JPH06102208A - X線回折測定のための試料加熱装置 - Google Patents

X線回折測定のための試料加熱装置

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JPH06102208A
JPH06102208A JP4264160A JP26416092A JPH06102208A JP H06102208 A JPH06102208 A JP H06102208A JP 4264160 A JP4264160 A JP 4264160A JP 26416092 A JP26416092 A JP 26416092A JP H06102208 A JPH06102208 A JP H06102208A
Authority
JP
Japan
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sample
ray diffraction
plate body
hole
diffraction measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP4264160A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Omura
高弘 大村
Masanari Sasaki
勝成 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP4264160A priority Critical patent/JPH06102208A/ja
Publication of JPH06102208A publication Critical patent/JPH06102208A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】試料に入射するX線の通路を妨げることなく、
しかも少量の試料で高精度なX線回折測定を実現させる
ことができ、かつ均一な温度分布に試料を加熱すること
のできるX線回折測定のための試料加熱装置を提供す
る。 【構成】耐熱性のある熱伝導性絶縁材料で形成した平板
状のプレート本体を備え、このプレート本体の所定位置
に試料装着用の透孔を設けるとともに、この試料装着用
の透孔を中心として前記プレート本体に加熱ヒータパタ
ーンを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温下における試料の
物性をX線回折現象を利用して測定するX線回折測定に
おいて、測定対象となる試料を所要の温度に加熱するた
めの試料加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線回折測定に用いる試料加熱装
置としては、図8に示すような、炉体20の周面にヒー
タ線21を巻いた傍熱式の試料加熱装置が知られてい
る。試料Sは、図9に示すように、試料板22の全面に
詰め込まれて圧縮固定され、試料板22とともに炉体2
0の中央部に装着されて、ヒータ線21により周囲から
加熱される。この試料加熱装置は、X線回折装置の試料
台上に取り付けられて、X線源からのX線をヒータ線2
1の隙間から試料の表面に入射させるとともに、試料で
回折してきたX線を同じくヒータ線21の隙間から取り
出す構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の試料加
熱装置では、X線の出入りをヒータ線の隙間から行なっ
ていたため、X線がヒータ線に衝突して散乱する現象も
しばしばみられ、高感度なX線回折データを得るための
障害となっていた。また、試料を試料板の全面に詰め込
む構造となっていたので、測定に多量の試料を必要と
し、測定費用が高いという課題があった。さらに、試料
板の全面に詰め込んだ試料に対して均一な温度分布を得
ることが困難であった。
【0004】本発明はこのような従来技術の課題を解決
するためになされたもので、試料に入射するX線の通路
を妨げることなく、しかも少量の試料で高精度なX線回
折測定を実現させることができ、かつ均一な温度分布に
試料を加熱することのできるX線回折測定のための試料
加熱装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るX線回折測定のための試料加熱装置
は、耐熱性のある熱伝導性絶縁材料で形成した平板状の
プレート本体と、このプレート本体の所定位置に設けた
試料装着用の透孔と、前記試料装着用の透孔を中心とし
て前記プレート本体に形成した加熱ヒータパターンとを
備えた構成としてある。また、請求項2の発明にあって
は、前記プレート本体を、柔軟性材料で形成したことを
特徴としている。
【0006】
【作用】本発明装置では、プレート本体に形成した試料
装着用の透孔に試料を詰め込み、加熱ヒータパターンに
発生した熱をプレート本体を介して試料に伝える。加熱
ヒータパターンは試料装着用の透孔を中心として形成し
てあるので、試料に対して均一に熱を伝えることができ
る。また、試料は透孔に詰め込むだけの分量があればよ
く、安価な費用でX線回折測定を実施できる。試料が少
量ですむことからも、均一な温度分布を容易に得ること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例に係る試料加熱装置
を示す斜視図、図2はX線回折装置への取付けホルダに
装着した状態を示す斜視図、図3はX線回折装置におけ
る配置関係を示す図である。図1に示すように、本実施
例の試料加熱装置は、プレート本体1に試料装着用の透
孔2と加熱ヒータパターン3とを備えた構成となってい
る。
【0008】プレート本体1は、耐熱性のある熱伝導性
絶縁材料で薄肉の平板状に形成されている。プレート本
体1を形成する材料としては、例えば、セラミック等の
硬質材料の他、シリコンラバー等の柔軟性材料を使用す
ることができる。
【0009】試料装着用の透孔2は、プレート本体1の
中央部に穿設されている。透孔2の内径は任意に設定で
きるが、本発明者の実験によれば、直径2mm程度が試
料の保持を確実にでき、しかもX線回折測定に際して十
分な試料面積であった。また、このような小径に形成す
ることで、温度分布の均一性を高めることができる。
【0010】加熱ヒータパターン3は、発熱性の抵抗金
属箔からなり、プレート本体1の表面にエッチング処理
をもって所定形状に形成してある。加熱ヒータパターン
3は、透孔2を中心にして任意の形状に形成してある
が、いずれの形状にしても透孔2に詰め込んだ試料に対
し、プレート本体1を介して均一に熱を伝える形状でな
ければならない。その形状例としては、図1に示すもの
の他、図4、図5に示したようなパターンが考えられ
る。なお、加熱ヒータパターン3の両端は入力端子3
a,3bとなっており、この入力端子3a,3bに電源
リード線4,4を半田付けして図示しない電源と接続す
る。
【0011】上述した本実施例の試料加熱装置は、透孔
2に試料Sを詰め込み、図2に示すように、耐熱性プラ
スチックで形成したホルダ10,11で表裏面をはさ
み、X線回折装置の試料台に装着される。ホルダ10,
11には、透孔2の対応箇所にX線入出用の窓13,1
4が形成してある。透過法式のX線回折装置の場合に
は、図3に示すように、試料Sを保持した試料加熱装置
をX線源15とX線フィルム(検出器)16との間に配
置し、プレート本体1の表面側から試料SにX線を入射
する。試料Sで回折透過したX線はプレート本体1の裏
面側から出て、X線フィルム16へ入射する。このよう
に、X線の入出経路上には障害物がなく、高感度なX線
回折データの取得が可能となる。なお、真空雰囲気下で
X線回折測定を行なう場合には、本実施例の試料加熱装
置を密封容器内に装着してX線回折装置に設置すればよ
い。また、いわゆる反射方式のX線回折装置にも適用で
きることは勿論である。
【0012】本実施例の試料加熱装置では、プレート本
体1及び加熱ヒータパターン3の材質や同パターン3へ
の電力供給量にもよるが、概ね250℃〜300℃まで
の試料加熱が可能である。ここで、試料Sの加熱作用を
説明すると、図示しない電源から加熱ヒータパターン3
の両端に電圧が印加されると、同パターン3が発熱す
る。この熱はプレート本体1を介して、透孔2に詰め込
んだ試料Sへと伝達される。
【0013】試料が固形物の場合は、はめあい公差を考
慮して透孔2に嵌入できる大きさに試料を形成すればよ
い。また、粉末試料の場合には、透孔2に詰め込み圧縮
して同孔2内に保持するとともに、落下防止のため図6
又は図7のように、プレート本体1の表裏面にX線透過
性のフィルム5を介在させておく。図6は柔軟性材料で
プレート本体1を形成した場合を示す。この場合には同
本体1の弾性力によってフィルム5がホルダ10,11
に圧接する。一方、図7はセラミック等の硬質材料でプ
レート本体1を形成した場合を示す。この場合には、フ
ィルム5とプレート本体1との間に0リング6を設け、
この0リング6の弾性力によってフィルム5をホルダ1
0,11に圧接させる。なお、フィルム5とホルダ1
0,11との間に0リング6を設け、フィルム5をプレ
ート本体1に圧接させてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の試料加熱
装置によれば試料に入射するX線の通路を妨げることな
く、しかも少量の試料で高精度なX線回折測定を実現さ
せることができ、かつ均一な温度分布に試料を加熱する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る試料加熱装置を示す斜視
図である。
【図2】同装置をX線回折装置への取付けホルダに装着
した状態を示す斜視図である。
【図3】X線回折装置における配置関係を示す図であ
る。
【図4】加熱ヒータパターンの変形例を示す平面図であ
る。
【図5】加熱ヒータパターンの他の変形例を示す平面図
である。
【図6】粉末試料の保持状態を示す拡大断面図である。
【図7】粉末試料の保持状態を示す拡大断面図である。
【図8】従来の試料加熱装置の概要を示す斜視図であ
る。
【図9】従来装置における試料板の斜視図である。
【符号の説明】
1 プレート本体 2 透孔 3 加熱ヒータパターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性のある熱伝導性絶縁材料で形成し
    た平板状のプレート本体と、 このプレート本体の所定位置に設けた試料装着用の透孔
    と、 前記試料装着用の透孔を中心として前記プレート本体に
    形成した加熱ヒータパターンと、 を備えたことを特徴とするX線回折測定のための試料加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 前記プレート本体を、柔軟性材料で形成
    したことを特徴とする請求項1記載のX線回折測定のた
    めの試料加熱装置。
JP4264160A 1992-09-08 1992-09-08 X線回折測定のための試料加熱装置 Pending JPH06102208A (ja)

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