JPH0510524U - ゲートのシール装置 - Google Patents
ゲートのシール装置Info
- Publication number
- JPH0510524U JPH0510524U JP5701791U JP5701791U JPH0510524U JP H0510524 U JPH0510524 U JP H0510524U JP 5701791 U JP5701791 U JP 5701791U JP 5701791 U JP5701791 U JP 5701791U JP H0510524 U JPH0510524 U JP H0510524U
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- elastic
- water
- watertight rubber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水路の開口周縁に設けられた弾性シール材が
ゲートバルブの移動によって抜け出たり、異常変形する
ことを防止し、かつ高い水頭にも十分に耐えれるように
する。 【構成】 弾性シール材5における頭部5cの根元5d
から山形状の先端5eまでの幅を略同寸法とし、押え金
具6A、6Bの内側下縁部6dと上記頭部5cの根元5
dとの間に圧力水Wの供給時に首部5iの伸びを許容す
る隙間Gを存在させている。
ゲートバルブの移動によって抜け出たり、異常変形する
ことを防止し、かつ高い水頭にも十分に耐えれるように
する。 【構成】 弾性シール材5における頭部5cの根元5d
から山形状の先端5eまでの幅を略同寸法とし、押え金
具6A、6Bの内側下縁部6dと上記頭部5cの根元5
dとの間に圧力水Wの供給時に首部5iの伸びを許容す
る隙間Gを存在させている。
Description
【0001】
本考案は、ダムに形成されている水路の開口を開閉する開閉部などに使用され るゲートのシール装置に関するものである。
【0002】
ダムゲートとして、従来、図3に示すように、ダム1に形成されている水路2 の開口2aを、スキンプレート3をもったゲートバルブ4の回動変位により開閉 するようにしたものが知られている。上記開口2aの周縁には、スキンプレート 3に摺接される弾性シール材5が設けられており、全閉時の水密性を確保させる ようになっている。このシール材5を備えたシール装置100の構成を図4にも とづいて説明する。
【0003】 図4において、弾性シール材5は断面略凸形の水密ゴムからなり、その両肩部 5a,5bが肩嵌合部6a,6bをもった押え金具6(6A,6B)とボルト7 (7A,7B)によりダム1に対して固定されている。上記水密ゴム5の下面に 形成された凹入部8には、水圧ポンプ9(図3)から圧力水供給パイプ10を介 して圧力水Wが内部に供給される弾性チューブ11が内蔵状態に嵌入されている とともに、この弾性チューブ11はダム1にボルト12(12A,12B)で固 定されたゴム下敷き板13で保護されている。
【0004】 このような構成において、水圧ポンプ9から圧力水供給パイプ10を介して圧 力水Wを上記弾性チューブ11内に供給すると、この弾性チューブ11が膨張し 、これにともない、水密ゴム5が鎖線状態から実線状態に拡大変形する。このた め、水密ゴム5の頭部5cがゲートバルブ4のスキンプレート3に圧接されるこ とになり、この部分のシールが達成される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 上記のような従来構成によれば、図5に示すゲートバルブ4による中間開度の 場合、水密ゴム5におけるスキンプレート3に圧接されていない部位も図6に示 すように、圧力水Wの供給によって拡大変形することになる。ところが、従来の 水密ゴム5の頭部5cは先細り状で剛性が低いので、スキンプレート3が通り過 ぎると、水密ゴム5の頭部5cが図7のように、上方へ押し出される状態となる 。水密ゴム5の両肩部5a,5bは押え金具6の肩嵌合部6a,6bのテーパで 押えられているが、圧力水Wの圧力が高くなると、水密ゴム5が抜け出るおそれ がある。
【0006】 また、上記ゲートバルブ4を下降、つまり閉じる方向へ移動させる時には、上 記圧力水Wを抜いて水密ゴム5の頭部5cが出ないようにしているが、気温や水 圧などの条件変化によってゲートバルブ4が水密ゴム5側に近づいて過度の圧接 状態になった場合、このままでゲートバルブ4を下降させると、水密ゴム5の頭 部5cがスキンプレート3に擦すられて該頭部5cが図8のように、引き摺り出 されることもある。
【0007】 一方、これまで、上記水密ゴム5の設計水圧は、せいぜい60m水頭であった が、最近では、140m水頭もの高い設計水圧が水密ゴム5に要求されはじめて おり、この要求に満足できるような水密ゴム5の剛性を確保しないと、水密ゴム 5が水圧で異常変形して漏水を招いたり、押え金具6に衝撃的に当って損傷を受 けるおそれがある。
【0008】 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、弾性シール材がゲートバルブの開 閉動作で抜け出たりすることを防止でき、しかも高い水圧などで異常変形して漏 水を招いたり、破損するおそれもなく、適確なシール性を発揮し得るゲートのシ ール装置を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために本考案は、上記弾性シール材の頭部の幅を押え金具 の内側面に沿うように、その根元から山形状の先端まで略同寸法に形成し、さら に上記頭部の根元とこれに対向する押え金具の内側下縁部との間に、圧力水の供 給時に上記弾性シール材の首部の伸びを許容する隙間を形成したものである。
【0010】
上記構成により、弾性シール材はその頭部の剛性が高められるので、ゲートバ ルブのスキンプレートに引き摺られたり、高圧力水によって抜けることが防止さ れ、しかも圧力水の供給時に弾性シール材の首部が伸びて押え金具に密に接合し て保形されるので、高水頭に耐えられ、かつ損傷したりすることがなくなり、頭 部上端とスキンプレートとの良好な接触でシール性が効果的に維持される。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 図1および図2はそれぞれ本考案によるゲートのシール装置を、圧力水の非供 給状態および供給状態で示す断面図であり、図3〜図8で示す従来例と同一部所 には、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0012】 図1および図2において、弾性シール材としての水密ゴム5の頭部5cの幅D は、押え金具6A、6Bの各内側面6cに沿うように、その根元5dから先端5 eまで略同寸法に形成されており、さらに、その先端5eは、逆向き傾斜面5f 、5gによって山形状に形成されている。また、上記頭部5cの根元5dとこれ に対向する押え金具6A、6Bの内側下縁部6dとの間には、圧力水Wの供給に よって水密ゴム5の首部5iの伸びを許容する隙間Gが形成されている。
【0013】 このような構成において、弾性チューブ11内に圧力水Wを供給して水蜜ゴム 5を拡大変形させると、この水密ゴム5の頭部5cの先端5eがゲートバルブ4 のスキンプレート3に密着して、水密性を得ることができる。
【0014】 上記ゲートバルブ4が中間開度から閉作動する際に水密ゴム5が拡大変形して いても、この水密ゴム5の頭部5cの幅Dが根元5dから先端5eまで同寸法に 形成されて剛性が高められているので、ゲートバルブ4のスキンプレート3によ って水密ゴム5の頭部5cが大きく変形することが阻止され、したがって、水密 ゴム5が外れたりすることが有効に防止される。さらに、気温や水圧などの条件 変化にともないスキンプレート3が水密ゴム5に過度に圧接して該スキンプレー ト3と水密ゴム5との摩擦が強くなった場合でも、上記水密ゴム5が引き摺り出 されるおそれはない。
【0015】 また、水密ゴム5の頭部5cの根元5dと押え金具6A、6Bの内側下縁部6 dとの間に隙間Gを存在させてあり、圧力水Wの供給によって水密ゴム5の首部 5iが上方へ変形して押え金具6A,6B側に密に接合して形状が保持される。 したがって、圧力水が高圧になっても、水密ゴム5が抜けそうになったり、異常 変形することが抑制され、漏水のおそれもなくなる。換言すれば、水路2での高 い設計水頭に容易に対応することができる。また、上記水密ゴム5が押え金具6 A、6Bに密に接合することによって、衝撃的に当ることがなくなり、水密ゴム 5が損傷するおそれもなくなる。
【0016】 さらに、上記水密ゴム5の上端5eは山形状となっているので、スキンプレー ト3との接触面が小さく、単位面接当りの接触圧が大きくなり、シール性を有効 に維持することができる。上記頭部5cの上端5eのスキンプレート3との接触 部5hがエッジ状であると、摺動磨耗が激しくなるので、この実施例のような曲 率をもたせておくことで、摺動磨耗を抑制することができる。
【0017】
以上のように本考案によれば、弾性シール材の頭部の幅をその根元から山形状 の先端まで略同寸法に形成したので、弾性シール材の頭部の剛性を高めて、高圧 の圧力水やゲートバルブの開閉動作で上記弾性シール材が抜け出ることを防止で き、さらに、弾性シール材の頭部根元と押え金具の内側下縁部との間に隙間を設 けたことによって、圧力水の供給によって弾性シール材の首部が延びて押え金具 に密に接触するので、高い水頭にも十分に耐えるシール性能を得ることができる とともに、ゲートバルブの開閉時の損傷も防止することができる。
【図1】本考案の一実施例によるゲートのシール装置
を、圧力水の非供給状態で示す断面図である。
を、圧力水の非供給状態で示す断面図である。
【図2】同シール装置を圧力水の供給状態で示す断面図
である。
である。
【図3】ゲートのシール装置を適用したダムゲートを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】従来のゲートのシール装置を示す断面図であ
る。
る。
【図5】ゲートバルブの中間開度状態の説明図である。
【図6】ゲートバルブの中間開度で水密ゴムが拡大変形
している様子を示す図である。
している様子を示す図である。
【図7】水密ゴムが押し出される様子を示す図である。
【図8】水密ゴムがゲートバルブのスキンプレートによ
って押し出される様子を示す図である。
って押し出される様子を示す図である。
2 水路 2a 開口 3 スキンプレート 4 ゲートバルブ 5 弾性シール材 5c 弾性シール材の頭部 5d 頭部の根元 5e 頭部の先端 5i 弾性シール材の首部 6A,6B 押え金具 6c 押え金具の内側面 6d 押え金具の内側下縁 11 弾性チューブ G 隙間 W 圧力水
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】ゲートバルブで開閉される水路の開口縁部
に断面略凸形の弾性シール材を配置するとともに、その
弾性シール材の両肩部をそれぞれ押え金具で固定し、こ
のシール材に内蔵した弾性チューブ内に圧力水を供給し
て該シール材を拡大変形させてその頭部を上記ゲートバ
ルブのスキンプレートに圧接させるように構成したゲー
トのシール装置において、上記弾性シール材の頭部の幅
を上記押え金具の内側面に沿うように、その根元から山
形状の先端まで略同寸法に形成し、さらに上記頭部の根
元とこれに対向する押え金具の内側下縁部との間に、圧
力水の供給時に上記弾性シール材の首部の伸びを許容す
る隙間を形成したことを特徴とするゲートのシール装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5701791U JPH0510524U (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ゲートのシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5701791U JPH0510524U (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ゲートのシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510524U true JPH0510524U (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=13043669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5701791U Pending JPH0510524U (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | ゲートのシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510524U (ja) |
Cited By (7)
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---|---|---|---|---|
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CN108677889A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-10-19 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种闸门井口的封堵方法及所用铰接式盖板 |
CN118345759A (zh) * | 2024-06-14 | 2024-07-16 | 青建集团股份公司 | 一种水利工程闸门 |
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JPH0247231B2 (ja) * | 1985-12-10 | 1990-10-18 | Kogyo Gijutsu Kenkyuin |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP5701791U patent/JPH0510524U/ja active Pending
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JPH0247231B2 (ja) * | 1985-12-10 | 1990-10-18 | Kogyo Gijutsu Kenkyuin |
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