JPH06100429A - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

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JPH06100429A
JPH06100429A JP27802392A JP27802392A JPH06100429A JP H06100429 A JPH06100429 A JP H06100429A JP 27802392 A JP27802392 A JP 27802392A JP 27802392 A JP27802392 A JP 27802392A JP H06100429 A JPH06100429 A JP H06100429A
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JP
Japan
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skin
effect
whitening
present
salt
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Pending
Application number
JP27802392A
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English (en)
Inventor
Kyotaro Hasunuma
喬太郎 蓮沼
Minoru Hirata
稔 平田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸及びその塩
の少なくとも一種とジイソプロピルアミンジクロロアセ
テートとL−アスコルビン酸誘導体とを組み合わせて配
合することを特徴とする美白化粧料。 【効果】 本発明の美白化粧料は皮膚安全性に優れ、色
黒の皮膚を予防する効果、色黒の皮膚を速やかに淡色化
する効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚安全性に優れ、色
黒の皮膚を予防する効果及び色黒の皮膚を速やかに淡色
化する効果を有する美白化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】日焼
けによる色黒の皮膚は、皮膚内に存在するチロシンがチ
ロシナーゼの作用により酸化されてメラニン色素とな
り、このメラニンが過剰に生成することに基因するとさ
れている。この色素沈着を予防或いは治療すべく、従来
よりL−アスコルビン酸及びその誘導体、コロイド状硫
黄、過酸化水素、ハイドロキノン等を配合してなる美白
化粧料が提案されている。
【0003】しかし、これらの美白化粧料は、保存安定
性が不充分であるか、或いは美白効果が充分に認められ
ないものであったり、または、色黒の皮膚を淡色化する
効果を認められるが、皮膚安全性上に問題が生じるもの
であって、優れた美白化粧料を得ることは困難であっ
た。
【0004】そこで、本発明者らは、表皮に過剰に存
在するメラニンを速やかに排除すること、新たに皮膚
内にメラニンが生成することを抑制すること、しか
も、皮膚安全性上に問題がないこと等を満足する美白化
粧料を目的として、鋭意研究した結果、γ−アミノ−β
−ヒドロキシ酪酸(以下GABOBと略記する)及びそ
の塩の少なくとも一種と、ジイソプロピルアミンジクロ
ロアセテート(以下DADAと略記する)並びにL−ア
スコルビン酸誘導体とを配合してなる美白化粧料が、上
記の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明の目的は、皮膚刺激がなく、
メラニン色素形成抑制効果と色黒の皮膚を速やかに淡色
化する効果を有する優れた美白化粧料を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、GABOB及
びその塩の少なくとも一種とDADAとL−アスコルビ
ン酸誘導体とを組み合わせて配合することを特徴とする
美白化粧料である。
【0007】本発明に用いるGABOBは公知の物質で
あって、脳動脈硬化症の治療剤として適用されており、
その化学特性は表1の通りである。
【0008】
【表1】
【0009】特開昭62−255405号公報にはGA
BOBは、皮膚組織賦活作用による皮膚老化防止効果を
有することが記載されている。GABOBを苛性カリ、
苛性ソーダ又は水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
の何かで中和したGABOBのカリウム塩、同ナトリウ
ム塩、同カルシウム塩、同マグネシウム塩はいずれもG
ABOBと同程度の皮膚組織賦活効果及び美白作用、老
皺効果等を有し、本発明の美白化粧料に適用される。
【0010】また、本発明に係わるDADAは公知の物
質であり、急・慢性肝炎、脂肪肝などの肝障害および脳
出血、脳血栓、高血圧などの治療剤として適用されてお
り、その化学特性は表2の通りである。
【0011】
【表2】
【0012】本発明の美白化粧料中に配合せる上記DA
DAは、血行促進作用を有することから、皮膚における
メラニンの代謝を賦活して皮膚細胞内にメラニンを取り
込まれ易くする。
【0013】本発明に使用されるL−アスコルビン酸誘
導体としては、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグ
ネシウム塩、及びL−アスコルビン酸硫酸エステルナト
リウム塩等が挙げられる。
【0014】GABOB及びその塩は皮膚組織を賦活し
て、皮膚ターンオーバー速度を促進し、かつメラニンを
角質層と共に速やかに排除して色素沈着を淡色化、正常
化する効果を有する。
【0015】本発明者は、美白化粧料中に配合せる上記
構成物質を研究した結果、GABOB及びその塩の中か
ら選ばれた少なくとも一種とDADAとL−アスコルビ
ン酸誘導体とを配合した美白化粧料は、相乗効果によっ
て優れた色素沈着改善効果、淡色化防止、肌あれ防止効
果、保湿効果等を有することが顕著に認められた。
【0016】本発明の美白化粧料は、太陽光に曝された
後の色黒になる以前の皮膚または色黒となった皮膚を対
象として、特に皮膚生理学上不安定となった皮膚に塗布
し、皮膚刺激を生じることなく、色黒の皮膚を淡色化す
ることに於いて顕著な効果を呈するものである。
【0017】本発明者は、美白化粧料中に配合せる上記
構成物質の相乗効果を最大限度に発揮する配合割合に関
して探究した結果、(i)GABOB及びその塩、(i
i)DADAのそれぞれの配合量の比率(重量比)が
(i):(ii)=1:0.1〜1である場合が好まし
く、本発明の目的とする優れた効果が認められた。ま
た、当該美白化粧料中のGABOB及びDADAの配合
量は、総量を基準として(i)は0.05〜2.0wt
%、(ii)は0.05〜2.0wt%あればよい。
【0018】また、L−アスコルビン酸誘導体は、当該
美白化粧料総量を基準として通常0.01〜30重量
%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲内である。各
々の配合量の下限未満では本発明の目的とする効果に充
分ではなく、一方上限を超えても、その増加分に見合っ
た効果の向上は望めないものである。
【0019】本発明の美白化粧料には上記のほかに各種
油剤、湿潤剤、色素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔
料、抗酸化剤等を本発明の目的を達する範囲内で適宜配
合することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。尚、実
施例に先立ち(1)皮膚刺激試験、(2)角質層のター
ンオーバー速度測定試験、(3)皮膚色明度回復試験、
(4)美白実用試験の方法を記載する。
【0021】(1)皮膚刺激試験 夏期の太陽光に6時間(1日3時間で2日間)曝された
被検者25名の前腕屈側部皮膚に、試料0.05gを直
径1.0cmの円型のリント布のついたパッチテスト用
絆創膏を用いて24時間閉塞貼付した後、表3の評価基
準に従い、各試料について被検者25名の皮膚の状態を
評価判定した。判定結果は、絆創膏除去1時間後及び2
4時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が(±)以
上の人の数で示した。
【0022】
【表3】
【0023】(2)角質層のターンオーバー速度測定試
験 蛍光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5w
t%配合した軟膏を作り、被検者20名の前腕屈側部の
皮膚に24時間閉塞貼付し、角質層にダンシルクロライ
ドを浸透結合させる。その後同じ部位に1日2回(朝、
夕)被検試料を塗布し、毎日ダンシルクロライドの蛍光
を調べ、その蛍光が消滅するまでの日数を皮膚角質層の
ターンオーバー速度とした。測定結果は各被検者の日数
の平均値で示した。尚、通常の皮膚角質層のターンオー
バー速度は、14〜16日である。
【0024】(3)皮膚色明度回復試験 被試験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最
小紅班量の2倍量照射し、1週間の後、その照射部に試
料塗布部位と非塗布部位とを設定して各々の皮膚の基準
明度(Vo値、Vo’値)を測定した。引き続いて塗布
部位には試料を1日1回ずつ3カ月間連続塗布し、3,
8,13週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度
(Vn…値、Vn’…値)を測定して、表4の評価基準
により皮膚色の回復評価を実施した。尚、皮膚の明度
(マンセル表色系V値)は高速分光色彩計で測定して得
られたX、Y、Z値より算出した。また、評価は被試験
者20名の13週間後の評価値の平均値で示した。
【0025】
【表4】
【0026】(4)美白実用試験 夏期の太陽光に3時間(1 日1.5時間で2日間)曝さ
れた被検者20名の前腕屈側部皮膚を対象として、左前
腕屈側部には太陽光に曝された日の翌日より、また、右
前腕屈側部には太陽光に曝された日の7日後より各々試
料を朝夕1回ずつ13週間連続塗布した。評価は、試料
を塗布した皮膚の部分が他の皮膚の部分より色白(淡色
化)となったと回答した被検者の数で示した。
【0027】実施例1〜5、比較例1〜5。(二層型ロ
ーション) 表5の組成に於いて、表7左欄に示す通りにGABO
B、DADA、及びL−アスコルビン酸誘導体の配合量
を変えて、各々の二層型ローションを調製して諸試験を
実施した。その結果を表7右欄に示した。
【0028】(1)組成
【0029】
【表5】
【0030】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填す
る。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用する。
【0031】(3)特性 表7に示すごとく、比較例1〜5の二層型ローション基
剤及びこの基剤に、GABOB及びその塩、DADA、
L−アスコルビン酸誘導体を各々単独で配合したローシ
ョンでは、角質層ターンオーバー速度がやや速くなり日
数が減少する効果が認められるが、皮膚色明度回復試験
及び美白実用試験に於いて充分なる効果は得られない。
実施例1〜5の本発明の美白化粧料は諸試験の評価がす
べて良好である。
【0032】実施例6〜11、比較例6〜9。(スキン
クリーム) 実施例1と同様に、表6の組成に於いて各々のスキンク
リームを調製して諸試験を実施し、その結果を表8右欄
に示した。
【0033】(1)組成
【0034】
【表6】
【0035】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に加熱溶解して温度を8
0°Cにした後、(B)成分中に(A)成分を注入攪拌
混合する。次いで、攪拌しながら温度を30°C迄冷却
する。
【0036】(3)特性 表8に示すごとく、比較例6〜9に対して本発明の美白
化粧料である実施例6〜11は諸試験に於いてすべて良
好な結果を示し、美白効果も優れていることは明らかで
あった。
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明の美白化粧料
は、皮膚安全性が高く、メラニン色素形成抑制効果と色
黒の皮膚を速やかに淡色化する効果を有することが明ら
かであり、特に太陽光等に曝された後、速やかに使用す
ることによって、更に一段と美白効果が向上することが
認められた。
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例1及び2、比較例1〜9。(二層型
ローション) 表5の組成に於いて、表7左欄に示す通りにGABO
B、DADA、及びL−アスコルビン酸誘導体の配合量
を変えて、各々の二層型ローションを調製して諸試験を
実施した。その結果を表7右欄に示した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】(3)特性 表7に示すごとく、比較例1〜9の二層型ローション基
剤及びこの基剤に、GABOB及びその塩、DADA、
L−アスコルビン酸誘導体を各々単独を配合したローシ
ョンでは、角質層ターンオーバー速度がやや速くなり日
数が減少する効果が認められるが、皮膚色明度回復試験
及び美白実用試験に於いて充分なる効果は得られない。
又GABOB及びその塩とDADAとを併用配合したロ
ーションでは、いずれの効果もそれぞれの単独より改善
される。それに対し、実施例1及び2の本発明の美白化
粧料は、諸試験の評価において、それらの単独または併
用のいずれのものより一段と良好である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】実施例3〜5、比較例10〜16。(スキ
ンクリーム) 実施例1と同様に、表6の組成に於いて各々のスキンク
リームを調製して諸試験を実施し、その結果を表8右欄
に示した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】(3)特性 表8に示すごとく、比較例10〜16に対して本発明の
美白化粧料である実施例3〜5は諸試験に於いてすべて
良好な結果を示し、美白効果も優れていることは明らか
であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【表7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/195 AED 9283−4C 31/375 9360−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸及びそ
    の塩の少なくとも一種とジイソプロピルアミンジクロロ
    アセテートとL−アスコルビン酸誘導体とを組み合わせ
    て配合することを特徴とする美白化粧料。
JP27802392A 1992-09-21 1992-09-21 美白化粧料 Pending JPH06100429A (ja)

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JP27802392A JPH06100429A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 美白化粧料

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JP27802392A JPH06100429A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 美白化粧料

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ID=17591576

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