JPH06101764A - グランドパッキン - Google Patents

グランドパッキン

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Publication number
JPH06101764A
JPH06101764A JP4249854A JP24985492A JPH06101764A JP H06101764 A JPH06101764 A JP H06101764A JP 4249854 A JP4249854 A JP 4249854A JP 24985492 A JP24985492 A JP 24985492A JP H06101764 A JPH06101764 A JP H06101764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
gland packing
filler
asbestos
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4249854A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Matsuoka
岡 邦 彦 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Nippon Valqua Industries Ltd
Priority to JP4249854A priority Critical patent/JPH06101764A/ja
Publication of JPH06101764A publication Critical patent/JPH06101764A/ja
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  • Sealing Devices (AREA)
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 非石綿繊維を多数本集束させた糸の表面に、
ポリテトラフルオロエチレンと充填材が付着されてなる
素糸が編組されてなるグランドパッキン。前記非石綿繊
維がガラス繊維である前記グランドパッキン。前記非石
綿繊維が無機繊維と有機繊維との混紡糸であるグランド
パッキン。前記素糸を形成する非石綿繊維の間にポリテ
トラフルオロエチレンと充填材が含浸されてなる前記グ
ランドパッキン。前記充填剤が無機質であり、前記素糸
に対し10重量%以上の量で含浸させてなる前記グラン
ドパッキン。 【効果】 シール性および耐熱サイクル性に優れてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、グランドパッキンに関
し、さらに詳しくは、シール性および耐熱サイクル性に
優れた非石綿のグランドパッキンに関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】従来からグランドパッキンとし
て、例えば、石綿糸を編組し潤滑剤などを含浸させたも
の、あるいは石綿、潤滑剤、バインダーを混練して、押
し出し又はプレスによって成形したものなどが知られて
いる。石綿は、熱安定性および耐磨耗性に優れ、しかも
潤滑剤、粘着剤などの保持性に優れているためグランド
パッキンの素材として多く使用されてきた。しかし、石
綿は塵肺等の問題を起こし環境衛生上好ましくないた
め、最近ではその使用が制限されている。
【0003】そこで石綿に代えて他の無機繊維または有
機繊維を用いたグランドパッキンが提案されている。例
えば、無機繊維または有機繊維と、シリコンオイルなど
のオイルとからなるグランドパッキンが提案されている
が、このグランドパッキンは、常温ではシール性が得ら
れるが、200℃程度の温度になると繊維のオイル保持
性が低いためオイルが流出し、その後増締してもシール
性は回復しないという問題がある。また、無機繊維また
は有機繊維と、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)とからなるグランドパッキンは、常温ではシール性
に優れているが、200℃以上の温度になるとPTFE
の膨張によりグランドパッキンが膨張するため、スタフ
ィングボックス内に収まりきらなくなり、クリアランス
からはみ出すことがある。そして熱によって膨張したグ
ランドパッキンは、冷却すれば収縮するが、はみ出した
部分はスタフィングボックス内には戻らず、グランドパ
ッキンは減量した形になるため応力緩和を起こす。この
場合、増締すればシール性は回復するがこの現象は繰り
返えされ、次第にシール性が低下する。
【0004】また、特開昭62−228759号公報に
は、微細なカール、ループを乱雑に形成するなどの嵩高
加工を施したガラス繊維の素糸を編組した紐に、四フッ
化エチレン樹脂、シリコン油および黒鉛粉末からなる含
浸剤が固着されているグランドパッキンが提案されてい
る。しかしこのようなグランドパッキンでは、含浸剤の
保持性が充分とはいえず加熱によりシール性が低下する
ことがあり、またガラス繊維に嵩高加工を施すためコス
トが上昇するという問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、非石綿のグランドパッキンで
あって、シール性および耐熱サイクル性に優れたグラン
ドパッキンを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るグランドパッキンは、非石
綿繊維を多数本集束させた糸の表面に、ポリテトラフル
オロエチレンと充填材が付着されてなる素糸が編組され
てなることを特徴としている。
【0007】本発明では、上記非石綿繊維はガラス繊維
あるいは無機繊維と有機繊維との混紡糸であることが好
ましく、またポリテトラフルオロエチレンおよび充填材
は、糸を形成する繊維間に含浸されていることが好まし
い。
【0008】このようなグランドパッキンは、シール性
に優れ、しかも耐熱サイクル性に優れている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るグランドパッ
キンについて具体的に説明する。図1は、本発明のグラ
ンドパッキンに用いられる素糸の一例を示す一部切断斜
視図であり、図2は、本発明のグランドパッキンに用い
られる素糸の他の例を示す一部切断斜視図である。図3
は、本発明の一実施例に係るグランドパッキンを示す一
部切断斜視図である。
【0010】本発明に係るグランドパッキン10を構成
する素糸1は、図1に示すように非石綿繊維2を多数本
集束させた糸に、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)3と充填材4が付着されてなる素糸、あるいは図2
に示すように2種以上の非石綿繊維2a、2bを多数本
集束させた混紡糸に、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)3と充填材4が付着されてなる素糸である。本
発明で用いられる素糸1は、非石綿繊維2を多数本集束
させ必要に応じて撚った糸の少なくとも表面に、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)3と充填材4が付着
されていればよいが、さらに糸を形成する非石綿繊維2
の間にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)3およ
び/または充填材4が含浸されていてもよい。このよう
な素糸1は、例えば、非石綿繊維2を多数本集束させた
糸に、あるいは非石綿繊維2を多数本集束させ次いで撚
った糸に、充填材4を分散させたPTFE3を含浸ある
いは被着させることにより製造することができる。
【0011】本発明で用いられる非石綿繊維2として具
体的には、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、石
綿、鉱滓繊維、鉱物繊維、セピオライト、カーボン繊
維、グラファイト繊維などの無機繊維、アラミッド繊維
(芳香族ポリアミド繊維、例えば、ケブラーTM)、ポリ
アミド繊維、フェノール系繊維(例えば、カイノー
TM)、木綿、麻、レーヨン、セルロース繊維などの有
機繊維などが挙げられる。非石綿繊維2は、単独である
いは組合せて用いることができる。非石綿繊維2を組み
合わせて用いる際には、無機繊維と有機繊維とを組み合
わせて用いることが好ましく、ガラス繊維とアラミッド
繊維とを組み合わせて用いることが特に好ましい。この
ような非石綿繊維2の繊維径は0.01〜50μm、好
ましくは0.1〜10μmであることが望ましい。
【0012】また、充填材4としては無機質の充填剤が
好ましく、具体的には、タルク、マイカ、クレー、炭酸
カルシウム、黒鉛、カーボンブラック、二硫化モリブデ
ン、ホワイトカーボン、シリカ、ワラストナイト、ベン
トナイト、窒化ホウ素、二硫化タングステンなどが用い
られる。充填材4は、単独であるいは組合せて用いるこ
とができる。このような充填材4の粒子径は0.01〜
50μm、好ましくは1〜10μmであることが望まし
い。
【0013】本発明では上記素糸1において、上記非石
綿繊維2は、素糸1の重量に対し30重量%〜70重量
%、好ましくは40重量%〜60重量%の量であること
が望ましく、上記ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)3は、素糸1の重量に対し5重量%〜40重量%未
満、好ましくは10重量%〜30重量%の量であること
が望ましく、上記充填材4は、素糸1の重量に対し10
重量%〜45重量%未満、好ましくは20重量%〜40
重量%の量であることが望ましい。
【0014】本発明に係るグランドパッキン10は、例
えば図3に示すように上記のような素糸1が編組されて
なるものであるが、素糸1を編組したものにさらに各種
潤滑剤または粘結剤を含浸させてもよく、また表面にP
TFEあるいは充填材を含むPTFEを被着させもよ
い。
【0015】本発明で用いられる素糸は、無機繊維また
は有機繊維を集束させた糸にPTFEと充填材とを付着
させている。このような素糸からなるグランドパッキン
は、繊維の間隙がPTFEと充填材とで埋められている
のでシール性に優れている。また、PTFEに加えて充
填材を使用しているので、PTFEの使用量を必要最小
限にすることができる。このため200℃程度の温度で
使用してもグランドパッキンの膨張率が小さく、グラン
ドパッキンが膨張しスタフィングボックス内に収まりき
らなくなり、クリアランスからはみ出すようなことがな
いのでシール性が低下することがない。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明に係るグラン
ドパッキンをさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
【0017】
【実施例1〜4】繊維径9μmのガラス繊維からなる糸
に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ディスパ
ージョンと、平均粒子径5μmのタルク(充填材)とを
付着させた素糸を編組したグランドパッキンをスタフィ
ングボックス内に組み込み、締付け面圧20MPaで締
付けて、エアーで内圧1MPaを負荷した際の漏れ量
(Pam3/sec.)を測定した。次いで、上記スタフィ
ングボックスを200℃で3時間加熱し、室温まで冷却
した後、エアーで内圧1MPaを負荷した際の漏れ量
(Pam3/sec.)を測定した。ガラス繊維、PTFE
および充填材の比率および漏れ量の測定結果を表1に示
す。
【0018】
【比較例1〜6】ガラス繊維、PTFEおよび充填材の
比率を表1に示すように変えた以外は実施例1〜4と同
様にして漏れ量(Pam3/sec.)を測定した。結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明に係るグランドパッキンは、複数
の繊維を集束させた糸の表面に、ポリテトラフルオロエ
チレンと充填材が付着されてなる素糸が編組されてい
る。このようなグランドパッキンは、PTFEおよび充
填材の保持性に優れているので、シール性および耐熱サ
イクル性に優れ、200℃程度の温度となるような条件
下で繰り返し使用した場合においてもシール性が低下す
ることがない。また、石綿を使用していないので環境を
害することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグランドパッキンに用いられる素糸の
一例を示す一部切断斜視図である。
【図2】本発明のグランドパッキンに用いられる素糸の
他の例を示す一部切断斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るグランドパッキンを示
す一部切断斜視図である。
【符号の説明】
1 素糸 2 非石綿繊維 2a、2b 非石綿繊維 3 ポリテトラフルオロエチレン 4 充填材 10 グランドパッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/44 D06M 11/79 15/256 // D06M 101:22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非石綿繊維を多数本集束させた糸の表面
    に、ポリテトラフルオロエチレンと充填材が付着されて
    なる素糸が編組されてなるグランドパッキン。
  2. 【請求項2】 前記非石綿繊維がガラス繊維である請求
    項1に記載のグランドパッキン。
  3. 【請求項3】 前記非石綿繊維が無機繊維と有機繊維と
    の混紡糸である請求項1に記載のグランドパッキン。
  4. 【請求項4】 前記素糸を形成する非石綿繊維の間にポ
    リテトラフルオロエチレンと充填材が含浸されてなる請
    求項1ないし請求項3に記載のグランドパッキン。
  5. 【請求項5】 前記充填剤が無機質であり、該充填剤を
    前記素糸に対し10重量%以上の量で含んでなる請求項
    1ないし請求項4に記載のグランドパッキン。
JP4249854A 1992-09-18 1992-09-18 グランドパッキン Pending JPH06101764A (ja)

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JP4249854A JPH06101764A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 グランドパッキン

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995021280A1 (en) * 1994-02-04 1995-08-10 Manegro Administracao E Participacoes Ltda. Composite yarn for the manufacturing of braided packings, braided packing and process for forming the said composite yarn
JP2014134249A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Nichias Corp 編組パッキン及びその製造方法
CN110373768A (zh) * 2019-07-01 2019-10-25 绍兴墨织韵纺织科技有限公司 一种冰爽抗菌纱线

Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001121