JPH06101747B2 - 通信装置のバッファ管理方式 - Google Patents

通信装置のバッファ管理方式

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JPH06101747B2
JPH06101747B2 JP30517186A JP30517186A JPH06101747B2 JP H06101747 B2 JPH06101747 B2 JP H06101747B2 JP 30517186 A JP30517186 A JP 30517186A JP 30517186 A JP30517186 A JP 30517186A JP H06101747 B2 JPH06101747 B2 JP H06101747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は交換機、とくに、CCITTによる統合サービスデ
ィジタル網(ISDN)ユーザ・網インタフェース勧告に基
づくDチャネル・データリンクアクセスプロトコル(LA
PD)信号処理装置において信号を一時蓄積するためのバ
ッファを管理する制御方式に関するものである。
(従来の技術) ISDN交換機におけるバッファ管理方式には、たとえば高
村他による「ISDN交換機におけるバッファ制御方式の検
討」電子通信学会技術報告SE86-56,第43〜48頁(1986
年)に記載のように、パケット交換による情報と回線交
換による情報とで受信キューをそれぞれに設けた個別キ
ュー方式や、両者を区別せずレイヤ3でDチャネル上の
送出待ちキューの長さをDチャネルごとに監視する方式
が提案されている。
前者すなわち個別キュー方式では、その概念を図示した
第4図からわかるように、レイヤ3処理部(CP3)が受
信信号を取り込む際、複数のレイヤ2処理部(CPi2)の
それぞれについて受信キューがパケットと回線で個別に
設けられている。以降の図において、白丸は回線呼の信
号を示し、黒丸はパケットを示している。バッファの優
先割当て制御は、これらのキューから周期tで信号を取
り込む際、回線交換呼とパケット交換呼についてその取
込み回数を制限することによって行なわれている。たと
えば受信処理では、周期t中に取り込める信号の数の最
大値が、回線呼についてパケット呼より大きいかまたは
等しくなるように設定される。換言すれば、回線呼の信
号に優先的にバッファを割当てるように構成されてい
る。
後者の方式、すなわち回線呼とパケット呼とを区別せず
に送出待ちキューの長さをレイヤ3でDチャネルごとに
監視する方式では、第5図に示すように、回線呼の信号
およびパケットを区別せず、送出待ちキューの長さが所
定の値を超えると新たなパケットの呼設定を認めていな
い。つまり、1つのDチャネル上の送出数を回線呼とパ
ケット呼とで分離せずに、全体の取込み信号数を制限し
ている。この例では、特定の端末でバッファが長時間保
留されるのを防止するため、規制閾値として基本キュー
長N1、または規制を解除するための閾値としてこれより
短い解除キュー長N0が設定されている。キュー長が所定
値N1を超えるとDチャネルに向うパケットの流入が規制
され、所定値N0以下になると規制が解除される。キュー
長が所定値N1を超えている時間が所定の長さを超える
と、そのDチャネルが閉塞される。
ところで本出願人による係属中の特許出願、特願昭60-7
2812には、たとえば回線交換呼の呼率が高いときに、受
信部へ割り当てる空きバッファが不足することに起因す
る信号の遅延時間の増大の問題を解決するために、共通
バッファプールの空きバッファの数に応じて受信および
/または送信用バッファの割当て数を管理し、空きバッ
ファ数が所定の数以下になると受信および/または送信
用バッファの割当て数を削減する方式が提案されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、一般には現実に、回線交換呼の信号よりDチャ
ネルパケット信号の方がはるかに信号の数が多くなる機
会が多い。したがって、上述の従来技術のように、回線
交換呼の信号数とパケットの信号数を単に同じ周期で監
視して比較したり、両者を区別しないで一括して処理し
たりしても、効果的なトラヒック制御を満足に行なうこ
とは困難であった。
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、ISDNのLA
PD信号処理装置においてトラヒック制御を効果的に行な
うことのできるバッファ管理方式を提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上述の問題点を解決するために、CCITTによる
統合サービスディジタル網のユーザ・網インタフェース
勧告に基づくDチャネル・データリンクアクセスプロト
コル信号処理を行なう通信装置の送受信情報を一時蓄積
するバッファの割当てを管理する方式は、バッファに一
時蓄積した情報を処理する処理手順と、受信した情報を
該処理手段による処理に供するまでの待合せのため一時
蓄積する受信用バッファをサービスアクセスポイントの
識別子ごとに受信した情報に割り当てる第1のバッファ
割当て手段と、処理手段によって処理された情報を受信
するまで待合せのために一時蓄積する送信用バッファを
サービスアクセスポイントの識別子ごとに処理済みの情
報に割り当てる第2のバッファ割当て手段に共通に設け
られ、空きバッファ割当て手段に共通に設けられ、空き
バッファを保留する空きバッファ保留手段と、空きバッ
ファ保留手段に保留されている空きバッファの数に応じ
て第1および第2のバッファ割当て手段によるバッファ
割当ての数を管理する管理手段とを有し、処理手段は、
サービスアクセスポイントの識別子ごとに、待合せ中の
バッファの数を所定の周期で監視し、管理手段が空きバ
ッファ保留手段に保留されている空きバッファの数が所
定の値以下になったことを検出すると、現在待合せ中の
バッファの数と所定の閾値との関数に応じてサービスア
クセスポイントごとの処理受付けを許容する空きバッフ
ァの割当て数を制御する。
(作 用) 本発明によれば、管理手段は、空きバッファ保留手段の
空きバッファ数を管理し、処理手段は、空きバッファ数
の所定の値に対する増減に応じて現在待合せ中のバッフ
ァの数と所定の閾値との関数を演算し、その結果に応じ
てサービスアクセスポイントごとの処理受付けを許容す
る空きバッファの割当て数を決める。その結果は処理手
段から管理手段を介して第1および第2のバッファ割当
て手段に伝えられ、第1および第2のバッファ割当て手
段は、これに応じて受信用バッファの割当て数と送信用
バッファの割当て数とをダイナミックに変更する。
(実施例) 次に添付図面を参照して本発明による通信装置のバッフ
ァ管理方式の実施例を詳細に説明する。
第1図には、本発明によるバッファ管理方式を適用した
交換機10が示されている。この交換機10は、CCITTによ
るISDNユーザ・網インタフェース勧告に基づくLAPD信号
処理を行なう、すなわち回線交換およびパケット交換を
統合した交換装置である。
交換機10には、回線交換呼が発着する端末装置、すなわ
ち「回線装置」18と、パケットが送受信される端末装
置、すなわち「パケット装置」19および20とが収容され
ている。回線装置18、ならびにパケット装置19および20
は、本実施例ではISDNのLAPD手順によって情報の送受を
行なう機能を有し、回線装置18は、周知のように情報の
伝達実効時間の条件、すなわち実時間性が比較的厳し
い。これに対してパケット装置19および20は、伝達実効
時間の条件が比較的緩く、相当の伝達遅延が許容される
端末装置である。これらの装置は通常、複数台収容され
ているが、同図には図の複雑化を避けるため回線装置18
は1台のみ、パケット装置19および20は2台のみが図示
されている。
交換機10は、回線装置18およびパケット装置19からの送
信線が収容されてそれらから信号を受信するインタフェ
ース部として機能する受信部11と、装置18および20の受
信線が収容されてそれらへ信号を送信するインタフェー
ス部として機能する送信部13とを有する。受信部11に
は、図示のように回線装置18用の受信キュー11-1と、パ
ケット装置19用の受信キュー11-2が設けられている。受
信キュー11-1は、回線装置18から受信した信号が一時蓄
積された処理待ちバッファ、たとえばAR1を保留してお
くための待ち行列である。同時に受信キュー11-2は、パ
ケット装置19から受信した信号が一時蓄積された処理待
ちバッファ、たとえばB1などを保留しておくためのキュ
ーである。本実施例ではこのように、待合せ行列は、た
とえばキュー11-1および11-2のように、回線装置18およ
びパケット装置19などのサービスアクセスポイント(SA
P)の識別子(SAPI)ごとに設けられている。送信部13
においても同様である。これらのキュー11-1および11-2
は、処理装置12によって常時、所定の周期tごとに走査
され、それらの処理待ちバッファが処理待ちの順番に処
理装置12の処理に供される。
第1図および第2図において、バッファはそれを示す符
号を囲む円によって表示されている。バッファは、受信
部11で受信した情報を処理装置12による処理に供するま
で待合せのため一時蓄積する受信用バッファや、処理装
置12によって処理された情報を送信部13から送信するま
で待合せのために一時蓄積する送信用バッファとして使
用される記憶領域である。空きバッファは、先ず受信部
11および送信部13に共通の共通バッファプール14に集め
られおり、その後、受信用バッファ割当て部16と送信用
バッファ割当部17のそれぞれの要求に応じ、各々に分配
される。また、空きバッファは、受信部11に専用に割り
当てられるものは受信用バッファプール16-3に、送信部
13に専用に割り当てられるものは送信用バッファプール
17-3にそれぞれプールされている。各バッファの大きさ
は、同じであっても、異なっていてもよい。
受信用バッファ割当部16と送信用バッファ割当部17と
は、バッファ割当部と総称されている。受信用バッファ
割当部16内の回線接続用バッファテーブル16-1と送信用
バッファ割当部17内の回線装置用バッファテーブル17-1
とは、回線交換用バッファテーブルと総称され、受信用
バッファ割当部16内のパケット装置用バッファテーブル
16-2と送信用バッファ割当部17内のパケット装置用バッ
ファテーブル17-2とは、パケット交換用バッファテーブ
ルと総称されている。
次に、本装置1は、回線交換とパケット交換とのトラフ
ィック比率を予め定めておく。通常はこの比率に応じた
数のバッファが、回線交換用バッファテーブルとパケッ
ト交換用バッファテーブルに保留されている。バッファ
割当部は、それぞれのバッファテーブル内のバッファ数
の増減に応じ、空バッファ数管理部15に空きバッファを
要求する。空バッファ数管理部15は、空きバッファを空
バッファ数管理テーブル15-1から順次取り出し受信用バ
ッファ割当部16と送信用バッファ割当部17に分配する構
成となっている。
処理装置12は、受信部11のキュー11-1や11-2に保留され
ている1つのバッファをその順番に取り出してその情報
に必要な処理を行なって送信部13の待ち行列バッファに
格納したり、後述する空きバッファの制御のため、受信
部11内のキュー11-1,11-2を周期的に監視する監視部12-
1からのそれぞれキュー長の情報と、空バッファ数管理
部15からの空きバッファ数が所定値以下になった旨の情
報とにより、空きバッファの供給側の演算を行なってSA
Pの生起トラヒックを制御するなど、本装置全体の制御
も行なう中央制御部である。
受信用バッファAR1やB1などは受信用バッファ割当部16
によって割り当てられる。同割当部16は、処理装置12が
回線装置18またはパケット装置19からの情報を処理に供
する際、それらの情報を受けて一時蓄積するためのバッ
ファを受信部11へ供給するバッファ割当て機能部であ
る。受信用バッファ割当部16は受信用バッファプール16
-3を有し、これらには通常、空きバッファ、たとえばN1
1などがプールされている。受信用バッファプール16-3
に保留されている受信用の空きバッファは、バッファ割
当テーブル16-1および16-2によって管理される。バッフ
ァ割当テーブル16-1は回線装置18用に割り当てるべき空
きバッファ、たとえばN16などを管理し、同16-2はパケ
ット装置19用に割り当てるべきバッファ、たとえばN11
などを管理するための管理テーブルである。これらのバ
ッファ割当テーブル16-1および16-2は本実施例では、割
当て可能なバッファの数が空バッファ数管理部15の指示
Iに応動して可変なように構成されている。ここで、指
示Iとは、空バッファ数管理部15が、受信用バッファ割
当部16に対して送出する大きい方のSAP(例えばパケッ
ト)の割当テーブル(例えばパケット装置用割当テーブ
ル16-2)の割当数を所定の値に減らすように求める指示
のことをいう。送信用バッファ割当部17に対して送出す
る指示Iについては同様なので説明を省略する。
空バッファ数管理部15は、空バッファ数管理テーブル15
-1を備え、これに基づいて共通バッファプール14の空き
バッファの数を管理する機能を有する。共通バッファプ
ール14は、処理待ちの信号を一時蓄積するための空きバ
ッファ、たとえばN1などを交換機10で共通にプールして
おく領域、すなわちバッファ保留機能部である。空バッ
ファ数管理部1は、共通バッファプール14に保留されて
いる空きバッファの数を監視し、これが所定の数X以下
になると、その旨を処理装置12へ通報し、また処理装置
12からの指示を受けて、受信用バッファ割当部16の可変
バッファ割当テーブル16-1および16-2、ならびに送信用
バッファ割当部17の可変バッファ割当テーブル17-1およ
び17-2における割当てバッファの数を削減する指示Iを
割当部16または17に送出する機能を有する。
ところで送信部13には、図示のように回線装置18用の送
信キュー13-1と、パケット装置20用の送信キュー13-2が
設けられている。送信キュー13-1は、回線装置18へ送信
すべき信号が一時蓄積された処理待ちバッファを保留し
ておくためのキューである。同様に送信キュー13-2は、
パケット装置20へ送信すべき信号が一時蓄積された処理
待ちバッファ、たとえばC1などを保留しておくためのキ
ューである。これらのキュー13-1および13-2も、処理装
置12によって常時、所定の周期tごとに走査され、それ
らの処理待ちバッファの行列長が監視される。
送信用バッファC1などは送信用バッファ割当部17によっ
て割り当てられる。同割当部17は、処理装置12が回線装
置18またはパケット装置20へ情報を送出する際、それら
の情報を一時蓄積するためのバッファを送信部13へ供給
する機能を有する。送信用バッファ割当部17は送信用バ
ッファプール17-3を有し、これらには通常、空きバッフ
ァ、たとえばN12などがプールされている。送信用バッ
ファプール17-3に保留されている送信用の空きバッファ
は、バッファ割当テーブル17-1および17-2によって管理
される。バッファ割当テーブル17-1は回線装置18用に割
り当てるべき空きバッファ、たとえばN14などを管理
し、同17-2はパケット装置20用に割り当てるべきバッフ
ァ、たとえばN12などを管理するための管理テーブルで
ある。これらのバッファ割当テーブル17-1および17-2も
本実施例では、割当て可能なバッファの数が空バッファ
数管理部15の指示Iに応動して可変なように構成されて
いる。
ここで、処理手段は処理装置12に対応し、監視手段であ
る監視部12-1と制御手段である制御部12-2とで構成され
ている。また、第1のバッファ割当て手段は受信用バッ
ファ割当部16に対応し、第2のバッファ割当て手段は送
信用バッファ割当部17に対応し、空きバッファ保留手段
は共通バッファプール14に対応し、管理手段は空バッフ
ァ管理部15に対応している。
動作を説明する。処理装置12は、所定の周期tごとに受
信部11の受信キュー11-1および11-2に保留されている処
理待ちバッファの個数、すなわち行列長を走査し、時々
刻々と変化する回線呼およびパケットの信号のSAPの生
起トラヒックを監視している。空バッファ数管理部15
は、空バッファ数管理テーブル15-1に基づいて共通バッ
ファプール14の空きバッファの数を管理している。
受信用バッファ割当部16は、受信部11から空きバッファ
の割当て要求があると、処理装置12が回線装置18または
パケット装置19からの情報を一時蓄積するためのバッフ
ァを受信部11へ供給する。同様に送信用バッファ割当部
17は、処理装置12から空きバッファの割当て要求がある
と、処理装置12から回線装置18またはパケット装置20へ
送出すべき情報を一時蓄積するためのバッファを送信部
13へ供給する。
処理装置12は、受信部11のキュー、たとえば11-1に保留
されている1つのバッファをその順番に取り出し、この
例ではたとえばバッファAR1を取り出し、これに格納さ
れている情報に必要な処理を行なう。処理を完了する
と、処理装置12はそのバッファを空きバッファとして共
通バッファプール14に返送する。これを同図では処理済
みバッファAR0で示す。
ところでこのような処理動作を実行しているとき、回線
装置18およびパケット装置19から処理装置12への情報伝
送の量や、処理装置12から回線装置18およびパケット装
置19への情報伝送の量が増加して、共通バッファプール
14に保留されていた空きバッファが多く使用され、その
個数が所定の個数Xにまで減少すると、空バッファ数管
理部15によってこれが検出される(100,第3図)。そこ
で空バッファ数管理部15は、信号線21を通して処理装置
12にもその旨通知する(101第3図)。
この通知を受けた処理装置12は、現走査周期における回
線装置用受信キュー11-1のキュー長Qcとパケット装置用
受信キュー11-2のキュー長Qpを受信部11から取り込み、
それぞれから所定の閾値すなわちバイアス値YおよびZ
をそれぞれ減じてその結果を相互に比較する(102)。
ここで、バイアス値YおよびZについて説明する。通
常、回線交換とパケット交換とを比較すると、回線交換
の方が実時間性が高い。今、トラフィックが多くなり輻
輳状態が発生した場合を想定すると、実時間性の高い回
線交換の方を優先的に処理する必要がある。このため、
輻輳状態が発生しバッファが不足してきたときには、回
線交換の方にバッファは優先的に割り付けられねばなら
ない。そこで、空バッファ数管理部15は、処理不能状態
を回避するため最後に残しておくべきバッファ数を規定
しておかねばならない。バイアス値YとZは、最後に残
しておくべきバッファ数を確保するための数値であり、
輻輳状態でも遅延を予防し、とくに実時間性が高い回線
交換のバイアス値Yは処理遅延を来さない最小値のこと
をいう。
処理装置12は、(QC−Y)と(QP−Z)との大小関係を
演算し判断して、大きい方のSAP(例えばパケット)を
空バッファ数管理部15に信号線22を介して通知する(10
3)。ここで、(QC−Y)は回線交換処理限界オーバ値
を表し、(QP−Z)はパケット交換処理限界オーバ値を
表す。また回線交換呼を優先的に処理可能とするために
は、回線交換呼用バッファがパケット交換呼用バッファ
より不足を来さないようにすることが先ず肝要である。
このためには、通常、回線交換呼用バイアス値Yをパケ
ット交換呼用バイアス値Zより大きめに設定してあり、
大概の場合、(QP−Z)の方が(QC−Y)より大きめに
なる。このことは、回線交換呼をパケット交換呼より優
先的に処理可能とすることとなる。バッファ空バッファ
数管理部15は、この通知内容に従って前述の指示Iを受
信用バッファ割当部16および送信用バッファ割当部17に
送出し、値の大きい方のSAP用の割当バッファの数を削
減する旨を信号線22を通して指示する(104)。この状
態を第2図に示す。
そこで受信用バッファ割当部16は、この空バッファ数管
理部15からの指示Iに従って、回線装置用バッファ割当
テーブル16-1およびパケット装置用バッファ割当テーブ
ル16-2のうち前述の値の大きいSAPに相当する方の割当
てバッファ数を削減する。たとえば、パケット装置用バ
ッファ割当テーブル16-2の割当てバッファ数を「2」に
削減する。そこでこの例では、空きバッファN38およびN
36しかテーブル16-2に保留されていない。
受信用バッファ割当部16は、可変バッファ割当テーブル
16-2に登録されている空きバッファの数が「2」以下に
減少した場合に空バッファ数管理部15へパケット受信用
のバッファを要求する。この動作手順をとれば、バース
ト的な過大トラフィックの発生に対して、空きバッファ
が逼迫することを避けることができる。
受信用バッファ割当部16は、受信部11から空きバッファ
の割当て要求があると、空バッファ数管理部15へ空きバ
ッファ要求を行なって空きバッファを割り当てる構成を
とっている。そこで、回線装置18およびパケット装置19
と処理装置12との間の情報授受のために現時点で割り当
てられている空きバッファ数以上に空きバッファの割当
て要求があると、受信用バッファ割当部16は、ただちに
受信部11へ空きバッファを与えることができくなる。し
たがって、このようにパケット装置19用のバッファ割当
てテーブル16-2の割当て可能バッファ数を可変にするこ
とは、即時性の高い回線交換呼を救済し、受信部11より
処理装置12へのパケット受信情報転送を実行するまでの
待ち時間を制御し、回線交換呼を優先して処理すること
に相当する。なお、空バッファ数管理部15より指示Iを
受けた送信用バッファ割当部17も受信用バッファ割当部
16と同様に動作する。その詳細な説明は冗長であるので
割愛する。
これまでの状態を要約すると、処理装置12は、SAPの識
別子(SAPI)ごとに、待合せ中のバッファの数を所定の
周期tで監視し、空バッファ数管理部15が共通空バッフ
ァプール14に保留されている空きバッファ数が所定の値
X以下になったことを検出すると、現在待合せ中のバッ
ファの数と所定の閾値XおよびYとの関数に応じてSAP
ごとの処理受付けを許容する空きバッファの割当て数を
制御している。
こうして空きバッファの割当て数が削減されたのち、ト
ラヒック状態が再び緩和されると、共通バッファプール
14にプールされる空きバッファの数が増加する。そこ
で、空バッファ数管理部15はこれを検出して指示Iによ
る空きバッファ数の削減状態を解除する。これに応動し
て受信用バッファ割当部16および送信用バッファ割当部
17は、再び元の割当て数、すなわちこの例では削減され
た割当て数「2」より多い数に緩和する。
このように、受信用バッファ割当部16のバッファ割当て
数と送信用バッファ割当部17のバッファ割当て数とを制
御することによって、回線装置18からの情報が交換機10
に到来してからこれを送信するまでの厳しい実行時間条
件を満足させながら、しかもパケット装置19および20の
情報も伝送することを可能としている。なお、本実施例
ではシステムのパラメータである空きバッファの数やバ
ッファ割当て数などが特定されていたが、これは本発明
の説明のための例示にすぎず、本発明はこれらに限定さ
れるものでない。これらのパラメータは、システムの設
計条件に応じて適切な値が選択されることは言うまでも
ない。
なお本実施例は基本的には、空きバッファ数に応じてダ
イナミックにバッファ数を変更する方式である。したが
って、処理装置12に空バッファ数管理機能を配備し、処
理装置12で直接空きバッファを管理するように構成して
もよい。また本発明は、交換機のみに限らず、たとえば
高レベルデータリンク制御(HDLC)手順にて情報を送受
信するVANやLANなどの通信システムにも効果的に適用さ
れる。
(発明の効果) このように本発明は、待ち合わせている処理要求の数を
その種類ごとに所定の周期で監視し、各種類ごとの現処
理要求の数から所定のバイアス値を減算して比較すると
いうアルゴリズムで、空きバッファの数に応じて受信用
バッファの割当て数と送信用バッファの割当て数とをダ
イナミックに変更することによって、情報の受信から送
信までの時間条件の厳しい回線交換呼の端末装置が交換
機に収容されていても、遅延時間の増大をきたすことな
くデータの送受を可能としている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるバッファ管理方式を適用した交換
機の実施例を示すシステム構成図、 第2図は、第1図に示す実施例において特定の指示を発
生したときの状態を例示した第1図と同様の図、 第3図は、同実施例における空きバッファ割当て数の削
減処理の例を示すフロー図、 第4図は従来技術による個別キュー方式の概念を示す説
明図、 第5図は、やはり従来方式による回線呼とパケット呼と
を区別せずに送出待ちキューの長さをDチャネルごとに
監視する方式を概念的に示す説明図である。 主要部分の符号の説明 10……交換機 11……受信部 12……送信部 13……送信部 14……共通バッファプール 15……空バッファ数管理部 16……受信用バッファ割当部 16-1……受信用バッファプール 16-1,17-2……可変バッファ割当テーブル 17……送信用バッファ割当部 17-1……送信用バッファプール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CCITTによる統合サービスディジタル網の
    ユーザ・網インタフェース勧告に基づくDチャネル・デ
    ータリンクアクセスプロトコル信号処理を行なう通信装
    置の送受信情報を一時蓄積するバッファの割当てを管理
    する方式において、該方式は、 バッファに一時蓄積した情報を処理する処理手段と、 受信した情報を該処理手段による処理に供するまで待合
    せのため一時蓄積する受信用バッファをサービスアクセ
    スポイントの識別子ごとに該受信した情報に割り当てる
    第1のバッファ割当て手段と、 該処理手段によって処理された情報を送信するまで待合
    せのために一時蓄積する送信用バッファをサービスアク
    セスポイントの識別子ごとに該処理済みの情報に割り当
    てる第2のバッファ割当て手段と、 第1および第2のバッファ割当て手段に共通に設けら
    れ、空きバッファを保留する空きバッファ保留手段と、 該空きバッファ保留手段に保留されている空きバッファ
    の数に応じて第1および第2のバッファ割当て手段によ
    るバッファ割当ての数を管理する管理手段とを有し、 前記処理手段は、サービスアクセスポイントの識別子ご
    とに、待合せ中のバッファの数を所定の周期で監視する
    監視手段と、前記管理手段が前記空きバッファ保留手段
    に保留されている空きバッファの数が所定の値以下にな
    ったことを検出すると、該検出情報に基づき現在待合せ
    中のバッファの数と所定の閾値との関数に応じてサービ
    スアクセスポイントごとの処理受付けを許容する空きバ
    ッファの割当て数を制御する制御手段とを有することを
    特徴とする通信装置のバッファ管理方式。
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