JPH0599128A - 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの容量制御装置

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JPH0599128A
JPH0599128A JP3285481A JP28548191A JPH0599128A JP H0599128 A JPH0599128 A JP H0599128A JP 3285481 A JP3285481 A JP 3285481A JP 28548191 A JP28548191 A JP 28548191A JP H0599128 A JPH0599128 A JP H0599128A
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JP
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pressure
pump
throttle
variable
valve
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Application number
JP3285481A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Takeuchi
正光 竹内
Giichi Nagahara
義一 永原
Kazuo Uehara
一男 上原
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的フィードバック機構を用いずにトルク
一定制御できるし、アクチュエータの操作性を向上で
き、しかもポンプ吐出圧と負荷圧の差圧に一定できる
し、1本のスプールとバイパス弁を設ければ良いように
する。 【構成】 弁板34の制御ポート37にポンプ吐出圧を
供給する制御弁41を、可変容量型油圧ポンプ30の吐
出路31に設けた絞り38前後の差圧と固定ポンプ66
の吐出路67に設けられてバイパス弁74でポンプ吐出
圧によって通過流量が制御される絞り63前後の差圧と
方向切換弁32の上流側圧力と負荷圧の差圧と前記絞り
38前後の差圧で圧油供給位置とドレーン位置に切換え
るスプール55を弁本体50に設けたものとして可変容
量型油圧ポンプ30の流量変化を絞り38前後の差圧と
してフィードバックし、回転数変化を絞り63前後の差
圧としてフィードバックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板を傾転することで
1回転当り吐出量、つまり容量を変更する可変容量型油
圧ポンプの容量を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、ハウジング1内にシ
リンダーブロック2を軸3とともに回転自在に支承し、
このシリンダーブロック2のシリンダー孔4内に嵌挿し
たピストン5をピストンシュー6を介して斜板7に沿っ
て摺動自在とし、前記ハウジング1にサーボピストン8
を備えた容量可変シリンダと可変制御弁9を設け、その
サーボピストン8に設けたピン10を前記斜板7に連結
し、前記サーボピストン8の小径受圧室11にポンプ吐
出圧を常時供給し、大径受圧室12にポンプ吐出圧を可
変制御弁9で供給制御すると共に、前記ピン10に設け
たカム13でレバー14を揺動し、その支軸15に設け
たアーム16をピン17を介してバネ受18と連係し、
このバネ受18と可変制御弁9のスプール19との間に
スプリング20を取付けて斜板7の傾転をスプール19
にフィードバックする機械的フィードバック機構21と
した可変容量型油圧ポンプの容量制御装置が知られてい
る。模式的に示すと図2のようになる。この容量制御装
置によればポンプ吐出圧×1回転当り吐出量=一定、つ
まりトルク一定として容量を制御できる。また、図2に
示すように、可変容量型油圧ポンプ1(以下可変ポンプ
という)の容量は、前述の可変制御弁9とは別に負荷検
出弁22を設け、この負荷検出弁22によってポンプ吐
出圧P0 と負荷圧PLSの差圧が常に一定となるように制
御している。前記負荷検出弁22は吐出路23からのポ
ンプ吐出圧P0 で供給位置に押され、方向制御弁24か
らのアクチュエータ25の負荷圧PLSでドレーン位置に
押され、ポンプ吐出圧P0と負荷圧PLSの差圧が常に一
定となるようにしている。すなわち、前記差圧が小さく
なると負荷検出弁22がドレーン位置となってサーボピ
ストン8の大径受圧室12がタンク26に接続して斜板
7は容量大方向に傾転し、可変ポンプ1の容量が増加し
てポンプ吐出圧P0 が高くなって前記差圧が大きくな
る。一方、前記差圧が大きくなると負荷検出弁22は供
給位置となってサーボピストン8の大径受圧室12にポ
ンプ吐出圧が供給されて斜板7が容量小方向に傾転して
可変ポンプ1の容量が減少しポンプ吐出圧P0 が低くな
って前記差圧が小さくなる。この作用によって負荷検出
弁22はポンプ吐出圧P0 と負荷圧PLSの差圧が一定と
なるように可変ポンプ1の容量を制御する。これによっ
て、ポンプ吐出圧P0 と負荷圧PLSの差圧△Pは △P=C1 ×(Q/A)2 となり、アクチュエータ25
の負荷圧に関係なく方向制御弁24の開度に見合った流
量を流すことができ、可変ポンプの容量も必要な流量の
み出すことができるようになる。但し、C1は流量係
数、Aは方向制御弁の開度、Qはアクチュエータへ流れ
る流量である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる容量制御装置で
あると、斜板7の傾転を可変制御弁9にフィードバック
する機械的フィードバック機構21のために構造複雑で
コスト高となるばかりか、部品点数が多く組立が面倒と
なる。また、機械的フィードバック機構21のガタなど
により制御精度が悪くなり、しかも斜板位置を可変制御
弁9にフィードバックするから、可変ポンプ1自体の効
率低下によって斜板位置による実際の1回転当り吐出流
量が理論1回転当り吐出流量に対して誤差が生じ出力
(流量)特性が悪くなる。また、前述の負荷検出弁22
を備えた容量制御装置であると、可変ポンプ1を駆動す
るエンジン27の回転数を変えても前述のポンプ吐出圧
0 と負荷圧PLSの差圧が一定のため方向制御弁23の
開度に対するアクチュエータ24の速度が変わらず、エ
ンジン回転数のセットに見合うアクチュエータ速度が得
られない。例えば、エンジン回転数を最高回転数と最低
回転数の中間の中間回転数にセットした場合にはアクチ
ュエータを最高回転数にセットした時より遅くしたい
が、前述の容量制御装置では最高回転数にセットした時
と同一となってしまう。これを解消するには負荷検出弁
22に差圧セット切換パイロット圧を導き、ポンプ吐出
圧と負荷圧の差圧セットを変えれば良いが、このように
するとエンジン回転数を検出するためのセンサー数や、
差圧セット切換パイロット圧を変更する電磁式リモコン
弁等が必要となってコスト高となる。また、容量可変シ
リンダと可変制御弁9と負荷検出弁22をハウジング1
に取付けるので、可変ポンプ全体が大型となってしま
う。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした可変容量型油圧ポンプの容量制御装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斜板7を弁板34の制御
ポート37に供給される圧油とスプリング28で傾転す
る構造とし、弁本体50に入口ポート52と出口ポート
53とタンクポート54を連通・遮断するスプール55
及びロッド59を備えたピストン60を嵌挿してスプー
ル55を連通位置に押す第1・第4受圧室57,62と
スプール55を遮断位置に押す第2・第3受圧室64,
61を形成し、前記入口ポート52と第1受圧室57を
可変ポンプ30の吐出路31における絞り38の上流側
に接続し、出口ポート53を前記制御ポート37に接続
し、前記第2受圧室64をアクチュエータ33の最高負
荷圧を検出する負荷検出回路65に接続し、第3受圧室
61を可変ポンプ30とともに駆動される固定ポンプ6
6の吐出路67に接続し、かつこの第3受圧室61を前
記ピストン60部分の絞り63で第4受圧室62に接続
して可変制御弁41とし、前記弁本体50に第3・第4
受圧室61,62を連通するバイパス油孔69を形成
し、このバイパス油孔69を連通・遮断するポペット弁
71を設け、このポペット弁71をバネ72で遮断位置
に付勢保持し、かつ受圧部73に供給される圧油で連通
位置とし、その受圧部73を前記可変ポンプ30の吐出
路31における絞り38の上流側に接続してポンプ吐出
圧に比例した開度となるバイパス弁74としたもの。
【0006】
【作 用】可変制御弁41のスプール55を可変ポン
プ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧、ポン
プ吐出圧と負荷圧の差圧及び固定ポンプ66の吐出流路
に設けた絞り63前後の差圧で連通位置、遮断位置に切
換えて制御ポート37に圧油を供給制御して斜板7を傾
転できるし、その絞63前後の差圧はポンプ吐出圧及び
固定ポンプ69の単位時間当り回転数で増減するから、
可変容量型油圧ポンプ30の流量変化及び回転数変化、
ポンプ吐出圧変化により可変制御弁41のスプール55
を連通・遮断位置に切換えでき、機械的フィードバック
機構を用いずにトルク一定として可変容量型油圧ポンプ
30の容量を制御できるし、ポンプ吐出圧と負荷圧の差
圧を一定に制御でき、しかも、部品点数が減って簡単に
組立できるし、構造簡単でコスト安となるばかりか、ト
ルク一定制御の精度を向上できるし、可変容量型油圧ポ
ンプ30の効率が低下しても流量特性が低下しない。し
かも、エンジン回転数が一定の時にはポンプ吐出圧と負
荷圧の差圧を設定値に維持して容量制御できるし、エン
ジン回転数の変化を固定ポンプ66の流量変化による絞
り63前後の差圧変化として検出し、それによって前記
差圧の設定値を変更して方向制御弁32の開度が同一で
もアクチュエータへの流量を増減するからエンジン回転
数に応じたアクチュエータ速度にでき、しかも固定ポン
プ66の吐出路67に絞り63を設ければ良くエンジン
回転数センサーや電磁式比例弁等が不要となってコスト
安となる。また、斜板7を揺動付勢するスプリング28
とスプール55とピストン60を設ければ良く、ハウジ
ングにそれらをコンパクトに配設して全体をコンパクト
にできる。
【0007】
【実 施 例】図3に示すように可変ポンプ30の斜板
7はスプリング28と押杆29で最大傾転角位置(最大
容量)に付勢保持され、図3、図4に示すように弁板3
4における第1・第2ポート35,36の中間(上死点
位置)に形成された制御ポート37に圧油を供給するこ
とで斜板7をスプリング28に抗して最小傾転角位置
(最小容量)に向けて揺動されるようにしてあり、図5
に示すように可変ポンプ30の吐出路31における絞り
38の上流側圧力が制御弁41で前記制御ポート37に
供給制御される。前記可変ポンプ30の吐出路31には
複数の方向制御弁32を介して複数のアクチュエータ3
3が接続してある。
【0008】次に制御弁41の具体構造を図5に基づい
て説明する。弁本体50のスプール孔51内に入口ポー
ト52と出口ポート53とタンクポート54を連通、遮
断するスプール55を嵌挿し、入口ポート52をスプー
ル55の小孔56で第1受圧室57に連通し、弁本体5
0のスプール孔51と同心状のシリンダー孔58にロッ
ド59を備えたピストン60を嵌挿して同一受圧面積の
第3受圧室61と第4受圧室62を形成し、そのピスト
ン60はシリンダー孔59より若干小径となって隙間を
有し、第3・第4受圧室61,62を連通する絞り63
となり、前記ロッド59の一端部をスプール55に当接
し、かつ他端部を第2受圧室64に臨ませ、前記入口ポ
ート52を可変ポンプ30の吐出路31における絞り3
8の上流側に接続し、出口ポート53を弁板34の制御
ポート37に接続し、第2受圧室64をアクチュエータ
33の最も高い負荷圧を検出する負荷圧検出回路65に
接続し、第3受圧室61を固定ポンプ66の吐出路67
に接続し、第4受圧室62をリリーフ弁68を経て図示
しないパイロット操作弁の入口側に接続してある。前記
弁本体50に第3受圧室61と第4受圧室62を連通す
るバイパス油孔69を形成し、弁本体50のポペット弁
孔70に嵌挿したポペット弁71をスプリング72で付
勢して前記バイパス油孔69を遮断する位置に保持し、
このポペット弁71の受圧部73に供給される圧油で連
通位置に向けて押されてバイパス弁74を構成し、その
受圧部73は可変ポンプ30の吐出路31における絞り
38の上流側に接続し、このバイパス弁74はバネ72
で閉じ方向に押され、受圧部73に作用する可変ポンプ
30のポンプ吐出圧P0 で開方向に押されてバイパス弁
74の開度はポンプ吐出圧P0 に比例して大きくなる。
前記バイパス弁74のポペット弁71が開き始めるクラ
ック圧は図6に示すPCカーブにおけるPCカーブの初
め点のポンプ吐出圧PX にほぼ一致してあり、ポンプ吐
出圧P0 がこの圧力PX 以下の時には閉じたままとな
る。
【0009】次にスプール55とピストン60の作動に
ついて説明する。スプール55は第1受圧室57に供給
されるポンプ吐出圧P0 による力圧F1 よって入口ポー
ト52を出口ポート53に連通する連通位置に向けて押
され、ピストン60は第2受圧室64に作用する最も高
い負荷圧PLSによる力F2 と第3・第4受圧室61,6
2の圧力差、つまり絞り63前後の圧力差△PC による
力F3 で右方に押されてスプール55を出口ポート53
をタンクポート54に連通するドレーン位置に向けて押
す。これによって、スプール55はポンプ吐出圧P0
最も高い負荷圧PLSが設定差圧△P0 となるように作動
する。ここで、前記差圧△P0 はポンプ吐出圧P0 と絞
り38の下流側圧力P1 の差圧△P=P0 −P1 と、方
向制御弁32の入口側圧力(前述の絞り38の下流側圧
力)P1 と方向制御弁32の出口側圧力(負荷圧)PLS
の差圧△PLSの和となり、その差圧△Pがトルク一定制
御のための流量センシング用差圧で、差圧△PLSがロー
ドセンシングのための負荷圧差圧となる。前記差圧△P
と差圧△PLSは複数の方向制御弁32を同時操作した時
に方向制御弁32の弁開度によって異なる。つまり、図
7に示すように方向制御弁32の弁開度が小さい時には
差圧△PLSが大きく設定され、差圧△Pが小さい値に設
定され、弁開度が大きくなると同一となる。このため
に、複数の方向制御弁32を同時操作した時にその弁開
度が小さいとロードセンシング機能が優先され、設定ト
ルクは低くなるから、トルク一定制御とロードセンシン
グ制御を分離した場合と比べてアクチュエータ33の速
度ゲインが低くなり、弁開度が大きくなると同様にな
る。
【0010】次に可変ポンプ30の容量制御動作を説明
する。 (トルク一定制御の動作) 可変ポンプ30の回転数が一定でポンプ吐出圧が変化
した時。 ポンプ吐出圧P0 がバイパス弁74のセット圧以下であ
るとバイパス弁74が閉となって、固定ポンプ66の吐
出圧油は全量が絞り63を通過するから、その絞り63
前後の差圧△PC による力F3 が大きくなり、スプール
55はドレーン位置となり、制御ポート37が出口ポー
ト53、タンクポート54を通ってタンクに連通するか
らスプリング28で斜板7は容量大方向に傾転し、可変
ポンプ30の1回転当り吐出流量が増大して単位時間当
り吐出量が増大するから絞り38前後の差圧が大きくな
って力F1 が大きくなり、この力F1 と力F3 がつり合
ったところで斜板7の位置が保持される。つまり、絞り
38前後の差圧が可変ポンプ30の流量検出手段となっ
て制御弁41にフィードバックされる。前述の状態にお
いてポンプ吐出圧P0 がバイパス弁74のセット圧以上
となるとバイパス弁74が開き作動して固定ポンプ66
の吐出圧油の一部がバイパス油孔69を流れるから絞り
63を流れる流量が減少してその絞り63前後の差圧△
C が低下し、スプール55の力F3 が小さくなるから
スプール55は圧油供給位置となり、ポンプ吐出圧P0
が入口ポート52、出口ポート53から制御ポート37
に流れて斜板7を容量小方向に傾転する。これにより、
可変ポンプ30の1回転当り吐出流量が減少して単位時
間当り吐出流量も減少するから絞り38前後の差圧が小
さくなって力F1 も小さくなり、この力F1 と力F3
つり合ったところで斜板7の位置が保持される。
【0011】前述の状態からポンプ吐出圧P0 が更に高
くなると、バイパス弁74が更に開き作動して通過流量
が増えるから絞り63を流れる流量が減少して絞り63
前後の差圧△PC が更に小さくなるので、スプール55
に作用する力F3 が更に小さくなってスプール55は圧
油供給位置となって前述と同様にして斜板7が容量小方
向に傾転して1回転当り吐出流量が減少して単位時間当
り吐出流量が減少し、前述と同様に絞り38前後の差圧
が小さくなって力F1 も小さくなり、この力F1 と力F
3 がつり合ったところで斜板7の位置が保持される。以
上のように、可変ポンプ30の回転数が一定の時にはポ
ンプ吐出圧P0 によって斜板7の位置が決定されてポン
プ吐出圧P0 ×1回転当り吐出流量qが一定、つまりト
ルク一定に制御される。
【0012】可変ポンプ30のポンプ吐出圧が一定で
回転数が変化した時。 ある値のポンプ吐出圧P0 で斜板34位置が決定されて
いる状態で可変ポンプ30の回転数が増加すると1回転
当り吐出流量が同じでも単位時間当り吐出流量が増加し
て絞り38前後の差圧△Pが大きくなるが、可変ポンプ
30とともにエンジンで駆動される固定ポンプ66の単
位時間当り吐出流量も増大して絞り63前後の差圧△P
C も大きくなり、スプール55に作用する力F1 と力F
3 は等しくなってスプール55はつり合ったままとなっ
て斜板7の位置は変化せずに可変ポンプ30の1回転当
り吐出流量は変化しない。このことは可変ポンプ30の
回転数が低下した時も同様となるから、可変ポンプ30
の容量をトルク一定制御できる。すなわち、固定ポンプ
66と絞り63が可変ポンプ回転数検出手段となる。
【0013】(ポンプ吐出圧と負荷圧の差圧一定の動
作) 可変ポンプ30の回転数が一定の時。 スプール55は固定ポンプ66の吐出路67に設けた絞
り63前後の差圧△PC による力F3 と最高負荷圧PLS
による力F2 の和がポンプ吐出圧P0 による力F1 と等
しくなる位置となり、それによって可変ポンプ30の斜
板7の位置が決定される。前記絞り38の下流側圧力P
1 と最高負荷圧PLSの差圧△PLSは方向制御弁32の開
度、つまり操作ストロークに比例し、絞り38前後の差
圧△Pは可変ポンプ30の回転数が一定であれば一定で
あるので、操作ストロークが小さい時にはポンプ吐出圧
0 と負荷圧PLSの差圧△P0 が大きくスプール55に
作用する力F1 が力F2 より大きくなってスプール55
は圧油供給位置となり、入口ポート52、出口ポート5
3より制御ポート37にポンプ吐出圧P0 が供給される
から前述と同様に斜板7は容量小方向に傾転して1回転
当り吐出流量が減少して単位時間当り流量が減少し、方
向制御弁32を通過する流量が減少して前記の下流側圧
力P1 と最高負荷圧PLSとの差圧△PLSが小さくなって
力F1 が低下し、その力F1 と力F2 がつり合った位置
で斜板7の位置が決定される。同様に方向制御弁32の
操作ストロークが大きいときには前記差△PLSが小さ
く、可変ポンプ30の斜板7の位置は前述の場合よりも
容量大方向の位置となる。これにより、可変ポンプ30
の単位時間当り吐出流量は方向制御弁32の操作ストロ
ークが小さい時には少なく、大きい時には多くなるの
で、最高負荷圧によらず方向制御弁32の操作ストロー
クに見合った流量制御ができてアクチュエータ33の微
操作性、つまりファインコントロール性を向上できる。
【0014】可変ポンプ30の回転数が変化した時。 可変ポンプ30の回転数が変化すると固定ポンプ66の
回転数も変化するために、前記絞り63前後の差圧△P
C が下流側圧力P1 と最高負荷圧PLSの差圧△PLSと同
様に変化するので、斜板7の位置は変化しないが、可変
ポンプ30の単位時間当り吐出流量が増減するから、方
向制御弁32を通過する流量が回転数変化により変化し
て下流側圧力P1と最高負荷圧PLSの差圧△PLSは回転
数変化の2乗だけ変化するので、方向制御弁32の同一
操作ストロークに対する通過流量は回転数変化だけ変化
し可変ポンプ30の回転数に比例した流量制御弁ができ
る。例えば可変ポンプ30の回転数が1/2となると前
記差圧△PLSは1/4となり、方向制御弁32の同一ス
トロークに対する通過流量は1/2となる。
【0015】
【発明の効果】可変制御弁41のスプール55を可変ポ
ンプ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧及び
固定ポンプ66の吐出流路に設けた絞り63前後の差圧
で連通位置、遮断位置に切換えて制御ポート37に圧油
を供給制御して斜板7を傾転できるし、その絞63前後
の差圧はポンプ吐出圧及び固定ポンプ66の単位時間当
り回転数で増減するから、可変容量型油圧ポンプ30の
流量変化及び回転数変化、ポンプ吐出圧変化により可変
制御弁41のスプール55を連通・遮断位置に切換えで
き、機械的フィードバック機構を用いずにトルク一定と
して可変容量型油圧ポンプ30の容量を制御でき、部品
点数が減って簡単に組立できるし、構造簡単でコスト安
となるばかりか、トルク一定制御の精度を向上できる
し、可変容量型油圧ポンプ30の効率が低下しても流量
特性が低下しない。エンジン回転数が一定の時にはポン
プ吐出圧と負荷圧の差圧を設定値に維持して容量制御で
きるし、エンジン回転数の変化を固定ポンプ66の流量
変化による絞り63前後の差圧△PC 変化として検出
し、それによって前記差圧の設定値を変更して方向制御
弁32の開度が同一でもアクチュエータへの流量を増減
するからエンジン回転数に応じたアクチュエータ速度に
でき、しかも固定ポンプ66の吐出路67に絞りを設け
れば良くエンジン回転数センサーや電磁式比例弁等が不
要となってコスト安となる。また、スプール55とバイ
パス弁74を1つの弁本体50内に配設し、斜板7をス
プリング28と制御ポート37の圧油で傾転するのでサ
ーボピストンを備えた容量可変シリンダが不要となるの
で、組立性が更に向上するし、全体をより一層コンパク
トにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の断面図である。
【図2】従来例の模式的構成説明図である。
【図3】本発明の可変ポンプの断面図である。
【図4】弁板の正面図である。
【図5】本発明の模式的構成説明図である。
【図6】PCカーブの図表である。
【図7】方向制御弁開度と差圧の関係を示す図表であ
る。
【符号の説明】
7…斜板、30…可変容量型油圧ポンプ、31…吐出
路、32…方向制御弁、33…アクチュエータ、34…
弁板、37…制御ポート、38…絞り、50…弁本体、
52…入口ポート、53…出口ポート、54…タンクポ
ート、55…スプール、57…第1受圧室、60…ピス
トン、61…第3受圧室、62…第4受圧室、63…絞
り、66…固定ポンプ、67…吐出路、69…バイパス
油孔、71…ポペット弁、72…バネ、73…受圧部、
74…バイパス弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプ30の斜板7を弁
    板34の制御ポート37に供給される圧油とスプリング
    28で容量大・小方向に傾転して容量を制御する構造と
    し、 弁本体50に入口ポート52と出口ポート53とタンク
    ポート54を連通・遮断するスプール55及びロッド5
    9を備えたピストン60を嵌挿してスプール55を連通
    位置に押す第1・第4受圧室57,62とスプール55
    を遮断位置に押す第2・第3受圧室64,61を形成
    し、前記入口ポート52と第1受圧室57を可変ポンプ
    30の吐出路31における絞り38の上流側に接続し、
    出口ポート53を前記制御ポート37に接続し、前記第
    2受圧室64をアクチュエータ33の最高負荷圧を検出
    する負荷圧検出回路65に接続し、第3受圧室61を可
    変ポンプ30とともにエンジンで駆動される固定ポンプ
    66の吐出路67に接続し、かつこの第3受圧室61を
    前記ピストン60部分の絞り63で第4受圧室62に接
    続し、 前記弁本体50に第3・第4受圧室61,62を連通す
    るバイパス油孔69を形成し、このバイパス油孔69を
    連通・遮断するポペット弁71を設け、このポペット弁
    71をバネ72で遮断位置に付勢保持し、かつ受圧部7
    3に供給される圧油で連通位置とし、その受圧部73を
    前記可変ポンプ30の吐出路31における絞り38の上
    流側に接続してポンプ吐出圧に比例した開度となるバイ
    パス弁74としたことを特徴とする可変容量型油圧ポン
    プの容量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100392246C (zh) * 2004-03-30 2008-06-04 株式会社川崎精机 可变容量型液压泵控制装置

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