JPH0598594A - おしぼり用原紙 - Google Patents

おしぼり用原紙

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JPH0598594A
JPH0598594A JP26337791A JP26337791A JPH0598594A JP H0598594 A JPH0598594 A JP H0598594A JP 26337791 A JP26337791 A JP 26337791A JP 26337791 A JP26337791 A JP 26337791A JP H0598594 A JPH0598594 A JP H0598594A
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glass plate
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paper
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Takayuki Nagano
孝幸 長野
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造工程が簡単で、製造コストが安く、エンボ
ス保持性に優れたおしぼり用原紙を提供する。 【構成】セルロースパルプ50〜90重量%と合成繊維
10〜50重量%とからなる混抄紙を原紙として、これ
をエンボス保持性(熱エンボスした20mm×75mmの大
きさの原紙に水を加え水分が70%になるごとく調整し
た後、原紙の上に同じ大きさのガラス板を載せ、更にお
もりを載せてゆき、原紙のエンボス形状が完全に無くな
ったときの重量(ガラス板とおもりの合計重量)をg/
cm2 として表わしたもの)が15〜30g/cm2 となる
ように熱エンボス加工したもの。このおしぼり用原紙
は、柔軟性とエンボス保持性とをバランス良く具備した
ものであるため、おしぼりに要求される諸品質、特に手
肉感を好ましく保持したものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨てのためのおし
ぼり用原紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】ホテル、レストラン、喫茶店
等で使用されている業務用使い捨ておしぼりのための原
紙は大別すると、1)乾式不織布に熱エンボス加工したも
の、2)ティッシュ2枚の間にポリエチレンフィルムを挟
んで熱エンボスしたもの、3)ティッシュと乾式不織布を
重ねて熱エンボス加工したもの、の3つに分けることが
できる。コスト的には1)が最も高く、次いで3)、2)の順
であり、2)が最も安く、使用量も多い。しかしながら、
2)の場合、三層構造であり、製造工程が複雑になる嫌い
がある。1)及び3)の場合、原料に乾式不織布を使用する
ため生産性が低く、コスト高となるのが難点である。
【0003】おしぼりに要求される品質特性としては、
湿紙強度、手肉感、柔軟性、水吸収性等を挙げることが
できる。特に、手肉感を出すために嵩高とする必要があ
り、そのために熱エンボス加工が行われるのが一般的で
あるが、とりわけ熱エンボス加工した後の形状をそのま
ま保持する特性(これをエンボス特性という)の高いこ
とが要求される。
【0004】このように使い捨て用おしぼりは、構造が
単一で安価であり、しかも布製おしぼりの特性に近似し
た性能を有することが望まれている。しかしながら、現
状ではコストと性能の両方を兼ね備えたおしぼり用原紙
は提供されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる現
状に鑑み鋭意研究した結果、セルロースパルプと合成繊
維を用い、セルロースパルプと合成繊維の配合率を特定
し、かつ所定の熱エンボス保持性を具備させることによ
って、最適なおしぼり用原紙特性が得られることを見出
し本発明を完成させるに至った。
【0006】従って本発明の目的は、セルロースパルプ
を主成分とし、構造が単純でエンボスの保持性が高く、
製造コストの安いおしぼり用原紙を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、セルロースパ
ルプ50〜90重量%と合成繊維10〜50重量%とか
らなる混抄紙を原紙として、これをエンボス保持性が1
5〜30g/cm2 となるように熱エンボス加工したこと
を特徴とするおしぼり用原紙である。
【0008】ここで、“エンボス保持性”とは、熱エン
ボスした20mm×75mmの大きさの原紙に水を加え水分
が70%になるごとく調整した後、原紙の上に同じ大き
さのガラス板を載せ、更にその上におもりを載せてい
き、原紙のエンボスの形状が完全に無くなったときの重
量(ガラス板とおもりの合計重量)をg/cm2 で表した
ものと定義される。
【0009】本発明で使用されるセルロースパルプは、
原料が針葉樹、広葉樹、草本類のいずれでも良く、クラ
フトパルプ、亜硫酸パルプ等の化学パルプ、セミ化学パ
ルプ、機械パルプの晒、半晒したもの、或いはこれらの
混合物等を挙げることができる。
【0010】本発明で使用される合成繊維は、ポリエス
テル、ビニロン、ナイロン等の単体繊維、芯がポリプロ
ピレン或いはポリエチレン繊維、鞘がポリエステル繊維
のようないわゆる芯−鞘型の複合繊維、或いはこれらの
混合物が挙げられ、適宜選択して用いられる。
【0011】本発明におけるセルロースパルプと合成繊
維の配合比率は、セルロースパルプが50〜90重量
%、好ましくは75〜85重量%、合成繊維が10〜5
0重量%、好ましくは15〜25重量%である。合成繊
維の配合率が10重量%未満ではおしぼりとしての紙力
が不足し、一方、50重量%より多いとおしぼりとして
の柔軟性が失われる上、コストの増加を招くので適して
いない。
【0012】セルロースパルプと合成繊維の混抄紙から
なる本発明のおしぼり用原紙としての重要な特性は、柔
軟性と熱エンボス加工後にエンボス形状を十分保持する
性質とをバランス良く具備させることであるが、柔軟性
を補助する目的でウェットクレープ処理或いはドライク
レープ処理を必要に応じて施すこともできる。
【0013】本発明ではエンボス保持性が15〜30g
/cm2 となるように原紙に熱エンボス加工が施される。
エンボス保持性はおしぼり用原紙に適度の手肉感を持た
せるために必要となる特性であり、数値が高いほど良い
ことになるが、過度に高くすると硬さが増すことにな
る。本発明においては、エンボス保持性が15g/cm2
未満では所望の手肉感が得られず、一方、30g/cm2
より高くなると硬くなり過ぎておしぼり用原紙として適
さない。
【0014】本発明によれば、セルロースパルプの種類
と配合率、合成繊維の種類と配合率、及びクレープ処理
等によって原紙の柔軟性を所望の程度に調整することが
できる。しかしながら柔軟性が著しく高くなると、当然
のことながら、後工程の熱エンボス加工で施されたエン
ボス形状を十分保持できなくなるため、柔軟性について
は細かな調整を施すことが必要となる。
【0015】柔軟性とエンボス特性との微妙な調整を行
うために、本発明においては、合成繊維の一部に60〜
130℃の低い温度で軟化してセルロースパルプ繊維と
接着する低融点を有する合成繊維を使用することが望ま
しい。このような低融点の合成繊維を用いることによ
り、原紙の紙力やエンボス形状の保持性は向上するが、
あまり多量に用いると硬さも増加する傾向がある。従っ
て、このような低融点の合成繊維の使用比率は合成繊維
全量の50〜95重量%の範囲とする。使用比率が50
重量%未満ではコストの割に紙力が出にくくなり、95
重量%を越えるとエンボス特性及び厚みと柔らかさを代
表する手肉感に乏しくなるので適さない。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらによって限定されるも
のではない。
【0017】実施例1〜2 表1に示される配合比率の原料を用いて、傾斜ワイヤー
で湿式抄紙し、スルードライヤーで乾燥し、坪量65g
/m2 のおしぼり用原紙を常法により抄造した。得られ
た原紙の風乾引張り強度、湿潤引張り強度、巻き戻り巾
及びエンボス保持性を測定した。結果を表1に示す。
【0018】なおこれらの測定法は次の通りである。 1)風乾引張り強度: JIS P 8113に従い測
定。 2)湿潤引張り強度: 試料を熱風循環式オーブンにおい
て105℃で10分間加熱後、20℃の水に10分間浸
漬し、引き上げて表面付着水を拭き取り、JIS P
8113に従い測定。
【0019】3)巻き戻り巾: 100mm×100mm
の大きさのおしぼり用原紙を室温20℃、相対湿度65
%の恒温恒湿室で24時間調湿後、水分が70%になる
ように水を加えて試料を作成する。この試料を直径6mm
のガラス製丸棒に巻き付け(巻き付け後の直径9mm)1
分間放置後、ガラス棒を抜き取り、1分経過後の原紙の
戻り巾を測定する。この戻り巾は柔軟性の程度を示し、
数値の小さい方が柔軟である。
【0020】4)エンボス保持性: おしぼり用原紙を温
度120℃の凹凸型付きの金属ロール間を通過させ、ク
リアランスのみでエンボス加工を施し、その後20cm×
75cmの大きさに切り取り、これを試料とする。この試
料に水を加え、水分が70重量%となるように調整す
る。次いで、試料と同じ大きさの重量既知のガラス板を
試料の上に載せ、更にその上におもりを載せてゆき、エ
ンボスの形状がなくなるまで継続する。エンボス保持性
はエンボスの形状が完全に無くなったときのガラス板と
おもりの合計重量で算出される単位面積当りの重量(g
/cm2 )で示される。
【0021】比較例1〜3 市販品の使い捨ておしぼりを比較例として、実施例と同
様の測定を行った。結果を表1に示す。
【0022】なお各市販品の構成は次の通りである。 比較例1: ポリエチレンを挟んだクレープ紙。 比較例2: 乾式不織布のスパンボンド品。 比較例3: 乾式不織布のスパンレース品。
【0023】
【0024】表1からわかるように、比較例1〜3の市
販品使い捨ておしぼりに比べて本発明のおしぼりは紙力
があり、エンボス保持性に優れている。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のおしぼり用
原紙は、柔軟性とエンボス保持性とをバランス良く具備
したものであるため、おしぼりに要求される諸品質、特
に厚みと柔らかさを代表する手肉感を好ましく保持させ
ることができる。
【0026】また柔軟性についても、セルロースパルプ
と合成繊維の配合比率を適宜変更することにより、種々
の要求に迅速に応答することが可能である。
【0027】さらに、本発明のおしぼり用原紙を製造す
るに際しては、セルロースパルプと合成繊維を通常の湿
式抄紙機を用いて製造できるので、製造工程が簡単であ
り、製造コストも低くできるという利点がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】4)エンボス保持性: おしぼり用原紙を温
度120℃の凹凸型付きの金属ロール間を通過させ、ク
リアランスのみでエンボス加工を施し、その後20mm×
75mmの大きさに切り取り、これを試料とする。この試
料に水を加え、水分が70重量%となるように調整す
る。次いで、試料と同じ大きさの重量既知のガラス板を
試料の上に載せ、更にその上におもりを載せてゆき、エ
ンボスの形状がなくなるまで継続する。エンボス保持性
はエンボスの形状が完全に無くなったときのガラス板と
おもりの合計重量で算出される単位面積当りの重量(g
/cm2 )で示される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/02 7199−3B D21H 5/02 7199−3B 5/20 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースパルプ50〜90重量%と合
    成繊維10〜50重量%とからなる混抄紙を原紙とし
    て、これをエンボス保持性(熱エンボスした20mm×7
    5mmの大きさの原紙に水を加え水分が70%になるごと
    く調整した後、原紙の上に同じ大きさのガラス板を載
    せ、更にその上におもりを載せていき、原紙のエンボス
    の形状が完全に無くなったときの重量(ガラス板とおも
    りの合計重量)をg/cm2 で表したもの)が15〜30
    g/cm2 となるように熱エンボス加工したことを特徴と
    するおしぼり用原紙。
  2. 【請求項2】 前記合成繊維の50〜95重量%を、融
    点60〜130℃の低融点を有する合成繊維としたこと
    を特徴とする請求項1記載のおしぼり用原紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005211176A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Oji Kinocloth Co Ltd 立体模様付使いすておしぼり
WO2021085844A1 (ko) * 2019-10-28 2021-05-06 한솔제지 주식회사 엠보싱 물티슈

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JPS5152422U (ja) * 1974-10-20 1976-04-21
JPS61258100A (ja) * 1985-05-10 1986-11-15 帝人株式会社 ポリエステル混抄紙

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