けて、大気導入口26とし、ここに大気解放配管
25を接続する。
【0075】また、バッファ室4aの両端の最も低くな
った部分には現像液流入口7a,7bを設ける。それぞ
れの現像液流入口7a,7bは配管17b,17cによ
って現像液容器15と結ばれている。
【0076】このような構成において、静電潜像を現像
中は第1実施例と同様に大気解放弁21を閉じておき、
吸引ポンプ16は作動させる。これにより、第1実施例
と同じ原理により、現像ヘッド1内を現像液が循環す
る。この状態ではバッファ室4a内は現像液で満たされ
た状態である。記録シートPにおける潜像形成部分が現
像ヘッドを通過し終わった時点で潜像の現像が終了する
ので、この時点で制御装置33は記録シートPの搬送を
停止させる。
【0077】この状態で制御装置33は大気解放弁21
を開放すべく制御する。大気解放弁21が開かれると、
大気解放弁21から、大気導入配管25、大気導入口2
6を通ってバッファ室4a内に空気が流入する。
【0078】大気導入管26はバッファ室4aの中央の
傾斜面の最も高い位置に開口部があり、現像液流入口7
b,7cはバッファ室4aの端部の最も低い位置に開口
しているので、現像液の流出がこの隅の低い位置の2箇
所の現像液流入口7b,7cより起こる結果、バッファ
室4aからの現像液の除去が効率的に短時間で行われる
ようになる。
【0079】このように、大気導入口26を現像液供給
側のバッファ室の底部中央に設け、当該底部中央を傾斜
面の頭頂部となるようにすると共に、現像液の流入口を
周囲の最低部に複数箇所(実施例では2箇所)設けるこ
とで、より短い時間で現像液をバッファ室より除去し、
現像を終了させることができる。なお、現像液流出口、
および大気導入口を複数個設けた場合にも同様な効果が
得られる。
【0080】(第3実施例)第2実施例では現像ヘッド
1のバッファ室1aにおける底部を中央部が高い山形に
して、その中央部に大気導入口を設けた構造としたもの
であった。しかし、底部の中央部は、底部の最高位位置
であるとは云っても、バッファ室4a内に現像液が満た
されるときに、液面から露出してはならないので、水没
するような高さとなる。そのため、液面下にある時は大
気導入口から大気が入ってきたときに液を吹き上げる心
配がある。そこで、このような現像液の吹上げを抑制で
きる構成を第3実施例として説明する。
【0081】第3実施例を図5、図6に示す。図におい
て、第1および第2実施例と同じ部分は同一の符号を付
して説明を省略する。この実施例では大気導入口26を
バッファ室4aの底ではなく、側壁の上部に設けた点が
特徴である。図5に示すように、大気導入口26は現像
ヘッド1におけるバッファ室4aの側壁上部に設けられ
ており、ここに大気導入配管25が接続されている。
【0082】また図6に示すように、バッファ室4aの
底部には第2実施例と同様の傾斜面40b,40cが設
けられており、大気導入口26は傾斜面の最も高くなっ
た部分の側壁に設れられている。
【0083】このような構成においては、現像終了時に
大気解放弁21を開くと現像器内のバッファ室4aの最
上部から空気が流入するため、バッファ室4a内の負圧
は急速に開放され、現像液は複数の現像液流入口7a,
7bから急速に現像液容器15に流下して回収される。
【0084】また、大気導入口26がバッファ室4aの
底の傾斜の最も高くなった部分の側壁に設けられている
ために、バッファ室4aの中央上部から導入された空気
がバッファ室4aの現像液を横方向に吹きながら、バッ
ファ室4aの両端に現像液を押し出す効果があり、より
合理的に迅速に中空部内に現像液を除去することができ
るばかりか、大気導入口26がバッファ室4aの側壁上
部にあるために、液面が少しでも下がれば大気導入口2
6が液面から露出することになり、液を横に吹くだけで
あるから、底部から上に向けて液面を吹くことがなく、
液の吹き上げの心配が全くない合理的な構造となる。
【0085】このように、種々の実施例を説明したが、
要するに本発明は内部を中空にして仕切り壁で仕切り、
2つのバッファ室を形成すると共に、各バッファ室の上
部にはスリット状の窓をそれぞれ形成し、これらスリッ
ト状の窓で挟まれる領域には複数の溝を形成し、2つの
バッファ室には底部を傾斜面にし、バッファ室の一方に
は傾斜面の高い位置側に大気の流入口を設け、底部の低
い位置に現像液の流入口を設け、他方のバッファ室には
底部の低い位置に現像液排出口を設けて構成した現像ヘ
ッドを用い、記録シートを現像ヘッド上に送って、現像
液排出口を吸引し、バッファ室内部を負圧にして現像液
流入口から現像液を吸い上げ、前記溝を通して送るよう
にして記録シートの潜像を現像させる構成とすると共
に、現像終了時には大気の流入口を開放して大気をバッ
ファ室に送り、負圧を解いて現像液の供給を停止させる
ようにし、バッファ室の低位置の現像液流入口および現
像液排出口より効率良く現像液を排出して現像ヘッドを
乾燥させるようにしたものである。従って、簡易な構造
で、現像ヘッド内残留現像液を迅速に除去することがで
き、現像終了動作を短縮して短時間で現像を終了させる
ことができるようになる。なお、本発明は上述した実施
例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範
囲内で適宜変形して実施し得るものである。
【0086】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
簡易な構造で、現像ヘッド内残留現像液を迅速に除去す
ることができ、現像終了動作を縮減して短時間で現像を
終了させることができるようにした湿式現像装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第1実施例で用いる現像ヘッド1の上
面図。
【図3】本発明の第1実施例で用いる現像ヘッド1の断
面図であって、(a)は図2のA−A′断面を示す図、
(b)は図2のB−B′断面を示す図。
【図4】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す構成図。
【図6】本発明の第3実施例の要部断面図。
【図7】従来技術を説明するための図。
【図8】従来技術を説明するための図。
【図9】従来技術を説明するための図。
【符号の説明】
1…現像ヘッド 2…基体 2a,2b,2c,2d…連通路 3a,3b…ス
リット状の窓 4a,4b…バッファ室 5…仕切り壁 6…現像部 6a…山(凸
部) 6b…複数の溝 7…現像液流入
口 8…現像液流出口 9…溝(吸引乾
燥溝) 10…排気口 15…現像液容
器 16…吸引ポンプ 17,18,19,20,25…配管チューブ 21…大気解放弁 26…大気導入
口 31,32…一対のローラ 33…制御装置 40a,40b、40c…傾斜面 P…記録シー
ト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を中空にして仕切り壁で仕切り、2
    つの中空部を形成すると共に、各中空部の上部にはスリ
    ット状の窓をそれぞれ形成し、これらスリット状の窓で
    挟まれる領域には複数の溝を形成し、2つの中空部はそ
    の底部を傾斜面に形成し、中空部の一方には傾斜面の高
    い位置側に大気の流入口を設け、底部の低い位置に現像
    液の流入口を設け、他方の中空部には底部の低い位置に
    現像液排出口を設けて構成した現像ヘッドと、 現像液排出口を吸引する吸引手段と、 記録シートを現像ヘッド上に送る搬送手段と、 上記大気の流入口を開閉する開閉手段と、 現像動作時に上記開閉手段を閉じ、上記吸引手段を動作
    させて中空部を吸引させるべく制御して、各中空部内部
    を負圧にし、現像終了時には上記開閉手段を開くように
    制御する制御手段と、を設けて構成したことを特徴とす
    る液体現像装置。
JP24977092A 1992-09-18 1992-09-18 湿式現像装置 Withdrawn JPH06102768A (ja)

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