JPH0610155Y2 - 自動車等のマフラ - Google Patents

自動車等のマフラ

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JPH0610155Y2
JPH0610155Y2 JP14384188U JP14384188U JPH0610155Y2 JP H0610155 Y2 JPH0610155 Y2 JP H0610155Y2 JP 14384188 U JP14384188 U JP 14384188U JP 14384188 U JP14384188 U JP 14384188U JP H0610155 Y2 JPH0610155 Y2 JP H0610155Y2
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JP
Japan
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case
muffler
automobile
outer upper
plates
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JP14384188U
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JPH0264713U (ja
Inventor
和生 宮城
Original Assignee
三恵工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は自動車等に装備するマフラの改良に関するもの
であって、消音効果を高めると共に、製造コストを下げ
ることを目的としたものである。
<従来の技術> 外部上下ケースや内部上下プレートを板金成形して、こ
れらを一体化したマフラ(スタンプドマフラ)は、従
来、マフラボディの共振による放射音を低減する手段と
して、外部ケースを二重にし、その間に緩衝材を充填す
るとか(例えば実開昭61-155625号)、外部ケースの板
厚を大にして剛性を上げるなどが実施されてきた。そし
て、これらの構造としたものの縁部(10)は、第4図に示
したような溶接による一体化仕上が従来よりなされてい
たが、最近では第5図や第6図に示したような簡易な巻
き締めがなされている(実開昭61-155625号、実開昭62-
185825号)。
<考案が解決しようとする課題> ところで、このような従来のマフラの構造で課題とされ
てきたのは、騒音低減、軽量化及び低コスト化である。
すなわち、共振による放射音を低減する手段として、外
部ケースを二重にしたり、その間に緩衝材を充填すると
か、外部ケースの板厚を大にした場合、重量物になるう
え製造コストの上昇が避けられない。また、外部上下ケ
ースや内部上下プレートを揃えて重ね合せた後溶接一体
化する場合、溶接作業による製造コストの上昇が避けら
れないし、それを避けて各部材を重ねて巻き締めて一体
化すると、総ての部材に巻き代が必要となり、使用材料
が多くなって、重量物になり、したがって原価が高くな
る難点があった。
<課題を解決するための手段> そこで本考案者は、板金成形された外部上下ケース(1)
(2)と内部上下プレート(3)(4)をモナカ合わせすること
によって形成される自動車等のマフラにおいて、マフラ
ボディの共振による放射音を低減し、かつ軽量化する手
段として、外部上ケース(1)と外部下ケース(2)とを異材
又は板厚の異なる金属板を重ねて二重構造に形成したの
である。
また、縁部の一体化仕上には、本考案者は外部上ケース
(1)と外部下ケース(2)のいずれか一方のケースの周辺フ
ランジ部を折曲げ、ヘミング加工して、外部上下ケース
(1)(2)と内部上下プレート(3)(4)を一体化することとし
たのである。
ここにいうヘミング加工とは、いずれか一方のケースの
縁部のみを折曲げ代だけ広幅にして、他方のケースの縁
部及びその間の2枚の内部上下プレート(3)(4)を一方の
ケースの広幅縁部によって拘束(クリンチ)することを
いう。
<作用> このような構造としたことにより、外部上ケース(1)と
外部下ケース(2)とを異材又は板厚の異なる金属板を重
ねて二重構造に形成すると、外部ケースの外側と内側の
鋼板が、材質あるいは板厚が異なるため、それぞれの固
有振動が異なり、このことによって放射音の低減作用が
得られる。
そして、ヘミング加工して外部上下ケース(1)(2)と内部
上下プレート(3)(4)を一体化すると、いずれか一方のケ
ースの縁部の折曲げ代だけ広幅にすれば、他方のケース
の縁部及びその間の2枚の内部上下プレート(3)(4)は最
低限拘束されるに必要なだけの狭い縁部で強固に固着一
体化される。そこで各部材の必要量が少なくなる。
<実施例> 以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例の自動車用マフラの斜視図で
あり、第2図は第1図中A-A拡大中間部省略断面図であ
る。
本実施例にみられる自動車用マフラは、プレス板金成形
された外部の上ケース(1)と下ケース(2)との間に、内部
上プレート(3)と下プレート(4)とによって複雑な通気経
路を形成して消音効果を発揮する構造である。これらの
上下ケース(1)(2)と上下プレート(3)(4)をモナカ合わせ
し、これらを縁部で一体化することによって形成してい
る。
この自動車用マフラの特徴の一つは、外部の上ケース
(1)と下ケース(2)とを板厚の異なる金属板を重ねて二重
構造に形成している。すなわち、外部上ケース(1)は、
板厚の大な外層(1a)と板厚の小な内層(1b)とからなり、
また、外部下ケース(2)も同様に板厚の大な外層(2a)と
板厚の小な内層(2b)とからなる。この例では外層が0.8m
mであるのに対して内層は0.3mmである。このように板厚
の異なる金属板を重ねて二重構造に形成した場合、それ
ぞれの固有振動が異なり、このことによって放射音の低
減作用が得られる。第3図に板厚が変化した場合の音圧
レベルの変化を示した。この図にみられるように、板厚
が異なれば、音圧レベルすなわち固有振動が異なり、そ
こで、両者を合わせて用いると相互作用によって騒音が
抑制されることとなる。この機構を本考案では採用して
いる。放射音の低減作用の得られる他の方法としては、
材質の異なる金属板(例えば、外部の上ケース(1)をア
ルミ製とし、外部下ケース(2)をステンレス製とするな
どである。本考案ではこれ(異材と称す)を重ねて二重
構造に形成することである。この場合でもそれぞれの板
厚を変えると、より減音効果が得られる。そして、外部
下ケース(2)にステンレス板等の耐食性良好なものを用
いると内側からの腐蝕を防止する効果が得られる。
図示した実施例では更に、マフラの縁部の仕上に外部上
ケース(1)の周辺フランジ部を折曲げ、ヘミング加工し
てクリンチ部(6)を形成し、外部上下ケース(1)(2)と内
部上下プレート(3)(4)の総てを一体化している。このと
き、外部上ケース(1)の縁部のみ折曲げ代だけ広幅にし
て、外部下ケース(2)の縁部は他の2枚の内部上下プレ
ート(3)(4)と同一幅に形成し、外部上ケース(1)の広幅
縁部によってヘミング加工(クリンチ)して一体化して
いる。クリンチに際して外部上ケース(1)の広幅縁部が
他の部材と接する部分には、通電シーラ(5)を介在させ
ている。
<考案の効果> 本考案は自動車等のマフラを以上詳述したような構造と
したので、次のような効果が得られた。
外側の外部上ケースに対し内側の外部下ケースを薄板
を使用するため、従来の二重構造より材料費の低減、軽
量化が図れる。
マフラ内残留水による腐蝕を考慮してステンレスなど
の防錆鋼板を使用する場合、薄板で、しかも内側のみ使
用するためコスト安で防錆も図れる。
緩衝材が不要である。
外側の外部上ケース又は外部下ケースのみ縁部を広幅
としてクリンチするため、従来の構造のものより材料費
の低減が図れ、軽量かつコスト安となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の自動車用マフラの斜視図で
あり、第2図は第1図中A-A拡大中間部省略断面図であ
る。第3図に板厚が変化した場合の音圧レベルの変化を
示すグラフである。第4〜6図はマフラ縁部の従来例を
示す断面図である。 (1)外部上ケース、(2)外部下ケース (3)内部上プレート、(4)内部下プレート (5)通電シーラ、(6)クリンチ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板金成形された外部上下ケース(1)(2)と内
    部上下プレート(3)(4)をモナカ合わせすることによって
    形成される自動車等のマフラにおいて、外部上ケース
    (1)と外部下ケース(2)とを異材又は板厚の異なる金属板
    を重ねて二重構造に形成してなることを特徴とする自動
    車等のマフラ。
  2. 【請求項2】板金成形された外部上下ケース(1)(2)と内
    部上下プレート(3)(4)をモナカ合わせすることによって
    形成される自動車等のマフラにおいて、外部上ケース
    (1)と外部下ケース(2)のいずれか一方のケースの周辺フ
    ランジ部を折曲げヘミング加工して外部上下ケース(1)
    (2)と内部上下プレート(3)(4)を一体化してなることを
    特徴とする自動車等のマフラ。
JP14384188U 1988-11-02 1988-11-02 自動車等のマフラ Expired - Lifetime JPH0610155Y2 (ja)

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JPH0264713U JPH0264713U (ja) 1990-05-15
JPH0610155Y2 true JPH0610155Y2 (ja) 1994-03-16

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