JPH06101579A - パージエア制御装置 - Google Patents
パージエア制御装置Info
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- JPH06101579A JPH06101579A JP25008592A JP25008592A JPH06101579A JP H06101579 A JPH06101579 A JP H06101579A JP 25008592 A JP25008592 A JP 25008592A JP 25008592 A JP25008592 A JP 25008592A JP H06101579 A JPH06101579 A JP H06101579A
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- Japan
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- air
- purge
- fuel
- purge air
- engine
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料タンクからの蒸発燃料を吸着するキャニ
スタ7と、排気中の未燃燃料を吸着する吸着材19とを備
え、それぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージ
エアを機関1に吸入させて燃焼させる場合に、空燃比制
御精度や運転性の悪化を防止する。 【構成】 コントロールユニット23により、パージコン
トロールバルブ11,12を制御して、キャニスタ7からの
パージエア通路10によるバージエア量Qcと、吸着材19
からのパージエア通路20によるパージエア量Qeとの総
和が、機関1の吸入空気量Qの所定割合(例えば5%)
になるように制御する。また、運転条件により、Qcと
Qeとの比を制御する。
スタ7と、排気中の未燃燃料を吸着する吸着材19とを備
え、それぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージ
エアを機関1に吸入させて燃焼させる場合に、空燃比制
御精度や運転性の悪化を防止する。 【構成】 コントロールユニット23により、パージコン
トロールバルブ11,12を制御して、キャニスタ7からの
パージエア通路10によるバージエア量Qcと、吸着材19
からのパージエア通路20によるパージエア量Qeとの総
和が、機関1の吸入空気量Qの所定割合(例えば5%)
になるように制御する。また、運転条件により、Qcと
Qeとの比を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用内燃機関にお
いて、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着装置
と、排気中の未燃燃料を吸着する吸着装置とから、それ
ぞれ、吸着されていた燃料を含んだパージエアを機関に
吸入させて処理するパージエア制御装置に関する。
いて、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着装置
と、排気中の未燃燃料を吸着する吸着装置とから、それ
ぞれ、吸着されていた燃料を含んだパージエアを機関に
吸入させて処理するパージエア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用内燃機関において、
燃料タンクからの燃料蒸発ガス規制のため、すなわち、
燃料蒸発ガスとして排出される炭化水素(HC)の低減
のため、蒸発燃料の吸着装置が用いられている。すなわ
ち、機関停止時に燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸
着装置であるキャニスタ中の活性炭に吸着させて大気へ
の放散を防止している。そして、機関運転中に所定の運
転条件にて、空気を導入しつつ、吸着されているHCを
活性炭より離脱(パージ)させて、HCを含んだ空気
(パージエア)を吸気マニホールドを通して燃焼室に流
入させ、ここで燃焼させて処理している。
燃料タンクからの燃料蒸発ガス規制のため、すなわち、
燃料蒸発ガスとして排出される炭化水素(HC)の低減
のため、蒸発燃料の吸着装置が用いられている。すなわ
ち、機関停止時に燃料タンクから発生した蒸発燃料を吸
着装置であるキャニスタ中の活性炭に吸着させて大気へ
の放散を防止している。そして、機関運転中に所定の運
転条件にて、空気を導入しつつ、吸着されているHCを
活性炭より離脱(パージ)させて、HCを含んだ空気
(パージエア)を吸気マニホールドを通して燃焼室に流
入させ、ここで燃焼させて処理している。
【0003】また、排気中の未燃燃料の吸着装置とし
て、機関の排気通路に活性炭等の吸着材を介装し、排気
浄化用の触媒の処理機能が低下する冷間始動時に、HC
を吸着して大気への放散を防ぐものがある。吸着性能に
優れた活性炭の吸着材を用いたものとして、例えば特開
昭62−255513号公報に開示されているようなも
のがある。
て、機関の排気通路に活性炭等の吸着材を介装し、排気
浄化用の触媒の処理機能が低下する冷間始動時に、HC
を吸着して大気への放散を防ぐものがある。吸着性能に
優れた活性炭の吸着材を用いたものとして、例えば特開
昭62−255513号公報に開示されているようなも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな燃料タンクからの蒸発燃料の吸着装置と、排気中の
未燃燃料の吸着装置とを備え、所定の運転条件にて、そ
れぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージエアを
機関に吸入させて処理する場合、少なくとも一方のパー
ジエア量を機関負圧に任せて制御するなどして、各パー
ジエア量を別々に制御するようになっていると、2つの
吸着装置からのパージエア量の和(パージエア総量)が
極めて大きくなってしまうことがあり、これにより、機
関吸入空気量に占めるパージエア量の割合が大きくなり
過ぎ、空燃比制御の制限をオーバーして外乱として大き
く作用することにより空燃比制御精度が悪化したり、ア
クセルペダルの踏み角に対する吸入空気量の特性が大幅
にずれて運転フィーリングが悪化したりするという問題
点があった。
うな燃料タンクからの蒸発燃料の吸着装置と、排気中の
未燃燃料の吸着装置とを備え、所定の運転条件にて、そ
れぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージエアを
機関に吸入させて処理する場合、少なくとも一方のパー
ジエア量を機関負圧に任せて制御するなどして、各パー
ジエア量を別々に制御するようになっていると、2つの
吸着装置からのパージエア量の和(パージエア総量)が
極めて大きくなってしまうことがあり、これにより、機
関吸入空気量に占めるパージエア量の割合が大きくなり
過ぎ、空燃比制御の制限をオーバーして外乱として大き
く作用することにより空燃比制御精度が悪化したり、ア
クセルペダルの踏み角に対する吸入空気量の特性が大幅
にずれて運転フィーリングが悪化したりするという問題
点があった。
【0005】本発明は、このように2つの吸着装置を備
え、それぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージ
エアを機関に吸入させて処理する場合に、上記の問題点
を解決することを目的とする。
え、それぞれから、吸着されていた燃料を含んだパージ
エアを機関に吸入させて処理する場合に、上記の問題点
を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、燃
料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着装置と、排気中
の未燃燃料を吸着する吸着装置とから、それぞれ、吸着
されていた燃料を含んだパージエアを機関に吸入させて
処理する自動車用内燃機関のパージエア制御装置におい
て、蒸発燃料の吸着装置からのパージエア量と未燃燃料
の吸着装置からのパージエア量とをそれらの和が機関吸
入空気量の所定割合以下になるように制御するパージエ
ア総量規制手段を設ける構成としたものである。
料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着装置と、排気中
の未燃燃料を吸着する吸着装置とから、それぞれ、吸着
されていた燃料を含んだパージエアを機関に吸入させて
処理する自動車用内燃機関のパージエア制御装置におい
て、蒸発燃料の吸着装置からのパージエア量と未燃燃料
の吸着装置からのパージエア量とをそれらの和が機関吸
入空気量の所定割合以下になるように制御するパージエ
ア総量規制手段を設ける構成としたものである。
【0007】
【作用】上記の構成においては、蒸発燃料の吸着装置か
らのパージエア量と未燃燃料の吸着装置からのパージエ
ア量とを、それらの和が機関吸入空気量の所定割合以下
になるように、例えば5%程度になるように、それぞれ
を制御して、パージエア総量を規制することにより、空
燃比制御精度や運転性の悪化を防止することができる。
らのパージエア量と未燃燃料の吸着装置からのパージエ
ア量とを、それらの和が機関吸入空気量の所定割合以下
になるように、例えば5%程度になるように、それぞれ
を制御して、パージエア総量を規制することにより、空
燃比制御精度や運転性の悪化を防止することができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は一実施例のシステム構成を示している。機
関(本例はV型機関)1の各気筒の燃焼室2には、エア
クリーナ3から、スロットル弁4、吸気マニホールド5
を介して、空気が吸入される。吸気マニホールド5の各
ブランチ部にはそれぞれ電磁式の燃料噴射弁6が設けら
れており、各燃料噴射弁6から機関回転に同期して噴射
される燃料により混合気が生成されて、燃焼室2内で燃
焼する。
する。図1は一実施例のシステム構成を示している。機
関(本例はV型機関)1の各気筒の燃焼室2には、エア
クリーナ3から、スロットル弁4、吸気マニホールド5
を介して、空気が吸入される。吸気マニホールド5の各
ブランチ部にはそれぞれ電磁式の燃料噴射弁6が設けら
れており、各燃料噴射弁6から機関回転に同期して噴射
される燃料により混合気が生成されて、燃焼室2内で燃
焼する。
【0009】燃料タンク(図示せず)からの蒸発燃料の
吸着装置として、キャニスタ7が設けられている。キャ
ニスタ7は活性炭を内蔵した容器で、その底部にはエア
フィルタ付の新気導入口8が形成されている。また、キ
ャニスタ7の上部にダイヤフラム弁9を介してパージエ
ア通路10の一端が接続され、その他端は吸気マニホール
ド5に接続されている。
吸着装置として、キャニスタ7が設けられている。キャ
ニスタ7は活性炭を内蔵した容器で、その底部にはエア
フィルタ付の新気導入口8が形成されている。また、キ
ャニスタ7の上部にダイヤフラム弁9を介してパージエ
ア通路10の一端が接続され、その他端は吸気マニホール
ド5に接続されている。
【0010】ダイヤフラム弁9は、その負圧作動室に大
気圧が導かれると閉、負圧が導かれると開となるもの
で、電磁式のパージコントロールバルブ11がOFFのと
き大気圧が導かれて閉、ONのとき負圧が導かれて開と
なるようになっている。また、パージコントロールバル
ブ11へのデューティ(ON時間割合)の制御によりダイ
ヤフラム弁9の開度を制御しうる。
気圧が導かれると閉、負圧が導かれると開となるもの
で、電磁式のパージコントロールバルブ11がOFFのと
き大気圧が導かれて閉、ONのとき負圧が導かれて開と
なるようになっている。また、パージコントロールバル
ブ11へのデューティ(ON時間割合)の制御によりダイ
ヤフラム弁9の開度を制御しうる。
【0011】従って、パージコントロールバルブ11を制
御して、ダイヤフラム弁9を開くことにより、新気導入
口8より導入された空気により、キャニスタ7内の活性
炭に吸着されているHCを離脱(パージ)させて、HC
を含んだ空気(パージエア)をパージエア通路10により
吸気マニホールド5内に吸入させ、燃焼室2で燃焼させ
ることができる。
御して、ダイヤフラム弁9を開くことにより、新気導入
口8より導入された空気により、キャニスタ7内の活性
炭に吸着されているHCを離脱(パージ)させて、HC
を含んだ空気(パージエア)をパージエア通路10により
吸気マニホールド5内に吸入させ、燃焼室2で燃焼させ
ることができる。
【0012】機関1からの排気は、排気マニホールド12
a,12bによって片バンク毎に集められてから、それぞ
れ排気浄化用の三元触媒13a,13bを通り、この後、合
流し、マフラー(消音器)14を経て排出される。このマ
フラー8の下流側において、排気出口通路は主出口通路
15と副出口通路16とに分岐されている。
a,12bによって片バンク毎に集められてから、それぞ
れ排気浄化用の三元触媒13a,13bを通り、この後、合
流し、マフラー(消音器)14を経て排出される。このマ
フラー8の下流側において、排気出口通路は主出口通路
15と副出口通路16とに分岐されている。
【0013】主出口通路15には、これを開閉するための
電磁式の切換弁17が介装されている。また、副出口通路
16には、前記切換弁17と逆位相に開閉される電磁式の切
換弁18が介装され、更にその下流側に、排気中の未燃燃
料(HC)の吸着装置として、吸着材19が介装されてい
る。この吸着材19は、ハニカム構造の担体に保持される
基材 (ウオッシュコート)に活性炭を分散させたもの
や、特開平2−135126号公報に開示されるような
ゼオライトに金属をイオン交換した材料等からなり、低
温時に高いHC吸着能力を示す。
電磁式の切換弁17が介装されている。また、副出口通路
16には、前記切換弁17と逆位相に開閉される電磁式の切
換弁18が介装され、更にその下流側に、排気中の未燃燃
料(HC)の吸着装置として、吸着材19が介装されてい
る。この吸着材19は、ハニカム構造の担体に保持される
基材 (ウオッシュコート)に活性炭を分散させたもの
や、特開平2−135126号公報に開示されるような
ゼオライトに金属をイオン交換した材料等からなり、低
温時に高いHC吸着能力を示す。
【0014】また、副出口通路16における切換弁18と吸
着材19との間にパージエア通路20の一端が接続されてい
る。そして、パージエア通路20の途中に電磁式のパージ
コントールバルブ21が介装され、パージエア通路20の他
端は前記パージエア通路10を介して吸気マニホールド5
に接続されている。ここで、パージコントロールバルブ
21はデューティ(ON時間割合)の制御によりその開度
を制御される。
着材19との間にパージエア通路20の一端が接続されてい
る。そして、パージエア通路20の途中に電磁式のパージ
コントールバルブ21が介装され、パージエア通路20の他
端は前記パージエア通路10を介して吸気マニホールド5
に接続されている。ここで、パージコントロールバルブ
21はデューティ(ON時間割合)の制御によりその開度
を制御される。
【0015】従って、切換弁17を閉、切換弁18を開とす
ることにより、排気を副出口通路16より排出して、吸着
材19を通過させ、排気中のHCを吸着することが可能で
ある。また、切換弁17を開、切換弁18を開とすることに
より、排気を主出口通路17より排出している状態におい
て、パージコントロールバルブ21を制御して、これを開
くことにより、副出口通路16の出口22より逆に導入され
た空気により、吸着材19に吸着されているHCを離脱
(パージ)させて、HCを含んだ空気(パージエア)を
パージエア通路20により吸気マニホールド5内に吸入さ
せ、燃焼室2で燃焼させることができる。
ることにより、排気を副出口通路16より排出して、吸着
材19を通過させ、排気中のHCを吸着することが可能で
ある。また、切換弁17を開、切換弁18を開とすることに
より、排気を主出口通路17より排出している状態におい
て、パージコントロールバルブ21を制御して、これを開
くことにより、副出口通路16の出口22より逆に導入され
た空気により、吸着材19に吸着されているHCを離脱
(パージ)させて、HCを含んだ空気(パージエア)を
パージエア通路20により吸気マニホールド5内に吸入さ
せ、燃焼室2で燃焼させることができる。
【0016】ここにおいて、燃料噴射弁6、切換弁17,
18、パージコントロールバルブ11,21は、コントロール
ユニット23からの出力信号により制御される。コントロ
ールユニット23は、マイクロコンピュータを内蔵するも
ので、各種のセンサから信号が入力されている。前記各
種のセンサとしては、スロットル弁4の上流側で機関1
の吸入空気量(流量)Qを検出するエアフローメータ2
4、機関1の回転信号を出力し間接的に機関回転数Nを
検出できるクランク角センサ25、機関1のウォータジャ
ケット内の水温Twを検出する水温センサ26、スロット
ル弁4の開度TVOを検出するスロットルセンサ27、排
気マニホールド12a,12bにて排気中の酸素濃度より空
燃比のリッチ・リーンを検出する空燃比センサ28a,28
b、車速VSPを検出する車速センサ29、吸着材19の温
度Taを検出する吸着材温度センサ30等が設けられてい
る。この他、図示しないイグニッションスイッチ及びス
タートスイッチからのON・OFF信号も入力されてい
る。
18、パージコントロールバルブ11,21は、コントロール
ユニット23からの出力信号により制御される。コントロ
ールユニット23は、マイクロコンピュータを内蔵するも
ので、各種のセンサから信号が入力されている。前記各
種のセンサとしては、スロットル弁4の上流側で機関1
の吸入空気量(流量)Qを検出するエアフローメータ2
4、機関1の回転信号を出力し間接的に機関回転数Nを
検出できるクランク角センサ25、機関1のウォータジャ
ケット内の水温Twを検出する水温センサ26、スロット
ル弁4の開度TVOを検出するスロットルセンサ27、排
気マニホールド12a,12bにて排気中の酸素濃度より空
燃比のリッチ・リーンを検出する空燃比センサ28a,28
b、車速VSPを検出する車速センサ29、吸着材19の温
度Taを検出する吸着材温度センサ30等が設けられてい
る。この他、図示しないイグニッションスイッチ及びス
タートスイッチからのON・OFF信号も入力されてい
る。
【0017】ここにおいて、コントロールユニット23
は、図5のフローチャートに示すように、センサ・スイ
ッチ信号を含む各種情報を入力し(S51)、吸入空気量
Qと機関回転数Nとから基本燃料噴射量Tp=K×Q/
N(Kは定数)を演算し(S52)、これに各種補正を施
して、次式のごとく燃料噴射量Tiを演算する(S5
8)。尚、COEFは水温補正等を含む各種補正係数、
αは空燃比フィードバック補正係数、Tsはバッテリ電
圧に基づく電圧補正分である。
は、図5のフローチャートに示すように、センサ・スイ
ッチ信号を含む各種情報を入力し(S51)、吸入空気量
Qと機関回転数Nとから基本燃料噴射量Tp=K×Q/
N(Kは定数)を演算し(S52)、これに各種補正を施
して、次式のごとく燃料噴射量Tiを演算する(S5
8)。尚、COEFは水温補正等を含む各種補正係数、
αは空燃比フィードバック補正係数、Tsはバッテリ電
圧に基づく電圧補正分である。
【0018】Ti=Tp×COEF×α+Ts 但し、リーン燃焼条件、具体的には、水温Twが60℃以
上で、 100℃以下、基本燃料噴射量Tpが 0.5ms以上
で、5ms以下、機関回転数Nが 1000rpm以上で、4000rp
m以下の条件においては、空燃比フィードバック制御を
停止し、空燃比リーン化のため、次式により燃料噴射量
Tiを演算する(S53,S54,S55,S56)。尚、Aは
リーン化補正係数である。
上で、 100℃以下、基本燃料噴射量Tpが 0.5ms以上
で、5ms以下、機関回転数Nが 1000rpm以上で、4000rp
m以下の条件においては、空燃比フィードバック制御を
停止し、空燃比リーン化のため、次式により燃料噴射量
Tiを演算する(S53,S54,S55,S56)。尚、Aは
リーン化補正係数である。
【0019】Ti=A×Tp×COEF+Ts そして、このTiのパルス巾の駆動パルス信号を機関回
転に同期した所定のタイミングで燃料噴射弁6に出力し
て、燃料噴射を行わせる。また、コントロールユニット
23は、図2及び図3のフローチャートに従って、切換弁
17,18及びパージコントロールバルブ11,21の作動を制
御する。
転に同期した所定のタイミングで燃料噴射弁6に出力し
て、燃料噴射を行わせる。また、コントロールユニット
23は、図2及び図3のフローチャートに従って、切換弁
17,18及びパージコントロールバルブ11,21の作動を制
御する。
【0020】図2は排気中のHCの吸着を制御するため
のルーチンで、所定時間 (例えば 100ms)毎に実行され
る。ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)
では、センサ・スイッチ信号を含む各種情報を入力す
る。ステップ2では、イグニッションスイッチのON・
OFFを判定し、OFFの場合は、ステップ14へ進ん
で、切換弁17を開き、切換弁18を閉じる。ONの場合
は、ステップ3へ進む。
のルーチンで、所定時間 (例えば 100ms)毎に実行され
る。ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)
では、センサ・スイッチ信号を含む各種情報を入力す
る。ステップ2では、イグニッションスイッチのON・
OFFを判定し、OFFの場合は、ステップ14へ進ん
で、切換弁17を開き、切換弁18を閉じる。ONの場合
は、ステップ3へ進む。
【0021】ステップ3では、スタートスイッチのON
・OFFを判定する。スタートスイッチがONの場合
は、ステップ4へ進んで始動後経過時間を示すタイマT
mをクリアして、ステップ7へ進む。スタートスイッチ
がOFFの場合は、ステップ5へ進んで始動後経過時間
を示すタイマTmを1アップし、次のステップ6でタイ
マTmが所定値以下か否を判定し、所定値以下、すなわ
ち始動後経過時間が例えば 100秒以内の場合は、ステッ
プ7へ進む。従って、始動中及び始動後 100秒経過する
までの間はステップ7へ進む。
・OFFを判定する。スタートスイッチがONの場合
は、ステップ4へ進んで始動後経過時間を示すタイマT
mをクリアして、ステップ7へ進む。スタートスイッチ
がOFFの場合は、ステップ5へ進んで始動後経過時間
を示すタイマTmを1アップし、次のステップ6でタイ
マTmが所定値以下か否を判定し、所定値以下、すなわ
ち始動後経過時間が例えば 100秒以内の場合は、ステッ
プ7へ進む。従って、始動中及び始動後 100秒経過する
までの間はステップ7へ進む。
【0022】ステップ7では、機関回転数Nが停止に近
い設定値(例えば500rpm)以上で、かつ高速側の設定値
(例えば4000rpm )以下の範囲にあるか否かを判定し、
この範囲内のときにステップ8へ進む。機関回転数Nが
前記範囲外にあると判定されたときは、ステップ14へ進
んで、切換弁17を開き、切換弁18を閉じる。すなわち、
機関停止時及び停止直前においては吸着材19からのHC
の大気への放出を防止するため、高速時においては排気
温度が高く吸着材19に排気を流すと焼損する可能性があ
るため、主出口通路15から排気を直接外へ放出する。
い設定値(例えば500rpm)以上で、かつ高速側の設定値
(例えば4000rpm )以下の範囲にあるか否かを判定し、
この範囲内のときにステップ8へ進む。機関回転数Nが
前記範囲外にあると判定されたときは、ステップ14へ進
んで、切換弁17を開き、切換弁18を閉じる。すなわち、
機関停止時及び停止直前においては吸着材19からのHC
の大気への放出を防止するため、高速時においては排気
温度が高く吸着材19に排気を流すと焼損する可能性があ
るため、主出口通路15から排気を直接外へ放出する。
【0023】ステップ8では、水温Twが設定値(例え
ば60℃)以下か否かを判定し、設定値以下のときにステ
ップ9へ進む。水温Twが設定値を超えると判定された
ときは、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、切換弁
18を閉じる。これにより、主出口通路15から排気を直接
外へ放出する。すなわち、水温Twが三元触媒13a,13
bの活性化が予測される温度を越えているときには、三
元触媒13a,13bで良好に排気が浄化され、HCの排出
量が充分に少なくなるため、吸着材19による吸着の必要
性がないからである。
ば60℃)以下か否かを判定し、設定値以下のときにステ
ップ9へ進む。水温Twが設定値を超えると判定された
ときは、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、切換弁
18を閉じる。これにより、主出口通路15から排気を直接
外へ放出する。すなわち、水温Twが三元触媒13a,13
bの活性化が予測される温度を越えているときには、三
元触媒13a,13bで良好に排気が浄化され、HCの排出
量が充分に少なくなるため、吸着材19による吸着の必要
性がないからである。
【0024】ステップ9では機関負荷を代表する変数で
ある基本燃料噴射量Tpが設定値(例えば5ms)以下を
否かを判定し、設定値以下のときにステップ10へ進む。
基本燃料噴射量Tpが設定値を超えると判定されたとき
は、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、切換弁18を
閉じる。すなわち、高負荷であるため、排気温度が高い
ので高速時と同様に排気の流通が吸着材19を焼損させる
可能性があると判断して、主出口通路15から排気を直接
外へ放出する。
ある基本燃料噴射量Tpが設定値(例えば5ms)以下を
否かを判定し、設定値以下のときにステップ10へ進む。
基本燃料噴射量Tpが設定値を超えると判定されたとき
は、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、切換弁18を
閉じる。すなわち、高負荷であるため、排気温度が高い
ので高速時と同様に排気の流通が吸着材19を焼損させる
可能性があると判断して、主出口通路15から排気を直接
外へ放出する。
【0025】ステップ10では、スロットル弁開度TV
O、車速VSP及び機関回転数Nに基づき、スロットル
弁4が全閉で、かつ車速VSP及び機関回転速度Nが夫
々所定値以上の燃料カット条件が成立しているか否かを
判定し、未成立のときにステップ11へ進む。燃料カット
条件の成立時は、ステップ14へ進んで、切換弁17を開
き、切換弁18を閉じる。すなわち、燃料カット制御によ
り排気中の酸素濃度が過大となって吸着材19に排気を流
すと焼損する可能性があると判断して、主出口通路15か
ら排気を直接外へ放出する。
O、車速VSP及び機関回転数Nに基づき、スロットル
弁4が全閉で、かつ車速VSP及び機関回転速度Nが夫
々所定値以上の燃料カット条件が成立しているか否かを
判定し、未成立のときにステップ11へ進む。燃料カット
条件の成立時は、ステップ14へ進んで、切換弁17を開
き、切換弁18を閉じる。すなわち、燃料カット制御によ
り排気中の酸素濃度が過大となって吸着材19に排気を流
すと焼損する可能性があると判断して、主出口通路15か
ら排気を直接外へ放出する。
【0026】ステップ11では、クランク角センサ出力の
変化状態(回転変動)より失火の有無を判定し、失火無
しのときにステップ12へ進む。失火を生じていると判定
されたときは、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、
切換弁18を閉じる。すなわち、やはり排気中の酸素濃度
が過大となるから、主出口通路15から排気を直接外へ放
出する。
変化状態(回転変動)より失火の有無を判定し、失火無
しのときにステップ12へ進む。失火を生じていると判定
されたときは、ステップ14へ進んで、切換弁17を開き、
切換弁18を閉じる。すなわち、やはり排気中の酸素濃度
が過大となるから、主出口通路15から排気を直接外へ放
出する。
【0027】ステップ12では、切換弁17を閉じ、切換弁
18を開く。すなわち、以上の判定により、吸着材19がH
Cを吸着でき、かつ吸着材19に排気を流入させても問題
のない条件が成立しているため、主出口通路15を閉じ、
副出口通路16を開くことにより、排気を副出口通路16よ
り排出して、吸着材19を通過させ、これに排気中のHC
を吸着させる。
18を開く。すなわち、以上の判定により、吸着材19がH
Cを吸着でき、かつ吸着材19に排気を流入させても問題
のない条件が成立しているため、主出口通路15を閉じ、
副出口通路16を開くことにより、排気を副出口通路16よ
り排出して、吸着材19を通過させ、これに排気中のHC
を吸着させる。
【0028】一方、始動後、例えば 100秒経過した後
は、三元触媒13a,13bが排気熱で温度上昇して活性化
していると判断し、また排気熱で吸着材19が劣化するこ
とを防止するため、ステップ6から、ステップ14へ進ん
で、切換弁17を開き、切換弁18を閉じて、主出口通路15
から排気を直接外へ放出する。尚、ステップ12で切換弁
17を閉じ、切換弁18を開いた後は、ステップ13で吸着中
フラグFを1にセットし、ステップ14で切換弁17を開
き、切換弁18を閉じた後は、ステップ15で吸着中フラグ
Fを0にリセットする。
は、三元触媒13a,13bが排気熱で温度上昇して活性化
していると判断し、また排気熱で吸着材19が劣化するこ
とを防止するため、ステップ6から、ステップ14へ進ん
で、切換弁17を開き、切換弁18を閉じて、主出口通路15
から排気を直接外へ放出する。尚、ステップ12で切換弁
17を閉じ、切換弁18を開いた後は、ステップ13で吸着中
フラグFを1にセットし、ステップ14で切換弁17を開
き、切換弁18を閉じた後は、ステップ15で吸着中フラグ
Fを0にリセットする。
【0029】図3は吸着材19及びキャニスタ7からのH
Cのパージ制御のためのルーチンで、所定時間毎に実行
される。ステップ21では、センサ・スイッチ信号を含む
各種情報を入力する。ステップ22では、吸着中フラグF
の値を判定し、F=0の状態、すなわち、切換弁17が開
き、切換弁18が閉じている状態(非吸着中で、パージ可
能状態)か否かを判定し、F=0のときにステップ23へ
進む。
Cのパージ制御のためのルーチンで、所定時間毎に実行
される。ステップ21では、センサ・スイッチ信号を含む
各種情報を入力する。ステップ22では、吸着中フラグF
の値を判定し、F=0の状態、すなわち、切換弁17が開
き、切換弁18が閉じている状態(非吸着中で、パージ可
能状態)か否かを判定し、F=0のときにステップ23へ
進む。
【0030】F=1のときは、HCの吸着中であり、パ
ージ制御は行わない。このため、ステップ31へ進んで、
パージコントロールバルブ21へのデューティDeを0%
にして、これを閉弁し、パージエア通路20を閉止する。
また、キャニスタ7のパージコントロールバルブ11につ
いてもデューティDcを0%にして、ダイヤフラム弁9
を閉じ、パージ動作は行わない。
ージ制御は行わない。このため、ステップ31へ進んで、
パージコントロールバルブ21へのデューティDeを0%
にして、これを閉弁し、パージエア通路20を閉止する。
また、キャニスタ7のパージコントロールバルブ11につ
いてもデューティDcを0%にして、ダイヤフラム弁9
を閉じ、パージ動作は行わない。
【0031】ステップ23では、吸着材温度センサ30から
の信号に基づいて検出された吸着材19の床温度Taがパ
ージ制御によって吸着材19の焼損が発生する惧れがある
設定温度(例えば300 ℃)以下か否かを判定し、設定温
度以下のときにステップ24へ進む。吸着材19の温度Ta
が設定温度を超えているときには、パージ制御による空
気の引込みによって吸着材19の温度が上昇して焼損を招
く惧れがあるので、ステップ31へ進んでパージ動作を行
わない。
の信号に基づいて検出された吸着材19の床温度Taがパ
ージ制御によって吸着材19の焼損が発生する惧れがある
設定温度(例えば300 ℃)以下か否かを判定し、設定温
度以下のときにステップ24へ進む。吸着材19の温度Ta
が設定温度を超えているときには、パージ制御による空
気の引込みによって吸着材19の温度が上昇して焼損を招
く惧れがあるので、ステップ31へ進んでパージ動作を行
わない。
【0032】ステップ24では、リーン燃焼条件か否かを
判定し、リーン燃焼条件のときにステップ25へ進む。
尚、リーン燃焼条件か否かの判定は、図5のフローチャ
ートにおいて、ステップ56でのリーン燃焼条件での燃料
噴射量Tiの演算後にステップ57でリーン燃焼フラグL
Fを1にセットし、ステップ58での理論空燃比への空燃
比フィードバック制御条件での燃料噴射量Tiの演算後
にステップ59でリーン燃焼フラグLFを0にリセットす
るようにしておけば、このリーン燃焼フラグLFの値か
ら判定できる。
判定し、リーン燃焼条件のときにステップ25へ進む。
尚、リーン燃焼条件か否かの判定は、図5のフローチャ
ートにおいて、ステップ56でのリーン燃焼条件での燃料
噴射量Tiの演算後にステップ57でリーン燃焼フラグL
Fを1にセットし、ステップ58での理論空燃比への空燃
比フィードバック制御条件での燃料噴射量Tiの演算後
にステップ59でリーン燃焼フラグLFを0にリセットす
るようにしておけば、このリーン燃焼フラグLFの値か
ら判定できる。
【0033】リーン燃焼条件でないとき(すなわち、理
論空燃比への空燃比フィードバック制御条件のとき)
は、ステップ31へ進んでパージ動作を行わない。これは
次の理由による。パージ動作を行うと、パージエア中に
含まれるHC量が不確定であるため、空燃比フィードバ
ック制御に対する外乱となり、その制御精度が悪化する
ため、フィードバック制御を行わず、吸入空気量の増加
を要求されるリーン燃焼条件でのみパージ動作を行わせ
るのがより良いからである。
論空燃比への空燃比フィードバック制御条件のとき)
は、ステップ31へ進んでパージ動作を行わない。これは
次の理由による。パージ動作を行うと、パージエア中に
含まれるHC量が不確定であるため、空燃比フィードバ
ック制御に対する外乱となり、その制御精度が悪化する
ため、フィードバック制御を行わず、吸入空気量の増加
を要求されるリーン燃焼条件でのみパージ動作を行わせ
るのがより良いからである。
【0034】但し、このステップ24を省略し、理論空燃
比への空燃比フィードバック制御条件においてもパージ
動作を行わせるようにしても良い。ステップ25では、図
4のマップを参照し、水温Twと、始動後経過時間Tm
とから、パージエア比Rを決定する。ここでのパージエ
ア比Rは、吸着材19からのパージエア量Qeとキャニス
タ7からのパージエア量Qcとの比率を示すもので、次
式により表されるものとする。
比への空燃比フィードバック制御条件においてもパージ
動作を行わせるようにしても良い。ステップ25では、図
4のマップを参照し、水温Twと、始動後経過時間Tm
とから、パージエア比Rを決定する。ここでのパージエ
ア比Rは、吸着材19からのパージエア量Qeとキャニス
タ7からのパージエア量Qcとの比率を示すもので、次
式により表されるものとする。
【0035】R=Qe/(Qe+Qc) 図4からわかるように、キャニスタ7からのパージエア
量Qcに対し、吸着材19からのパージエア量Qeが、機
関始動直後に大きく、始動からの時間経過につれて小さ
くなるようにする。また、始動からの経過時間が充分大
きくなると、吸着材19からのパージを停止し、キャニス
タ7からのパージのみとする。
量Qcに対し、吸着材19からのパージエア量Qeが、機
関始動直後に大きく、始動からの時間経過につれて小さ
くなるようにする。また、始動からの経過時間が充分大
きくなると、吸着材19からのパージを停止し、キャニス
タ7からのパージのみとする。
【0036】次のステップ26では、吸着材19からのパー
ジエア量Qeを次式により演算する。 Qe=Q×0.05×R すなわち、吸着材19からのパージエア量Qeとキャニス
タ7からのパージエア量Qcとの和が機関吸入空気量Q
の所定割合以下になるようにパージエア総量を規制すべ
く、パージエア総量を機関吸入空気量Qの例えば5%に
する。これより大きくすると運転性が悪化すると共に空
燃比制御精度が悪化するからである。従って、Q×0.05
がパージエア総量となり、これにパージエア比(Qeの
割合)を乗じることにより、吸着材19からのパージエア
量Qeが求まる。
ジエア量Qeを次式により演算する。 Qe=Q×0.05×R すなわち、吸着材19からのパージエア量Qeとキャニス
タ7からのパージエア量Qcとの和が機関吸入空気量Q
の所定割合以下になるようにパージエア総量を規制すべ
く、パージエア総量を機関吸入空気量Qの例えば5%に
する。これより大きくすると運転性が悪化すると共に空
燃比制御精度が悪化するからである。従って、Q×0.05
がパージエア総量となり、これにパージエア比(Qeの
割合)を乗じることにより、吸着材19からのパージエア
量Qeが求まる。
【0037】次のステップ27では、同様に、キャニスタ
7からのパージエア量Qcを次式により演算する。 Qc=Q×0.05×(1−R) 次のステップ28では、演算された吸着材19からのバージ
エア量Qeからマップを参照してこれを得るためのパー
ジコントールバルブ21へのデューティDeを設定する。
7からのパージエア量Qcを次式により演算する。 Qc=Q×0.05×(1−R) 次のステップ28では、演算された吸着材19からのバージ
エア量Qeからマップを参照してこれを得るためのパー
ジコントールバルブ21へのデューティDeを設定する。
【0038】次のステップ29では、演算されたキャニス
タ7からのバージエア量Qcからマップを参照してこれ
を得るためのパージコントールバルブ11へのデューティ
Dcを設定する。そして、ステップ30でパージコントロ
ールバルブ21,11へのデューティDe,Dcをそれぞれ
出力して、それぞれを適当な開度まで開弁させて、それ
ぞれ所望のパージエア量Qe,Qcを得る。
タ7からのバージエア量Qcからマップを参照してこれ
を得るためのパージコントールバルブ11へのデューティ
Dcを設定する。そして、ステップ30でパージコントロ
ールバルブ21,11へのデューティDe,Dcをそれぞれ
出力して、それぞれを適当な開度まで開弁させて、それ
ぞれ所望のパージエア量Qe,Qcを得る。
【0039】このようにキャニスタ7からのパージエア
量と排気側の吸着材19からのパージエア量との総和を吸
入空気量に比例させて規制し、両者の比率も運転条件に
応じて変化させるシステムとしたことにより、パージ量
を最適化でき、運転性の悪化等を防ぎつつ、充分なパー
ジを行うことができる。従って、かかる機能を有するコ
ントロールユニット23がパージコントロールバルブ11,
21と共にパージエア総量規制手段に相当する。
量と排気側の吸着材19からのパージエア量との総和を吸
入空気量に比例させて規制し、両者の比率も運転条件に
応じて変化させるシステムとしたことにより、パージ量
を最適化でき、運転性の悪化等を防ぎつつ、充分なパー
ジを行うことができる。従って、かかる機能を有するコ
ントロールユニット23がパージコントロールバルブ11,
21と共にパージエア総量規制手段に相当する。
【0040】図6には本発明の他の実施例を示す。この
実施例は、図1のダイヤフラム弁9及びパージコントロ
ールバルブ11を廃止して、キャニスタ7の上部にパージ
エア通路10の一端を直接接続し、このパージエア通路10
の途中にこれを開閉すべく電磁式のパージコントロール
バルブ31を介装した点に特徴がある。
実施例は、図1のダイヤフラム弁9及びパージコントロ
ールバルブ11を廃止して、キャニスタ7の上部にパージ
エア通路10の一端を直接接続し、このパージエア通路10
の途中にこれを開閉すべく電磁式のパージコントロール
バルブ31を介装した点に特徴がある。
【0041】このようにしても、このパージコントロー
ルバルブ31を図1のパージコントロールバルブ11と同様
に制御すれば、同じ作用効果が得られる。
ルバルブ31を図1のパージコントロールバルブ11と同様
に制御すれば、同じ作用効果が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蒸
発燃料の吸着装置からのパージエア量と未燃燃料の吸着
装置からのパージエア量とをそれらの和が機関吸入空気
量の所定割合以下になるように制御して、パージエア総
量を規制するようにしたため、空燃比制御精度の悪化や
運転性の悪化を防止することができるという効果が得ら
れる。
発燃料の吸着装置からのパージエア量と未燃燃料の吸着
装置からのパージエア量とをそれらの和が機関吸入空気
量の所定割合以下になるように制御して、パージエア総
量を規制するようにしたため、空燃比制御精度の悪化や
運転性の悪化を防止することができるという効果が得ら
れる。
【図1】 本発明の一実施例を示すシステム構成図
【図2】 吸着制御ルーチンのフローチャート
【図3】 パージ制御ルーチンのフローチャート
【図4】 パージエア比のマップを示す図
【図5】 燃料噴射量演算ルーチンのフローチャート
【図6】 他の実施例を示すシステム構成図
1 機関 2 燃焼室 4 スロットル弁 5 吸気マニホールド 6 燃料噴射弁 7 キャニスタ 9 ダイヤフラム弁 10 パージエア通路 11 パージコントロールバルブ 14 マフラー 15 主出口通路 16 副出口通路 17 切換弁 18 切換弁 19 吸着材 20 パージエア通路 21 パージコントロールバルブ 23 コントロールユニット 24 エアフローメータ 31 パージコントロールバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】燃料タンクからの蒸発燃料を吸着する吸着
装置と、排気中の未燃燃料を吸着する吸着装置とから、
それぞれ、吸着されていた燃料を含んだパージエアを機
関に吸入させて処理する自動車用内燃機関のパージエア
制御装置において、 蒸発燃料の吸着装置からのパージエア量と未燃燃料の吸
着装置からのパージエア量とをそれらの和が機関吸入空
気量の所定割合以下になるように制御するパージエア総
量規制手段を設けたことを特徴とするパージエア制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25008592A JPH06101579A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | パージエア制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25008592A JPH06101579A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | パージエア制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101579A true JPH06101579A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17202588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25008592A Pending JPH06101579A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | パージエア制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06101579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19813321A1 (de) * | 1998-03-26 | 1999-10-14 | Knecht Filterwerke Gmbh | Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP25008592A patent/JPH06101579A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19813321A1 (de) * | 1998-03-26 | 1999-10-14 | Knecht Filterwerke Gmbh | Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges |
DE19813321B4 (de) * | 1998-03-26 | 2011-09-01 | Mahle Filtersysteme Gmbh | Regenerierbares Filtermaterial enthaltende Adsorptionsfiltereinrichtung für die Be- und Entlüftung eines Kraftstofftanks eines Kraftfahrzeuges |
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