JPH059920A - ゲートのシール装置 - Google Patents

ゲートのシール装置

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JPH059920A
JPH059920A JP16193591A JP16193591A JPH059920A JP H059920 A JPH059920 A JP H059920A JP 16193591 A JP16193591 A JP 16193591A JP 16193591 A JP16193591 A JP 16193591A JP H059920 A JPH059920 A JP H059920A
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watertight rubber
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elastic
water
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JP16193591A
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Setsuo Iwata
節雄 岩田
Toshiaki Makihata
敏秋 巻幡
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水路の開口周縁に設けられた弾性シール材が
ゲートバルブの開閉動作によって抜け出ることを防止
し、さらに、弾性シール材に高い水圧がかかっても、異
常変形したり、押え金具で傷つけられないようにする。 【構成】 弾性シール材5の両肩部5a,5bの上下両
面を該肩部5a,5bが側方へ向って末広がり状となる
逆テーパ面21,22で構成し、上記両肩部5a,5b
に補強材23A,23B(29)を埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダムに形成されている
水路の開口を開閉する開閉部などに使用されるゲートの
シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダムゲートとして、図8に示すようにダ
ム1に形成されている水路2の開口2aを、スキンプレ
ート3をもったゲートバルブ4の回動変位により、開閉
するようにしたものがある。上記開口2aの周縁には、
スキンプレート3に摺接される弾性シール材5が設けら
れており、全閉時の水密性を確保させるようになってい
る。このシール材5を備えたシール装置100の構成を
図9で説明する。
【0003】図9において、弾性シール材5は断面略凸
形の水密ゴムからなり、その両肩部5a,5bが肩嵌合
部6a,6bをもった押え金具6(6A,6B)とボル
ト7(7A,7B)によりダム1に対して固定されてい
る。上記水密ゴム5の下面に形成された凹入部8には、
水圧ポンプ9(図8)から圧力水供給パイプ10を介し
て圧力水Wが内部に供給される弾性チューブ11が内蔵
状態に嵌入されているとともに、このチューブ11はダ
ム1にボルト12(12A,12B)および押さえ板1
3で固定されたゴム下敷き板14で保護されている。
【0004】このような構成において、水圧ポンプ9か
ら圧力水供給パイプ10を介して圧力水Wを上記弾性チ
ューブ11内に供給すると、この弾性チューブ11が膨
張するので、水密ゴム5は鎖線の状態から実線の状態に
拡大変形する。このため、水密ゴム5の頭部5cがゲー
トバルブ4のスキンプレート3に圧接することになり、
この部分のシールが達成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
によれば、図10に示すようなゲートバルブ4による中
間開度の場合、水密ゴム5におけるスキンプレート3に
圧接されていない部位も図11に示すように圧力水Wの
供給によって拡大変形することになり、スキンプレート
3が通り過ぎると、水密ゴム5の頭部5cが図12のよ
うに上方へ押し出される状態となる。水密ゴム5の両肩
部5a,5bは押え金具6の肩嵌合部6a,6bのテー
パで押えられているが、圧力水Wの圧力が高くなると、
水密ゴム5が抜け出るおそれがある。
【0006】また、上記ゲートバルブ4を下降、つまり
閉じる方向へ移動させる時には、上記圧力水Wを抜いて
水密ゴム5の頭部5cが出ないようにしているが、気温
や水圧などの条件変化によってゲートバルブ4が水密ゴ
ム5側に近づいて過度の圧接状態になった場合、このま
までゲートバルブ4を下降させると、水密ゴム5の頭部
5cがスキンプレート3によって擦すられて該頭部5c
が図13のように引き摺り出されることもある。
【0007】一方、これまで、上記水密ゴム5の設計水
圧は、せいぜい60m水頭であったが、最近では、14
0m水頭もの高い設計水圧が水密ゴム5に要求されはじ
めており、これの要求に満足できるように水密ゴム5の
剛性を確保しないと、水密ゴム5が水圧で異常変形して
漏水を招いたり、押え金具6に衝撃的に当って損傷を受
けるおそれがある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、水密ゴムがゲートバルブの開閉動作で抜け出たりす
ることを確実に防止でき、しかも高い水圧などで異常変
形して漏水を招いたり、破損するおそれもなく、適確な
シール性を発揮し得るゲートのシール装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、弾性シール材の両肩部の上下面を該肩部が
側方へ向って末広がり状となる逆テーパ面で構成し、上
記両肩部に補強材を埋設したものである。
【0010】
【作用】上記構成により、弾性シール材の両肩部の上下
面が逆テーパ面となっているので、押え金具から弾性シ
ール材が抜けにくくなり、しかも両肩部内に補強材を埋
設しているので、弾性シール材の抜け方向の弾性変形が
抑制され、上記抜止め効果が確実に発揮される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は本発明の一実施例によるゲートのシール
装置を示す断面図であり、図9〜図13で示す従来例と
同一部所には、同一の符号を付して、それらの説明を省
略する。
【0012】図1において、弾性シール材としての水密
ゴム5の両肩部5a,5bの上下面は、各肩部5a,5
bが側方へ向って末広がり状となるように逆テーパ面2
1,22で構成されている。さらに、上記両肩部5a,
5b内には、図2に示すように補強材として、たとえば
ステンレス鋼管からなるパイプ23(23A,23B)
が上記シール材5の長手方向へ沿って埋設されるととも
に、パイプ23を取り囲む部位ならびに肩部5a.5b
の周縁部位には、補強材として、カーボン繊維24,2
5が埋設されている。
【0013】ところで、上記パイプ23が埋設される水
密ゴム5が大形の場合には、図3に示すように水密ゴム
5におけるゲートバルブ開閉方向(矢印X)に沿った辺
部5A,5Bで上記パイプ23を図4に示すように切断
し、この切断部分に弾性材26(26A,26B)を介
装しておけば、この部位に沿った線P−Pを中心にして
水密ゴム5を折り畳めることができ、現場への輸送がや
り易くなる。なお、切断部分は、各辺部5A,5Bにお
いて、折り畳めるように少なくとも2箇所づつ設けられ
る。
【0014】また、上記水密ゴム5の頭部5cには、剛
性を増すためにその外面に円弧状のステンレス鋼板27
が設けられている。このステンレス鋼板27の内面に
は、水密ゴム5との機械的結合関係を強化するために図
5に示すようにジベル28が設けられている。
【0015】このような構成において、弾性チューブ1
1内に圧力水Wを供給して水密ゴム5を拡大変形させれ
ば、この水密ゴム5の頭部5cがバルブゲート4のスキ
ンプレート3に密着して、水密性を得ることができる。
【0016】上記ゲートバルブ4が中間開度から閉作動
する際に水密ゴム5が拡大変形していても、この水密ゴ
ム5の両肩部5a,5bの上下面が逆テーパ面21,2
2で構成されて抜止めが強化され、しかも肩部5a,5
b内に補強用のパイプ23A,23Bが埋設されている
ので、水密ゴム5が頭部5c側へ変形しようとすること
が抑制され、したがって、水密ゴム5の頭部5cがスキ
ンプレート3に適正に接触し、シール性が有効に保たれ
る。さらに、気温や水圧などの条件変化でスキンプレー
ト3が水密ゴム5に過度に圧接して該スキンプレート3
と水密ゴム5との摩擦が強くなった場合でも、上記水密
ゴム5が引き摺り出されるおそれもない。
【0017】また、上記水密ゴム5の両肩部5a,5b
側の剛性によって水密ゴム5の頭部5cに付勢される水
圧が高くなっても、この水密ゴム5が異常変形するのが
抑制され、漏水のおそれもなくなる。換言すれば、水路
2での高い設計水頭に容易に対応することができる。ま
た、水密ゴム5が変形して押え金具6に当ることも少な
くなるので、水密ゴム5の損傷も防止される。
【0018】上記水密ゴム5の両肩部5a,5bに埋設
されるパイプ23の径は、任意に設定すればよいが、肩
部5a,5bの付け根幅hと同等もしくはそれ以上に設
定すれば、上記水密ゴム5の抜止めや剛性力強化の効果
が顕著に現出される。
【0019】また、上記実施例では、上記パイプ23の
周囲および水密ゴム5の肩部5a,5bの周縁にカーボ
ン繊維24,25をそれぞれ設けているので、この部分
の形状の崩れが阻止される。すなわち、カーボン繊維2
4によって水密ゴム5のパイプ周りの補強がなされると
ともに、Y方向の圧縮力に対して上記パイプ23とによ
り肩部5a,5bの形状を保持させることができ、さら
に、周縁のカーボン繊維25によってX方向の変位が抑
制され、結果的に上記抜止め作用の強化に寄与させるこ
とができる。
【0020】さらにまた、上記実施例では、水密ゴム5
の頭部5cに円弧状のステンレス鋼板27を設けている
ので、頭部5cに剛性が付与され、したがって、水圧が
高い場合の上記頭部5cの変形が確実に防止される。勿
論、このステンレス鋼板27は、図6に示すように水密
ゴム5の頭部5cに埋設してもよく、その場合、ゲート
バルブ4のスキンプレート3に対する密着性の低下のお
それはなくなる。
【0021】なお、上記実施例では、水密ゴム5の両肩
部5a,5bに埋設される補強材として、ステンレス鋼
などのパイプ23を用いたが、このパイプは剛体に限ら
れるものではなく、軟性のパイプを使用して内部に圧力
水Wを通すような構成であってもよい。また、補強材と
しては、パイプ状のものに限らず、たとえば図7に示す
ようにカーボンないしはアラミドなどの粒状物29ない
しは繊維状物を散在的に埋設してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弾性シー
ル材の両肩部の上下面を該肩部が側方へ向って末広がり
状となる逆テーパ面で構成し、上記両肩部に補強材を埋
設したので、ゲートバルブの開閉動時などに上記弾性シ
ール材が抜け出ることを確実に防止でき、しかも、水圧
が高い場合でも、この弾性シール材が異常に変形して漏
水を招いたり、押え金具に当って損傷するおそれも解消
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるゲートのシール装置を
示す断面図である。
【図2】水密ゴムの肩部を示す断面図である。
【図3】水密ゴムを折り畳めるようにパイプを埋設する
方法の説明図である。
【図4】図3の場合のパイプの切断部分を示す説明図で
ある。
【図5】水密ゴムの頭部を示す断面図である。
【図6】水密ゴムの頭部にステンレス鋼板を埋設した状
態の断面図である。
【図7】水密ゴムの肩部に埋設される補強材の他の例を
示す断面図である。
【図8】ゲートのシール装置を適用したダムゲートを示
す斜視図である。
【図9】従来のゲートのシール装置を示す断面図であ
る。
【図10】ゲートバルブの中間開度状態の説明図であ
る。
【図11】ゲートバルブの中間開度で水密ゴムが拡大変
形している様子を示す図である。
【図12】水密ゴムが押し出される様子を示す図であ
る。
【図13】水密ゴムがゲートバルブのスキンプレートに
よって押し出される様子を示す図である。
【符号の説明】
2 水路 2a 開口 3 スキンプレート 4 ゲートバルブ 5 弾性シール材 5a,5b 肩部 5c 頭部 6A,6B 押え金具 11 弾性チューブ 21,21 逆テーパ面 23A,23B,29 補強材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ゲートバルブで開閉される水路の開口縁部
    に断面略凸形の弾性シール材を配置するとともに、その
    弾性シール材の両肩部をそれぞれ押え金具で固定し、こ
    のシール材に内蔵した弾性チューブ内に圧力水を供給し
    て該シール材を拡大変形させてその頭部を上記ゲートバ
    ルブのスキンプレートに圧接させるように構成したゲー
    トのシール装置において、上記弾性シール材の両肩部の
    上下両面を該肩部が側方へ向って末広がり状となる逆テ
    ーパ面で構成し、上記両肩部に補強材を埋設したことを
    特徴とするゲートのシール装置。
JP3161935A 1991-07-03 1991-07-03 ゲートのシール装置 Expired - Lifetime JP2602591B2 (ja)

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Citations (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155134U (ja) * 1974-06-08 1975-12-23
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