JPH06101895B2 - Cvケーブルの接続構造 - Google Patents
Cvケーブルの接続構造Info
- Publication number
- JPH06101895B2 JPH06101895B2 JP61030484A JP3048486A JPH06101895B2 JP H06101895 B2 JPH06101895 B2 JP H06101895B2 JP 61030484 A JP61030484 A JP 61030484A JP 3048486 A JP3048486 A JP 3048486A JP H06101895 B2 JPH06101895 B2 JP H06101895B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- release agent
- cable
- resin
- connection structure
- cable connection
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- Cable Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、分割タイプのプラスチックモールドケース及
び硬化性樹脂を用いた、架橋ポリエチレンビニルシース
電力ケーブル(以下、CVケーブルという)の接続部の、
接続構造に関する。
び硬化性樹脂を用いた、架橋ポリエチレンビニルシース
電力ケーブル(以下、CVケーブルという)の接続部の、
接続構造に関する。
(従来技術) 従来、特開昭58-59027に開示されるように、CVケーブル
の接続部の接続方法として、離型処理を施した金型を用
いて、ポリエチレン絶縁体を注入して、保護する方法が
知られていた。
の接続部の接続方法として、離型処理を施した金型を用
いて、ポリエチレン絶縁体を注入して、保護する方法が
知られていた。
しかし、CVケーブルの接続部が、ポリエチレンの注入樹
脂のみで被覆されているため、絶縁、防水等の接続特性
が劣るという問題があった。
脂のみで被覆されているため、絶縁、防水等の接続特性
が劣るという問題があった。
そこで、かかる問題を解決すべく、分解タイプのプラス
チックモールドケース及び硬化性樹脂を用いた、CVケー
ブルの接続部の接続方法が提案されている。
チックモールドケース及び硬化性樹脂を用いた、CVケー
ブルの接続部の接続方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来のモールドケースを用いるCVケーブル接続
方法では、使用されるモールドケースと樹脂の膨脹率の
相違からケース嵌合部の樹脂層にクラックの生ずる場合
が多く、そのためCVケーブル接続部の機械的強度、耐久
性等の特性に問題があった。
方法では、使用されるモールドケースと樹脂の膨脹率の
相違からケース嵌合部の樹脂層にクラックの生ずる場合
が多く、そのためCVケーブル接続部の機械的強度、耐久
性等の特性に問題があった。
本発明の目的は、クラックを生じさせず良好な接続を可
能にするCVケーブル接続方法を提供することにある。
能にするCVケーブル接続方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、分割タイプのプラスチックモールドケース及
び硬化性樹脂を用いた、CVケーブル接続部の接続構造に
おいて、 該プラスチックモールドケースの内側に、 部分的に、離型剤層を有したCVケーブル接続構造を提供
するものである。
び硬化性樹脂を用いた、CVケーブル接続部の接続構造に
おいて、 該プラスチックモールドケースの内側に、 部分的に、離型剤層を有したCVケーブル接続構造を提供
するものである。
また、本発明の好適な態様として、 前記硬化性樹脂が、ポリウレタン樹脂であり、 前記離型剤が、弗素系離型剤の組み合わせ、 あるいは、 前記硬化性樹脂が、エポキシ樹脂であり、 前記離型剤が、シリコン系離型剤又は弗素系離型剤の組
み合わせからなる CVケーブル接続構造を提供するものである。
み合わせからなる CVケーブル接続構造を提供するものである。
本発明において、使用しうる分割タイプのプラスチック
モールドケースとしては、 ポリカーボネイト樹脂製の内面に、部分的に、離型剤層
を設けたものは、いずれも使用することができる。
モールドケースとしては、 ポリカーボネイト樹脂製の内面に、部分的に、離型剤層
を設けたものは、いずれも使用することができる。
特に、例えば第1図に示すような、ケース内側の嵌合部
に沿って、離型剤層を有する分割タイプの透明プラスチ
ックケースは、好適に使用できる。
に沿って、離型剤層を有する分割タイプの透明プラスチ
ックケースは、好適に使用できる。
本発明において使用しうる離型剤としては、弗素系、ポ
リビニールアルコール(PVA)系、シリコン系、パラフ
ィン系等の各種のもの、具体的には、弗素系離型剤とし
ては住友スリーエム社製弗素系離型剤のトルエン溶液
(例えば0.5%)、フリコート社製弗素系離型剤TE-33H
等、シリコン系離型剤としてはシリコンオイル(信越シ
リコン社製KS-702リリース、KS-703リリース、KS-707リ
リース)等を挙げることができる。離型剤層は、半割透
明ケースの内側の嵌合部に沿って一定の幅(例えば20mm
幅)に、乾燥後3〜500μmの厚さとなるよう、刷毛塗
り等の各種塗布方法により塗布し、乾燥することにより
設けることができる。
リビニールアルコール(PVA)系、シリコン系、パラフ
ィン系等の各種のもの、具体的には、弗素系離型剤とし
ては住友スリーエム社製弗素系離型剤のトルエン溶液
(例えば0.5%)、フリコート社製弗素系離型剤TE-33H
等、シリコン系離型剤としてはシリコンオイル(信越シ
リコン社製KS-702リリース、KS-703リリース、KS-707リ
リース)等を挙げることができる。離型剤層は、半割透
明ケースの内側の嵌合部に沿って一定の幅(例えば20mm
幅)に、乾燥後3〜500μmの厚さとなるよう、刷毛塗
り等の各種塗布方法により塗布し、乾燥することにより
設けることができる。
本発明において使用しうる樹脂は、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂等の機械的特性及び電気的特性に優れた各
種樹脂を挙げることができ、具体的には例えば、次の表
に記載した特性をもった二液硬化型樹脂である。
ウレタン樹脂等の機械的特性及び電気的特性に優れた各
種樹脂を挙げることができ、具体的には例えば、次の表
に記載した特性をもった二液硬化型樹脂である。
特に、弗素系離型剤を使用した場合には樹脂はポリウレ
タン樹脂が好ましく、シリコン系離型剤を使用した場合
にはエポキシ樹脂を使用するのが好ましい。
タン樹脂が好ましく、シリコン系離型剤を使用した場合
にはエポキシ樹脂を使用するのが好ましい。
次に本発明のCVケーブル接続方法について説明する。ま
ずCVケーブル導体5の両端部に離型剤層付モールドケー
ス1を組み立て設置し、ついで樹脂注入口3から樹脂液
を注入し、常温あるいは加熱下で一週間を越えない一定
時間、好ましくは10時間を越えない時間、放置して硬化
させて、クラックのないCVケーブル接合が可能となる。
ずCVケーブル導体5の両端部に離型剤層付モールドケー
ス1を組み立て設置し、ついで樹脂注入口3から樹脂液
を注入し、常温あるいは加熱下で一週間を越えない一定
時間、好ましくは10時間を越えない時間、放置して硬化
させて、クラックのないCVケーブル接合が可能となる。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1〜4、比較例1〜2 (1) CVケーブルの接続 接合する3c×38mm2CVケーブルの導体に耐衝撃性メタア
クリル樹脂製分割タイプの透明ケース(長さ750mm、ケ
ース端部の内径70mm、ケース最大内径120mm、ケース厚2
mmの円筒形)を第2図及び第3図に示すように設置し
た。実施例1〜4は離型剤を1回はけ塗りし自然乾燥し
て10〜20μmの厚みの離型剤層を設けたが、比較例1及
び2は離型剤層を設けていない。
クリル樹脂製分割タイプの透明ケース(長さ750mm、ケ
ース端部の内径70mm、ケース最大内径120mm、ケース厚2
mmの円筒形)を第2図及び第3図に示すように設置し
た。実施例1〜4は離型剤を1回はけ塗りし自然乾燥し
て10〜20μmの厚みの離型剤層を設けたが、比較例1及
び2は離型剤層を設けていない。
CVケーブル接続部に対し約3.4kgの樹脂液を注入してケ
ース内を満たし、常温で1週間放置し硬化させた。
ース内を満たし、常温で1週間放置し硬化させた。
(2) 性能試験 剥離性試験 接続したCVケーブルの離型剤塗布部における樹脂とケー
スと間の剥離状況を目視で観察し判定した。
スと間の剥離状況を目視で観察し判定した。
樹脂クラック性試験 接続したCVケーブルに通電し導体温度105℃で6時間保
ち、次いで通電を止め6時間保った。この操作を各3回
くり返し行った後の接続CVケーブルの嵌合部における樹
脂クラックの発生状況を、ケーブル接続部を切断し、ス
ケールで測定した。
ち、次いで通電を止め6時間保った。この操作を各3回
くり返し行った後の接続CVケーブルの嵌合部における樹
脂クラックの発生状況を、ケーブル接続部を切断し、ス
ケールで測定した。
CVケーブルの接続条件及び性能試験の結果を次の表に示
す。
す。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明の方法により簡便かつ確実に
樹脂部にクラックを生じさせないCVケーブルの接続が可
能となる。つまり、本発明に係る方法により接続したCV
ケーブル接続部にはクラックが生じないため、その機械
的強度が大きく防水・絶縁耐久性も向上すると共にCVケ
ーブル接続のやり直しをしなくてもすみ、従ってCVケー
ブルの接続コストを低くおさえることができる。
樹脂部にクラックを生じさせないCVケーブルの接続が可
能となる。つまり、本発明に係る方法により接続したCV
ケーブル接続部にはクラックが生じないため、その機械
的強度が大きく防水・絶縁耐久性も向上すると共にCVケ
ーブル接続のやり直しをしなくてもすみ、従ってCVケー
ブルの接続コストを低くおさえることができる。
第1図は、分割タイプのプラスチックモールドケースの
斜視図であり、 第2図は、CVケーブルの接続構造の側面図であり、 第3図は、第2図のA−A′断面図である。 1……分割タイプのプラスチックモールドケース本体 2……分割タイプのプラスチックモールドケース内側の
離型剤処理部分 3……硬化性樹脂注入口 4……硬化性樹脂 5……CVケーブル導体 6……分割タイプのプラスチックモールドケース嵌合部
斜視図であり、 第2図は、CVケーブルの接続構造の側面図であり、 第3図は、第2図のA−A′断面図である。 1……分割タイプのプラスチックモールドケース本体 2……分割タイプのプラスチックモールドケース内側の
離型剤処理部分 3……硬化性樹脂注入口 4……硬化性樹脂 5……CVケーブル導体 6……分割タイプのプラスチックモールドケース嵌合部
Claims (3)
- 【請求項1】分割タイプのプラスチックモールドケース
及び硬化性樹脂を用いた、 CVケーブル接続部の接続構造において、 該プラスチックモールドケースの内側の嵌合部に沿って
乾燥後の厚さが3〜500μmである所定の巾の離型剤層
を有し、該硬化性樹脂がショアーD硬度で10〜90°、AS
TM D-638準拠の伸びが500%以下であることを特徴とす
るCVケーブル接続構造。 - 【請求項2】前記硬化性樹脂が、ポリウレタン樹脂であ
り、 前記離型剤が、弗素系離型剤であることを特徴とする特
許請求の範囲第1項のCVケーブル接続構造。 - 【請求項3】前記硬化性樹脂が、エポキシ樹脂であり、 前記離型剤が、シリコン系離型剤又は弗素離型剤である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項のCVケーブル接
続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61030484A JPH06101895B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | Cvケーブルの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61030484A JPH06101895B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | Cvケーブルの接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62189907A JPS62189907A (ja) | 1987-08-19 |
JPH06101895B2 true JPH06101895B2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=12305109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61030484A Expired - Lifetime JPH06101895B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | Cvケーブルの接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06101895B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5859027A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-04-07 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 架橋ポリエチレン絶縁ケ−ブル接続部の製造法 |
JPS617220U (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-17 | 昭和電線電纜株式会社 | エポキシ成型体 |
-
1986
- 1986-02-14 JP JP61030484A patent/JPH06101895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62189907A (ja) | 1987-08-19 |
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