JPH059910U - ミキサ車のミキサドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】生コンクリートを円滑に循環させることがで
き、骨材とモルタルとの混合比をミキサドラム全域で均
一にするミキサ車のミキサドラムを提供する。 【構成】ミキサドラム１の前部に位置するブレード２の
高さＡが低く形成されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ミキサ車のミキサドラムに関し、特にミキサドラム内に設けられた ブレードの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ミキサ車のミキサドラムとしては、図３に示すように、ミキサドラムａ が図示しない車体上に駆動装置により正逆方向に回転自在に搭載されるとともに 、ミキサドラムａの内壁に螺旋状のブレードｂが配設されており、ミキサドラム ａの回転に伴うブレードｂの作用で生コンクリートｃの投入、混練、排出を行う ようになされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のものでは、ミキサドラムａの前部に位置するブレー ドｂの高さｅが高いため、生コンクリートｃの積載量が多く図３に示すようにブ レードｂを越えた位置まで達している場合には、ミキサドラムａの内部の生コン クリートｃの流れがブレードｂに阻止され、円滑な混練が行えない。詳しくは、 混練時においては生コンクリートｃを前方へ押し込む方向にミキサドラムａを回 転させるのであるが、生コンクリートｃの積載量が多く、その上面が前部に位置 するブレードｂを越えた位置まで達していると、上記前部に位置するブレードｂ により生コンクリートｃの後方への移動が遮られ、矢符のように円滑に循環でき ない。この結果、比重が小さいために生コンクリートｃの表面付近を移動するこ とになるモルタルが前記ブレードｂで遮られ後方への移送が阻害されることにな り、骨材とモルタルとの混合比がミキサドラム全域で一定しなくなるという問題 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のミキサ車のミキサドラムは、内壁にブレードが配設されたミキサドラ ムが車体上に回転自在に搭載されたミキサ車において、前記ミキサドラムの前部 に位置するブレードの高さが低く形成されたものである。

【０００５】

【作用】

ミキサドラムの前部に位置するブレードの高さを低く形成したことにより、生 コンクリートの積載量が多くなっても生コンクリートの上面が前部に位置するブ レードを越えることなく、該ブレードにより生コンクリートの後方への移動が遮 られることなく、生コンクリートを円滑に循環させる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】 図１及び図２は、本考案に係るミキサ車のミキサドラムを示している。

【０００８】 同図において、１は図示しないミキサ車の車体上に搭載されたミキサドラムで 、このミキサドラム１は、車体に設けられた図示しない駆動装置により正逆方向 に回転自在に構成されている。

【０００９】 ミキサドラム１の内壁には２重螺旋構造を形成する２枚のブレード２，２が溶 接により固設されており、ミキサドラム１の回転に伴うブレード２，２の作用で 生コンクリート５の投入、混練、排出を行うようになされている。

【００１０】 ミキサドラム１の後端には、生コンクリート５をミキサドラム１内に投入する 投入部３が形成され、この投入部３に図示しないホッパを介して生コンクリート ５が投入されるとともに、投入部３の下方が排出口４に形成され、この排出口４ から生コンクリート５が図示しないガイドを介して排出される。

【００１１】 ここで、ブレード２は、ミキサドラム１の前方に位置する部分の高さＡが従来 のものに比べ低く形成されている。つまり、図１に二点鎖線で示す従来のブレー ドの高さに比べ約半分程度の高さＡに形成されている。これにより、図２に示す ように生コンクリート５を多く積載しても生コンクリート５の上面が前部に位置 するブレード２に達しないようになされている。

【００１２】 そして、ミキサドラム１による生コンクリート５の混練時には、ミキサドラム １内の生コンクリート５を前方に送る方向にミキサドラム１を回転させ、これに より矢符に示すように、ミキサドラム１の底部の生コンクリート５が前方へ送ら れ、その生コンクリート５は上方を通って後方へ移動し、この繰り返しによって 生コンクリート５が混練される。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、ミキサドラムの前部に位置するブレード の高さを低く形成したことにより、生コンクリートの積載量が多くなっても生コ ンクリートの上面が前部に位置するブレードに達することなく、該ブレードによ り生コンクリートの後方への移動が遮られず、生コンクリートを円滑に循環させ ることができ、骨材とモルタルとの混合比をミキサドラム全域で均一にすること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るミキサドラムを示す斜視図であ
る。

【図２】本考案に係るミキサドラムのブレードの断面形
状を示す断面図である。

【図３】従来のミキサドラムのブレードの断面形状を示
す断面図である。

【符号の説明】

１ ミキサドラム ２ ブレード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋本 親典 群馬県桐生市相生町２−620−11

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 内壁にブレードが配設されたミキサドラ
   ムが車体上に回転自在に搭載されたミキサ車において、 前記ミキサドラムの前部に位置するブレードの高さが低
   く形成されたことを特徴とするミキサ車のミキサドラ
   ム。