JPH0599127A - 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの容量制御装置

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Publication number
JPH0599127A
JPH0599127A JP3285480A JP28548091A JPH0599127A JP H0599127 A JPH0599127 A JP H0599127A JP 3285480 A JP3285480 A JP 3285480A JP 28548091 A JP28548091 A JP 28548091A JP H0599127 A JPH0599127 A JP H0599127A
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JP
Japan
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pressure
pump
variable
pressure receiving
throttle
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Pending
Application number
JP3285480A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Takeuchi
正光 竹内
Giichi Nagahara
義一 永原
Kazuo Uehara
一男 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的フィードバック機構を用いずにトルク
一定制御できるし、アクチュエータの操作性を向上で
き、しかもポンプ吐出圧と負荷圧の差圧に一定できる
し、1本のスプールとバイパス弁を設ければ良いように
する。 【構成】 容量可変シリンダ35の大径受圧室39にポ
ンプ吐出圧を供給する制御弁41を、可変容量型油圧ポ
ンプ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧と固
定ポンプ66の吐出路67に設けられてバイパス弁74
でポンプ吐出圧によって通過流量が制御される絞り63
前後の差圧と方向切換弁32の上流側圧力と負荷圧の差
圧と前記絞り38前後の差圧で圧油供給位置とドレーン
位置に切換えるスプール55を弁本体50に設けたもの
として可変容量型油圧ポンプ30の流量変化を絞り38
前後の差圧としてフィードバックし、回転数変化を絞り
63前後の差圧としてフィードバックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板を傾転することで
1回転当り吐出量、つまり容量を変更する可変容量型油
圧ポンプの容量を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、ハウジング1内にシ
リンダーブロック2を軸3とともに回転自在に支承し、
このシリンダーブロック2のシリンダー孔4内に嵌挿し
たピストン5をピストンシュー6を介して斜板7に沿っ
て摺動自在とし、前記ハウジング1にサーボピストン8
と可変制御弁9を設け、そのサーボピストン8に設けた
ピン10を前記斜板7に連結し、前記サーボピストン8
の小径受圧室11にポンプ吐出圧を常時供給し、大径受
圧室12にポンプ吐出圧を可変制御弁9で供給制御する
と共に、前記ピン10に設けたカム13でレバー14を
揺動し、その支軸15に設けたアーム16をピン17を
介してバネ受18と連係し、このバネ受18と可変制御
弁9のスプール19との間にスプリング20を取付けて
斜板7の傾転をスプール19にフィードバックする機械
的フィードバック機構21とした可変容量型油圧ポンプ
の容量制御装置が知られている。模式的に示すと図2の
ようになる。この容量制御装置によればポンプ吐出圧×
1回転当り吐出量=一定、つまりトルク一定として容量
を制御できる。また、図2に示すように、可変容量型油
圧ポンプ1(以下可変ポンプという)の容量は、前述の
可変制御弁9とは別に負荷検出弁22を設け、この負荷
検出弁22によってポンプ吐出圧P0 と負荷圧PLSの差
圧が常に一定となるように制御している。前記負荷検出
弁22は吐出路23からのポンプ吐出圧P0 で供給位置
に押され、方向制御弁24からのアクチュエータ25の
負荷圧PLSでドレーン位置に押され、ポンプ吐出圧P0
と負荷圧PLSの差圧が常に一定となるようにしている。
すなわち、前記差圧が小さくなると負荷検出弁22がド
レーン位置となってサーボピストン8の大径受圧室12
がタンク26に接続して斜板7は容量大方向に傾転し、
可変ポンプ1の容量が増加してポンプ吐出圧P0 が高く
なって前記差圧が大きくなる。一方、前記差圧が大きく
なると負荷検出弁22は供給位置となってサーボピスト
ン8の大径受圧室12にポンプ吐出圧が供給されて斜板
7が容量小方向に傾転して可変ポンプ1の容量が減少し
ポンプ吐出圧P0 が低くなって前記差圧が小さくなる。
この作用によって負荷検出弁22はポンプ吐出圧P0
負荷圧PLSの差圧が一定となるように可変ポンプ1の容
量を制御する。これによって、ポンプ吐出圧P0 と負荷
圧PLSの差圧△Pは △P=C1 ×(Q/A)2 となり、アクチュエータ24
の負荷圧に関係なく方向制御弁23の開度に見合った流
量を流すことができ、可変ポンプの容量も必要な流量の
み出すことができるようになる。但し、C1は流量係
数、Aは方向制御弁の開度、Qはアクチュエータへ流れ
る流量である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる容量制御装置で
あると、斜板7の傾転を可変制御弁9にフィードバック
する機械的フィードバック機構21のために構造複雑で
コスト高となるばかりか、部品点数が多く組立が面倒と
なる。また、機械的フィードバック機構21のガタなど
により制御精度が悪くなり、しかも斜板位置を可変制御
弁9にフィードバックするから、可変ポンプ1自体の効
率低下によって斜板位置による実際の1回転当り吐出流
量が理論1回転当り吐出流量に対して誤差が生じ出力
(流量)特性が悪くなる。また、前述の負荷検出弁22
を備えた容量制御装置であると、可変ポンプ1を駆動す
るエンジン27の回転数を変えても前述のポンプ吐出圧
0 と負荷圧PLSの差圧が一定のため方向制御弁23の
開度に対するアクチュエータ24の速度が変わらず、エ
ンジン回転数のセットに見合うアクチュエータ速度が得
られない。例えば、エンジン回転数を最高回転数と最低
回転数の中間の中間回転数にセットした場合にはアクチ
ュエータを最高回転数にセットした時より遅くしたい
が、前述の容量制御装置では最高回転数にセットした時
と同一となってしまう。これを解消するには負荷検出弁
22に差圧セット切換パイロット圧を導き、ポンプ吐出
圧と負荷圧の差圧セットを変えれば良いが、このように
するとエンジン回転数を検出するためのセンサー数や、
差圧セット切換パイロット圧を変更する電磁式リモコン
弁等が必要となってコスト高となる。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした可変容量型油圧ポンプの容量制御装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】弁本体50に入口ポート
52と出口ポート53とタンクポート54を連通・遮断
するスプール55及びロッド59を備えたピストン60
を嵌挿してスプール55を連通位置に押す第1・第4受
圧室57,62とスプール55を遮断位置に押す第2・
第3受圧室64,61を形成し、前記入口ポート52と
第1受圧室57を可変ポンプ30の吐出路31における
絞り38の上流側に接続し、出口ポート53を前記サー
ボピストン35の大径受圧室39に接続し、かつその小
径受圧室36を前記吐出路31における絞り38の上流
側に接続し、前記第2受圧室64をアクチュエータ33
の最高負荷圧を検出する負荷検出回路65に接続し、第
3受圧室61を可変ポンプ30とともに駆動される固定
ポンプ66の吐出路67に接続し、かつこの第3受圧室
61を前記ピストン60部分の絞り63で第4受圧室6
2に接続して可変制御弁41とし、前記弁本体50に第
3・第4受圧室61,62を連通するバイパス油孔69
を形成し、このバイパス油孔69を連通・遮断するポペ
ット弁71を設け、このポペット弁71をバネ72で遮
断位置に付勢保持し、かつ受圧部73に供給される圧油
で連通位置とし、その受圧部73を前記可変ポンプ30
の吐出路31における絞り38の上流側に接続してポン
プ吐出圧に比例した開度となるバイパス弁74としたも
の。
【0006】
【作 用】可変制御弁41のスプール55を可変ポン
プ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧、ポン
プ吐出圧と負荷圧の差圧及び固定ポンプ66の吐出流路
に設けた絞り63前後の差圧で連通位置、遮断位置に切
換えてサーボピストン35で斜板34を傾転できるし、
その絞63前後の差圧はポンプ吐出圧及び固定ポンプ6
6の単位時間当り回転数で増減するから、可変容量型油
圧ポンプ30の流量変化及び回転数変化、ポンプ吐出圧
変化により可変制御弁41のスプール55を連通・遮断
位置に切換えでき、機械的フィードバック機構を用いず
にトルク一定として可変容量型油圧ポンプ30の容量を
制御できるし、ポンプ吐出圧と負荷圧の差圧を一定に制
御でき、しかも、部品点数が減って簡単に組立できる
し、構造簡単でコスト安となるばかりか、トルク一定制
御の精度を向上できるし、可変容量型油圧ポンプ30の
効率が低下しても流量特性が低下しない。しかも、エン
ジン回転数が一定の時にはポンプ吐出圧P0 と負荷圧P
LSの差圧△PLSを設定値に維持して容量制御できるし、
エンジン回転数の変化を固定ポンプ66の流量変化によ
る絞り63前後の差圧△PCの変化として検出し、それ
によって前記差圧の設定値を変更して方向制御弁32の
開度が同一でもアクチュエータへの流量を増減するから
エンジン回転数に応じたアクチュエータ速度にでき、し
かも固定ポンプ66の吐出路67に絞り63を設ければ
良くエンジン回転数センサーや電磁式比例弁等が不要と
なってコスト安となる。
【0007】
【実 施 例】図3に示すように、可変ポンプ30の吐
出路31には複数の方向切換弁32を介して複数のアク
チュエータ33が接続され、その可変ポンプ30の容
量、つまり1回転当り吐出量qを増減する斜板34は容
量可変シリンダ35で容量大・小方向に傾転され、この
容量可変シリンダ35の小径受圧室36は通路37で吐
出路31における絞り38の上流側に接続し、大径受圧
室39は通路40で制御弁41に接続している。
【0008】次に制御弁41の具体構造を図3に基づい
て説明する。弁本体50のスプール孔51内に入口ポー
ト52と出口ポート53とタンクポート54を連通、遮
断するスプール55を嵌挿し、入口ポート52の圧油を
スプール55の小孔56で第1受圧室57に連通し、弁
本体50のスプール孔51と同心状のシリンダー孔58
にロッド59を備えたピストン60を嵌挿して同一受圧
面積の第3受圧室61と第4受圧室62を形成し、その
ピストン60はシリンダー孔59より若干小径となって
隙間を有し、第3・第4受圧室61,62を連通する絞
り63となり、前記ロッド59の一端部をスプール55
に当接し、かつ他端部を第2受圧室64に臨ませ、前記
入口ポート52を可変ポンプ30の吐出路31における
絞り38の上流側に接続し、出口ポート53を容量可変
シリンダ35の大径受圧室40に接続し、第2受圧室6
4をアクチュエータ33の最も高い負荷圧を検出する負
荷圧検出回路65に接続し、第3受圧室61を固定ポン
プ66の吐出路67に接続し、第4受圧室62をリリー
フ弁68を経て図示しないパイロット操作弁の入口側に
接続してある。前記弁本体50に第3受圧室61と第4
受圧室62を連通するバイパス油孔69を形成し、弁本
体50のポペット弁孔70に嵌挿したポペット弁71を
スプリング72で付勢して前記バイパス油孔69を遮断
する位置に保持し、このポペット弁71の受圧部73に
供給される圧油で連通位置に向けて押されてバイパス弁
74を構成し、その受圧部73は可変ポンプ30の吐出
路31における絞り38の上流側に接続し、このバイパ
ス弁74はバネ72で閉じ方向に押され、受圧部73に
作用する可変ポンプ30のポンプ吐出圧P0 で開方向に
押されてバイパス弁74の開度はポンプ吐出圧P0 に比
例して大きくなる。前記バイパス弁74のポペット弁7
1が開き始めるクラック圧は図4に示すPCカーブにお
けるPCカーブの初め点のポンプ吐出圧PX にほぼ一致
してあり、ポンプ吐出圧P0 がこの圧力PX 以下の時に
は閉じたままとなる。前記差圧△Pと差圧△PLSは複数
の方向制御弁32を同時操作した時に方向制御弁32の
弁開度によって異なる。つまり、図5に示すように方向
制御弁32の弁開度が小さい時には差圧△PLSが大きく
設定され、差圧△Pが小さい値に設定され、弁開度が大
きくなると同一となる。このために、複数の方向制御弁
32を同時操作した時にその弁開度が小さいとロードセ
ンシング機能が優先され、設定トルクは低くなるから、
トルク一定制御とロードセンシング制御を分けた場合と
比べてアクチュエータ33の速度ゲインが低くなり、弁
開度が大きくなると同様になる。
【0009】次にスプール55とピストン60の作動に
ついて説明する。スプール55は第1受圧室57に供給
されるポンプ吐出圧P0 による力圧F1 よって入口ポー
ト52を出口ポート53に連通する連通位置に向けて押
され、ピストン60は第2受圧室64に作用する最も高
い負荷圧PLSによる力F2 と第3・第4受圧室61,6
2の圧力差、つまり絞り63前後の圧力差△PC による
力F3 で右方に押されてスプール55を出口ポート53
をタンクポート54に連通するドレーン位置に向けて押
す。これによって、スプール55はポンプ吐出圧P0
最も高い負荷圧PLSが設定差圧△P0 となるように作動
する。ここで、前記差圧△P0 はポンプ吐出圧P0 と絞
り38の下流側圧力P1 の差圧△P=P0 −P1 と、方
向制御弁32の入口側圧力(前述の絞り38の下流側圧
力)P1 と方向制御弁32の出口側圧力(負荷圧)PLS
の差圧△PLSの和となり、その差圧△Pがトルク一定制
御のための流量センシング用差圧で、差圧△PLSがロー
ドセンシングのための負荷圧差圧となる。
【0010】次に可変ポンプ30の容量制御動作を説明
する。 (トルク一定制御の動作) 可変ポンプ30の回転数が一定でポンプ吐出圧が変化
した時。 ポンプ吐出圧P0 がバイパス弁74のセット圧以下であ
るとバイパス弁74が閉となって、固定ポンプ66の吐
出圧油は全量が絞り63を通過するから、その絞り63
前後の差圧△PC による力F3 が絞り38前後の差圧△
0 による力F1 よりも大きくなり、スプール55はド
レーン位置となり、容量可変シリンダ35の大径受圧室
39が出口ポート53、タンクポート54を通ってタン
クに連通するから小径受圧室36に作用するポンプ吐出
圧P0 で容量可変シリンダ35は左方向に移動して斜板
34は容量大方向に傾転し、可変ポンプ30の1回転当
り吐出流量が増大して単位時間当り吐出量が増大するか
ら絞り38前後の差圧が大きくなって力F1 が大きくな
り、この力F1 と力F3 がつり合ったところで斜板34
の位置が保持される。つまり、絞り38前後の差圧が可
変ポンプ30の流量検出手段となって制御弁41にフィ
ードバックされる。前述の状態においてポンプ吐出圧P
0 がバイパス弁74のセット圧以上となるとバイパス弁
74が開き作動して固定ポンプ66の吐出圧油の一部が
バイパス油孔69を流れるから絞り63を流れる流量が
減少してその絞り63前後の差圧△PC が低下し、スプ
ール55の力F3 が小さくなるからスプール55は圧油
供給位置となり、ポンプ吐出圧P0 が入口ポート52、
出口ポート53から容量可変シリンダ35の大径受圧室
39に供給されて受圧面積差によって容量可変シリンダ
35は右方向に移動して斜板34を容量小方向に傾転す
る。これにより、可変ポンプ30の1回転当り吐出流量
が減少して単位時間当り吐出流量も減少するから絞り3
8前後の差圧が小さくなって力F1 も小さくなり、この
力F1 と力F3 がつり合ったところで斜板34の位置が
保持される。
【0011】前述の状態からポンプ吐出圧P0 が更に高
くなると、バイパス弁74が更に開き作動して通過流量
が増えるから絞り63を流れる流量が減少して絞り63
前後の差圧△PC が更に小さくなるので、スプール55
に作用する力F3 が更に小さくなってスプール55は圧
油供給位置となって前述と同様にして容量可変シリンダ
35が右方向に移動し斜板34が容量小方向に傾転して
1回転当り吐出流量が減少して単位時間当り吐出流量が
減少し、前述と同様に絞り38前後の差圧が小さくなっ
て力F1 も小さくなり、この力F1 と力F3 がつり合っ
たところで斜板34の位置が保持される。以上のよう
に、可変ポンプ30の回転数が一定の時にはポンプ吐出
圧P0 によって斜板34の位置が決定されてポンプ吐出
圧P0 ×1回転当り吐出流量qが一定、つまりトルク一
定に制御される。
【0012】可変ポンプ30のポンプ吐出圧が一定で
回転数が変化した時。 ある値のポンプ吐出圧P0 で斜板34位置が決定されて
いる状態で可変ポンプ30の回転数が増加すると1回転
当り吐出流量が同じでも単位時間当り吐出流量が増加し
て絞り38前後の差圧△Pが大きくなるが、可変ポンプ
30とともにエンジンで駆動される固定ポンプ66の単
位時間当り吐出流量も増大して絞り63前後の差圧△P
C も大きくなり、スプール55に作用する力F1 と力F
3 は等しくなってスプール55はつり合ったままとなっ
て斜板34の位置は変化せずに可変ポンプ30の1回転
当り吐出流量は変化しない。このことは可変ポンプ30
の回転数が低下した時も同様となるから、可変ポンプ3
0の容量をトルク一定制御できる。すなわち、固定ポン
プ66と絞り63が可変ポンプ回転数検出手段となる。
【0013】(ポンプ吐出圧と負荷圧の差圧一定の動
作) 可変ポンプ30の回転数が一定の時。 スプール55は固定ポンプ66の吐出路67に設けた絞
り63前後の差圧△PC による力F3 と最高負荷圧PLS
による力F2 の和がポンプ吐出圧P0 による力F1 と等
しくなる位置となり、それによって可変ポンプ30の斜
板34の位置が決定される。前記絞り38の下流側圧力
1 と最高負荷圧PLSの差圧△PLSは方向制御弁32の
開度、つまり操作ストロークに比例し、絞り38前後の
差圧△Pは可変ポンプ30の回転数が一定であれば一定
であるので、操作ストロークが小さい時にはポンプ吐出
圧P0 と負荷圧PLSの差圧△P0 が大きくスプール55
に作用する力F1 が力F2 より大きくなってスプール5
5は圧油供給位置となり、入口ポート52、出口ポート
53より容量可変シリンダ35の大径受圧室39にポン
プ吐出圧P0 が供給されるから前述と同様に斜板34は
容量小方向に傾転して1回転当り吐出流量が減少して単
位時間当り流量が減少し、方向制御弁32を通過する流
量が減少して前記の下流側圧力P1 と最高負荷圧PLS
の差圧△PLSが小さくなって力F1 が低下し、その力F
1 と力F2 がつり合った位置で斜板34の位置が決定さ
れる。同様に方向制御弁32の操作ストロークが大きい
ときには前記差△PLSが小さく、可変ポンプ30の斜板
34の位置は前述の場合よりも容量大方向の位置とな
る。これにより、可変ポンプ30の単位時間当り吐出流
量は方向制御弁32の操作ストロークが小さい時には少
なく、大きい時には多くなるので、最高負荷圧によらず
方向制御弁32の操作ストロークに見合った流量制御が
できてアクチュエータ33の微操作性、つまりファイン
コントロール性を向上できる。
【0014】可変ポンプ30の回転数が変化した時。 可変ポンプ30の回転数が変化すると固定ポンプ66の
回転数も変化するために、前記絞り63前後の差圧△P
C が下流側圧力P1 と最高負荷圧PLSの差圧△PLSと同
様に変化するので、斜板34の位置は変化しないが、可
変ポンプ30の単位時間当り吐出流量が増減するから、
方向制御弁32を通過する流量が回転数変化により変化
して下流側圧力P1 と最高負荷圧PLSの差圧△PLSは回
転数変化の2乗だけ変化するので、方向制御弁32の同
一操作ストロークに対する通過流量は回転数変化だけ変
化し可変ポンプ30の回転数に比例した流量制御弁がで
きる。例えば可変ポンプ30の回転数が1/2となると
前記差圧△PLSは1/4となり、方向制御弁32の同一
ストロークに対する通過流量は1/2となる。
【0015】
【発明の効果】可変制御弁41のスプール55を可変ポ
ンプ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧及び
固定ポンプ66の吐出流路に設けた絞り63前後の差圧
で連通位置、遮断位置に切換えてサーボピストン35で
斜板34を傾転できるし、その絞63前後の差圧はポン
プ吐出圧及び固定ポンプ66の単位時間当り回転数で増
減するから、可変容量型油圧ポンプ30の流量変化及び
回転数変化、ポンプ吐出圧変化により可変制御弁41の
スプール55を連通・遮断位置に切換えでき、機械的フ
ィードバック機構を用いずにトルク一定として可変容量
型油圧ポンプ30の容量を制御でき、部品点数が減って
簡単に組立できるし、構造簡単でコスト安となるばかり
か、トルク一定制御の精度を向上できるし、可変容量型
油圧ポンプ30の効率が低下しても流量特性が低下しな
い。エンジン回転数が一定の時にはポンプ吐出圧と負荷
圧の差圧を設定値に維持して容量制御できるし、エンジ
ン回転数の変化を固定ポンプ66の流量変化による絞り
63前後の差圧△PC 変化として検出し、それによって
前記差圧の設定値を変更して方向制御弁32の開度が同
一でもアクチュエータへの流量を増減するからエンジン
回転数に応じたアクチュエータ速度にでき、しかも固定
ポンプ66の吐出路67に絞りを設ければ良くエンジン
回転数センサーや電磁式比例弁等が不要となってコスト
安となる。また、スプール55とバイパス弁74を1つ
の弁本体50内に配設したので、組立性が更に向上する
し、全体をより一層コンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の断面図である。
【図2】従来例の線図的構成説明図である。
【図3】本発明の実施例を示す線図的構成断面図であ
る。
【図4】PCカーブを示す図表である。
【図5】方向制御弁開度と差圧の関係を示す図表であ
る。
【符号の説明】
30…可変容量型油圧ポンプ、31…吐出路、32…方
向制御弁、33…アクチュエータ、34…斜板、35…
容量可変シリンダ、36…小径受圧室、38…絞り、3
9…大径受圧室、41…制御弁、50…弁本体、52…
入口ポート、53…出口ポート、54…タンクポート、
56…スプール、57…第1受圧室、61…第3受圧
室、62…第4受圧室、63…絞り、66…固定ポン
プ、67…吐出路、69…バイパス油路、71…ポペッ
ト弁、72…バネ、73…受圧部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプ30の斜板34を
    容量可変シリンダ35で容量大・小方向に傾転して容量
    を制御する装置において、 弁本体50に入口ポート52と出口ポート53とタンク
    ポート54を連通・遮断するスプール55及びロッド5
    9を備えたピストン60を嵌挿してスプール55を連通
    位置に押す第1・第4受圧室57,62とスプール55
    を遮断位置に押す第2・第3受圧室64,61を形成
    し、前記入口ポート52と第1受圧室57を可変ポンプ
    30の吐出路31における絞り38の上流側に接続し、
    出口ポート53を前記サーボピストン35の大径受圧室
    39に接続し、かつその小径受圧室36を前記吐出路3
    1における絞り38の上流側に接続し、前記第2受圧室
    64をアクチュエータ33の最高負荷圧を検出する負荷
    圧検出回路65に接続し、第3受圧室61を可変ポンプ
    30とともにエンジンで駆動される固定ポンプ66の吐
    出路67に接続し、かつこの第3受圧室61を前記ピス
    トン60部分の絞り63で第4受圧室62に接続し、 前記弁本体50に第3・第4受圧室61,62を連通す
    るバイパス油孔69を形成し、このバイパス油孔69を
    連通・遮断するポペット弁71を設け、このポペット弁
    71をバネ72で遮断位置に付勢保持し、かつ受圧部7
    3に供給される圧油で連通位置とし、その受圧部73を
    前記可変ポンプ30の吐出路31における絞り38の上
    流側に接続してポンプ吐出圧に比例した開度となるバイ
    パス弁74としたことを特徴とする可変容量型油圧ポン
    プの容量制御装置。
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