JPH06101193B2 - 軸受ホルダー及びその製造方法 - Google Patents
軸受ホルダー及びその製造方法Info
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- JPH06101193B2 JPH06101193B2 JP63309376A JP30937688A JPH06101193B2 JP H06101193 B2 JPH06101193 B2 JP H06101193B2 JP 63309376 A JP63309376 A JP 63309376A JP 30937688 A JP30937688 A JP 30937688A JP H06101193 B2 JPH06101193 B2 JP H06101193B2
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- bearing
- mold
- bearing holder
- peripheral surface
- holder
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/042—Housings for rolling element bearings for rotary movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
- F16C2370/12—Hard disk drives or the like
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、二つの軸受を同軸に保持する軸受ホルダー及
びその製造方法に関する。
びその製造方法に関する。
(従来の技術) 例えば、3.5インチタイプのフロッピーディスクドライ
ブ装置などでは、内孔に二つの軸受を同軸に保持する軸
受ホルダーが用いられる。第5図は、このような軸受ホ
ルダーを用いたフロッピーディスクライブ装置の例を示
す。
ブ装置などでは、内孔に二つの軸受を同軸に保持する軸
受ホルダーが用いられる。第5図は、このような軸受ホ
ルダーを用いたフロッピーディスクライブ装置の例を示
す。
第5図において、符号1で示すハブ台は樹脂マグネット
材料によってスピンドル17にインサート成形されてい
る。また、成形時に、ハブ台1の部分にこれを厚さ方向
に貫く窓孔1cが形成されている。上記ハブ台1の表面側
にはパッド2が装着され、このパッド2の上面が磁気デ
ィスクのハブとの接触面となる。ハブ台1の裏面側には
板ばね15の基部が固定されている。板ばね15の自由端部
には駆動ピン14が回転可能に支持されている。この駆動
ピン14は上記窓孔1cを空間的な余裕をもって貫き、駆動
ピン14の上端部がハブ台1の表面側に突出している。板
ばね15と駆動ピン14は、ハブ台1の表面側においてディ
スクのハブをチャッキングするためのもので、金属製の
ディスクハブをハブ台1で磁気吸引すると共に、上記デ
ィスクハブの係合孔に駆動ピン14が係合し、かつ、板ば
ね15の弾力によって駆動ピン14が上記係合孔の端縁をデ
ィスクの直径方向外側に押すことによりディスクを位置
決めし、また、ハブ台1と共に駆動ピン14が回転するこ
とによりディスクを回転駆動するようになっている。
材料によってスピンドル17にインサート成形されてい
る。また、成形時に、ハブ台1の部分にこれを厚さ方向
に貫く窓孔1cが形成されている。上記ハブ台1の表面側
にはパッド2が装着され、このパッド2の上面が磁気デ
ィスクのハブとの接触面となる。ハブ台1の裏面側には
板ばね15の基部が固定されている。板ばね15の自由端部
には駆動ピン14が回転可能に支持されている。この駆動
ピン14は上記窓孔1cを空間的な余裕をもって貫き、駆動
ピン14の上端部がハブ台1の表面側に突出している。板
ばね15と駆動ピン14は、ハブ台1の表面側においてディ
スクのハブをチャッキングするためのもので、金属製の
ディスクハブをハブ台1で磁気吸引すると共に、上記デ
ィスクハブの係合孔に駆動ピン14が係合し、かつ、板ば
ね15の弾力によって駆動ピン14が上記係合孔の端縁をデ
ィスクの直径方向外側に押すことによりディスクを位置
決めし、また、ハブ台1と共に駆動ピン14が回転するこ
とによりディスクを回転駆動するようになっている。
スピンドル17及びハブ台1を回転駆動するための駆動源
として扁平なモータ20が用いられている。モータ20は、
適宜の相数の駆動コイル13が巻かれたステータコア12を
有し、このステータコア12はスペーサ11と基板10の介在
のもとに軸受ホルダー4のフランジ状の部分の下面側に
止めねじによって固定されている。上記軸受ホルダー4
の中心の内孔には一対のボールベアリング3,3がはめら
れ、このボールベアリング3,3によって前記スピンドル1
7が回転自在に支持されている。このスピンドル17の下
端にはモータ20の扁平なカップ状のロータ7がねじ5に
よって固着されている。ロータ7の内周面には、ステー
タコア12の外周面に対して所定の間隙をおいて対向する
ようにしてロータマグネット8が固着されている。ま
た、ロータ7の外周部を貫いてインデックス検出用のマ
グネット9が固着されている。上記一対のボールベアリ
ング3,3のうち下側のボールベアリング3の内輪とロー
タ7との間には、ボールベアリング3,3を予圧するため
の板ばね6が介装されている。
として扁平なモータ20が用いられている。モータ20は、
適宜の相数の駆動コイル13が巻かれたステータコア12を
有し、このステータコア12はスペーサ11と基板10の介在
のもとに軸受ホルダー4のフランジ状の部分の下面側に
止めねじによって固定されている。上記軸受ホルダー4
の中心の内孔には一対のボールベアリング3,3がはめら
れ、このボールベアリング3,3によって前記スピンドル1
7が回転自在に支持されている。このスピンドル17の下
端にはモータ20の扁平なカップ状のロータ7がねじ5に
よって固着されている。ロータ7の内周面には、ステー
タコア12の外周面に対して所定の間隙をおいて対向する
ようにしてロータマグネット8が固着されている。ま
た、ロータ7の外周部を貫いてインデックス検出用のマ
グネット9が固着されている。上記一対のボールベアリ
ング3,3のうち下側のボールベアリング3の内輪とロー
タ7との間には、ボールベアリング3,3を予圧するため
の板ばね6が介装されている。
第6図、第7図は上記フロッピーディスクドライブ装置
に用いられている軸受ホルダー4を詳細に示す。第6
図、第7図において、軸受ホルダー4の円筒状の内孔に
は軸方向中間部に内径が一段と小さくなった軸受受け座
23が形成され、この軸受受け座23を境にして二つの軸受
を同軸に保持するための円筒状の軸受保持部21,22が形
成されている。軸受保持部21の周面21aには下側の軸受
の外周がはまり、軸受受け座23の下端面23bには上記軸
受の上端面が当たる。同様にして軸受保持部22の周面22
aには上側の軸受の外周がはまり、軸受受け座23の上端
面23aには上記軸受の下端面が当たる。
に用いられている軸受ホルダー4を詳細に示す。第6
図、第7図において、軸受ホルダー4の円筒状の内孔に
は軸方向中間部に内径が一段と小さくなった軸受受け座
23が形成され、この軸受受け座23を境にして二つの軸受
を同軸に保持するための円筒状の軸受保持部21,22が形
成されている。軸受保持部21の周面21aには下側の軸受
の外周がはまり、軸受受け座23の下端面23bには上記軸
受の上端面が当たる。同様にして軸受保持部22の周面22
aには上側の軸受の外周がはまり、軸受受け座23の上端
面23aには上記軸受の下端面が当たる。
第8図は、上記軸受ホルダーを成形するための金型の例
を示す。第8図に示すように、内周面25cを有する円筒
状の型25の上記内周面25cには、小径の突起26dを有する
型26の上記突起26dが嵌合され、さらに、これらの型25,
26の外周側に所定の間隙をおいて第3の型が嵌められ
る。このとき型25の下端面25bと型26の中間部の段部の
面26bとの間には所定の間隔がおかれる。これら各型の
間に形成される空間に樹脂を満たすことによって前述の
軸受ホルダー4が一体成形される。軸受ホルダー4の軸
受保持部21,22の周面21a,22aは、型26,25の外周面26a,2
5aで成形され、軸受受け座23の上下の端面23a,23bは型2
5,26の各端面25b,26bで成形され、軸受受け座23の内周
面23cは型26の小径部26dの外周面26cで成形される。
を示す。第8図に示すように、内周面25cを有する円筒
状の型25の上記内周面25cには、小径の突起26dを有する
型26の上記突起26dが嵌合され、さらに、これらの型25,
26の外周側に所定の間隙をおいて第3の型が嵌められ
る。このとき型25の下端面25bと型26の中間部の段部の
面26bとの間には所定の間隔がおかれる。これら各型の
間に形成される空間に樹脂を満たすことによって前述の
軸受ホルダー4が一体成形される。軸受ホルダー4の軸
受保持部21,22の周面21a,22aは、型26,25の外周面26a,2
5aで成形され、軸受受け座23の上下の端面23a,23bは型2
5,26の各端面25b,26bで成形され、軸受受け座23の内周
面23cは型26の小径部26dの外周面26cで成形される。
(発明が解決しようとする課題) 前述のようなディスクドライブ装置の軸受ホルダーで
は、スピンドルシャフトの心振れや傾きを無くすために
二つの軸受保持部21,22の内周面21a,22aを同時にレース
加工して同軸度をμm台の精度にしている。しかし、レ
ース加工はコスト高となることから、第8図について説
明したように、金型を用いて軸受ホルダーを樹脂又はダ
イキャストによる一体成形で作ることが検討されてい
る。
は、スピンドルシャフトの心振れや傾きを無くすために
二つの軸受保持部21,22の内周面21a,22aを同時にレース
加工して同軸度をμm台の精度にしている。しかし、レ
ース加工はコスト高となることから、第8図について説
明したように、金型を用いて軸受ホルダーを樹脂又はダ
イキャストによる一体成形で作ることが検討されてい
る。
しかるに、二つの軸受保持部の個々の孔径そのものの精
度は著しく向上しているが、二つの軸受保持部の同軸度
が悪く、スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止
することは困難であった。その理由は、軸受ホルダーを
第8図に示すような金型25,26を用いて成形するに当た
り、二つの軸受保持部21,22の周面21a,22aがそれぞれ別
個の金型26,25の外周面26a,25aで決まることから、双方
の型25,26の精度を相当に厳しく求めても、双方の型25,
26の相対的な位置ずれを防止することは困難であること
による。
度は著しく向上しているが、二つの軸受保持部の同軸度
が悪く、スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止
することは困難であった。その理由は、軸受ホルダーを
第8図に示すような金型25,26を用いて成形するに当た
り、二つの軸受保持部21,22の周面21a,22aがそれぞれ別
個の金型26,25の外周面26a,25aで決まることから、双方
の型25,26の精度を相当に厳しく求めても、双方の型25,
26の相対的な位置ずれを防止することは困難であること
による。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消するためにな
されたもので、二つの軸受保持部の同軸度を確保しやす
い構造の軸受ホルダーを提供することを目的とする。
されたもので、二つの軸受保持部の同軸度を確保しやす
い構造の軸受ホルダーを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、二つの軸受保持部の同軸度を確保
しやすい軸受ホルダーの製造方法を提供することにあ
る。
しやすい軸受ホルダーの製造方法を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明にかかる軸受ホルダーは、内方に突出して軸受を
軸方向に支持する軸受受け座を内孔に有し、この軸受受
け座を境にして両側に軸受を同軸に支持する軸受保持部
がそれぞれ設けられた軸受ホルダーであって、上記軸受
受け座は、周方向に間隔をおいて断続的に複数形成さ
れ、少くとも一方の軸受保持部は、その内径よりも径の
大きな周面を上記各軸受受け座形成部と軸方向に重なる
位置に有している特徴とする。
軸方向に支持する軸受受け座を内孔に有し、この軸受受
け座を境にして両側に軸受を同軸に支持する軸受保持部
がそれぞれ設けられた軸受ホルダーであって、上記軸受
受け座は、周方向に間隔をおいて断続的に複数形成さ
れ、少くとも一方の軸受保持部は、その内径よりも径の
大きな周面を上記各軸受受け座形成部と軸方向に重なる
位置に有している特徴とする。
本発明にかかる軸受ホルダーの製造方法は、略円柱状の
第1の型の外周面に形成した軸方向の溝に、略円柱状の
第2の型の軸方向一端部において軸方向に延びた突出部
を嵌合し、この嵌合した第1の型と第2の型を第3の型
に挿入し、これら第1、第2、第3の型の間に樹脂を満
たして二つの軸受を同軸上で保持する軸受ホルダーを形
成すると共に、二つの軸受を保持するための二つの軸受
保持部を共に一つの型の周面で形成することを特徴とす
る。
第1の型の外周面に形成した軸方向の溝に、略円柱状の
第2の型の軸方向一端部において軸方向に延びた突出部
を嵌合し、この嵌合した第1の型と第2の型を第3の型
に挿入し、これら第1、第2、第3の型の間に樹脂を満
たして二つの軸受を同軸上で保持する軸受ホルダーを形
成すると共に、二つの軸受を保持するための二つの軸受
保持部を共に一つの型の周面で形成することを特徴とす
る。
(実施例) 以下、第1図ないし第4図を参照しながら本発明にかか
る軸受ホルダー及びその製造方法の実施例について説明
する。
る軸受ホルダー及びその製造方法の実施例について説明
する。
第1図ないし第3図において、全体として略円筒状の軸
受ホルダー27は、内孔の軸方向中央部に形成された複数
の(図示の例では3個)軸受受け座33a,33b,33cを境に
して軸受を保持する二つの軸受保持部30,31が形成され
ている。上記受け座33a,33b,33cは、周方向に一定の間
隔でかつ内孔から内方に突出して設けられ、軸方向から
見て扇形をしている。上記二つの軸受保持部30,31のう
ち一方の軸受保持部30は直径φd1なる円筒形に形成さ
れ、他方の軸受保持部31は、上記直径φd1と同じ直径の
横断面が部分円弧状の突出部31aと上記直径φd1よりも
大きい直径φd1+αの横断面が部分円弧状の周面31c,31
e,31fからなる。これらの周面31c,31e,31fは、上記各軸
受受け座33a,33b,33c形成部と軸方向に重なる位置に形
成されている。上記突出部31aが実質的に一方の軸受を
保持する面を構成しており、この突出部31aが複数個
(図示の例では3個)周方向に広がった状態でかつ内方
に突出した状態で形成されている 上記実施例において、各軸受保持部30,31にはそれぞれ
軸受の外周面が嵌合されて二つの軸受が同軸上にかつ上
下に保持されるのであるが、下側の軸受の外周面は軸受
保持部30の周面30aに嵌合され、下側の軸受の上端が受
け座33a,33b,33cの下端面30bに当接する。また、上側の
軸受の外周面は軸受保持部31に形成された複数の突出部
31aの部分円弧状の周面に嵌合され、上側の軸受の下端
が受け座33a,33b,33cの上端面31bに当接する。
受ホルダー27は、内孔の軸方向中央部に形成された複数
の(図示の例では3個)軸受受け座33a,33b,33cを境に
して軸受を保持する二つの軸受保持部30,31が形成され
ている。上記受け座33a,33b,33cは、周方向に一定の間
隔でかつ内孔から内方に突出して設けられ、軸方向から
見て扇形をしている。上記二つの軸受保持部30,31のう
ち一方の軸受保持部30は直径φd1なる円筒形に形成さ
れ、他方の軸受保持部31は、上記直径φd1と同じ直径の
横断面が部分円弧状の突出部31aと上記直径φd1よりも
大きい直径φd1+αの横断面が部分円弧状の周面31c,31
e,31fからなる。これらの周面31c,31e,31fは、上記各軸
受受け座33a,33b,33c形成部と軸方向に重なる位置に形
成されている。上記突出部31aが実質的に一方の軸受を
保持する面を構成しており、この突出部31aが複数個
(図示の例では3個)周方向に広がった状態でかつ内方
に突出した状態で形成されている 上記実施例において、各軸受保持部30,31にはそれぞれ
軸受の外周面が嵌合されて二つの軸受が同軸上にかつ上
下に保持されるのであるが、下側の軸受の外周面は軸受
保持部30の周面30aに嵌合され、下側の軸受の上端が受
け座33a,33b,33cの下端面30bに当接する。また、上側の
軸受の外周面は軸受保持部31に形成された複数の突出部
31aの部分円弧状の周面に嵌合され、上側の軸受の下端
が受け座33a,33b,33cの上端面31bに当接する。
上記実施例によれば、一方の軸受保持部30の周面30aと
他方の軸受保持部31の周面の一部である突出部31aの面
とを連続した面として形成することができ、従って、軸
受ホルダー27を一体成形で作ろうとする場合に、上記周
面30aと突出部31aの面とを共通の型面で成形することが
できるため、二つの軸受保持部の同軸度を高い精度でだ
すことが可能であり、これを例えばディスクドライブ装
置のスピンドルシャフトの支持装置として用いたとき、
スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止すること
ができる。
他方の軸受保持部31の周面の一部である突出部31aの面
とを連続した面として形成することができ、従って、軸
受ホルダー27を一体成形で作ろうとする場合に、上記周
面30aと突出部31aの面とを共通の型面で成形することが
できるため、二つの軸受保持部の同軸度を高い精度でだ
すことが可能であり、これを例えばディスクドライブ装
置のスピンドルシャフトの支持装置として用いたとき、
スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止すること
ができる。
次に、上記の如き軸受ホルダーの製造方法の実施例につ
いて説明する。第4図は本発明にかかる製造方法に用い
る型の例を示す。第4図において、略円柱状の第1の型
29はφd1なる直径に形成されると共に、その一端部の外
周には3個の溝29e,29f,29gが軸方向に形成されてい
る。これらの溝29e,29f,29gは軸方向から見て周方向に
扇形に広がっている。この第1の型29に対しては第2の
型28の一端部に形成された3個の突出部28e,28f,28gが
嵌合される。第2の型28の直径は第1の型29の直径φd1
よりもαだけ大きくなっていて、上記突出部28e,28f,28
gの外周面の直径もφd1+αとなっている。各突出部28
e,28f,28gの間は切欠部となっている。第1の型29の溝2
9e,29f,29gの軸方向の長さをL3とし、第2の型28の突出
部28e,28f,28gの軸方向の長さをL4としたとき、L3>L4
となっている。従って、第1の型29の溝29e,29f,29gに
第2の型28の突出部28e,28f,28gを嵌合させ、かつ、型2
9の上端面29dに型28の上記切欠部の奥端面28cを当接さ
せたとき、上記突出部28e,28f,28gの端面28aと上記溝29
e,29f,29gの限界を画する面29cとの間に扇形の空間を生
じる。この空間は、前記軸受ホルダー27の軸受受け座33
a,33b,33cを成形するための空間である。軸受ホルダー2
7の軸方向の長さl1は第1の型29の軸方向の長さL1の部
分に対応している。
いて説明する。第4図は本発明にかかる製造方法に用い
る型の例を示す。第4図において、略円柱状の第1の型
29はφd1なる直径に形成されると共に、その一端部の外
周には3個の溝29e,29f,29gが軸方向に形成されてい
る。これらの溝29e,29f,29gは軸方向から見て周方向に
扇形に広がっている。この第1の型29に対しては第2の
型28の一端部に形成された3個の突出部28e,28f,28gが
嵌合される。第2の型28の直径は第1の型29の直径φd1
よりもαだけ大きくなっていて、上記突出部28e,28f,28
gの外周面の直径もφd1+αとなっている。各突出部28
e,28f,28gの間は切欠部となっている。第1の型29の溝2
9e,29f,29gの軸方向の長さをL3とし、第2の型28の突出
部28e,28f,28gの軸方向の長さをL4としたとき、L3>L4
となっている。従って、第1の型29の溝29e,29f,29gに
第2の型28の突出部28e,28f,28gを嵌合させ、かつ、型2
9の上端面29dに型28の上記切欠部の奥端面28cを当接さ
せたとき、上記突出部28e,28f,28gの端面28aと上記溝29
e,29f,29gの限界を画する面29cとの間に扇形の空間を生
じる。この空間は、前記軸受ホルダー27の軸受受け座33
a,33b,33cを成形するための空間である。軸受ホルダー2
7の軸方向の長さl1は第1の型29の軸方向の長さL1の部
分に対応している。
上記の如く嵌合された第1の型29と第2の型28は図示さ
れない第3の型に挿入する。第1の型29、第2の型28、
第3の型によって空間が形成されるので、この空間に樹
脂を満たして軸受ホルダーを成形する。軸受ホルダー27
の外周面32は第3の型で成形される。第2の型28の切欠
部の奥端28cより上の長さL2の部分は軸受ホルダー27に
は出てこない。軸受受け座33a,33b,33cの下端面30bは型
29の面29cで成形され、上記各受け座の上端面31bは型28
の突出部28e,28f,28gの端面28aによって成形される。軸
受ホルダー27の上端面31dは型29の上端面29d及び型28の
面28cと同一の面に位置する第3の型の面で成形され
る。
れない第3の型に挿入する。第1の型29、第2の型28、
第3の型によって空間が形成されるので、この空間に樹
脂を満たして軸受ホルダーを成形する。軸受ホルダー27
の外周面32は第3の型で成形される。第2の型28の切欠
部の奥端28cより上の長さL2の部分は軸受ホルダー27に
は出てこない。軸受受け座33a,33b,33cの下端面30bは型
29の面29cで成形され、上記各受け座の上端面31bは型28
の突出部28e,28f,28gの端面28aによって成形される。軸
受ホルダー27の上端面31dは型29の上端面29d及び型28の
面28cと同一の面に位置する第3の型の面で成形され
る。
前述のように、型28の外径は型29の外径よりも大きくし
てある。従って、型28の突出部28e,28f,28gの外周面で
軸受ホルダー27の軸受保持部31の径の大きい方の面31c,
31e,31fを成形することになり、これらの面と軸受との
間には空間ができて互いに接触することはない。その代
りに、型29の外周面29aで成形される軸受ホルダー27の
軸受保持部31の径の小さい方の内周面31aに軸受の外周
面が当接し、これによって軸受が保持される。
てある。従って、型28の突出部28e,28f,28gの外周面で
軸受ホルダー27の軸受保持部31の径の大きい方の面31c,
31e,31fを成形することになり、これらの面と軸受との
間には空間ができて互いに接触することはない。その代
りに、型29の外周面29aで成形される軸受ホルダー27の
軸受保持部31の径の小さい方の内周面31aに軸受の外周
面が当接し、これによって軸受が保持される。
このように、軸受ホルダー27の一方の軸受保持部30の面
30aと、他方の軸受保持部31の軸受保持面31aは、共通の
面である一つの型29の外周面29aによって成形されるた
め、軸受を保持する上記二つの面30a,31aは中心軸が一
致し、ひいてはスピンドルシャフトの心振れや傾きなど
を無くすことができる。換言すれば、このように一体成
形によっても二つの軸受保持面の同軸度を出すことがで
きるようになった結果、軸受ホルダーを一体成形で作る
ことができるようになったともいえる 本発明は、フロッピーディスクドライブ装置だけでな
く、ハードディスクドライブ装置や光磁気ディスクドラ
イブ装置、その他各種の機器の軸受ホルダーに適用可能
である。
30aと、他方の軸受保持部31の軸受保持面31aは、共通の
面である一つの型29の外周面29aによって成形されるた
め、軸受を保持する上記二つの面30a,31aは中心軸が一
致し、ひいてはスピンドルシャフトの心振れや傾きなど
を無くすことができる。換言すれば、このように一体成
形によっても二つの軸受保持面の同軸度を出すことがで
きるようになった結果、軸受ホルダーを一体成形で作る
ことができるようになったともいえる 本発明は、フロッピーディスクドライブ装置だけでな
く、ハードディスクドライブ装置や光磁気ディスクドラ
イブ装置、その他各種の機器の軸受ホルダーに適用可能
である。
本発明にかかる軸受ホルダーで保持する軸受は、ボール
ベアリングに限らず、メタル軸受やボールベアリングと
メタル軸受とを組み合わせたもの、その他各種形式の軸
受であっても差し支えない。
ベアリングに限らず、メタル軸受やボールベアリングと
メタル軸受とを組み合わせたもの、その他各種形式の軸
受であっても差し支えない。
軸受ホルダーは、樹脂による一体成形でもよいし、ダイ
キャストによる一体成形でもよい。
キャストによる一体成形でもよい。
二つの軸受を保持する二つの軸受保持部は必ずしも同一
の径にする必要はなく、互いに異なった径であってもよ
い。ただし、上記二つの軸受保持部は一つの型の周面に
よって成形されることが条件である。
の径にする必要はなく、互いに異なった径であってもよ
い。ただし、上記二つの軸受保持部は一つの型の周面に
よって成形されることが条件である。
(発明の効果) 本発明の軸受ホルダーによれば、一方の軸受保持部の周
面と他方の軸受保持部の突出部の面とを連続した面とし
て形成することができ、従って、軸受ホルダーを一体成
形で作ろうとする場合に、上記周面と突出部の面とを共
通の型面で成形することがでるため、二つの軸受保持部
の同軸度を高い精度でだすことが可能であり、これを例
えばスピンドルシャフトの支持装置として用いたとき、
スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止すること
ができる。
面と他方の軸受保持部の突出部の面とを連続した面とし
て形成することができ、従って、軸受ホルダーを一体成
形で作ろうとする場合に、上記周面と突出部の面とを共
通の型面で成形することがでるため、二つの軸受保持部
の同軸度を高い精度でだすことが可能であり、これを例
えばスピンドルシャフトの支持装置として用いたとき、
スピンドルシャフトの心振れや傾きなどを防止すること
ができる。
また、本発明にかかる軸受ホルダーの製造方法によれ
ば、軸受ホルダーの一方の軸受保持部の面と、他方の軸
受保持部の軸受保持面が、共通の面である一つの型の外
周面によって成形されるため、軸受を保持する上記二つ
の面は中心軸が一致し、ひいてはスピンドルシャフトの
心振れや傾きなどを無くすことができる。
ば、軸受ホルダーの一方の軸受保持部の面と、他方の軸
受保持部の軸受保持面が、共通の面である一つの型の外
周面によって成形されるため、軸受を保持する上記二つ
の面は中心軸が一致し、ひいてはスピンドルシャフトの
心振れや傾きなどを無くすことができる。
第1図は本発明にかかる軸受ホルダーの実施例を示す平
面図、第2図は同上正面断面図、第3図は同上底面図、
第4図は本発明にかかる軸受ホルダーの製造方法に用い
る型の例を示す斜視図、第5図はは軸受ホルダーの使用
例を示す正面断面図、第6図は従来の軸受ホルダーの例
を示す平面図、第7図は同上正面断面図、第8図は従来
の軸受ホルダーの製造に用いる型の例を示す斜視図であ
る。 27……軸受ホルダー、28……第2の型、28e,28f,28g…
…突出部、29……第1の型、29e,29f,29g……溝、30,31
……軸受保持部、31c,31e,31f……軸受保持部の内径よ
りも径の大きな周面。
面図、第2図は同上正面断面図、第3図は同上底面図、
第4図は本発明にかかる軸受ホルダーの製造方法に用い
る型の例を示す斜視図、第5図はは軸受ホルダーの使用
例を示す正面断面図、第6図は従来の軸受ホルダーの例
を示す平面図、第7図は同上正面断面図、第8図は従来
の軸受ホルダーの製造に用いる型の例を示す斜視図であ
る。 27……軸受ホルダー、28……第2の型、28e,28f,28g…
…突出部、29……第1の型、29e,29f,29g……溝、30,31
……軸受保持部、31c,31e,31f……軸受保持部の内径よ
りも径の大きな周面。
Claims (2)
- 【請求項1】内方に突出して軸受を軸方向に支持する軸
受受け座(33a,33b,33c)を内孔に有し、この軸受受け
座を境にして両側に軸受を同軸に支持する軸受保持部
(30,31)がそれぞれ設けられた軸受ホルダーであっ
て、 上記軸受受け座は、上記内孔の周方向に間隔をおいて断
続的に複数形成され、 少なくとも一方の軸受保持部は、その内径よりも径の大
きな周面(31c,31e,31f)を上記各軸受け座受形成部と
軸方向に重なる位置に有していることを特徴とする軸受
ホルダー。 - 【請求項2】略円柱状の第1の型の外周面に形成した軸
方向の溝に、略円柱状の第2の型の軸方向一端部におい
て軸方向に延びた突出部を嵌合し、この嵌合した第1の
型と第2の型を第3の型に挿入し、これら第1、第2、
第3の型の間に樹脂を満たして二つの軸受を同軸上で保
持する軸受ホルダーを形成すると共に、二つの軸受を保
持するための二つの軸受保持部を共に一つの型の周面で
形成することを特徴とする軸受ホルダーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63309376A JPH06101193B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 軸受ホルダー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63309376A JPH06101193B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 軸受ホルダー及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02156469A JPH02156469A (ja) | 1990-06-15 |
JPH06101193B2 true JPH06101193B2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=17992260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63309376A Expired - Lifetime JPH06101193B2 (ja) | 1988-12-07 | 1988-12-07 | 軸受ホルダー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06101193B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4401051A1 (de) * | 1994-01-15 | 1995-07-20 | Teves Gmbh Alfred | Gußkörper |
JP4735442B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2011-07-27 | 住友電装株式会社 | 樹脂成形品の製造方法及び成形型 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6152466U (ja) * | 1984-09-06 | 1986-04-09 | ||
JPS6274470U (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-13 |
-
1988
- 1988-12-07 JP JP63309376A patent/JPH06101193B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02156469A (ja) | 1990-06-15 |
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