JPH0598633A - 鋼製連続地下壁及びその構築方法 - Google Patents

鋼製連続地下壁及びその構築方法

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JPH0598633A
JPH0598633A JP25554391A JP25554391A JPH0598633A JP H0598633 A JPH0598633 A JP H0598633A JP 25554391 A JP25554391 A JP 25554391A JP 25554391 A JP25554391 A JP 25554391A JP H0598633 A JPH0598633 A JP H0598633A
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Atsushi Ogawara
篤 大河原
Yoshio Suzuki
善雄 鈴木
Masamichi Aoki
雅路 青木
Masao Maruoka
正夫 丸岡
Takafumi Shimokouchi
隆文 下河内
Munekazu Miyaki
宗和 宮木
Hiromichi Yamada
弘道 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 数個のソイルパイル2aが相互に一部ラップ
する配置で連続するソイルセメント柱列壁2の中に挿入
し設置された先行ユニット鋼材1と、隣接のソイルセメ
ント柱列壁2’の中に挿入し設置された後行ユニット鋼
材1’とは、各々の突き合わせ端部がコンクリート仕切
鉄板14によりスライド継手3で接合され、ユニット鋼
材1と鋼材1’との付き合わせ端部と前記コンクリート
仕切鉄板14とでが前記スライド継手3で接合されて形
成した閉鎖断面内にスタッド4、補強筋5が配置されコ
ンクリート6の打設が行われる。 【効果】 面外力は勿論のこと、面内せん断力にも強く
抵抗するので、耐震壁あるいは支持壁として大規模、大
深度の地下構造部分をもつ建物の建築施工に寄与する。
しかも鋼製連続地下壁としての壁厚の大幅な縮小化によ
り、工期の短縮、工費の節減に大きな期待ができるほ
か、壁厚を制限される隣接構造物と近接した施工をも容
易ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大規模、大深度の地
下構造部分をもつ建物を建築施工するにあたり、特に本
設の地下外壁として利用する目的で実施される、鋼製連
続地下壁及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の地下構造部分を建築施工す
るに際しては、土留壁又は地下外壁として利用する連続
地下壁が一般的に採用されている。従来の連続地下壁
は、鉄筋コンクリート造(以下、RC造と略す)として
構築されたものが最も一般的で周知である。最近では仮
設用としてではあるが鋼材を補強芯材に使用した鋼製連
続地下壁及びその構築工法も開発されている(例えば新
日本製鐵株式会社の「NS−BOX矢板」=雑誌「基礎
工」昭和62年11月号のP99〜P103、川崎製鉄
株式会社の「Kドメール」=1990年8月印刷の同社
カタログ「Kドメール川鉄の高剛性壁体」など参照)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】最近、地下階が深い
建物が計画されている。たとえば、地下10階の建物を
考えると、深さにして地下50mにも達する大深度連続
地下壁の構築が必要となる。仮設山留め壁として利用さ
れるもの、又は本設の地下外壁や耐震壁あるいは支持壁
として利用可能な連続地下壁、それも地下50mの大深
度に達する連続地下壁を従来のRC造として構築する場
合、その壁厚は面外力(常時土、水圧)で決定され、お
よそ3.5mもの巨大なものになる。従って、その構築
には長大な工期を要し、莫大なコストを要して建築費を
圧迫するという問題がある。また、最近ではウォーター
フロント等の特殊地盤(埋立軟弱地盤)での施工が増加
し、あるいは都市部では狭隘な土地の有効利用のため隣
接構造物と近接した施工も増加し、壁厚が制限されるほ
か、地盤安定液による掘削では溝壁の安定化が難しいと
いう問題もあって、施工管理の複雑さが増加し、難工事
が増加している。
【0004】次に、上述した既存の鋼製連続地下壁及び
その構築方法は、鋼矢板を使用した鋼製化により工期の
短縮、壁厚の縮小化、施工管理の容易化に優れた利点を
もつことが理解されている。しかし、鋼矢板相互間の連
結部は面内せん断力(地震時水平力)によって自由にす
べる構造であり、せん断力を伝達する構造になっておら
ず、面内力に抵抗できない。このため既存の鋼製連続地
下壁の用途は、護岸、擁壁、土留壁のような仮設物に限
られ、既往のRC造連続地下壁と同様に本設の地下外
壁、耐震壁や支持壁としての利用はできない欠点があ
る。
【0005】従って、この発明の目的は、地下工事の鋼
製化を図り、しかも仮設又は本設の兼用が可能であり、
特に本設の地下外壁、耐震壁や支持壁としての利用が可
能な鋼製連続地下壁及びその構築方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る鋼製連続地下
壁は、図15と図16に実施例を示したとおり、数個の
ソイルパイル2aが相互に一部ラップする配置で連続す
るソイルセメント柱列壁2の中に挿入し設置された先行
ユニット鋼材1と、隣接のソイルセメント柱列壁2’の
中に挿入し設置された後行ユニット鋼材1’とが、両者
の突き合わせ端部をコンクリート仕切鉄板14によりス
ライド継手3で接合され、先行ユニット鋼材1及び後行
ユニット鋼材1’の突き合わせ端部と前記コンクリート
仕切鉄板14とで形成された閉鎖断面内にスタッド4、
補強筋5が配置されコンクリート6の打設が行われてい
ることを特徴とする。
【0007】また、この発明に係る鋼製連続地下壁の構
築方法は、やはり図面に実施例を示したとおり、多軸オ
ーガー7により数個のソイルパイル2aが相互に一部ラ
ップする配置で連続するソイルセメント柱列壁2を造成
し、その中に先行ユニット鋼材1を挿入し設置する段階
と、同じく多軸オーガー7により次なるユニットのソイ
ルセメント柱列壁2’を少なくともオーガー1軸分相当
の間隔Lをあけて隣接位置に造成し、その中に後行ユニ
ット鋼材1’を挿入し設置する段階と、先行ユニット鋼
材1及び後行ユニット鋼材1’の突き合わせ端部であっ
て前記1軸分相当の間隔Lをあけた部位を地盤安定液1
6を使用して削孔し、その後洗浄とスライム処理をする
段階と、先行ユニット鋼材1及び後行ユニット鋼材1’
の突き合わせ端部の間に各々のスライド継手3を利用し
てコンクリート仕切鉄板14を挿入し設置すると共にそ
の閉鎖断面内に補強筋5を挿入して配置し、コンクリー
ト6の打設を行なう段階とより成ることを特徴とする。
【0008】この発明の構築方法において、先行ユニッ
ト鋼材1及び後行ユニット鋼材1’の突き合わせ端部に
地上で予めスタッド4が突設されていること、及び、先
行ユニット鋼材1および後行ユニット鋼材1’の突き合
わせ端部には、地上において予め底面の仕切板8が取付
けられ、また、オーガーの外径に近似の曲率で凹曲面状
をなす縦仕切板9がスライド継手3を利用して引抜き可
能に取付けられており、前記縦仕切板9はコンクリート
仕切鉄板14の挿入前に引抜かれること、又は先行ユニ
ット鋼材1および後行ユニット鋼材1’の突き合わせ端
部には、地上において予め底面の仕切板8が取付けら
れ、また、オーガーの外径に近似の曲率で凹曲面状をな
す縦仕切板9がスライド継手3を利用して引抜き可能に
取付けられ、さらに前記底面の仕切板8と縦仕切板9と
に囲まれた閉鎖室内に同室内一杯に膨張されたチューブ
10が設置されており、前記縦仕切板9はコンクリート
仕切鉄板14の挿入前に引抜かれ、チューブ10は閉鎖
断面内の洗浄工程の前に収縮させ抜き取ること、及び、
コンクリート仕切鉄板14と補強筋5及びトレミー管挿
入ガイド15は、予め地上で所定の配置に組立てたユニ
ットに構成され、先行ユニット鋼材1及び後行ユニット
鋼材1’のスライド継手3にコンクリート仕切鉄板14
のスライド継手3を接合しつつ挿入し設置されること、
並びに、先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’の
突き合わせ端部の間の部位の掘削は、各々のソイルセメ
ント柱列壁2,2’の硬化後に、双方の縦仕切板9,9
に沿い1軸オーガー18で掘削すること、もそれぞれ特
徴とする。
【0009】
【作用】先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’と
の連結部は、スライド継手3によるコンクリート仕切鉄
板14との接合のほか、スタッド4及び補強筋5がコン
クリート6中に埋め込まれているため、これらスタッド
4、補強筋5の所謂ダボ作用とまさつ抵抗とに基づいて
せん断力が伝達されるシヤーコネクタ構造になってお
り、面内力(地震時水平力)に強く抵抗する。勿論、面
外力(常時土、水圧)にも抵抗する構造でもある。従っ
て、本設の地下外壁や耐震壁あるいは支持壁として利用
可能な機能、性能をもつ。また、ユニット鋼材1又は
1’の優れた断面性能に基づく補強効果により、壁厚は
地下30mで1.1m位、地下50mでも1.5m位に
まで縮小化できる。
【0010】多軸オーガー7により掘削し造成したソイ
ルセメント柱列壁2の中へユニット鋼材1又は1’を挿
入して鋼製連続地下壁を構築する方法であるから、地盤
安定液を使用して溝を掘削し構築する方法に比して排土
量を少なくでき、施工管理が容易であり、構造体として
の信頼性を高められる。
【0011】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は5軸オーガー7によって地盤を掘削し、掘削土中
にセメントミルク等の硬化材を注入して攪拌し、もって
5個のソイルパイル2aが相互に一部ラップする配置で
連続するソイルセメント柱列壁2を造成する段階を示し
ている。
【0012】図2A,Bは図1のようにして造成された
ソイルセメント柱列壁2の中へ先行ユニット鋼材1を挿
入し設置した段階を示している。この先行ユニット鋼材
1の下部は根固め液20で固定される。先行ユニット鋼
材1の主要部構造及びソイルセメント柱列壁2との関係
の詳細は、図3と図4に示したとおりである。この先行
ユニット鋼材1は、ソイルパイル2aの外径に対して適
度な被り厚を確保した間隔で平行に並べられた平行鋼矢
板1a、1aと、その間を幅方向に連結した中仕切鋼板
1bとにより、角形鋼管が複数個連結されたマルチボッ
クス型に構成されている。そして、平行鋼矢板1aが両
端の中仕切鋼板1bの位置から延長され開放型に突き出
された形の突き合わせ端部の先端縁が、一端をC形断面
のグローブ3aに形成され、他端は球形断面のリブ3b
に形成され、これらがスライド継手3として設けられて
いる。
【0013】先行ユニット鋼材1において、後述のコン
クリート仕切鉄板14を介して後行ユニット鋼材1’と
接合される端部には、中仕切鋼板1bから外向きにスタ
ッド4が多数本縦2列に突設され、底面は仕切板8を取
付けて閉鎖されている。スライド継手3,3の位置に
は、オーガー外径より少し大きい曲率の凹曲面状に形成
された縦仕切板9を蓋の如く挿入して塞ぎ、後で引抜き
可能に取付けられている。前記二つの突き合わせ端部と
底面の仕切板8及び縦仕切板9とに囲まれた閉鎖室内に
は、スタッド4の配列に沿って上下方向に同スタッド4
を包み込むように大きく膨張された水入りゴムチューブ
10が同閉鎖室内一杯に設置されている(図4)。但
し、図8のように水入りゴムチューブ10を全く使用し
ないで実施することもある。先行ユニット鋼材1は、以
上に述べた全装備を地上において予め用意し、しかる後
に前記ソイルセメント柱列壁2の中にクレーン等を使用
して挿入される。従って、先行ユニット鋼材1は、ソイ
ルセメントの中にドブ漬け状態に沈没される訳である
が、コンクリート仕切鉄板14との接合側端部に限って
は、まず底面の仕切板8がソイルセメントを押しのけ、
側面からの浸入は縦仕切板9が防ぎ、それでもなお浸入
するソイルセメントや余剰水などは、水入りゴムチュー
ブ10の膨張した体積で可及的に抑制される。
【0014】図5A,Bは前記先行のソイルセメント柱
列壁2の隣接位置に、少なくともオーガー1軸分相当の
間隔Lをあけて、後行のソイルセメント柱列壁2’をや
はり5軸オーガー7によって造成する段階を示してい
る。図6A,Bはソイルセメント柱列壁2’を造成した
後、その中へ後行ユニット鋼材1’を挿入した段階を示
している。この後行ユニット鋼材1’も、下部は根固め
液により固定される。また、前記のコンクリート仕切鉄
板4を介して先行ユニット鋼材1と接合される端部は、
図3と図4に示したとおり、底面は仕切板8を取付けて
塞ぎ、側面は縦仕切板9を取付けて塞ぎ、その閉鎖室内
一杯に膨張した水入りチューブ10が設置されている。
もっとも水入りチューブ10に関しては、図8のように
使用しないで実施することもある。
【0015】図7A,Bは隣接する二つのソイルセメン
ト柱列壁2と2’が硬化した後に、上述した先行ユニッ
ト鋼材1及び後行ユニット鋼材1’の突き合わせ端部の
間の前記間隔Lの部位を、ソイルパイル2aと同径の1
軸オーガー21により、地盤安定液16を使用して削孔
する段階を示している。その詳細は図8に示したよう
に、先行ユニット鋼材1及び後行ユニット鋼材1’の端
部に取付けられた縦仕切板9,9に沿ってオーガー21
による掘削を行ない排土を行って図9A,Bのように削
孔18が形成される。この掘削には地盤安定液16が使
用される。その後、双方の縦仕切板9が引き抜かれ(図
9B)、水入りゴムチューブ10を使用している場合に
は同チューブを収縮させて全部抜き取る。水入りゴムチ
ューブ10の収縮方法は、同チューブの下端に予め水抜
き栓を取付けておき、しかも水抜き栓は底面の仕切板8
に固定しておくことにより、ゴムチューブ10を少し上
方へ持ち上げて開栓する構成などで行なわれる。
【0016】図10A,Bは安定液16が満たされた前
記削孔18の中へ地上から長い洗浄ブラシ12を挿入
し、連結部分の各要素を清掃する段階を示している。そ
の後、削孔18の孔底に届く長いバキューム管を挿入
し、孔底に沈降したスライムを吸い上げて除去するスラ
イム処理が行なわれる。スライム処理は、同スライムを
粘性度の高いセメントモルタルで包み込む方法を実施す
ることもある。
【0017】図11A,Bは上記の削孔18の中へコン
クリート仕切鉄板14と補強筋5を挿入し設置する状況
を示している。より詳細な構造は図12に示したとお
り、先行ユニット鋼材1及び後行ユニット鋼材1’の突
き合わせ端部の間に、各々のスライド継手3を利用して
コンクリート仕切鉄板14を接合しつつ挿入する。かく
して先行及び後行ユニット鋼材1,1’の突き合わせ端
部とコンクリート仕切鉄板14とで形成された閉鎖断面
11内に、前記コンクリート仕切鉄板14と略平行な配
置で予め平版状に組立てられた補強筋5,5が挿入され
設置されている。但し、図12に示した実施例の場合、
両サイドのコンクリート仕切鉄板14,14と補強筋
5,5とは、中央に位置するトレミー管挿入ガイド15
の両側に対称的に配置し、幅方向に通したつなぎ材19
によって前記三者を三位一体的に結合したユニットに組
立てられている。従って、両サイドのコンクリート仕切
鉄板14,14をスライド継手3,3を利用して挿入す
ることにより、補強筋5とトレミー管挿入ガイド15も
合一に設置することができる。このようにユニットの構
成を採用した理由は、仮に補強筋5,5がバラバラの構
成であると、その間へ後述のトレミー管を挿入しコンク
リート打設を行なうときは、不安定な補強筋5,5の配
筋状態を維持し難く、同トレミー管の挿入ガイドの必要
性が大であること、及び補強筋5等の設置作業を省力
化、能率化するためである。この実施例の場合、トレミ
ー管挿入ガイド15には、図13のように、トレミー管
の外径よりも少し大きい内径の鉄管が使用され、同鉄管
には要所要所にコンクリートを流出させるコンクリート
打設用孔15aが設けられている。但し、トレミー管挿
入ガイド15は、2本の溝形鋼をトレミー管の外径より
少し大きい間隔で向い合せに組んだ構造などで実施する
こともできる。
【0018】図14A,Bは、前記トレミー管挿入ガイ
ド15を通じて地上からトレミー管13を挿入し、コン
クリート仕切鉄板14,14で区画された閉鎖断面11
(図12)内に、その孔底から順次上向き方向にコンク
リート6の打設を行なう段階を示している。図15A,
Bは先行ユニット鋼材1と後行ユニット鋼材1’との接
合が完成した鋼製連続地下壁の要部を示している。要す
るに、この鋼製連続地下壁は、先行ユニット鋼材1と後
行ユニット鋼材1’との間におけるせん断力の伝達はコ
ンクリート仕切鉄板14とスタッド4、補強筋5及びコ
ンクリート6とが合成された関係における所謂ダボ作用
とまさつ抵抗とに基づいて行なわれ、面内力に抵抗す
る。勿論面外力にも十分強力に抵抗する。
【0019】なお、図16A,Bのようにトレミー管挿
入ガイドを使用せず、補強筋5とコンクリート仕切鉄板
14とをユニット化しない構成で実施することもでき
る。
【0020】
【本発明が奏する効果】本発明に係る鋼製連続地下壁
は、面外力は勿論のこと、面内せん断力にも強く抵抗す
るので、従来のRC造連続地下壁と全く同様に本設の地
下外壁や耐震壁あるいは支持壁としての利用が可能であ
り、大規模、大深度の地下構造部分をもつ建物の建築施
工に寄与する。しかも鋼製連続地下壁としての利点、特
長である、壁厚の大幅な縮小化と鋼材のユニット化によ
り、工期の短縮、工費の節減に大きな期待ができるほ
か、壁厚を制限される隣接構造物と近接した施工をも容
易ならしめる。
【0021】さらに、ソイルセメント柱列壁の中にユニ
ット鋼材を挿入し設置するので、従来の地盤安定液を使
用して掘削する方法に比して排土量を大幅に少なくで
き、産業廃棄物の発生を抑制する効果があり、施工管理
も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸オーガーによるソイルセメント柱列壁の掘
削、造成の段階を示した断面図である。
【図2】A、Bは先行ユニット鋼材をソイルセメント柱
列壁の中へ挿入し設置した段階の平面図と断面図であ
る。
【図3】先行ユニット鋼材の主要部の詳細を示した平面
図である。
【図4】図3の4−4線矢視の断面図である。
【図5】A、Bは後行ユニット鋼材のソイルセメント柱
列壁を掘削、造成する段階の平面図と断面図である。
【図6】A、Bは後行ユニット鋼材をソイルセメント柱
列壁の中へ挿入した段階の平面図と断面図である。
【図7】A、Bは先行及び後行ユニット鋼材の間をオー
ガーで掘削する段階の平面図と断面図である。
【図8】先行及び後行ユニット鋼材の接合部構造の詳細
を示した平面図である。
【図9】A、Bは先行ユニット鋼材及び後行ユニット鋼
材の間の削孔が完成した状態の平面図と断面図である。
【図10】A、Bは削孔内の洗浄工程を示した平面図で
ある。
【図11】A、Bは削孔内へコンクリート仕切鉄板と補
強筋の挿入工程を示した断面図である。
【図12】先行ユニット鋼材と後行ユニット鋼材との接
合部構造を拡大して示したた平面図である。
【図13】トレミー管挿入ガイドの斜視図である。
【図14】A、Bはコンクリート打設工程を示した平面
図と断面図である。
【図15】A、Bは完成した鋼製連続地下壁のユニット
鋼材相互の接合部分を示した平面図と断面図である。
【図16】A、Bは完成した鋼製連続地下壁のユニット
鋼材相互接合部分を示した平面図と断面図である。
【符号の説明】
2a ソイルパイル 2,2’ ソイルセメント柱列壁 1 先行ユニット鋼材 1’ 後行ユニット鋼材 3 スライド継手 4 スタッド 5 補強筋 6 コンクリート 7 多軸オーガー 8 底面の仕切板 9 縦仕切板 10 チューブ 11 閉鎖断面図 14 コンクリート仕切鉄板 15 トレミー管挿入ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸岡 正夫 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 下河内 隆文 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 宮木 宗和 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 山田 弘道 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数個のソイルパイルが相互に一部ラップす
    る配置で連続するソイルセメント柱列壁の中に挿入し設
    置された先行ユニット鋼材と、隣接のソイルセメント柱
    列壁の中に挿入し設置された後行ユニット鋼材とが、両
    者の突き合わせ端部をコンクリート仕切鉄板によりスラ
    イド継手で接合され、先行ユニット鋼材及び後行ユニッ
    ト鋼材の突き合わせ端部と前記コンクリート仕切鉄板と
    で形成された閉鎖断面内にスタッド、補強筋が配置され
    コンクリート打設が行われていることを特徴とする、鋼
    製連続地下壁。
  2. 【請求項2】多軸オーガーにより数個のソイルパイルが
    相互に一部ラップする配置で連続するソイルセメント柱
    列壁を造成し、その中に先行ユニット鋼材を挿入し設置
    する段階と、同じく多軸オーガーにより次なるユニット
    のソイルセメント柱列壁を少なくともオーガー1軸分相
    当の間隔をあけて隣接位置に造成し、その中に後行ユニ
    ット鋼材を挿入し設置する段階と、先行ユニット鋼材及
    び後行ユニット鋼材の突き合わせ端部の間であって前記
    オーガー1軸分相当の間隔をあけた部位を地盤安定液を
    使用して削孔し、その後洗浄とスライム処理をする段階
    と、先行ユニット鋼材及び後行ユニット鋼材の突き合わ
    せ端部の間に各々のスライド継手を利用してコンクリー
    ト仕切鉄板を挿入し設置すると共にその閉鎖断面内に補
    強筋を挿入して配置し、コンクリート打設を行なう段階
    とより成ることを特徴とする、鋼製連続地下壁の構築方
    法。
  3. 【請求項3】先行ユニット鋼材及び後行ユニット鋼材
    は、その突き合わせ端部に地上で予めスタッドが突設さ
    れていることを特徴とする、請求項2に記載した鋼製連
    続地下壁の構築方法。
  4. 【請求項4】先行ユニット鋼材および後行ユニット鋼材
    の突き合わせ端部には、地上において予め、底面の仕切
    板が取付けられ、また、オーガーの外径に近似の曲率で
    凹曲面状をなす縦仕切板がスライド継手を利用して引抜
    き可能に取付けられており、前記縦仕切板はコンクリー
    ト仕切鉄板の挿入前に引抜かれることを特徴とする、請
    求項2に記載した鋼製連続地下壁の構築方法。
  5. 【請求項5】先行ユニット鋼材および後行ユニット鋼材
    の突き合わせ端部には、地上において予め底面の仕切板
    が取付けられ、また、オーガーの外径に近似の曲率で凹
    曲面状をなす縦仕切板がスライド継手を利用して引抜き
    可能に取付けられ、さらに前記底面の仕切板と縦仕切板
    とに囲まれた閉鎖室内に同室内一杯に膨張されたチュー
    ブが設置されており、前記縦仕切板はコンクリート仕切
    鉄板の挿入前に引抜かれ、チューブは閉鎖断面内の洗浄
    工程の前に収縮させ抜き取ることを特徴とする、請求項
    2に記載した鋼製連続地下壁の構築方法。
  6. 【請求項6】コンクリート仕切鉄板と補強筋及びトレミ
    ー管挿入ガイドは、予め地上で所定の配置に組立てたユ
    ニットに構成され、先行ユニット鋼材及び後行ユニット
    鋼材のスライド継手にコンクリート仕切鉄板のスライド
    継手を接合しつつ挿入し設置されることを特徴とする、
    請求項2に記載した鋼製連続地下壁の構築方法。
  7. 【請求項7】先行ユニット鋼材と後行ユニット鋼材の突
    き合わせ端部の間の部位の掘削は、各々のソイルセメン
    ト柱列壁の硬化後に、双方の縦仕切板に沿い1軸オーガ
    ーで掘削することを特徴とする、請求項2に記載した鋼
    製連続地下壁の構築方法。
JP03255543A 1991-10-02 1991-10-02 大規模、大深度の鋼製連続地下壁及びその構築方法 Expired - Fee Related JP3082054B2 (ja)

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