JPH06100587A - 5α−レダクターゼ阻害剤としての新規の7β−置換−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン - Google Patents

5α−レダクターゼ阻害剤としての新規の7β−置換−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン

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JPH06100587A
JPH06100587A JP5154097A JP15409793A JPH06100587A JP H06100587 A JPH06100587 A JP H06100587A JP 5154097 A JP5154097 A JP 5154097A JP 15409793 A JP15409793 A JP 15409793A JP H06100587 A JPH06100587 A JP H06100587A
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aryl
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methyl
unsubstituted
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JP5154097A
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Raman K Bakshi
ラーマン・ケイ・バクシ
Gary H Rasmusson
ゲイリー・エイチ・ラスムツソン
Richard L Tolman
リチヤード・エル・トルマン
Gool F Patel
グール・エフ・ペイテル
Georgianna Harris
ジヨージアナ・ハリス
Donald W Graham
ドナルド・ダブリユ・グラハム
Bruce E Witzel
ブルース・イー・ウイツツエル
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Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】次式の化合物その立体異性体及び医薬的に容認
できる塩ならびにエステル,及び,当該化合物,その立
体異性体,塩あるいはエステルを含む医薬組成物。 〔式中,Zは=0,あるいはHとC1−4アルキル,H
とOH,HとCOOR(RはH,C1−4アルキ
ル)等の組合せ,=CH−R(RはH,C1−4
リル)等を;AはCONR(R,RはH,メ
チル,エチル)等を;RはH,メチル,エチルを;破線
a,b,eは存在し得る二重結合を示す。但し二重結合
bが存在する場合,Haは存在しない〕 【効果】5α−レダクターゼ同位酵素1及び2を阻害す
るため,ざ瘡,女性多毛症,男性型脱毛症,男性ホルモ
ン性脱毛症,前立腺炎の治療,並びに前立腺癌の予防及
び治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な7β−置換−4
−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン及び近縁化合
物、並びに5α−レダクターゼ阻害剤としてのかかる化
合物の使用に関する。
【従来の技術】尋常性ざ瘡、脂漏症、女性多毛症、男性
型脱毛症および良性の前立腺肥大などの望ましくない生
理的発現が、テストステロンまたは類似の男性ホルモン
が代謝系に過剰に蓄積して生じる高男性ホルモン刺激の
結果であることは、その分野において実証されている。
高男性ホルモン作用による望ましくない結果を阻止する
ための化学療法剤を提供すべく行った初期の試みでは、
望ましくないそれ自身のホルモン活性を有するような、
幾つかのステロイド性抗男性ホルモンが見出された。例
えば、エストロゲン類は男性ホルモンの作用を消すだけ
てなく、女性化作用も有する。また、非ステロイド性抗
男性ホルモンてある、例えば4’−ニトロ−3’−トリ
フルオロメチルイソブチルアニリドも開発されている
(Neriら,Endo.,Vol.91,No.2
(1972)参照)。しかし、これらの物質は、ホルモ
ン作用には欠けているものの、周辺で活性であって、天
然の男性ホルモンとレセプター部位の競合をし、従っ
て、男性患者自身または女性患者の男性胎児を女性化す
る傾向を有する。いくつかの標的器官における男性ホル
モン活性の主な媒介物が5α−ジヒドロテストステロン
であり、それは、テストステロン−5α−レダクターゼ
の作用によってその標的器官で局所的に生成されること
は、今や知られている。また、テストステロン−5α−
レダクターゼの阻害剤が高男性ホルモン刺激の症状を抑
えたり軽減するのに役立つことも知られている。多数の
4−アザステロイド化合物がこの分野で5α−レダクタ
ーゼ阻害剤として知られている。例えば、米国特許第
4,377,584号、同第4,220,775号、同
第4,859,681号、同第4,760,071号、
並びに、J.Med.Chem.27,p.1690−
1701(1984)及びJ.Med.chem.
,2998−2315(1986)に収載のRasm
usson他の論文、Carlin他の米国特許第4,
845,104号、Cainelli他の米国特許第
4,732,897号には、4−アザ−17β−置換−
5α−アンドロスタン−3−オンが記載されており、こ
れらはDHT−関連の高男性ホルモン症状の治療に有用
であることが述べられている。しかしながら、この分野
において高男性ホルモン疾患の原因が単一の5α−レダ
クターゼにあると示唆されているにもかかわらず、ラッ
ト及びヒトの双方に別の5α−レダクターゼ同位酵素が
存在することが報告されている。例えば、Brucho
vsky他(J.Clin Endocrinol.M
etab.67、806〜816、1988参照)及び
Hudson(J.Steroid Biochem.
26、p.349〜353、1987参照)は、ヒト前
立腺の基質分画及び上皮分画て異なる5α−レダクター
ゼ活性を観察した。更に、Moore及Wilson
は、pH5.5またはpH7〜9に活性ピークを夫々有
する異なる2種類のヒトレダクターゼを記載している
(J.Biol.Chem.251、19、p.589
5〜5900、1976参照)。近年、Anderss
on及びRussellが、ラット肝の5α−レダクタ
ーゼをコードするcDNAを単離した(J.Biol.
Chem.264pp.16249〜55(1989)
参照)。彼等は、ラットの肝臓及び前立腺の双方のレダ
クターゼをコードする単一のmRNAを見出した。後に
このラット遺伝子の配列を使用して5α−レダクターゼ
をコードするヒト前立腺cDNAを選択し、「5α−レ
ダクターゼ1」と命名した(Proc.Nat’l.A
cad.Sci.87、p.3640〜3644、19
90参照)。より最近には、第2のヒト前立腺レダクタ
ーゼ(5α−レダクターゼ2)がクローニングされ、こ
れが未精製のヒト前立腺抽出物中に多量に存在する形態
であるという特性も確認された(Nature、35
、p.159〜161、1991参照)。更に、「S
yndromes of Androgen Resi
stance」、The Biology of Re
production,Vol.46、p.168〜1
73(1992)においてJean 0.Wilson
は、5α−レダクターゼ1酵素が毛包に関連することを
示している。従って、この分野では5α−レダクターゼ
の少なくとも2つの遺伝子が存在し且つヒトには異なる
2種類の5α−レダクターゼ同位酵素が存在するという
説が支持されている。前立腺組織には双方の形態が存在
しているが5α−レダクターゼ2が多量に存在してお
り、他方の同位酵素5α−レダクターゼ1は頭皮組織に
多量に存在すると考えられている。
【発明が解決しようとする課題】高男性ホルモン疾患の
症状、例えば良性前立腺過形成(BPH)の治療におい
ては、前立線中の同位酸素1及び2の双方に対して有効
に作用してジヒドロテストステロン(DHT)の産生を
実質的に阻害できる医薬品(drug entity)
を提供するのが望ましい。または、皮膚及び頭皮の疾
患、例えばざ瘡及び脱毛症の治療に使用するために頭皮
関連酵素5α−レダクターゼ1を阻害する高度に選択性
の医薬品を提供するのが望ましい。この後者の医薬品は
また、BPHの治療において混用療法を用いるために前
立腺酵素5α−レダクターゼ2に高度に選択性のPRO
SCAR(登録商標)(フィナステリド)と併用でき
る。
【課題を解決するための手段】本発明は、5α−レダク
ターゼ同位酵素1及び2を阻害するため、特に頭皮関連
の5α−レダクターゼ1を選択的に阻害するために有効
であり、また良性前立腺過形成、ざ瘡、女性多毛症、男
性型脱毛症、男性ホルモン性脱毛症、前立腺炎の治療、
並びに前立腺癌の予防及び治療において同位酵素1及び
2の双方を重複的に阻害するために有用な、新規な7β
−置換−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン化
合物を開示している。
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式:
【化99】 〔式中、Rは、水素、メチルまたはエチルから選択され
ており、破線a,b,eは存在し得る二重結合を表わす
が、但し、二重結合bが存在する場合には5α水素Ha
は存在せず、Zは、 1)オキソ; 2)水素原子1個、及び、C1−4アルキル、C2−4
アルケニル、−CHCOOH、ヒドロキシ、カルボキ
シ、COOC1−4アルキルエステル;OCONR
(ここでR及びRは独立にH、C1−4アルキ
ル、フェニルまたはベンジルであるか、R及びR
窒素と一緒になって、必要によっては他の1つのヘテロ
原子を含む5〜6員飽和複素環を形成し得る);OC
1−4アルキル、OC3−6シクロアルキル、−OCO
CH、ハロ、ハロC1−2アルキルまたはトリフルオ
ロメチル、C3−6シクロアルキルから選択されるβ置
換基1個; 3)=CH−R(ここでRはHまたはC1−4アル
キルである);或いは 4)スピロ:
【化100】 (ここでRほHまたはC1−4アルキルである)であ
り得、Aは、(IA)
【化101】 (ここでQは、 (1)NR(ここでRは独立に水素、メチルま
たはエチルであり、Rは、炭素原子1〜12個の置換
または未置換の直鎖または分枝状アルキル、シクロアル
キルもしくはアラルキル、または必要によっては1つ以
上の炭素原子1〜2個の低級アルキル置換基及び/もし
くは1つ以上のハロゲン置換基を含む単環アリールから
選択される炭化水素基であるが、但し、RがC1−8
アルキルである場合にはZはβ−メチルではない); (2)(a)Zがβ−メチルである場合にはC1−4
ルキではないという条件で、1つ以上のC1−2アルキ
ルまたはハロで置換されていてもよい、炭素原子1〜1
2個の直鎖または分枝状アルキルまたはシクロアルキル
から選択される一価脂肪族基; (b)ベンジルまたはフェネチルから選択されるアラル
キル基; (c)−OH,オルガノシリル保護−OH,−OC
1−4アルキル,C1−4アルキル、ハロまたはニトロ
のうちの1つ以上で置換されていてもよい多環芳香族
基; (d)(i)オルガノシリル保護ヒドロキシを含む、−
OH、−OC1−4アルキル、C1−4アルキル、−
(CHOHまたは−(CHCOOH(ここ
でmは1〜4であり、nは1〜3てある)、但し、C
1−4アルキルは、上記酸素含有基のいずれかが併存す
る場合にのみ存在し; (ii)−SH、−SC1−4アルキル、−SOC
1−4アルキル、−SO1−4アルキル、−SO
N(C1−4アルキル)、−SONH(C1−4
ルキル)、−(CHSH、−S−(CH
O−COCH(ここでmは1〜4であり、nは1〜3
である)、但しC1−4アルキルは、上記硫黄含有基の
いずれかがが併存する場合にのみ存在し; (iii)保護されていてもよいN(R(ここで
は独立にHまたはC1−4アルキルであり、モノア
リール環は更にC1−4アルキルで更に置換されていて
もよい);及び (iv)2−,3−もしくは4−ピリジル、2−ピロリ
ル、2−フリルまたはチオフェニルから選択される複素
環のうちの1つ以上で置換されていてもよい単環芳香族
基である炭化水素である)であり得、(IIA)Aは、
−XRまたは−(CHR−XRであり、nは
1〜10であり、Xは−O−または−S(O)−(こ
こでpは0、1または2である)であり、Rは、nが
1より大きい場合には同じでも異なってもよく、−H、
アリール、または未置換もしくはC6−10アリールで
置換された−C1−3アルキルであり、Rは、−H、メ
チルまたはエチルであり、Rは、 1)水素、または、a)−OH、 b)ハロ、 c)−C1−8アルコキシ、 d)−C2−6アルケニル、 e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H、 ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
は複素環の1つ以上で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
換されたアリール;または iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
された複素環(後に定義する)である); f)−COOR(ここでRは、 i)−H; ii)未置換または1つ以上のRもしくはアリール
(未置換または1つ以上のRもしくはRで置換され
たアリール)で置換された−C1−8アルキル;または iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
換されたアリールである); g)−S(O)−R(ここでpは前記定義の通りて
ある); h)−N(R; i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
上で置換されたアリール; j)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
れた複素環; k)未置換または1つ以上のRもしくはRて置換さ
れた−C3−10シクロアルキル;または l)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
ルである); 2)未置換またはアリール、RもしくははRの1つ
以上で置換されたアリール;或いは、 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
れた複素環または−C3−10シクロアルキルであり、 Rは、1)−OH、 2)−C1−3アルコキシ、 3)−CN、 4)−COOR、 5)−C1−8アルキル−COOR、 6)−NO、または 7)−ハロ、及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
1−4アルキルアミノであり、 Rは、1)未置換または1つ以上のアリールもしくは
で置換された−C1−8アルキル; 2) −CO−A、−OC1−8アルキル−CO−A、
−NHCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前
記定義の通りであり、Aは、 a)−H; b)未置換、または i)−R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRで置換されたアリ
ール で置換された−C1−8アルキル;または c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリール
である); 3)−NHCO−複素環; 4)−N(R10または−CON(R10(こ
こでR10は独立に−H、複素環または−Aである); 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
である)であり; (IIIA)Aは、
【化102】 であり、Rは、nが1より大きい場合には同じでも異
なってもよく、−H、アリール、または未置換もしくは
アリールで置換された−C1−3アルキルであり、R
は、−H、メチルまたはエチルであり、nは、0〜10
であり、Xは、−O−または−S−であり、Rは、 1)水素、または、 a)−OH; b)ハロ; c)−C1−8アルコキシ; d)−C2−6アルケニル; e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H; ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
は複素環の1つ以上で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
換されたアリール;または iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
された複素環である); f)−COOR(ここでRは、 i)−H; ii)未置換または1つ以上のRもしくはアリール
(未置換または1つ以上のRもしくはRで置換され
たアリール)で置換された−C1−8アルキル;または iii)未置換または1つ以上のRもしくはRて置
換されたアリールである); g)−S(O)−R(ここでpは0、1または2で
ある); h)−N(R; i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
上で置換されたアリール; j)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
れた複素環; k)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
れた、シクロヘキシル、ノルボルニルもしくはアダマン
チルのような−C3−10シクロアルキル;または 1)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
ルである); 2)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
上で置換されたアリール; 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
れた複素環または−C3−10シクロアルキル; 4)−NR;または 5)−OR であり;Rは、 1)−OH; 2)−C1−3カルコキシ; 3)−CN; 4)−COOR; 5)=C1−8アルキル−COOR; 6)−NO;または 7)−ハロ;及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
1−4アルキルアミノであり、 Rは、1)未置換または1つ以上のアリールもしくは
で置換された−C1−8アルキル; 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
HCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前記定
義の通りであり、Aは、 a)−H; b)未置換、または i)−R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRでで置換されたア
リールで置換された−C1−8アルキル;または c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリール
である); 3)−NHCO−、複素環; 4)−N(R10または−CON(R10(こ
こでR10は独立に、複素環または−Aである); 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
である)であり、但し、Zがβ−メチルである場合に
は、以下のことが例外となる:nが1〜12であり、R
がそれぞれ−Hであり、Xが−O−であり、且つR
がC1−6アルキルである場合、Rは未置換フェニル
環で置換されていないこと、nが1〜12であり、R
がそれぞれ−Hであり、且つXが−O−である場合、R
は、未置換C5−10シクロアルキル、未置換フェニ
ル、アミノ、−C1−8アルキル置換アミノまたは−C
1−8アルコキシではないこと、nがゼロある場合、R
は−CHではないこと; (IVA)Aが、(a)
【化103】 (b)
【化104】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、5αHが存
在し、WがC(O)である場合には、RはC1−12
アルキルではあり得ない)(c)
【化105】 〔上記式中、Rは、H、メチルまたはエチルであり,
は、H、モノC1−4アルキルアミノアリール、ジ
1l−4アルキルアミノアリール、C1−20アルキ
ル、C6−14アリール、後記定義のごときヘテロアリ
ール、C6−14アリールC1−20アルキル、ヘテロ
アリールC1−20アルキル、C1−20アルキルチオ
1−20アルキル、C1−20アルキルスルフィニル
1−20アルキル、C1−20アルキルスルホニルC
1−20アルキル、C1−20アルキルオキシカルボニ
ルC1−20アルキル、カルボキシC1−20アルキ
ル、C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキ
ル、C3−20シクロアルキル、C3−20シクロアル
キルC1−20アルキル、C6−14アリールC
1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
ル、ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニ
ルC1−20アルキル、ハロC1−20アルキル、ヒド
ロキシC1−20アルキル、チオスルファトC1−20
アルキル、C6−14アリールC1−20アルキルオキ
シC1−20アルキル、C1−20アルキルオキシC
1−20アルキル、アリールカルボニルアリールC
1−20アルキル,ジアリールC1−20アルキル、ト
リアリールC1−20アルキル、C2−20アルケニ
ル、C2−20アルケニルC1−20アルキル、ヘテロ
アリールC2−20アルケニル、アリールC2−20
ルケニル、C2−20アルキニルC1−20アルキル、
アリールC2−20アルキニルC1−20アルキル、ま
たはヘテロアリールC2−20アルキニルC1−20
ルキルであり,Rは、H、C1−20アルキル、C
6−14アリール、またはヘテロアリールであり、R
は、Xが1より大きい場合には同じでも異なってもよ
く、H、またはC1−20アルキルであり、Wは、
【化106】 または
【化107】 であり、xは、1〜25の整数である〕である; (VA)Aが、
【化108】 (b)
【化109】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、YがOであ
り、XがNであり、5αHが存在する場合には、R
びRは、H、C1−8アルキル、C3−6シクロアル
キル、フェニルから独立に選択されず、R及びR
は、隣接するNと一緒になって、OもしくはNから選
択される他の1つのヘテロ原子を含む5〜6員環を形成
し得ない) (c)
【化110】 〔上記式中、R4は、HまたはC1−20アルキルで
あり、Rは、H、アミノモノC1−4アルキルアミ
ノ、ジC1−4アルキルアミノ、モノC1−4アルキル
アミノアリール、ジC1−4アルキルアミノアリール、
1−20アルキル、C6−14アリール、ヘテロアリ
ール、C6−14アリールC0−20アルキル、C
3−20シクロアルキル、C3−20シクロアルキルC
1−20アルキル、ヘテロアリールC1−20アルキ
ル、C2−20アルケニルC1−20アルキル、ハロC
1−20アルキル、C1−20アルキルオキシカルボニ
ル、C1−20アルキル、C1−20アルキルオキシC
1−20アルキル、カルボキシC1−20アルキル、C
6−14アリールカルボニルアリールC1−20アルキ
ル、C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキ
ル、C6−14アリールC1−20アルキルオキシカル
ボニルC1−20アルキル、ヘテロアリールC1−20
アルキルオキシカルボニルC1−20アルキル、ヒドロ
キシC1−20アルキル、ハロヒドロキシC1−20
ルキル、アリールC1−20アルキルオキシC1−20
アルキル、ヘテロアリールC1−20アルキルオキシC
1−20アルキル、ジアリールC1−20アルキル、ト
リアリールC1−20アルキル、C2−20アルケニ
ル、C2−20アルケニルC1−20アルキル、C
2−20アルキニルC1−20アルキル、アリールC
2−20アルキニルC1−20アルキル、ヘテロアリー
ルC2−20アルキニルC1−20アルキル、C
1−20アルキルチオC1−20アルキル、C1−20
アルキルスルホニルC1−20アルキル、またはC
1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキルであ
り、Rは、H、C1−20アルキル、ヘテロアリー
ル、またはC6−14アリールであり、Rは、Xが1
より大きい場合には同じでも異なってもよく、H、C
1−20アルキル、ヘテロアリール、またはC6−14
アリールであり、Rは、XがNである場合に存在し、
独立にHまたはC1−20アルキルであるか、これらが
結合さているR及びNと一緒になって以下に定義され
るヘテロアリール環を形成することができる〕である; (VIA)Aが、(a)
【化111】 〔式中、DはRまたはOR(ここでRは、C
1−10アルキル、C3−12シクロアルキル、C
6−10アリールまたはC7−11アラルキルである
が、但し、DがRであり且つZβ−メチルの場合には
1−10アルキルではない)である〕及び(b)Zが
メチルではないという条件で、
【化112】 である; (VIIA)Aが、式:
【化113】 〔式中、AlkはC1−4直鎖または分枝状アルキルま
たはアルケニルであり、破線e及びfの各々は存在する
場合には独立に二重結合を表わすが、但し、e及びfに
よって形成される二重結合は両方同時に存在することは
なく、Rは、(a)C6−10アリール、または、1
〜4個の窒素原子、1つの酸素もしくは硫黄原子、また
はこれらと1〜2個の窒素原子の組合せを含み得る5〜
6員ヘテロアリール基; (b)COR(ここでRはC6−10アリール、置
換C6−10アリール及びヘテロアリールである); (c)CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘテ
ロアリール、置換ヘテロアリールまたはC7−12シク
ロアルキルである); (d)CO(ここてRはC1−18直鎖もしく
は分枝状アルキル、C6−10アリール、置換C
6−10アリールまたはC7−12シクロアルキルであ
る)であるが、但し、Rが(b)、(C)または
(d)である場合はAlkはアルケニルである〕であ
る; (VIIIA)、Aが、構造:
【化114】 〔構造中、R20はHまたはメチルであり、nは0〜1
0であり、Rは、(a)−COR(ここでRはフ
ェニルまたは置換フェニルである); (b)−CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘ
テロアリールまたは置換ヘテロアリールである);及び (c)−COOR(ここでRはフェニル、置換フェ
ニル、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであ
る)から選択されており、前記ヘテロアリール基は、1
〜4個の窒素原子、1つの酸素もしくは硫黄原子、また
はこれらと1〜2個の窒素原子の組合せを含み得る5〜
6員環であり、フェニル及びヘテロアリールは置換され
ていてもよく、上記アリールまたはヘテロアリール基は
ベンゾまたは他のヘテロアリール環と融合していてもよ
く、更に、1つ以上の置換基で置換されていてもよい〕
で示される化合物及びその立体異性体並びに医薬として
許容されるその塩及びエステルが提供される。更に、新
規な化合物の製造方法、新規な化合物を有効成分として
含有する製剤、高男性ホルモン状態で発症する疾患、例
えば良性前立腺過形成において前立腺及び頭皮の5α−
レダクターゼを新規な化合物及びその製剤によって阻害
する方法が開示されている。本発明によって開示される
新規な7−置換化合物の説明は、便宜的に17位のA置
換基のカテゴリに応じ、IA−VIIIAに分けて記述
する。僅かに異なる意味を有する基では表示記号に幾分
かの重複があり得、例えばAはIAであり、R基は
H、メチルまたはエチルを表わす場合もあるし、AはI
VAであり、Rは多数の存在し得る基を表わす場合も
ある。しかしながら、所与の17位A置換カテゴリ内で
は用語は一貫する。従って、本明細書における化合物の
合成、特性及び説明は、まず最初に検討対象が17位A
置換のIA構造からVIIIAまでのいずれであるかを
決める必要がある。以降は、本明細書で使用される7位
基Zの詳細説明である。本文中で使用される「C1−4
アルキル」なる用語は、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イ
ソブチル及びt−ブチルを含むものとする。本文中で使
用される「C2−4アルケニル」なる用語は、ビニル、
アリル、1−プロペン−1−イル、1−プロペン−2−
イル、1−ブテン−1−イル、1−ブテン−2−イルな
ども含むものとする。本文中で使用される「C3−6
クロアルキル」なる用語は、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルを含むものとす
る。本文中で使用される「ハロ」なる用語は、フルオ
ロ、クロロ、ブロモ、ヨードを含むものとする。本文中
で使用される「OC1−4アルキル」なる用語はメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブト
キシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ
を含むものとする。本文中で使用される「OC3−6
クロアルキル」なる用語は、キクロプロピルオキシ、シ
クロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキ
シルオキシを含むものとする。Zの代表例は、α−置換
基(点線)が水素でβ−置換基(くさび形)が例えばメ
チル、エチル、プロピル、アリル、カルボキシメチル、
ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、シクロプロピルオキ
シ、シクロペンチルオキシ、アセトキシ、フルオロ、ク
ロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、フルオロメチル、クロロメチル、カルボキシ、N,
N−ジメチルカルバイル、ヒドロキシメチル、メトキシ
メチル、などの場合である。Zがアルケニル置換基、=
CH−R’である代表例は、例えば=CH、=CH−
CH、=CH−CHCH、などである。R、R
及びNが複素環を形成し得る代表例は、N−モルフォ
リニル、N−(4−メチル)ピペラジニル、N−ピペリ
ジニル、などである。Zが式:
【化115】 で示されるスピロ置換基を示す代表例は、
【化116】 及びその立体異性体を含む。特に記載のない限り、17
位置換基はβ立体構造にあることを前提とする。すべて
の7−及び17−置換基がβ立体配置に存在する本発明
の代表的化合物は、4,7β−ジメチル−4−アザ−ア
ンドロスト−5−エン−3−オン−17β−オール,t
−ブチルジメチルシリルエーテル、4,7β−ジメチル
−4−アザ−アンドロスト−5−エン−3−オン−17
β−オール、4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロ
スタン−3−オン−17β−オール、17β−ピバロイ
ルオキシ−4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロス
タン−3−オン、17β−(t−ブチルアミノカルボニ
ルオキシ)−4,7β−ジメチル−5α−4−アザ−ア
ンドロスタン−3−オン、17β−メトキシカルボニル
−4−メチル−4−アザ−アンドロスト−5−エン−
3,7−ジオン、17β−ブチルカルボニルアミノ−
4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン、17β−アミノ−4,7β−ジメチル−4
−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、17β−
(1−アダマンチルオキシ)カルボニルアミノ−4,7
β−ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
オン、17β−ベンゾイルアミノ−4,7β−ジメチル
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、17−
オキシイミノ−4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オン、7β−アセトキシ−17β
−カルボメトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン、17β−(1−アダマンチル)
カルボニルアミノ−4,7β−ジメチル−4−アザ−5
α−アンドロスタン−3−オン、4,7β−ジメチル−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン、
17β(N,N−ジイソプロピル)カルボキサミド−4
−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,7−
ジオン、17β−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オンである。本発明の好ましい化合物の第1群
は、以下のフローシートに概略した方法により製造し得
る。
【化117】
【化118】
【化119】 7−βアルキル−17−Aシリーズ 本発明の化合物(式中、Zが、7βアルキル基、例え
ば、メチル、エチル、イソプロピルからなり、Aは上記
定義通りである)は、「一般的なフローシート」に概略
した方法により製造し得る。フローシートに見られるよ
うに、3−アセトキシ−アンドロスト−5−エン−17
−Aを、還流下、例えばアセトニトリル中、t−ブチ
ルヒドロペルオキシド及びヘキサカルボニルクロムと処
理することにより、対応する5−エン−7−オンII
酸化する。Alkで表されるC〜Cアルキル基(例
えば、メチル)をこの時点で、例えば無水THF中、0
〜10℃で、例えば塩化アルキルマグネシウムを使用す
るグリニャール反応により導入し、7−アルキル−7−
ヒドロキシ付加物IIIを製造し得る。次いでこれを、
例えばアルミニウムイソプロポキシド及びシクロヘキサ
ノン(オッペナウアー酸化条件)で、還流トルエン溶媒
中で酸化すると、7−アルキル−4,6−ジエン−3−
オンIVが得られる。引き続きこれを、液体アンモニ
ア、THF及びトルエン中、例えばリチウムを使用して
−78℃で、金属−アンモニア還元により還元すると、
選択的に7−β−アルキル−5−エン−3−オンが生
成する。次段階で、Δ−5二重結合を、例えば還流テト
ラヒドロフラン(THF)中、DBU(1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)を使用す
ることにより4−エンに異性化すると、7−アルキル−
4−エン−3−オンVIが得られる。次に環Aを、t−
ブチルアルコール中、80℃で例えば、過マンガン酸カ
リウム、過ヨウ素酸ナトリウムで処理することにより開
裂すると、対応するseco−酸VIIが得られる。こ
のseco−酸を好適なアミン(例えば、メチルアミン
塩酸塩及び酢酸ナトリウム)とエチレングリコール中、
180℃で処理すると、例えば、4−メチル−4−アザ
−アンドロスト−5−エン−3−オンVIIIが得られ
る。次いで5−二重結合を除去するために、これを例え
ばPt0で選択的に還元すると、5α−水素化合物
が得られる。seco−酸VIIを同様にアンモニア
で処理すると、対応するN−H化合物が得られ、これ
を同様にPt0で処理すると、対応する5α−4N−
H化合物XIが得られる。この一連の反応で、17−A
基は、個々の反応条件に対して不活性でなければなら
ず、本明細書中で開示された17−A側鎖総てに関して
そのように実施し得る。サブシリーズフローシートA〜
Iを示す。
【化120】
【化121】
【化122】
【化123】 7−βアルキル−17−オキシ−アンドロスタン 本発明の化合物(式中、Aはヒドロキシまたは誘導ヒド
ロキシであり、Zは、7βアルキル基、即ちメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、アリルである)は、フ
ローシートA及びBに概略された方法により製造し得
る。フローシートAに見られるように、3−アセトキシ
−5−アンドロスト−5−エン−17−オンを、好適
な溶媒(例えば、エタノール)中、−10℃でホウ水素
化ナトリウムと反応させると、17−ケトンを構造特異
的に還元して17β−オールが得られる。17−水酸
基を、室温でプロトン受容対(例えば、イミダゾール)
の存在下、好適な溶媒(例えば、DMF)中でとTB
S塩化物とを反応させることによりTBS(t−ブチル
ジメチル−シリル)基で保護すると、が得られる。水
酸基を保護した化合物を、例えばアセトニトリル中、還
流下でt−ブチルヒドロペルオキシド及びヘキサカルボ
ニルクロムと処理することによりを処理して7−位で
酸化すると、対応する5−エン−7−オンが得られ
る。この時点で、例えば無水THF中、0〜10℃で、
例えば塩化アルキルマグネシウムを使用するグリニャー
ル反応によりアルキル基(例えば、メチル)を導入する
と、7−メチル−7−ヒドロキシ付加物が得られる。
このグリニャール生成物を、アルミニウムイソプロポキ
シド及びシクロヘキサノン(オッペナウアー酸化条件)
と還流トルエン溶媒中で酸化すると、7−メチル−4,
6−ジエン−3−オンが得られる。引き続きこれを、
液体アンモニア、THF及びトルエン中、例えばリチウ
ムを使用して−78℃で、金属−アンモニア還元により
還元すると、7−β−メチル−5−エン−3−オン
得られる。次段階で、5−二重結合を例えば還流テトラ
ヒドロフラン(THF)中、DBU(1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)を使用する
ことにより4−エンに異性化すると4−エン−3−オン
が得られる。次に環Aを、t−ブチルアルコール中、
80℃で、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウ
ムで処理することにより開裂すると、対応するseco
−酸が得られる。このceco−酸を、エチレング
リコール中、180℃で好適なアミン(例えば、メチル
アミン塩酸塩及び酢酸ナトリウム)と処理すると、4−
アザ−5−アンドロスト−5−エン−3−オン10が得
られる。TBS保護基を、アセトニトリル中、0℃でH
F水溶液で除去すると、17−βアルコール11が得ら
れる。次いで5−二重結合を除去するために選択的に還
元すると、5α−水素化合物12が得られる。この時点
で、17β水酸基は種々の試薬で誘導し得る。例えば、
溶媒(例えば、ピリジン)中、酸残基(例えば、t−ブ
チル酸クロリド)でエステル化すると、t−ペンタン酸
エステル13が得られる。さらに、12をイソシアネー
ト(例えば、t−ブチル−イソシアネート)と溶媒中、
DBUの存在下で反応させると、ウレタンエステル14
が得られる。同様に、他のアシル化剤を使用して17−
β−オール基を誘導化することは、当業者には明らかで
ある。例えば塩化エチルマグネシウムをグリニャール試
薬として使用して上記反応シリーズを実施すると、対応
する7−βエチル類似物が得られる。
【化124】
【化125】 7−カルボキシメチル−17−OTBSシリーズ 7−カルボキシ置換基を、対応する7−アリル基を経由
して形成する。フローシートCに見られるように、酢酸
エステルをアリルグリニャール試薬と反応させると、
付加物15が得られ、これをオッペナウアー酸化条件で
酸化すると、ジエノン16が得られる。金属−アンモニ
ア還元により5−エン類似物17が得られ、次いでDB
U−触媒二重結合の異性化により18が得られる。次に
これを、t−ブタノール中、過マンガン酸カリウム、過
ヨウ素酸ナトリウムで酸化する重要段階により、7−カ
ルボキシメチルseco−酸19が得られる。アミン
(例えば、アンモニウム塩)で処理すると、4−アザ誘
導体20が形成し、これを還元すると5−α21が得ら
れる。アンモニアの代わりにメチルアミンを使用する
と、20及び21の対応する4−メチル類似物が得られ
る。
【化126】
【化127】 7−プロピル−17−OTBSシリーズ 7−プロピル類似物を、7−アリル−4−エン−3−オ
18から出発してフローシートDに記載の如く製造
し、次いでウィルキンソン触媒により還元してプロピル
誘導体22を形成し、酸化してseco−酸23とし、
これをアミン(例えば、メチルアミン)と縮合して4−
メチル類似物24を形成し、次いで還元して5−α25
とする。アンモニアとの対応する処理並びに対応する未
置換4−アザ26及び5−α27類似物は、フローシー
トEに示されている。
【化128】
【化129】 7−βアセトキシ17−カルボキシエステルシリーズ 7−βアセトキシシリーズは、フローシートF及びGに
記載の如く、出発物質のエステル28を上記記載のヘキ
サカルボニルクロム/t−ブチルヒドロペルオキシド/
アセトニトリル方法により5−エン−7−オン29に酸
化することにより製造し得る。29をプラチナで触媒し
た水素化により生成物が2種類、完全に還元した7−H
化合物31及び7−βヒドロキシ化合物32が得られ
る。32を無水酢酸でアシル化すると、7−βアセトキ
シ化合物33が得られる。
【化130】 7−ケト−17−カルボキサミドシリーズ 化合物34は従来公知である。これをカルボニルクロム
試薬で酸化すると、5−エン−7−オン35が得られ
る。5−二重結合を接触還元すると、7−オン36が得
られる。
【化131】
【化132】 7−β−メチル−17−アザシリーズ このシリーズは、7−βメチル−4−N−メチル−17
−オール12から出発してフローシートIに記載の如く
製造し得る。これをテトラプロピルアンモニウムペルウ
レタン(TPAP)及びN−メチルモルフィリン−N−
オキシド(NMO)を使用して室温で17−ケト化合物
37に酸化する。これを次に、エタノール、ピリジン
中、100℃でヒドロキシルアミンと反応させると、オ
キシム38が形成し、これをエタノール/酢酸中、室温
で酸化プラチナで触媒的に水素化すると、17−アミノ
39が得られる。アミン39は、種々のアシル化剤と反
応し得る。塩化メチレン、ピリジン、4−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)中、塩化ピバロイルと反応させ
ると、“反転finasteride”40が形成し、
1−アダマンテカルボニルクロリドと反応させると、1
−ADM41が得られ、塩化ベンジルと反応させると、
ベンゾイル誘導体42が得られる。アミン39と種々の
クロロフォーメートを反応させると、対応するウレタン
が得られる。DMAP、ピリジン及び塩化メチレン中、
39と1−アダマンチルフルオロフォーメートを反応さ
せると、ウレタン43が得られ、例えばベンジルクロロ
フォーメートと反応させると、44が得られる。他の公
知のアシル化剤とクロロフォーメートを使用して、対応
するアシル及びウレタン化合物を製造し得る。上記7−
置換体は、好適な類似方法により、本明細書中17−A
基について定義した化合物総てに導入し得る。従って、
本発明は、本発明の新規化合物の経口、局所または非−
経口投与による、男性性徴の脱毛症、面疱、油漏性及び
女性の多毛性、良性の前立腺過形成、前立腺炎のアンド
ロゲン過剰症の症状を治療する方法、前立腺癌の予防及
び/または治療に関する。以下の実施例は、本発明の代
表的な好ましい態様を示すものであり、本発明の趣旨及
び範囲を限定するものではない。 一般式“I”の置換基“A”がグループ“VI(A)”
で規定されている通りである場合の実施例実施例1 3−アセトキシ−アンドロスト−5−エン−17−オー
ル(2)の合成 −10℃のエチルアルコール3ml中の3−アセトキシ
−アンドロスト−5−エン−17−オン,1,100m
g(0.303mol)に、水素化ホウ素酸ナトリウム
を撹拌しながら加えた。反応混合液を1時間半攪拌し、
その混合液を水10mlで希釈し、真空状態でエタノー
ル溶剤を除去し、残留物を酢酸エチルで抽出した。有機
層を炭酸ナトリウム水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で脱水してから濃縮すると、粗製の表題化合物2が残
る。割り当てられた構造をプロトン核磁気共鳴で確認し
た。実施例2 3−アセトキシ−アンドロスト−5−エン−17−オー
ル,17−t−ブチル−ジメチル−シリル エーテル
(3)の合成 23℃のジメチルホルムアミド50ml中に4.5g
(13.55mmol)である、実施例1由来のアンド
ロスタン−17−オール,2の溶液に、イミダゾール
2.76g(40.54mmol)を、次に塩化t−ブ
チルジメチルシリル3.063g(20.32mmo
l)を加えた。反応混合液を攪拌すると固体が沈澱し始
めた。さらにDMF20mlを加え、この混合液をさら
に一晩攪拌した。混合液を水1リットルに注ぎ込み、固
体を濾過して水洗した。この固体を酢酸エチルに溶解
し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水して
から濃縮すると、17−オールをシリル保護した表題化
合物3を生じた。割り当てられた構造をプロトン核磁気
共鳴で確認した。実施例3 3−アセトキシ−アンドロスト−5−エン−7−オン−
17β−オール,17−t−ブチルジメチルシリル エ
ーテル(4)の合成 23℃のアセトニトリル100ml中に5.6g(1
2.55mmol)である、実施例2由来のTBMS保
護した17−オール3の溶液に、90%のt−ブチル過
酸化水素3.958g(43.92mmol)及びヘキ
サカルボニルクロム138mgを加えた。チッ素条件下
で混合液を24時間還流した後、反応混合液を水1リッ
トルに注ぎ込み、固体を濾過し、残留物を水500ml
で洗浄してから、この残留物を塩化メチレン350ml
に溶解した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
脱水してから濃縮すると粗製の物質が得られた。薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲルで、3:1ヘキサン/酢
酸エチル)によると、出発物質が存在していた。この固
体をシリカゲルのカラム・クロマトグラフィーで精製
し、7%酢酸エチル/ヘキサンで溶離すると表題化合物
4を生じた。割り当てられた構造をプロトン核磁気共鳴
で確認した。実施例4 3,7−ジヒドロキシ−7−メチル−アンドロスト−5
−エン−17β−オール,17−TBMSエーテル
(5)の合成 0℃の乾燥テトラヒドロフラン中440mg (0.9
56mmol)である、実施例3由来の生成物4の溶液
に、塩化メチルマグネシウムを5〜10分かけて滴状で
加えた。次に反応混合物を室温で24時間攪拌した後、
飽和塩化アンモニア水に注ぎ込んだ。真空状態でTHF
溶剤を除去し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を
塩水で洗浄し、乾燥、濃縮すると、粗生成物を生じた。
表題化合物の割り当て構造をプロトン核磁気共鳴で確認
し、それ以上精製せずに次の段階で使用した。実施例5 7−メチル−アンドロスト−4,6−ジエン−3−オン
−17β−オール,17−t−ブチルジメチルシリル
エーテル(6)の合成 3.5g(7.142mmol)の上記Grignar
d生成物5を、トルエン50ml/シクロヘキサノン5
0mlに溶解し、真空状態で溶媒20mlを蒸留除去し
た。これに、アルミニウム・イソプロポキシド4.54
gを加え、反応混合液を15時間還流した。この混合液
を冷却し、酢酸エチルで希釈し、酒石酸カリウムナトリ
ウム、塩水で洗浄し、さらに有機層を真空状態で濃縮し
てから残留物を水蒸気蒸留した。残留物を酢酸エチルで
抽出し、塩水で洗浄し、乾燥してからシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、5%酢酸エチル/ヘキ
サンで溶離すると表題化合物6を生じた。実施例6 7β−メチル−アンドロスト−5−エン−3−オン−1
7β−オール,t−ブチルジメチルシリル エーテル
(7)の合成 アンモニア5.5ml、THF1ml、トルエン1ml
中、370mgの実施例5由来の6の溶液に、金属リチ
ウムの小片50mgを加えた。青色の溶液を2時間攪拌
した後、THF2ml中の1,2−ジブロムエタン溶液
を加えた。−78℃の溶液を10分間攪拌し、塩化アン
モニウム250mgを加えてから、この混合液を10分
間攪拌した。チッ素気流の条件下、蒸発により余分なア
ンモニアを除去した。反応混合液を塩水で希釈し、酢酸
エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥してか
ら濃縮すると、実施例7に使用する粗製の物質7を生じ
た。実施例7 7β−メチル−アンドロスト−4−エン−3−オン−1
7β−オール,t−ブチルジメチルシリル エーテル
(8)の合成 THF4ml中432mgである、実施例6由来の7の
溶液に、DBU(1,8−ジアザ−ビシクロ〔5,4,
0]ウンデク−7−エン)150μlを、チッ素条件下
で攪拌しながら加えた。この混合液を1.5時間してか
ら冷却し、塩化アンモニウム溶液で希釈した。溶媒TH
Fを真空状態で除去し、残留物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を塩水で洗浄し、乾燥してから減圧条件下で
濃縮すると粗製の物質を生じた。溶離剤として10%酢
酸エチル/ヘキサンを使用する、シリカゲルのクロマト
グラフィーで表題生成物8を精製した。実施例8 17β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7β−
メチル−5−オキソ−A−ノル−3,5−セコアンドロ
スタン−3−オン酸(9)の合成 80℃のt−ブチルアルコール15ml中に8が884
mgの溶液に、水1.5ml中の炭酸ナトリウム248
mgを加え、次に水8ml中の過ヨウ素酸ナトリウム
2.273gと過マンガン酸カリウム16.8mgとの
混合液を15〜20分かけて滴状で加えた。反応混合液
を、80℃に2時間加熱し、冷却、濾過した後、残留物
を水で洗浄した後で、その抽出物を真空状態でL−濃縮
した。抽出物を塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出して
から有機層を亜硫酸水素ナトリウム水、塩水で洗浄し、
乾燥してから濃縮すると粗製の9を生じた。割り当てら
れた構造をプロトン核磁気共鳴で確認した。以下は、こ
こに記述されている方法を適用して16−置換基を導入
し、対応する16−置換17−A及び7,16−二置換
17−A誘導体を生成できる出発物質として本発明で使
用できる、構造IA〜VIIIAを持つ、様々な他の1
7−Aラジカル化合物の合成の説明及び方法である。 一般式“I”の置換基“A”がグループ“I(A)
(1)”で規定されている通りである場合の実施例 一般式Iの化合物の好ましい実施態様は、Aが一般構造
式IIで構造IA(1)が表される場合である:
【化133】 ここでRは水素、メチルもしくはエチルであり、R
は、分岐鎖状アルキル・シクロアルキル、炭素4〜12
のアラルキル、フェニル、メチル,クロロもしくはフロ
ロで任意に置換した、或いは未置換の1−,2−アダマ
ンチル、1−,2−アダマンチルメチル、1−,2−も
しくは7−ノルボルナニル、1−,2−もしくは7−ノ
ルボルナニルメチルである。16置換基が導入可能な代
表的な化合物には、下記のものが含まれる:17β−
(N−tert−アミルカルバモイル−4−アザ−5α
−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−
tert−ヘキシルカルバモイル)−4−アザ−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−t
ert−ブチルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル
−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−
(N−イソブチルカルバモイル)−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−te
rt−オクチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アン
ドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−オクチ
ルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン、17β−(N−t−ブチルカルバモ
イル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン、17β−(N−ネオペンチルカルバモイル)−
4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、
17β−(N−2−アダマンチルカルバモイル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17
β−(N−1−アダマンチルカルバモイル)−4−アザ
−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−
(N−2−ノルボルニルカルバモイル)−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N
−1−ノルボルニルカルバモイル)−4−アザ−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−フ
ェニルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−ベ
ンジルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N−t
ert−アミルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル
−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−
(N−tert−ヘキシルカルバモイル)−4−アザ−
4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−3−オ
ン、17β−(N−tert−ブチルカルバモイル)−
4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン、17β−(N−イソブチルカルバモイル)
−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オン、17β−(N−tert一オクチルカル
バモイル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン、17β−(N−1,1,3,
3−テトラメチルブチルカルバモイル)−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N
−オクチルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−(N
−1,1−ジエチルブチルカルバモイル)−4−アザ−
4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−3−オ
ン、17β−(N−ネオペンチルカルバモイル)−4−
アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン、17β−(N−1−アダマンチルカルバモイ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、1
7β−(N−1−アダマンチルカルバモイル)−4−メ
チル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(N−1−アダマンチルカルバモイル)
−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
オン;17β−(N−1−アダマンチルメチルカルバモ
イル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン;17β−(N−2−アダマンチルカルバモイ
ル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−
3−オン;17β−(N−メチル−N−2−アダマンチ
ルカルバモイル)−4−メチル−4−アザ−アンドロス
タン−3−オン;17β−(N−2−アダマンチルカル
バモイル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン;17β−(N−2−アダマンチルカル
バモイル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン;17β−(N−メチル−N−
2−アダマンチル)カルバモイル−4−メチル−4−ア
ザ−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(N
−(3−メチル)−1−アダマンチル−カルバモイル)
−4−アザ−4−メチル−5β−アンドロスタン−3−
オン;17β−(N−エキソ−2−ノルボルナニルカル
バモイル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン;17β−(N−エキソ−2−
ノルボルナニルカルバモイル)−4−アザ−5α−アン
ドロスト−1−エン−3−オン;17β−(N−2−ア
ダマンチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロ
スト−エン−3−オン;17β−(N−メチル−N−2
−アダマンチルカルバモイル)−4−アザ−4−メチル
−アンドロスタン−3−オン;17β−(N−2−アダ
マンチルカルバモイル)−4−メチル−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン;及び17β−(N−メチ
ル−N−2−アダマンチル)カルバモイル−4−メチル
−4−アザ−アンドロスト−1−エン−3−オン。上述
の化合物の各々の4−アザ置換基が水素、メチルもしく
はエチル基と置換されて、異なるN−置換基を形成し、
また1位の点線で示したように二重結合が随意に存在で
きる、上記化合物の対応化合物。アルキル、シクロアル
キル、アラルキル、モノサイクリック・アリール、1
−,2−アダマンチルもしくは1−,2−ノルボルナニ
ル部分は、下記の1つ以上の置換基で置換することがで
きる:メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチルなど
のC−C線状/分岐アルキル;ニトロ;オキソ;ベ
ンジルなどのC−Cアラルキル;nが0〜2でRが
Hもしくはメチル、エチルなどのC−C線状/分岐
アルキルである(CHCOOR;CHOH;O
H;Rがメチル、エチルなどのC−C線状/分岐ア
ルキルであるRO;フルオロ、ブロモ、ヨードなどのハ
ロ;COOH;Rが線状/分岐C−Cアルキルであ
るCOOR;−CONH;CHNH;Rがメチ
ル、エチルなどのC−C線状/分岐アルキルである
CHNHCOR;フェニル;p−ニトロ、p−アミノ
及びp−スルホなどのo,m,p−置換フェニル;もし
くはシアノ。アダマンチルもしくはノルボルナニル部分
のアミノ基も、Rのようにメチル及びエチル、並びに
水素で置換することができる。置換されたアルキル、シ
クロアルキル、アラルキル、アダマンチルもしくはノル
ボルナニル部分に塩基性もしくは酸性の基が存在する、
医薬的に許容される塩類やエステルも本発明の範囲内に
含まれる。酸性の置換基、即ち−COOHが存在する
時、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム
塩などを形成して、投薬型として使用される。塩基性の
基、即ちアミノが存在する場合、酸性塩即ち塩酸塩、臭
化水素塩、酢酸塩、パモエートを投薬型として使用する
ことができる。また、−COOH基が存在する場合、医
薬品に認められるエステル、例えば酢酸エステル、マレ
イン酸エステル、ピバロイロキシメチルなど、並びに徐
放性製剤もしくはプロドラッグ調合剤用に、溶解度や加
水分解特性を変化させる技術上既知のエステルを用いる
ことができる。Rに含まれる代表的な例(ここでAD
はアダマンチルである):3,5,7−トリニトロ−1
−AD;4−オキソ−1−AD;1−ベンジル−1−A
D;4,4−ジメチル−1−AD;3,7−ジメチル−
5−カルボキシメチル−1−AD;3−カルボキシメチ
ル−1−AD;3−クロロ−1−AD;1,3−ジヒド
ロキシ−6,6−ジメチル−2−AD;3−クロロ−1
−AD;4−カルボエトキシ−2−AD;4−カルボキ
シ−2−AD;3−イソプロピル−1−AD;3−n−
ブチル−1−AD;3−プロピル−1−AD;3−,5
−ジエチル−1−AD;3−ヒドロキシメチル−1−A
D;2−カルボキシ−1−AD;3−メチル−1−A
D;5−ヒドロキシ−2−AD;2−ヒドロキシ−1−
AD;1−アミノメチル−1−ヒドロキシ−2−AD;
2−オキソ−1−AD;2−フェニル−2−AD;1−
アミノ−メチル−2−AD;1−カルボキシ−2−A
D;1−アミノカルボニル−2−AD;3−ヒドロキシ
−5,7−ジメチル−1−AD;4−フルオロ−1−A
D;3−フルオロ−1−AD;4−ヒドロキシ−2−A
D;3−フェニル−1−AD;3−(p−アミノフェニ
ル)−1−AD;3−(p−ニトロフェニル)−1−A
D;3−メチル−5−ヒドロキシメチル−1−AD;
3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−1−AD;2−ヒ
ドロキシメチル−2−AD;3−(p−スルホフェニ
ル)−1−AD;3−メチル−5−エチル−1−AD;
2−カルボキシ−2−AD;3,5,7−トリメチル−
1−AD;4−ヨード−2−AD;4−ブロモ−2−A
D;4−クロロ−2−AD;1−アセチルアミノメチル
−2−AD;1−カルボキシメチル−2−AD;1−メ
チル−2−AD;1−アミノカルボキシメチル−2−A
D;1−アミノカルボキシ−1−AD;2−シアノ−2
−AD;3,5−ジメチル−7−エチル−1−AD;4
−ヒドロキシ−1−AD;1−ヒドロキシ−2−AD;
5−カルボキシ−3−メチル−1−AD;3,5−ジメ
チル−7−カルボキシ−1−AD;3−カルボキシ−1
−AD;3−ヒドロキシ−1−AD;など。置換された
ノルボルナニル部分のようなRに含まれる代表的な例
(ここでNBはノルボルナニルである);2−NB;
1,7,7−トリメチル−4−フェニル−2−NB;3
−カルボキシ−2−NB;3−フェニル−2−カルボキ
シ−2−NB;2−シアノ−3−フェニル−2−NB;
3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチル−2−NB;
6−ヒドロキシメチル−2−NB;5−シアノ−2−N
B;3−アリル−2−NB;1−NB;7,7−ジメチ
ル−1−ヒドロキシメチル−2−NB;3−メトキシ−
4,7,7−トリメチル−2−NB;3−アミノカルボ
ニル−2−NB;3−エトキシカルボニル−2−NB;
3,3−ジメチル−2−NB;7−オキソ−1−NB;
3−フェニル−2−NB;1−カルボキシ−メチル−
7,7−ジメチル−2−NB;1−エチル−2−NB;
1−メチル−2−NB;2,2,3,3,5,5,6,
6,7,7−デカフルオロ−1−NB;3−ヒドロキシ
−2−NB;3−クロロ−2−NB;3−(p−メトキ
シフェニル)−2−NB;2,2−ジメチル−3−メチ
レン−7−NB;3−オキソ−2−NB;1−メトキシ
−2−NB;7−NB;3−イソプロピル−2−NB;
2−ブロモ−1−NB;3−クロロ−1−NBなど。上
記を含む16置換基を導入するための構造IAの出発化
合物の調製方法は、技術上周知である。本発明の式Iの
新規化合物は、既知の式(III)のステロイド・エス
テルから出発する方法で調製される。
【化134】 随意に、1)上述の出発物質を脱水素して、A環の1,
2位に二重結合を含む対応化合物を生成する、2)17
−カルボメトキシ置換基をN−置換アルキル、シクロア
ルキル、アラルキル、モノサイクリック・アシル、アダ
マンチルカルバモイル置換基に変換する、さらに望むな
らば、3)N−メチルもしくはN−エチル置換基をA環
の4位に導入するため、A環のチッ素をアルキル化する
段階を含む17β−(カルボメトキシ)−4−アザ−5
α−アンドロスタン−3−オン。脱水素段階について
は、4−アザ・チッ素が置換されていない方が好まし
い。代替経路は、1つ以上の別箇化学的段階を含むこと
もでき、望むならば、段階(1)の前、あるいは段階
(1)もしくは(3)に続いて行うこともできる。本発
明に従えば(以下のページの一般的フローシートII参
照)、随意に出発物質が作られる:(1)化合物III
(参考文献,合衆国特許第4,377,584号に記述
されている文献で調製した)17β−アルコキシカルボ
ニル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンを、
クロロベンゼンのような不活性な還流溶媒中のベンゼン
セレン酸無水物などの脱水素剤と共に加熱して、17β
−アルコキシカルボニル−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オンIVを作る(代わりに、Dol
lingら、JACS 1988、第110巻、pp.
3318−3319のジクロロジシアノベンゾキノン工
程を用いることができる);(2)生じた、段階1由来
の化合物5α−アンドロスト−1−エン−3−オン化合
物は、例えば無水条件下、ジメチルホルムアミドのよう
な中性の溶媒中で、水素化ナトリウムと反応することが
できる;(3)結果として生じた反応混合物を、ヨウ化
アルキル(メチルもしくはエチル)と接触させて対応す
る17β−アルコキシ−アダマンチル−カルバモイル−
4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オンVを形成する;(4)次に、上述の17β
−アルコキシカルボニル−4−アルキル−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オンを、還流温度の
メタノール性水酸化カリウム水のような強塩基で加水分
解した後、生じたステロイド酸を酸性化及び単離する
と、17β−カルボキシ4−アルキル−4−アザ−5α
−アンドロスト−1−エン−3−オンVIを生じる;
(5)上述のステロイド酸は、トルエンなどの不活性な
溶媒中で、トリフェニル・ホスフィン及び2,2′−ジ
ピリジル・ジスルフィドと共に還流することにより、対
応する2−ピリジルチオ・エステルに変換され、また結
果としてできた生成物17β−(2−ピリジルチオカル
ボニル)−4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オンVIIは、シリカゲルなどのク
ロマトグラフィーで単離することができる;さらに
(6)上述のピリジルチオ・エステルは、テトラヒドロ
フランなどの不活性溶媒中の1−アダマンチル,2−ア
ダマンチルアミンもしくはノルボルナニルアミンと反応
して、シリカゲルなどのクロマトグラフィーで単離する
と、所望の17β−N−アダマンチル−カルバモイル−
4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オンVIIIを形成する。最初に形成する1位
の二重結合が存在しない条件下で、先の反応を実施する
と、対応する17β−(N−アダマンチル−カルバモイ
ル)−4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン(もしくはN−ノルボルナニル・カルバモイ
ル化合物)が調製される。本発明の別の工程に従えば、
対応するN−未置換−17β−(N−アダマンチル−カ
ルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オンXIVは、この中の上記第2段階アルキル
化、即ち4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オンを例えばナトリウム・アミドで処理し、次にヨウ
化メチル又はエチルで処理して中間生成物XII及びX
IIIを経ることを除いて、上述の一連の反応段階を繰
り返すことにより、17β(アルコキシカルボニル)−
4−アザ−5α−アンドロストン−3−オンIVから容
易に調製される。A環の唯一の置換基として水素のみを
有する本発明の化合物を調製する、また別の工程に従え
ば、A環の二重結合は、工程の最後の段階として導入さ
れる。従って、17β−アルコキシカルボニル4−アザ
−5α−アンドロスタン−3−オンIIIは、対応する
ステロイド酸IX 17β−カルボキシ−4−アザ−5
α−アンドロスタン−3−オンに加水分解され、これは
順に対応するピリジルチオ・エステル、17β−(2−
ピリジルチオカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オンXに変換され、続いてRが1−もし
くは2−アダマンチル或いは1−、2−、もしくは7−
ノルボルナニルであると上文に規定されている式R
NHのアミンでエステルを処理すると、17β−(N
−アダマンチル−カルバモイル)−4−アザ−5α−ア
ンドロストン−3−オンXIを生じ、これを前述のよう
に脱水素すると化合物XIV、17β−(N−アダマン
チル−カルバモイル)−4−アザ−アンドロスト−1−
エン−3−オンもしくは対応するノルボルナニル誘導体
を生じる。17β−(N−アダマンチル−カルバモイ
ル)置換基を、式VI、XIIもしくはIXの17β−
カルボキシ・アンドロスタン化合物に導入するもう1つ
別の方法では、ステロイド、第35巻#3、1980年
3月、1−7ページに記述されている手順と類似した様
式で、各々をジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−
ヒドロキシベンゾトリアゾールで処理して17β−(1
−ベンゾ−トリアゾロキシカルボニル)−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン、VI1、XI
IIもしくは化合物Xを形成するが、この中の置換基X
はベンゾトリアゾロキシ基である。以下の一般的フロー
シートIIに、上記反応を図式で表す。
【化135】
【化136】
【化137】 Xは2−ピリジルチオもしくは1−ベンゾトリアゾロキ
シである。Rは、1−もしくは2−アダマンチルまた
はノルボルナニルである。 一般式“I”の置換基“A”がグループ“I(A)
(2)”で規定されている通りである場合の実施例 本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様は、上述
の一般構造Iを持つ化合物で、この中のA環の1位と2
位の間の点線が二重結合であり、Rは水素もしくはメチ
ルであり、また“A”は“Q”が分岐鎖アルキルである
か、炭素が4〜10のシクロアルキルであるCOQであ
る。本発明のもう1つの実施態様は、Qが下記の場合を
含め、“Q”がフェニルであるか、もしくは上記置換基
で置換したフェニルである上記構造Iの化合物である。
Qは、フエニル、2−,3−もしくは4−トリル、キシ
リル、2−ブロモフェニル、2−クロロフェニル、2,
6−ジクロロフェニル、2,6−ジブロモフェニル、ア
ミノフェニル、N−アルキルアミノフェニル、N,N−
ジアルキル−アミノフェニル、4−ビフェニル、3−ビ
フェニル、ナフチル、アントラシル、フェナントリル、
チオフェニル、メチルチオフェニル、メチルスルフィニ
ル、フェニル、メチルスルホフェニル、アミノスルホフ
ェニル、チオエチルフェニル、アセトキシメチルチオフ
ェニル、17β−(4−ヒドロキシフェニル)、17β
−(3−ヒドロキシフェニル)、17β−(3,4−ジ
ヒドロキシフェニル)、或いは17β−(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)である。本発明の代表
的な化合物を以下に挙げる:17β−(フェニルカルボ
ニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オン;17β−(2−トリルカルボニ
ル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン;17β−(3−トリルカルボニル)
−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オン;17β−(4−トリルカルボニル)−4
−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−
3−オン;17β−(2−ブロモフェニルカルボニル)
−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オン;17β−(2−クロロフェニルカルボニ
ル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン;17β−(2,6−ジクロロフェニ
ルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン;17β−(2,6−ジブ
ロモフェニルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(キ
シリルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(t−ブチ
ルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン;17β−(イソブチルカルボニル)−
4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;
17β−(イソオクチルカルボニル)−4−アザ−5α
−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(n−
オクチルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト
−1−エン−3−オン;17β−(1,1−ジエチルブ
チルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン;17β−(ネオペンチルカルボニ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(tert−アミルカルボニル)−4−
アザ−4−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;
17β−(tert−ヘキシルカルボニル)−4−アザ
−4−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(シクロヘキシルカルボニル)−4−アザ−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(シクロ
ペンチルカルボニル)−4−アザ−5β−アンドロスト
−1−エン−3−オン;17β−(ベンジルカルボニ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(2−ピリジルカルボニル)−4−アザ
−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−
(4−ピリジルカルボニル)−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン;17β−(2−ピロリル
カルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エ
ン−3−オン;17β−(2−フリルカルボニル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(2−チオフェニルカルボニル)−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(2
−アダマンチルカルボニル)−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン;17β−(フェニルカル
ボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−
3−オン;17β−(2−トリルカルボニル)−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β
−(3−トリルカルボニル)−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン;17β−(4−トリルカ
ルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン;17β−(2−ブロモフェニルカルボニ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(2−クロロフェニルカルボニル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(2,6−ジクロロフェニルカルボニル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(2,6−ジブロモフェニルカルボニル)−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β
−(キシリルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロ
スト−1−エン−3−オン;17β−(フェニルエチ
ル)カルボニル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン;17β−(4−ジメチルアミノフェニ
ルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン;17β−(3−ジメチルアミノフェニ
ルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン;17β−(3,4−ジエチルアミノフ
ェニルカルボニル)−4−アザ−アンドロスト−1−エ
ン−3−オン;17β−(3,5−ジメチル−4−ジエ
チルアミノフェニルカルボニル)−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(4−N−
メチルアミノメチルフェニルカルボニル)−4−アザ−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;あるいは1
7β−(2−N−エチルアミノ−4−エチルフェニルカ
ルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン;17β−(4−フェニルベンゾイル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(3−フェニルベンゾイル)−4−アザ−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(4−ビ
フェニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン;17β−(3−ビフェニル)−4−アザ−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−
(1−ナフチル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン;17β−(2−ナフチル)−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β
−(1−フェナントリル)−4−アザ−5α−アンドロ
スト−1−エン−3−オン;17β−(2−フェナント
リル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン;17β−(1−ビフェニル)−4−アザ−5α
−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(9−
アントラシル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン;17β−(4−チオフェニルカルボニ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(3−チオフェニルカルボニル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(4−メチルチオフェニルカルボニル)−4−アザ
−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−
(4−メチルスルフィニルフェニルカルボニル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(4−メチルスルホフェニルカルボニル)−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β
−(3−メチルスルフィニルフェニルカルボニル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(4−N,N−ジメチルアミノスルホフェニルカ
ルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン;17β−(2−エチル−4−メチルチオフ
ェニルカルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オン;17β−(4−チオエチルフェニ
ルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オン;17β−(4−アセトキ
シメチルチオフェニルカルボニル)−4−アザ−4−メ
チル−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(2−メチル−4−メチルチオフェニルカルボニ
ル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1
−エン−3−オン;17β−(2−メチル−4−メチル
スルフィニルフェニルカルボニル)−4−アザ−4−メ
チル−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(2−イソプロピル−4−メチルスルホフェニルカ
ルボニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン;17β−(4−メチルチオフ
ェニルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−5α−ア
ンドロスタン−3−オン;17β−(4−メチルスルフ
ィニルフェニルカルボニル)−4−アザ−4−メチル−
5α−アンドロスタン−3−オン;17β−(4−メチ
ルスルホフェニルカルボニル)−4−アザ−4−メチル
−5α−アンドロスタン−3−オン;17β−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−4−アザ−5β−アンドロスト−
1−エン−3−オン;17β−(3−ヒドロキシフェニ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オ
ン;17β−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(2−ヒドロキシエチルフェニルカルボニル)−4
−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;1
7β−(4−メトキシフェニル)−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン;17β−(4−カル
ボキシメチルフェニル)−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン;17β−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト
−1−エン−3−オン;17β−(3−ヒドロキシフェ
ニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オン;17β−(3,4−ジヒドロキシ
フェニル)−4−アザ−4−メチル−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン;17β−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−4−アザ−4−メチル−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17β−
(4−ヒドロキシメチルフェニル)−4−アザ−4−メ
チル−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;17
β−(2−ヒドロキシエチルフェニルカルボニル)−4
−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−
3−オン;17β−(4−メトキシフェニル)−4−ア
ザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−3−
オン;17β−(4−カルボキシメチルフェニル)−4
−アザ−4−メチル−5α−アンドロスト−1−エン−
3−オン;17β−(4−カルボキシフェニル)−4−
アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン;並び
に上述の化合物の各々の4−水素置換基がメチルもしく
はエチル基で置きかえられている対応化合物。本発明の
式Iの化合物は、次式、
【化138】 17β−(カルボメトキシ)−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オンという名の既知のステロイド・エス
テルから出発する方法によって調製でき、本法は下記の
段階を含む。(1)上述の出発物質を脱水素して、A環
の1,2位に二重結合を含んでいる対応化合物を生成す
る、(2)17カルボメトキシ置換基を17β−アシル
置換基に変換する、さらに望むならば(3)A環のチッ
素をアルキル化して、4−メチルもしくは4−エチル置
換基をA環に導入する段階。脱水素段階については、4
−アザチッ素が未置換であることが好ましい。脱水素段
階は、例えばジクロロジシアノベンゾ−キノンを含むD
ollingらの手順、JACS(1988)第110
巻pp.3318−3319、に従って実施することが
できる。段階(2)は、1つ以上の化学的段階から成
り、望むならば段階(1)の前、あるいは段階(1)も
しくは(3)に続いて行うこともできる。A環の唯一の
置換基として水素のみを有する本発明の化合物を調製す
る、また別の工程に従えば、A環の1,2二重結合は、
工程の最後の段階として導入される。従って、以下のフ
ローシートIIIに関して、17β−アルコキシカルボ
ニル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(I
II)は、対応するステロイド酸 17β−カルボキシ
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン(IX)
に加水分解され、これは次に対応するチオピリジル・エ
ステル、17β−(2−ピリジルチオカルボニル)−4
−アザ−5α−アンドロスタン−1−オン(X)に変換
され、続いてRが上文に規定されている式RMgX
もしくはRLiでエステルを処理すると、17β−
(アシル)−4−アザ−5α−アンドロストン−3−オ
ン(XI)を生じ、これを前述のように脱水素すると化
合物XIV、17β−(アシル)−4−アザ−アンドロ
スト−1−エン−3−オンを生じる。出発物質がエステ
ル、特に図解の式III〜Vに示されているメチルエス
テルの時、式Iの化合物を作る更に別の工程では、グリ
ニャール試薬RMgXとの反応はグリニャール試薬関
連のR部分に相当するケトン、17β−RCO−を
生じる。以下の一般的フローシートIIIに、上記反応
を図式で表す。
【化139】
【化140】
【化141】 ここでXは2−ピリジルチオ置換基で、Rは上文のよ
うに規定されている。上述のフローシートでは、R
ヒドロキシビフェニルで、これは適切なブロモビフェニ
ルフェノール、例えばp−ブロモビフェニルフェノール
から出発し、フェノールのOHを定型的な遮断基、例え
ばトリオルガノシリル、即ちt−ブチルジメチルシリル
で保護し、グリニャール試薬で実施した後、例えば還流
フッ化テトラブチルアンモニウム水を使用してシリル基
を取ることにより、誘導できる。本発明に有用な、適切
なグリニャール試薬を作るための他のハロ置換ベンゼン
類は、技術に熟練した者には本開示から明白であろう。
ここで使用されている「保護されたヒドロキシ」という
表現は、Theodora W.Greene,Wil
ey−Intersciエンce、1981年、ニュー
ヨークによる「有機合成における保護基」に記述されて
いるような技術において、定型的な遮断基によって保護
することができるアルコ−ルもしくはカルボキシの−O
H基を意味している。トリオルガノシリル基、例えばt
−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル、ジ
フェニルメチルシリルなどが好ましい。ここで使用され
ている「C−Cアルキル」という表現は、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル及びt−ブチルなど、直鎖もしく
は分岐アルキルを意味している。チオフェニル置換R
を含むRMgXもしくはRLi化合物、例えば塩化p
−メチルチオフェニル・マグネシウムを用いて本図解を
実施する時、対応する17β−(置換チオ−ベンゾイ
ル)−4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オンが調製され、ここではフェニルがR
である。本発明の範囲内に含まれる全種のグリニャー
ル試薬、RMgXは、入手できるか、技術に熟練した
者によって容易に作られる。例えば、RがC−C
アルキル・チオフェニルの場合、p−メチルチオブロモ
ベンゼンなど適切なチオブロモベンゼンから作られる。
生じたC−Cアルキル・チオベンゼンを使用して、
例えばm−クロロ過安息香酸で酸化することにより、C
−Cアルキル・スルホキシドをさらに調製すること
ができる。結果として生じたスルホキシドを、m−クロ
ロ過安息香酸反応を使用してさらに酸化し、C−C
アルキルスルホンを形成するまで長期間続行することが
できる。さらに、このスルホキシドをPummerer
転位に使用して、対応するチオールを作ることができ
る。−SON(C−Cアルキル)置換したフェ
ニル(R)は、最終生成物を作るグリニャール反応に
直接使用されるp−N,N−ジメチルアミノスルホブロ
モベンゼンなどの適切なブロモベンゼンから作られる。
フェニル環のチオアルキル基、即ちmが1〜4である−
(CHSHは、アルコキシ・アルキル・フェニル
・ブロマイド、Br−C−(CHOCH
から4段階で容易に作られる。上記−ブロモアルキルフ
ェニル誘導体から調製されたグリニャール試薬をチオピ
リジル・エステルに直接加えると、ケト誘導体、即ち1
7β−(4−メトキシアルキル−ベンゾイル)−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オンを生じ
る。これは、−70℃のBBrによりチオ類似体に容
易に変換されてヒドロキシアルキル誘導体になり、続い
てハロゲン、例えばブロモで置き換え、NaSH置換に
よりハロゲン化合物を変換すると最終的なメルカプト化
合物を生じる。反応機構で上述のピリジルチオ・エステ
ルが、p−ジメチル−アミノフェニルマグネシウム塩化
物などのRLiもしくはRMgX(X=Cl,B
r)化合物を含むアミノフェニルと反応する場合、これ
をテトラヒドロフラン中で行うと、所望の生成物17β
−(p−ジメチル−アミノフェニル−カルボニル)−4
−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オン(VIII)を生じ、シリカゲルのクロマト
グラフィーで分離される。本発明の範囲内に含まれる全
アミノフェニル種のグリニャール試薬、RMgXは、
入手できるか、技術に熟練した者によって容易に作られ
る。上述のグリニャール試薬がフェノールのR部分を
含有する工程の場合であれば、その時には上述のピリジ
ルチオ・エステルを、p−メトキシフェニル−マグネシ
ウム塩化物などのRLiもしくはRMgX(X=C
l、Br)グリニャール試薬とテトラヒドロフラン中で
反応させると、所望の生成物、例えば17β−(p−メ
トキシ−フェニルカルボニル)−4−アルキル−4−ア
ザ−5α−アンドロスト−1−エン−3−オン(VII
I)を生じ、シリカゲルのクロマトグラフィーで分離さ
れる。p−メトキシフェニルマグネシウム塩化物の代わ
りに別のRMgXもしくはRLi化合物を使用して
この反応を行うと、対応する17β−(置換ベンゾイ
ル)−4−アルキル−4−アザ−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オンが調製されるが、ここではフェニル
がRである。本発明の範囲内に含まれる全種のグリニ
ャール試薬、RMgXは、入手できるか、技術に熟練
した者によって容易に作られる。例えば、Rがヒドロ
キシフェニルの場合、これはp−ブロモフェノールなど
の適切なブロモフェノールで出発し、トリオガノシリル
などの定型的な遮断基、、即ちt−ブチルジメチルシリ
ルでフェノールの−OHを保護し、グリニャール反応を
実施した後、還流フッ化テトラブチルアンモニウム水な
どを使用してシリル基を脱保護することにより、誘導す
ることができる。Rがヒドロキシエチルフェニルの場
合、p−ヒドロキシメチルブロモベンゼンやp−ヒドロ
キシエチルブロモベンゼンなどの適切なヒドロキシアル
キル・ブロモフェノールから出発して、同一遮断手法を
同じ様に実施することができる。Rがカルボキシフェ
ニルの場合、上述のように形成されたp−ブロモ−ヒド
ロキシメチルベンゼンなどの適切なヒドロキシメチルベ
ンゼンのクロム酸酸化によって得ることができる。R
が−O−C−Cアルキルの場合、p−メトキシブロ
モベンゼンなどの適切なブロモ−O−C−Cアルキ
ルベンゼンを、グリニャール反応に使用する。本発明に
有用な、適切なグリニャール試薬を作るための他のハロ
置換ベンゼン類は、技術に熟練した者には本開示から明
白であろう。ここで使用されている「保護されたヒドロ
キシ」という表現は、Theodora W.Gree
ne,Wiley.Intersciエンce、198
1年、ニューヨークによる「有機合成における保護基」
に記述されているような技術において、定型的な遮断基
によって保護することができるアルコールもしくはカル
ボキシの−OH基を意味している。トリオルガノシリル
基、例えばt−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチ
ルシリル、ジフェニルメチルシリルなどが好ましい。ま
た、本発明の範囲内で、パターン化した脱毛症の治療
に、次式の第2級アルコールである、Iのケトン還元生
成物とミノキシジルが併用される。
【化142】 この中で、Rは水素、メチル及びエチルから選択され; Rは(a)炭素1−12の直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル、又はシクロアルキルから選択された1価の基で、1
個以上のC−Cアルキルもしくはハロによって置換
できる; (b) ベンジルもしくはフェネチルから選択したアラ
ルキル基; (c) 下記の1個以上の基で置換することができる多
環式芳香族の基:−OH、保護された−OH、−OC
−Cアルキル、C−Cアルキル、ハロ又はニト
ロ; (d) 下記の1個以上の基で置換することができる単
環式芳香族の基: (1)ヒドロキシの保護を含め、−OH、−OC−C
アルキル、C−Cアルキル、−(CH
H、−(CHCOOH、ここで、上述の酸素含有
基の1つが併存している時にのみC−Cアルキルが
存在し得、mは1〜4、nは1〜3である; (2)−SH、−SC−Cアルキル、−SOC
アルキル、−SO−Cアルキル、−SO
N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル−
(CH2)mSH、−S−(CH−O−COCH
、ここで、上述のイオウ含有基の1つが併存している
時にのみC−Cアルキルが存在し得、mは1〜4、
nは1〜3である; (3)保護することができるN(R、ここでR
は独立にHもしくはC−Cアルキルであり、モノア
リール環はC−Cアルキルでさらに置換できる;さ
らに、 (4)2−もしくは4−ピリジル、2−ピロリル、2−
フリルもしくはチオフェニルから選択した複素環の基;
である。R′、R″及びR′′′は、水素もしくはメチ
ルであって、ここで点線は存在する可能性がある二重結
合を表す化合物、医薬品に認められるその塩及びエステ
ル。これらの化合物は、A環のアミドカルボニル、又
は、もし存在すれば、1,2−二重結合を還元しないよ
うな方法で、Rについているカルボニルを定型的な水
素化ホウ素ナトリウムで還元することによって作ること
ができる。Rフェニルがカルボニル官能基を含有する
場合、選択的に遮断され、定型的な方法により、水素化
ホウ素還元後に再生される。水素化ホウ素還元は、室温
から50℃の水やメタノール水の中で実施することがで
き、その後生成物は定型的な方法で単離及び精製され
る。本化合物は、パターン化した脱毛症の治療における
5α−還元酵素インヒビターとして作用する。 一般式“I”の置換基“A”がグル−プ“II(A)”
で規定されている通りである場合の実施例AがIIAである場合の説明 本発明のもう1つの好ましい実施態様を、以下に記す:
ZはXR、もしくは−(CHR−XRであ
り;nは1〜10であり;Xは−O−もしくは−S
(O)−であって、ここでpはゼロ、1もしくは2で
ある;さらにRは、nが1より大きい時は同じことも
違うこともあり、−H、アリール、又は未置換もしくは
アリールで置換した−C1−3アルキルであり;Rは−
H、メチルもしくはエチルであり;Rは、1)未置換
又は下記の中の1つ以上で置換された−C1−20アル
キルである。 a)−OH、 b)ハロ、 c)−C1−8アルコキシ、 d)−C1−6アルケニル、 e)−CONR、ここでRは独立に下記の通り
である。 i)−H、 ii)未置換であるか、1個以上のR、アリールもし
くは複素環で置換された−C1−8アルキルで、このア
リールは未置換であるか、1個以上のRもしくはR
で置換されている、 iii)未置換であるか、1個以上のRもしくはR
で置換されているアリール、あるいは iv)未置換であるか、1個以上のRもしくはR
置換されている複素環、 f)−COOR、ここでRは下記の通りである。 i)−H、 ii)未置換であるか、1個以上のRもしくはアリー
ルで置換された−C1−8アルキルで、このアリールは
未置換であるか、1個以上のRもしくはRで置換さ
れている、 iii)未置換であるか、1個以上のRもしくはR
で置換されているアリール、 g)−S(O)−R、ここでpは上記の通り限定さ
れており、 h)−N(R、 i)未置換であるか、1個以上のアリール、Rもしく
はRで置換されているアリール、 j)未置換であるか、1個以上のRもしくはRで置
換されている複素環、 k)未置換であるか、1個以上のRもしくはRで置
換されている、シクロヘキシル、ノルボルニル、もしく
はアダマンチルなどの−C3−10シクロアルキル、或
いは 1)−CONR−CO−NHR、ここでRは−
H、 −C1−8アルキル、ベンジル又はシクロヘキシ
ルである;或いは 2)未置換であるか、1個以上のRもしくはRで置
換されている、アリール、或いは 3)複素環もしくは−C3−10シクロアルキルで、そ
のいずれも未置換であるか、1個以上のRもしくはR
で置換されている;Rは下記の通りである。 1)−OH、 2)−C1−3アルコキシ、 3)−CN、 4)−COOR、 5)−C1−8アルキル−COOR、 6)−NO、或いは 7)−ハロ;並びに 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
アルキルアミノ;Rは下記の通りである。 1)未置換であるか、1個以上のアリールもしくはR
で置換されている−C1−8アルキル、 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
HCO−A、もしくは−S(O)−A、ここでpは上
記の通り限定されており、Aは下記の通りである。 a)−H、 b)未置換であるか、下記の中の1個以上で置換されて
いる−C1−8アルキル、 i)−R、又は ii)1個以上のRで置換されているアリール、又は c) 1個以上のRで置換されているアリール、 3)−NHCO−複素環、 4)R10が独立に−H、複素環、又は−Aである−N
(R10もしくは−CON(R10、 5)−NHCO−(CH−CO−Q、ここでqは
1〜4であり、Qは−N(R10) もしくは−OR
10である。 本発明のもう1つの好ましい実施態様は、一般構造式V
Iの化合物によって表されている:
【化143】 ここでRは、未置換であるか、下記の中の1個以上で
置換された−C1−20アルキルである。−OH、ハ
ロ、−C1−8アルコキシ、−C1−6アルケニル、−
S(O)−R、−N(R、未置換であるか1
個以上のアリール、RもしくはRで置換されたアリ
ール、未置換であるか1個以上のRもしくはRで置
換された複素環、未置換であるか1個以上のRもしく
はRで置換された−C3−10シクロアルキル、さら
にX、p、R、R及びRは全て、一般構造式Iの
ように規定されている。本発明のもう1つの好ましい実
施態様は、一般構造式VIの化合物によって表され、こ
こでRは−CONR、−COOR又は−CO
NRCONHRで置換された−C1−20アルキル
であり、さらにX、R、R及びRは、一般構造式
Iのように規定されている。本発明のもう1つの好まし
い実施態様は、一般構造式VIの化合物によって表さ
れ、ここでRは未置換であるか1個以上のアリール、
もしくはRで置換されたアリール;未置換である
か1個以上のRもしくはRで置換された複素環;或
いは未置換であるか1個以上のRもしくはRで置換
された−C3−10シクロアルキル;さらにX、R
びRは、一般構造式Iのように規定されている。本発
明のもう1つの好ましい実施態様は、一般構造式VII
の化合物によって表されている:
【化144】 ここでRは、未置換であるか、下記の中の1個以上で
置換された−C1−20アルキルである。−OH、ハ
ロ、−C1−8アルコキシ、−C1−6アルケニル、−
S(O)−R、−N(R、未置換であるか1
個以上のアリール、RもしくはRで置換されたアリ
ール、未置換であるか1個以上のRもしくはRで置
換された複素環、未置換であるか1個以上のRもしく
はRで置換された−C3−10シクロアルキル、さら
にX、R、n、p、R、R及びRは、一般構造
式Iのように規定されている。本発明のもう1つの好ま
しい実施態様は、一般構造式VIIの化合物によって表
され、ここでRは−CONR、−COOR
は−CONRCONHRで置換された−C1−20
アルキルであり、さらにX、R、n、R、R及び
は、一般構造式Iのように規定されている、。本発
明のもう1つの好ましい実施態様は、一般構造式VII
の化合物によって表され、ここでRは未置換であるか
1個以上のアリール、RもしくはRで置換されたア
リール;未置換であるか1個以上のRもしくはR
置換された複素環;或いは未置換であるか1個以上のR
もしくはRで置換された−C3−10シクロアルキ
ル;さらにX、R、n、R及びRは、一般構造式
Iのように規定されている。本発明の新規化合物は下記
の化合物を含むが、これに限定されない:
【化145】 20−(メトキシメチル)−4−メチル−5α−4−ア
ザプレグナン−3−オン、
【化146】 17−(カルボベンジルオキシメトキシメチル)−4−
メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
【化147】 5α−4−アザアンドロスタン−3−オン−17β−イ
ルオキシ−N−(4−アセチルフェニル)アセタミド
【化148】 17α−チオフェニル−4−メチル−5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン、17−(メトキシメチル)−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、17−(エチルチオメチル)−4−メチル−5α−
4−アザアンドロスタン−3−オン、17−(カルボキ
シメトキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザアン
ドロスタン−3−オン、17−(カルボエトキシメトキ
シメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、17−(カルボベンジルオキシメトキシ
メチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン、17−(ジフェニルメトキシメチル)−4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
20−(ジフェニルメトキシ)−4−メチル−5α−4
−アザプレグナン−3−オン、20−(メトキシ)−4
−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、20
−(メトキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザプ
レグナン−3−オン、20−(ジフェニルメトキシメチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オ
ン、20−(エチルチオメチル)−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、20−(イソプロピル
チオメチル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン
−3−オン、エチル4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン−17β−イルオキシアセテート、
ジフェニルメチル4−メチル−5α−4−アザアンドロ
スタン−3−オン−17β−イルオキシアセテート、4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン−
17β−イルオキシ−N−(3,4−ジクロロベンジ
ル)アセトアミド、4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン−17β−イルオキシ−N−フェニ
ルアセトアミド、4−メチル−5α−4−アザアンドロ
スタン−3−オン−17β−イルオキシ酢酸、4−メチ
ル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン−17β
−イルオキシ−N−(4−アセチルフェニル)アセトア
ミド、4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン−17β−イルオキシアセトアミド、17β−
(4−ビフェニルオキシ)−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン、17β−(2,4−ジニ
トロフェノキシ)−4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン、4−メチル−17α−フェノキシ
−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、17α−
(4−ビフェニルオキシ)−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン、17β−ジフェニルメト
キシ−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、4−メチル−17α−チオフェノキシ−5α−
4−アザアンドロスタン−3−オン、4−メチル−17
α−フェニルスルホニル−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、4−メチル−17α−フェニルスルフィ
ニル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン(異性
体a)、4−メチル−17α−フェニルスルフィニル−
5α−4−アザアンドロスタン−3−オン(異性体
b)、4−メチル−17β−(4−ニトロフェノキシ)
−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、17β−
(4−アミノフェノキシ)−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン塩酸塩17β−(4−アセ
トアミドフェノキシ)−4−メチル−5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン、17β−(4−シアノフェノ
キシ)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、17β−(4−カルボキシアミドフェノキ
シ)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、17β−メチレンオキシ〔N−シクロヘキシル
−N−(N−シクロヘキシル−カルバモイル)−カルバ
モイル〕−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン、4−メチル−17β−(3−ピリジル)オ
キシ−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、4−
メチル−17β−(2−ピリジル)メトキシ−5α−4
−アザアンドロスタン−3−オン、17β−ベンジルオ
キシ−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、エチル5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン−17β−イルオキシアセテート、5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン−17β−イルオキシ酢酸、5
α−4−アザアンドロスタン−3−オン−17β−イル
オキシ−N−フェニルアセトアミド、5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン−17β−イルオキシ−N−
(4−アセチルフェニル)アセトアミド、ジフェニルメ
チル5α−4−アザアンドロスタン−3−オン−17β
−イルオキシアセテート、17β−メチレンオキシ〔N
−シクロヘキシル−N−(N−シクロヘキシル−カルバ
モイル)−カルバモイル〕−5α−4−アザアンドロス
タン−3−オン、5α−4−アザアンドロスタン−3−
オン−17β−イルオキシ−N−〔4−(1(RS)−
ヒドロキシ−エチル)フェニル〕アセトアミド、5α−
4−アザアンドロスタン−3−オン−17β−イルオキ
シ−N−(4−t−ブチル−フェニル)アセトアミド、
17β−メチレンオキシ〔N−イソプロピル−N−(N
−イソプロピル−カルバモイル)−カルバモイル〕−5
α−4−アザアンドロスタン−3−オン、17−(4−
メチルペンチルオキシ)−4−メチル−5α−4−アザ
アンドロスタン−3−オン、17−ヘキシルオキシ−4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
4−メチル−17−プロピルオキシ−5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン、4−メチル−17−ウンデシ
ルオキシ−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン
、17−アリルオキシ−4−メチル−5α−4−アザ
アンドロスタン−3−オン、17−アリルオキシ−4−
メチル−4−アザアンドロスト−5−エン−3−オン、
又は17−へキシルオキシ−4−メチル−4−アザアン
ドロスト−5−エン−3−オン。本発明の新規化合物は
さらに下記の化合物を含むが、これに限定されるもので
はない。17−(4−(イソブチル)ベンジルオキシ)
メチル−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、17−(4−アセトアミドベンジルオキシ)
メチル−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、4−メチル−17−(3−ニトロベンジルオ
キシ)メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、4−メチル−17−(フェノキシエトキシメチル)
−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、17−
(3−(イソプロピルチオ)プロピルオキシ)メチル−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、17−(2−フルオロベンジルオキシ)メチル−4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
4−メチル−17−(3−(トリフルオロメチル)ベン
ジルオキシ)メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、17−(4−ジメチルアミノベンジルオキ
シ)メチル−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、17−((N−t−ブチル−カルボキサ
ミド)メトキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザ
アンドロスタン−3−オン、20−(3−(エチルチ
オ)プロピル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナ
ン−3−オン、20−(2−(ベンジルオキシ)エチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オ
ン、20−(3−メトキシベンジルオキシ)メチル−4
−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、17
a(カルボエトキシメトキシ)ベンジル−4−メチル−
5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、20−(4
−(メチルチオ)ベンジルオキシ)メチル−4−メチル
−5α−4−アザプレグナン−3−オン、4−メチル−
17−n−オクチルチオメチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン、20−(t−ブチルチオメチル)
−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、
17−(2−フルフリル)チオメチル−4−メチル−5
α−4−アザアンドロスタン−3−オン、17−(ゲラ
ニルオキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザアン
ドロスタン−3−オン、4−メチル−20−(2−(n
−ノニルチオ)エチル)−5α−4−アザプレグナン−
3−オン、20−(メチルチオメチル)−4−メチル−
5α−4−アザプレグナン−3−オン、17−(4−
(ベンジルオキシ)ベンジルオキシ)メチル−4−メチ
ル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、20−
(ジフェニルメチルチオ)メチル−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、17−(3−(エチル
チオ)プロピル)−4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン、4−メチル−20−(フェニルチ
オメチル)−5α−4−アザプレグナン−3−オペン、
17−(エチルスルホニルメチル)−4−メチル−5α
−4−アザアンドロスタン−3−オン、又は17−(4
−エトキシベンジルオキシ)メチル−4−メチル−5α
−4−アザアンドロスタン−3−オン。置換されたアル
キル、シクロアルキル、アリールもしくは複素環部分な
どの、式Iの化合物内に塩基性もしくは酸性基が存在す
る場合、それらの医薬品に認められる塩類もしくはエス
テル類も、本発明の範囲内に含まれる。酸性の置換基、
即ち−COOHが存在する時、アンモニウム、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム塩などを形成して、投薬型と
して使用される。塩基性の基、即ちアミノが存在する場
合、酸性塩即ち塩酸塩、臭化水素塩、酢酸塩、パモエー
トなどを投薬型として使用することができる。また、−
COOH基が存在する場合、医薬品に認められるエステ
ル、例えば酢酸エステル、マレイン酸エステル、ピバロ
イロキシメチルなど、並びに徐放性製剤もしくはプロド
ラッグ調合剤用に、溶解度や加水分解特性を変化させる
技術上既知のエステルを用いることができる。本発明の
化合物は、非対称の中心を有するので、ラセミ化合物、
ラセミ混合物及び個々のジアステレオマーとして生じる
と考えられ、全ての異性型が本発明に含まれる。ある変
記号(例えばアリール、複素環、R、R、n、Xな
ど)が、ある成分もしくは一般構造式に2度以上現れる
時、各出現時のその定義は、他に出現した時の定義と全
て独立である。また、置換基及び/又は変記号の組合せ
は、そのような組合せが安定した化合物になる場合に限
って許される。ここで使用した「アルキル」は、指定し
た炭素原子数を有する、分岐鎖及び直鎖の飽和脂肪族炭
化水素群を含むつもりである(Meはメチル、Etはエ
チル、Prはプロピル、Buはブチル);「アルコキ
シ」は、酸素架橋で結びついている、指定された炭素原
子数のアルキル基を表す。「シクロアルキル」は、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル(Cyh)、シクロヘプチル、ノルボルナニル及
びアダマンチルなどの、飽和したモノ、ビ及びトリサイ
クリック環群を含むつもりである。「アルケニル」は、
エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルなど、鎖
に沿った安定した位置に存在する炭素−炭素二重結合が
1つ以上ある、直鎖もしくは分岐構造のいずれかの炭化
水素群を含むつもりである。ここで使用した「ハロ」
は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを意味す
る。ここで使用した「アリール」は、特に注釈がなけれ
ば、フェニル(Ph)もしくはナフチルを意味するつも
りである。特に注釈がつけられた場合を除いて、ここで
使用した、複素環もしくは複素環式という用語は、飽和
もしくは不飽和の安定な5〜7員の単環の複素環であっ
て、炭素原子並びに、N、O及びSから成るグループか
ら選択された1〜3個のヘテロ原子でできており、上文
で定義された複素環がベンゼン環に融合される2環群を
含められる。この中でチッ素及びイオウのヘテロ原子
は、随意に酸化されていてもよく、チッ素ヘテロ原子
は、随意に4級化されていてもよい。複素環は、結果的
に安定した構造を作る、どのヘテロ原子もしくは炭素に
結びついていてもよい。このような複素環の例として
は、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジ
ニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニ
ル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4
−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリ
ジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジ
ニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジ
ニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソキサゾリ
ル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、
チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イ
ソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノ
リニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾ
ピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フ
リル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チ
エニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモル
ホリニル・スルホキシド、チアモルホリニル・スルホン
及びオキサゾリルがある。モルホリノはモリホリニルと
同じである。好ましい複素環はピペリジニル、2−オキ
ソピロロジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリ
ル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニ
ル、オキサゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、インドリ
ル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリ
ル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾ
リル、フリル、テトラヒドロフリル、チエニル及びベン
ゾチエニルである。ここで使用した「ヘテロアリール」
は、安定な5〜7員の単環の不飽和複素環を表すが、こ
れは炭素原子並びに、N、O及びSから成るグループか
ら選択された1〜3個のヘテロ原子でできており、この
中のチッ素及びイオウのヘテロ原子は、随意に酸化され
ていてもよく、チッ素ヘテロ原子は、随意に4級化され
ていてもよい。これ以外の、ここに出現する略語は下記
のように定義される。 DCC N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド DIC 1,3−ジイソプロピルカルボジイミド DEAD ジエチル アゾジカルボキシレート DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DMF N,N′−ジメチルホルムアミド DMSO ジメチルスルホキシド EtOAc 酢酸エチル PhP トリフェニルホスフィン m.p(又はmp) 融点 THF テトラヒドロフラン m.w(又はmw) 分子量 本発明の化合物を製造するこれ以外の方法は、下文及び
以下の一般的フローシートIVからVIIまでに記述さ
れている方法で行われる。本発明の化合物は、一般構造
式VIIIで表されるステロイド・アルコール出発物質
から作ることができる。
【化149】 ここでa及びbは共に単結合でしかもRは水素である
か、aは二重結合でbは単結合であって、しかもR
水素であるか、aは単結合でbは二重結合であって、し
かもRは存在せず;Rは−H,メチルもしくはエチ
ルであり;Yは−OHもしくは−(CHR−OH
であり;Rは−H、アリール又は未置換であるかアリ
ールで置換されたC1−3アルキルであり;nは1〜1
0である。式VIIIの出発するアルコールを作る方法
は、技術に熟練した者には周知であり、例えば下記の出
版物に記述されている:Rasmusson,G.H.
ら。J.Med.Chem.,29,2298−231
5(1986);Rasmusson,G.H.ら。
J.Med.Chem.,27,1690−1701
(1984)。さらに、出発する式VIIIの4−アザ
ステロイド−20−アルコールは、技術に熟練した者に
は周知の幾つかの方法で作られる。例えば、17−カル
ボニル基を含有する4−アザステロイド(カルボキシア
ルデヒド)は、適切な有機金属試薬と反応して対応する
第2級アルコールを生じるが、これを還元すると第1級
アルコールを生じる。また適切な17−ケトンは(例え
ば水素化ホウ素ナトリウムで)所望のアルコールに還元
される。上述のケトンは、技術に熟練した者には周知の
幾つかの方法で作られる;特に有用な1つの方法は、
A.Bhattacharyaら、Synthetic
Communication,20 (17),28
63−2690(1990) の方法で、活性化したカ
ルボニル化合物を適切なグリニャール試薬と反応させる
と、所望のケトンを生じる。他の活性化したカルボニル
化合物(例えばピリジン・チオエステル)を使用しても
よい。これらのアルコール官能基は4−アザ部分の形成
前にも後にも構築できる。図示するため、下記の一般的
フローシートIV〜VIIに、17−ヒドロキシメチル
−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン(下記化合物(ii))もしくは17−ヒドロキシ−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン
(下記化合物(v))のような特定のステロイド・アル
コール出発物質を出発アルコールとして使用している。
しかし、本発明及びここに記述されている合成方法は、
他に注釈が無ければ、以下に示した図解もしくは合成の
説明の中の特定の化合物の使用により制限されず、むし
ろ図解及び合成の説明は技術に熟練した者に例証する目
的で表したものである。技術に熟練した者であれば、一
般式Iの範囲内の目的生成物に到達するための、下記一
般合成経路に使用する適切なアルコール出発物質を選択
することができるであろう。下記一般フローシートIV
に示されているように、チオエーテル(iv)は一般
に、技術上既知の一般的な方法で、例えばピリジンを含
有するCHCl中の塩化メタンスルホニルを使用し
て、アルコール(ii)のメシル化(iii)を形成
し、次にこのメシル化をMで処理することに
より作られる。ここでMはNaやKなどの金属イ
オン、Rは式Iで規定されている通りである。M
試薬はナトリウム・チオエトキシドもしくはカリ
ウム・チオフェノキシドのように市販されているか、例
えばJ.Org.Chem,40,1181ページ(1
975)やJ.Chem.Soc.,3127ページ
(1928)に記述されている、技術上周知の方法で作
ることができる。
【化150】 下記一般フローシートVに示されているように、例えば
ボロン・トリフルオライド・エテレートもしくはRh
(OAc)を使用し、技術上周知の技法を用いてジア
ゾ試薬(vi)で出発アルコール(v)を処理して、式
(vii)のエーテルを得ることができる。ジアゾメタ
ン、ジフェニルジアゾメタン、ベンジルジアゾ−アセテ
ートなどのジアゾ試薬は、例えば下記の出版物に記述さ
れている方法のような、技術上周知の技法を用いて作ら
れる。英国特許第1,533,381号;英国特許第
1,459,285号;J.Chem.Soc.,Pe
rkins I,2030ページ(1975);Org
anic Synthesis(有機合成)、全集第I
II巻、351ページ(1955);J.Org.Ch
em.,24,560ページ(1959)。化合物(v
ii)のRが−Hで、Rが−COOCの時、
塩基でエステルを加水分解した後、酸で処理すると化合
物(viii)を生じる.例えば、DMAPが存在する
条件下、DCCもしくはDICのような試薬を用いるカ
ルボジイミド法を用いる、技術上周知の、一般的なアミ
ド・カップリング法により、酸(viii)を、アニリ
ン、4−t−ブチル・アニリン又はp−アミノ−アセト
フェノンのようなアリールアミンなどのアミンとカップ
リングさせて、(x)で例示したアミドを作ることがで
きる。DCCを使用すると、副産物(xi)も生じる;
DICを使用すると、シクロヘキシル・ウレア部分の代
わりにイソプロピル・ウレア部分を含んでいること以外
は(xi)と類似した副産物を生じる。技術上周知の条
件下、ジフェニル・ジアゾメタンのようなジアゾ試薬及
びRh(Ac)で(viii)を処理すると、(i
x)で例示した化合物を生じる。一般図解2に従って、
5α−4−アザアンドロスタン−3−オン−17−イル
オキシ酢酸及びエチル5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン−17β−イルオキシ−アセテート類似体を調
製することができるが、以下の実施例17及び21に記
述されている経路に従って調製する方が好ましい。
【化151】
【化152】 が−Hで、Rが−COOCである(vi
i)を、例えば未置換もしくは置換されたアリール−N
化合物と直接反応させ、例えば約170℃〜180
℃に反応を加熱する技術上周知の代替法でも、式(x)
のアミド化合物を作ることができる。もう1つの方法
は、例えば、酸(viii)の無水物混合物を作り、こ
れを望ましい第1級アミンと反応させて式(x)の化合
物を得る方法である。下記図解3に示されているよう
に、出発アルコール(v)を、DMFやDMSOなどの
適切な溶媒中で、NaOHやKOHなどの強塩基で処理
した後、例えばヨウ化ヘキシルや臭化アリルのようなア
ルキル−もしくはアルケニルハロゲン化物(xii−
a)で処理することにより、対応するアルキル−もしく
はアルケニル−エーテル産物(xiii−a)を作るこ
とができる。DMSO中のKOHの使用が好ましい。
【化153】 フローシートVに示されているように、例えばステロイ
ド・アルコール出発物質を、p−ニトロフルオロベンゼ
ン、p−シアノフルオロ−ベンゼン又は3−フルオロピ
リジンのようなフルオロアリールもしくはフルオロヘテ
ロアリール化合物(xii−b)及びDMFやDMSO
のような適切な溶媒中のNaOHやKOHで処理するこ
とにより、アリール・エーテル及びヘテロアリール・エ
ーテル産物(xiii−b)を作ることがきるが、KO
H/DMF及びKOH/DMSOが望ましい 。代わり
に、例えばフェノールや4−ヒドロキシビフェニルのよ
うな未置換もしくは置換されたヒドロキシ・アリールも
しくはヒドロキシ・ヘテロアリール化合物、並びにトリ
フェニルホスフィン及びジエチル・アゾジカルボキシレ
ート(DEAD)で、ステロイド・アルコール出発物質
を処理することにより、式(xiii−b)のアリール
・エーテル及びヘテロアリール・エーテル産物を作るこ
とができる。本法でを用いた場合、Yが式(i)の−O
Hの時、エーテル産物では出発アルコールのと反対側の
17位に立体配置される。本法を用いた場合、例えば、
4−メチル−17α−フェノキシ−5α−4−アザアン
ドロスタン−3−オンは17β−ヒドロキシ−4−メチ
ル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オンとフェノ
ールの産物である。例えば炭素上にパラジウムや白金の
ような触媒が存在する条件下、メタノールのような適切
な溶媒中で水素化する、技術上周知の方法で、ヘテロア
リール・エーテル産物を還元してRが飽和ヘテロ環で
ある式Iの化合物を得ることができる。下記フローシー
トVIIに示されているように、技術に熟練した者に周
知の方法を用いて、アミノ塩酸塩誘導体(xv)を適切
な無水物試薬で処理することにより、式(xvii)の
化合物を作ることができる。図解4の“R”はヘテロ
環,式Iの化合物の一般記述に規定されている“A”、
又は−(CH−CO−Qでもよく、ここで変記号
“q”及び“Q”は式Iの化合物の一般記述に規定され
ている通りである。代わりに、Rが−(CH
COOHである式(xvii)の中間生成化合物を作る
ため、式
【化154】 の無水物及びピリジンなど塩基で(xv)を処理し、次
に中間生成物の酸からアミド及びエステルを作ることに
より、Rが−(CH−CO−Qである式(xv
ii)の化合物を作ることができる。例えばPtO
ような触媒が存在する条件下で水素化し、さらに塩酸の
ような酸で処理する、技術上周知の一般的な方法で、R
が−NOである化合物(xiv)のニトロ基を還元
することにより、化合物(xv)を調製することができ
る。アリール・エステル製造に関する上述の方法で、R
が−NOである化合物(xiv)を作ることができ
る。下記図解4に示されているように、HとNa
OHのような塩基で処理する、技術上周知の方法で、R
が−CNである化合物(xiv)のシアノ基を加水分
解して、化合物(xvi)を提供することができる。例
えばヨウ化メチルなどを用いて、技術上周知の方法で
(xvi)の第1級アミドをアルキル化し、第2級もし
くは第3級アミド誘導体を作ることができる。
【化155】 技術に熟練した者に周知の方法で、化合物(xv)をH
NOもしくはアルキル亜硝酸で処理することにより、
(xv)のジアゾニウム塩を作ることができる。結果と
して生じたジアゾニウム塩を、ジアゾニウム部分を置換
するための様々な反応の中間生成物として使用し、他の
置換アリール・エーテル誘導体を作ることができる。例
えば、技術に熟練した者には周知の一般的な方法で、ジ
アゾニウム塩部分を、ハロ、−CN、−OH又はアルコ
キシ基で置換することができる。或いは、ジアゾニウム
部分を水素で置換すると、非置換アリール・エーテル誘
導体を生じることができる。代わりに、適切な非アザス
テロイドの所望の位置に、所望のエーテル及びチオエー
テルを先ず作った後、A環の開環に続いて所望の4−ア
ザステロイドに閉じることにより、本発明のエーテルを
得ることができる。例えば、20−アルコキシ−置換プ
レグン−4−エン−3−オンを、過マンガン酸過ヨウ素
酸塩で対応するセコ酸に酸化し、これを適切アミンと反
応させると、最初に得られた4−アザ−5−エンステロ
イドの還元後に、望み通りの20−エーテル−置換−5
α−4−アザプレグナン−3−オンを生じる。 一般式“I”の置換基“A”が“III(A)”群に定
義された通りである場合の実施例 構造式AがIIIAである場合の説明 この群で最初に選ばれた基本骨格は式IXの化合物に代
表される:
【化156】 ここでRは、未置換もしくは、−OH、ハロゲン、−
1−8のアルコキシル基、−C1−6のアルケニル
基、−S(O)−R、−N(R、未置換また
はひとつまたは複数のアリール基による置換を受けたア
リール基、RまたはR、未置換またはひとつまたは
複数のRまたはRよる置換を受けたヘテロサイクル
基、もしくは、未置換またはひとつまたは複数のR
たはRによる置換を受けた−C3−10シクロアルキ
ル基により、ひとつまたは複数の置換を受けた−C
1−20のアルキル基で、X、p、R、R、および
はすべて式Iに定義された通りである。本発明で選
ばれた別の基本骨格は一般構造式IXの化合物に代表さ
れ、ここでRは、−CONR、COORまた
は−CONRCONHRにより置換を受けた−C
1−20のアルキル基で、X、R、RおよびR
すべて式Iに定義された通りである。本発明で選ばれた
別の基本骨格は一般構造式IXの化合物に代表され、こ
こでRは、未置換またはひとつまたは複数のアリール
基、RまたはRによる置換を受けたアリール基;未
置換またはひとつまたは複数のRまたはRによる置
換を受けたヘテロサイクル基;未置換またはひとつまた
は複数のRまたはRによる置換を受けた−C
3−10シクロアルキル基;−NR;もしくは−
ORで、X、R、R、およびRはすべて式Iに
定義された通りである。本発明で選ばれた別の基本骨格
は一般構造式Xの化合物に代表される:
【化157】 ここでRは、未置換もしくは、−OH、ハロゲン、−
1−8のアルコキシル基、−C1−6のアルケニル
基、−S(O)−R、−N(R、未置換また
はひとつまたは複数のアリール基による置換を受けたア
リール基、RまたはR、未置換またはひとつまたは
複数のRまたはRによる置換を受けたヘテロサイク
ル基、もしくは、未置換またはひとつまたは複数のR
またはRによる置換を受けた−C3−10シクロアル
キル基により、ひとつまたは複数の置換を受けた−C
1−20のアルキル基で、X、n、p、R、R、R
、およびRはすべて式Iに定義された通りである。
本発明で選ばれた別の基本骨格は一般構造式Xの化合物
に代表され、ここでRは、−CONR、COO
または−CONRCONHRにより置換を受け
た−C1−20のアルキル基で、X、n、R、R
およびRはすべて式Iに定義された通りである。
本発明で選ばれた別の基本骨格は一般構造式Xの化合物
に代表され、ここでRは、未置換またはひとつまたは
複数のアリール基、RまたはRによる置換を受けた
アリール基;未置換またはひとつまたは複数のRまた
はRによる置換を受けたヘテロサイクル基;未置換ま
たはひとつまたは複数のRまたはRによる置換を受
けた−C3−10シクロアルキル基;−NR;も
しくは−ORで、X、n、R、R、R、および
はすべて式Iに定義された通りである。本発明の新
しい化合物は以下の化合物を含むが、以下の化合物に限
定されるものではない:
【化158】 20−(11−(エチルチオ)ウンデカノイロキシ)−
4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、
【化159】 20−エトキシアセチロキシ−4−メチル−5α−4−
アザプレグナン−3−オン、
【化160】 17−(12−(イソプロピルチオ)ドデカノイロキ
シ)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、
【化161】 20−(12−(イソプロピルチオ)ドデカノイロキ
シ)−5α−4−アザプレグナン−1−エン−3−オ
ン、
【化162】 17−(t−ブチルアミノカルボニルオキシメチル)−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、4−メチル−20−トリデカノイロキシ−5α−4
−アザプレグナン−3−オン、20−t−ブチルアセチ
ロキシ−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−
オン、4−メチル−20−トリメチルアセチロキシ−5
α−4−アザプレグナン−3−オン、4−メチル−20
−(10−ウンデセノイロキシ)−5α−4−アザプレ
グナン−3−オン、20−(3,7−ジメチル−6−オ
クテノイロキシ)−4−メチル−5α−アザ−プレグナ
ン−3−オン、20−(3−カルボキシプロピオニロキ
シ)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オ
ン、20−(11−(カルボメトキシ)ウンデカノイロ
キシ)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−
オン、20−(3−(カルボベンジロキシ)プロピオニ
ロキシ)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3
−オン、20−(1−アダマンチルアセチロキシ)−4
−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、4−
メチル−20−(2−ノルボルニルアセチロキシ)−5
α−4−アザプレグナン−3−オン、20−(3,4−
ジメトキシフェニル)アセチロキシ−4−メチル−5α
−4−アザ−プレグナン−3−オン、20−(4−イソ
プロピルフェニル)アセチロキシ−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、20−(イソプロピル
チオ)アセチロキシ−4−メチル−5α−4−アザ−プ
レグナン−3−オン、20−(9−(イソプロピルチ
オ)ノナノイロキシ)−4−メチル−5α−4−アザ−
プレグナン−3−オン、20−(12−(イソプロピル
チオ)ドデカノイロキシ)−4−メチル−5α−4−ア
ザプレグナン−3−オン、20−(11−(エチルスル
フィニル)ウンデカノイロキシ)−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、20−(12−(t−
ブチルチオ)ドデカノイロキシ)−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、4−メチル−20−
(4−チエン−2−イル)ブチロイロキシ−5α−4−
アザ−プレグナン−3−オン、20−トリメチルアセチ
ロキシ−5α−4−アザプレグナン−3−オン、20−
(9−(イソプロピルチオ)ノナノイロキシ)−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、20−(12−(イソ
プロピルチオ)ドデカノイロキシ)−5α−4−アザプ
レグナン−3−オン、20−アセトキシメチル−4−メ
チル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、4−メチ
ル−20−(トリメチルアセチロキシ)メチル−5α−
4−アザ−プレグナン−3−オン、20−(12−(イ
ソプロピルチオ)ドデカノイロキシ)メチル−4−メチ
ル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、17−アセ
チロキシメチル−4−メチル−5α−4−アザアンドロ
スタン−3−オン、4−メチル−17−トリメチルアセ
チロキシメチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−
オン、17−(2−エチルヘキサノイロキシ)メチル−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、17−(メチルアミノカルボニロキシメチル)−4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
17−(12−(イソプロピルチオ)ドデカノイロキ
シ)メチル−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、17β−(ベンジルアミノカルボニロキ
シ)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、20−トリメチルアセチロキシ−5α−4−ア
ザプレグナン−1−エン−3−オン、または20−(t
−ブチルアミノカルボニロキシ)−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン。さらに、本発明の新し
い化合物は以下の化合物を含むが、以下の化合物に限定
されるものではない:17−(2−フリルアセトキシメ
チル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、17−(4−イソプロピルフェニルアセトキ
シメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、17−(シクロヘキシルアセトキシメチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、17−(3−インドリルアセトキシメチル)−
4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、17−(4−メチルシクロヘキサンカルボニロキシ
メチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン、17−(4−(3−インドリル)−ブチロ
イロキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン、17−(4−イソブチルベンゾイ
ロキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロ
スタン−3−オン、17−(アセトキシアセチロキシメ
チル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン、17−(6−ブロモヘキサノイロキシメチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、4−メチル−20−(4−ニトロベンゾイロキ
シメチル)−5α−4−アザプレグナン−3−オン、2
0−((3−アセタミド)ベンゾイロキシ)−4−メチ
ル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、20−
(3,4−ジメトキシフェニルアセチロキシメチル)−
4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オン、1
7−(4−エトキシベンゾイロキシメチル)−4−メチ
ル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、4−メ
チル−20−(パルミトイロキシメチル)−5α−4−
アザプレグナン−3−オン、17−(イミノジベンジル
−5−カルボニロキシメチル)−4−メチル−5α−4
−アザアンドロスタン−3−オン、4−メチル−20−
(ステアロイロキシ)−5α−4−アザプレグナン−3
−オン、17−(3,5−ビス−(トリフルオロメチ
ル)ベンゾイロキシメチル)−4−メチル−5α−4−
アザアンドロスタン−3−オン、17−(3−シアノベ
ンゾイロキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン、20−(ヘプタフルオロブチ
ロイロキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザプレ
グナン−3,オン、20−(4−ベンゾイルベンゾイロ
キシメチル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン
−3−オン、17−(ベンズトリアゾール−5−カルボ
ニロキシメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン、20−(3,5−ジフルオロベン
ゾイロキシ)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン
−3−オン、17−(ビス−(4−イソプロピル)フェ
ニル)アセチロキシメチル−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン、4−メチル−20−(サ
リチロイロキシメチル)−5α−4−アザプレグナン−
3−オン、17−((3−ヒドロキシ−4,4,4−ト
リクロロブチロイロキシ)メチル)−4−メチル−5α
−4−アザアンドロスタン−3−オン、または、17−
(シナモイロキシメチル)−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン。また、式Iの化合物にお
いてアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または
ヘテロサイクリック部分などに塩基性置換基または酸性
置換基が存在する場合には、製剤上容認される塩または
エステルも本発明の範囲に含まれる。すなわち、−CO
OHなどの酸性置換基が存在する場合には、服用形態と
して使用するために、アンモニウム塩、ナトリウム塩、
カリウム塩、カルシウム塩を形成できる。アミノ基など
の塩基性置換基が存在する場合には、塩化水素、臭化水
素、酢酸、パモエートなどのような酸の塩を服用形態と
して使用することが可能である。さらに、−COOH基
が存在する場合には、酢酸、マレイン酸、メチル吉草酸
などのような、製剤上容認されるエステルを使用するこ
とも可能で、こうしたエステルは溶解性または加水分解
性を変えるための技術として知られている。本発明の化
合物は不斉中心を有することがあり、本発明に含まれる
すべての異性体と共に、ラセミ体、ラセミ混合物および
各々のジアステレオマーとして生ずることがある。本発
明の化合物は一般に、出発物質の式XIに代表されるス
テロイドアルコールから作り出すことも可能である:
【化163】 ここでaおよびbは両者とも単結合でRが水素である
か、または、aが二重結合、bが単結合でRが水素で
あるか、または、aが単結合、bが二重結合でRがな
いか、であり;Rが−H、アリール基、または未置換
またはアリール基による置換を受けたC1−3のアルキ
ル基で;Rが−H、メチル基またはエチル基で;nは
ゼロから10の間である。式XIの出発アルコールを作
る方法はその技術に精通しているものにはよく知られて
おり、例えば、以下の文献に記述されている:Rasm
usson,G.H.et al.,J.Med.Ch
em.,29,2298−2315(1986);Ra
smusson,G.H. et al.,J.Me
d.Chem.,27,1690−1701(198
4)。さらに、式XIの開始4−アザステロイド−20
−アルコールはその技術に精通しているものにはよく知
られたいくつかの方法によって作ることができる。たと
えば、17−カルボニル基(カルボキシアルデヒドな
ど)を含む4−アザステロイドを適当な有機金属試薬と
反応させ、対応する第2アルコールを生じさせ、これを
第1アルコールに還元してもよい。また、適当な17−
ケトンを(水素化ホウ素ナトリウムなどと共に)、必要
なアルコールへと還元してもよい。上述のケトンを作る
方法は、その技術がよく知られている;特に有用な方法
のひとつは、A.Bhattacharya et a
l.,Synthetic Communicatio
ns 20(17)、2683−2690(1990)
で、この方法では活性化したカルボニル化合物を適当な
グリニャール試薬と反応させて必要なケトンを得る。そ
の他の活性化したカルボニル化合物(ピリジンチオエス
テルなど)を使用してもよい。これらのアルコール部分
の生成は、4−アザ部分形成の前後のいずれにしてもよ
い。式Iの化合物を調製する方法のひとつに、出発ステ
ロイドアルコールを式(ii)の酸
【化164】 と、その技術に精通しているものに知られている条件
下、例えば、CHClのような適当な溶剤中におい
て、4−(ジメチルアミノ)−ピリジン(DMAP)お
よびN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)存在下で縮合させる方法がある:式Iの化合物を調
製するための別の方法は、出発アルコール(i)を、式
(iii)の酸塩化物または、式(iv)の酸無水物も
しくは混合酸無水物
【化165】
【化166】 と、その技術に精通しているものに知られている条件
下、例えば、CHClのような適当な溶剤を用い
た、0℃付近での低温における、ピリジンのような塩基
存在下での無水条件で結合させる方法である。式Iのカ
ルバミン酸誘導体は、出発アルコールXIを、例えば、
ベンジルイソシアネートまたはt−ブチルイソシアネー
トのようなイソシアン酸化合物と共に、その技術に精通
しているものに知られている条件下、例えば、ベンゼン
のような適当な溶剤中、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)の存在下にて、
60−70℃に加熱しながら行う無水条件下で反応させ
ることによって調製可能である。都合のよいことに、文
献、Tetrahedron Letters,22
(1981)pp.3119−3122に記述された方
法により、チオールエステルは対応するアルコールから
調製することができ、すなわち、アルコールとチオール
酸は、トリフェニルホスフィンおよびジイソプロピルア
ゾジカルボキシレートからあらかじめ形成された付加物
の存在下で共に反応する。代わりになる方法として、こ
れらのチオールエステルから標準的なケン化または還元
法により得られた遊離のチオールを、標準的な手法によ
りアシル化して別のチオールエステルとすることもでき
る。上述の合成法の説明で使用された種々の“R”は
式Iに限定されている。 一般式“I”の置換基“A”が“IV(A)”群に定義
された通りである場合の実施例 この分類の基本骨格が次のような場合:Aが:
【化167】
【化168】 がHの場合には、5αHが存在し、WがC(O)
で、RはC1−12アルキル基では有り得ない、
【化169】 ;ただしRは:H、またはC1−20アルキル基;R
は:H、またはC1−20アルキル基;Rは:H、
1−20アルキル基、C6−14アリール基、ヘテロ
アリール基、C6−14アリールC1−20アルキル
基、ヘテロアリールC1−20アルキル基、C1−20
アルキルチオC1−20アルキル基、C1−20アルキ
ルスルホニルC1−20アルキル基、C1−20アルキ
ルスルフィニルC1−20アルキル基、C1−20アル
キルオキシカルボニルC1−20アルキル基、C
1−20アルキルC6−14アリールC1−20アルキ
ル基、カルボキシC1−20アルキル基、C1−20
ルキルオキシC1−20アルキル基、C1−20アルコ
キシカルボニルC1−20アルキル基、C1−20アル
キルカルボニルC1−20アルキル基、C3−20シク
ロアルキル基、C3−20シクロアルキル基C1−20
アルキル基、C6−14アリールC1−20アルキルオ
キシカルボニルC1−20アルキル基、ヘテロアリール
1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
ル基、ハロC1−20アルキル基、ハロヒドロキシC
1−20アルキル基、ヒドロキシC1−20アルキル
基、チオスルファトC1−20アルキル基、C6−14
アリールC1−20アルキルオキシC1−20アルキル
基、ジアリールC1−20アルキル基、トリアリールC
1−20アルキル基、C2−20アルケニル基、C
2−20アルケニルC1−20アルキル基、C6−14
アリールC2−20アルケニル基、ヘテロアリールC
2−20アルケニル基、C6−14アリールカルボニル
アリールC1−20アルキル基、C2−20アルキニル
1−20アルキル基、C6−14アリールC2−20
アルキニルC1−20アルキル基、またはヘテロアリー
ルC2−20アルキニルC1−20アルキル基;R
は:H、C1−20アルキル基、C6−14アリール
基、またはヘテロアリール基;Rは:H、またはC
1−20アルキル基;Wは
【化170】 xは1から25までの整数で;ダッシュは二重結合であ
っても差支えないことを示す。都合のよいことに、以下
の一般構造式XIIの化合物:
【化171】 と、製剤上容認されるその塩が発表された。ただし、A
【化172】
【化173】 がHの場合には、5αHが存在し、WがC(O)
で、RはC1−12アルキル基では有り得ない、
【化174】 ;ただしRは:H、メチル基またはエチル基;R
は:H、またはC1−20アルキル基;Rは;H、
1−20アルキル基で、炭素原子数が20個までの直
鎖または側鎖アルカンを含んでいてもよい;C6−14
アリール基、ただしこのアリール基は、未置換または、
Rが、H、C1−6アルキル基、アルキル基が未置換ま
たはヒドロキシル基、C1−8アルキロキシ基、カルボ
ニルC0−10アルキル基もしくはハロゲンで置換され
たアリールC1−20アルキル基、またはアリール基を
含む場合のRに置換された、6員芳香環より成るモノま
たはポリサイクリックシステムを含み、アリール基は独
立して別個に、ヒドロキシル基、ハロC1−20アルキ
ル基、カルボアミド基、ベンゾイル基、C1−20アル
キロキシ基、C1−20アルキル基、C2−20アルケ
ニル基、シアノ基、ニトロ基、アセタミドまたはハロゲ
ンと直接置換する;ヘテロアリール基は、N、Oまたは
Sのいずれかより選択された1、2、3または4個のヘ
テロ原子を含む5または6員芳香環より成るモノまたは
ポリサイクリックシステムを含み、Rまたは芳香環に直
接結合したヒドロキシC1−20アルキロキシ基、C
1−20アルキル基、ベンゾイル基、カルボアミド基、
アセタミド基、ハロゲン、C2−20アルケニル基、シ
アノ基、ニトロ基、またはハロアルキル基が独立して別
個に未置換または置換されている;この式のC6−14
アリールC1−20アルキル基は:
【化175】 ただし、芳香環のRおよびRはRおよびRが独
立して以下のものに置換されていてもよい:H、C
、C、カルボキシアミド、OCH、C
アルキルチオ基、Cアルキルスルフィニル基、
アルキルスルホニル基、NH、CHNH,
(CHN−、NO、CN、OH、F、アセタミ
ド、Cl、OC、CF、イソプロピル、または
イソブチル;nは1−20で、C1−20アルキル基が
と置換していても差支えない;ヘテロアリールC
1−20アルキル基はさらに、以下の式を含む
【化176】 ここで、XはO、SまたはNRで;nは1−20; C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル基 C1−20アルキルチオC1−20アルキル基 C1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル基
は以下の式を含む:(CHS(O)−Rただ
しRは以下を含む、CH、C、C、C
、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、t−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、またはイソヘキシル基;nは1−20、p=0−
2;C1−20アルキロキシカルボニルC1−20アル
キル基はさらに、以下の式を含む:
【化177】 ただしR10は以下より成る:CH、C、C
、C、またはC11;そしてnは1−2
0;カルボキシC1−20アルキル基はさらに以下を含
む:
【化178】 1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル基は
さらに、以下の式を含む
【化179】 nは1−20;mは0−19;C3−20シクロアルキ
ルC1−20アルキル基の式は:−(CH−(シ
クロアルキル)で、ここでシクロアルキル部分は、モノ
サイクリック、ビサイクリック、または、ポリサイクリ
ックな炭素原子20個までの炭化水素を含み、環はR
で置換されていてもさしつかえない;さらにn−1−2
0;アリールC1−20アルキロキシカルボニルC
1−20アルキル基の式は:
【化180】 ここでn=1−20;ヘテロアリールC1−20アルキ
ロキシカルボニルC1−20アルキル基の式は:
【化181】 ここでヘテロアリール基は定義されており、n=1−2
0;ハロC1−20アルキル基の式は:−(CH
−CHXで、ここでXはBr、Cl、FまたはIで;
nは1−19;ヒドロキシC1−20アルキル基の式
は:−(CH−CHOH;nは1−19;ハロ
ヒドロキシC1−20アルキル基の式は:
【化182】 で、ここでXはBr、Cl、FまたはIで;n=0−1
8,q=0−18,n+q=0−18;チオスルファト
1−20アルキル基の式は:−(CH−CH
SSONa;nは1−20;アリールC1−20アル
キロキシC1−20アルキル基の式は:
【化183】 ;nは1−20アリールカルボニルアリールC1−20
アルキル基の式は:
【化184】 ;nは1−20ジアリールC1−20アルキル基の式
は:
【化185】 ;nは1−19トリアリールC1−20アルキル基の式
は:
【化186】 ;nは1−19 C6−14アリールC2−20アルケニル基の式は:
【化187】 ここで n=0−18、 m=0−18、 n+m=0−18; RはH、C1−20アルキル基、C6−14アリール
基、またはヘテロアリール基;Rは:H、またはC
1−12アルキル基;Wは:
【化188】 xは1から10までの整数で;ダッシュは二重結合であ
っても差支えないことを示す。一般構造式XIII
【化189】 および表1に掲げたものは、今回の発明において請求し
た化合物の代表的なものである。選択された基本骨格で
は、RはHまたはCHで差支えなく、Aは表1で示
したもので差支えない。特に代表的な化学名が各々の側
鎖に近接した表1に掲げられているが、これは1位が飽
和しているか未飽和であるかを特に反映するものとなっ
ている。RはCHで、Aは表1に示された通りであ
り、1位は飽和しているものが好ましい。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】 本明細に記述した手順にしたがって以下の追加化合物を
調製しても差支えない。17β−(2−フリルアセタミ
ドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン;17β−(4−イソプロピルフェニル
アセタミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン;17β−(シクロヘキシルア
セタミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン;17β−(3−インドリルアセ
タミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン;4−メチル−17β−(4−メチ
ルシクロヘキサンカルボキサミドメチル)−4−アザ−
5α−アンドロスタン−3−オン;17β−(4−(3
−インドリル)−ブチルアミドメチル)−4−メチル−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン;17β−
(4−イソブチルベンズアミドメチル)−4−メチル−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン;17β−
(アセトキシアセタミドメチル)−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン;17β−(6−
ブロモヘキサノイルアミドメチル)−4−メチル−4−
アザ−5α−アンドロスタン−3−オン;4−メチル−
20−(4−ニトロベンズアミドメチル)−4−アザ−
5α−プレグナン−3−オン;20−((3−アセタミ
ド)ベンズアミド)−4−メチル−4−アザ−5α−プ
レグナン−3−オン;20−(3,4−ジメトキシフェ
ニルアセタミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α
−プレグナン−3−オン;17β−(4−エトキシベン
ズアミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン;4−メチル−20−(パルミト
イルアミドメチル)−4−アザ−5α−プレグナン−3
−オン;17β−(イミノジベンジル−5−カルボキサ
ミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン;4−メチル−20−(ステアロイル
アミド)−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン;4
−メチル−17β−(3,5−ビス−(トリフルオロメ
チル)ベンズアミド−メチル)−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−3−オン;17β−(3−シアノベンズア
ミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン;20−(ヘプタフルオロブチルアミ
ドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−プレグナン
−3−オン;20−(4−ベンゾイルベンズアミドメチ
ル)−4−メチル−4−アザ−5α−プレグナン−3−
オン;17β−(ベンズトリアゾール−5−カルボキサ
ミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン;20−(3,5−ジフルオロベンズ
アミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−プレグ
ナン−3−オン;17β−(ビス−(4−イソプロピ
ル)フェニル)アセタミドメチル−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン;4−メチル−2
0−(サリチルアミドメチル)−4−アザ−5α−プレ
グナン−3−オン;17β−(シンナモイルアミドメチ
ル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン;17β−((ヒドロキシ−4,4,4−トリ
クロロブチルブチルアミド)メチル)−4−メチル−4
−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン。 テストステロン5−αレダクターゼ阻害剤の合成 一般合成経路図VIIIは、本発明において請求される
化合物を製造する際に使用される、中間体となるオキシ
ムおよびアミンの合成法を図解したものである。
【化190】 4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンドロスタ
ン−17−カルボキシアルデヒド、塩酸ヒドロキシルア
ミン、無水ピリジン、および無水エタノールの混合物を
攪拌し、窒素気流下で6−7時間穏やかに還流する。冷
却後、氷冷した混合物を、やや過剰の冷却した希塩酸で
攪拌しながら希釈する。ついで懸濁液を20分間放置し
た後濾過し、水で洗浄して乾燥し、化合物1を得る。合
成経路図VIIIを参考にして、オキシム(1)、エタ
ノール、氷酢酸および水の混合物を、クロマトグラフィ
ー分析(TLC)でアミン(2)が完全に還元されたこ
とが示されるまで、酸化白金(PtO)の存在下で還
元する。濾取された反応混合物を真空内で濃縮する;得
られた残渣をクロロホルム(CHCl)に溶解し、新
鮮な希炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。ついでクロ
ロホルム層を硫酸ナトリウム(NaSO)で脱水す
る。得られたCHCl溶液を濃縮した後、残渣をへキ
サン/エーテルですりつぶすと、2を白色固体として得
る。以下のアミンは、対応するカルボニル化合物から、
オキシムおよびアミンの調製のための経路図VIIIに
記述された基本手的な手順を利用して得た、代表的なア
ミンである:
【化191】 17−アミノメチル−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン;
【化192】 17−アミノ−4−メチル−5α−4−アザアンドロス
タン−3−オン;
【化193】 17−アミノ−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン;
【化194】 20−アミノ−4−メチル−5α−4−アザプレグナン
−3−オン;
【化195】 20−アミノ−5α−4−アザプレグナン−3−オン;
【化196】 20−(アミノメチル)−4−メチル−5α−4−アザ
プレグナン−3−オン;
【化197】 20−(アミノメチル)−5α−4−アザプレグナン−
3−オン;経路図VIIIに示されたように、中間体と
して有用なオキシムは、対応するオキシムを形成するた
めに4−アザステロイド性アルデヒドまたはケトンを塩
酸ヒドロキシルアミンと反応させることによって、容易
に調製することができる。得られたオキシムはその後、
水素(H)および酸化白金(PtO)または、その
他適切な還元剤を使用して還元し、それぞれのアミンを
得る。生成したアミドをさらに、例えばハロゲン化アル
キルを用いてアルキル化し、対応するRアルキル化化
合物を得ることができる。または、第1アミンをよく知
られている合成法により対応する第2アミンにアルキル
化し、アシル化してアミドを生成することも可能であ
る。経路図IXは化合物4−メチル−17(トリメチル
アセチルアミド)−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オンの合成法を図解したもので、本発明において請求
される化合物の基本的な合成法の代表的なものであり、
ここではアミンはアシル化試薬(または相当する酸)と
反応する。これらの試薬にはハロゲン化アシルおよび酸
無水物が含まれる。
【化198】 攪拌し、氷冷した(4)の溶液に、無水塩化メチレンお
よびピリジンを添加し、約1分間にわたって窒素気流下
でトリメチルアセチルクロライドを滴下する。さらに1
5分間氷浴上に置いた後、混合物を放置して室温(25
℃)まで加温し、さらに14時間攪拌を行う。ついで、
混合物を分液漏斗に移してCHClを加え、希
(0.3N)HClで洗浄して脱水させ(Na
)、濃縮した後再結晶化(酢酸エチル)させて、1
0の白色固体を得る。経路図IXに示したように、本発
明中に記述された4−アザステロイド性第1または第2
アミンは、トリメチルアセチルクロライドのような、望
ましい活性化カルボニル化合物と反応し、目標とされる
アミドが得られる。各々のハロゲン化アシルまたは酸無
水物の式は:
【化199】 ただしRが、C1−20アルキル基、アリール基、ヘ
テロアリール基、アリールC1−20アルキル基、ヘテ
ロアリールC1−20アルキル基、C1−20アルキル
アリールC1−20アルキル基、C1−20アルキロキ
シカルボニルアルキル基、C1−20アルキルカルボニ
ルC1−20アルキル基、C1−20シクロアルキルC
1−20アルキル基、アリールC1−20アルキロキシ
カルボニルC1−20アルキル基、ハロC1−20アル
キル基、アリールC1−20アルキルオキソC1−20
アルキル基、ジアリールC1−20アルキル基、トリア
リールC1−20アルキル基、C2−20アルケニル
基、C2−20アルケニルC1−20アルキル基、C
2−20アルキニルC1−20アルキル基、アリールC
2−20アルキニルC1−20アルキル基、または、ヘ
テロアリールC2−20アルキニル基であるものを、本
発明で使用することができる。本発明で発表されたハロ
ゲン化アシルまたは活性化カルボニル化合物は市販され
ていたり、または、対応するカルボン酸と塩化チオニル
(SOCl)、五ハロゲン化リン(PX)、または
三ハロゲン化リン(PX)から調製することができ
る。Ansell in Patai,“The Ch
emistryof Acyl Halides”,3
5−48,Interscience,New Yor
k(1972)を参照のこと。本発明で発表された第1
または第2アミンは、ハロゲン化アルキルスルホニルお
よびハロゲン化アリールスルホニルまたは無水物とも反
応し、本発明で請求している化合物が得られる。以下の
式のようなハロゲン化スルホニルまたは無水物
【化200】 が使用された場合には、Rはこれまでカルボニル種に
ついて定義した置換基と等しくなる。経路図IXに記述
した基本的な手順を用い、アミンまたは活性化カルボニ
ル化合物を置換することによって、対応するアミンから
得られる代表的なアミドまたはスルホンアミドが調製さ
れる。例えば、化合物6を経路図IX中の化合物4と置
き換えて、指定された試薬(トリメチルアセチルクロラ
イド)と反応させると、化合物11(4−メチル−20
−(トリメチルアセタミド)−5α−4−アザプレグナ
ン−3′−オン)が得られる。経路図IX中に記述され
た手順を用いて化合物2を8−(カルボメトキシ)オク
タノイルクロライドと反応させると、(17−(8−
(カルボメトキシ)−オクタノイルアミドメチル)−4
−メチル−5α−4−アザ−アンドロスタン−3−オ
ン)が生成する:
【化201】 ハロゲン化スルホニルをハロゲン化アシルと置き換えて
2のようなアミンと反応させると、(4−メチル−17
−(2−チオフェンスルホニルアミドメチル)−5α−
4−アザアンドロスタン−3−オン)が調製される:
【化202】 経路図Xは17β−(12−(イソプロピル−チオ)ド
デカノイルアミドメチル)−4−メチル−5α−アザ−
アンドロスタン−3−オン(14)の合成法を図解した
ものである:
【化203】 *12−ブロモドデカン酸およびイソプロピルチオール
酸ナトリウムから調製 DDCは有名なカプリング試薬で、ペプチド合成におい
て遊離の酸とアミンからアミド結合を作り出すために使
用される。カプリング試薬は一般に、遊離の酸が容易に
入手できる場合、または、代用となる酸ハロゲン化物が
本質的に不安定な場合(例えば、チオ基が存在する場
合)に使用される。中間体となる酸の無水物が生じた場
合にはさらにアミンと反応する。経路図Xでは12−
(イソプロピルチオ)−ドデカン酸が2、DDCおよび
DMAPと反応し、対応するアミド(14)を生成す
る。例えば、RがC1−20アルキルチオC1−20
アルキル基またはヒドロキシルC1−20アルキル基の
場合に、DDCが使用される。さらに、1,2位または
5,6位の脱水素反応は既知の合成法によって容易に行
われ、請求されている1−エンまたは5−エン誘導体が
生成される。U.S.5,061,802;Dolli
ng et al.,JACS,110,3318−1
9(1988)を参照のこと。一般経路図XI、XI
1、XIIIにはさらに、本発明において請求されてい
る化合物を調製する方法を図解する。経路図XIでは、
既知の合成法で得られる出発物質の4−アザステロイド
アルデヒドまたは4−アザステロイドケトン(XV)が
反応してオキシム(XVI)を生成し;還元されてアミ
ン(XVII)となり、活性化カルボニル化合物または
活性化スルホニル化合物およびハロゲン化アルキル(X
−R)と反応してXVIIIを生成する。
【化204】 経路図XIIでは、既知の合成法によって調製された一
般名4−アザステロイド系化合物(XIX)を用い、同
−の手順をたどって、オキシム(XX)を生成し、これ
をアミン(XXI)に還元して、活性化カルボニル化合
物または活性化スルホニル化合物(X−W−R3)と反
応させて(XXII)を得る。
【化205】 経路図XIIIでは、やはり周知の合成法によって得ら
れた一般名4−アザステロイド系化合物XXIIIを反
応させてオキシムXXIVを生成し、これをさらに還元
してXXVとし、その後、活性化カルボニル化合物また
は活性化スルホニル化合物と反応させてXXVIを得
る。
【化206】 本発明で使用された出発物質の4−アザステロイド性ケ
トンは、経路図XIVにおいて記述された有名な基本的
方法にしたがって調製することができる。
【化207】
【化208】 以下の実施例は本発明において請求されている化合物の
合成法をさらに詳しく記述するものである。 出発物質−4−アザステロイドオキシムの合成:実施例9 (9)4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンド
ロスタン−17−カルボキシアルデヒドオキシム 4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンドロスタ
ン−17−カルボキシアルデヒド(0.955g、3.
0mM)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.10g、1
5.8mM)、無水ピリジン(6mM)、および無水エ
タノール(12mL)の混合物を攪拌し、窒素気流下で
6.3時間、穏やかに還流した。冷却後、氷冷した混合
物を、やや過剰の冷却した希塩酸(約0.3N)で攪拌
しながら希釈し、懸濁液を約20分間放置した後濾過
し、水で洗浄して乾燥して、(9)0.855gを得
た。MS MはC2032332.48と
算定され、m/e332に認められた。 反応物4−アザステロイドアミンの合成:実施例10−17 (10)17−アミノメチル−4−メチル−5α−4−
アザアンドロスタン−3−オン。(9)(0.67g,
2.0mM)、エタノール(100mL)、氷酢酸(8
mL)および水(4mL)の混合物を、TLC分析で完
全に還元されたことが示されるまでPtO存在下、水
素気流中(40p.s.i.)で室温にて還元した。濾
取した反応混合物を真空内で濃縮し、残渣をクロロホル
ムに溶解した後、クロロホルム溶液を新鮮な希炭酸水素
ナトリウム溶液で洗浄して脱水した(NaSO)。
濾過したクロロホルム溶液を濃縮した後、少量のエーテ
ルを含有したへキサンを用いて得られた残渣をすりつぶ
すと(10)がオフホワイトの固体として得られた。M
S MHはC2034O318.49と算定さ
れ、m/e319に認められた。上述の方法を用いて対
応するカルボニル化合物から得られるアミンのうち代表
的なものを以下に示す: (11)17−アミノメチル−5α−4−アザアンドロ
スタン−3−オン。 (12)17−アミノ−4−メチル−5α−4−アザア
ンドロスタン−3−オン。 (13)17−アミノ−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン。 (14)20−アミノ−4−メチル−5α−4−アザプ
レグナン−3−オン。 (15)20−アミノ−5α−4−アザプレグナン−3
−オン。 (16)20−(アミノメチル)−4−メチル−5α−
4−アザプレグナン−3−オン。 (17)20−(アミノメチル)−5α−4−アザプレ
グナン−3−オン。 アミノ置換アザステロイドの合成:実施例18−22 (18)4−メチル−17β−(トリメチルアセタミ
ド)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン。 攪拌し、氷冷した(12)(0.091g、0.3m
M)、無水塩化メチレン(5mL)およびピリジン
(0.1mL)の溶液に、約1分間にわたって(窒素気
流下)トリメチルアセチルクロライドを滴下した(0.
05mL、0.4mM)。さらに15分間氷浴上に置い
た後、混合物を放置して室温まで加温し、室温で一晩攪
拌を行った。ついで、混合物を分液漏斗に移してさらに
塩化メチレンを追加し、希(約0.3N)塩酸で洗浄し
て脱水させた(NaSO)。濾過した溶液を濃縮
し、得られた残渣の再結晶(酢酸エチル)により(1
8)を白色固体として得た。MS MはC24
388.59と算定され、m/e388に認めら
れた。 (19)4−メチル−20−(トリメチルアセタミド)
−5α−4−アザプレグナン−3−オン。上述反応にお
ける(12)を(14)に置き換えると、(19)が白
色固体として得られた。MS MはC2644
416.65と算定され、m/e416に認められ
た。 (20)17β−(8−(カルボメトキシ)オクタノイ
ルアミドメチル)−4−メチル−5α−4−アザアンド
ロスタン−3−オン。実施例(18)の条件を用いて
(10)を8−カルボメトキシオクタノイルクロライド
と反応させると、化合物(20)が濃厚油状物質として
得られた。MSMはC3050502.7
4と算定され、m/e502に認められた。 (21)4−メチル−17β−(2−チオフェンスルホ
ニルアミドメチル)−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン。上述実施例中の8−カルボメトキシオクタノ
イルクロライドを2−チオフェン−スルホニルクロライ
ドに置き換えると、(21)が白色固体として得られ
た。MS MはC2436464.6
8と算定され、m/e464に認められた。 (22)17β−(12−(イソプロピルチオ)ドデカ
ノイルアミドメチル)−4−メチル−5α−4−アザ−
アンドロスタン−3−オン。(10)(0.028g、
0.09mM)および12−(イソプロピルチオ)ドデ
カン酸(0.025g、0.09mM)(12−ブロモ
ドデカン酸およびイソプロピルチオ−ル酸ナトリウムを
1,2−ジメトキシエタン中で加熱することにより調
製)の塩化メチレン(3mL)溶液を攪拌し、4−(ジ
メチルアミノ)−ピリジン(0.011g、0,09m
M)を添加した後、同じ溶剤少量中のN,N′−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(0.020g、0.097
mM)溶液を添加した。12−14時間攪拌した後、混
合物を瀘過し、濾液を真空中で濃縮した。フラッシュ.
クロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒は酢酸エチ
ル)により(22)が極めて濃厚な油状物質として得ら
れた。MS MHはC3562S574.
95と算定され、m/e575に認められた。上述の基
本的な手順にしたがって調製された実施例23−45
は、本発明をさらに例証するものである。 23)4−メチル−17β(トリメチルアセタミドメチ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 24)17β(アセタミドメチル)−4−メチル−4−
アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 25)4−メチル−17β(2−チオフェンカルボキシ
アミドメチル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3
−オン; 26)17β(2−(4−イソブチルフェニル)プロピ
オンアミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン; 27)17β(8−カルボメトキシオクタノイルアミド
メチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタ
ン−3−オン; 28)17β(アセトアセタミドメチル)−4−メチル
−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 29)17β(1−アダマンチルアセタミドメチル)−
4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン; 30)4−メチル−17β(2−チオフェンアセタミド
メチル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン; 31)17β(12−(t−ブチルチオ)ドデカノイル
アミド)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタ
ン−3−オン; 32)17β(3−(カルボベンジロキシ)プロピオン
アミドメチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン; 33)17β(3,4−ジメトキシフェニルアセタミド
メチル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタ
ン−3−オン; 34)17β(8−(カルボメトキシ)オクタノイルア
ミド)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン; 35)17β(イソプロピルチオドデカノイルアミド)
−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
オン; 36)17β(ベンゼンスルホンアミドメチル)−4−
メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 37)17β(6−ブロモヘキサノキシルアミドメチ
ル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン; 38)17β(12−ヒドロキシドデカノイルアミドメ
チル)−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン; 39)4−メチル−17β(2−(4−ニトロフェニ
ル)プロピオンアミド−メチル)−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン; 40)17β(イソプロピルチオアセタミドメチル)−
4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン; 41)4−メチル−17β(6−(チオスルファト)ヘ
キサノイルアミドメチル)−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン; 42)17β(ベンジロキシアセタミドメチル)−4−
メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 43)17β(カルボメトキシアセタミドメチル)−4
−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン; 44)17β(ジフェニルアセタミドメチル)−4−メ
チル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン; 45)4−メチル−17β(3,3,3−トリフェニル
プロピオンアミドメチル)−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン;表2には上述実施例のNMRデ−タ
を示す。
【表8】 上述の実施例は非制限的で、本発明で記述された方法に
したがって適切なアシル化剤に容易に置き換えることが
でき、既述のアミンと反応させて請求されるアミドを生
成することができる。以下の定義は本発明をさらの明確
にする。“製剤上容認できる塩”という術語は、一般に
適切な有機酸または無機酸を用いて塩基より調製され
る、本発明の化合物の非毒性塩を意味する。代表的な塩
として以下の塩を含む:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギ
ン酸塩、アスパルテ−ト、ベンゼンスルホン酸塩、安息
香酸塩、重炭酸塩、ビスルフェ−トホウ酸塩、ブチル酸
塩、カムジル酸塩、炭酸塩、ショウノウ酸塩、塩化物、
クエン酸塩、ジグルコン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプ
タン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリセロリ
ン酸塩、臭化水素酸塩、塩化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、メチル硝酸塩、メチル硫酸
塩、粘液酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、
オキサロ酸塩。“薬剤として有効な量”という術語は、
研究者、臨床医または内科医により探索されている、組
織、系または動物の生物学的または医学的反応を引き起
こす、薬物または製剤の量または総量を意味する。本明
細に記述された図式および実施例では、種々の試薬の記
号は以下の意味を表している: PtOは酸化白金 TLCは薄層クロマトグラフィー NaSOは硫酸ナトリウム DMAPは4−(ジメチルアミノ)ピリジン DCCはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド 一般式Iの置換基AがV(A)基中に定義されている場
合の実施例 本発明では、次の一般式から成る化合物を利用すること
ができる:
【化209】 および、薬理学上容認できる塩も包含する:ここでAと
は、次の式で示される:
【化210】 が水素で、Yが酸素、Zが窒素を示し、5αHが存
在する場合には、RおよびRは、水素、C1−8
ルキル基、C3−6シクロアルキル基、フェニル基のい
ずれかから個別に選択することはできず、RおよびR
は隣接する窒素と共に、酸素、窒素から選択したヘテ
ロ原子をさらに1個まで含む、5−6員環を構成するこ
とはない。
【化211】 ここでRは:水素、メチル基またはエチル基とする;
は:水素またはC1−20アルキル基とする;R
は:水素、C1−20アルキル基、C6−14アリール
基、ヘテロアリール基、C6−14アリールC1−20
アルキル基、C3−20シクロアルキル基、C3−20
シクロアルキルC1−20アルキル基、ヘテロアリール
1−20アルキル基、C6−14アリールカルボニル
6−14アリールC1−20アルキル基、C2−20
アルケニルC1−20アルキル基、ハロC1−20アル
キル基、C1−20アルキルオキシカルボニルC
1−20アルキル基、C1−20アルキルオキシC
1−20アルキル基、カルボキシC1−20アルキル
基、C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル
基、C6−14アリールC1−20アルキルオキシカル
ボニルC1−20アルキル基、ヘテロアリールC
1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキル
基、ヒドロキシルC1−20アルキル基、ハロヒドロキ
シルC1−20アルキル基、C6−14アリールC
1−20アルキルオキシC1−20アルキル基、ヘテロ
アリールC1−20アルキルオキシC1−20アルキル
基、ジアリールC1−20アルキル基、トリアリールC
1−20アルキル基、C2−20アルケニル基、C
2−20アルケニルC1−20ルキル基、C2−20
ルキニルC1−20アルキル基、C6−14アリールC
2−20アルキニルC1−20アルキル基、ヘテロアリ
ールC2−20アルキニルC1−20アルキル基、C
1−20アルキルチオC1−20アルキル基、C
1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル基、ま
たはC1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキ
ル基のいずれかとする;Rは:水素、C1−20アル
キル基、ヘテロアリール基、またはC6−14アリール
基のいずれかとする;Xがより大である場合には、R
は同一または異なるものとすることができ:水素、C
1−20アルキル基、ヘテロアリール基、またはC
6−14アリール基のいずれかとする;RはZが窒素
の場合に存在し、水と−緒になって、またはC1−20
アルキル基のいずれかとする;またはR及びこれらが
付いた窒素と−緒になってヘテロアリール環を構成す
る;Yは:酸素、または硫黄とする;Zは:窒素、また
は酸素とする;nは、1から25までの整数とし、破線
は二重結合が任意に存在することを示す:次式で示す好
ましい化合物が本発明において開示されている。
【化212】 および、本化合物について薬理学上容認できる塩を示
し、ここでは:Aは次式に示すとおりである:
【化213】 が水素であり、Yが酸素を示し、Zが窒素を示し、
5αHが存在する場合には、RおよびRは、水素、
1−8アルキル基、C3−6シクロアルキル基または
フェニル基のいずれから個別に選択することはできず、
あるいはRおよびRは隣接する窒素と一緒になっ
て、酸素または窒素から選ばれる1個までのヘテロ原子
を含む、5−6員環を構成する。
【化214】 ここでRは:水素、またはメチル基あるいはエチル基
とする;Rは:水素、またはC1−20アルキル基と
する;Rは:水素、さらに炭素数20までの直鎖また
は分枝鎖状のアルカンから成るC1−20アルキル基;
6−14アリールは、6員芳香環で構成した単環また
は多環構造をなしており、この6員環はRで置換されて
いるか、または置換されていない。このRはH、C
1−20アルキル基、アリールC1−20アルキル基の
いずれかである。さらにこのアルキル基部分はヒドロキ
シル基、C1−8アルキルオキシ基、カルボキシC
1−10アルキル基、またはハロゲン基で置換される;
またはアリール基が個別にヒドロキシル基、ハロC
1−20アルキル基、ベンゾイル基、C1−20アルキ
ルオキシ基、C1−20アルキル基、C2−20アルケ
ニル基、シアノ基、ニトロ基、カルボアミド基、アセト
アミド基、またはハロゲン基のいずれかに−つまたは多
数置換されることがある;ヘテロアリールは単環または
多環構造を成しており、窒素、酸素または硫黄のいずれ
かから選択したヘテロ原子1、2、3個または4個を包
含する5−6員環の芳香環を構成し、アリールについて
定義したRで置換されているか、または置換されていな
い。またはヒドロキシル基、C1−20アルキルオキシ
基、C1−20アルキル基、ベンジル基、カルボアミド
基、アセトアミド基、C2−20アルケニル基、シアノ
基、ニトロ基、ハロC1−20アルキル基、またはハロ
ゲン基で個別に1個または複数置換されており、芳香族
炭素原子にハロゲンが直結している;C6−14アリー
ルC1−20アルキルの構造式は以下のとおりである:
【化215】 ここでは、芳香環が任意にRおよびRで個別に置換
していて、RおよびRは水素、メチル基、エチル
基、カルボアミド基、ヒドロキシ基、メトキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、フルオロ基、RS基、RSO基,RS
基、RN基のいずれから構成されており、ここで
Rは以下から選択した同一または異なるものとする:水
素、C1−4アルキル基、C−C14アリール基;ク
ロロ基、アセトアミド基、エトキシ基、CF基、イソ
プロピル基、またはイソブチル基;nは1から10まで
とし、C1−20アルキル基の部位は任意にRで置換
される;ヘテロアリールC1−20は、さらに次式の化
合物を構成する:
【化216】 ここで、Xは酸素、硫黄またはNR基を示す;また、n
は1から20までとする;C1−20アルキルスルホニ
ルC1−20アルキル基、C1−20アルキルチオC
1−20アルキル基、C1−20アルキルスルフィニル
1−20アルキル基、即ち次式−(CH
(O)−Rにおいて、Rはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、イソペンチル
基、ネオプロピル基、またはイソヘキシル基のいずれか
とする;nは1から20までとし、p=0、1または2
とする;C1−20アルキルオキシカルボニルC
1−20アルキル基の構造式はさらに次式のとおりであ
る:
【化217】 式中、R10は:メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、またはペンチル基から成る;nは1から20と
する;カルボキシルC1−20はさらに次の式を構成す
る:
【化218】 ここでnは1から20とし、C1−20アルキルカルボ
ニルC1−20アルキル基の構造式はさらに次式のとお
りである
【化219】 ここでnは1から20とし;mは0から19までとす
る;C3−20シクロアルキルC1−20アルキルの式
は:−(CH−(シクロアルキル)とし、ここ
で、シクロアルキル部位は単環、複環、または炭素原子
数20までの多環状炭化水素とし、これらの環は任意に
で置換され、nは1から20までとする;C
6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニル
1−20アルキル基の構造式は:
【化220】 とする。ここで、RおよびRはすでに定義したとお
りである;nは1から20までの数とする;ヘテロアリ
ールC1−20アルキルオキシカルボニルC1−20
ルキル基の構造式は:
【化221】 とし、ここでヘテロアリールはすでに定義したとおりで
ある;nは1から20までの数である;ハロC1−20
アルキルの構造式は:−(CH−CHXとし、
ここでXは臭素、塩素、フッ素またはヨウ素とする;n
は1から19までとする;ヒドロキシルC1−20アル
キルの構造式は:−(CHCHOHとし、ここ
でnは1から19とする;ハロヒドロキシルC1−20
アルキルの構造式は:
【化222】 とし、ここでXは臭素、塩素、フッ素またはヨウ素とす
る;n=0から18、q=0から18、n+q=0−1
8とする;C6−14アリールC1−20アルキルオキ
シC1−20アルキルの構造式は:
【化223】 のとおりとし、ここでRおよびRはすでに定義した
とおりとし;nは1から20までとする;アリールカル
ボニルC1−20アルキル基の構造式は:
【化224】 とし、nは1から20とする;ジアリールC1−20
ルキル基の構造式は:
【化225】 とし;nは1からI9に等しい;トリアリールC
1−20アルキル基の構造式は:
【化226】 とし、nは1から10に等しい;アリールC2−20
ルケニル基の構造式は:
【化227】 とし、n=0−18、m=0−18、n+m=0−18
とする;ここでRは:水素、C1−20アルキル基、
6−14アリール基、またはヘテロアリール基とす
る;Rは:水素、またはC1−12アルキル基とす
る;RはZがNである場合に存在し、個別に水素、C
1−12アルキル基、Rと等価とする;または、R
及びこれに接続するNと一緒になってヘテロアリール環
構造を形成する;Yは:酸素、または硫黄とする;Zは
窒素、または酸素とする;Xは1から10までの整数と
し、破線は二重結合が任意に存在することを示す。本発
明ではさらに別の構造式で示した化合物についても考察
している:
【化228】 ならびに薬理学上容認できる本化合物の塩も包含し、こ
こでAは:
【化229】 とし、Rが水素であり、Yが酸素、Zが窒素であり、
5α−Hが存在する場合には、RおよびRは水素、
1−8アルキル基、C3−6シクロアルキル基、フェ
ニル基のいずれから独立して選択されることはなく、ま
たはRおよびRは隣接する窒素と一緒になって、酸
素または窒素から選択される一つまでのヘテロ原子と共
に5−6員環を構成する:
【化230】 ここでRは:水素、メチル基またはエチル基とする;
は:水素、またはC1−20アルキル基とする;R
は:水素、C1−20アルキル基、C6−12アリー
ル基、ヘテロアリール基、C6−12アリールC
1−20アルキル基、ヘテロアリールC1−20アルキ
ル基、C3−20シクロアルキル基、C3−20シクロ
アルキルC1−20アルキル基、C2−20アルケニル
1−20アルキル基、ハロC1−20アルキル基、C
1−20アルキルオキシC1−20アルキル基、C
1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキル
基、C1−20アルキルチオC1−20アルキル基、C
1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル基、C
1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル基、
カルボキシC1−20アルキル基、C6−12アリール
カルボニルアリールC1−20アルキル基、C1−20
アルキルカルボニルC1−20アルキル基、C6−12
アリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
1−20アルキル基、ヘテロアリールC1−20アルキ
ルオキシカルボニルC1−20アルキル基、ハロC
1−20アルキル基、ヒドロキシC1−20アルキル
基、ハロヒドロキシルC1−20アルキル基、C
6−14アリールC1−20アルキルオキシC1−20
アルキル基、ヘテロアリールC1−20アルキルオキシ
1−20アルキル基、ジアリールC1−20アルキル
基、トリアリールC1−20アルキル基、C2−20
ルケニル基、C2−20アルケニルC1−20アルキル
基、C2−20アルキニルC1−20アルキル基、C
6−14アリールC2−20アルキニルC1−20アル
キル基、またはヘテロアリールC2−20アルキニルC
1−20アルキル基のいずれかとする;Rは:水素、
1−20アルキル基、ヘテロアリール基、またはC
6−14アリール基のいずれかとする;Rは:水素、
1−20アルキル基、ヘテロアリール基、またはC
6−14アリール基のいずれかとする;RはZが窒素
の場合に存在し、水素、またはC1−20アルキル基の
いずれかとする;またはR及びこれらが付く窒素と一
緒になってヘテロアリール環構造を示す;Yは:酸素、
または硫黄とする;Zは:窒素、または酸素とする;X
は1から25までの整数とし、破線は二重結合が任意に
存在することを示す。化合物の構造式
【化231】 XVIAも、同様に本発明においてクレームされている
具体的な好適化合物のうち代表的なものである。具体的
には、Rが水素またはメチル基であり、Aは表3に示
されているものがよい。特に代表的な化学名は表3に示
し、それぞれの側鎖の横に表示したとおりであり、1位
が飽和しているか、または不飽和であるかが特に反映し
ている。Rはメチル基であり、Aは表3に示すもので
あり、1位が飽和しているものが好ましい。
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】 次にあげる追加化合物もまた、本発明中に記載した方法
に従って調製することができる。20−(エトキシカル
ボニルアミノ)−4−メチル−5α−4−アザプレグナ
ン−3−オン、20−(ベンジルオキシカルボニルアミ
ノメチル)−5α−4−アザプレグナン−3−オン、4
−メチル−17β−(N′−オクタデシルウレイドメチ
ル)−5α−4−アザ−アンドロスタン−3−オン、1
7β−(N′−ベンジルウレイドメチル)−5α−アザ
アンドロスタン−3−オン、4−メチル−17β−
(N′メチルウレイド)−5α−4−アザアンドロスタ
ン−3−オン、4−メチル−17β−(イソブチルオキ
シカルボニルアミノ)−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン、17β−(N′−(2−エチルフェニル)
ウレイドメチル)−5α−4−アザ−アンドロスタン−
3−オン、17β−(N′−アリルウレイド)−4−メ
チル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、20
−(N′−(3−クロロフェニル)ウレイド)−5α−
4−アザプレグナン−3−オン、4−メチル−20−
(N′−フェニルウレイド)−5α−4−アザプレグナ
ン−3−オン、20−(N′−p−トリルウレイドメチ
ル)−5α−4−アザプレグナン−3−オン、17β−
(N′−(2,3−ジクロロフェニル)ウレイドメチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3
−オン、17β−(N′−(4−フルオロフェニル)ウ
レイド)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、
20−(N′−(2−エトキシフェニル)ウレイドメチ
ル)−4−メチル−5α−4−アザプレグナン−3−オ
ン、17β−(N′−(3−メトキシフェニルウレイ
ド)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、4−
メチル−17β−(N′−(ナフト−2−イル)ウレイ
ドメチル)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン、4−メチル−17β−(N′チアゾール−2−イル
ウレイドメチル)−5α−4−アザ−アンドロスタン−
3−オン、4−メチル−20(N′−チエン−2−イル
メチルウレイド)−5α−4−アザ−プレグナン−3−
オン。 テストステロン5αレダクターゼ阻害剤の合成 フローシートXVは、本発明中でクレームした化合物の
生成中間体オキシムおよびアミン類の合成を図示したも
のである。
【化232】 4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンドロスタ
ン−17カルボキサアルデヒド、塩酸ヒドロキシルアミ
ン、無水ピリジン、および無水エタノールの撹拌混合液
を、窒素中で穏やかに6−7時間還流させる。冷却後、
氷冷した混合液に、やや過剰の冷希塩酸を加えて撹拌し
ながら希釈する。この懸濁液を約20分間熟成させ、濾
過して水で洗い、乾燥して化合物1を得る。オキシム
(1)、エタノール、氷酢酸および水の混合液を、酸化
プラチナ(PtO)の存在下で、クロマトグラフィー
分析(薄層クロマトグラフ)の結果がアミン(2)を示
すまで完全に還元する。濾過した反応混合液を、真空中
で濃縮し、生成した残査をクロロホルム(CHCl
に溶解し、新鮮な希炭酸水素ナトリウム溶液で洗う。ク
ロロホルム層を硫酸ナトリウム(NaSO)にて乾
燥させる。生成したクロロホルム溶液の濃縮物を、ヘキ
サン/エーテルですりつぶすと、白い固形物として2が
得られるであろう。次のアミン類(3−9)を、前述の
方法によって準備し、目的の化合物を得る:
【化233】
【化234】
【化235】
【化236】
【化237】
【化238】
【化239】 フローシートXVが示すように、反応中間体として有用
なオキシム類は、4−アザステロイドアルデヒドまたは
ケトンに塩酸ヒドロキシルアミンを反応させ、対応する
オキシムを合成する方法によって準備することができ
る。生成したオキシムは、次に水素(H)および酸化
プラチナ(PtO)またはその他の適当な還元剤を用
いてそれぞれのアミンを得る。生成物の尿素またはチオ
尿素は、さらにアルキル化されるが、たとえばアルキル
ハロゲン化物で処理すると、これに相当するRがアル
キル化された化合物となる。フローシートXVIは、1
7−(N′−t−ブチルウレイドメチル)−4−メチル
−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン、および本
発明中にクレームされている代表的な化合物の基本的合
成について示したものであり、ここでは、アミンがイソ
シアン酸の置換体と反応している。
【化240】 室温(25℃)において、乾燥ベンゼン中で2の撹拌液
にt−ブチルイソシアン酸を加える。12−14時間撹
拌したのち、ベンゼンを除き、フラッシュクロマトグラ
フィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製し、1
0の白い固形物を得る。フローシートXVIに示すよう
に、本発明中における4−アザステロイド一級アミンま
たは二級アミン類は、t−ブチルイソシアン酸などの、
必要とされているイソシアン酸置換体と反応し、所要の
ウレイド誘導体を形成する。代表的なイソシアン酸置換
体の構造式は次のとおりである: R−N=C=O ここでRは、水素、C1−20アルキル基、アリール
基、ヘテロアリール基、アリールC1−20アルキル
基、C3−20シクロアルキル基、C3−20シクロア
ルキルC1−20アルキル基、ヘテロアリールC
1−20アルキル基、C2−20アルケニルC1−20
アルキル基、ハロC1−20アルキル基、ハロヒドロキ
シC1−20アルキル基、C1−20アルキルオキシC
1−20アルキル基、C1−20アルキルカルボニルC
1−20アルキル基、C1−20アルキルオキシカルボ
ニルC1−20アルキル基、アリールC1−20アルキ
ルオキシカルボニルC1−20アルキル基、ヘテロアリ
ールC1−20アルキルオキシカルボニルC1−20
ルキル基、ヒドロキシC1−20アルキル基、アリール
1−20アルキルオキシC1−20アルキル基、ヘテ
ロアリールC1−20アルキルオキシC1−20アルキ
ル基、アリールカルボニルアリールC1−20アルキル
基、ジアリールC1−20アルキル基、トリアリールC
1−20アルキル基、C2−20アルケニル基、C
2−20アルケニルC1−20アルキル基、C2−20
アルキニルC1−20アルキル基、アリールC2−20
アルキニルC1−20アルキル基、ヘテロアリールC
2−20アルキニルC1−20アルキル基、C1−20
アルキルチオC1−20アルキル基、C1−20アルキ
ルスルホニルC1−20アルキル基、またはC1−20
アルキルスルフィニルC1−20アルキル基のいずれか
である。本発明中に開示されている1級または2級アミ
ンはまた、次の式に示すチオイソシアン酸と反応し、 R−N=C=S 本発明中にクレームされた化合物を生成する。さらに、
フローシートXVIIに示すように、本発明に記載した
1級または2級アミン(2など)は、活性化したエステ
ルまたはチオエステルと反応して、本発明中でクレーム
した化合物を生成する。Rはすでに定義したとおりで
ある。イソシアン酸置換体またはチオイソシアン酸置換
体は、既知の合成方法によって適宜合成される。たとえ
ば、ホスゲンまたはチオホスゲンは、適当な1級アミン
と反応してクロロホルムアミド、またはクロロスルフア
ミドを与え、塩酸を失ってそれぞれイソシアン酸置換体
またはチオイソシアン酸置換体を生成する。イソシアン
酸およびチオイソシアン酸の合成についての総説は、P
ataiの「シアン酸およびそのチオ誘導体の化学」p
t2、wiley,New York,pp619−8
18および1003−1221(1977年)を参照す
ること。さらに、クレームされている化合物を用意する
ために使用したイソシアン酸、チオイソシアン酸、エス
テル類またはチオエステル類は、市販されている。
【化241】 本発明中にクレームされている尿素、チオ尿素、カルバ
メート、およびチオカルバメートは、フローシートXV
IおよびXVIIに示した基本合成方法によって入手す
ることができる。さらに、2の化合物はアミン(4)で
置換することもでき、t−ブチルイソシアン酸と反応し
て17−(N′−t−ブチルウレイド)−4−メチル−
5α−4−アザアンドロスタン−3−オン(11)(フ
ローシートXVIII)が得られる。
【化242】 6の化合物がフローシートXVIに示す条件下でイソシ
アン酸メチルと反応すると、4−メチル−20(N′−
メチル−ウレイド)−5α−4−アザプレグナン−3−
オン(12)が得られる(フローシートXIX)。
【化243】 2の化合物がフロシート16に記載した条件下でイソシ
アン酸フェニルと反応すると、4−メチル−17−
(N′−フェニル−ウレイドメチル)−5α−4−アザ
アンドロスタン−3−オン(13)が生成する(フロー
シートXX)。
【化244】 さらに、1,2位を脱水素することにより、既知の合成
方法によってクレームされている1−エン誘導体を得る
ことができる。米国特許第5,061,802号および
ドーリングらのJ.Am,chem.Soc.,11
0,3318−19(1988)を参照のこと。 フロ
ーシートXXI、XXIIおよびXXIIIは、さらに
本発明中にクレームした化合物を得た方法を示してい
る。フローシートXXIでは、既知の合成方法によって
得た反応開始物質4−アザステロイドアルデヒドまたは
ケトン(XIV)を反応させ、オキシムXVを得て;ア
ミンXVIに還元し、イソシアン酸置換体、チオイソシ
アン酸置換体、活性化エステルまたはチオエステルと反
応させてXVIIを形成している。
【化245】 フローシートXXIIでは、既知の合成方法により準備
した一般の4−アザステロイド(XVIII)を適用
し、同様の方法でアミンXXに還元し、イソシアン酸置
換体、チオイソシアン酸、活性化エステルまたはチオエ
ステルと反応させてXXIを形成させている。
【化246】 フローシートXXIIIでは、一般の4−アザステロイ
ドXXIIもまた既知の合成方法によって入手し、反応
させてオキシムXXIIIを得、さらに還元してアミン
XXIVを得、イソシアン酸置換体、チオイソシアン酸
置換体、活性化エステルまたはチオエステルと反応させ
てXXVを生成させている。
【化247】 本発明において使用した反応開始物質4−アザステロイ
ドケトンは、フローシートXXIVに記載した基本合成
過程により、既知の合成方法によって準備する。
【化248】 次の実施例には、本発明中でクレームした化合物の合成
についてさらに詳しく記載している。 反応開始物質4−アザステロイドオキシムの合成実施例46 46)4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンド
ロスタン−17−カルボキサアルデヒドオキシム 4−メチル−3−オキソ−5α−4−アザアンドロスタ
ン−17−カルボキサアルデヒド(0.952g、3.
0mM)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.10g、1
5.8mM)、無水ピリジン(6mL)および無水エタ
ノール(12mL)を窒素中で穏やかに6.3時間還流
させた。冷却後、氷冷した混合液にやや過剰の氷冷希塩
酸溶液(約0.3N)を加えて撹拌させて希釈し、懸濁
液を20分間熟成させてのち濾過し、水で洗って乾燥
し、(1)0.855gを得た。MSMはC20
32、分子量332.48に対し、m/eは3
32と観察された。 反応物4−アザステロイドアミン類の合成:実施例47−54 47)17−アミノメチル−4−メチル−5α−4−ア
ザアンドロスタン−3−オン (46)(0.67g、
2.0mM)、エタノール(100mL)、氷酢酸(8
mL)および水(4mL)の混合液を水素中(40.
p.s.i.)において、酸化プラチナの存在下、TL
C解析によって完全に還元されるまで室温で還元した。
濾過した反応液を真空中で濃縮し、残査をクロロホルム
中に加え、クロロホルム液を新鮮な炭酸水素ナトリウム
(NaSO)にて洗い、乾燥した。濾過したクロロホ
ルム溶液を濃縮したあと、ごく少量のエーテルを含むヘ
キサンにて粉砕し、灰白色の残査を得た(47)。MS
MHはC2034O、分子量318.49に
対し、m/eは319となった。次に示すアミンは、前
述の合成方法により得た、対応するカルボニル化合物の
代表的なものである: 48)17−アミノメチル−5α−4−アザアンドロス
タン−3−オン。 49)17−アミノ−4−メチル−5α−4−アザアン
ドロスタン−3−オン。 50)17−アミノ−5α−4−アザアンドロスタン−
3−オン。 51)20−アミノ−4−メチル−5α−4−アザプレ
グナン−3−オン。 52)20−アミノ−5α−4−アザプレグナン−3−
オン。 53)20−(アミノメチル)−4−メチル−5α−4
−アザプレグナン−3−オン。 54)20−(アミノメチル)−5α−4−アザプレグ
ナン−3−オン。 ウレイド4−アザステロイドの合成実施例55−58 55)17−(N′−t−ブチルウレイドメチル)−4
−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン (47)(0.064g、0.2mM)を、室温におい
て乾燥ベンゼン中(8mL)で撹拌した溶液に、t−ブ
チルイソシアン酸(0.035mL、0.3mM)を約
0.5分間、一滴ずつ加えた。一晩撹拌させたのち、真
空中でベンゼンを除去し、残査をフラッシュクロマトグ
ラフ(シリカゲル、溶出液として酢酸エチルを使用)に
かけ、白い固形物として(55)を得た。MS M
2543)、分子量417.64に対し、
m/eは417となった。 56)17−(N′−t−ブチルウレイド)−4−メチ
ル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン 前述の実施例において、(2)を(49)に置換した場
合、白い固形物として(56)が得られた。MS M
はC2441、分子量403.61に対し、
m/eは405となった。 57)4−メチル−20−(N′−メチルウレイド)−
5α−4−アザプレグナン−3−オン (55)に示す条件下で(51)をイソシアン酸メチル
と反応させると、(57)が白色のワックス状固形物と
して得られた。MS MはC2339、分
子量389.58に対し、m/eは389となった。 58)4−メチル17−(N′−フェニルウレイドメチ
ル)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン (47)を、(55)の条件下でイソシアン酸フェニル
と反応させ、白い固形物として(58)を得た。MS
MHはC2739、分子量437.40に
対し、m/eは438であった。実施例59−66は、
クレームされた発明において、さらに詳しく例証し記載
した基本合成方法によって準備した。 59)4−メチル−17β−(N′−n−プロピルウレ
イドメチル)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン。MS MHはC2441、分子量40
3.40に対し、m/eは404であった。 60)4−メチル−17β−(N′−n−プロピルウレ
イドメチル)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン。MS MHはC2951、分子量47
3.49に対し、m/eは474を示した。 61)4−メチル−17β−(N′−フェニルウレイ
ド)−5α−4−アザアンドロスタン−3−オン。MS
MHはC2637、分子量423.52
に対し、m/eは424を示した。 62)17β−(N′−イソプロピルウレイドメチル)
−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン−3−オ
ン。MS MHはC2441、分子量40
3.61に対し、m/eは404を示した。 63)20−(N′−t−ブチルウレイドメチル)−4
−メチル−4−アザプレグナン−3−オン。MS MH
はC2747、分子量445.35に対
し、m/eは446となった。 64)20−((イミノジベンズ−5−イル)カルボニ
ルアミノメチル)−4−メチル−5α−4−アザプレグ
ナン−3−オン。MS MH ++はC3749
、分子量567.82に対し、m/eは569とな
った。 65)17β−((イミノジベンズ−5−イル)カルボ
ニルアミノメチル)−4−メチル−5α−4−アザアン
ドロスタン−3−オン。MS MH ++はC35
45、分子量539.74に対し、m/eは5
41となった。 66)17β−((イソブチルオキシカルボニルアミノ
メチル)−4−メチル−5α−4−アザアンドロスタン
−3−オン。MS MHはC2542、分
子量418.62に対し、m/eは419となった。
【表14】 上記の実施例は非限定的なものであり、本発明に記載し
た方法にならい、適当なアシル化剤、イソシアン酸、ま
たはチオイソシアン酸に代えて、記載したアザステロイ
ド系アミンと反応させてクレームした尿素、チオ尿素、
カルバメート、およびチオカルバメートを生成させるこ
とができる。以下にあげる定義により、本発明をさらに
詳しく説明していく。 一般式Iの置換基AがVII(A)基として定義されて
いる場合の実施例 さらに、一般構造式XVIIにおいて、17β位を置換
したオレフィン性及び飽和4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オンおよびその関連化合物を次に示す:
【化249】 ここで:AlkはC−Cの直鎖または分枝状のアル
キルまたはアルケニルである。破線a、eおよびfはそ
れぞれ独立して二重結合を示すことができるが、eおよ
びfにより形成される二重結合は、同時に存在すること
はない。Rは水素、メチル基またはエチル基のいずれか
より選択される。Rは、(a)C−C10アリール
基、シアノ基、5−6員環によるヘテロアリールラジカ
ルのいずれかであり、1−4個の窒素原子、1個の酸素
原子またはイオウ原子を含むか、またはこれに1−2個
の窒素原子が組合わさっており、Rがシアノ基の場合
は二重結合eおよびfは存在しない。 (b)COR、ここではR1はC−C10アリー
ル基、置換C−C10アリール基、およびヘテロアリ
ール基のいずれかである。 (c)CONHR、ここでRは置換フェニル基、ヘ
テロアリール基、置換ヘテロアリール基、またはC
らC12シクロアルキル基のいずれかである。 (d)CO、ここでRはC−C18の直鎖ま
たは分枝状アルキル基、C−C10アリール基、置換
−C10アリール基、またはC−C12シクロア
ルキル基のいずれかである。(b)、(c)または
(d)では、Alkはアルケニル基のみに相当する。こ
こで、上記のアリール遊離基またはヘテロアリール遊離
基はベンゼン環または他のヘテロアリール環と融合する
ことができ、さらに一つまたはそれ以上の置換基をもつ
ことができる。また、それらについて薬理学上容認でき
る塩およびエステルも含む。さらに、一般構造式XVI
IIからなる化合物が呈示される:
【化250】 ここでは、破線aは存在する場合には二重結合を示し、
RおよびRは水素、メチル基およびエチル基のいずれ
から選択される。また、Rは既に定義したとおりであ
り、(E)および(Z)の形態、ならびに両者の混合体
も含む。また、一般構造式XIXからなる化合物も呈示
されている:
【化251】 ここでは、破線aは存在する場合には二重結合を示し、
R、RおよびRは独立に水素、メチル基およびエチ
ル基のいずれから選択するものとし、RおよびR
うち少なくとも一つは水素である。Rは、前述のよう
にC−C10アリール基またはヘテロアリール基を示
し、RおよびRはEおよびZの構造をもつことも可
能であり、両者が混合した形態をとる場合もある。さら
に、一般構造式XXからなる化合物も呈示されている:
【化252】 ここでは:AlkはC−Cの直鎖または分枝状アル
キル基を示す。破線aは、二重結合が存在する場合それ
を示す。Rは水素、メチル基またはエチル基のいずれか
を示す。また、Rは前述のとおりである。さらに、一
般構造式XXIで示される化合物が特別に呈示されてい
る:
【化253】 ここで:破線aは、二重結合が存在した場合にそれを示
し、mは0−1、nは0−3を示す。また、R、R
よびRは水素、メチル基およびエチル基のいずれから
個別に選択するものとし、RおよびRのうち少なく
とも一つが水素となる。Rは、C−C10アリール
基、シアノ基または前記定義のヘテロアリール基のいず
れかとなる。上記構造式XVIIからXXIまでは、本
発明における5α−レダクターゼ阻害剤化合物の合成開
始物質を包含する。ここで、eで示す二重結合が存在す
る場合は、その化合物はデルタ−17オレフィン類であ
ることを示し、fで示す二重結合が存在する場合は、そ
の化合物がデルタ−20オレフィン類であることを示
す。破線で示したeとfが同時に二重結合を形成するこ
とはないので注意すること。aで示す破線は、二重結合
を示し、これが存在する場合にはその化合物がデルタ−
1−エンであることを示す。RはC−C10のアリ
ール基であり、フェニル基、ベンジル基、1−および2
−フェネチル基およびナフチル基、ならびにシアノ基の
いずれかである。Rアリールがフェニル基またはシア
ノ基であることが好ましい。Rはまた、5−6員環の
不飽和複素環基とすることもでき、1−4個の窒素原子
を含むことができる。すなわち、ピリジル基、ピリル
基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ピラジニル基、
ピリミジニル基、ピラゾリル基、またはトリアゾリル基
とすることもできる。1−2個の酸素原子またはイオウ
原子を含み、すなわちチエニル基、フラニル基とする
か、さらに1−2個の窒素原子と組合せて、イソチアゾ
リル基、チアゾリル基、イソキサゾリル基、オキサゾリ
ル基またはチアジアゾリル基とすることができる。また
はベンゼン環と融合させることができる。すなわちキノ
リル基、イソキノリル基、ベンゾチエニル基、イソベン
ゾフリル基、インドリル基、カルバゾリル基とすること
ができる。または他のヘテロアリール環と混成させるこ
ともできる。すなわちプリニル基などにすることができ
る。2−、3−および4−ピリジル基、2−チエニル
基;2−ピラジニル基、2−、4−、および5−チアゾ
リル基とする実施例が好ましい。Rアリール基または
ヘテロアリール環基は、次に示す一つまたはそれ以上の
置換基により置換するか、または置換しない状態とし
て、化学的に不活性ではあるが生物学的には活性をもつ
5αレダクターゼ阻害剤を導くことができる。R環置
換体としては:C−Cの直鎖または分枝状アルキル
基、すなわちメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ヘブチル基、sec−ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル
基、イソヘキシル基、n−ブチル基、n−オクチル基、
イソオクチル基、t−オクチル基などをとることができ
る。C−Cの直鎖または分枝状アルケニル基をとる
ことができる。すなわち、エテニル基、1−プロペニル
基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニ
ル基、1−ヘブテニル基、1−オクテニル基、2−オク
テニル基などのいずれかをとることができる。C−C
シクロアルキル基すなわち、シクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1
−メチル−シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、1−メチル−シクロヘキシル基、2−メチ
ルシクロヘキシル基、2−エチルシクロヘキシル基など
のいずれかをとることができる。C−Cアルキニル
基すなわち、1−エチニル基;1−プロピニル基、2−
プロピニル基、2−ブチニル基、2−ペンチニル基、1
−ヘキシニル基、1−ヘプチニル基、1−オクチニル基
をとる。CONR基としては、RおよびR
個別にH、前述のC−Cアルキル基、前述のC
シクロアルキル基、C−Cパーハロアルキル基
すなわち、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル
基、トリクロロメチル基をとることができるが、後述の
ようにパーフルオロアルキル基;フェニル基、またはフ
ェニル基置換体をとることが望ましい:CORの場
合、Rについては前述のとおりであり、アセチル基、
イソブチルカルボニル基、ベンゾイル基などをとる。S
(O)の場合、nは0−2をとり、Rは前述の
とおりである。すなわちメチルスルフィニル基、メチル
スルホニル基、フェニルスルホニル基、4−クロロフェ
ニルスルフィニル基などをとる。OCORの場合、R
は前述のとおりである。すなわち、アセトキシ基、プ
ロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、4−クロロ
ベンゾイルオキシ基などをとる。SONRの場
合、RおよびRは前述のとおりである。すなわち、
スルフォンアミド基、N−メチルスルフォンアミド基、
N−フェニルスルフォンアミド基、N,N−ジメチルス
ルフォンアミド基などをとる。NR(CO)Rの場
合、RおよびRは前述のとおりである。すなわち;
ウレイド基、N−メチルウレイド基、N−メチル−N′
−フェニルウレイド基などをとる。NHSOの場
合、Rは前述のとおりである。すなわちメチルスルフ
ォニルアミノ基、フェニルスルフォニルアミノ基などを
とる。ORの場合、Rは前述のとおりである。すな
わち、メトキシ基、フェノキシ基、4−クロロフェノキ
シ基などをとる。NRの場合、RおよびR
前述のとおりである。すなわち、アミノ基、メチルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、アニリノ基などをとる。シア
ノ基、ニトロ基、ハロゲン基すなわちフルオロ、クロ
ロ、ブロモおよびヨード基をとる。パーハロC−C
アルキル基の場合:トリフルオロメチル基、パーフルオ
ロエチル基、トリクロロメチル基などをとる。CO
の場合、Rは前述のとおりである。すなわち、CO
CH基、COフェニル基、CO(1−アダマン
チル)基などをとる。すなわち、フェニル基および次の
式で示す置換フェニル基をとる。
【化254】 ここで、R−R10の遊離基には、前述の置換基1個
またはそれ以上を含むことができる。すなわち、水素、
4−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−
メトキシフェニル基、4−フェノキシ基などをとる。本
発明中において代表的な化合物は以下のとおりである:
(17E)−17−[(フェニル)メチレン]−4−メ
チル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、
(17E)−17−[(4−クロロフェニル)メチレ
ン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−
3−オン、(17E)−17−[(3−クロロフェニ
ル)メチレン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン、(17E)−17−[(2−クロ
ロフェニル)メチレン]−4−メチル−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン、(17E)−17−
[(4−エトキシカルボニルフェニル)メチル−エン]
−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−オ
ン、(17E)−17−[(4−カルボキシフェニル)
メチレン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロス
タン−3−オン、(17E)−17−[4−[[(1,
1−ジメチルエチル)アミノ)カルボニル]フェニル]
−メチレン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロ
スタン−3−オン、(17E)−17−[(3,4,5
−トリメトキシフェニル)メチレン]−4−アザ−5α
−アンドロスタン−3−オン、(17E)−17−
[(2−メトキシフェニル)メチレン]−4−メチル−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、(17
E)−17−[(4−メチルスルホニルフェニル)メチ
レン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン、(17E)−17−[(4−ビフェニル)
メチレン]−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン、(17E)−17−[(4−ニトロフェニル)メチ
レン]−4−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン、(17E)−17−[(4−アミノフェニ
ル)メチレン]−4−アザ−5α−アンドロスタン−3
−オン、(17E)−17−[(4−アセチルアミノフ
ェニル)メチレン]−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン、(17E)−17−[(4−ピヴァロイル
アミノフェニル)メチレン]−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン、(17E)−17−[(4−フェ
ノキシフェニル)メチレン]−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン、(17E)−17−[(2−イミ
ダゾリル)メチレン]−4−メチル−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オン、(17E)−17−[(2
−チアゾリル)メチレン]−4−アザ−5α−アンドロ
スト−1−エン−3−オン、(17E)−17−[(2
−ピラジニル)メチレン]−4−メチレン−4−アザ−
5α−アンドロスタン−3−オン、(17E)−20−
フェニル−4−メチル−4−アザ−5α−プレグン−1
7−エン−3−オン、(17E)−20−[(4−クロ
ロ)フェニル]−4−アザ,5α−プレグン−20−エ
ン−3−オン、(20E)−4−メチル−21−[(4
−メトキシ)フェニル]−4−アザ−5α−プレグン−
20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル−21
−フェニル−4−アザ−5α−プレグン−20−エン−
3−オン、(20E)−4−メチル−21−[(4−メ
チル)フェニル]−4−アザ−5α−プレグン−20−
エン−3−オン、(20E)−4−メチル−21−
[(4−クロロ)フェニル]−4−アザ−5α−プレグ
ン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル−
21−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−
20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル−21
−[(3−クロロ)フェニル]−4−アザ−5α−プレ
グン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル
−21−[(2−クロロ)フェニル]−4−アザ−5α
−プレグン−20−エン−3−オン、(20E)−4−
メチル−21−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−プ
レグン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチ
ル−21−(2−チエニル)−4−アザ−5α−プレグ
ン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル−
21−[(4−メトキシ)フェニル]−4−アザ−5α
−プレグン−20−エン−3−オン、(20E)−4−
メチル−21−(3−チエニル)−4−アザ−5α−プ
レグン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチ
ル−21−(2−フラニル)−4−アザ−5α−プレグ
ン−20−エン−3−オン、(20E)−4−メチル−
21−[(2−フルオロ)フェニル]−4−アザ−5α
−プレグン−20−エン−3−オン、(20E)−21
−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−1,
20−ジエン−3−オン、(20E)−21−(4−ピ
リジル)−4−アザ−5α−プレグン−20−エン−3
−オン、(20E)−21−[(4−メトキシ)フェニ
ル]4−アザ−5α−プレグン−1,20−ジエン−3
−オン、(20E)−21−(2−フラニル)−4−ア
ザ−5α−プレグン−1,20−ジエン−3−オン、
(20E)−21−(2−ピリジル)−4−アザ−5α
−プレグン−1,20−ジエン−3−オン、(20E)
−21−(3−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン
−1,20−ジエン−3−オン、(20E)−21−
[(4−エトキシカルボニル)−フェニル]−4−アザ
−5α−プレグン−1,20−ジエン−3−オン、(2
0E)−21−4−[N−フェニル]ベンズアミノ−4
−アザ−5α−プレグン−1,20−ジエン−3−オ
ン、(20E)−21−(2−ピリジル)−4−アザ−
5α−プレグン−20−エン−3−オン、(20E)−
21−(3−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−
20−エン−3−オン、(20E)−21−(2−チエ
ニル)−4−アザ−5α−プレグン−20−エン−3−
オン、(20E)−4,20−ジメチル−21−フェニ
ル−4−アザ−5α−プレグン−20−エン−3−オ
ン、(20E)−4,20−ジメチル−21−(4−ク
ロロフェニル)−4−アザ−5α−プレグン−20−エ
ン−3−オン、(20E)−4,20−ジメチル−21
−(2−チエニル)−4−アザ−5α−プレグン−20
−エン−3−オン、(20E)−4,20−ジメチル−
21−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−
20−エン−3−オン、(20E)−20−メチル−2
1−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナ−2
0−エン−3−オン、(20E)−4,20−ジメチル
−21−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン
−20−エン−3−オン、(20E)−20−メチル−
21−(2−フリル)−4−アザ−5α−プレグナ−
1,20−ジエン−3−オン、(20E)−20−メチ
ル−21−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグ
ナ−1,20−ジエン−3−オン、(20E)−20−
エチル−21−フェニル−4−アザ−5α−プレグナ−
1,20−ジエン−3−オン、(20E)−20−エチ
ル−21−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグ
ナ−20−エン−3−オン、20(E,Z)−4,21
−ジメチル−21−フェニル−4−アザ−5α−プレグ
ン−20−エン−3−オン、20(E,Z)−21−メ
チル−21−(4−クロロフェニル)−4−アザ−5α
−プレグン−20−エン−3−オン、20(E,Z)−
21−メチル−21−(2−ピリジル)−4−アザ−5
α−プレグン−1,20−ジエン−3−オン、17β−
[(4−クロロフェニル)メチル]−4−メチル−4−
アザ−5α−プレグン−1,20−ジエン−3−オン、
17β−[(フェニル)メチル]−4−メチル−4−ア
ザ−5α−アンドロスタン−3−オン、17β−[(2
−ピリジル)メチル]−4−メチル−4−アザ−5α−
アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−[(2−
チエニル)メチル]−4−メチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスト−1−エン−3−オン、20−フェニル−4
−メチル−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、2
0−(4−クロロ)フェニル−4−アザ−5α−プレグ
ナン−3−オン、20−(2−ピリジル)−4−メチル
−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−3−オン、2
0−(2−チエニル)−4−アザ−5α−プレグン−1
−エン−3−オン、21−フェニル−4−アザ−5α−
プレグナン−3−オン、21−(2−ピリジル)−4−
メチル−アザ−5α−プレグナン−3−オン、21−
[(4−メトキシ)フェニル]−4−メチル−4−アザ
−5α−プレグナン−3−オン、21−(2−チエニ
ル)−4−メチル−4−アザ−5α−プレグナン−3−
オン、21−[4−クロロフェニル]−4−アザ−5α
−プレグン−1−エン−3−オン、4−メチル−17β
−[3−(フェニル)プロピル]−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オン、17β−[3−(2−ピリジ
ル)プロピル]−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−3−オン、17β−[3−(4−クロロフェニ
ル)プロピル]−4−アザ−5α−アンドロスタン−3
−オン、4−メチル−17β−[2−(チエニル)プロ
ピル]−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン、4−メチル−17β−[4−(フェニル)ブチ
ル]−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、1
7β−[3−(2−ピリジル)ブチル]−4−アザ−5
α−アンドロスト−1−エン−3−オン、17β−[3
−(4−クロロフェニル)ブチル]−4−アザ−5α−
アンドロスタン−3−オン、4−メチル−17β−[2
−(チエニル)ブチル]−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−3−オン、20−エチル−21−(2−
ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、
20−エチル−21−フェニル−4−アザ−5α−プレ
グナン−3−オン、20−エチル−21−(2−メトキ
シフェニル)−4−アザ−5α−プレグナン−3−オ
ン、4,21−ジメチル−21−(2−ピリジル)−4
−アザ−5α−プレグナン−3−オン、4,21−ジメ
チル−21−[(4−ベンゾイルアミノ)フェニル]−
4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、4,21−ジ
メチル−21−(2−チアゾリル)−4−アザ−5α−
プレグナン−3−オン、21−フェニル−4−アザ−5
α−プレグナン−3−オン、21−(2−ピリジル)−
4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、21−(2−
チエニル)−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、
21−(2−メトキシフェニル)−4−アザ−5α−プ
レグン−1−エン−3−オン、21−(3−ピリジル)
−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−3−オン、2
1−(2−チアゾリル)−4−アザ−5α−プレグン−
1−エン−3−オン、4−メチル−21−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]−4−アザ−5α−プレグン
−1−エン−3−オン、4−エチル−21−(4−フル
オロフェニル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エン
−3−オン、4−メチル−21−(4−カルボキシフェ
ニル)−4−アザ−5α−プレグン−1,20−ジエン
−3−オン、4−エチル−21−(4−カルバモイルフ
ェニル)−4−アザ−5α−プレグン−1,20−ジエ
ン−3−オン、20−(3−ピリジル)−4−アザ−5
α−プレグナ−1,17−ジエン−3−オン、4−メチ
ル−20−(2−ピラジニル)−4−アザ−5α−プレ
グン−1,17−ジエン−3−オン、20−エチル−4
−メチル−21−フェニル−4−アザ−5α−プレグン
−20−エン−3−オン、4,20−ジメチル−21−
(2,6−ジメトキシフェニル)−4−アザ−5α−プ
レグナ−1,20−ジエン−3−オン、20−エチル−
4−メチル−21−(S−トリアジニル)−4−アザ−
5α−プレグナ−1,20−ジエン−3−オン、4−メ
チル−20−(フェニルメチル)−4−アザ−5α−プ
レグナン−3−オン、20−エチル−4−メチル−21
−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン−3
−オン 20−(2−チアゾリル)−4−アザ−5α−プレグナ
ン−3−オン、20−エチル−21−(3−ピリジル)
−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、20−(4
−メチルスルホニルフェニル)−4−アザ−5α−プレ
グン−1−エン−3−オン、20−エチル−21−(4
−メトキシフェニル)−4−アザ−5α−プレグン−1
−エン−3−オン、4−メチル−20−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エ
ン−3−オン、20−エチル−4−メチル−21−(2
−ピリミジニル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エ
ン−3−オン、4,21−ジメチル−21−(4−ピリ
ジル)−4−アザ−5α−プレグナ−1,20−ジエン
−3−オン、21−メチル−21−(2−チエニル)−
4−アザ−5α−プレグナ−1,20−ジエン−3−オ
ン、21−メチル−21−(1−イミダゾリル)−4−
アザ−5α−プレグナン−3−オン、4,21−ジメチ
ル−21−(4−カルバモイルフェニル)−4−アザ−
5α−プレグン−1−エン−3−オン、4−メチル−2
1−(4−メトキシフェニル)−4−アザ−5α−プレ
グナン−3−オン、4−メチル−17−((4−クロ
ロ)フェニルメチル)−4−アザ−5α−アンドロスタ
ン−3−オン、N−(1,1−ジメチルエチル)−4−
(4−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−プレグン
−21−イル)ベンズアミド、4−メチル−21−(3
−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−20−エン
−3−オン、21−(2−ピラジニル)−4−メチル−
4−アザ−5α−プレグ−20−エン−3−オン、4−
メチル−21−(2−ピラジニル)−4−アザ−5α−
プレグナン−3−オン、4−メチル−24−ノル−4−
アザ−5α−コラン−23−ニトリル、4−メチル−3
−オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−カルボ
ニトリル、24−ノル−4−アザ−5α−コル−1−エ
ン−23−ニトリル、24−ノル−4−アザ−5α−コ
ラン−23−ニトリル、4−メチル−24−メル−4−
アザ−5α−コル−1−エン−23−ニトリル、3−オ
キソ−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−21−カ
ルボニトリル、3−オキソ−4−アザ−5α−プレグナ
ン−21−カルボニトリル、4−メチル−3−オキソ−
4−アザ−5α−プレグナン−21−ニトリル、4−メ
チル−3−オキソ−4−アザ−5α−コラン−24−ニ
トリル、3−オキソ−4−アザ−5α−コル−1−エン
−24−ニトリル、4−メチル−3−オキソ−21−ノ
ル−4−アザ−5α−コラン−24−ニトリル、3−オ
キソ−21−ノル−4−アザ−5α−コラン−24−ニ
トリルがあり、これらに相当する、4−位の水素をメチ
ル基またはエチル基で置換し、および/またはデルタ1
位二重結合が存在する化合物をも包含する。また、本発
明の目的の一つには、薬理学上容認できる塩、すなわち
塩酸、臭化水素、酢酸、パモエート等も含まれており、
この場合塩基性ヘテロアリール基が存在する。すなわ
ち、4−ピリジルは、溶解度または加水分解性を改良す
る目的として投与剤形に使用でき、または徐放剤あるい
はプロドラッグ製剤として使用することができる。本発
明中のXVIIで示される新規な化合物は、次の式で示
されるように、適当なステロイド17−カルボキサアル
デヒドおよびケトンを反応開始物質として使用する方法
により調製する。
【化255】 アルデヒド化合物Aは、17−(2−ピリジルチオ)カ
ルボキシレート−4−メチル−5α−アンドロスタン−
3−オンを反応開始物質として、ラネーニッケルで17
β−カルビノールとし、これをピリジンクロロクロメー
トで酸化することにより調製する(J.Med.Che
m.1986,vol.29,No.11,p.229
9,化合物10bgを参照のこと)。反応開始物質であ
る2−ピリジルチオエステルは、17−COOMe誘導
体を加水分解して酸にし、この酸を2,2′−ジピリジ
ルジスルフィドと不活性溶媒すなわちクロルベンゼン中
で反応させて得ることができる。アルデヒド化合物B
は、水素化リチウムアルミニウムによる17β−(N−
メチル−N−メトキシ)−カルボキサアミド−5α−4
−アザ−アンドロスト−1−エン−3−オンを還元して
得られる(調製には米国特許第5,061,801号を
参照し、次の「反応開始物質の調製」の項にも記載され
ている事項を参照すること)。 アルデヒド化合物C
は、アルデヒドBに記載されている事項と同様の方法
で、二次反応生成物として入手することができる。
(「反応開始物質の調製」にある調製法をも参照するこ
と)。4−エチル誘導体に相当する化合物は、DMF中
で4−NH誘導体を、例えばヨウ化エチル、水素化ナト
リウムを介して、室温でアルキル化する常法で得られる
ことに留意すること。フローシートXXVに見られるよ
うに、アルデヒド化合物A,B、およびCは、指示する
ようにホスホン酸試薬と反応させることもできる。ここ
でRは前述のとおりであり、Rは水素またはメチル
基であり、Rは汎用遊離エステルアルキル基、たとえ
ばメチル基またはエチル基であり、これによりD−20
オレフィン類が生成する。一般に、ホスホン酸イリド試
薬とアルデヒド化合物との反応過程は、Wittig反
応をもとにしたWadsworth−Emmons改良
法に記載した条件と近似している。(Chem.Re
v.74,p.87,1974およびJACS Vo
l.83,p.1733,1961年を参照のこと)。
ホスホン酸イリドを無水条件下で、水素化物試薬すなわ
ち水素化ナトリウムと共にアルデヒド化合物と約1:1
のモル比で反応させ、また、乾燥溶媒すなわちジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシドなどと共に、
通常は窒素などの無水条件下で、約50−100℃でホ
スホン酸試薬と1:1のモル比で反応させるが、80−
85℃で約1−4時間反応させることが好ましい。後処
理は定型的であり、有機液体抽出物を脱水し、溶媒を留
去し、クロマトグラフィーに付し、粗製物を蒸留または
再結晶させて、XVIIの式に示す種類の目的物を得
る。反応開始物質であるホスホン酸類は、文献中の既知
の合成方法により調製することができる。利用できる方
法の一つにアルブゾフの改変法があるが、これは、クロ
ロメチル−アリールまたはヘテロアリール化合物、すな
わち塩酸チエニルメチルをアルキルフォスファイトすな
わちトリエチルリン酸と125−175℃で1−10時
間反応させる。常用の後処理により反応開始物質として
のホスホン酸化合物すなわちジエチル2−チエニルメチ
ルホスホン酸を得ることができる。
【化256】
【化257】 あるいは、クロロメチルヘテロアリール化合物(例え
ば、4クロロメチルピリジン)を亜リン酸ジエチル及び
水素化ナトリウムと、約80〜100℃で数時間反応さ
せると、所望のホスホネート出発物質を製造し得る。代
表的な合成は、“Preparation of St
arting Materials”部分に記載されて
おり、ホスホネート出発物質の代表例は、以下の通りで
ある。 ジエチル2−チエニルメチルホスホネート ジエチル4−ピリジルメチルホスホネート ジエチル4−メチルベンジルホスホネート ジエチルベンジルホスホネート ジエチル4−クロロベンジルホスホネート ジエチル3−クロロベンジルホスホネート ジエチル2−クロロベンジルホスホネート ジエチル2−ピリジルメチルホスホネート ジエチル3−チエニルメチルホスホネート ジエチル2−フラニルメチルホスホネート ジエチル2−フルオロベンジルホスホネート ジエチル3−ピリジルメチルホスホネート ジエチル4−エトキシカルボニルベンジルホスホネート ジエチル4−(フェニルアミノカルボニル)ベンジルホ
スホネート. フローシートXXVIに概略したように、Δ20オレフ
ィンIIIa及びIIIcは、好適な溶媒(例えば、メ
タノール、エタノール、ジオキサン、酢酸等)中、室温
で、1〜50psig水素雰囲気で炭素上の10%パラ
ジウムで還元すると、IVa及びIVcを形成し得る。
化合物IVcは、ジクロロジシアノベンゾキノンを使用
してDollingらの方法[JACS(1988),
Vol110,pp 3318−3319]によりさら
に反応して、Δ’オレフィンIVbを形成し得る。ある
いは、IVbは、還流クロロベンゼン中、無水ベンゼン
セレン酸とIVcと反応させることにより形成し得る。
IIIb及びIVbの4−窒素は、例えば乾燥ジメチル
ホルムアミド溶媒中、水素化ナトリウムの存在下でヨウ
化メチルでアルキル化して、IIId及びIVdを形成
し得る。フローシートA中好適な化合物の4−メチル基
は4−エチル基と置換して、IIIa、IVa、III
d及びIVdの対応する4−エチル類似物を製造し得る
ことは特記すベきである。アルデヒドA、B及びCを、
Wittig反応のWadsworth−Emmons
変形のジエチルメチル−ベンジルホスホネート(米国特
許第4,515,883号)及びフローシートXXVI
に概略した4−窒素で水素化、アルキル化し、次いで脱
水素した対応する生成物と反応させると、化合物III
a−d及びIVa−d(但し、R=フェニル、R
メチルである)が得られる。メチルケトンD(以下のフ
ローシートXXVII参照)及びその生成法は、G.
H.RasmussonらのJ.Med.Chem.,
1984,Vol.27,p.1690−1701に記
載されている(化合物4d参照)。これらの化合物は、
S−(2−ピリジル)アンドロスタン−3−オン−17
β−チオ−カルボキシレートと塩化メチルマグネシウム
を、好適なグリニヤール条件下で反応させることにより
製造し得る。メチルケトンEは、N−メトキシ−N−メ
チル−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−17β−カルボキサミドを、テトラヒドロフ
ラン中、過剰の臭化メチルマグネシウムと反応させるこ
とにより製造し得る。上記17−メチルケトンD及びE
を、同様の方法で上記ホスホネートイリドと反応させる
と、以下のフローチャートXXVIIに記載の如く20
−メチルプレグン−20−エン−3−オン化合物III
i及びIIIjが得られる。
【化258】
【化259】
【化260】 フローシートXXVIIに概略の如く、IIIe及びI
IIfを上記の如く水素化してIVe及びIVfを生成
し得る。化合物IVfは、上記の如くΔ’−化合物IV
gに脱水素化し得る。化合物IIIf及びIVgを4−
窒素でメチル化してIIIg及びIVhを製造し得る。
アミドを臭化エチルマグネシウムと反応してD及びE
のエチルケトン型を生成し得る。フローシートBで概略
した反応を使用して、20−エチルの代わりに20−メ
チルを有する化合物IIIe−g及びIVe−hを製造
し得る。ケトンF(フローシートXXVIII)は、例
えばJones試薬を使用して対応する17β−オール
の酸化を含む通常方法により製造し得、この化合物は従
来公知である[J.Med.Chem.1984,Vo
l.27,p.1690−1701(G.H.Rasm
ussonら)、p1693化合物22参照]。ケトン
G及びHは、上記文献に記載の対応する17β−アルコ
ールのJones試薬酸化により製造し得る。フローシ
ートXXVIに記載の反応を使用して、ケトンF、G及
びHを、フローシートCに記載の如く化合物IIIh−
k及びIVh−lに転換する。以下の実施例67に記載
のごとく、17β−3−フェニルプロピル化合物は、ジ
エチルベンゾイルメチルホスホネートを用いるホスホネ
ートオレフィン化、続いてエタノール中、炭素触媒上に
担持したパラジウムを使用する水素化によりケトン及び
二重結合を還元することにより、アルデヒドから製造し
得る。フローシートXXVIに概略した反応シークエン
スを使用して、4−H、Δ’−4−H及び4−CH
Δ’類似物は、アルデヒドAまたはBから出発して製造
し得る。
【化261】 フローシートXXVIIIに記載の如く、17β−3−
フェニルブチル化合物56は、ケトンFからヘキサメチ
ルジシルアジ化カリウム及びN−フェニルトリフルオロ
メタンスルフィンイミドでΔ16−17−トリフルオロ
メチルスルホネート57に転換することにより製造し得
る[Tetrahedron Lett.24,979
(1983)]。4−フェニル−1−ブチンと57のパ
ラジウム触媒カップリング[Synthesis,32
0(1986)]により、エニン58が得られ、これを
水素化すると、所望の17β−3−フェニル−ブチル化
合物56が得られる。
【化262】
【化263】
【化264】
【化265】 実施例68に記載の如く、ニトリル54(R=CH
H)を、トリフルオロ酢酸及び無水トリフルオロ酢酸中
の亜硝酸ナトリウムを用いる同類カルボン酸(55、R
=CH、H)上の“二次”ベックマン転移により製造
した[J.ofLipid Research 29
1387(1988)]。他のニトリルの合成は、フロ
ーシートXXXに概略されている。プレグナン−21−
カルボニトリル59及び60は、ジエチルシアノメチル
ホスホネートを用いるホスホネートオレフィン化[St
eroids 27,431(1976)]、次いでメ
タノール中、マグネシウムで還元[J.Org.Che
m.40,127(1975)]により、ケトンF及び
Gから製造し得る。同一反応手順により、ケトンEはΔ
l−4−H−24−またはコラン−23−ニトリル61
及びその還元生成物62に転換できる。24−コラン−
24−カルボニトリル63は、塩化オキサリルで第1級
アミドに転換し、次いでピリジン中POClで脱水す
ることによりコラン酸55から製造し得る[J.Me
d.Chem.29,2298(1986)]。同様
に、57と3−butynoic酸及び4−penty
noic酸のパラジウムで触媒したカップリング、次い
で水素化により製造した17−酪酸(64,n=1)及
びバレリン酸(n−2)は、ニトリル66(n=1,
2)に転換し得る。実施例67 4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロスト−5−エ
ン−3−オン−17β−オール、t−ブチルジメチルシ
リルエーテル(68)の合成 実施例8の生成物[17β−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−7β−メチル−5−オキソ−A−ノル−
3,5−セコアンドロスタン−3−オイック酸]840
mgの5mlエチレングリコール中溶液に、酢酸ナトリ
ウム1.5g及びメチルアミン塩酸塩737mgを添加
した。反応混合物を180℃で4時間撹拌後、混合物を
冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、次いで脱水
して濃縮すると、粗な表記化合物68が得られた。プロ
トンNMRにより、構造を確認した。実施例68 4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロスト−5−エ
ン−3−オン−17β−オール(69)の合成 実施例67の化合物68(700mg)のアセトニトリ
ル20ml中溶液に、0℃で、HF水溶液500μlを
添加した。反応混合物を1時間撹拌後、HFを炭酸ナト
リウム水溶液で中和し、水で希釈し、真空下でアセトニ
トリルを除去して、残渣を酢酸エチルで抽出した。有機
層を脱水し、濃縮すると、粗な表記化合物69が得ら
れ、これをさらにシリカゲルの分取クロマトグラフィー
(クロロホルム:アセトン−3:1)で精製した。実施例69 4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロスタン−3−
オン−17β−オール(70)の合成 実施例68の化合物69(350mg)の酢酸10ml
溶液中に、二酸化プラチナ100mgを添加し、得られ
た混合物を空けて水素でフラッシュした。反応混合物を
室温で、40Psig水素圧下で一晩振蕩した。溶液を
濾過して濃縮した。残渣を酢酸エチルで取り出し、有機
層を真空下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、NaHCO
水溶液、塩水で洗浄し、脱水し、濃縮すると、表記化
合物12が得られた。マススペクトル:320(M+
1).実施例70 17β−ピバロイルオキシ−4,7β−ジメチル−4−
アザ−アンドロスタン−3−オン(71)の合成 実施例69の化合物70(60.2mg)の塩化メチレ
ン4ml及びピリジン200ml溶液に、DMAP(4
−ジメチルアミノピリジン)15mg次いで塩化ピバロ
イル(即ち、トリメチルアセチルクロリド)68.66
mgを添加した。24時間撹拌後、反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、水、次いで炭酸ナトリウム水溶液及び塩
水で洗浄した。有機層を脱水し、濃縮すると残渣が得ら
れ、これをシリカゲルの分取クロマトグラフィー(クロ
ロホルム/アセトン=3:1)で精製すると、純粋な表
記化合物71が得られた。プロトンNMRで構造を確認
した。実施例71 17β−(t−ブチルアミノカルボニルオキシ)−4,
7−ジメチル−5α−4−アザ−アンドロスタン−3−
オン(72)の合成 化合物70(51mg)の塩化メチレン4ml中溶液
に、DBU(200μl)次いでt−ブチルイソシアネ
ート(63.65mg)を添加した。混合物を室温で4
8時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機
層を水、塩水で洗浄し、濃縮して残渣をシリカゲルの分
取クロマトグラフィー(CHCl/アセトン=3:
1)で精製すると、純粋な表記化合物72が得られた。実施例72 17β−メトキシカルボニル−4−メチル−4−アザ−
アンドロスト−5−エン−3,7−ジオンの合成 実施例3と同様の酸化方法により、公知の17β−メト
キシカルボニル−4−メチル−4−アザ−5α−アンド
ロステン−3−オンを同様に処理すると、表記化合物が
得られた。以下の表5には、上記記載の化合物の幾つか
の特徴的なプロトンNMRの値(40MHz,CDCl
)が列記されている。データ中では、s=一重線、d
=二重線、m=多重線、J=カップリング定数である。
吸収値は、del(d)単位として表されC−18、C
−19及びメチルプロトン並びに分子の特徴的な位置に
関連するプロトンについて記載されている。ステロイド
の番号付けは、以下の構造に表されているとおりであ
る。
【化266】
【表15】
【表16】 本発明には、以下の化合物:4,7β−ジメチル−4−
アザ−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン、17
−キシミノ−4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−ア
ンドロスタン−3−オンも含まれる。本化合物は、17
−オンの製造に関するRasmussonら[J.Me
d.Chem.29,2998−2315(198
6)]による同様の方法により製造し得る。次いで17
−オンは、アンモニア、置換アミン、ヒドラジン、置換
ヒドラジンと、上記化合物を製造する同様の公知方法に
より反応し得る。本発明の範囲に含まれるものとして
は、4−N−X類似物(XはOH、NHまたはSCH
である)が挙げられる。4−N−OH及び4−N−N
誘導体は、Rasmussonら[J.Med.C
hem29,2998−2315(1986)]の記載
の如く出発物質のアンドロスタンに関してseco酸環
A閉鎖でメチルアミンの代わりに、各々ヒドロキシルア
ミンまたはヒドラジンを導入することにより製造し得
る。さらに、飽和4−N−Hアンドロスタンのアニオン
の反応では、アニオンはN−NH前駆体から水素化ナト
リウムにより製造できるが、メチルスルフェニルクロリ
ドは、対応する4−N−S−CH誘導体を製造し得
る。従って、4−N位の置換体としては、OH、NH
及びCHも挙げられる。本発明は、さらに、一般的な
構造式XXII:
【化267】 [式中、点線“a”は、存在する場合の二重結合を示し
ており;Rは、水素、メチル、エチル、ヒドロキシル、
アミノ及びメチルチオから選択され;R20は、水素ま
たはメチルから選択され;nは、0〜10の整数であ
り; Rは、(a)COR(但し、Rは、C〜C10
アリール、置換C〜C10アリール及びヘトロアリー
ルである); (b)CONHR(但し、Rは、置換フェニル、ヘ
テロアリール、置換ヘテロアリールまたはC〜C12
シクロアルキルである); (c)CO(但し、Rは、C〜C10アリー
ル、置換C〜C10アリールまたはC〜C12シク
ロアルキルである) から選択され、上記アリール及びヘテロアリール基は、
ベンゾまたはもう1つのヘテロアリール環と融合し得、
1個以上の置換体でさらに置換され得る]の4−アザ−
5α−アンドロスタン−3−オンの新規17β−エステ
ル、アミド及びケトン誘導体並びに、医薬的に許容可能
な塩及びそのエステルも開示する。点線“a”は、独立
して二重結合であり得、存在する場合、化合物はΔ−1
−エンである。R及びRは、フェニル、ベンジル、
1−及び2−フェネチル及びナフチルを含むC〜C
10アリールであり得る。Rは、フェニル基であり得
る。R及びRは、完全に不飽和である5〜6員のヘ
テロアリール基、例えば1〜4個の窒素原子を含むもの
(例えば、ピリジル、ピリル、イミダゾリル、テトラゾ
イル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラゾリルまたはト
リアゾリル);1〜2個の酸素または硫黄原子を含むも
の(例えば、チエニル、フラニル);または1〜2個の
窒素原子と組み合わせたもの(例えば、イソチアゾリ
ル、チアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリルまたは
チアジアゾリル);またはベンゾ環と融合したもの(例
えば、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソ
ベンゾフリル、インドリル、カルバゾリル)またはもう
1個のヘテロアリール環と融合したもの(例えば、プリ
ニル)等であり得る。R及びRのC〜C12シク
ロアルキルは、1−、2−アダマンチル、ノルボルニル
及びビシクロ[2.2.2.]オクチルであり得る。置
換により化学的に不活性ではあるが、生化学的に活性な
5α−レダクターゼ阻害剤を導くという条件の元で、R
及びRのアリールまたはヘテロアリール環並びにR
のフェニル基は、未置換または以下の1個以上の置換
基により置換されていてもよい。環置換体としては、C
〜C直鎖または分岐アルキル(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−
ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシル、イソヘキシル、n−ブチル、n−オクチル、
イソオクチル、t−オクチル等);C〜C直鎖また
は分岐アルケニル(例えば、エテニル、1−プロペニ
ル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3
−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキセニル、1−ヘ
プテニル、1−オクテニル、2−オクテニル等);C
〜Cシクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−メチ
ル−シクロブチル、ジクロペンチル、シクロヘキシル、
1−メチル−シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシ
ル、2−エチルシクロヘキシル等);C〜Cアルキ
ニル(例えば、1−エチニル、1−プロピニル、2−プ
ロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、1−ヘキシ
ニル、1−ヘプチニル、1−オクチニル);CONR
[式中、R及びRは、独立して、H、上記定義
通りのC〜Cアルキル、上記定義通りのC〜C
シクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル(トリフ
ルオロメチル、ペルフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、好ましくはペルフルオロアルキル);以下に記載の
フェニルまたは置換フェニルである];COR(式中
は上記定義通りであり、アセチル、イソブチルカル
ボニル、ベンゾイル等を含む);S(O)(式
中、nは0〜2であり、Rは上記定義通りであり、メ
チルスルフィニル、メチルスルホニル、フェニルスルホ
ニル、4−クロロフェニルスルフィニル等を含む);O
COR(式中、Rは、上記定義通りであり、アセト
キシ、プロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ、4−ク
ロロベンゾイルオキシ等を含む);SONR
(式中、R及びRは、上記定義通りであり、スル
ホンアミド、N−メチルスルホンアミド、N−フェニル
スルホンアミド、N,N−ジメチルスルホンアミド等を
含む);NR(CO)R(式中、R及びRは上
記定義通りであり、アセチルアミノベンゾイルアミノ、
N−メチルベンゾイルアミノ等を含む);NR(C
O)NHR(式中、R及びRは上記定義通りであ
り、ウレイド、N−メチルウレイド、N−メチル−N
−フェニルウレイド等を含む);NHSO(式
中、Rは上記定義通りであり、メチルスルホニルアミ
ノ、フェニルスルホニルアミノ等を含む);OR(式
中、Rは上記定義通りであり、メトキシ、フェノキ
シ、4−クロロフェノキシ等を含む);NR(式
中、R及びRは上記定義通りであり、アミノ、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ等を含む);シア
ノ、ニトロ、ハロ(フルオロ、クロロ、臭素及びヨウ素
を含む);ペルハロC〜Cアルキル(トリフルオロ
メチル、ペルフルオロエチル、トリクロロメチル等を含
む);CO[式中、Rは上記定義通りであり、
COCH、COPh、CO−(1−アダマンチ
ル)等;フェニル及び式:
【化268】 {式中、R〜R10は各々、上記定義の1個以上の置
換基を表し得、水素、4−クロロフェニル、4−フルオ
ロフェニル、4−メトキシフェニル、4−フェノキシ等
を含む}の置換フェニルを含む]が挙げられる。他に記
載しない限り、本明細書中に記載された17−置換基
は、β配置であると考えられる。本発明の化合物のこの
基の代表例としては:21−ベンゾイル−4−アザ−5
α−プレグナン−3−オン、21−ベンゾイル−4−メ
チル−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、21−
(2−メトキシベンゾイル)−4−アザ−5α−プレグ
ン−1−エン−3−オン、4−メチル−21−(2−ト
リフルオロメチルベンゾイル)−4−アザ−5α−プレ
グン−1−エン−3−オン、20−ベンゾイル−4−メ
チル−4−アザ−5α−プレグナン−3−オン、23−
(2−フルオロベンゾイル)−4−メチル−24−ノル
−4−アザ−5α−コラン−3,23−ジオン、23−
(3−ピリジル)−24−ノル−4−アザ−5α−コル
−1−エン−3,23−ジオン、4−メチル−24−
(2−ピリジル)−21−ノル−4−アザ−5−コラン
−3,24−ジオン、17β−[5−(3−クロロベン
ゾイル)ペンチル]−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オン、17β−(6−ベンゾイルヘキシル)−4
−メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
ン、17β−(10−ベンゾイルデシル)−4−アザ−
5α−アンドロスト−1−エン−3−オン、4−メチル
−21−(2−チエニル)−4−アザ−5α−プレグナ
ン−3,21−ジオン、24−(2−ピラジニル)−4
−アザ−5α−コル−1−エン−3,24−ジオン、4
−エチル−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−4−ア
ザ−5α−プレグナン−3−オン、N−(4−アセチル
フェニル)−4−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α
−プレグナン−21−カルボキサミド、N−(4−アセ
チルフェニル)−3−オキソ−4−アザ−5α−プレグ
ナン−21−カルボキサミド、4−メチル−3−オキソ
−N−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン
−21−カルボキサミド、3−オキソ−N−(4−ピリ
ジル)−4−アザ−5α−プレグナン−21−カルボキ
サミド、N−(2−アダマンチル)−3−オキソ−4−
アザ−5α−プレグナン−21−カルボキサミド、N−
(2−アダマンチル)−4−メチル−3−オキソ−4−
アザ−5α−プレグナン−21−カルボキサミド、3−
オキソ−N−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレ
グナン−21−アミド、4−メチル−3−オキソ−4−
(4−ピリジル)−4−アザ−21−ノル−5α−コラ
ン−24−アミド、4−メチル−3−オキソ−N−(3
−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン−21−カ
ルボキサミド、4−メチル−3−オキソ−N−(2−ピ
リジル)−4−アザ−5α−プレグナン−21−カルボ
キサミド、N−(1−アダマンチル)−4−メチル−3
−オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−20(S)−
カルボキサミド、N−(4−アセチルフェニル)−4−
メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−2
0(S)−カルボキサミド、N−(4−クロロフェニ
ル)−4−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−コラ
ン−24−アミド、N−(4−アセチルフェニル)−4
−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−コラン−24
−アミド、3−オキソ−N−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−アザ−5α−コラン−24−アミド、
4−メチル−3−オキソ−N−(4−ピリジル)−24
−ノル−4−アザ−5α−コラン−24−アミド、N−
(1−アダマンチル)−11−(4−メチル−3−オキ
ソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−イル)
ウンデカンアミド、N−(2−ピリジル)−6−(4−
メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン
−17β−イル)ヘキサンアミド、N−(3−ピリジ
ル)−5−(3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロス
ト−1−エン−17β−イル)ペンタンアミド、N−
(2−チエニル)−7−(4−メチル−3−オキソ−4
−アザ−アンドロスタン−17β−イル)ヘプタンアミ
ド、3−オキソ−N−(2−ピラジニル)−4−アザ−
5α−プレグナン−21−アミド,4−メチル−3−オ
キソ−N−(2−t−ブチルフェニル)−4−アザ−5
α−コラン−24−カルボキサミド、4−メチル−3−
オキソ−N−(2−シアノフェニル)−4−アザ−コル
−1−エン−24−カルボキサミド、N−(2−ビシク
ロ[2.2.2]オクチル)−9−(3−オキソ−4−
アザ−5α−アンドロスタン−17β−イル)ノナンア
ミド、1−アダマンチル−4−メチル−3−オキソ−4
−アザ−5α−プレグナン−20(S)−カルボキシレ
ート、フェニル4−メチル−3−オキソ−4−オキソ−
4−アザ−5α−プレグナン−20(S)−カルボキシ
レート、2−(t−ブチル)フェニル4−メチル−3−
オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−カルボキ
シレート、2−メトキシフェニル−4−メチル−3−オ
キソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−カルボキシ
レート、フェニル−3−オキソ−4−アザ−5α−プレ
グナン−21−カルボキシレート、フェニル4−メチル
−3−オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−カ
ルボキシレート、フェニル5−(4−メチル−3−オキ
ソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−イル)
ペンタノエート、2−(t−ブチル)フェニル 3−オ
キソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−オエート、
2,6−ジメトキシフェニル3−オキソ−4−アザ−5
α−プレグン−1−エン−21−オエート、2−アダマ
ンチル8−(4−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−17β−イル)オクタノエート、
2,6−ジメチルフェニル 3−オキソ−4−アザ−5
α−プレグン−1−エン−21−オエート、2,6−ジ
クロロフェニル 4−メチル−3−オキソ−4−アザ−
5α−プレグン−1−エン−21−エート、フェニル1
0−(4−メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−17β−イル)デカノエート、N,4−ジ
メチル−3−オキソ−N−(4−ピリジル)−4−アザ
−5α−プレグナン−21−アミド、N−メチル−3−
オキソ−N−(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレ
グナン−21−アミド、4−メチル−3−オキソ−N−
(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン−20
−カルボキサミド、4−メチル−3−オキソ−N−(3
−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグナン−20−カ
ルボキサミド、4−メチル−3−オキソ−N−(2−ピ
リジル)−4−アザ−5α−プレグナン−20−カルボ
キサミド、4−メチル−3−オキソ−N−(4−ピリジ
ル)−4−アザ−5α−コラン−24−アミド、4−メ
チル−3−オキソ−N−(3−ピリジル)−4−アザ−
5α−コラン−24−アミド、4−メチル−3−オキソ
−N−(2−ピリジル)−4−アザ−5α−コラン−2
4−アミド、3−オキソ−N−(4−ピリジル)−4−
アザ−5α−プレグン−1−エン−20−カルボキサミ
ド、3−オキソ−N−フェニル−4−アザ−5α−プレ
グン−1−エン−21−カルボキサミド、N−(4−メ
トキシフェニル)−3−オキソ−4−アザ−5α−プレ
グン−1−エン−21−カルボキサミド、N−(2−イ
ミダゾリル)−3−オキソ−4−アザ−5α−プレグン
−1−エン−21−カルボキサミド、3−オキソ−N−
(4−ピリジル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エ
ン−21−カルボキサミド、3−オキソ−N−(3−ピ
リジル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−21
−カルボキサミド、3−オキソ−N−(2−ビリジル)
−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−21−カルボ
キサミド、3−オキソ−N−(1,2,4−トリアジン
−3−イル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−
21−カルボキサミド、3−オキソ−N−(3−キノリ
ニル)−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−21−
カルボキサミド、3−オキソ−N−(4−ピリジル)−
4−アザ−5α−コル−1−エン−24−アミド、3−
オキソ−N−(3−ピリジル)−4−アザ−5α−コル
−1−エン−24−アミド、3−オキソ−N−(2−ピ
リジル)−4−アザ−5α−コル−1−エン−24−ア
ミドが挙げられ、対応する化合物(但し、4−水素置換
基は、メチルまたはエチル基で置換されているか及び/
またはΔ−1二重結合が存在する)も挙げられる。これ
らを製造するための出発物質は、好適なカルボン酸
16173437404563
6468及び78(これらの番号は、実施例73〜8
4を参照する)である。これらのカルボン酸の源は、以
下の通りである。酸の合成については、J.Med.
Chem.1984,Vol.27,p1690に記載
されている。酸は、酸と同一方法にて製造した。酸
の製造については、J.Med.Chem.198
4,Vol.27,p.1690に記載されている。酸
16及び17の合成については、以下の実施例73に記
載されている。アルデヒド50は、メチル(ジエチルホ
スホノ)アセテートのアニオンと反応させると、オレフ
ィン性Horner−Wadsworth反応生成物
が得られる。水素化して飽和エステル52とし、次い
でメタノール中、KOH水溶液で鹸化すると化合物17
が得られる。対応する4−メチルアルデヒドから出発し
て、同一反応手順(J.Med.Chem.1986
Vo1.29,p.2304,化合物10bg)によ
り、酸16が得られる。酸34は、以下の実施例82に
概略の通りに製造した。ニトリル58を、メタノール中
無水HClでイミノエステルに転換し、次いで水で処理
することによりメチルエステル59に転換した。KOH
鹸化により酸34が得られる。酸37は、化合物16
Arndt−Eistertホモログ化により合成し
た。イソブチルクロロフォーメート及びN−メチルモル
フォリンとの混合無水物として16を活性化し、ジアゾ
メタンとの反応により、ジアゾケトン53が得られた。
メタノール中、化合物53を安息香酸銀で触媒して分解
すると、類似メチルエステル54が得られた。鹸化によ
り対応する酸37が得られた。酸41及び65の合成
は、J.Med.Chem.1986 Vol.29,
p.2300に記載されている。酸4563及び64
は、以下の実施例83に記載の反応シークエンスにより
製造した。Synlett.1991 P.409;
J.Org.Chem.1992 Vol.57,p.
973に記載の方法を使用して、メチル4−ペンチノエ
ートとΔ16−17−トリフレート60のパラジウム触
媒カップリングにより、エニン61が得られた。炭素上
に担持したパラジウムで触媒した水素化により、飽和エ
ステル62が形成し、KOH鹸化により化合物45が得
られた。メチル 5−ヘキシノエート及び10−ウンデ
シノイン酸を使用して同一反応シークエンスにより、酸
63及び64が得られた。上記酸から出発して、以下に
記載且つ実施例に説明した方法を使用して、表5に列記
した新規ケトン、アミド及びエステルを合成した。ケト
32及び33の合成は、実施例5及び6に記載した。
J.Med.Chem.1986 Vol.29,p.
2310に記載の方法を使用して、酸16及び17を、
トリフェニルホスフィン及び2,2’−ジチオジピリジ
ンとの反応により、2−チオピリジルエステル55及び
56に転換した(実施例77)。これらの2−チオピリ
ジルエステルとフェニル−塩化マグネシウムとの低温反
応により、フェニルケトン32及び33が得られた(実
施例78)。表5に列記したアミドは、種々の方法で合
成した。ヒンダードでない酸16173437
4162636468及び78に関しては、好
適なアミン及びアニリンとの4−ジメチルアミノピリジ
ン(DMAP)で触媒したカルボジイミドで仲介した縮
合を使用した。ジシクロヘキシルカルボジイミド(実施
例3)または水溶性1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(実施例80)
のいずれかを使用した。よりヒンダードな酸及び
関しては、イソブチルクロロフォーメート及びN−メチ
ルモルフォリンを用いた混合無水物の形成、次いで好適
なアミンとの反応(実施例76)が最良の方法であるこ
とが知見された。最もヒンダードな酸の場合には、塩
化オキサリルで酸クロリドを形成するか(実施例81)
またはこれを2−チオピリジルエステルに転換するか
(実施例77)により、アミンとの反応させるために酸
を活性化させることが必要であった。ヒンダードまたは
未反応性アミン(例えば、1−アダマントアミンまたは
4−アセチルアニリン)に関しては、2−チオピリジル
エステルだけ(実施例77)またはトリフルオロメチル
スルホン酸銀触媒を使用した反応(実施例79)を使用
してアミド誘導体を形成した。表5に列記したエステル
誘導体は、対応するアミド誘導体の形成に使用したのと
同一方法(実施例75、79及び80)を使用して、好
適な酸及びアルコールまたはフェノールから形成した。
フローシートXXXIIに概略し、且つ実施例84に記
載したように、4−Hエステル(II)は、ジクロロジ
シアノベンゾキノンを使用するDollingらの方法
(J.Amer.Chem.Soc.1988,Vo
l.110,p.3318−3319)により、対応す
るΔ−4−Hエステル(III)に転換し得る。この
方法を使用して、4−Hエステル52及び59aをΔ
−4−Hエステル69及び79に転換した。後者のエス
テルは、水性t−ブタノール中の水酸化リチウムを用い
る鹸化により、酸68及び78に転換し得た。IIのI
IIへの同一変換は、ベンゼンセレネン酸無水物を使用
しても実施し得る(J.Med.Chem.1986
Vol.29,p.2298−2315)。さらにII
及びIIIは、DMFまたはDMSO中で水素化ナトリ
ウムを使用してヨウ化メチルまたはヨウ化エチルで4−
N上でアルキル化すると、4−メチル−若しくは4−エ
チル−4Hエステル(IV)または4−メチル−若しく
は4−エチル−Δエステル(V)が得られる。II及
びIIIは、水素化ナトリウム及びメタン−スルフェニ
ルクロリド(MeSCl)との反応により、4−SMe
エステルIV及びVに転換し得る。II及びIIIは、
ヒドロキシルアミン−0−スルホン酸でアミン化し、次
いでオキソン−アセトン試薬で酸化すると、各々4−N
及び4−OHエステルIV及びVが得られる。エス
テル(II〜V)の鹸化後、4−水素、メチル、エチ
ル、ヒドロキシ、アミノまたはメチルチオ置換基を含
み、任意にΔを含む出発物質の酸が得られる。実施例
73〜83の方法を使用すると、これらの酸は、対応す
るケトン、アミド及びエステル誘導体に転換し得る。
【化269】 実施例73 3−オキソ−4−アザ−5α−プレグナン−21−カル
ボン酸(17)
【化270】 DMSO 12ml中のアルデヒド(1.0g,3.3
2mmol)の懸濁液に、水素化ナトリウム(14.6
mg,3.65mmol,鉱油中60%)及びメチルジ
エチルホスホノアセテート(698μl,3.65mm
ol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下、80℃で1
時間加熱した。透明溶液を冷却し、希塩酸と塩化メチレ
ンの間で分けた。有機相を水、塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで脱水し、真空で濃縮すると、粗な生成物1.
2gが得られた。シリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィー(塩化メチレン:アセトン=4:1)で精製する
と、不飽和エステル[51,NMR.d=0.66
(s,3H,18−Me),0.97(s,3H,19
−Me),3.72(s,3H,OMe),5.7
(d,1H,Δ),5.82(s,1H,Δ20),
5.96(bs,1H,NH),6.79(d,1H,
Δ),6.92(dd,1H,Δ20)]956mg
が得られた。不飽和エステル51(956mg,2.6
7mmol)をメタノール80mlに溶解し、10%P
d/C(300mg)、40℃で3時間水素化(40
p.s.i.)した。混合物をセライトパッドで▲ろ▼
過し、温メタノールで洗浄した。▲ろ▼液を真空で濃縮
すると、飽和エステル52(938mg)が得られた。
飽和エステル52(938mg,2.59mmol)
を、9M KOH 863μlを含むメタノール9ml
に溶解し、1時間還流した。混合物を小容量に濃縮し、
水100mlを添加した。混合物を10℃に冷却し、濃
塩酸でpH1とした。得られた沈澱を▲ろ▼過し、水で
洗浄し、吸引乾燥し、真空オーブンで60℃(25i
n.)で18時間乾燥すると、酸17(830mg)が
得られた。実施例74 3−オキソ−4−メチル−4−アザ−5α−21−ノル
コラン酸(37)
【化271】 窒素下、−20℃で、酸16(763mg,2.66m
mol)及びN−メチルモルフォリン(296ml,
2.66mmol)のTHF60ml中の溶液にイソブ
チルクロロフォーメート(352μl,2.66mmo
l)を滴下添加した。混合物を−20℃で40分撹拌
し、▲ろ▼過し、加熱せずにロータリーエバポレーター
中でその1/4容積まで真空濃縮した。混合物を窒素
下、−10℃に冷却し、新しく調製した過剰のジアゾメ
タン(12mmol)のエーテル溶液を添加した。室温
で18時間撹拌後、(過剰のジアゾメタンを除去するた
めに)窒素を溶液中に20分ふかして、混合物を真空で
濃縮した。残渣を塩化メチレン−水で分け、有機相を5
%酢酸、水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水
し、真空で濃縮すると、粗生成物(オイル)1.1gが
得られた。シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー
(塩化メチレン:アセトン=4:1)で精製すると、ジ
アゾケトン53(350mg) が得られた。ジアゾケ
トン53(224mg,0.681mmol)をメタノ
ール1mlに溶解し、トリエチルアミン中安息香酸銀の
0.218N溶液266μl(50mg/ml)を添加
した。混合物を室温で2時間撹拌し、濃溶液を真空で濃
縮した。塩化メチレンを添加し、混合物を▲ろ▼過し
た。▲ろ▼液を希塩酸、水、飽和NaHCO、塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮する
と、粗生成物(オイル)212mgが得られた。シリカ
ゲルのフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン:
アセトン=4:1)で精製すると、メチルブチレート
(153mg)が得られた。メチルエステル54を、
還流時間を2時間とした以外には、前のケース(52
17ヘの転換)で使用したのと同一条件を使用して遊離
37に転換した。実施例75 3−オキソ−4−メチル−N−フェニル−4−アザ−5
α−プレグナン−21−カルボキサミド(23)
【化272】 16(57mg,0.158mmol)の塩化メチレ
ン2ml中溶液に、アニリン(17μl,0.190m
mol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
(45mg,0.220mmol)及び4−ジメチル−
アミノピリジン(DMAP)1mgを添加した。混合物
を室温で5時間撹拌し、▲ろ▼過して真空濃縮すると、
粗混合物96mgが得られた。1500μシリカゲルプ
レート上の分取薄層クロマトグラフィー(5%メタノー
ル/塩化メチレン)で精製し、ヘキサンですり砕くと、
アニリド23(26mg)が得られた。化合物18
242830383942及び44を上
記方法により製造した。実施例76 3−オキソ−4−メチル−N−フェニル−4−アザ−5
α−プレグナン−21−アミド(3)
【化273】 (174mg,0.50mmol)及びN−メチル
モルフォリン(61μl,0.55mmol)のTHF
10ml中溶液に、窒素下、−20℃で、イソブチルク
ロロフォーメート(66μl,0.50mmol)を滴
下添加した。混合物を−20℃で20分撹拌し、アニリ
ン(64μl,0.70mmol)と4−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP,3mg)を添加した。混合物を
−20℃で30分、次いで室温で18時間撹拌した。混
合物を真空で濃縮し、残渣を塩化メチレン−水で分け
た。有機相を希塩酸、水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで脱水し、真空で濃縮すると、粗生成物(224m
g)が得られた。シリカゲル上のフラッシュクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:アセトン=4:1)で精製す
ると、アニリド(184mg)が得られた。化合物
29及び31は、上記方法により製造した。実施例77 N−2−アダマンチル−3−オキソ−4−メチル−4−
アザ−5α−プレグナン−21−カルボキサミド(2
1)
【化274】 16(391mg,1.08mmol)のトルエン3
ml中のけんだく液に、2,2’−ジチオジピリジン
(487mg,2.16mmol)、次いでトリフェニ
ルホスフイン(567mg,2.16mmol)を添加
した。混合物を室温で18時間撹拌し、真空で濃縮し、
残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー
(塩化メチレン:アセトン=4:1)で精製すると、黄
色固体が得られた。この固体をエーテルで洗浄すると、
チオピリジルエステル55(326mg)が得られた。
同一方法を使用して、チオピリジルエステル56
66及び83を、各々カルボン酸1765
68から製造した。チオピリジルエステル55(10
5mg,0.231mmol)のTHF2.5ml中溶
液に、2−アダマンタンアミン(262mg,1.73
mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌
し、真空で濃縮し、残渣を塩化メチレン−2N HCl
で分けた。有機相を水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロ
マトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=4:1)で
精製すると、アミド21(83mg)が得られた。上記
方法を使用して、化合物14及び22を、各々チオピリ
ジルエステル57及び56から製造した。実施例78 21−ベンゾイル−4−アザ−5α−プレグナン−3−
オン(33)
【化275】 チオピリジルエステル56(100mg,0.227m
mol)のTHF4ml中溶液に、窒素下、−78℃
で、塩化フェニルマグネシウム(250μl,0.49
9mmol,THF中2M溶液)を添加した。混合物を
−78℃で45分撹拌し、0℃に放温した。反応を塩水
5滴を注意深く添加することにより停止した。混合物を
▲ろ▼過し、THF及び塩化メチレンで洗浄した。▲ろ
▼液を真空で濃縮し、残渣を塩化メチレンで溶解させ、
2N NaOH、水、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で脱水し、真空で濃縮すると、粗混合物(84mg)が
得られた。2000μシリカゲルプレート上の分取薄層
クロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=4:
1)で精製すると(4回実施)、フェニルケトン33
(20mg)が得られた。化合物32は、上記方法によ
り製造した。実施例79 N−(4−アセトフェニル)−4−メチル−3−オキソ
−4−アザ−5α−プレグナン−20(S)−カルボキ
サミド(15)
【化276】 チオピリジルエステル57(136mg,0.3mmo
l)及び4−アセチルアニリン(81mg,0.6mm
ol)のトルエン1.5ml中懸濁液に、トリフルオロ
メチルスルホン酸銀(93g,0.36mmol)のト
ルエン0.6ml中の温溶液を一度に添加した。懸濁液
を室温で2時間撹拌した。定期的にガム状の沈澱をガラ
ス棒で分散させた。懸濁液をCHClで希釈し、
水、5%水酸化アンモニウム、水及び飽和塩水で洗浄
し、脱水(MgSO)した。真空で蒸発させると、薄
黄色固体117mgが得られた。シリカゲルの分取薄層
クロマトグラフィー(1000μ,20×20cm,2
枚)プレート(塩化メチレン:アセトン=4:1)で精
製し、強いUV−活性帯を塩化メチレン−メタノール
(4:1)で溶離すると、純粋なアミド15(32m
g)が得られた。化合物10及び11を上記方法で合成
した。化合物15a15b15c6771
及び77を、トルエンの代わりにTHFを使用した以
外には上記方法により製造した。実施例80 4−メチル−3−オキソ−N−(4−ピリジル)−24
−ノル−4−アザ−5α−コラン−23−アミド(3
6)
【化277】 34(38mg,0,1mmol)の4−アミノピリ
ジン(19mg,0.2mmol)及び4−ジメチル−
アミノ−ピリジン(1mg)の塩化メチレン(0.3m
l)溶液中に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド塩酸塩(38mg,0.2m
mol)を添加した。溶液を室温で24時間保持し、塩
化メチレンで希釈し、水、希K2CO、水次いで飽和
塩水で洗浄し、脱水した(MgSO)。真空で脱水す
るとガム(45mg)が得られた。1000μシリカゲ
ルプレート(20×20cm)上、塩化メチレン中の7
%MeOHで分取薄層クロマトグラフィーを実施し、強
いUV−活性帯を塩化メチレン:メタノール(2:1)
で溶離すると、純粋なアミド36(23mg)が得られ
た。化合物7a8a354344a44b
44c46474849737475
768081及び82を上記方法により好適な酸か
ら製造した。実施例81 N−(1−アダマンチル)−4−メチル−3−オキソ−
4−アザ−5α−プレグナン−20(S)−カルボキサ
ミド(13)
【化278】 (108mg,0.3mmol)のトルエン1.3
ml中の懸濁液に、塩化オキサリル(0.24ml,
2.75mmol)を室温で添加した。30分後、揮発
分を真空で除去し、残渣をTHF1.5mlに溶解し
た。1−アダマンタンアミン(181mg,1.2mm
ol)及び4−ジメチル−アミノピリジン(3mg)の
THF1ml溶液を添加し、混合物を室温で20時間撹
拌した。THFを殆ど真空で除去し、残渣を氷水と塩化
メチレンの間で分けた。水相を塩化メチレンで2回抽出
した。混合した有機抽出物を0.5N HCl、水で洗
浄し、脱水した(MgSO)。真空で蒸発させ、残渣
をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(10m
m×18cmカラム)(酢酸エチル−アセトン=1:
1)にかけると、純粋なアミド13(47mg)が得ら
れた。実施例82 4−メチル−3−オキソ−24−ノル−4−アザ−5α
−コラン−23−オイック酸(34)
【化279】 4−メチル−3−オキソ−24−ノル−4−アザ−5α
−コラノ−23−ニトリル58(ケース18671)1
44mgの無水HClを飽和させたメタノール5ml溶
液を室温で6時間放置した。真空で蒸発させた後の残渣
を水10ml中3時間撹拌し、塩化メチレンで3回抽出
した。抽出物を水で洗浄し、脱水した(MgSO)。
真空で蒸発させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:アセトン=4:1)にかける
と、メチル4−メチル−3−オキソ−24−ノル−4−
アザ−5α−コラン−23−オエート(59)(112
mg)が得られた。メチルエステル59(101mg)
を、実施例1の方法を使用して酸34(90mg)に鹸
化した。実施例83 4−メチル−3−オキソ−21−ノル−4−アザ−5α
−コラン−24−カルボン酸(45)
【化280】 4−メチル−17−トリフルオロメチルスルホニルオキ
シ−4−アザ−5α−アンドロスト−16−エン−3−
オン60(436mg,1.0mmol)(ケース18
730)、メチル 4−ペンチノエート(168mg,
1.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)アセテート(40mg)、ヨウ化第1
銅(5mg)のDMSO(3.0ml)及びN,N−ジ
イソプロピルアミン(3.0ml)中混合物を室温で1
7時間撹拌した。濃反応混合物を、0.5M HCl
(50ml)に注ぎ、塩化メチレンで抽出した(3
回)。混合した抽出物を水で4回洗浄し、脱水した(M
gSO)。真空で蒸発させ、シリカゲル上で残渣をク
ロマトグラフィー(塩化メチレン−アセトン=6:1)
にかけると、エニン61(400mg)が得られた。エ
ニンをすぐに、水素を充填した風船中、EtOH(20
ml)中、炭素上に担持した10%パラジウム触媒(1
50mg)で水素化した。室温で24時間撹拌後、反応
混合物をセライト床で▲ろ▼過し、EtOHで4回洗浄
した。▲ろ▼液と洗浄液を真空で蒸発させ、残渣をシリ
カゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン5:1)にかけると、メチル 4−メチル−3−オキ
ソ−21−ノル−4−アザ−5α−コラン−24−カル
ボキシレート62(345mg)が得られた。メチルエ
ステル62(300mg)を実施例1の方法を使用して
鹸化すると、酸45(275mg)が得られた。アニリ
48及び49の製造に使用した酸6−(4−メチル−
3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β
−イル)ヘキサン酸63及び11−(4−メチル−3−
オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−イ
ル)ウンデカン酸64は、上記方法により製造した。実施例84 3−オキソ−4−アザ−5α−プレグン−1−エン−2
1−カルボン酸
【化281】 窒素下、エステル52(361mg,1.0mmol)
の乾燥トルエン溶液に2,3−ジクロ−5,6−ジシア
ノ−1,4−ベンゾキノン(266mg,1.13mm
ol)、ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセト
アミド(1.07ml,4mmol)及びトリフルオロ
メタンスルホン酸(7ml,0.077mmol)を添
加し、透明な赤い溶液を室温で24時間撹拌した。メチ
ルアセトアセテート(11ml,0.1mmol)を添
加し、室温で1時間撹拌後、溶液を24時間還流した。
反応混合物を真空で濃縮して小容量とし、残渣を塩化メ
チレンに溶解し、1.5%炭酸ナトリウムと0.5%亜
硝酸ナトリウム、5%重炭酸ナトリウムの水溶液で抽出
し、硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮すると、粗
成物(328mg)が得られた。シリカゲル上のフラッ
シュクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=
9:1)で精製すると、不飽和エステル69(229m
g)が得られた。不飽和エステル69(215mg,
0.598mmol)を水酸化リチウム一水和物(75
mg,1.79mmol)及び水(200ml)を含む
t−ブタノール(2ml)に溶解させ、1.5時間還流
した。混合物を真空で濃縮して小容量とし、水20ml
を添加した。混合物を10℃に冷却し、濃塩酸でpH1
とした。得られた沈澱を▲ろ▼過し、水で洗浄し、吸引
乾燥し、真空オーブンで60℃(25in)で18時間
乾燥すると、不飽和酸68(174mg)が得られた。
上記方法を使用してエステル59aをエステル79及び
78に転換した。以下の表6及び7には、本発明で製
造した幾つかの化合物及びその物理的特性を列記した。
これらの2つの表中の化合物の番号は、実施例73〜8
4で記載の化合物を参照した。
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】 本発明のもう一つの好ましい態様は、17位にエーテル
部分を持つことを特徴とする一連の化合物であり、これ
らは以下のフローシートにより合成し得る。
【化282】 実施例85
【化283】 アザステロイド(250mg)のジメトキシシクロヘキ
サン(10ml)中溶液に、ピリジニウムp−トルエン
スルホネートを添加し、反応混合物を140℃で2時間
加熱した。反応温度を上げ、4時間蒸留することにより
ゆっくりジメトキシシクロヘキサンを除去した。最後に
ジメトキジシクロヘキサンを全部蒸発させ、残渣を酢酸
エチルで取り出し、重炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗
浄し、脱水し濃縮するとが得られた。 C2743NOのMS;計算値:413.65,実
測値:413(EI)実施例86
【化284】 エノールエーテル (150mg)の塩化メチレン(2
ml)中溶液に、トリエチルシラン(418.6mg,
10等量)、次いでTFA(2.07g)をゆっくり滴
下添加した。室温で一晩反応混合物を撹拌後、反応混合
物を塩化メチレンで希釈し、NaHCO水溶液、塩水
で洗浄し、脱水して濃縮した。残渣を、溶媒として30
%アセトン/塩化メチレンを使用してシリカゲル上の分
取薄層クロマトグラフィーで精製した。 C2745NOのMS;計算値:415.66,実
測値:415(EI) 本発明のもう一つの好ましい態様を以下の表8に示し
た。化合物は、既に記載及び例示した方法により当業者
によりすぐに製造し得る。
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】 本明細書中、Rf値は、標準薄層クロマトグラフィーシ
リカゲルプレートで実施した。使用した溶離液系は、R
f値の後に括弧内にいれて記載した。マススペクトル値
はFAB、即ち、高速原子衝突質量分析法によって得ら
れた値を示し、分子量+1個の原子質量単位である(M
+1)分子イオンピークとして表した。電子衝撃(E
I)マススペクトル値は、分子イオンピークとして報告
されており、(M)または(M+2)として括弧内に入
れて、分子量MWまたはMW+2原子ユニットとして表
した。核磁気共鳴データは、CDCl中、400MH
zで測定し、代表的な唯一のプロトン値に関して一覧表
にした。カップリング定数Jは、ヘルツ(Hz)で表し
てある。本発明は、本発明の治療の新規方法で使用する
ための好適な局所、経口及び非−経口医薬配合物を提供
するという目的を有する。本発明の化合物を、例えば、
良性の前立腺肥大、前立腺炎の治療並びに前立腺癌、ア
ンドロゲン過剰症の治療及び予防に使用するための活性
成分として含む組成物は、全身投与するための、例えば
錠剤、カプセル、溶液または懸濁液の形で経口投与また
は注射により、慣用のビヒクル中に広範な治療用量形で
投与し得る。製品の1日の投与量は、ヒト大人1日当た
り0.5〜1,000mgの広範囲を変動し得る。本組
成物は、治療すべき患者の投与量を症状によって調節す
るために活性成分0.5、1.0、2.5、5.0、1
0.0、15.0、25.0及び50.0ミリグラムを
含む刻み目のついた錠剤の形で提供するのが好ましい。
薬の有効量は、通常、1日/体重kg当たり、約0.0
02mg〜約50mgの投与量レベルで供給する。1日
/体重kg当たり0.01mg〜7mgの範囲であるの
が好ましい。投与量は、製品で中毒を起こす量より十分
少ない。アンドロゲン脱毛症、尋常性ざ瘡、脂漏症、女
性多毛症を治療するために、本発明の化合物を、局所、
経口または非経口投与に合わせた医薬的に許容可能なキ
ャリヤと組み合わせた活性化合物を含む医薬組成物中で
投与する。これらの局所医薬化合物は、皮膚に適用する
ためのクリーム、軟膏、ゲルまたはエーロゾル配合物の
形であってもよい。本発明の化合物を含むこれらの局所
医薬組成物は、約95%のビヒクルと混合して、通常活
性化合物を約0.1%〜15%、好ましくは約5%を含
む。本発明の化合物は、錠剤、カプセル(定期的に放出
するもの及び持続的に放出するものを含む)、ピル、粉
末、粒子、エリキシル、チンキ剤、懸濁液、シロップ及
びエマルションのような経口投与形で投与し得る。同様
に、これらは、静脈注射(丸塊及び点滴の両方)、腹腔
内、皮下または筋肉内形で投与し得、これらは総て当業
者に公知の形で使用する。所望の化合物の有効で非毒性
の量を、5α−レダクターゼ剤として使用し得る。本発
明の化合物を使用する投与量レジメは、患者の型、種、
年令、体重、性及び症状;治療すべき症状の重さ;投与
経路;患者の腎臓及び肝臓の状態;並びに使用する特定
の化合物またはその塩を含む種々の因子に従って選択す
る。通常、熟練した医師または獣医師は、症状の進行を
予防、阻止または抑えるために必要な薬の有効量を直ち
に決定及び指令し得る。無毒で効能を生じる範囲内の薬
の濃度を得るための最適精度には、ターゲット部位に対
する薬の有効性の機構に基づいたレジメが必要である。
これは、薬の分散、平衡及び排出を考慮しなければなら
ない。表示した効能に関して使用する際には、本発明の
経口投与量は、本発明の化合物を1日1回投与する〜1
日2、3または4回に分けて1日分を投与するという範
囲を変動する。さらに、本発明の好ましい化合物は、当
業者に通常公知の、好適な鼻腔内ビヒクルを局所使用す
る鼻腔内形、または皮膚パッチ形を使用する皮膚経路を
介して投与し得る。経皮送達系の形で投与するために
は、無論、投与量は、投与レジメを通して間欠的である
よりも継続的である。本発明の方法に於いては、本明細
書中に詳細に記載の化合物は、活性成分を形成し得、通
常、投与することを目的として好適に選択した、好適な
医薬的希釈剤、賦形剤またはキャリヤ(本明細書中、集
合的に“キャリヤ”物質として参照する)と混合して、
即ち、経口錠剤、カプセル、エリキシル、シロップ等と
して投与し得、且つ慣用の医薬用途と整合する。例え
ば、錠剤またはカプセル形で経口投与する場合、活性薬
剤成分は、経口の無毒の医薬的に許容可能な不活性キャ
リヤ(例えば、エタノール、グリセロール、水等)と混
合し得る。さらに、所望または必要により、好適なバイ
ンダー、潤滑剤、崩壊剤及び着色剤もこの混合物中に配
合し得る。好適なバインダーとしては、スターチ、ゼラ
チン、天然糖(例えば、グルコースまたはβ−ラクトー
ストウモロコシ甘味料)、天然及び合成ガム(例えば、
アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウ
ム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリ
コール、蝋等が挙げられる。これらの投与形で使用する
潤滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げられ
る。崩壊剤としては、これに限定されないが、スター
チ、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタ
ンガム等が挙げられる。本発明の化合物は、リポソーム
送達系の形(例えば、小さな−枚膜小胞、大きな−枚膜
小胞及び多重層小胞)でも投与し得る。リポソームは、
種々のリン脂質(例えば、コレステロール、ステアリル
アミンまたはホスファチルジコリン)から形成され得
る。本発明の化合物は、化合物分子が結合する別個のキ
ャリヤとしてモノクローナル抗体を使用することによっ
ても送達し得る。本発明の化合物は、ターゲット可能な
薬剤キャリヤとして溶解性ポリマーとも結合し得る。こ
のようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピ
ランコポリマー、ポリヒドロキシプロピル−メタクリル
アミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルト
アミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換した
ポリエチレンオキシドポリリシンが挙げられる。さら
に、本発明の化合物は、薬を制御しながら放出するのに
有用な1種の生分解性ポリマ−(例えば、ポリ乳酸、p
olepsilonカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪
酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒド
ロピラン、ポリシアノアクリレート及びヒドロゲルの架
橋または両親媒性ブロックコポリマー)と結合し得る。生化学分析 ヒト前立腺及び頭皮5α−レダクターゼの製造 ヒト組織サンプルを、フリーザーミルを使用して粉砕
し、40mM リン酸カリウム、pH6.55mM硫酸
マグネシウム、25mM 塩化カリウム、1mMフェニ
ルメチル−スルホニルフルオライド、0.25N蔗糖を
含む1mMジチオトレイトール(DTT)に、Pott
er−Elvehjemホモジナイザーを使用してホモ
ジナイズした。粗な核ペレットを、ホモジネートを1,
500xgで15分遠心分離して製造した。粗な核ペレ
ットを2回洗浄し、2倍容量の緩衝液中に再懸濁させ
た。グリセロールを再懸濁したペレットに添加し、終濃
度20%とした。酵素懸濁液を−80℃でアリコートで
凍結した。前立腺及び頭皮レダクターゼは、これらの条
件下で貯蔵したとき、少なくとも4箇月安定であった。5α−レダクターゼアッセイ 反応混合物は、終容量100μl中に、40mM緩衝液
(ヒト頭皮、硫酸カリウム、H6.5;ヒト前立腺5α
−レダクターゼ、クエン酸ナトリウム、pH5.5)、
0.3〜10μM14C−T(またはH−T)、1m
M DTT、及び500μM NADPHを含んでい
た。通常、アッセイは、50〜100μg前立腺ホモジ
ネートまたは75〜200μg 頭皮ホモジネートを添
加して開始し、37℃でインキュベートした。10〜5
0分後、反応を、10μgの各DHT及びTを含む70
%シクロヘキサン:30%酢酸エチルの混合物250μ
lで抽出することにより停止した。水槽及び有機層を、
エッペンドルフマイクロヒュージ中、14,000rp
mで遠心分離することにより分離した。有機層を順相H
PLC(1ml/分70%シクロヘキサン:30%酢酸
エチルで緩衝させた10cm Whatman par
ti sil5シリカカラム;保持時間DHT,6.8
〜7.2分;アンドロスタンジオール、7.6〜8.0
分;T,9.1〜9.7分)にかけた。HPLC系は、
Hitachi Model 655Aオートサンプラ
ー、Applied Biosystems Mode
l 757 可変UV検出器及びRadiomatic
Model A120放射活性アナライザーを装備し
たWaters Model 680勾配系からなって
いた。T〜DHTの転化は、Flo Scint 1
(Radiomatic製)の1容量とHPLC流出液
を混合することにより放射活性フロー検出器を使用して
モニターした。記載の条件下で、DHTの製造は、少な
くとも25分で一次となった。ヒト前立腺及び頭皮製剤
中でのみ観察されたステロイドは、T、DHT及びアン
ドロスタンジオールであった。スタンプテイルマカック(Stumptail mac
aque)プロトコル 以下のプロトコルは、毛髪の生長を誘発するための本発
明の化合物の効果を示すためのスタンプテイルマカック
猿で使用する。Macaca speciosa種の2
1匹の雄のスタンプテイルマカック猿を、ベースライン
の毛髪データをベースとしてビヒクル対照及び薬剤治療
群に割り当てた。この割当方法は、各対照及び実験群に
関して平均ベースラインの毛髪生長を確実に比較するの
に必要である。対照及び薬剤治療群は、以下のようであ
った。 1.局所 50:30:20ビヒクル(N=6) 2.経口 5α−レダクターゼ及び局所 50:30:
20ビヒクル(N=5) 3.経口偽薬(N=5) 4.ビヒクル中5α−レダクターゼ(N=5) ビヒクルは、50%プロピレングリコール、30%エタ
ノール及び20%水からなる。局所5α−レダクターゼ
の100mM濃度は、このビヒクル中に配合する。同一
5α−レダクターゼを、猿1匹当たり経口用量0.5m
gとして投与する。本研究の投与フェイズの直前に、裸
の頭皮の中央に1平方インチの領域(四方を入れ墨して
識別)から毛髪を除去する。この毛髪集団を、治療開始
前の毛髪生長測定のベースラインとする。ビヒクル及び
ビヒクル中の5α−レダクターゼ約250μLを調製
し、頭皮の入れ墨した領域に局所適用する。選択した5
α−レダクターゼ及び偽薬は、局所用量を投与するのと
同時に猿に摂取させる。猿に、2週間にわたって1日1
回、1週間7日投与する。本研究の投与フェイズを通し
て4週間の間隔をおいて、各々の猿を剃り、毛髪を集め
て秤量する。体重データ(ベースライン及びアッセイ
中)を、非パラメトリックWilcoxonランク−合
計試験により分析した。差は、p<0.05で顕著であ
る。ビヒクル、偽薬及び治療群での各週での毛髪重量デ
ータは、ベースラインからの変化として表される。統計
分析を、各4週の収集に於ける群での全体の違いを示す
データのランクで実施する。本発明を本発明の特定の好
ましい態様に関して記載及び例示してきたが、当業者に
は、本発明の趣旨及び範囲を逸脱せずに種々の変化、変
形及び置換が考えられ得るであろう。例えば、本明細書
中に前述した好ましい投与量以外の有効な投与量は、上
記本発明の化合物に関する任意の表示に関して治療した
哺乳類の応答性に於ける変動の結果として当て嵌まる。
同様に、知見された特異的な医薬的応答は、選択した特
定の活性化合物、存在する医薬的キャリヤ並びに配合の
型及び使用した投与モードに依存して変動し得、このよ
うに結果に於ける予測された変動または違いは、本発明
の目的及び実施に関して予測されている。従って、本発
明は、付記請求項の範囲にのみ限定され、これらの請求
項はできる限り広く解釈する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲイリー・エイチ・ラスムツソン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07060、ウオツチユング、パーク・プレイ ス・155 (72)発明者 リチヤード・エル・トルマン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07059、ウオーレン、アツパー・ウオーレ ン・ウエイ・29 (72)発明者 グール・エフ・ペイテル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07946、ミリングトン、ノツテインガム・ ウエイ・60 (72)発明者 ジヨージアナ・ハリス アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07724、テイントン・フオールズ、パーム リー・ロード・43 (72)発明者 ドナルド・ダブリユ・グラハム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07092、マウンテンサイド、オールド・ト ート・ロード・294 (72)発明者 ブルース・イー・ウイツツエル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07090、ウエストフイールド、スコツチ・ プレインズ・アベニユー・115

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 〔式中、Rは、水素、メチルまたはエチルから選択され
    ており、 破線a,b,eは存在し得る二重結合を表わすが、但
    し、二重結合bが存在する場合には5α水素Haは存在
    せず、 Zは、 1)オキソ; 2)水素原子1個、及び、C1−4アルキル、C2−4
    アルケニル、−CHCOOH、ヒドロキシ、カルボキ
    シ、COOC1−4アルキルエステル;OCONR
    (ここでR及びRは独立に、H、C1−4アルキ
    ル、フェニルまたはベンジルであるか、R及びR
    窒素と一緒になって、必要によっては他の1つのヘテロ
    原子を含む5〜6員飽和複素環を形成し得る);OC
    1−4アルキル、OC3−6シクロアルキル、−OCO
    CH、ハロ、ハロC1−2アルキルまたはトリフルオ
    ロメチル、C3−6シクロアルキルから選択されるβ置
    換基1個; 3)=CH−R(ここでRはHまたはC1−4アリ
    ルである);或いは 4)スピロ: 【化2】 (ここでRはHまたはC1−4アルキルである)であ
    り得、 Aは、(IA) 【化3】 (ここでQは、 (1)NR(ここでRは独立に水素、メチルま
    たはエチルであり、Rは、炭素原子1〜12個の置換
    または未置換の直鎖または分枝状アルキル、シクロアル
    キルもしくはアラルキル、または必要によっては1つ以
    上の炭素原子1〜2個の低級アルキル置換基及び/もし
    くは1つ以上のハロゲン置換基を含む単環アリールから
    選択される炭化水素基であるが、但し、RがC1−8
    アルキルである場合にはZはβ−メチルではない); (2) (a)Zがβ−メチルである場合にはC1−4
    アルキルではないという条件で、1つ以上のC1−2
    ルキルまたはハロで置換されていてもよい、炭素原子1
    〜12個の直鎖または分枝状アルキルまたはシクロアル
    キルから選択される一価脂肪族基; (b)ベンジルまたはフェネチルから選択されるアラル
    キル基; (c)−OH,オルガノシリル保護−OH,−OC
    1−4アルキル,C1−4アルキル、ハロまたはニトロ
    のうちの1つ以上で置換されていてもよい多環芳香族
    基; (d)(i)オルガノシリル保護ヒドロキシを含む、−
    OH、−OC1−4アルキル、C1−4アルキル、−
    (CHOHまたは−(CHCOOH(ここ
    でmは1〜4であり、nは1〜3である)、但し、C
    1−4アルキルは、上記酸素含有基のいずれかが併存す
    る場合にのみ存在し; (ii)−SH,−SC1−4アルキル,−SOC
    1−4アルキル,−SO1−4アルキル,−SO
    N(C1−4アルキル),−SONH(C1−4
    ルキル),−(CHSH,−S−(CH
    O−COCH(ここでmは1〜4であり、nは1〜3
    である)、但しC1−4アルキルは、上記硫黄含有基の
    いずれかが併存する場合にのみ存在し; (iii)保護されていてもよいN(R(ここで
    は独立にHまたはC1−4アルキルであり、モノア
    リール環はC1−4アルキルで更に置換されていてもよ
    い);及び (iv)2−,3−もしくは4−ピリジル、2−ピロリ
    ル、2−フリルまたはチオフェニルから選択される複素
    環のうちの1つ以上で置換されていてもよい単環芳香族
    基である炭化水素である)であり得、(IIA)Aは、
    −XRまたは−(CHR−XRであり、 nは1〜10であり、 Xは−Oまたは−S(O)−(ここでpは0、1また
    は2である)であり、 Rは、nが1より大きい場合には同じでも異なっても
    よく、−H、アリール、または未置換もしくはC
    6−10アリールで置換された−C1−3アルキルであ
    り、Rは、−H、メチルまたはエチルであり、 Rは、 1)水素、または、 a)−OH、 b)ハロ、 c)−C1−8アルコキシ、 d)−C2−6アルケニル、 e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H、 ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
    以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
    は複素環(後に定義する)の1つ以上で置換された−C
    1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリール;または iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環(後に定義する)である); f)−COOR(ここでRは、 i)−H; ii)未置換または1つ以上のRもしくはアリール
    (未置換または1つ以上のRもしくはRで置換され
    たアリール)で置換された−C1−8アルキル;または iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリールである); g)−S(O)−R(ここでpは前記定義の通りで
    ある); h)−N(R; i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール; j)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環; k)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた、シクロヘキシル、ノルボルニルまたはアダマンチ
    ルのような−C3−10シクロアルキル;または 1)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
    H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
    ルである); 2)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール;或いは、 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環または−C3−10シクロアルキルであり、 Rは、1)−OH、 2)−C1−3アルコキシ、 3)−CN、 4)−COOR、 5)−C1−8アルキル−COOR、 6)−NO、または 7)−ハロ、及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
    1−4アルキルアミノであり、 Rは、1)未置換または1つ以上のアリールもしくは
    で置換された−C1−8アルキル; 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
    HCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前記定
    義の通りであり、Aは、 a)−H; b)未置換、または i)−R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRで置換されたアリ
    ールで置換された−C1−8アルキル;または c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリール
    である); 3)−NHCO−複素環; 4)−N(R10または−CON(R10(こ
    こでR10は独立に−H、複素環または−Aである); 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
    1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
    である)であり、 (IIIA)Aは、 【化4】 であり、 Rは、nが1より大きい場合には同じでも異なっても
    よく、−H、アリール、または未置換もしくはアリール
    で置換された−C1−3アルキルであり、 Rは、−H、メチルまたはエチルであり、 nは、0〜10であり、 Xは、−O−または−S−であり、 Rは、 1)水素、または、 a)−OH; b)ハロ; c)−C1−8アルコキシ; d)−C2−6アルケニル; e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H; ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
    以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
    は複素環の1つ以上で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリール;または iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環である); f)−COOR(ここでRは、 i)−H; ii) 未置換または1つ以上のRもしくはアリール
    (未置換または1つ以上のRもしくはRで置換され
    たアリール)で置換された−C1−8アルキル;または iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリールである); g)−S(O)−R(ここでpは0、1または2で
    ある); h)−N(R; i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール; j)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環; k)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた、シクロヘキシル、ノルボルニルもしくはアダマン
    チルのような−C3−10シクロアルキル;または 1)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
    H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
    ルである); 2)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール; 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環または−C3−10シクロアルキル; 4)−NR;または 5)−ORであり、 Rは、 1)−OH; 2)−C1−3アルコキシ; 3)−CN; 4)−COOR; 5)−C1−8アルキル−COOR; 6)−NO;または 7)−ハロ;及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
    1−4アルキルアミノであり、 Rは、1)未置換または1つ以上のアリールもしくは
    で置換された−C1−8アルキル; 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
    HCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前記定
    義の通りであり、Aは、 a)−H; b)未置換、または i) −R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRで置換されたアリ
    ールで置換された−C1−8アルキル;または c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリール
    である); 3)−NHCO−複素環; 4)−N(R10または−CON(R10(こ
    こでR10は独立に、複素環または−Aである); 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
    1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
    である)あり、 但し、Zがβ−メチルである場合には、以下のことは例
    外となる:nが1〜12であり、Rがそれぞれ−Hで
    あり、Xが−O−であり、且つRがC1−6アルキル
    である場合、Rは未置換フェニル環で置換されていな
    いこと、 nが1〜12であ、Rがそれぞれ−Hであり、且つX
    が−O−である場合、Rは、未置換C5−10シクロ
    アルキル、未置換フェニル、アミノ、−C1−8アルキ
    ル置換アミノまたは−C1−8アルコキシではないこ
    と、 nがゼロである場合、Rは−CHではないこと; (IVA)Aが、 (a) 【化5】 (b) 【化6】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、5αHが存
    在し、WがC(O)である場合には、RはC1−12
    アルキルではあり得ない) (c) 【化7】 〔上記式中、Rは、H、メチルまたはエチルであり,
    は、 H、 モノC1−4アルキルアミノアリール、 ジC1−4アルキルアミノアリール、 C1−20アリール、 C6−14アリール、 後記定義のごときヘテロアリール、 C6−14アリールC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 カルボキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 チオスルファトC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 アリールカルボニルアリールC1−20アルキル, ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC2−20アルケニル、 アリールC2−20アルケニル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 アリールC2−20アルキニルC1−20アルキル、ま
    たはヘテロアリールC2−20アルキニルC1−20
    ルキルであり,Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、R
    は、Xが1より大きい場合には同じでも異なってもよ
    く、 H、またはC1−20アルキルであり、 Wは、 【化8】 または 【化9】 であり、 xは、1〜25の整数である〕である; (VA)Aが、(a) 【化10】 (b) 【化11】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、YがOであ
    り、XがNであり、5αHが存在する場合には、R
    びRは、H、C1−8アルキル、C3−6シクロアル
    キル、フェニルから独立に選択されず、R及びR
    は、隣接するNと一緒になって、OもしくはNから選
    択される他の1つのヘテロ原子を含む5〜6員環を形成
    し得ない) (c) 【化12】 〔上記式中、Rは、HまたはC1−20アルキルであ
    り、 Rは、 H、 アミノ、 モノC1−4アルキルアミノ、 ジC1−4アルキアミノ、 モノC1−4アルキルアミノアリール、 ジC1−4アルキルアミノアリール、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリール、 C6−14アリールC0−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニル、 C1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 カルボキシC1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルアリールC1−20アル
    キル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 アリールC1−20アルキルオキシC1−20アルキ
    ル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシC1−20
    ルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 アリールC2−20アルキニルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC2−20アルキニルC1−20アルキ
    ル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、ま
    たはC1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、Xが1より大きい場合には同じでも異なっても
    よく、 H、 C1−20アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、XがNである場合に存在し、独立にHまたはC
    1−20アルキルであり、及びこれらが結合しているR
    及びNと一緒になって以下に定義されるヘテロアリー
    ル環を形成することができる〕である; (VIA)Aが、(a) 【化13】 〔式中、DはRまたはOR(ここでRは、C
    1−10アルキル、C3−1 シクロアルキル、C
    6−10アリールまたはC7−11アラルキルである
    が、但し、DがRであり且つβ−メチルの場合にはC
    1−10アルキルではない)である〕及び(b)Zがメ
    チルではないという条件で、 【化14】 である; (VIIA)Aが、式: 【化15】 〔式中、AlkはC1−4直鎖または分枝状アルキルま
    たはアルケニルであり、破線e及びfの各々は存在する
    場合には独立に二重結合を表わすが、但し、e及びfに
    よって形成される二重結合は両方同時に存在することは
    なく、 Rは、(a)C6−10アリール、または、1〜4個
    の窒素原子、1つの酸素もしくは硫黄原子、またはこれ
    らと1〜2個の窒素原子の組合せを含み得る5〜6員ヘ
    テロアリール基; (b)COR(ここでRはC6−10アリール、置
    換C6−10アリール及びヘテロアリールである); (c)CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘテ
    ロアリール、置換ヘテロアリールまたはC7−12シク
    ロアルキルである); (d)CO(ここでRはC1−18直鎖もしく
    は分枝状アルキル、C6−10アリール、置換C
    6−10アリールまたはC7−12シクロアルキルであ
    る) であるが、但し、Rが(b)、(c)または(d)で
    ある場合はAlkはアルケニルのみである〕である; (VIIIA)、 Aが、構造: 【化16】 〔構造中、R20はHまたはメチルであり、 nは0〜10であり、Rは、(a)−COR(こご
    でRはフェニルまたは置換フェニルである); (b)−CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘ
    テロアリールまたは置換ヘテロアリールである);及び (c)−COOR(ここでRはフェニル、置換フェ
    ニル、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであ
    る)から選択されており、 前記ヘテロアリール基は、1〜4個の窒素原子、1つの
    酸素もしくは硫黄原子、またはこれらと1〜2個の窒素
    原子の組合せを含み得る5〜6員環であり、フェニル及
    びヘテロアリールは置換されていてもよく、上記アリー
    ルまたはヘテロアリール基はベンゾまたは他のヘテロア
    リール環と融合していてもよく、更に、1つ以上の置換
    基で置換されていてもよい〕の化合物並びにその立体異
    性体及び医薬的に容認可能な塩及びエステル。
  2. 【請求項2】 式: 【化17】 〔式中、Zは前記定義の通りであり、 破線aは、存在する場合には二重結合を表しており、 R及びRは独立に、水素、メチルまたはエチルであ
    り、 Rは、炭素原子1〜12個の置換または未置換の直鎖
    または分枝状アルキル、シクロアルキルもしくはアラル
    キル、または必要によっては1つ以上の炭素原子1〜2
    個の低級アルキル置換基及び/もしくは1つ以上のハロ
    ゲン置換基を含む単環アリールから選択される炭化水素
    基である〕を有する請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 破線が二重結合であり、 Rが水素またはメチルであり、 Rが水素であり、 Rが、必要によってはメチル、クロロまたはフルオロ
    で置換された炭素原子4〜12個の分枝状アルキル、シ
    クロアルキルまたはアラルキルである請求項2に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 破線が二重結合であり、Rが置換もし
    くは未置換の1−もしくは2−アダマンチル、1−もし
    くは2−アダマンチルメチル、1−,2−もしくは7−
    ノルボルナニル、1−,2−もしくは7−ノルボルナニ
    ルメチルである請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記1−もしくは2−アダマンチルまた
    は1−もしくは2−ノルボルニル基が、C1−4直鎖ま
    たは分枝状アルキル、ニトロ、オキソ、C7−9アラル
    キル、(CHCOOR(ここでnは0〜2であ
    り、RはHまたは直鎖/分枝状C1−4アルキルであ
    る)、CHOH、OH、OR(ここでRはC1−4
    鎖/分枝状アルキルである)、ハロ、CONH、CH
    NH、CHNHCOR(ここでRはC1−4直鎖
    /分枝状アルキルである)、フェニル、p−ニトロフェ
    ニル、p−アミノフェニル、p−スルホフェニルまたは
    シアノのうちの1つ以上で置換されていてもよい請求項
    4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 式: 【化18】 〔式中、Zは前記定義の通りであり、破線は、存在する
    場合には二重結合を表し、Rは、水素、メチル及びエチ
    ルから選択されており、 Rは、(a)1つ以上のC1−2アルキルまたはハロ
    で置換されていてもよい、炭素原子1〜12個の直鎖ま
    たは分枝状アルキルまたはシクロアルキルから選択され
    る一価基; (b)ベンジルまたはフェネチルから選択されるアラル
    キル基; (c)−OH、オルガノシリル保護−OH、−OC
    1−4アルキル、C1−4アルキル、ハロまたはニトロ
    のうちの1つ以上で置換されていてもよい多環芳香族
    基; (d)(1)−OH、−OC1−4アルキル、C1−4
    アルキル、−(CHOH、−(CHCOO
    H(ここでmは1〜4であり、nは1〜3であり、オル
    ガノシリル保護ヒドロキシを含む)、但し、C1−4
    ルキルは、上記酸素含有基のいずれかが併存する場合に
    のみ存在する; (2)−SH、−SC1−4アルキル、−SOC1−4
    アルキル、−SO1−4アルキル、−SON(C
    1−4アルキル)、C1−4アルキル−(CH
    SH、−S−(CH−O−COCH(ここでm
    は1〜4であり、nは1〜3であ)、但し、C1−4
    ルキルは、上記硫黄含有基のいずれかが併存する場合に
    のみ存在する; (3) 保護されていてもよいN(R(ここでR
    は独立にHまたはC1−4アルキルである)、単アリ
    ール環はC1−4アルキルで更に置換されていてもよい
    の1つ以上で置換されていてもよい単環芳香族基; (e)2−もしくは4−ピリジル、2−ピロリル、2−
    フリルまたはチオフェニルから選択される複素環基であ
    る〕を有する請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 破線が二重結合であり、 Rが、水素またはメチルであり、 Rが、フェニル、2−,3−もしくは4−トリル、キ
    シリル、2−ブロモフェニル、2−クロロフェニル,
    2,6−ジクロロフェニル、2,6−ジブロモフェニ
    ル、アミノフェニル、N−アルキルアミノフェニル、
    N,N−ジアルキルアミノフェニル、4−ビフェニル、
    3−ビフェニル、ナフチル、アントラシル、フェナント
    リル、チオフェニル、メチルチオフェニル、メチルスル
    フィニル、フェニル、メチルスルホフェニル、アミノス
    ルホフェニル、チオエチルフェニル、アセトキシメチル
    チオフェニル、17β−(4−ヒドロキシフェニル)、
    17β−(3−ヒドロキシフェニル)、17β−(3,
    4−ジヒドロキシフェニル)、または17β−(3,5
    −ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)である請求項6
    に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 式: 【化19】 〔式中、Zは請求項1に定義されており、 a及びbはいずれも一重結合であってRは水素である
    か、またはaは二重結合であるがbは一重結合であって
    は水素であるか、、またはaは一重結合であるがb
    は二重結合であってRは不在であり、 Aは、−XRまたは−(CHR−XRであ
    り、 nは、1〜10であり、 Xは、−O−または−S(O)−(ここでpは0、1
    または2である)であり、 前記定義のごときRは、−H、アリール、または未置
    換もしくはアリールで置換された−C1−3アルキルで
    あり、 Rは、−H、メチルまたはエチルであり、 Rは、 1)未置換の、または、 (a)−OH、 (b)ハロ、 (c)−C1−8アルコキシ、 (d)−C2−6アルケニル、 (e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H; ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
    以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
    は複素環の1つ以上で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリール; iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環である) (f)−COOR(ここでRは、 i)−H; ii)未置換または1つ以上のR、アリール(未置換
    または1つ以上のRもしくはRで置換されたアリー
    ル)で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリールである) (g)−S(O)−R(ここでpは前記定義の通り
    である)、 (h)−N(R、 (i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ
    以上で置換されたアリール、 (j)未置換または1つ以上のRまたはRで置換さ
    れた複素環、 (k)未置換または1つ以上のRまたはRで置換さ
    れた、シクロヘキシル、ノルボルニル、またはアダマン
    チルのような−C3−10シクロアルキルで置換された
    −C1−20アルキル、 (l)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
    H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
    ルである); 2)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール;或いは、 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環または−C3−10シクロアルキルであり、 Rは、 1)−OH、 2)−C1−3アルコキシ、 3)−CN、 4)−COOR、 5)−C1−8アルキル−COOR、 6)−NO、または 7)−ハロ、及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
    1−4アルキルアミノであり、Rは、 1)未置換または1つ以上のアリールもしくはRで置
    換された−C1−8アルキル、 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
    HCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前記定
    義の通りであり、Aは、 a)−H、 b)未置換、または i)−R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRで置換されたアリ
    ールで置換された−C1−8アルキル、 c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリー
    ル、である) 3)−NHCO−複素環、 4)−N(R10または−CON(R10(こ
    こでR10は独立に−H、複素環または−Aである)、 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
    1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
    である)である〕を有する請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 構造式: 【化20】 を有する請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Rが、未置換または−OH、ハロ、
    −C1−8アルコキシ、−C2−6アルケニル、−S
    (O)p−Rもしくは−N(Rのうちの1つ以
    上で置換された−C1−20アルキル;未置換またはア
    リール、RもしくはRの1つ以上で置換されたアリ
    ール;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環;或いは、未置換または1つ以上のR
    しくはRで置換された−C3−10シクロアルキルで
    ある請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Rが、−CONR、COOR
    または−CONRCONHRで置換された−C
    1−20アルキルである請求項9に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Rが、未置換またはアリール、R
    もしくはRの1つ以上で置換されたアリール;未置換
    または1つ以上のRもしくはRで置換された複素
    環;或いは、未置換または1つ以上のRもしくはR
    で置換された−C3−10シクロアルキルである請求項
    9に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 構造式: 【化21】 を有する請求項8に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Rが、未置換または−OH、ハロ、
    −C1−8アルコキシ、−C2−6アルケニル、−S
    (O)−Rもしくは−N(Rうちの1つ以上
    で置換された−C1−20アルキル;未置換またはアリ
    ール、RもしくはRの1つ以上で置換されたアリー
    ル;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環;或いは、未置換または1つ以上のRもし
    くはRで置換された−C3−10シクロアルキルであ
    る請求項13に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 Rが、−CONR、−COO
    または−CONRCONHRで置換された−C
    1−20アルキルである請求項13に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Rが、未置換またはアリール、R
    もしくはRの1つ以上で置換されたアリール;未置換
    または1つ以上のRもしくはRで置換された複素
    環;或いは、未置換または1つ以上のRもしくはR
    で置換された−C3−10シクロアルキルである請求項
    13に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 式: 【化22】 〔式中、Zは前記定義の通りであり、a及びbはいずれ
    も一重結合であってRが水素であるか、またはa二重
    結合であるがbは一重結合であってRは水素である
    か、またはaは一重結合であるがbは二重結合であって
    は不在であり、 Rは、nが1より大きい場合には同じでも異なっても
    よく、−H、アリール、または未置換もしくはアリール
    で置換された−C1−3アルキルであり、 Rは、−H、メチルまたはエチルであり、 nは、0〜10であり、 Xは、−O−または−S−であり、 Rは、 1)未置換、または、 a)−OH、 b)ハロ、 c)−C1−8アルコキシ、 d)−C2−6アルケニル、 e)−CONR(ここでRは独立に、 i)−H、 ii)未置換またはR、アリール(未置換または1つ
    以上のRもしくはRで置換されたアリール)もしく
    は複素環の1つ以上で置換された−C1−8アルキル; iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリール;または iv)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環である) f)−COOR(ここでRは、 i)−H、 ii) 未置換または1つ以上のRもしくはアリール
    (未置換または1つ以上のRもしくはRで置換され
    たアリール)で置換された−C1−8アルキル、または iii)未置換または1つ以上のRもしくはRで置
    換されたアリールである)、 g)−S(O)−R(ここでpは0、1または2で
    ある)、 h)−N(R、 i)未置換またはアリール、RもしくはRの1つ以
    上で置換されたアリール、 j)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環、 k)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた、シクロヘキシル、ノルボルニルもしくはアダマン
    チルのような−C3−10シクロアルキル、 l)−CONR−CO−NHR(ここでRは−
    H、−C1−8アルキル、ベンジルまたはシクロヘキシ
    ルである)で置換された−C1−20アルキル;或いは 2)未置換または1つ以上のアリール、RもしくはR
    で置換されたアリール;または、 3)未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた複素環または−C3−10シクロアルキル; 4)−NR;または 5)−ORであり、 Rは、 1)−OH、 2)−C1−3アルコキシ、 3)−CN、 4)−COOR、 5)−C1−8アルキル−COOR、 6)−NO、または 7)−ハロ、及び 8)アミノ、モノC−Cアルキルアミノ、ジC
    1−4アルキルアミノであり、 Rは、 1)未置換または1つ以上のアリールもしくはRで置
    換された−C1−8アルキル; 2)−CO−A、−C1−8アルキル−CO−A、−N
    HCO−Aまたは−S(O)−A(ここでpは前記定
    義の通りであり、Aは、 a)−H; b)未置換または i)−R、 ii)未置換もしくは1つ以上のRで置換されたアリ
    ールで置換された−C1−8アルキル;または c)未置換または1つ以上のRで置換されたアリール
    である); 3)−NHCO−複素環; 4)−N(R10または−CON(R10(こ
    こでR10は独立に、複素環または−Aである);或い
    は 5)−NHCO−(CH−CO−Q(ここでqは
    1〜4であり、Qは−N(R10または−OR10
    である)であり;但し、Zがβ−メチルである場合に
    は、以下の例外がある:nが1〜10であり、Rがそ
    れぞれ−Hであり、Xが−O−であり、且つRがC
    1−6アルキルである場合、Rは未置換フェニル環で
    置換されていないこと;nが1〜10であり、Rがそ
    れぞれ−Hであり、且つXが−O−である場合、R
    未置換C5−10シクロアルキル、未置換フェニル、ア
    ミノ、−C1−8アルキル置換アミノまたは−C1−8
    アルコキシではないこと;及びnがゼロであるときに
    は、Rは−CHではないこと〕を有する請求項1に
    記載の化合物。
  18. 【請求項18】 構造式: 【化23】 を有する請求項17に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Rが、未置換または−OH、ハロ、
    −C1−8アルコキシ、−C2−6アルケニル、−S
    (O)−Rもしくは−N(Rのうちの1つ以
    上で置換された−C1−20アルキル;未置換またはア
    リール、RもしくはRの1つ以上で置換されたアリ
    ール;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環;或いは、未置換または1つ以上のR
    しくはRで置換された−C3−10シクロアルキルで
    ある請求項18に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 Rが、−CONR、−COO
    または−CONRCONHRで置換された−C
    1−20アルキルである請求項18に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 Rが、未置換またはアリール、R
    もしくはRの1つ以上で置換されたアリール;未置換
    または1つ以上のRもしくはRで置換された複素
    環;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた−C3−10シクロアルキル;−NR;或い
    は、−ORである請求項18に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 構造式: 【化24】 を有する請求項17に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Rが、未置換または−OH、ハロ、
    −C1−8アルコキシ、−C2−6アルケニル、−S
    (O)−Rもしくは−N(Rのうちの1つ以
    上で置換された−C1−20アルキル;未置換またはア
    リール、RもしくはRの1つ以上で置換されたアリ
    ール;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換
    された複素環;或いは、未置換または1つ以上のR
    しくはRで置換された−C3−10シクロアルキルで
    ある請求項22に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 Rが、−CONR、−COO
    または−CONRCONHRで置換された−C
    1−20アルキルである請求項22に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 Rが、未置換またはアリール、R
    もしくはRの1つ以上で置換されたアリール;未置換
    または1つ以上のRもしくはRで置換された複素
    環;未置換または1つ以上のRもしくはRで置換さ
    れた−C3−10シクロアルキル;−NR;或い
    は−ORである請求項22に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 式: 【化25】 〔式中、Zは前記定義の通りであり、 Aは、 (a) 【化26】 (b) 【化27】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、5αHが存
    在し、WがC(O)である場合には、RはC1−12
    アルキルではあり得ない) (c) 【化28】 であり;R、HまたはC1−20アルキルであり、 Rは、 H、 モノC1−4アルキルアミノアリール、 ジC1−4アルキルアミノアリール、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 前述のごときヘテロアリール、 C6−14アリールC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 カルボキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 チオスルファトC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルC5−14アリールC
    1−20アルキル, ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC2−20アルケニル、 C6−14アリールC2−20アルケニル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC2−20アルキニルC1−20
    ルキル、またはヘテロアリールC2−20アルキニルC
    1−20アルキルであり;Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり;R
    は、Xが1より大きい場合には同じでも異なってもよ
    く、 H、またはC1−12アルキルであり;Wは、 【化29】 または 【化30】 であり、 xは、1〜25の整数であり、 破線a及びbは、必要によっては存在し得る二重結合を
    示す〕を有する請求項1の化合物。
  27. 【請求項27】 式: 【化31】 〔式中、Zは請求項1に定義されており、 Aは、 (a) 【化32】 (b) 【化33】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、5αHが存
    在し、且つWがC(O)である場合には、RはC
    1−12アルキルではあり得ない) (c) 【化34】 であり、 Rは、HまたはC1−20アルキルであり、 Rは、 H;炭素原子20個までの直鎖または分枝状アルカンを
    含むC1−20アルキル;アリールが、未置換またはR
    (ここでRは、H、C1−6アルキル、または、未置換
    もしくはヒドロキシで置換されたアルキル基を含むアリ
    ールC1−20アルキル、C1−8アルキルオキシ、カ
    ルボキシC0−10アルキルもしくはハロゲンである)
    で置換された6員芳香族環からなる単環または多環から
    なるか、または、アリールが、ヒドロキシ、ハロC
    1−20アルキル、カルボアミド、ベンゾイル、C
    1−20アルキルオキシ、C1−20アルキル、C
    2−20アルケニル、シアノ、ニトロ、アセトアミドま
    たはハロゲンで独立に直接置換されているC6−14
    リール;未置換もしくはRで置換されているか、また
    は、芳香族端子原子に直接結合している、ヒドロキシ
    ル、C1−20アルキルオキシ、C1−20アルキル、
    ベンゾイル、カルボキサミド、アセトアミド、ハロゲ
    ン、C2−20アルケニル、シアノ、ニトロ、またはハ
    ロアルキルで独立に置換されている、N、OもしくはS
    から選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を
    含む5または6員芳香族環からなる単環または多環から
    なるヘテロアリール; 式: 【化35】 (式中、芳香環は必要によっては独立にR及びR
    (ここでR及びRは、 H、 CH、 カルボキサミド、 C1−6アルキルチオ、 C1−6アルキルスルフィニル、 C1−6アルキルスルホニル、 CH、 NH、 CHNH、 (CHN、 OH、 NO、 CN、 F、 アセトアミド、 Cl、 OC、 CF、 イソプロピル、またはイソブチルである)で置換されて
    おり、 nは1〜20であり、 C1−20アルキル基は必要によってはRで置換され
    ている)からなるC6−14アリールC1−20アルキ
    ル;式: 【化36】 または 【化37】 (式中、XはO、SまたはNRであり、nは1〜20で
    ある)からなるヘテロアリールC1−20アルキル;C
    1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル;C
    1−20アルキルチオC1−20アルキル;式:−(C
    S(O)−R(式中、Rは、 CH、 C、 n−C、 n−C、 イソプロピル、 イソブチル、 sec−ブチル、 t−ブチル、 イソペンチル、 ネオペンチル、またはイソヘキシルであり、nは1〜1
    5であり、pは0〜2である)からなるC1−20アル
    キルスルフィニルC1−20アルキル;式: 【化38】 (式中、R10は、 CH、 C、 直鎖もしくは分枝状C、 C、またはC11であり、nは1〜20であ
    る)からなるC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル;式: 【化39】 からなるカルボキシC1−20アルキル;式: 【化40】 (式中、nは1〜20であり、mは0〜19である)か
    らなるC1−20アルキルカルボニルC1−20アルキ
    ル; 式:−(CH−(シクロアルキル)(式中、シク
    ロアルキル部分は炭素原子20個までの単環、二環また
    は多環炭化水素からなり、環は必要によってはRで置
    換されており、nは1〜20である)のC3−20シク
    ロアルキルC1−20アルキル;式: 【化41】 (式中、nは1〜20である)のアリールC1−20
    ルキルオキシカルボニルC1−20アルキル;式: 【化42】 (式中、Heteroarylは前記定義の通りであ
    り、nは1〜20である)のヘテロアリールC1−20
    アルキルオキシカルボニルC1−20アルキル; 式:−(CH−CHX(式中、XはBr、C
    l、FまたはIであり、nは1〜19である)のハロC
    1−20アルキル; 式:−(CHCHOH(式中、nは1〜19で
    ある)のヒドロキシC1−20アルキル; 式: 【化43】 (式中、XはBr、Cl、FまたはIであり、nは0〜
    18であり、qは0〜18であり、n+qは0〜18で
    ある)のハロヒドロキシC1−20アルキル; 式:−(CHCHSSONa(式中、nは1
    〜20である)のチオスルファトC1−20アルキル;
    式: 【化44】 (式中、nは1〜20である)のアリールC1−20
    ルキルオキシC1−20アルキル;式: 【化45】 (式中、nは1〜20である)のアリールカルボニルア
    リールC1−20アルキル;式: 【化46】 (式中、nは1〜19である)のジアリールC1−20
    アルキル;式: 【化47】 (式中、nは1〜19である)のトリアリールC
    1−20アルキル;式: 【化48】 (式中、nは0〜18であり、mは0〜18であり、n
    +mは0〜18である)のアリールC2−20アルケニ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、R
    は、前記定義の通りであって、HまたはC1−12
    ルキルであり、 Wは、 【化49】 または 【化50】 であり、 Xは、1〜10の整数であり、 破線a及びbは、必要によっては存在し得る二重結合を
    示す〕を有する請求項26に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 Aが、 【化51】 であり、Rが、HまたはC1−12アルキルであり、 Rが、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリール、 C6−14アリールC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 カルボキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 チロスルファトC1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルC6−14アリールC
    1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C1−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニルであり、 Rが、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリールである請求項27に記載の化合物及びそ
    の医薬的に容認可能な塩。
  29. 【請求項29】 Rが、 H、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 ペンチル、 ヘキシル、またはヘプチルであり、 Rが、 −t−ブチル、 2−チエニル、 −11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 −7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルフェニル)エチル)、 −7−(カルボキシ)ヘプチル、 −アセチルメチル、 −1−アダマンチルメチル、 −2−チエニルメチル、 −2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 3,4−ジメトキシフェニルメチル、 フェニル、 −5−ブロモペンチル、 −11−ヒドロキシウンデシル、 −1−(4−ニトロフェニル)エチル、 −イソプロピルチオメチル、 5−(チオスルファト)ペンチル、 −ベンジルオキシメチル、 −カルボメトキシメチル、 −ジフェニルメチル、 −トリフェニルメチル、 −2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 4−ニトロベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾリル、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 フェニルビニル、 2−ヒドロキシ−3,3,3−トリクロロプロピル、 メチル、 アリル、 n−プロピル、 n−オクチル、 イソプロピル、 イソブチル、 エチル、 ベンジル、 オクタデシル、 2(エチル)フェニル、 3(クロロ)フェニル、 4(メチル)フェニル、 2,3(ジクロロ)フェニル、 4(フルオロ)フェニル、 3(メトキシ)フェニル、 2(エトキシ)フェニル、 2−ナフチル、または2−チアゾリルであり、 Rが、 H、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、 Wが、 【化52】 または 【化53】 である請求項28に記載の化合物またはその医薬的に容
    認可能な塩。
  30. 【請求項30】 Aが、 【化54】 (Zがβ−メチルであり、RがHであり、5αHが存
    在し、WはC(O)である場合には、RはC1−12
    アルキルではあり得ない)であり、 Rが、HまたはC1−12アルキルであり、 Rが、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリール、 アミノC1−4アルキル、 モノC1−4アルキルアミノC1−4アルキル、 ジC1−4アルキルアミノC1−4アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 カルボキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 チオスルファトC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルC5−14アリールC
    1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC2−20アルケニル、 C6−14アリールC2−20アルケニル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC2−20アルキニルC1−20
    ルキル、またはヘテロアリールC2−20アルキニルC
    1−20アルキルであり、 Wが、 【化55】 または 【化56】 である請求項27に記載の化合物及びその医薬的に容認
    可能な塩。
  31. 【請求項31】 Rが、 H、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 ペンチル、 ヘキシル、またはヘプチルであり、 Rが、 −t−ブチル、 2−チエニル、 −11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 −7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルフェニル))エチル、 −7−(カルボキシ)ヘプチル、 −アセチルメチル、 1−アダマンチルメチル、 2−チエニルメチル、 2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 3,4−ジメトキシフェニルメチル、 フェニル、 5−ブロモペンチル、 11−ヒドロキシウンデシル、 1−エチル−4−ニトロベンゼン−1−イル、 イソプロピルチオメチル、 5−(チオスルファト)ペンチル、 ベンジルオキシメチル、 カルボメトキシメチル、 ジフェニルメチル、 トリフェニルメチル、 2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 4−ニトロベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾリル、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 フェニルビニル、または2−ヒドロキシ−3,3,3−
    トリクロロプロピルであり、 Wが、 【化57】 または 【化58】 である請求項30に記載の化合物またはその医薬的に容
    認可能な塩。
  32. 【請求項32】 Aが、 【化59】 であり、 Rが、HまたはC1−12アルキルであり、 Rが、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリール、 C6−14アリールC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 カルボキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 チオスルファトC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルC5−14アリールC
    1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC2−20アルケニル、 C6−14アリールC2−20アルケニル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC2−20アルキニルC1−20
    ルキル、またはヘテロアリールC2−20アルキニルC
    1−20アルキルであり、 Rが、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、 Rが、前記定義の通りであって、HまたはC1−20
    アルキルであり、 Wが、 【化60】 または 【化61】 であり、 xが1〜10の整数である請求項27に記載の化合物及
    びその医薬的に容認可能な塩。
  33. 【請求項33】RがH、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 ペンチル、 ヘキシル、またはヘプチルであり、 Rが、 t−ブチル、 2−チエニル、 11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルフェニル))エチル、 7−(カルボキシ)ヘプチル、 アセチルメチル、 1−アダマンチルメチル、 2−チエニルメチル、 2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 3,4−ジメトキシフェニルメチル、 フェニル、 5−ブロモペンチル、 11−ヒドロキシウンデシル、 1−(4−ニトロフェニル)エチル、 イソプロピルチオメチル、 5−(チオスルファト)ペンチル、 ベンジルオキシメチル、 カルボメトキシメチル、 ジフェニルメチル、 トリフェニルメチル、 2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾリル、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 フェニルビニル、または2−ヒドロキシ−3,3,3−
    トリクロロプロピルであり、 Rが、 H、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、 Rが、 H、 メチル、 エチル、 プロピル、 ブチル、またはペンチルである請求項32に記載の化合
    物またはその医薬的に容認可能な塩。
  34. 【請求項34】 式: 【化62】 〔式中、7位のZは請求項1に定義されており、破線a
    及びbは独立に二重結合であり得ることを表しており、 Aは、(a): 【化63】 (b) 【化64】 (Zがβメチルであり、RがHであり、YがOであ
    り、ZがNであり、且つ5αHが存在する場合には、R
    及びRは、H、C1−8アルキル、C3−6シクロ
    アルキル、フェニルから独立に選択することはできず、
    及びRは、隣接するNと一緒になって、Oもしく
    はNから選択される他の1つのヘテロ原子を含む5〜6
    員環を形成できない)または 【化65】 (ここで、Rは、HまたはC1−20アルキルであ
    り、 Rは、 H、 アミノ、 モノC1−4アルキルアミノ、 ジC1−4アルキルアミノ、 モノC1−4アルキルアミノアリール、 ジC1−4アルキルアミノアリール, C1−20アルキル、 C6−14アリール、 ヘテロアリール、 C6−14アリールC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 カルボキシC1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルC5−14アリールC
    1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシC1−20
    ルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 C2−20アルキニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC2−20アルキニルC1−20
    ルキル、 ヘテロアリールC2−20アルキニルC1−20アルキ
    ル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、ま
    たはC1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、Xが1より大きいときには同じでも異なっても
    よく、 H、 C1−20アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、ZがNであるときに存在し、独立に、 H、 C1−20アルキル、もしくはRに等価であるか、ま
    たは、それが結合しているR及びNと一緒になってヘ
    テロアリール環系を形成する)を有する請求項1に記載
    の化合物。
  35. 【請求項35】 式: 【化66】 〔式中、7位のZは請求項1に定義されており、 Aは、 (a) 【化67】 (b) 【化68】 (7位のZがβ−メチルであり,RがHであり、Yが
    Oであり、ZがNであり、5αHが存在する場合には、
    及びRはH、C1−8アルキル、C3−6シクロ
    アルキル、フェニルから独立に選択され得ず、隣接する
    Nと一緒になって、OまたはNから選択される他の1つ
    のヘテロ原子を含む5〜6員環を形成し得ない) (c) 【化69】 であり、 Rは、HまたはC1−20アルキルであり、 Rは、 H;炭素原子20個までの直鎖または分枝状アルカンを
    含むC1−20アルキル;アリールが、未置換またはR
    (ここでRは、H、C1−20アルキル、または、未置
    換もしくはヒドロキシで置換されたアルキル基を含むア
    リールC1−20アルキル、C1−8アルキルオキシ、
    カルボキシC1−10アルキル、またはハロゲンであ
    る)で置換された6員芳香族環からなる単環または多環
    からなるC6−14アリールか、或いは、アリールが、
    ヒドロキシ、ハロC1−20アルキル、ベンゾイル、C
    1−20アルキルオキシ、C1−20アルキル、C
    2−20アルケニル、シアノ、ニトロ、カルボキサミ
    ド、アセトアミドまたはハロゲンで直接置換または独立
    に複数置換されているC6−14アリール;未置換もし
    くは前記アリールにおいて定義したRで置換されている
    か或いは芳香族炭素原子に直接結合している、ヒドロキ
    シル、C1−20アルキルオキシ、C1−20アルキ
    ル、ベンジル、アミノ、モノC1−4もしくはジC
    1−4アルキルアミノ、カルボキサミド、アセトアミ
    ド、C2−20アルケニル、シアノ、ニトロ、ハロC
    1−20アルキル、またはハロゲンで置換もしくは独立
    に複数置換されている、N、OまたはSから選択される
    1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5または6員
    芳香族環からなる単環または多環系からなる複素環;
    式: 【化70】 (式中、芳香環は必要によっては独立にR及びR
    (ここでR及びRは、 H、 CH、 C、 カルボキサミド、 OH、 OCH NO CN、 F、 RS、RSO、RSO、RN(ここでRは同じでも
    異なってもよく、H、C1−4アルキルまたはC
    6−10から選択される)、 Cl、 アセトアミド OC、 CF イソプロピル、またはイソブチルである)で置換されて
    おり、 nは1〜10であり、 C1−20アルキル基は必要によってはRで置換され
    ている)のアリールC1−20アルキル; 式: 【化71】 または 【化72】 (式中、XはO、SまたはNRであり、nは1〜20で
    ある)からなるヘテロアリールC1−20アルキル;C
    1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル;式:−
    (CHS(O)−R(式中、Rは、 CH、 C、 イソプロピル、 イソブチル、 sec−ブチル、 t−ブチル、 イソペンチル、 ネオペンチル、またはイソヘキシルであり、nは1〜2
    0であり、pは0、1または2である)からなるC
    1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキル;
    式: 【化73】 (式中、R10は、 CH、 C、 C、 C、またはC11であり、nは1〜20であ
    る)からなるC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル;式: 【化74】 (式中、nは1〜20である)からなるカルボキシC
    1−20アルキル;式: 【化75】 (式中、nは1〜20であり、mは0〜19である)か
    らなるC1−20アルキルカルボニルC1−20アルキ
    ル; 式:−(CH−(シクロアルキル)(式中、シク
    ロアルキル部分は炭素原子20個までの単環、二環また
    は多環炭化水素からなり、環は必要によってはRで置
    換されており、nは1〜20である)のC3−20シク
    ロアルキルC1−20アルキル;式: 【化76】 (式中、R及びRは前記定義の通りであり、nは1
    〜20である)のアリールC1−20アルキルオキシカ
    ルボニルC1−20アルキル;式: 【化77】 (式中、Heteroarylは前記定義の通りであ
    り、nは1〜20である)のヘテロアリールC1−20
    アルキルカルボニルC1−20アルキル; 式:−(CH−CHX(式中、XはBr、C
    l、FまたはIであり、nは1〜19である)のハロC
    1−20アルキル; 式:−(CHCHOH(式中、nは1〜19で
    ある)のヒドロキシC1−20アルキル; 式: 【化78】 (式中、XはBr、Cl、FまたはIであり、nは0〜
    18であり、qは0〜18であり、n+qは0〜18で
    ある)のハロヒドロキシC1−20アルキル;式: 【化79】 (式中、R及びRは前記定義の通りであり、nは1
    〜20である)のアリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル;式: 【化80】 (式中、nは1〜20である)のアリールカルボニルア
    リールC1−20アルキル;式: 【化81】 (式中、nは1〜19である)のジアリールC1−20
    アルキル;式: 【化82】 (式中、nは1〜19である)のトリアリールC
    1−20アルキル;または式: 【化83】 (式中、mは0〜18であり、nは0〜18であり、m
    +nは0〜18である)のアリールC2−20アルケニ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、 Rは、上記定義の通りであって、HまたはC1−12
    アルキルであり、 Rは、ZがNであるときに存在し、独立に、 H、 C1−20アルキル、もしくはRに等価であるか、ま
    たは、それが結合しているRまたNと一緒になってヘ
    テロアリール環を形成し、 Yは、OまたはSであり、 Zは、NまたはOであり、 xは1〜10の整数であり、 破線a及びbは、必要によっては存在し得る二重結合を
    示す〕を有する請求項34に記載の化合物及びその医薬
    的に容認可能な塩。
  36. 【請求項36】 Aが、 【化84】 (ここで、Rは、HまたはC1−12アルキルであ
    り、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 カルボキシC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 ヘテロアリール、 C6−14アリール、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 C6−14アリールカルボニルアリールC1−20アル
    キル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、ま
    たはC2−20アルキルスルフィニルC1−20アルキ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリール、 であり、 Rは、ZがNであるときに存在し、 H、 Rに等価、もしくはC1−20アルキル、または、そ
    れが結合しているRまたはNと一緒になってヘテロア
    リール環を形成し、 Yは、OまたはSであり、 Zは、NまたはOである)である請求項35に記載の化
    合物及びその医薬的に容認可能な塩。
  37. 【請求項37】 Rが、 H, CH、 C、 直鎖または分子状C、 C、 C11、 C13、またはC15であり、 Rが、 −t−ブチル、 2−チエニル、 −11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 −7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルベンゼン))エチル、 −7−(カルボキシ)ヘプチル、 −アセチルメチル、 −1−アダマンチルメチル、 −2−チエニルメチル、 −2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 3,4−ジメトキシフェニルメチル、 −フェニル、 −5−ブロモペンチル、 −11−ヒドロキシウンデシル、 −1−(4−ニトロフェニル)エチル、 −イソプロピルチオメチル、 −ベンジルオキシメル、 −カルボメトキシメチル、 −ジフェニルメチル、 −トリフェニルメチチル、 −2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 4−ニトロベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾリル、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 メチル、 アリル、 n−プロピル、 n−オクチル、 イソプロピル、 イソブチル、 エチル、 ベンジル、 オクタデシル、 2(エチル)フェニル、 3(クロロ)フェニル、 4(メチル)フェニル、 2,3(ジクロロ)フェニル、 4(フルオロ)フェニル、 3(メトキシ)フェニル、 2(エトキシ)フェニル、 2−ナフチル、または2−チアゾリルでありRが、 H、 メチル、 エチル、 直鎖または分枝状プロピル、 ブチル、 C6−14アリール、またはヘテロアリールであり、 Rが、ZがNであるときに存在し、 H、 Rに等価、もしくはC1−20アルキル、または、そ
    れが結合しているRまたはNと一緒になってヘテロア
    リール環を形成し、 Yは、OまたはSであり、 Zは、OまたはNである請求項36に記載の化合物及び
    その医薬的に容認可能な塩。
  38. 【請求項38】 Aが、式: 【化85】 (RがHであり、YがOであり、ZがNであり且つ5
    αHが存在する場合には、R及びRは、H、C
    1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニルか
    ら独立に選択され得ず、またR及びRは、隣接する
    Nと一緒になって、OまたはNから選択される他の1つ
    のヘテロ原子を含む5〜6員環を形成し得ない) 〔式中、Rは、HまたはC1−12アルキルであり、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 カルボキシC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 ヘテロアリール、 C6−14アリール、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 C6−14アリールカルボニルアリールC1−20アル
    キル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 C1−20アルキルチオC1−20アルキル、 C1−20アルキルスルホニルC1−20アルキル、ま
    たはC1−20アルキルスルフィニルC1−20アルキ
    ルであり、 Rは、ZがNであるときに存在し、独立に、 H、 Rに等価、もしくC1−20アルキルであるか、また
    は、それが結合しているR及びNと一緒になってヘテ
    ロアリール環系を形成し、 Yは、OまたはSであり、 Zは、NまたはOである〕を有する請求項35に記載の
    化合物及びその医薬的に容認可能な塩。
  39. 【請求項39】 Rが、HまたはC1−12アルキル
    であり、 Rが −t−ブチル、 2−チエニル、 11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 −7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルフェニル))エチル、 −7−(カルボキシ)ヘプチル、 −アセチルメチル、 −1−アダマンチルメチル、 −2−チエニルメチル、 −2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 −3,4−ジメトキシフェニルメチル、 −フェニル、 −5−ブロモペンチル、 −11−ヒドロキシウンデシル、 −1−(4−ニトロフェニル)エチル、 −イソプロピルチオメチル、 −ベンジルオキシメチル、 −カルボメトキシメチル、 −ジフェニルメチル、 −トリフェニルメチル、 −2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 4−ニトロフェニルベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾリル、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 メチル、 アリル、 n−プロピル、 n−オクチル、 イソプロピル、 イソブチル、 エチル、 ベンジル、 オクタデシル、 2(エチル)フェニル、 3(クロロ)フェニル、 4(メチル)フェニル、 2,3(ジクロロ)フェニル、 4(フルオロ)フェニル、 3(メトキシ)フェニル、 2(エトキシ)フェニル、 2−ナフチル、または2−チアゾリルであり、 Rが、ZがNであるときに存在し、 H、 Rに等価、もしくはC1−20アルキルであるか、ま
    たは、それが結合しているR及びNと一緒になってヘ
    テロアリール環を形成し、 Yが、OまたはSであり、 Zが、OまたはNである請求項38に記載の化合物及び
    その医薬的に容認可能な塩。
  40. 【請求項40】 Aが、式: 【化86】 〔式中、 Rは、HまたはC1−12アルキルであ
    り、 Rは、 H、 C1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキル、 C3−20シクロアルキル、 C3−20シクロアルキルC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキル、 C1−20アルキルカルボニルC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシカルボニ
    ルC1−20アルキル、 カルボキシC1−20アルキル、 ヘテロアリールC1−20アルキルオキシカルボニルC
    1−20アルキル、 ヒドロキシC1−20アルキル、 C6−14アリールC1−20アルキルオキシC
    1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシカルボニルC1−20アルキ
    ル、 C6−14アリールカルボニルアリールC1−20アル
    キル、 ハロヒドロキシC1−20アルキル、 ジアリールC1−20アルキル、 トリアリールC1−20アルキル、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ヘテロアリール、 C6−14アリール、 C2−20アルケニルC1−20アルキル、 ハロC1−20アルキル、 C1−20アルキルオキシC1−20アルキル、 C1−13アルキルチオC1−20アルキル、 C1−13アルキルスルホニルC1−20アルキル、ま
    たはC1−13アルキルスルフィニルC1−20アルキ
    ルであり、 Rは、 H、 C1−13アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、前記定義の通りであって、 H、 C1−13アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rは、ZがNであるときに存在し、独立に、 H、 Rに等価、もしくはC1−20アルキルであるか、ま
    たは、それが結合しているR及びNと一緒になってヘ
    テロアリール環系を形成し、 Yは、OまたはSであり、 Zは、NまたはOであり、 xは、1〜10の整数である〕である請求項35に記載
    の化合物及びその医薬的に容認可能な塩。
  41. 【請求項41】 Rが、HまたはC1−12アルキル
    であり、 Rが、 −t−ブチル、 2−チエニル、 −11−(イソプロピルチオ)ウンデシル、 −7−(カルボメトキシ)ヘプチル、 1−(1−(4−イソブチルベンゼン))エチル、 −7−(カルボキシ)ヘプチル、 −アセチルメチル、 −1−アダマンチルメチル、 −2−チエニルメチル、 −2−(カルボベンジルオキシ)エチル、 3,4−ジメトキシフェニルメチル、 −フェニル、 −5−ブロモペンチル、 −11−ヒドロキシウンデシル、 −1−(4−ニトロフェニル)エチル、 −イソプロピルチオメチル、 5−(チオスルファト)ペンチル、 −ベンジルオキシメチル、 −カルボメトキシメチル、 −ジフェニルメチル、 −トリフェニルメチル、 −2−フリル、 4−イソプロピルフェニル、 シクロヘキシルメチル、 4−メチルシクロヘキシル、 3−(3−インドリル)プロピル、 3−インドリルメチル、 4−イソブチルベンジル、 4−ニトロフェニルベンジル、 3−アセトアミドメチル、 4−エトキシベンジル、 ヘキサデシル、 ステアリル、 3,5−ビス(トリフルオロメチル)、 3−シアノベンジル、 ヘプタフルオロプロピル、 4−ベンゾイルベンジル、 5−ベンゾトリアゾール、 3,5−ジフルオロベンジル、 ビス(4−イソプロピルフェニル)メチル、 2−ヒドロキシベンジル、 メチル、 アリル、 n−プロピル、 n−オクチル、 イソプロピル、 イソブチル、 エチル、 ベンジル、 オクタデシル、 2(エチル)フェニル、 3(クロロ)フェニル、 4(メチル)フェニル、 2,3(ジクロロ)フェニル、 4(フルオロ)フェニル、 3(メトキシ)フェニル、 2(エトキシ)フェニル、 2−ナフチル、または2−チアゾリルであり、 Rが、 H、 C1−13アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rが、前記定義の通りであって、 H、 C1−13アルキル、 ヘテロアリール、またはC6−14アリールであり、 Rが、ZがNであるときに存在し、 H、 Rに等価、もしくはC1−20アルキルであるか、ま
    たは、それが結合しているR及びNと一緒になってヘ
    テロアリール環を形成し、 Yが、OまたはSであり、 Zが、OまたはNであり、 xが、1〜10の整数である請求項40に記載の化合物
    及びその医薬的に容認可能な塩。
  42. 【請求項42】 式: 【化87】 〔式中、Zは請求項1で定義されており、 Alkは、C1−4直鎖または分枝状アルキルまたはア
    ルケニルであり、 破線a、e及びfは、存在する場合には独立に二重結合
    を表わすが、但し、e及びfによって形成される二重結
    合は両方が同時に存在することはなく、 Rは、水素、メチルまたはエチルから選択され、 Rは、(a)Rがシアノである場合には二重結合e
    及びfは存在しないという条件で、C6−10アリー
    ル、シアノ、或いは、1〜4個の窒素原子、1つの酸素
    もしくは硫黄原子、またはこれらと1〜2個の窒素原子
    の組合せを含み得る5〜6員ヘテロアリール基; (b)COR(ここでRはC6−10アリール、置
    換C6−10アリール及びヘテロアリールである); (c)CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘテ
    ロアリール、置換ヘテロアリール、またはC7−12
    クロアルキルである); (d)CO(ここでRはC1−8直鎖または分
    枝状アルキル、C6−10アリール置換C6−10アリ
    ール、またはC7−12シクロアルキルである)である
    が、但し、Rが(b)、(c)または(d)である場
    合にはAlkはアルケニルのみであり、 前記アリールまたはヘテロアリール基はベンゾまたは他
    のヘテロアリール環と融合していてもよく、更に1つ以
    上の置換基で置換されていてもよい〕を有する請求項1
    に記載の化合物並びにその医薬的に容認可能な塩及びエ
    ステル。
  43. 【請求項43】 前記アリール基が、フェニル、ベンジ
    ル及びナフチルから選択されている請求項42に記載の
    化合物。
  44. 【請求項44】 前記ヘテロアリール基が、 ピリジル、ピリル、チエニル、イソチアゾリル、チアゾ
    リル、イミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリ
    ミジニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、
    イソベンゾフリル、ピラゾリル、インドリル、プリニ
    ル、カルバゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、フ
    ラニル、オキサゾリル、またはチアジアゾリルから選択
    されている請求項42に記載の化合物。
  45. 【請求項45】 前記アリールまたはヘテロアリール置
    換基が、 水素;C1−8直鎖または分枝状アルキル;C2−8
    鎖または分枝状アルケニル;C3−8シクロアルキル;
    2−8アルキニル;−CONR(ここでR
    びRは独立にH、C1−8アルキル、C3−8シクロ
    アルキル、C1−4ペルハロアルキル、フェニルまたは
    置換フェニル;−COR;−S(O)(ここで
    nは0〜2である);−OCOR;−SONR
    ;−NR(CO)R;−NR(CO)NH
    ;−NHSO;−OR;−NR;C
    N;NO ハロ;ペルハロC1−4アルキル;−CO;式: 【化88】 (式中、R〜R10は独立に1つ以上の上述の置換基
    を表わす)のフェニルまたは置換フェニルから選択され
    ている請求項42に記載の化合物。
  46. 【請求項46】 式: 【化89】 〔式中、Zは請求項1で定義されており、破線aは、存
    在する場合には二重結合を表わし、 R及びRは、水素、メチル及びエチルから選択され、 Rは、(E)及び(Z)形態並びにこれらの混合物を
    含む、請求項42に定義されているものである〕を有す
    る請求項42に記載の化合物。
  47. 【請求項47】 Rがメチルである請求項46に記載
    の化合物。
  48. 【請求項48】 Rが水素である請求項46に記載の
    化合物。
  49. 【請求項49】 式: 【化90】 〔式中、Zは請求項1に定義されており、 破線aは、存在する場合には二重結合を表わし、 R、R及びRは独立に、水素、メチル及びエチルか
    ら選択されており、但し、R及びRの少なくとも1
    つは水素であり、 Rは、請求項1に定義のごときC6−10アリールま
    たはヘテロアリールであり、R及びRは、Eまたは
    Z結合形態及びこれらの混合物で存在し得る〕を有する
    請求項42に記載の化合物。
  50. 【請求項50】 R及びRの両方が水素である請求
    項49に記載の化合物。
  51. 【請求項51】 Rがメチルまたはエチルであり、R
    が水素である請求項49に記載の化合物。
  52. 【請求項52】 R水素であり、Rがメチルまたは
    エチルである請求項49に記載の化合物。
  53. 【請求項53】 式: 【化91】 〔式中、Zは請求項1に定義されており、 AlkはC1−4直鎖または分枝状アルキルであり、 破線aは、存在する場合には二重結合を表わし、 Rは、水素、メチルまたはエチルから選択されており、 Rは、 (a)C6−10アリール、シアノ、或いは、1〜4個
    の窒素原子、1つの酸素もしくは硫黄原子、またはこれ
    らと1〜2個の窒素原子の組合せを含み得る5〜6員ヘ
    テロアリール基; (b)COR(ここでRはC6−10アリール、置
    換C6−10アリール及びヘテロアリールである); (c)CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘテ
    ロアリール、置換ヘテロアリール、またはC7−12
    クロアルキルである);または (d)CO(ここでRはC1−8直鎖または分
    枝状アルキル、置換C6−10アリール、またはC
    7−12シクロアルキルである)であるが、但しR
    (b)、(c)または(d)である場合にはAlkはア
    ルケニルであり、 前記アリールまたはヘテロアリール基はベンゾまたは他
    のヘテロアリール環と融合していてもよく、更に1つ以
    上の置換基で置換されていてもよい〕を有する請求項4
    2に記載の化合物並びにその医薬的に容認可能な塩及び
    エステル。
  54. 【請求項54】 前記Alk及びRが結合構造 −CH、−CH(CH)R、−CHCH
    、−CH(CH)CH、−CH(CH
    )CH、CHCH(CH)R、CH
    CHCHまたは−CHCHCHCH
    を有する請求項53に記載の化合物。
  55. 【請求項55】 式: 【化92】 〔式中、Rは、水素、メチルまたはエチルから選択さ
    れ、 破線a及びbは存在し得る二重結合を示すが、但し、b
    が存在する場合には5α水素Haは不在であり、 Zは、 1)オキソ、 2)水素原子1個、及び、C1−4アルキル、C2−4
    アルケニル、CHCOOH、ヒドロキシ、カルボキ
    シ、COOC1−4アルキルエステル、OCONR
    (ここでR及びRは独立に、H、C1−4アルキ
    ル、フェニル、ベンジルであるか、R及びRはNと
    一緒になって、必要によっては他の1つのヘテロ原子を
    含む5〜6員飽和複素環を形成し得る);OC1−4
    ルキル、OC3−6シクロアルキル、−OCOCH
    ハロ、ヒドロキシC1−2アルキル、ハロC1−2アル
    キルまたはトリフルオロメチル、C3−6シクロアルキ
    ルから選択されるβ−置換基1個; 3)=CH−R’(ここでR’はHまたはC1−4アル
    キルである);または 4)スピロ: 【化93】 (ここでR’はHまたはC1−4アルキルである)であ
    り得、 R20は、Hまたはメチルであり、 nは0〜10であり、 Rは (a)−COR(ここでRはフェニルまたは置換フ
    ェニルである); (b)−CONHR(ここでRは置換フェニル、ヘ
    テロアリールまたは置換ヘテロアリールである);また
    は (c)−COOR(ここでRは、フェニル、置換フ
    ェニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールである)
    から選択されており、 前記ヘテロアリール基は、1〜4個の窒素原子、1つの
    酸素もしくは硫黄原子、またはこれらと1〜2個の窒素
    原子の組合せを含み得る5〜6員環であり、フェニル及
    びヘテロアリールはC1−4アルキル、C1−4アルコ
    キシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロ、ヒドロキシ、
    ニトロ、モノ及びジC1−4アルキルイミノの1つ以上
    で置換されていてもよい〕を有する請求項1に記載の化
    合物。
  56. 【請求項56】 式: 【化94】 〔式中、Rは、水素、メチルまたはエチルから選択され
    ており、 破線a及びbは存在し得る二重結合を示すが、但し、b
    が存在する場合には5α水素Haは不在であり、 Zは、 1)オキソ、 2)水素原子1個、及び、C1−4アルキル、C2−4
    アルケニル、CHCOOH、ヒドロキシ、カルボキ
    シ、COOC1−4アルキルエステル、OCONR
    (ここでR及びRは独立に、H、C1−4アルキ
    ル、フェニル、ベンジルであるか、R及びRはNと
    一緒になって、必要によっては他の1つのヘテロ原子を
    含む5〜6員飽和複素環を形成し得る);OC1−4
    ルキル、OC3−6シクロアルキル、−OCOCH
    ハロ、ヒドロキシC1−2アルキル、ハロC1−2アル
    キルまたはトリフルオロメチルから選択されるβ−置換
    基1個; 3)=CH−R’(ここでR’はHまたはC1−4アル
    キルである);または 4)スピロ: 【化95】 (ここでR’はHまたはC1−4アルキルである)であ
    り得、 Aは、(a) 【化96】 (式中、DはRまたたはOR(ここでRは、 C1−10アルキル、 C3−12シクロアルキル、 C6−10アリール、またはC7−11アラルキルであ
    る)であるが、但し、DがRでありZがβ−メチルで
    ある場合には、C1−10アルキルではない); (b)Zはメチルではないという条件で、 【化97】 ;または (c)Zはメチルではないという条件で、−C−NR
    (ここでR及びRは独立にHまたはC1−8
    ルキルである)である〕を有する請求項1に記載の化合
    物。
  57. 【請求項57】 構造:4,7β−ジメチル−4−アザ
    −アンドロスト−5−エン−3−オン−17β−オー
    ル,t−ブチルジメチルシリルエーテル、 4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロスト−5−エ
    ン−3−オン−17β−オール、 4,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロスタン−3−
    オン−17β−オール、 17β−ピバロイルオキシ−4,7β−ジメチル−4−
    アザ−アンドロスタン−3−オン、 17β−メトキシカルボニル−4−メチル−4−アザ−
    アンドロスト−5−エン−3,7−ジオン、 17β−アミノ−4,7β−ジメチル−4−アザ−5α
    −アンドロスタン−3−オン、 17β−(1−アダマンチルオキシ)カルボニルアミノ
    −4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタ
    ン−3−オン、 17β−ベンゾイルアミノ−4,7β−ジメチル−4−
    アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、 7β−アセトキシ−17β−カルボメトキシ−4−メチ
    ル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン、 7β−(1−アダマンチル)カルボニルアミノ−4,7
    β−ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−
    オン、 17β(N,N−ジイソプロピル)カルボキサミド−4
    −メチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3,7−
    ジオン、 17β−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,7β−
    ジメチル−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン
    を有する請求項1に記載の化合物。
  58. 【請求項58】 式: 【化98】 〔式中、AlkはC1−4直鎖または分枝状アルキルで
    あり、破線aは存在する場合には二重結合を表わし、 Rは、水素、メチルまたはエチルから選択されており、 Xは、O、NH、NR(ここでRはOH、NH
    NHR、NR(ここでR及びRは独立にC
    1−12アルキル、C3−12シクロアルキル及びC
    6−12アリールから選択される)であり得る)から選
    択されている〕の化合物。
  59. 【請求項59】 構造:4,7β−ジメチル−4−アザ
    −5α−アンドロスタン−3,17−ジオン、 17−オキシイミノ−4,7β−ジメチル−4−アザ−
    5α−アンドロスタン−3−オンを有する請求項56に
    記載の化合物。
  60. 【請求項60】 医薬的に容認可能なビヒクル中に治療
    上有効量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
JP5154097A 1992-05-20 1993-05-20 5α−レダクターゼ阻害剤としての新規の7β−置換−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン Pending JPH06100587A (ja)

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