JPH06100034A - 膨脹可能な多数エアバッグを連設した緩衝材シートの製造方法 - Google Patents

膨脹可能な多数エアバッグを連設した緩衝材シートの製造方法

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JPH06100034A
JPH06100034A JP3240208A JP24020891A JPH06100034A JP H06100034 A JPH06100034 A JP H06100034A JP 3240208 A JP3240208 A JP 3240208A JP 24020891 A JP24020891 A JP 24020891A JP H06100034 A JPH06100034 A JP H06100034A
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film
tube
films
side edge
heat
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JP3240208A
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Teruo Mitsuda
照夫 満田
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SHINWA CORP KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
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    • B65D81/052Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents specially adapted to protect contents from mechanical damage maintaining contents at spaced relation from package walls, or from other contents using pillow-like elements filled with cushioning material, e.g. elastic foam, fabric filled with fluid, e.g. inflatable elements
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/712Containers; Packaging elements or accessories, Packages
    • B29L2031/7138Shock absorbing

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】膨脹可能な多数のエアバッグからなる緩衝材シ
ートの製造方法に関する。 【構成】吹き込みチューブ形成用の2枚のフィルムf
1,f2をそれぞれのロールから引き出すと同時にエア
バッグ用フィルムの1枚F1をそのロールから引き出し
てチューブ用フィルムf1,f2の上に重ねて同時に進
行させつつ、エアバッグ用フィルムの上からチューブ用
フィルムのヒートシールを行なって吹き込み用の主幹路
と自封式弁を備えた吹き込みチューブを形成し、すぐ続
いてもう1枚のエアバッグ用フィルムF2を下から上の
フィルムF1に揃えてエアバッグの両側縦縁をヒートシ
ールすることにより両側縁の閉じた扁平筒体とすると共
に、この筒体の一側縁の中に吹き込みチューブの一側縁
を同時に封着させ、ついで扁平筒体の上から横断ヒート
シールを所定間隔で形成することから成る、膨張可能な
多数エアバッグを連設した緩衝材シートを製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は膨脹可能な多数エアバッ
グからなる緩衝材シートの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】本発明者は、これまで自封式弁を有する
空気吹き込みチューブを貫通させた、個々に仕切られて
いるエアバッグからなる緩衝材シートを開発してきてい
る(例えば、実願平1−120288号、特願平2−2
70115号、特願平2−410577号など参照)。
これら従前の緩衝材シートはいずれも、自封式弁を備え
た空気吹き込みチューブを先に製作し、これを外袋形成
用の2枚の広幅フィルムの間に挾んで縦及び横にヒート
シールすることにより、すなわち吹き込みチューブの製
造工程と、外袋製造工程との連続しない少なくとも二段
階の工程を経て製造されていた。特に、特願平2−27
0115号及び同2−410577号に係る緩衝材シー
トは、まず2枚の細幅フィルムを合わせてその両側縁を
ヒートシールにより封じ、その際、側縁の一方には非溶
着部を自封式弁として残し、又はそれに加えて内部にも
多重的に自封式弁をヒートシールにより形成して吹き込
みチューブを単独に形成し、ついで別の工程で外袋用の
広幅フィルムの間に前記の吹き込みチューブを挾んで縦
横のヒートシールを施すことにより製造されていた。
【0003】吹き込みチューブの製造には、ロールに巻
いた2枚のフィルムを引き出して広げ、ヒートシールを
行なってチューブを形成するためのラインが必要であ
り、相当な作業スペースを要することに加え、次工程に
備えるため出来上がったチューブを再びロールに巻き取
る作業と、これを一時蓄積して置くスペースを必要とす
るのが問題である。外袋の製造は、同様にロールから2
枚の外袋用フィルムを繰り出して広げると共に、上記の
ように先に形成されているチューブを引き出して2枚の
外袋用フィルムの間に挿入して同時に進行させ、外袋用
フィルムの上から縦縁沿いに及び横断的にヒートシール
をするので、これまた広い作業スペースが必要であると
共に、吹き込みチューブの製造工程との間で重複したス
ペースの占有、重複した余分な作業を行なっているとい
う効率の悪さがある。
【0004】また、吹き込みチューブは好適にポリエチ
レンフィルムから形成され得るが、高温のヒートシール
金型を直接ポリエチレンフィルムに当てるとフィルムが
熱収縮して寸法精度を狂わすという問題がある。そのた
め、金型とフィルムの間に熱緩和シートなどを介在させ
る必要があり、これにより作業量と資材を増加させるこ
とが難点となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
のような緩衝材シートの製造における過剰な作業スペー
スを省約し、重複した作業を排除することを課題として
なされたもので、一段の連続工程で従前と同等以上に高
性能の膨脹可能な自封式緩衝材シートを製造する方法を
提供しようとするものである。また、本発明は、吹き込
みチューブが好適にポリエチレンフィルムから作られる
場合、余分な資材や手間を要さず、むしろ工程も資材も
減らして、その熱収縮の弊を解消することを課題として
なされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】過剰なスペースの省約の
ため、本発明は吹き込みチューブの形成とこれを挾む外
袋(個々のエアバッグ)の形成とを同時連続した一体一
連のラインで行なう。すなわち、吹き込みチューブ形成
用の2枚のフィルムをそれぞれのロールから引き出すと
同時に外袋(エアバッグ)用フィルムの1枚をそのロー
ルから引き出してチューブ用フィルムの上に重ねて被
せ、同時に進行させつつ、外袋用フィルムの上からチュ
ーブ用フィルムのヒートシールを行なって自封式弁を備
えた吹き込みチューブを形成し、すぐ続いて外袋用フィ
ルムのもう1枚を下から引き出し、上のフィルムに揃え
て、外袋の両側縦縁をヒートシールすることにより両側
縁の閉じた扁平筒体とすると共に、この筒体の一側縁の
中に吹き込みチューブの一側縁を同時に封着させ、つい
で筒状外袋の上から横断ヒートシールを好適に2本ずつ
所定間隔で形成し、こうして個々に仕切られた、そして
中に空気吹き込みチューブが端から端まで貫通している
多数連設エアバッグを一段の工程で製造するものであ
る。
【0007】本発明によれば、吹き込みチューブはでき
上がった時すぐに外袋の中に接合されているから、チュ
ーブだけを巻き取って回収したり収納する余分な作業は
完全に省略されると共に、そのような作業のためのスペ
ース、収納のためのスペースはまったく不要となり、さ
らに、吹き込みチューブを外袋用フィルムへ供給する手
間は最初にフィルムとして供給する一度だけでよいか
ら、重複した作業はなくなる。
【0008】また、外袋は好適にナイロンとポリエチレ
ンのラミネートフィルムから製作され得るが、これはポ
リエチレンフィルムに比べ耐熱性が高く、従って、2枚
重ねたチューブ用ポリエチレンフィルムの上から外袋用
フィルムを当ててチューブフィルムのヒートシールを行
なうことは、ポリエチレンフィルムを過大な熱から保護
する重要な作用を果たすと共に、従来であったら別に用
意すべき熱緩和シートをまったく不要ならしめ、資材と
作業の両面の節約になる効果がある。
【0009】
【実施例】本発明の方法を図面に示す実施例について説
明する。図1は、本発明の方法を実施する装置の概要を
示す立面図で、ロール1及びロール2から、吹き込みチ
ューブ形成用の細幅フィルムf1とf2がそれぞれ引き
出される。好適にこれらフィルムf1,f2はポリエチ
レン製であり、また両フィルムf1,f2の内表面に後
に説明する吹き込み用の主幹路(28)を確実に残すた
め、主幹路として予定されている帯状面積に非溶着処理
(38)をしておくことが必要である。ガイドロール5
で両フィルムf1,f2は互いの両側縁を引き揃えら
れ、1枚に重なって進行する。上方にあるロール3から
は、好適にナイロンとポリエチレンのラミネートフィル
ムであるエアバッグ形成用の広幅フィルムの1枚F1が
引き出され、その一側縁は下にあるチューブ用フィルム
f1,f2の一側縁に揃えられ、これらフィルムF1,
f1,f2は、図では離して示してあるが、3枚が1つ
に重なって図で左方へ進行する。
【0010】フィルムの進行前方に第1の作業ステーシ
ョンS1があり、ここにチューブフィルムf1,f2の
ためのヒートシール装置6,7が配置され、その上方部
材6には吹き込みチューブに形成すべき所定自封式弁の
パターンを有する金型が支持され、間欠的に下方受け部
材7に対し上下作動されて、エアバッグ用フィルムF1
の上からチューブフィルムf1,f2に所定パタンーン
のヒートシールを形成する。この際、好適にはチューブ
用フィルムf1とエアバッグ用フィルムF1とが縁沿い
の部分以外で溶着しないように、後に図3で説明するよ
うな非溶着処理(36)を予めフィルムf1に施してお
くとよい。ヒートシール金型の所定パターンは図2につ
いて説明する。ステーションS1で吹き込みチューブ
(後に説明する16)の基本形状が形成された後、別の
ロール4から引き出されたエアバッグ用の広幅フィルム
のもう1枚F2がガイドロール8,9を経て下から当て
がわれる。このフィルムF2の一側縁は、前記フィルム
f2,f1,F1の揃えられた一側縁に引き揃えられ
る。フィルムF1とF2の他側縁も、もちろん揃えられ
る。ついで、4枚一緒に重なったフィルム群はステーシ
ョンS2に入る。
【0011】ステーションS2には、アエバッグ用フィ
ルムF1,F2の両側縦縁に縦ヒートシールをする装置
10,11が配置されている。ヒートシール治具は上方
部材10に支持され、下方部材11に対し間欠的に上下
動される。これで、両側縁をヒートシールされたフィル
ムF1,F2は扁平な筒状となり、そのシールされた一
側縁の間にはチューブフィルムf1,f2の前記一側縁
が挾まれて同時に封着され、4枚のフィルムF1,f
1,f2及びF2はすべてその一側縁で一体に結合した
ものとなる。
【0012】一体化した4枚のフィルムF1,f1,f
2,F2はついでステーションS3に進行する。ここで
は、エアバッグ用フィルムF1の上から横断的な横ヒー
トシールを所定間隔で形成し、上下フィルムF1とF2
とを所定横断間隔ごとに溶着すると共にエアバッグフィ
ルムF1とチューブ用フィルムf1、及びチューブ用フ
ィルムf2とエアバッグフィルムF2とを溶着し、かく
して個々に仕切られて多数連設したエアバッグ(後述1
5)を画成する。この横ヒートシール形成の熱と圧は、
チューブ用フィルムf1とf2の内部にも及んで、チュ
ーブ用フィルムは前記のように予め非溶着処理(38)
をしてある部分(主幹路28)以外では互いに溶着して
閉じる。従って、形成された個々のエアバッグは、吹き
込みチューブの主幹路が多数エアバッグを通じて開通し
ている以外は、エアバッグの中でも吹き込みチューブの
中でも個々に仕切られ、隔離されている。
【0013】図2は、4枚のフィルムが各処理ステーシ
ョンS1,S2,S3で受ける処理と、それによって形
成される各ヒートシールを一連のフィルム上に表わした
ものである。図の右端にチューブフィルムf1とf2が
明示のためエアバッグ用フィルムF1から少し突出して
描かれている。これらフィルムf1,f2の上に重ねら
れたエアバッグ用フィルムF1の上からステーションS
1で所要の自封式弁のパターンでヒートシールがなされ
る。このパターンの一例は、まず、引き揃えられた一側
縁の反対縁に所定間欠長さで形成される側縁シール(又
は第1シール)20を含み、これにより非溶着部すなわ
ち第1自封式弁21が残される。それより内側に内部
(又は第2)シール22が同じく非溶着部である第2自
封式弁23を残して形成され、さらに内部(第3)シー
ル24と第3の非溶着部である自封式弁25、内部(第
4)シール26と第4の自封式弁27が形成される。非
溶着部23,25,27は互いに重ならないように、す
なわち主幹路28となる領域から第1自封式弁21へ至
る経路が迷路状となるように形成することが、後に膨脹
させた時の自封作用を強めるので、好適である。また、
側縁(第1)シール20以外の封着部は図示の例では2
2,24,26の3条を示してあるが、これに限定され
るものでなく、必要に応じ1条、2条でもよく或いは4
条又はそれ以上の間欠的封着部を形成することもでき
る。なお、図示の例では側縁シール20の反対側すなわ
ちエアバッグ用フィルムF1と引き揃えられている一側
縁には、ステーションS1で封着部を形成しないものと
して示してあるが、場合によりヒートシール治具にこの
側縁の連続縦シールを形成するパタンーを設け、ステー
ションS1において吹き込みチューブの両側縁を封じる
ようにすることもできる。しかし、次のステーションS
2で必ずこの側縁は熱圧を受けるのであるから、省力化
の観点からは、ステーションS1でこの側縁を封着しな
い方が好ましい。
【0014】ステーションS2では、下から重ねられて
きたエアバッグ用フィルムF2(図2では見えない)と
共に、両側縁に縦ヒートシール31(第1)と32(第
2)が形成される。これによりエアバッグ用フィルムF
1,F2は筒状に閉じられると共に、その一側縁に吹き
込みチューブ16の一側縁を挾み込み封着する。吹き込
みチューブ16は、主幹路28以外に、迷路状の部分も
長さ方向に連通しているが、基本的形状はここででき上
がる。すなわちエアバッグ(外袋)の一部形成(縦ヒー
トシール)と同時に吹き込みチューブができ上がるので
あり、作業工程や作業量の節約のほか、作業スペースが
大幅に省約される。
【0015】ついで、一体化された筒状エアバッグF
1,F2と吹き込みチューブ16とはステーションS3
で所定間隔Lごとに横ヒートシール33,34を形成さ
れる。横ヒートシールは所定間隔Lごとに1本でもよい
が、多数連接エアバッグの個々を後に切り離すことがあ
るので、一対のシール33,34とし、空白部(つなぎ
部分40、図6又は図9参照)を残しておくのがよい。
横ヒートシールにより、上のフィルムF1は吹き込みチ
ューブ16の上表面(フィルムf1)と、下のフィルム
F2とに接着し、下のフィルムF2は吹き込みチューブ
の下表面(フィルムf2)とも接着するから、こうして
個々に仕切られたエアバッグ15が形成される。エアバ
ッグ15の長さLは後の使用状況を考慮して任意に定め
ることができる。横ヒートシール33,34の形成によ
り、吹き込みチューブ16の内面も主幹路28を除いて
互いに溶着され仕切られる。主幹路28は最後まで非溶
着のまゝ残さなければならないから、次に説明するよう
に予め非溶着処理(38)をしておくことが必要であ
る。
【0016】上記非溶着処理の例を図3と図4に示す。
まず、図4から説明すると、この場合下側から供給され
るチューブ用フィルムf2の内表面に、端から端まで通
じる帯状の非溶着処理面積38が設けられる。この非溶
着面積38は、フィルムf2の側縁シール29(図5参
照)となるべき幅を残して、主幹路28として予定する
面積に、例えば非熱接着性の印刷インク(透明又は着色
いずれでも可)、ワニス、ペイントなどのような非熱溶
着性材料を塗布その他の方法で適用することにより形成
される。非熱溶着性材料は、乾燥した時、平滑面を呈す
る材料であることが、後に空気を吹き込む時の抵抗を少
なくするので好ましい。非溶着処理面積38以外の領域
は熱溶着性のまゝ残されるから、前記のようにステーシ
ョンS3で横ヒートシール処理を受けた時、鎖線33,
34で示唆するように他方のフィルムf1の内面と溶着
し、吹き込みチューブを個々のエアバッグごとに仕切り
区分する。これは、主幹路28から吹き込まれる空気を
個々のエアバッグに集中させるため好ましく、また膨ら
ませた個々のエアバッグのいずれかが破れたような場合
他のエアバッグからも連鎖的に空気を漏出させることが
ないよう独立を保つのに望ましい。
【0017】図3は、エアバッグフィルムF1の内面と
接する吹き込みチューブフィルムf1の外表面の好適な
非溶着処理を示すものである。すなわちフィルムf1の
外表面の、エアバッグ用フィルムF1の一側縁と溶着さ
れるべき幅dを残し、1個のエアバッグ15の長さL
(図2)に相当する面積36ごとに前記と同様な非熱接
着性材料、例えば耐熱性印刷インクを塗布その他により
適用する。こうしてできた非溶着処理面積36は、図示
のようにスキマ37を残している。ここは後にステーシ
ョンS3で前述の横ヒートシール33,34を形成され
る時エアバッグ用フィルムF1と溶着する部分である。
なお、図3及び図4に示した非溶着処理は通常フィルム
メーカーにおいてなされ得るが、本発明によれば図1に
示したような供給ロール1,2からガイドロール5の間
に適宜処理ステーションを設けて、製造工程の一環とし
て行なうこともでき、これにより製造工程の一層の合理
化、低コスト化を図ることができる。
【0018】このように非溶着処理をしたフィルムf
1,f2から前述のステーションS1及びS2でのヒー
トシール処理を経て形成された吹き込みチューブ16の
一部をエアバッグから剥がして図5に斜視図として示
す。エアバッグの一側縁(31)に挾まれる吹き込みチ
ューブ16の一側縁には連続した側縁シール29が形成
されて封じられ、それと内部(第4)シール26との間
が吹き込み用主幹路28とされている。この主幹路28
は連接した多数エアバッグのすべてを通じて開通してい
る。側縁シール29の反対縁は間欠的な第1(側縁)シ
ール20で、第1自封式弁21を残し、封じられてい
る。第1自封式弁21は、図2に示した例で、各エアバ
ッグ15につき1個形成されているが、2個又はそれ以
上形成することもできる。第1側縁シール20と主幹路
28との間は、前記のように間欠的封着部22,24,
26と自封式弁23,25,27により迷路状に連絡さ
れている。なお、図5は図示を明瞭にするため、主幹
路、自封式弁、迷路を少しずつ膨らませて示してある
が、実際は空気吹き込み操作の時を除き、これら各部分
を含め吹き込みチューブ16は扁平な帯状をなしている
ものである。
【0019】図6は完成したエアバッグ15と吹き込み
チューブ16の関係を説明する一部切断した部分斜視図
である。吹き込みチューブ16の側縁シール29はエア
バッグ15の第1の縦シール31の間に挾まって封じら
れている。吹き込みチューブ16は、その他の部分では
横ヒートシール33,34の所でエアバッグと結合して
いる以外、フリーな状態でエアバッグ内にある。
【0020】図7と図8は、本発明の方法により製造さ
れたエアバッグに空気を吹き込む時の作用と、吹き込み
後の自封作用を説明する略示的断面図である。吹き込み
チューブ16の一端からエアコンプレッサなどにより空
気を吹き込むと、図7に示すように主幹路28が膨ら
み、自封式弁27を拡開して空気を送り込むので迷路状
の通路を膨らませて次々に自封式弁25,23を開き、
側縁20の自封式弁21からエアバッグ15内へ空気a
が流入する(なお、図7では便宜自封式弁27,25,
23,21が直列をなしているように描いてあるが、実
際は図5、図2に示すように非直列に並んでいる)。所
要程度に膨らんだところで吹き込み圧を止めると、図9
に示すようにエアバッグ15内の空気圧Aにより吹き込
みチューブ16は押し潰され、自封式弁21,23,2
5,27も、それらの間の迷路もそして主幹路28も平
らに潰れてエアバッグ15からの空気の漏出を遮断す
る。
【0021】こうして空気を吹き込まれ、吹き込みチュ
ーブ16の自封式弁の作用により独立に膨脹を維持して
いる数個のエアバッグ15の外観を図9に示す。個々の
エアバッグ15は、膨脹後は吹き込みチューブ16の自
封作用により主幹路28も閉じられるから、縦シール3
1,32と横シール33,34とで仕切られたそれぞれ
独立の膨脹体となる。従って、例えば緩衝材として容器
内の物品の空隙に挿置した時、どれか1個が破れるよう
なことがあっても、他の膨脹エアバッグは影響を受ける
ことなく独立に膨脹を維持し得る。通常本発明の緩衝材
シートは扁平のまゝ物品の空隙などへ挿入され、それか
ら空気を吹き込んで膨脹させるのが便利であるが、その
場合でも各個のエアバッグの独立性が有利に働く。すな
わち、空隙の大きい所に位置するエアバッグは大きく膨
らみ、小さい所に位置するエアバッグは小さく膨らみ、
いわば分に応じて独立にそれぞれの限度まで膨脹し、そ
の膨脹を維持することができる。同様に、膨らんで連接
しているエアバッグどうしの間のつなぎ部分40を例え
ば図9で線Cのように切断したとしても、その両側のエ
アバッグは何ら影響を受けることなく膨らんだまゝでい
ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法は、吹き込みチューブの製
造と、これを挾んで封着する連接エアバッグの製造とを
一連一体の製造ラインで連結して行なうから、作業スペ
ースを節約し、作業工程を簡略化し、所要資材を減量す
るなど、生産の効率化、コスト低減化に寄与することが
できる。さらに、空気吹き込みチューブをポリエチレン
で形成する場合、直接ヒートシール金型を接触させずに
エアバッグ用フィルムを介在させてポリエチレンフィル
ムに圧熱を加えるから、吹き込みチューブの熱収縮を解
消し、寸法精度の高い製品を得ることができると共に、
従来熱緩和シートなどを使用していたのを不要ならしめ
る効果がある。また、本発明の方法においては、一連の
製造ラインの中に、吹き込みチューブの非溶着処理工程
をも取り込むことができるから、一貫製造により一層の
コスト軽減を図ることができ、すぐれた用途をもつ緩衝
材シートの一層の普及を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の製造方法を実施する装置の概略
を示す略示立面図である。
【図2】図2は図1の処理工程の各々に対応した処理の
結果を一連のフィルム上に表現した平面図である。
【図3】図3は吹き込みチューブ形成用フィルムの上表
面に施す非溶着処理の一例を示す部分平面図である。
【図4】図4は同じく吹き込みチューブ用の他方のフィ
ルムの内表面に施す吹き込み主幹路のための非溶着処理
を示す部分平面図である。
【図5】図5は本発明によりエアバッグと一体に形成さ
れる吹き込みチューブの一部をエアバッグから分離して
示す部分斜視図である。
【図6】図6は一体に形成されたエアバッグと吹き込み
チューブとの関係を明示する部分斜視図である。
【図7】図7は1個のエアバッグにつき空気吹き込み中
の自封式弁の作用を示す略示断面図である。
【図8】図8は吹き込み後の自封式弁の自封作用を説明
する略示断面図である。
【図9】図9は空気を吹き込んで各独立に膨脹を維持し
ているエアバッグの状態を説明する一部を切断した斜視
図である。
【符号の説明】
1…吹き込みチューブ用フィルムf1のロール 2…吹き込みチューブ用フィルムf2のロール 3…エアバッグ用フィルムF1のロール 4…エアバッグ用フィルムF2のロール 6,7…吹き込みチューブ用ヒートシール装置(ステー
ションS1) 10,11…縦ヒートシール用装置(ステーションS
2) 12,13…横ヒートシール用装置(ステーションS
3) 15…個々のエアバッグ 16…吹き込みチューブ 20…側縁(第1)シール 21…第1自封式弁 28…主幹路 29…側縁シール 31,32…縦ヒートシール 33,34…横ヒートシール 36…非溶着処理面積 38…非溶着処理面積(主幹路用)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々に仕切られ、内部を吹き込みチュー
    ブが貫通している、膨脹可能で平時は扁平な、多数エア
    バッグから成る緩衝材シートを製造する方法であって、 (1)吹き込みチューブ形成用の熱溶着性の2枚の細幅
    フィルムf1,f2を互いの両側縁を引き揃えて引き出
    し、該フィルムの少なくとも一方の内表面は、吹き込み
    用の主幹路28を形成すべき領域を予め非溶着処理38
    しておくものとし、 (2)エアバッグ形成用の熱溶着性の広幅フィルムの1
    枚F1を、その一側縁を前記細幅フィルムの一側縁に揃
    えて上から重ね、 (3)吹き込みチューブに所定の自封式弁を形成するパ
    ターンを有するヒートシール金型を前記広幅フィルムF
    1の上から細幅フィルムf1,f2に適用して該細幅フ
    ィルムf1,f2の所定個所を封着し、 (4)ついでもう1枚の熱溶着性の広幅フィルムF2
    を、その一側縁を前記細幅フィルムと広幅フィルムとの
    合わさった一側縁に揃えて下側から重ね合わせ、 (5)重ね合わせた両広幅フィルムF1,F2の一側縁
    及び他側縁に縦ヒートシール31,32を形成して両側
    縁を封着すると共に、封着した一側縁の中には前記細幅
    フィルムf1,f2の前記一側縁を同時に封着し、 (6)ついで両縦ヒートシール31,32間を所定間隔
    ごとに横断する横ヒートシール33,34を広幅フィル
    ム上に形成して、広幅フィルムF1,F2どうし、及び
    広幅フィルムと細幅フィルムとを溶着させ、以って個々
    に仕切られ、内部を吹き込みチューブが貫通している、
    膨脹可能で、平時は扁平な、多数エアバッグから成る緩
    衝材シートを製造することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記吹き込みチューブ形成用のフィルム
    の一方f1の外表面に、その上に重ねられるエアバッグ
    用フィルムF1の内表面と熱溶着しない非溶着処理36
    を予め与えておく請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ヒートシール金型には、吹き込みチ
    ューブ用フィルムf1,f2の前記一側縁と反対側縁に
    自封式弁たる非溶着部分21を残し、前記主幹路28に
    沿い該非溶着部分21側にさらに他の少なくとも1つの
    非溶着部分27を残してフィルムf1とf2とに長さ方
    向に数条の封着部20,26を形成するに必要なパター
    ンを形成しておく請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記吹き込みチューブ形成用フィルムは
    ポリエチレン製で、エアバッグ形成用フィルムはナイロ
    ンとポリエチレンのラミネートフィルム製である請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記吹き込みチューブ用フィルムf1,
    f2は、エアバッグの前記縦ヒートシール31,32の
    形成前に、前記封着部20,26に加え、前記一側縁に
    も封着部29を形成される請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記吹き込みチューブ形成用フィルムの
    前記一側縁は、エアバッグの前記縦ヒートシール31,
    32の形成時にその一側縁が同時に封着29される請求
    項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 エアバッグの縦及び横ヒートシールの形
    成は、吹き込みチューブのヒートシールより高い圧と熱
    を適用する請求項1に記載の方法。
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