JPH0610228B2 - 改質ポリエステルからなる分散助剤の製造法 - Google Patents
改質ポリエステルからなる分散助剤の製造法Info
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- JPH0610228B2 JPH0610228B2 JP59100099A JP10009984A JPH0610228B2 JP H0610228 B2 JPH0610228 B2 JP H0610228B2 JP 59100099 A JP59100099 A JP 59100099A JP 10009984 A JP10009984 A JP 10009984A JP H0610228 B2 JPH0610228 B2 JP H0610228B2
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- Japan
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- polyester
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- dispersed
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、熱可塑性樹脂に各種被分散成分を混練分散さ
せる際にこれらと同時に用いることにより、被分散成分
を均一微細に分散させることができる分散助剤に関す
る。
せる際にこれらと同時に用いることにより、被分散成分
を均一微細に分散させることができる分散助剤に関す
る。
〈従来の技術〉 熱可塑性樹脂に分散させる被分散成分としては、通常、
発泡剤、難燃剤、充填剤、安定剤の外、物性調整用のゴ
ムや樹脂等がある。
発泡剤、難燃剤、充填剤、安定剤の外、物性調整用のゴ
ムや樹脂等がある。
これらを熱可塑性樹脂に分散させるには、従来、混練機
によって混ぜ合わせているが、特殊な場合には、溶剤に
熱可塑性樹脂や被分散成分を溶解させて混合した後、溶
剤を除去する方法等を利用している。
によって混ぜ合わせているが、特殊な場合には、溶剤に
熱可塑性樹脂や被分散成分を溶解させて混合した後、溶
剤を除去する方法等を利用している。
しかしながら、前者の方法では、特に比較的多い量の被
分散成分を用いた場合、均一微細な分散が得られ難いの
で、高温にして樹脂粘度を下げたり、長時間混練する等
の方法によっているが、未だ不十分である上、折角の樹
脂が劣化してしまったり、被分散成分が変質してしまう
といった問題が起こる。
分散成分を用いた場合、均一微細な分散が得られ難いの
で、高温にして樹脂粘度を下げたり、長時間混練する等
の方法によっているが、未だ不十分である上、折角の樹
脂が劣化してしまったり、被分散成分が変質してしまう
といった問題が起こる。
また、後者の方法では、設備が複雑で操作も煩雑である
上、環境面での問題をも抱える為、好ましくは前者の如
き簡易な方法によって良好に分散させる方法の出現が待
たれていた。
上、環境面での問題をも抱える為、好ましくは前者の如
き簡易な方法によって良好に分散させる方法の出現が待
たれていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、上記の従来の方法による欠点のない、即ち、
簡易な方法によって、樹脂を劣化させたり被分散成分を
変質させたりすることのない方法で被分散成分を樹脂に
均一微細に分散させることを目的にし、特定の分散助剤
を用いることにより、この目的が達成されることを見い
出して為されたものである。
簡易な方法によって、樹脂を劣化させたり被分散成分を
変質させたりすることのない方法で被分散成分を樹脂に
均一微細に分散させることを目的にし、特定の分散助剤
を用いることにより、この目的が達成されることを見い
出して為されたものである。
即ち、本発明は、数平均分子量が500〜30000で
ある水に不溶性のポリエステル(a)を、下記の(1)又は
(2)の方法により芳香族ビニル単量体およびアクリル酸
エステル系ビニル単量体の群から選ばれた少くとも一種
のビニル単量体(b)で変性したことを特徴とする改質ポ
リエステルからなる分散助剤の製造法である。
ある水に不溶性のポリエステル(a)を、下記の(1)又は
(2)の方法により芳香族ビニル単量体およびアクリル酸
エステル系ビニル単量体の群から選ばれた少くとも一種
のビニル単量体(b)で変性したことを特徴とする改質ポ
リエステルからなる分散助剤の製造法である。
(1)成分(a)および成分(b)を、水中に懸濁させ、成分(b)
を成分(a)に含浸させた後反応させる方法。
を成分(a)に含浸させた後反応させる方法。
(2)成分(b)に成分(a)を溶解させたものを水中に液滴と
して浮遊させた状態で反応させる方法。
して浮遊させた状態で反応させる方法。
〈作用〉 本発明で用いるポリエステルは、一般に使用されている
多塩基酸と多価アルコールの重縮合によって得られるも
のから適宜選んで用いられる。
多塩基酸と多価アルコールの重縮合によって得られるも
のから適宜選んで用いられる。
ここで多塩基酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、トリメリト酸等の芳香族カルボン酸、アジピン酸、
ヘキサヒドロテレフタル酸、こはく酸、n−ドデセニル
こはく酸、イソードデセニルこはく酸、n−ドデシルこ
はく酸、n−オクチルこはく酸、イソ−オクチルこはく
酸、n−ブチルこはく酸などの脂肪族カルボン酸;マレ
イン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸や、それらの
無水物が挙げられる。またアルコール成分としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、2,2,4,4−テトラメチレングリコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェ
ノールA、水素化ビスフェノールA、ソルビトール又は
それらのエーテル化ヒドロキシ化合物、例えば、ポリオ
キシエチレン(10)ソルビトール、ポリオキシプロピレン
(5)グリセリン、ポリオキシエチレン(4)ペンタエリスリ
トール、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン等が挙げられる。
酸、トリメリト酸等の芳香族カルボン酸、アジピン酸、
ヘキサヒドロテレフタル酸、こはく酸、n−ドデセニル
こはく酸、イソードデセニルこはく酸、n−ドデシルこ
はく酸、n−オクチルこはく酸、イソ−オクチルこはく
酸、n−ブチルこはく酸などの脂肪族カルボン酸;マレ
イン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸や、それらの
無水物が挙げられる。またアルコール成分としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、2,2,4,4−テトラメチレングリコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェ
ノールA、水素化ビスフェノールA、ソルビトール又は
それらのエーテル化ヒドロキシ化合物、例えば、ポリオ
キシエチレン(10)ソルビトール、ポリオキシプロピレン
(5)グリセリン、ポリオキシエチレン(4)ペンタエリスリ
トール、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン等が挙げられる。
本発明の効果が著しく発揮されるポリエステルは溶剤可
溶性のものである。非晶性あるいは低結晶性のもの、特
にX線解析による結晶化度が5%未満のものが効果が大
きい。軟化点については40〜150℃、特に60〜1
30℃、また、数平均分子量については500〜300
00、特に1000〜20000のものが効果が大き
い。
溶性のものである。非晶性あるいは低結晶性のもの、特
にX線解析による結晶化度が5%未満のものが効果が大
きい。軟化点については40〜150℃、特に60〜1
30℃、また、数平均分子量については500〜300
00、特に1000〜20000のものが効果が大き
い。
また、本発明で使用する芳香族系ビニル単量体は、例え
ば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エ
チルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルスチレ
ン、αメチルスチレン、αエチルスチレンなどが好適で
あり、一方のアクリル酸エステル系ビニル単量体は、例
えば、アクリル酸のメチル、エチル、ブチル、2−エチ
ルヘキシル等のエステルの外、メタクリル酸のメチル、
エチル、ブチル等のエステルなどが好適である。
ば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エ
チルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルスチレ
ン、αメチルスチレン、αエチルスチレンなどが好適で
あり、一方のアクリル酸エステル系ビニル単量体は、例
えば、アクリル酸のメチル、エチル、ブチル、2−エチ
ルヘキシル等のエステルの外、メタクリル酸のメチル、
エチル、ブチル等のエステルなどが好適である。
これらのビニル単量体は共重合させて用いることができ
る。好ましい例としては、例えば、スチレンとアクリル
酸エチルあるいはスチレンとメタクリル酸ブチルの組み
合わせである。
る。好ましい例としては、例えば、スチレンとアクリル
酸エチルあるいはスチレンとメタクリル酸ブチルの組み
合わせである。
また、各々のビニル単量体と共重合可能な他のモノマー
を過半重量を越えない範囲で共存させて用いることがで
きる。この他のモノマーとしては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド、無水マレイン酸などの不飽和有機酸
類(酸、塩、アミン、アミド、無水物を含む);アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリ
ル;酢酸ビニルの如きビニルエステル;塩化ビニル、塩
化ビニリデンの如き不飽和モノないしジハライド等を挙
げることができる。これらは併用しても差し支えない。
を過半重量を越えない範囲で共存させて用いることがで
きる。この他のモノマーとしては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド、無水マレイン酸などの不飽和有機酸
類(酸、塩、アミン、アミド、無水物を含む);アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリ
ル;酢酸ビニルの如きビニルエステル;塩化ビニル、塩
化ビニリデンの如き不飽和モノないしジハライド等を挙
げることができる。これらは併用しても差し支えない。
さらに、ポリエステルをビニル単量体で変性する際に
は、一般に、重合開始剤を用いる。重合開始剤としては
一般のラジカル重合に用いられるものを用いることがで
きるが、重合反応の温度からみて、分解温度が45〜1
10℃、特に50〜105℃の範囲のものから選ぶのが
好ましい。ここでいう分解温度とはベンゼン1中に重
合開始剤を0.1モル添加して、ある温度に10時間放
置したときにラジカル発生剤の分解率が50%となる温
度を意味する。
は、一般に、重合開始剤を用いる。重合開始剤としては
一般のラジカル重合に用いられるものを用いることがで
きるが、重合反応の温度からみて、分解温度が45〜1
10℃、特に50〜105℃の範囲のものから選ぶのが
好ましい。ここでいう分解温度とはベンゼン1中に重
合開始剤を0.1モル添加して、ある温度に10時間放
置したときにラジカル発生剤の分解率が50%となる温
度を意味する。
このようなものの具体例としては、例えば、2,4−ジ
クロルベンゾイルパーオキサイド(54℃)、t−ブチ
ルパーオキシピバレート(56℃)、o−メチルベンゾ
イルパーオキサイド(57℃)、ビス−3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド(60℃)、オク
タノイルパーオキサイド(61℃)、ラウロイルパーオ
キサイド(62℃)、ベンゾイルパーオキサイド(74
℃)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイ
ト(74℃)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(91℃)、
シクロヘキサノンパーオキサイド(97℃)、2,5−
ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン
(100℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(1
04℃)、ジ−t−ブチル−ジパーオキシフタレート
(105℃)、メチルエチルケトンパーオキサイド(1
09℃)、ジクミルパーオキサイド(117℃)、ジ−
t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビス
イソブチロニトリル(65℃)、アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)(68℃)、2−t−ブチルア
ゾ−2−シアノプロパン(79℃)等のアゾ化合物、過
酸化水素、過硫酸カルシウム(約70℃)などの水溶性
過酸化物などを挙げることができる。ここで括弧内の温
度は分解温度を示す。これらは併用もできる。
クロルベンゾイルパーオキサイド(54℃)、t−ブチ
ルパーオキシピバレート(56℃)、o−メチルベンゾ
イルパーオキサイド(57℃)、ビス−3,5,5−ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド(60℃)、オク
タノイルパーオキサイド(61℃)、ラウロイルパーオ
キサイド(62℃)、ベンゾイルパーオキサイド(74
℃)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエイ
ト(74℃)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(91℃)、
シクロヘキサノンパーオキサイド(97℃)、2,5−
ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン
(100℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(1
04℃)、ジ−t−ブチル−ジパーオキシフタレート
(105℃)、メチルエチルケトンパーオキサイド(1
09℃)、ジクミルパーオキサイド(117℃)、ジ−
t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビス
イソブチロニトリル(65℃)、アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)(68℃)、2−t−ブチルア
ゾ−2−シアノプロパン(79℃)等のアゾ化合物、過
酸化水素、過硫酸カルシウム(約70℃)などの水溶性
過酸化物などを挙げることができる。ここで括弧内の温
度は分解温度を示す。これらは併用もできる。
次に、改質ポリエステルを得る方法としては、例えば、
(1)溶剤にポリエステルを溶解し、さらに、ビニル単量
体を投入して反応させる方法、(2)ビニル単量体にポリ
エステルを溶解して反応させる方法、(3)水にポリエス
テル粒子を懸濁させ、これにビニル単量体を添加、含浸
させた後反応させる方法、(4)ビニル単量体にポリエス
テルを溶解したものを水中に液滴として浮遊させた状態
で反応させる方法、(5)ポリエステルの溶融状態下にビ
ニル単量体と反応させる方法、もしくは(6)放射線グラ
フト法等がある。中でも好ましい方法は、上記(3)もし
くは(4)の方法である。
(1)溶剤にポリエステルを溶解し、さらに、ビニル単量
体を投入して反応させる方法、(2)ビニル単量体にポリ
エステルを溶解して反応させる方法、(3)水にポリエス
テル粒子を懸濁させ、これにビニル単量体を添加、含浸
させた後反応させる方法、(4)ビニル単量体にポリエス
テルを溶解したものを水中に液滴として浮遊させた状態
で反応させる方法、(5)ポリエステルの溶融状態下にビ
ニル単量体と反応させる方法、もしくは(6)放射線グラ
フト法等がある。中でも好ましい方法は、上記(3)もし
くは(4)の方法である。
この改質ポリエステルを分散助剤として用いたときに分
散効果のある被分散成分は、殆んで全てのものが適す
る。被分散成分としては、例えば、発泡剤、難燃剤、充
填剤、安定剤、物性調整用のゴムや樹脂、顔料や染料の
着色剤などがあり、特に、発泡剤や充填剤、物性調整用
のゴムや樹脂の場合に著しい効果を享受できる。
散効果のある被分散成分は、殆んで全てのものが適す
る。被分散成分としては、例えば、発泡剤、難燃剤、充
填剤、安定剤、物性調整用のゴムや樹脂、顔料や染料の
着色剤などがあり、特に、発泡剤や充填剤、物性調整用
のゴムや樹脂の場合に著しい効果を享受できる。
本発明の分散助剤は、通常は、被分散成分が配合される
べき熱可塑性樹脂に対して1重量%以上、好ましくは3
重量%以上の量で用いるのが好適であるが、本分散助剤
自体も成形材料として好適な熱可塑性樹脂であるので、
これに直接被分散成分を配合したものも本発明の範囲内
と理解される。
べき熱可塑性樹脂に対して1重量%以上、好ましくは3
重量%以上の量で用いるのが好適であるが、本分散助剤
自体も成形材料として好適な熱可塑性樹脂であるので、
これに直接被分散成分を配合したものも本発明の範囲内
と理解される。
ここで、被分散成分が配合されるべき熱可塑性樹脂とし
て特に本発明の効果が発揮されるものは、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、芳香族系ビニル単量体の重合体およ
びアクリル酸エステル系ビニル単量体の重合体である。
て特に本発明の効果が発揮されるものは、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、芳香族系ビニル単量体の重合体およ
びアクリル酸エステル系ビニル単量体の重合体である。
〈発明の効果〉 本発明の分散助剤を使用することにより、簡易な方法に
よって、樹脂を劣化させたり被分散成分を変質させたり
することのない方法で被分散成分を樹脂中に均一微細に
分散させることができ、また、大量に被分散成分を用い
たときでもブリードの起きにくいものが得られ、その結
果、例えば、均一微細な発泡体や表面光沢ムラのない成
形体等が得られる効果を享受できる。
よって、樹脂を劣化させたり被分散成分を変質させたり
することのない方法で被分散成分を樹脂中に均一微細に
分散させることができ、また、大量に被分散成分を用い
たときでもブリードの起きにくいものが得られ、その結
果、例えば、均一微細な発泡体や表面光沢ムラのない成
形体等が得られる効果を享受できる。
〈実施例〉 ポリエステル製造例1 温度計、攪拌装置および窒素ガスを備えた反応器に、エ
チレンオキサイド480g、ネオペンチルグリコール8
50g、テレフタル酸660g、イソフタル酸1000
gを仕込み、加熱して200℃に1時間保ってから24
0℃に徐々に昇温し、約7時間同温に保った。反応生成
物をエタノールで希釈して、収量2.2kgで、酸価2
0、ガラス転移温度51.1℃、分子量約3000のポ
リエステルを得た。
チレンオキサイド480g、ネオペンチルグリコール8
50g、テレフタル酸660g、イソフタル酸1000
gを仕込み、加熱して200℃に1時間保ってから24
0℃に徐々に昇温し、約7時間同温に保った。反応生成
物をエタノールで希釈して、収量2.2kgで、酸価2
0、ガラス転移温度51.1℃、分子量約3000のポ
リエステルを得た。
実施例1 内容量10のオートクレーブ内に水4kg、リン酸三カ
ルシウム80g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.12gを加えて水性媒質とし、一方、これに、ベン
ゾイルパーオキサイド(日本油脂社製 ナイバーB)8
gをスチレン640gおよびn−ブチルメタクリレート
160gの混合液に溶解した液を加えて攪拌した。これ
にポリエステル製造例1で製造したポリエステル粒子
(非晶性、線状飽和ポリエステル、ガラス転移温度5
1.1℃、分子量約3000)1200gを投入し、オート
クレーブ内を窒素置換したのち系内温度を60℃に昇
温、その温度を3時間維持して重合開始剤を含むビニル
単量体をポリエステル樹脂粒子中に含浸させた。次い
で、パーオキシピバレート(日本油脂社製 パーブチル
PV)11.4gをこの懸濁系に投入し、さらに系内温
度を65℃に昇温して2時間保持してポリエステル粒子
表面の重合を開始させた。その後、系内温度を90℃に
昇温して3時間維持し、重合を完結させた。冷却後、内
容物を取出して酸洗および水洗して改質樹脂粒子2kgを
得た。
ルシウム80g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.12gを加えて水性媒質とし、一方、これに、ベン
ゾイルパーオキサイド(日本油脂社製 ナイバーB)8
gをスチレン640gおよびn−ブチルメタクリレート
160gの混合液に溶解した液を加えて攪拌した。これ
にポリエステル製造例1で製造したポリエステル粒子
(非晶性、線状飽和ポリエステル、ガラス転移温度5
1.1℃、分子量約3000)1200gを投入し、オート
クレーブ内を窒素置換したのち系内温度を60℃に昇
温、その温度を3時間維持して重合開始剤を含むビニル
単量体をポリエステル樹脂粒子中に含浸させた。次い
で、パーオキシピバレート(日本油脂社製 パーブチル
PV)11.4gをこの懸濁系に投入し、さらに系内温
度を65℃に昇温して2時間保持してポリエステル粒子
表面の重合を開始させた。その後、系内温度を90℃に
昇温して3時間維持し、重合を完結させた。冷却後、内
容物を取出して酸洗および水洗して改質樹脂粒子2kgを
得た。
この生成物について赤外スペクトルによる定量を実施し
たところ、ポリエステル60重量%、スチレン32重量
%、ブチルメタクリレート8重量%と、ほぼ定量的に反
応が進んだことがわかった。
たところ、ポリエステル60重量%、スチレン32重量
%、ブチルメタクリレート8重量%と、ほぼ定量的に反
応が進んだことがわかった。
比較例1 実施例1において、ポリエステル粒子を除いた系でスチ
レンとn−ブチルメタクリレートの共重合を実施してス
チレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を得た(ガ
ラス転移温度72℃)。
レンとn−ブチルメタクリレートの共重合を実施してス
チレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を得た(ガ
ラス転移温度72℃)。
応用例1 ポリエステル製造例1で製造したポリエステル54重量
部、比較例1で調製したスチレン−n−ブチルメタクリ
レート共重合体36重量部および実施例1で調製した改
質ポリエステル10重量部を、30mm径二軸ベント式押出
機にて140℃で混練した。得られた組成物について、
走査型電子顕微鏡で形態観察したところ、上記共重合体
が0.3〜1.5μの粒子として均一に分散したもので
あった。また、JIS−Z8741によるヘイズおよび
インストロンレオメーター(インストロン・ジャパン社
製)で120℃、103sec-1、1mm径×1mm長オリフ
ィスの条件にて測定した成形性は第1表の通りである。
部、比較例1で調製したスチレン−n−ブチルメタクリ
レート共重合体36重量部および実施例1で調製した改
質ポリエステル10重量部を、30mm径二軸ベント式押出
機にて140℃で混練した。得られた組成物について、
走査型電子顕微鏡で形態観察したところ、上記共重合体
が0.3〜1.5μの粒子として均一に分散したもので
あった。また、JIS−Z8741によるヘイズおよび
インストロンレオメーター(インストロン・ジャパン社
製)で120℃、103sec-1、1mm径×1mm長オリフ
ィスの条件にて測定した成形性は第1表の通りである。
比較応用例1 応用例1において、実施例1にて調製した改質ポリエス
テルを除いて、同様にして得た組成物について、同様に
評価したところ、上記共重合体が0.2〜10μの範囲
の不揃いの粒子として不均一に分散したものであった。
また、ヘイズおよび成形性については第1表の通り。
テルを除いて、同様にして得た組成物について、同様に
評価したところ、上記共重合体が0.2〜10μの範囲
の不揃いの粒子として不均一に分散したものであった。
また、ヘイズおよび成形性については第1表の通り。
実施例2 ポリエステル製造例1で製造したポリエステル560g
をスチレン1470gに溶解し、その中にラジカル開始
剤67.7g(ナイパーBW、日本油脂社製)を加え
た。界面活性剤60g(UF−170、ユニチカ社製)
を水6Lに溶解した水溶液を80℃に加熱し、激しく攪
拌しながら先のスチレン溶液を滴下した。80℃6時間
重合させた後、冷却し、遠心分離によって改質ポリエス
テル粒子を単離した。得られた改質ポリエステル粒子
は、水でよく洗浄し、50℃、10時間熱風乾燥した。
収量2kgで改質ポリエステル粒子を得た。この生成物を
実施例1と同様赤外スペクトルによって定量したところ
ポリエステル27重量%、スチレン73%とほぼ定量的
に反応が進んだことがわかった。
をスチレン1470gに溶解し、その中にラジカル開始
剤67.7g(ナイパーBW、日本油脂社製)を加え
た。界面活性剤60g(UF−170、ユニチカ社製)
を水6Lに溶解した水溶液を80℃に加熱し、激しく攪
拌しながら先のスチレン溶液を滴下した。80℃6時間
重合させた後、冷却し、遠心分離によって改質ポリエス
テル粒子を単離した。得られた改質ポリエステル粒子
は、水でよく洗浄し、50℃、10時間熱風乾燥した。
収量2kgで改質ポリエステル粒子を得た。この生成物を
実施例1と同様赤外スペクトルによって定量したところ
ポリエステル27重量%、スチレン73%とほぼ定量的
に反応が進んだことがわかった。
応用例2 応用例1において、ポリエステル製造例1で製造したポ
リエステルの代わりに市販品ポリエステル(東洋紡社製
V200)、および実施例1で製造した改質ポリエス
テルの代わりに実施例2で製造した改質ポリエステルを
用いた以外は応用例1と同様にして組成物を得た。得ら
れた組成物について走査型電子顕微鏡で形態観察したと
ころスチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体が
0.3〜1.5μの粒子として均一に分散したものであ
った。
リエステルの代わりに市販品ポリエステル(東洋紡社製
V200)、および実施例1で製造した改質ポリエス
テルの代わりに実施例2で製造した改質ポリエステルを
用いた以外は応用例1と同様にして組成物を得た。得ら
れた組成物について走査型電子顕微鏡で形態観察したと
ころスチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体が
0.3〜1.5μの粒子として均一に分散したものであ
った。
Claims (1)
- 【請求項1】数平均分子量が500〜30000である
水に不溶性のポリエステル(a)を、下記の(1)又は(2)の
方法により芳香族系ビニル単量体およびアクリル酸エス
テル系ビニル単量体の群から選ばれた少なくとも一種の
ビニル単量体(b)で、変性したことを特徴とする改質ポ
リエステルからなる分散助剤の製造法。 (1)成分(a)および成分(b)を、水中に懸濁させ、成分(b)
を成分(a)に含浸させた後反応させる方法。 (2)成分(b)に成分(a)を溶解させたものを水中に液滴と
して浮遊させた状態で反応させる方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59100099A JPH0610228B2 (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 改質ポリエステルからなる分散助剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59100099A JPH0610228B2 (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 改質ポリエステルからなる分散助剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60245615A JPS60245615A (ja) | 1985-12-05 |
JPH0610228B2 true JPH0610228B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=14264948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59100099A Expired - Fee Related JPH0610228B2 (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | 改質ポリエステルからなる分散助剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610228B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6059621B2 (ja) * | 2012-09-19 | 2017-01-11 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡性スチレン改質熱可塑性ポリエステル系樹脂粒子及びその製造方法、スチレン改質熱可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子及びスチレン改質熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡成形体 |
JP6919534B2 (ja) * | 2017-12-01 | 2021-08-18 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡性複合樹脂粒子、複合樹脂発泡粒子、発泡粒子成形体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6033844B2 (ja) * | 1975-07-24 | 1985-08-05 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 分散樹脂組成物の製法 |
JPS5887106A (ja) * | 1981-11-20 | 1983-05-24 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性樹脂分散体の製造法 |
-
1984
- 1984-05-18 JP JP59100099A patent/JPH0610228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60245615A (ja) | 1985-12-05 |
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