JPH05985B2 - - Google Patents

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JPH05985B2
JPH05985B2 JP59015871A JP1587184A JPH05985B2 JP H05985 B2 JPH05985 B2 JP H05985B2 JP 59015871 A JP59015871 A JP 59015871A JP 1587184 A JP1587184 A JP 1587184A JP H05985 B2 JPH05985 B2 JP H05985B2
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JP
Japan
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salt
oyster
extract
low
oyster extract
Prior art date
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JP59015871A
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Inventor
Shuzo Kimura
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Aohata Corp
Original Assignee
Aohata Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は減塩カキ風味調味液に関する。 カキのエキス成分中には、グルタミン酸・核酸
等のうま味成分の他、うま味をひき立てる役目
(body effect)をするコハク酸やグリコーゲンが
多量に含まれている。よつて、カキの缶詰製造時
等において産出する煮汁を濃縮して得られるカキ
エキスは、「こく」のあるうま味を有し、天然の
調味料の中でも高級品とされている。 また、カキエキス中に含まれている核酸は、人
体内において、生理作用を司るという重要な働き
をしており、特に、新陳代謝を促す作用をする。
よつて、カキエキスは、人体の機能の回復又は維
持のための健康食品としても好適である。 したがつて、カキエキスは食品素材に添加して
食品素材を味付するための調味料として使用され
る他、そのまま供食して健康増進を図るための健
康食品としても使用されうる。 ところで、カキエキスを調味料として使用する
場合、食品素材に添加すると呈味成分は食品素材
に分散し薄くなるので呈味成分であるエキス成分
や食塩の濃度が高いことは何ら問題ない。むしろ
その濃度を高くするとカキエキスの水分活性が低
くなり、製品は常温で保存できる。しかし、健康
食品として使用する場合、呈味成分の濃度を高く
すると、食塩が濃厚となり塩辛くてそのまま供食
できないので、他の食品に混合供食せざるを得な
い。その結果、塩分の濃縮は低目にすることが好
ましい。しかし、その濃度を低目にするとカキエ
キスの水分活性が高くなりカキエキスが変敗しや
すくなるので、カキエキスは容器等に充填・密封
し、殺菌しなければ常温保存ができず、また一旦
容器等を開封して密封状態を崩すと、カキエキス
は変敗防止のために冷所に保存しなければならな
い。 このような理由で、従来のカキエキスとして
は、実際には塩分の濃度が高い調味料用の1種し
かなく、調味料にも健康食品にも兼用できる製品
は未だ市販されていない。 本発明者は、調味料にも健康食品にも兼用でき
る減塩カキ風味調味液を開発せんと種々研究の結
果、カキエキスと水飴を一定割合で混合した調味
液は、カキのエキス成分の濃度が高くてもカキ本
来の「こく」のあるうま味を有するとの知見に至
り、この知見に基づき本発明を完成したものであ
る。本発明は、減塩カキ風味調味液に関し、カキ
エキスと糖類を主成分とする粘稠性液体からな
り、液体中の食塩含量が5%以下であることを特
徴とするものである。 本発明においてカキエキスとは、カキを原料と
して煮干品(干しガキ)・燻製品(smoked
oyster)・缶詰製品(boild oyster)等の製品を
製造するに当り、前処理として生ガキに清水や海
水を加えて煮熟する工程において、副産物として
産出する煮汁を減圧濃縮や膜過濃縮等の手段に
より濃縮して得た液体をいう。一般に、カキエキ
スは、カキの煮汁を約20倍濃縮(重量比で煮汁を
1/20にすること)したものであるが、本発明の減
塩カキ風味調味液には20倍濃縮より濃縮度が高い
ものでも低いものでも使用することができる。 また、糖類とは、水飴・糖アルコール・ぶどう
糖・砂糖・蜂蜜・異性化糖等の甘味性を有する固
形状、粉状又は液状の原料をいう。これらの糖類
の中で、水飴や糖アルコールは、甘味度(砂糖の
甘さを100とした場合の甘さのの程度)が40以下
であり、カキエキスの味覚を引き立てる作用が顕
著であるので特に好ましい。 本発明の減塩カキ風味調味液の製法の一例を示
すと、まず、カキエキスに清水を加えて希釈し、
得られた希釈液を限外過装置や逆浸透圧過装
置にかけて膜過し、希釈液のエキス成分の濃縮
とカキエキスからの脱塩を行ない、減塩カキエキ
スを得る。過装置の膜は、糖類が不透過で食塩
を30〜50%透過する程度の比較的密な半透膜を使
用することが好ましい。食塩の透過率がよすぎる
膜を使用すると、カキエキスのエキス成分は低分
子であるから、食塩と一緒にエキス成分も透過し
てしまいエキス成分を濃縮することができない。
この工程において、カキエキスの希釈には、カキ
エキスに対して、1〜3倍量の清水を加えるのが
よい。また、希釈と膜過は何回繰返してもよい
が、1回でやめるか、せいぜい2回繰返すのが経
済的である。1回の膜過により、7〜8%食塩
含量のカキエキスを1〜3%食塩含量のカキエキ
スとすることができる。 尚、生ガキを清水にて煮熟後濃縮して得られる
カキエキスは、食塩含量が低く(2〜3%程度)、
そのまま使用することができるので、上記膜過
の工程は略いても、食塩含量を目標の最終製品の
範囲内に入れることができる。 次に、減塩カキエキスに糖類を加え、攪拌混合
して本発明の減塩カキ風味調味液を得る。 水飴・糖アルコール等の液状の糖類を使用する
ときは、そのまま加えればよい。しかして、砂糖
や乾燥蜂蜜等の固体状の糖類を使用するときは、
糖類を清水に溶解させて液状にして加えてもよい
し、固体状のまま加えてもよい。特に、エキス成
分の濃度が低い減塩カキエキスを用いる場合に
は、製品の水分活性を低下させるために、糖類を
固形状のまま加えることが望ましい。 本発明において、糖類は調味液全体に対して10
〜40%(重量%)好ましくは10〜30%になるよう
に添加することが望ましい。かかる添加範囲であ
れば、後の試験例でも示すように得られる減塩カ
キ風味調味液の水分活性が0.85以下となり、常温
でも調味液はそのままで保存ができるばかりでな
く、調味液をそのまま供食しても、希釈して供食
しても、良好な食味を示すからである。 また、得られる調味液中の食塩含量は、5%
(重量%)以下、好ましくは3%以下になるよう
にする必要がある。食塩含量が高過ぎると、後の
試験例にも示すように、塩辛くなり調味液をその
まま供食するには適さなくなるからである。 以上のようにして得た本発明の減塩カキ風味調
味液は、カキエキスも糖類も粘性を有することか
ら、粘度2500〜4500c・p程度の粘稠な液体とな
る。そして、糖類が含まれていることから、水分
活性が低下し、常温においてもそのままで保存が
可能である。 また、本発明の減塩カキ風味調味液は、糖類を
配合してカキエキスのエキス成分の呈味をマイル
ド化させ、しかも食塩含量を低くして供食しやす
いものとしたので、そのままでも、水に希釈して
も良好な食味を有する。したがつて、そのまま供
食する健康食品用としても、食品素材にふりかけ
て味付するための調味料用としても使用できる。 実施例 カキの煮汁を約20倍濃縮して、 トータル窒素 1.3 食塩含量 7.5% 水分活性 0.92 のカキエキスを得た。 次に、得られたカキエキスに当量の清水を加え
て希釈し、この希釈液を逆浸透圧過装置(糖類
不透過・食塩30〜50%透過の合成複合膜使用)に
て2倍濃縮して、脱塩するとともに、さらに2倍
濃縮して、 トータル窒素 2.4 食塩含量 3.1% 水分活性 0.88 粘度 9000c.p の減塩カキエキスを得た。 仕上げとして、この脱塩カキエキス80部に水飴
20部を加えて攪拌・混合し、 トータル窒素 2.4 食塩含量 2.5% 水分活性 0.83 粘度 2900c.p の減塩カキ風味調味液を得た。 試験例 1 実施例で得た減塩カキエキス(トータル窒素
2.4・食塩含量3.1%・水分活性0.88)と水飴とを
表−1に示す割合(重量比)でそれぞれ配合して
6種類の調味液を得た。 得られた6種類の調味液について、それぞれ各
別に、水分活性と粘度を測定するとともに、 (a) 調味液を希釈せずにそのままの場合 (b) 調味液を5部の清水で希釈した場合 における風味テストを行つたところ、表−1の結
果が得られた。
【表】 尚、風味試験の結果は、よく訓練したパネル10
名の平均値である。(10点満点法採用)。 試験例 2 実施例で得た減塩カキエキスに当量の清水を加
えて希釈し、これを実施例と同じ方法で逆浸透圧
過をして トータル窒素 2.3 食塩含量 1.3% のカキエキスを得た。 そして、このカキエキス75部と水飴25部を混合
して、 トータル窒素 1.7 食塩含量 1% 水分活性 0.89 の調味液を得た。 この調味液に、食塩を添加して、表−2に示す
ように食塩含量のそれぞれ異なる6種類の調味液
を得た。 得られた6種類の調味料について、試験例1と
同じ方法でテストを行つたところ、表−2の結果
が得られた。
【表】 尚、風味試験の結果は、よく訓練したパネル10
名の平均値である(10点満点法採用)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カキエキスと糖類を主成分とする粘稠性液体
    からなり、液体中の食塩含量が5%以下であるこ
    とを特徴とする減塩カキ風味調味液。 2 調味液中の糖類の含量を10〜40%とした特許
    請求の範囲第1項記載の減塩カキ風味調味液。
JP59015871A 1984-01-31 1984-01-31 減塩カキ風味調味液 Granted JPS60160858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59015871A JPS60160858A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 減塩カキ風味調味液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59015871A JPS60160858A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 減塩カキ風味調味液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60160858A JPS60160858A (ja) 1985-08-22
JPH05985B2 true JPH05985B2 (ja) 1993-01-07

Family

ID=11900859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59015871A Granted JPS60160858A (ja) 1984-01-31 1984-01-31 減塩カキ風味調味液

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JP2020201277A (ja) * 2014-10-10 2020-12-17 クアンテッド・エルエルシー 接続型パッケージング

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