JPH06101897B2 - 冷凍機の逆相保護装置 - Google Patents

冷凍機の逆相保護装置

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JPH06101897B2
JPH06101897B2 JP61120854A JP12085486A JPH06101897B2 JP H06101897 B2 JPH06101897 B2 JP H06101897B2 JP 61120854 A JP61120854 A JP 61120854A JP 12085486 A JP12085486 A JP 12085486A JP H06101897 B2 JPH06101897 B2 JP H06101897B2
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元志 西尾
真事 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍機に内蔵する圧縮機の作動に際し、該圧
縮機に対する三相電源のミス結線を検出して、圧縮機の
逆回転を防止するようにした冷凍機の逆相保護装置の改
良に関する。
(従来の技術) 従来より、この種の冷凍機の逆相保護装置として、例え
ば実公昭58-32456号公報に開示されるように、逆相検出
リレーを用いたものが知られている。このものは、第11
図に示すように、圧縮機(a)に電源端子(R),
(S),(T)を相互に星形接続し、この星形接続の例
えばR相に上記誘導性リアクタンスとして作用する逆相
検出リレー(b)を接続し、T相に容量性リアクタンス
(c)を、またS相に抵抗(d)を各々接続するととも
に、上記逆相検出リレー(b)の常開接点(b−1)を
圧縮機駆動用の電磁接触器(e)の給電回路に介設し
て、三相電源の正常(正相)結線時の場合には、上記逆
相検出リレー(b)に対する印加電圧が高くて、その常
開接点(b−1)が閉じるにより、上記電磁接触器
(e)の給電回路が構成されて圧縮機(a)の正回転を
許容する一方、三相電源の逆相結線時には、逆相検出リ
レー(b)の印加電圧が低下し、このためその常開接点
(b−1)が開いて電磁接触器(e)の給電回路が開か
れることにより、三相電源からの給電を阻止して、圧縮
機(a)の逆回転を防止するようにしたものが知られて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものでは、逆相検出リレー
(b)を用いた接点方式であるため、その常開接点(b
1)の開閉作動の繰返しに応じて経時的にその機能が
低下し、逆相検出の信頼性及び耐久性を所期通り高く確
保し得ない欠点がある。
本発明は斯かる点に鑑みて、無接点方式を採用すべく、
三相交流の位相差特性に着目してなされたものである。
すなわち、三相交流の各相間の120°の位相差関係は、
各相相互間の電位差波形についても同様であって、この
三種の電位差波形のうち所定の一相(例えばS相)を基
準とする二種の電位差波形は相互に120°の位相差があ
り、それ故、この両者のうち一方を基準波形とすると、
他方は所定の進み又は遅れ波形となるのに対し、逆相
(ミス)結線時には、上記基準波形に対する進み,遅れ
位相関係が逆転することに着目し、その目的は、上記基
準波形に対する進み,遅れ位相関係を検出することによ
り、従来の如き逆相検出リレーを不要にした無接点式の
逆相保護装置であって、その逆相結線を誤検出なく常に
正しく検出できる逆相保護装置を提供して、その経年に
対しても信頼性,および耐久性の低下を可及的に防止し
て、これを常に高く保持することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、第1図
に示すように、圧縮機(1)に対する三相電源(2)の
結線が該圧縮機(1)の回転方向に一致する相順とは逆
相に接続されたミス結線を検出して、圧縮機(1)の逆
回転を防止するようにした冷凍機の逆相保護装置を前提
とする。そして、上記圧縮機(1)に印加された三相電
圧のうち予め定めた基準相と他の一相との間の電位差に
応じた波形を作成する第1波形作成手段(13)と、上記
基準相と残りの一相との間の電位差に応じた波形を作成
する第2波形作成手段(16)とを設ける。更に、上記第
1波形作成手段(13)の波形を基準波形とする上記第2
波形作成手段(16)の波形の位相差関係を検出する第1
位相差関係検出手段(20)と、上記第1波形作成手段
(13)の波形と第2波形作成手段(16)の波形との電圧
関係が上記第1位相差関係検出手段(20)による位相差
関係の検出時における電圧関係とは異なる電圧関係に変
化している時期を検出する変化時期検出手段(22)と、
該変化時期検出手段(22)により検出された電圧関係の
異なる時期において上記第1波形作成手段(13)の波形
を基準波形とする上記第2波形作成手段(16)の波形の
位相差関係を検出する第2位相差関係検出手段(23)
と、上記第1位相差関係検出手段(20)で検出した位相
差関係が正相時の位相差関係と異なる場合に、上記第2
位相差関係検出手段(23)で検出した位相差関係が上記
第1位相差関係検出手段(20)で検出した位相差関係と
一致するとき、上記圧縮機(1)の作動を禁止する作動
禁止手段(21)とを設ける構成としたものである。
その場合、第1波形作成手段(13)は、三相電圧のうち
予め定めた基準相と他の一相とに接続された変圧器(1
2)と、該変圧器(12)の二次電圧を半波整流する整流
ダイオード(11)と、該整流ダイオード(11)の出力に
よりON-OFF制御されるトランジスタ(Tr)とにより構成
し、第2波形作成手段(16)は、三相電圧の上記基準相
と残りの一相とに接続されたフォトカプラ(15)より構
成し、変化時期検出手段(22)は、上記トランジスタ
(Tr)のON-OFF状態の変化時から設定時間の経過を計測
するタイマにより構成する。
(作用) 以上の構成により、本発明では、三相電源(2)が正相
に接続された正常時には、第1波形作成手段(13)の基
準波形に対し、第2波形作成手段(16)の波形の位相が
第1位相差関係検出手段(20)において逆転せず、正相
時と同じ進み又は遅れ位相関係になる。更に、上記第1
波形作成手段(13)の基準波形と第2波形作成手段(1
6)の波形との電圧関係が上記第1位相差関係検出手段
(20)による位相差関係の検出時での電圧関係とは異な
る電圧関係に変化している時期において、再度、第1波
形作成手段(13)の基準波形に対する第2波形作成手段
(16)の波形の位相が第2位相差関係検出手段(23)に
より正相時と同じ進み又は遅れ位相関係と検出されるの
で、作動禁止手段(21)は作動せず、圧縮機(1)は正
方向に回転駆動可能である。
一方、三相電源(2)を逆相に接続したミス結線時に
は、第1波形作成手段(13)の基準波形と第2波形作成
手段(16)の比較波形とが入れ換り、このため、基準波
形に対する比較波形の位相差関係が第1位相差関係検出
手段(20)により正相時のものとは逆転した関係である
と検出され、更に、上記第1及び第2の波形作成手段
(13),(16)の波形間の電圧関係が上記第1位相差関
係検出手段(20)による位相差関係の検出時での電圧関
係とは異なる電圧関係に変化している状態で、再度、前
記の逆転した位相差関係が第2位相差関係検出手段(2
3)により検出されるので、作動禁止手段(21)が作動
して、圧縮機(1)の逆転作動が禁止されることにな
る。
ここに、第1及び第2の波形作成手段(13),(16)の
両波形間の位相差関係は、第1の位相差関係検出手段
(20)と共に、第2の位相差関係検出手段(23)によっ
ても再度検出され、この第2の位相差関係検出手段(2
3)による位相差関係の検出が、第1の位相差関係検出
手段(20)の検出時期での上記第1及び第2の波形作成
手段(13),(16)の波形間の電圧関係とは異なる電圧
関係の状況の下で行われるので、第1及び第2の両位相
差関係検出手段(20),(23)の検出結果が一致すると
きには、正相結線時であるのに誤って逆相(ミス)結線
であると誤検出されたり、その反対に逆相(ミス)結線
時であるのに正相結線であると誤検出されることはな
く、正相結線又は逆相(ミス)結線が正しく検出され
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下の図面に基いて説明
する。
第2図において、(1)は圧縮機、(2)は第6図
(イ)の如きR相,S相及びT相の三相交流を供給する三
相電源であって、該三相電源(2)のR相,S相及びT相
は各々接続配線(2)〜(5)で上記圧縮機(1)の電
源端子(6)のR端子,S端子及びT端子に対応させて結
線されて給電回路(7)が形成されることにより、三相
電源(2)から圧縮機(1)に対して相回転方向をR→
S→T相の正相方向とした電流を供給して、圧縮機
(1)に正回転させるようにしている。
また、(A)は上記圧縮機(1)に対する三相電源2の
ミス結線(つまり逆相結線)を検出する逆相保護装置で
あって、該逆相保護装置(A)は上記圧縮機(1)の電
源端子(6)のR端子,S端子及びT端子に接続されてい
て、圧縮機(1)に供給された三相電圧の相回転方向を
検出可能になっている。
次に、上記逆相保護装置(A)の内部構成を第3図に示
す。同図において、(10)はIC回路、(52C)は上記圧
縮機(1)への給電回路(7)の途中に介設した常開接
点(52C−1)を有する電磁接触器であって、該電磁接触
器(52C)のOFF作動時には、その常開接点(52C−1)の
開成により圧縮機(1)の給電回路(7)を開いて圧縮
機(1)の回転を防止するようにしている。
また、上記IC回路(10)の出力側には、上記電磁接触器
(52C)の給電回路に介設された常開接点(23A−1)を
有する制御リレー(23A)が接続されていて、該制御リ
レー(23A)による電磁接触器(52C)のON-OFF制御によ
り、圧縮機(1)の作動−停止制御を行うようになされ
ている。
さらに、(11)は上記三相電源(2)のR相及びS相に
接続された変圧器(12)の二次電圧を半波整流する整流
ダイオード、(Tr)は該整流ダイオード(11)で半波整
流された電圧信号を受けてON作動するトランジスタであ
って、該トランジスタ(Tr)のコレクタ電位は第6図
(ロ)の如き割込信号として上記IC回路(10)に入力さ
れている。以上により、上記圧縮機(1)に印加された
三相電源(2)のうち予め定めた基準相(S相)と他の
一相(R相)との間の電位差に応じて、その正負に対応
した波形(第6図(ロ)の割込信号)を作成するように
した第1波形作成手段(13)を構成している。
さらに、第3図において、(15)は上記圧縮機(1)の
電源端子(7)のT相及びS相に接続されたフォトカプ
ラであって、該フォトカプラ(15)の発光ダイオード
(15a)は上記三相電源(2)のS相からT相への電流
流通を許容するように接続されているとともに、そのフ
ォトトランジスタ(15b)のON-OFF信号は上記IC回路(1
0)に入力されている。よって、上記フォトカプラ(1
5)により、三相交流の基準相(S相)と残りの一相
(T相)との間の電位差に応じて、その電位差の正負に
対応する第6図(ハ)に示す波形を作成するようにした
第2波形作成手段(16)を構成している。
ここに、上記第1波形作成手段(13)で作成された第6
図(ロ)の波形と、第2波形作成手段(16)で作成され
た第6図(ハ)の波形とは、同図(イ)の三相交流波形
の120°の位相差関係と同様に、相互に120°の位相差を
有する関係になっていて、同図(ロ)の波形を基準波形
とした場合には、同図(ハ)の波形は120°だけ遅れた
波形となっており、同図(ロ)の波形の立上がり時に
は、同図(ハ)の波形はL状態、つまりフォトカプラ
(15)のON状態にある。これに対し、三相電源(2)の
ミス結線時、例えばR相とT相とを相互に間違えて逆相
接続した場合には、圧縮機(1)の印加電圧における三
相交流の位相差関係が逆転するのに伴い、上記トランジ
スタ(Tr)の出力信号が第7図(ロ)の波形になると共
に、フォトカプラ(15)のON-OFF状態が同図(ハ)の波
形に逆転することになり、このため同図(ロ)の波形を
基準波形とした場合には、同図(ハ)の波形は120°の
進み波形となり、同図(ロ)の波形の立上り時には同図
(ハ)の波形はH状態、つまりフォトカプラ(15)のOF
F状態にあることになる。
尚、上記IC回路(10)の出力側には、逆相表示ダイオー
ド(LED)が接続されていて、ミス結線時には、この逆
相表示ダイオード(LED)を点灯させて、三相電源
(2)のミス結線に対する結線やり直しを喚起するよう
になされている。
次に、上記IC回路(10)の作動を第8図ないし第10図の
フローチャートに基いて説明する。先ず、第8図のメイ
ンフローのステップSM1で初期処理を行ったのちは、ス
テップSM2及びステップSM3の主処理の間で上記トランジ
スタ(Tr)の出力信号が立上る割込み時に第9図の割込
みフローに進むと共に、ステップSM4で位相差関係の逆
転を再確認すべく第9図の逆相処理フローに進む。
そして、第9図の割込みフローのステップS1で位相検出
タイマを作動させたのち、ステップS2でフォトカプラ
(15)がON状態にあるか否かを判別し、ON状態にあるYE
Sの場合には、ステップS3でフォトカプラ(15)のON状
態をメモリする一方、OFF状態にあるNOの場合にはステ
ップS4でフォトカプラ(15)のOFF状態をメモリして、
リターンする。
また、第10図の逆相処理フローでは、ステップS1で上記
位相検出タイマの計測時間が例えば上記トランジスタ
(Tr)の立上り時から電気角で150°に相当するまでの
設定時間(つまり電源周波数が50Hzのとき8mS,60Hzのと
き7mS)に達したか否かを判別し、設定時間経過時のYES
の場合のみステップS2でフォトカプラ(15)の今回の作
動状態を判別するとともに、ステップS3及びステップS4
で割込処理時のフォトカプラ(15)の作動状態を読出
し、割込処理時がON状態で且つ今回がOFF状態にある場
合には、ステップS5で正相時と判断するとともに、ステ
ップS6で圧縮機(1)の回転駆動を許容し且つ逆相表示
ダイオード(LED)を消灯させて、上記第8図のメイン
フローのステップSM3に戻る。一方、割込処理時がOFF状
態で且つ今回がON状態にある場合には、ステップS7で逆
相時と判断するとともに、ステップS8で圧縮機(1)の
回転駆動を禁止し且つ逆相表示ダイオードLEDを点灯さ
せてリターンする。また、割込処理時も今回もON状態、
またはOFF状態にある場合には、ステップS9で異常処理
を行って上記第8図のメインフローのステップSM3に戻
る。
よって、上記第9図の割込みフローのステップS2〜S4
より、トランジスタ(Tr)からの出力信号を受信した割
込み時には、トランジスタ(Tr)の第6図(ロ)又は第
7図(ロ)の出力波形の立上り時を基準として、つまり
第1波形作成手段(13)で作成した波形を基準波形とし
て、この時のフォトカプラ(15)の第6図(ハ)又は第
7図(ハ)の作動状態(つまり第2波形作成手段(16)
で作成した波形との位相差関係)を検出するようにした
第1位相差関係検出手段(20)を構成している。
また、第9図の割込みフローのステップS1及び第10図の
逆相処理フローのステップS1により、第1波形作成手段
(13)が作成した第6図(ロ)の波形と、第2波形作成
手段(16)が作成した同図(ハ)の波形との電圧関係に
おいて、第1位相差関係検出手段(20)により位相差関
係が検出される第6図(ロ)の波形の立上り時(トラン
ジスタ(Tr)のON-OFF状態の変化時)での同図(ロ)及
び(ハ)の波形の電圧関係(同図(ロ)の波形ではH状
態、同図(ハ)の波形ではL状態という電圧関係)とは
異なって、同図(ロ)の波形がH状態にある状態で同図
(ハ)の波形がH状態という電圧関係に変化している時
期(この時期を第6図(ハ)に記号「b1」で、及び第7
図(ハ)に記号「b2」で示す)を検出する変化時期検出
手段(22)を構成している。
更に、第10図の逆相処理フローのステップS2により、上
記変化時期検出手段(22)により検出された電圧関係の
異なる時期において、上記第1波形作成手段(13)の波
形を基準波形とする上記第2波形作成手段(16)の波形
の位相差関係を検出する第2位相差関係検出手段(23)
を構成しているとともに、同フローのステップS3〜S8
より、上記第1位相差関係検出手段(20)で検出した位
相差関係が正相時の位相差関係(遅れ位相)と異なる進
み位相の場合に、上記第2位相差関係検出手段(23)で
検出した位相差関係が上記第1位相差関係検出手段(2
0)で検出した位相差関係(進み位相)と一致するとき
に初めて、圧縮機(1)の作動を禁止するようにした作
動禁止手段(21)を構成している。
したがって、上記実施例においては、三相電源(2)の
正常(正相)接続時には、第6図(ロ)の波形の立上り
時(割込み時)でのフォトカプラ(15)のON状態の検出
でもって、第6図(ロ)の第1波形作成手段(13)で作
成された基準波形に対して、第6図(ハ)の第2波形作
成手段(16)で作成された波形の位相差関係が、同図
(イ)の三相交流波形と同様の遅れ位相と検出される。
更に、その後、位相検出タイマが設定時間の計測を完了
した第6図(ハ)の記号「b1」で示す期間で、今度はフ
ォトカプラ(15)のOFF状態の検出でもって、第6図
(ロ)の第1波形作成手段(13)で作成された基準波形
に対して、第6図(ハ)の第2波形作成手段(16)で作
成された波形の位相差関係が、同図(イ)の三相交流波
形と同様の遅れ位相と検出されるので、作動禁止手段
(21)は作動しない。その結果、制御リレー(23A)お
よび電磁接触器(52C)が通常通りON作動して、圧縮機
(1)が正常に正転作動することになる。
これに対し、三相電源(2)が逆相に接続されたミス結
線時には、第7図(ロ)の第1波形作成手段(13)で作
成された基準波形に対して、第7図(ハ)の第2波形作
成手段(16)で作成された波形の位相差関係が、上記の
遅れ位相とは異なる進み位相となり、この進み位相が第
7図(ロ)の波形の立上り時でのフォトカプラ(15)の
OFF状態の検出でもって検出される。その後、位相検出
タイマが設定時間の計測を完了した第7図(ハ)の記号
「b2」で示す期間で、今度はフォトカプラ(15)のON状
態の検出でもって、第7図(ロ)の第1波形作成手段
(13)で作成された基準波形に対して、第7図(ハ)の
第2波形作成手段(16)で作成された波形の位相差関係
が、同図(イ)の三相交流波形と逆相の進み位相と検出
される。このことにより作動禁止手段(21)が作動し
て、制御リレー(23A)および電磁接触器(52C)がOFF
状態に保持されるので、圧縮機(1)の逆転作動が確実
に防止されるとともに、逆相表示ダイオード(LED)が
点灯して三相電源(2)のミス結線が表示されるので、
圧縮機(1)の作動不能原因を容易に把握することがで
きる。
ここにおいて、三相電源(2)の逆相接続の検出は、フ
ォトカプラ(15)を用いた無接点式であるので、従来の
如き逆相検出リレーを用いた接点式のものに較べて経年
使用に対する信頼性および耐久性の低下を可及的に抑制
して、これを常に高く保持することができる。
しかも、三相電源(2)の逆相接続の検出が第1及び第
2の各位相差関係検出手段(20),(23)によって各々
1回で合計2回行われると共に、その逆相接続の両検出
時においては、第6図(ロ)及び第7図(ロ)の第1波
形作成手段(13)の波形が両検出時で共にH状態である
のに対し、第6図(ハ)及び第7図(ハ)の第1波形作
成手段(13)の波形が両検出時でH状態とL状態とに変
化しているので、この変化している状況の下で上記両検
出結果が一致すれば、三相電源(2)の逆相接続を誤検
出なく、正しく検出することができる。
第4図及び第5図は、三相電源(2)の逆相接続を誤検
出なく正しく検出する他の構成を示す。
第4図のメインフローからスタートして、ステップ
SM1′で種々の値を初期設定したのち、ステップSM2′で
例えば空調室内の温度を設定値(目標値)に収束させる
べく、圧縮機(1)を室温に応じて容量制御するなどの
主処理を行なう。
そして、上記メインフローの進行中に上記トランジスタ
(Tr)からの第6図(ロ)又は第7図(ロ)の波形信号
が入力された場合には、このメインフローに割込んで第
5図の割込みフローに進む。
次に第5図の割込みフローについて説明するに、ステッ
プS1でフォトカプラ(15)がON作動中か否かを判別し、
三相電源(2)にミス結線のない正常時には第6図
(ハ)から判る如くON状態であるのでステップS2に進
み、該ステップS2でさらに前回もON状態にあったか否か
を判別し、前回はON状態になかったNOの場合には、ノイ
ズによる誤作動を防止すべくステップS3で検出回数Nを
初期値の「0」に設定し直してリターンする一方、前回
もON状態にあったYESの場合には、ステップS4で検出回
数Nに「1」を加算したのち、さらにステップS5で検出
回数Nが所定回数m(例えば16)に等しいか否かを判別
し、N<mのNOの場合には判定に早すぎると判断して、
直ちにリターンする一方、N=mのYESの正確な判断可
能時の場合には、ステップS6で検出回数Nを「0」に再
設定したのち、ステップS7で正相時と判断するととも
に、ステップS8で制御リレー(23A)をON作動させて圧
縮機(1)を正転させるとともに、逆相表示ダイオード
LEDを消灯させて、リターンする。
一方、上記ステップS1でフォトカプラ(15)がOFF状態
にあるNOの場合、つまりミス結線の可能性のある場合に
は、ステップS9でさらに前回もOFF状態にあったか否か
を判別し、前回はON状態にあったNOの場合には、ノイズ
による誤作動を防止すべく上記ステップS3で検出回数N
を初期値の「0」に設定し直してリターンする一方、前
回もOFF状態にあったYESの場合には、ステップS10で検
出回数Nに「1」を加算したのち、さらにステップS11
で検出回数Nが所定回数m(例えば16)に等しいか否か
を判別し、N<mのNOの場合には上記と同様に判定に早
すぎると判断して直ちにリターンする一方、N=mのYE
Sの正確な判断可能時の場合には、ステップS12で検出回
数Nを初期値の「0」に再設定したのち、ステップS13
で逆相時と判断するとともに、ステップS14で制御リレ
ー(23A)をOFF作動させて圧縮機(1)の回転作動を禁
止するとともに、逆相表示ダイオードLEDを点灯させ
て、リターンする。
よって、上記実施例と同様に逆相検出をフォトカプラ
(15)を用いた無接点方式で誤検出なく正しく行って、
その信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
尚、上記実施例では、三相電源のS相を基準相とした
が、その他の相を基準としてもよいのは勿論のこと、R
相とT相とを相互に接続し間違えたミス結線時を例に上
げて説明したが、いずれの相をミス結線した場合におい
ても、そのミス結線を確実に検出できるのは言うまでも
ない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、圧縮機に対する
三相電源の逆相結線を無接点方式で検出すると共に、そ
の検出を誤検出なく正しく行って、圧縮機の逆回転を確
実に防止するようにしたので、経年使用に対してもその
機能の低下を可及的に抑制して、信頼性および耐久性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。また、
第2図ないし第10図は本発明の実施例を示し、第2図は
全体概略構成図、第3図は逆相保護装置の内部構成を示
す電気回路図、第4図および第5図はIC回路の作動を示
すフローチャート図、第6図は正相時の基準波形との位
相差関係を示すタイムチャート図、第7図は逆相時にお
ける第6図相当図、第8図ないし第10図は各々位相関係
検出手段の変形例を示すフローチャート図である。第11
図は従来例の逆相保護装置を示す説明図である。 (1)…圧縮機、(2)三相電源、3〜5…接続配線、
(13)…第1波形作成手段、(15)…フォトカプラ、
(Tr)…トランジスタ、(16)…第2波形作成手段、
(20)…第1位相差関係検出手段、(21)…作動禁止手
段、(22)…変化時期検出手段、(23)…第2位相差関
係検出手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−15175(JP,A) 特開 昭60−46726(JP,A) 特開 昭60−46727(JP,A) 特開 昭60−46728(JP,A) 特開 昭62−107632(JP,A) 実開 昭59−97536(JP,U) 実開 昭61−123638(JP,U) 実開 昭62−70631(JP,U) 特公 昭43−13692(JP,B1) 特公 昭46−14112(JP,B1) 特公 昭45−27435(JP,B1) 特公 昭46−6467(JP,B1) 特公 昭49−42942(JP,B1) 特公 昭51−38897(JP,B1) 実公 昭58−32456(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)に対する三相電源(2)の結
    線が該圧縮機(1)の回転方向に一致する相順とは逆相
    に接続されたミス結線を検出して、圧縮機(1)の逆回
    転を防止するようにした冷凍機の逆相保護装置であっ
    て、上記圧縮機(1)に印加された三相電圧のうち予め
    定めた基準相と他の一相との間の電位差に応じた波形を
    作成する第1波形作成手段(13)と、上記基準相と残り
    の一相との間の電位差に応じた波形を作成する第2波形
    作成手段(16)と、上記第1波形作成手段(13)の波形
    を基準波形とする上記第2波形作成手段(16)の波形の
    位相差関係を検出する第1位相差関係検出手段(20)
    と、上記第1波形作成手段(13)の波形と第2波形作成
    手段(16)の波形との電圧関係が上記第1位相差関係検
    出手段(20)による位相差関係の検出時における電圧関
    係とは異なる電圧関係に変化している時期を検出する変
    化時期検出手段(22)と、該変化時期検出手段(22)に
    より検出された電圧関係の異なる時期において上記第1
    波形作成手段(13)の波形を基準波形とする上記第2波
    形作成手段(16)の波形の位相差関係を検出する第2位
    相差関係検出手段(23)と、上記第1位相差関係検出手
    段(20)で検出した位相差関係が正相時の位相差関係と
    異なる場合に、上記第2位相差関係検出手段(23)で検
    出した位相差関係が上記第1位相差関係検出手段(20)
    で検出した位相差関係と一致するとき、上記圧縮機
    (1)の作動を禁止する作動禁止手段(21)とを備えた
    ことを特徴とする冷凍機の逆相保護装置。
  2. 【請求項2】第1波形作成手段(13)は、三相電圧のう
    ち予め定めた基準相と他の一相とに接続された変圧器
    (12)と、該変圧器(12)の二次電圧を半波整流する整
    流ダイオード(11)と、該整流ダイオード(11)の出力
    によりON-OFF制御されるトランジスタ(Tr)とから成
    り、第2波形作成手段(16)は、三相電圧の上記基準相
    と残りの一相とに接続されたフォトカプラ(15)より成
    り、変化時期検出手段(22)は、上記トランジスタ(T
    r)のON-OFF状態の変化時から設定時間の経過を計測す
    るタイマであることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の冷凍機の逆相保護装置。
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