JPH06101880B2 - 空中超音波トランスジユ−サの製造方法 - Google Patents

空中超音波トランスジユ−サの製造方法

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JPH06101880B2
JPH06101880B2 JP29805486A JP29805486A JPH06101880B2 JP H06101880 B2 JPH06101880 B2 JP H06101880B2 JP 29805486 A JP29805486 A JP 29805486A JP 29805486 A JP29805486 A JP 29805486A JP H06101880 B2 JPH06101880 B2 JP H06101880B2
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司朗 牧野
二郎 井上
康雄 山田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は自動車の車高センサ等に使用される空中超音
波トランスジューサの製造方法、殊に音響整合層の製造
方法に関する。
従来の技術 圧電振動子の広がり振動モード、或いは厚み縦振動モー
ドによって超音波を発する空中超音波トランスジューサ
としては、第3図に示す如く、圧電振動子11の上に中間
媒体として音響整合層12を載置したものが一般的に知ら
れている。図中13はケース、14は端子板、15はリード端
子、16は該端子板14及びリード端子15を被覆する被覆部
である。
前記音響整合層12は、前記圧電振動子11と空気との間の
音響インピーダンスを結合させ効率良く超音波を発する
ためのものであって、前記圧電振動子11の共振周波数の
1/4波長に相当する厚みtを有してなる。
そして従来このような音響整合層12は、ガラス等で形成
された比重の軽い中空状の多数のマイクロバルーンb
と、エポキシ等の溶融された樹脂aとを混合し、硬化さ
せることにより製造される。
発明が解決しようとする問題点 しかし、従来の空中超音波トランスジューサによれば、
ケース13は音響整合層12の背面に接着され、音響整合層
12の側面は開放され負荷がかかっていない状態であるか
ら、音響整合層12の側面は表面側の放射面とは逆位相の
音波を発生することとなり、その結果、音響整合層12の
指向性が低下し、超音波の発振効率の低い空中超音波ト
ランスジューサしか得られないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、音
響整合層の製造方法を改善して指向性の良い音響整合層
を製造できる空中超音波トランスジューサの製造方法を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、音響整合層よりも
音響インピーダンスの大きな筒状部材内に多数のマイク
ロバルーンと樹脂とを供給して硬化させ、前記マイクロ
バルーンと樹脂との混合物を音響整合層とし、前記筒状
部材を負荷ケースとして一体成型し、この成型体を所定
厚みに切断して後、圧電振動子上に載置したことを特徴
としている。
作用 上記製造方法によれば、多数のマイクロバルーンと樹脂
とを筒状部材に入れて硬化させると、マイクロバルーン
と樹脂の混合物からなる音響整合層と筒状部材からなる
負荷ケースとが一体成型される。この音響整合層を備え
た空中超音波トランスジューサは、音響整合層の側面に
振動が伝わっても音響整合層よりも音響インピーダンス
の大きな負荷ケースが該振動を抑圧し、逆位相の音波の
発生を防止するので、指向性が良く、従って空中超音波
トランスジューサの送受感度も良好なものとなる。
実 施 例 第1図(イ),(ロ),(ハ)は本発明の一実施例とし
て空中超音波トランスジューサの製造方法を示す図であ
る。即ち、同図(イ)に示す如く、例えばエポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、シリコンゴム等からなる溶融樹脂4
と、例えばガラス、樹脂等で形成された多数のマイクロ
バルーン5…とを、例えばアルミ、ステンレス、樹脂等
前記樹脂4とマイクロバルーン5…との混合物よりも音
響インピーダンスの大きな材料で形成された筒状部材3
に混入する。前記樹脂4とマイクロバルーン5…は予め
所定の割合で調合されたものを使用する。
次いで、前記樹脂4を冷却して硬化させた後、同図
(ロ)に示す如く、圧電振動子の共振周波数の1/4波長
に相当する厚みにカットすると、前記マイクロバルーン
5…と樹脂4との混合物からなる音響整合層2と、該音
響整合層2より音響インピーダンスの大きい筒状部材3
からなる負荷ケース6とが一体成型される。この様にし
て形成された音響整合層2を同図(ハ)に示す如く、圧
電振動子1上に載置し、該圧電振動子1の両面に一対の
リード端子7,7を半田接続することにより、空中超音波
トランスジューサが製造される。
上記のような本発明の方法で製造された音響整合層2は
その側面に音響整合層2よりも音響インピーダンスの大
きな負荷ケース6が一体成型されており、従って、該音
響整合層2を具備した空中超音波トランスジューサは、
音響整合層2の側面に振動が伝わっても、負荷ケース6
が該振動を効果的に抑圧し、逆位相の音波は発生するお
それがないので指向性が良くなり、それに伴い超音波の
発振効率及び送受感度が良好となり、車高センサ等のセ
ンサに好適なものとなる。
尚、上記実施例製造方法にて製造した空中超音波トラン
スジューサ(第1図(ハ)参照)は第2図に示す如く、
負荷ケース6の下側に下部ケース8を設ければ、負荷ケ
ース6が支持されると共に、圧電振動子1びリード端子
7,7が保護できる。
発明の効果 以上説明したように本発明の製造方法よれば、筒状部材
内に多数のマイクロバルーンと樹脂とを混入して硬化さ
せ、前記マイクロバルーンと樹脂との混合物を音響整合
層とし、該音響整合層よりも音響インピーダンスの大き
な材料からなる筒状部材を負荷ケースとして一体成型
し、圧電振動子上に載置し、空中超音波トランスジュー
サを製造するので、音響整合層はその側面が振動するの
を拘束され、該側面から逆位相の音波を発するおそれが
なく、指向性が良くなる。従って、該音響整合層を備え
た空中超音波トランスジューサは、超音波を効率良く発
振でき、送受感度も良好となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ),(ロ),(ハ)は本発明の一実施例とし
ての空中超音波トランスジューサの製造方法を説明する
図、第2図は空中超音波トランスジューサの断面図、第
3図は従来の空中超音波トランスジューサの断面図であ
る。 1……圧電振動子、2……音響整合層、3……筒状部
材、4……樹脂、5……マイクロバルーン、6……負荷
ケース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響整合層よりも音響インピーダンスの大
    きな筒状部材内に多数のマイクロバルーンと樹脂とを供
    給して硬化させ、前記マイクロバルーンと樹脂との混合
    物を音響整合層とし、前記筒状部材を負荷ケースとして
    一体成型し、この成型体を所定厚みに切断して後、圧電
    振動子上に載置したことを特徴とする空中超音波トラン
    スジューサの製造方法。
JP29805486A 1986-12-15 1986-12-15 空中超音波トランスジユ−サの製造方法 Expired - Lifetime JPH06101880B2 (ja)

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JP4857464B2 (ja) * 2000-12-21 2012-01-18 株式会社村田製作所 超音波センサ
JP4540415B2 (ja) * 2004-07-16 2010-09-08 パナソニック株式会社 音響整合部材の製造方法

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