JPH0610263A - 洗濯用柔軟仕上濯ぎ調製液中の窒素不含有効成分 - Google Patents

洗濯用柔軟仕上濯ぎ調製液中の窒素不含有効成分

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JPH0610263A
JPH0610263A JP11183793A JP11183793A JPH0610263A JP H0610263 A JPH0610263 A JP H0610263A JP 11183793 A JP11183793 A JP 11183793A JP 11183793 A JP11183793 A JP 11183793A JP H0610263 A JPH0610263 A JP H0610263A
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softening
mono
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Michael Brock
ミヒャエル・ブロック
Peter Dr Hardt
ペーター・ハルト
Helmut Klimmek
ヘルムート・クリムメク
Dolf Stockhausen
ドルフ・シュトックハウゼン
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Huels AG
Chemische Werke Huels AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来に使用される窒素含有のカチオン活性の
洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分は不利な水毒性挙動を示し
そしてニトロソアミドを形成し得るので望ましくない。
これを解決すること目的があった。 【構成】 この目的は、遊離の脂肪酸、モノ−および/
またはジグリセリドを含むアルコキシル化された天然油
脂およびそれらの混合物より成る新規の窒素不含の化合
物を、洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分として用いることに
よって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯用柔軟仕上濯ぎ調
製物中の窒素不含有効成分としてアルコキシル化された
天然油脂およびその用途に関する。アルコキシル化天然
油脂は単独でも普通の窒素含有カチオン活性有効成分と
の混合状態でも分散剤、乳化剤および/または溶剤の添
加下にまたは添加せずに使用することができる。
【0002】
【従来の技術】窒素含有のカチオン活性化合物を洗濯用
柔軟仕上濯ぎ調製物中の単独の有効成分として使用する
ことは公知である。しかしながら久しく洗濯用柔軟仕上
濯ぎ装置において使用された有効物質のN,N−ジステ
アリル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド(D
SDMAC)は、その不利な水毒性挙動の為に、ますま
す代替物質、例えばイミダゾーリン誘導体(中でも米国
特許第4,762,685号明細書、ヨーロッパ特許出
願公開第0,199,383号明細書参照)、トリエタ
ノールアミンの四級化脂肪酸エステル〔いわゆるエステ
ルクワート(Esterquats)、中でも米国特許
第4,830,771明細書参照)または2,3−ジヒ
ドロプロピル−1−トリメチル−アンモニウム塩−誘導
体(ドイツ特許出願公開第2,728,841号明細
書)に交換されている。
【0003】窒素含有洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分等は
ニロトソアミンを生じる可能性があるので、全く窒素を
含まない代替物に部分的にまたは完全に交換しなければ
ならないことを中期的におよび長期的に考慮しなければ
ならない。これらの代替物は高い柔軟仕上ポテンシャ
ル、帯電防止性および再湿潤性並びに有利な生理学的挙
動に優れているべきである。例えばドイツ特許出願公開
第3,416,669号明細書には、結晶質の層状珪酸
塩あるいはそれのアルカリ金属塩が柔軟仕上有効物質と
して洗剤において使用することが開示されている。同様
にドイツ特許出願公開第2,334,899号明細書お
よび同第3,312,774号明細書では、洗剤中の柔
軟仕上有効物質として石けん石、ヘクトライトおよびモ
ンモリロナイトを使用することを特許請求している。こ
れらの物質の柔軟仕上効果はカチオン交換体としておよ
びそれ故に水の軟化剤としてのその機能に明らかに基づ
いている。軟水中ではこれらの物質は効果がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、窒素含有の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分を単独で用
いる代替物としてまたはこれとの組合せで場合によって
は適当な乳化あるいは分散の後におよび/または溶剤の
添加後に使用できる、窒素不含の有効成分を見出すこと
である。窒素不含の有効成分はこれらと混合できそして
相容性があるだけでなく、できだけ相乗効果も示すかま
たは単独で柔軟仕上特性を示すべきである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明に従
って、アルコキシル化天然油脂を窒素不含有効成分とし
て使用することによって解決される。出発物質として本
発明に従って使用できる油脂には、原則として遊離の脂
肪酸、モノ−および/またはジグリセリドを含有するあ
らゆるトリグリセリドおよびそれらの混合物が属する。
アルコキシル化はドイツ特許出願公開第3,617,6
57号明細書および同第3,826,179号明細書、
に従って行うことができる。
【0006】それ故に本発明の対象は、遊離の脂肪酸、
モノ−および/またはジグリセリドを含むアルコキシル
化された天然油脂およびそれらの混合物より成る、洗濯
用柔軟仕上濯ぎ調製液の為の窒素不含有効成分である。
【0007】更に本発明の対象は、遊離の脂肪酸、モノ
−および/またはジグリセリドを含むアルコキシル化さ
れた天然油脂およびそれらの混合物を、単独で窒素不含
の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分としてまたは窒素含有の
カチオン活性の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分および場合
によっては分散剤、乳化剤および/または溶剤との混合
状態で使用する方法にも関する。
【0008】洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分としての、遊
離の脂肪酸、モノ−および/またはジグリセリドを含む
アルコキシル化された天然油脂およびその混合物の割合
は、洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効物質全量を基準として1〜
100% 、殊に20〜80%である。
【0009】種々のアルコキシル化天然油脂およびその
混合物と遊離脂肪酸および/またはモノ−および/また
はジグリセリドとの混合物も使用できる。更に種々の天
然油脂およびその混合物と遊離の脂肪酸、モノ−および
/またはジグリセリドとの混合を、アルコキシル化の前
に行うことができる。
【0010】例えばアルコキシル化の為には以下のエポ
キシドを使用することができる:エチレンオキサド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、2−メチル
−2−ブテンオキシド、3,3−ジメチル−1−ブテン
オキシド、C6 〜C24−エポキシド、スチロールオキシ
ド、1,2−エポキシブタジエン、1,2−エポキシシ
クロヘキセン、並びにグリセリドエステルおよび−エー
テル。一種類以上のエポキシドを用いる場合には、これ
らを互いに相前後してまたは同時に固体物質と一緒に使
用してもよい。
【0011】洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分としてのカチ
オン活性の窒素含有洗濯柔軟仕上濯ぎ有効物質およびそ
れら相互の混合物の割合は、洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効物
質全量を基準として0〜99% 、殊に20〜80% であ
る。
【0012】例えばカチオン活性の窒素含有洗濯用柔軟
仕上濯ぎ有効成分としては以下のものが挙げられる:
N,N−ジステアリル−N,N−ジメチル−アンモニウ
ム塩、イミダゾーリン誘導体(四級化またはプロトン化
されている)、トリエタノールアミンの四級化脂肪酸エ
ステル並びに2,3−ジヒドロキシプロピル−1−トリ
メチルアンモニウム塩−誘導体。アルコキシル化さた天
然油脂単独またはそれとカチオン活性の窒素含有洗濯用
柔軟仕上濯ぎ有効成分との混合物は、更に効果を向上さ
せる為に、場合によっては分散剤、乳化剤および/また
は溶剤と一緒に使用できる。
【0013】分散剤、乳化剤および/または溶剤あるい
はそれらの混合物と上述の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分
との比は(0〜10):1である。洗濯用柔軟仕上濯ぎ
有効成分および場合によっては分散剤、乳化剤および/
または溶剤あるいはそれらの混合物の他に別の添加物、
例えば香料、染料、粘度調整剤および水を添加してもよ
い。
【0014】測定される通り、1リットルの使用される
濯ぎ液当たり既に0.3〜0.4gのアルコキシル化油
脂にて、柔軟仕上処理していないタオルに比較して顕著
な柔軟仕上を実現する。柔軟仕上濯ぎ剤の好ましい添加
量を維持しそして洗濯機の濯ぎ段階で必要とされる量の
水を考慮するならば、柔軟仕上濯ぎ剤の活性維持の知見
のもとでは、1リットルの洗浄液当たり約0.3g の活
性物質の量であることが判る。
【0015】市販の窒素含有の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効
物質あるいは柔軟仕上濯ぎ調製液をアルコキシル化した
油脂と混合する場合には、0.35g /リットルの一定
の全体濃度のもとで4:1の混合比までの一部分にて純
粋な窒素含有の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分あるいは柔
軟仕上濯ぎ調製液に比較して同じであるかまたはそれど
ころか改善することが判った。これらの混合物は、同じ
性能プロフィールのもとで実質的に少ない窒素含有量で
あるという長所を有している。普通の乳化剤、分散剤お
よび/または溶剤を添加する場合には、市販の洗濯用柔
軟仕上濯ぎ有効物質あるいは柔軟仕上濯ぎ調製液を更に
少ない割合で使用することができる。柔軟仕上効果を維
持する為に必要な市販の窒素含有の洗濯用柔軟仕上濯ぎ
有効物質あるいは柔軟仕上濯ぎ調製液を0% まで低下さ
せることができる。
【0016】本発明に従って使用することができる様
な、普通の乳化剤、分散剤および溶剤は例えば、“En
cyclopedia of Emulsion Te
chnology(エマルジョン技術のハンドブッ
ク)”、第1〜3巻、(1983)、ニューヨークに記
載されている如きもの並びにそれの混合物がある。例え
ば以下のものがある: (1)アニオン系界面活性剤の群:スルファート、スル
ホナート、アルコキシル化スルファート、アルコキシル
化スルホナート、カルボキシラート、アルコキシル化カ
ルボキシラート、ホスファートおよびアルコキシル化ホ
スファート。 (2)非イオン系界面活性剤の群:脂肪アルコール−ア
ルコキシレート、アリールアルコキシレート、アルコキ
シル化油脂、アミン、アミド、アルコキシル化アミン、
アルコキシル化アミドおよびアミノキシド。 (3)カチオン系界面活性剤の群:セチルピリジニウム
クロライドおよび−ブロマイドおよび既に挙げた窒素含
有の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分。 (4)溶剤の群:イソプロパノール、エタノール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチルグリコ
ール。 (5)両性電解質およびベタイン (6)金属石鹸 並びに追加的にアルキルポリグリコシドおよびアルコキ
シル化油脂自体がある。
【0017】
【実施例】柔軟仕上効果の試験法の説明(三角試験) 遊離脂肪酸および/またはモノ−および/またはジグリ
セリドを含有するアルコキシル化した油脂またはそれら
の混合物あるいはそれと市販の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効
成分との混合物の柔軟仕上効果を次の様に測定した:7
2枚のタオル〔44cm×30cm、約60g 、WFK
−Testgewebe GmbH〕の装入物を、たと
え72枚のタオル全部が使用済みのものでなくとも(同
様に消費するという理由から)、一度に100g の市販
の全温度洗剤(PERSIL、Henkel社)にて9
5℃で機械的に洗浄し、濯ぎそして絞る。次いで95℃
での洗浄工程を洗剤なしに濯ぎ工程および短い遠心分離
工程を含めて行うと、乾燥重量の約2.5倍の水を含有
するきれいな湿ったタオルを手での柔軟仕上濯ぎ処理の
為に取り出すことができる。
【0018】実験計画については表Aと同様にそれぞれ
9枚のタオルを9つの基準物質含有の濯ぎ液(S)でそ
して9枚のタオルを9つの試験物質含有濯ぎ液(T)で
柔軟仕上する。この目的の為に、プラスチック製ボール
にそれぞれ2リットルの水道水および0.00あるいは
0.35g /リットル(基準物質:計算された活性物
質)あるいは自由に選択した量の試験物質を予め分散さ
せそして上述の湿ったタオルをその中に10分間放置す
る。5分後にタオルを一度ひっくり返す。柔軟仕上濯ぐ
処理されたタオルをそれぞれ個々に30秒遠心分離処理
しそして洗濯物干場で空気接触下に乾燥する。 S=比較物質(基準); T=本発明(試験物質) 試験者は暗号化したそれぞれ三枚のタオルを表Aに従う
試験計画(いわゆる三角試験)に従って前に置く。試験
者の任務は、柔軟仕上処理したタオルを官能的鑑定によ
り試験することである。
【0019】これが出来たら、試験者は柔軟仕上タオル
が柔らかくまたは硬く感ずるかどうかを書き記す。6人
の試験者の内の少なくとも5人が柔軟仕上処理したタオ
ル(1〜3の試験者の場合にはT、4〜6の試験者の場
合にはS)を認識した時に、DIN10,951による
と、試験物質と基準物質との間に95% 以上の確率で顕
著な相違がある。結果を三つの数字によって表す:即
ち、最初の数は基準物質で試験したタオルがより柔軟と
感じられるかあるいは試験物質によるものがより硬いと
感じる試験者の数を示す。二番目の数は基準物質で試験
したタオルがより硬いと感じられるかあるいは試験物質
によるものがより柔軟と感じる試験者の数を示す。三番
目の数は試験品あるいは基準物質で柔軟仕上処理したタ
オル相互の間に僅かしか相違が感じられないので決め兼
ねるかまたは正確に答えられない試験者の数を示す。
【0020】実施例1:1リットルの濯ぎ液当たり、皮
脂と10重量% のエチレンオキサイドおよび10重量%
のプロピレンオキサイドとの反応より得られる0.2〜
0.5g の生成物にて処理したタオルを、柔軟仕上濯ぎ
液で処理していないタオルと比較して試験する。結果を
表1に総括掲載する。
【0021】 従って、1リットルの濯ぎ液当たり0.4g の試験物質
の濃度から、試験物質で処理したタオルは柔軟さにおい
て未処理のタオルに比較して有利な顕著な相違を認める
ことができる。
【0022】実施例2:1リットルの濯ぎ液当たり、皮
脂と15重量% のプロピレンオキサイドとの反応より得
られる0.2〜0.5g の生成物にて処理したタオル
を、柔軟仕上濯ぎ液で処理していないタオルと比較して
試験する。結果を表2に総括掲載する。
【0023】 従って、1リットルの濯ぎ液当たり0.4g の試験物質
の濃度から、試験物質で処理したタオルは柔軟さにおい
て未処理のタオルに比較して有利な顕著な相違を認める
ことができる。
【0024】実施例3:1リットルの濯ぎ液当たり、シ
ュロ油と15重量% のプロピレンオキサイドとの反応よ
り得られる0.2〜0.5g の生成物にて処理したタオ
ルを、柔軟仕上濯ぎ液で処理していないタオルと比較し
て試験する。結果を表3に総括掲載する。
【0025】 従って、0.3g /リットルの試験物質の濃度から、試
験物質で処理したタオルは柔軟さにおいて未処理のタオ
ルに比較して有利な顕著な相違を認めることができる。
【0026】実施例4:1リットルの濯ぎ液当たり、ラ
ード油と15重量% のプロピレンオキサイドとの反応よ
り得られる生成物とトリエタノールアミンの市販の四級
化脂肪酸エステル〔エステルクワート(Esterqu
at)、STEPANTEX VR85、Stepa
n〕との色々な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リッ
トルの濯ぎ液当たり0.35g 〕にて処理したタオル
を、市販のエステルクワート〔一定の濃度:1リットル
の濯ぎ液当たり0.35g 〕だけで処理したタオルと比
較して試験する。結果を表4に総括掲載する。
【0027】 要するに、柔軟な手触りに損失がなく、エステクワート
の量を30重量% に制限してそして不足量を試験物質て
補充することが可能である(試験番号17参照)。
【0028】実施例5:皮油と15重量% のプロピレン
オキサイドとの反応より得られる生成物とエステルクワ
ートとの色々な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リッ
トルの濯ぎ液当たり0.35g 〕にて処理したタオル
を、市販のエステルクワート〔一定の濃度:1リットル
の濯ぎ液当たり0.35g 〕だけで処理したタオルと比
較して試験する。結果を表5に総括掲載する。
【0029】 結果は実施例4からのそれと同様である(試験番号21
参照)。
【0030】実施例6:皮油と15重量% のプロピレン
オキサイドとの反応より得られる生成物と2,3−ジヒ
ドロキシプロピル−1−トリメチルアンモニウムクロラ
イドのジ獣脂酸エステルを含有する市販の柔軟化剤
(ROBIJN柔軟化剤、Unilever)との色々
な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リットルの濯ぎ液
当たり0.35g 〕にて処理したタオルを、柔軟化剤
〔一定の濃度:1リットルの濯ぎ液当たり0.35g 〕
だけで処理したタオルと比較して試験する。結果を表6
に総括掲載する。
【0031】 この試験物質にて、柔軟化剤に40〜60重量% の試
験用物質を添加した時に(試験No.25および2
6)、柔軟化特性を著しく改善することが可能である。
試験物質と柔軟化剤との4:1−混合物を使用する場
合には、柔軟化特性は純粋な柔軟化剤のそれと同じで
ある(試験番号27)。
【0032】実施例7:シュロ油と15重量% のプロピ
レンオキサイドとの反応より得られる生成物と2,3−
ジヒドロキシプロピル−1−トリメチルアンモニウムク
ロライドのジ獣脂酸エステルを含有する市販の柔軟化剤
との色々な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リット
ルの濯ぎ液当たり0.35g 〕にて処理したタオルを、
柔軟化剤〔一定の濃度:1リットルの濯ぎ液当たり
0.35g 〕だけで処理したタオルと比較して試験す
る。結果を表7に総括掲載する。
【0033】 結果は実施例4からのそれと同様である(試験番号32
参照)。
【0034】実施例8:皮油と15重量% のプロピレン
オキサイドとの反応より得られる生成物と1−メチル−
2−アルキル−3−アルキルアミド−エチルイミダゾー
リニウム−メトスルファート(MARLOSOFT
IQ90、ヒュールス社)との色々な組成の混合物〔一
定の全体濃度:1リットルの濯ぎ液当たり0.35g 〕
にて処理したタオルを、柔軟化剤〔一定の濃度:1リ
ットルの濯ぎ液当たり0.35g〕だけで処理したタオ
ルと比較して試験する。結果を表8に総括掲載する。
【0035】 この試験物質を、柔軟化剤と混合して全ての試験用混
合物を得、この場合には処理したタオルの手触りは悪く
なく、一部はそれどころか改善されている(試験番号3
4〜36)。
【0036】実施例9:皮油と15重量% のプロピレン
オキサイドとの反応より得られる生成物と酢−あるいは
乳酸のプロトン化2−アルキル−3−オキソアシルアル
キル−エチルイミダゾーリン塩を含有する市販の柔軟化
(LENOR、プロクター・アンド・ギャンブル
社)との色々な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リッ
トルの濯ぎ液当たり0.35g 〕にて処理したタオル
を、柔軟化剤〔一定の濃度:1リットルの濯ぎ液当た
り0.35g 〕だけで処理したタオルと比較して試験す
る。結果を表9に総括掲載する。
【0037】 この試験物質を、柔軟化剤と全ての色々な割合で混合
し、この場合には処理したタオルの柔軟な手触りが同じ
様に残っている。
【0038】実施例10 シュロ油と15重量% のプロピレンオキサイドとの反応
より得られる生成物と実施例9におけるのと同じ柔軟化
との色々な組成の混合物〔一定の全体濃度:1リッ
トルの濯ぎ液当たり0.35g 〕にて処理したタオル
を、柔軟化剤〔一定の濃度:1リットルの濯ぎ液当た
り0.35g 〕だけで処理したタオルと比較して試験す
る。結果を表10に総括掲載する。
【0039】 要するに、柔軟な手触りに損失がなく、柔軟化剤の量
を30重量% に制限すしそして不足量を試験物質て補充
することが可能である(試験番号47参照)。
【0040】再湿潤特性の実験 DIN53,294(上昇度法)によって、簡単な形で
タオル織物についての再湿潤法を実施する。この目的の
為にタオルを“柔軟化効果の試験法の説明”の章に記載
された方法に従って、試験ずべき物質にて処理する。乾
燥後に30cmの長さおよび8cmの幅の帯状物に切り
取りそして500mlの脱塩水の充填されたガラス製ビ
ーカー中に垂直に吊るす。織物の浸漬深さは1cmであ
る。
【0041】上昇度法を更に良好に示する為に、水に
0.5g のK2 CrO4 を添加する。浸漬時間はそれぞ
て5分である。その後に水を除きそして達成される上昇
度を測定する。更に水を供給することなしに増した上昇
度を65分後に測定した。
【0042】表IIに、実施例1〜10からの試料1〜4
7にて処理したタオル織物の測定された上昇度を示す。
この場合、二度の測定の平均値を示す。 * 比較例上昇度の結果の説明: 実験結果をより良好に分類する為
に、最初に、測定されたO─試料〔タオル、市販の全温
度洗剤(PERSIL、Henkel社)だけで処理し
たた5分後:10.2cm、65分後18.5cm〕
を、試料番号13あるいは18のそれ(純粋なエステル
クワートで処理した5分後:6.9cm、65分後:1
2.2cm)、試料番号23あるいは28のそれ(純粋
な柔軟化剤で処理した5分後:4.8cm、65分
後:8.6cm)、試料番号33のそれ(純粋な柔軟化
で処理した5分後:6.0cm、65分後:10.
0cm)並びに試料番号38あるいは43のそれ(純粋
な柔軟化剤で処理した5分後:3.9cm、65分
後:5.3cm)と比較する。実験したカチオン活性の
窒素含有洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分の全てあるいはそ
れの完成調製液がO−試料に比較して著しく低い上昇度
を実現することが明らかである。このことは再湿潤性が
著しく低下したことを意味する。遊離の脂肪酸、モノ−
および/またはジグリセリドを含むアルコキシル化した
天然油脂およびそれの混合物はこれを、1リットルの濯
ぎ液当たり0.3あるいは0.4g の同様な使用濃度の
もとで、例えば試料番号2、3、6、7、10および1
1が示す様に、非常に僅かな程度にしかまたはそれどこ
ろか一般に作用しない。従って、遊離の脂肪酸、モノ−
および/またはジグリセリドを含むアルコキシル化され
た天然の油脂およびその混合物で処理されたタオルは優
れた再湿潤能力を示す。遊離の脂肪酸、モノ−および/
またはジグリセリドを含むアルコキシル化された天然の
油脂およびその混合物を上述のカチオン活性の窒素含有
洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分あるいはそれの完成調製液
と一緒に使用する場合には、5分および65分後の上昇
度を考察すると以下のことが判る:即ち実施例1〜10
において有利な混合物のいずれも、相応するカチオン活
性物質に比較して上昇度を低下させない。それどころか
しばしば本質的な増加を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート・クリムメク ドイツ連邦共和国、クレフェルト、メルザ ー・シュトラーセ、369 (72)発明者 ドルフ・シュトックハウゼン ドイツ連邦共和国、クレフェルト、ブラー ムスシュトラーセ、104

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離の脂肪酸、モノ−および/またはジ
    グリセリドを含むアルコキシル化された天然油脂および
    それらの混合物より成る、洗濯用柔軟仕上濯ぎ調製液の
    為の窒素不含有効成分。
  2. 【請求項2】 遊離の脂肪酸、モノ−および/またはジ
    グリセリドを含む天然油脂およびそれらの混合物をアル
    コキシル化する為に一種類または複数種類のアルコキシ
    ル化剤を使用しそしてそれの添加を同時にまたは相前後
    して行う請求項1に記載の窒素不含有効成分。
  3. 【請求項3】 色々のアルコキシル化天然油脂およびそ
    れの混合物と遊離の脂肪酸、モノ−および/またはジグ
    リセリドとの混合物を使用する請求項1に記載の窒素不
    含有効成分。
  4. 【請求項4】 アルコキシル化の前に色々の天然油脂お
    よびそれの混合物と遊離の脂肪酸、モノ−および/また
    はジグリセリドとの混合を行う請求項1に記載の窒素不
    含有効成分。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の遊離の脂肪酸、モノ−
    および/またはジグリセリドを含むアルコキシル化され
    た天然油脂およびそれらの混合物を単独で窒素不含の洗
    濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分としてまたは窒素含有のカチ
    オン活性の洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効成分および場合によ
    っては分散剤、乳化剤および/または溶剤との混合状態
    で使用する方法。
  6. 【請求項6】 アルコキシル化された天然油脂および/
    またはその混合物の割合が、洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効物
    質全量を基準として1〜100% 、殊に20〜80% で
    ある請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 カチオン苛性の窒素含有洗濯用柔軟仕上
    濯ぎ有効成分としてN,N−ジステアリル−N,N−ジ
    メチル−アンモニウム塩、四級化−あるいはプロトン化
    イミダゾーリン、トリエタノールアミンの四級化脂肪酸
    エステル並びに2,3−ジヒドロキシプロピル−1−ト
    リメチルアンモニウム塩−誘導体あるいはそれらの混合
    物を使用する請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 カチオン系窒素含有洗濯用柔軟仕上濯ぎ
    有効成分の割合が、洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効物質全量を
    基準として0〜99% 、殊に20〜80% である請求項
    5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 分散剤、乳化剤および/または溶剤とし
    てアニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチ
    オン系界面活性剤、溶剤、両性電解質、ベタイン、金属
    石鹸またはそれの混合物を使用する請求項5に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 分散剤、乳化剤および/または溶剤と
    してアルキルポリグリコシド、遊離の脂肪酸、モノ−お
    よび/またはジグリセリドを含むアルコキシル化天然油
    脂およびそれらの混合物を使用する請求項5または9に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 分散剤、乳化剤および/または溶剤と
    洗濯用柔軟仕上濯ぎ有効物質全量との比が(0〜1
    0):1である請求項5に記載の方法。
JP11183793A 1992-05-14 1993-05-13 洗濯用柔軟仕上濯ぎ調製液中の窒素不含有効成分 Withdrawn JPH0610263A (ja)

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