JPH10512334A - 高密度ティッシュ及び製造方法 - Google Patents

高密度ティッシュ及び製造方法

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JPH10512334A
JPH10512334A JP8521764A JP52176496A JPH10512334A JP H10512334 A JPH10512334 A JP H10512334A JP 8521764 A JP8521764 A JP 8521764A JP 52176496 A JP52176496 A JP 52176496A JP H10512334 A JPH10512334 A JP H10512334A
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Abstract

(57)【要約】 平滑で、高密度なティッシュ。該ティッシュは比較的薄い厚さを有するが、適切なマイクロピーク振動数で目視的に認識できる縦方向マイクロピークを維持するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 高密度ティッシュ及び製造方法 発明の分野 本発明は、ティッシュ、及びより詳細にはソフトタッチ感覚を有する高密度テ ィッシュに関する。 発明の背景 ティッシュは技術において及び日常生活の主要商品として周知のものである。 ティッシュは一般に化粧用ティッシュと美顔用ティッシュとの2つの用途に分け られる。その両者とも消費者により受け入れられるために種々の特質を必要とす る。その最も重要な特質が柔軟性である。 柔軟性は、ティッシュを手で取扱い又は使用する場合、使用者が感じる触覚感 覚の主観的評価である。柔軟性を直接測定することはできない。しかしながら、 相対的柔軟性値は、1994年10月11日にマッケイらに発行された通常に譲 渡された米国特許第5,534,525号に記載される技術によって、サンプル が同等に柔軟であると判定されることが認められない場合を除き、パネル評点単 位(panel score units)(PSU)として測定することができる。この特許をこ こに引用して組入れる。柔軟性は、1)ティッシュの表面地形、2)ティッシュ の可撓性、及び3)ティッシュの表面の摩擦の滑り−粘着係数に関するものとし て考えられている。 ティッシュの可撓性を増大させることにより柔軟性を改善するための種々の試 みが当該技術においてなされている。例えば、トロクハンに発行された通常に譲 渡された米国特許第4,191,609号は、低密度領域の両面にジグザグ配置 を通して可撓性を増大させるための商業的に成功している方法を示している。し かしながら、非常に高度、かつ商業的に成功した可撓性及び柔軟性を示すマルチ 密度ティッシュは、固有の独特の地形を有していることは当該技術においてよく 分かっていることである。 しかしながら、よりなめらかな表面地形を示すことによる柔軟性の改善及び維 持でさえ、はっきりしないということが分かっている。このはっきりしない理由 はよりなめらかな表面地形と増大した密度との間の相対関係である。典型的には 、高密度化は繊維と繊維の接触を増大させ、接触点に部分的な結合を引き起こす 。これは可撓性、しいては柔軟性に否定的な影響を与える。この相互依存の密度 /柔軟性の関連は、事実上の公理として、1981年11月17日にカーステン に発行された通常に譲渡された米国特許第4,300,981号に言及されてい る。またカーステンの´981特許はPSU柔軟性測定を開示しており、これを 引用してここに組入れられる。 また、この関連は、増大する空隙率(すなわち減少する密度)の改善された柔 軟性と相関するものとして、1994年9月7日に発行された競合する欧州特許 出願0 613 979 A1に述べられている。あいにく、この相対関係は消 費者により求められたティッシュ製品に対して相反する効果を有する。 思いがけないことに、本出願人は、密度と柔軟性との間の従来技術にいう関連 を切離す方法を見出だした。従って、従来技術において生じる柔軟性に付随する 損失に出くわさずにティッシュの表面地形を改善する方法を今や可能とした。そ れ故、以前に到達することができない比較的高密度の柔軟性のレベルが本発明に より可能となった。これは欧州特許出願0 616 073 A1に図示される ように、従来技術の見解に反するものである。 さらに予期しえないことに、本発明によるティッシュを製造するためにマルチ 密度の基材を利用することが必要であることが見出だされている。マルチ密度の ティッシュ、殊に貫通空気で乾燥されたティッシュは一般的に全体に均一密度を 有する通常に乾燥されたティッシュよりもより少ない密度を有するという理由か ら、これは予期し得ないことである。かくして、圧延処理の出発点として高密度 ティッシュを用いることよりも、むしろ該出発点として比較的より低い密度のテ ィッシュを利用することにちがいはない。 図面の簡単な説明 全ての図面はティッシュに関するものであり、縦方向に描かれている。 図1は、マイクロピーク高さ、マイクロピーク幅及び1インチ当りのマイクロ ピーク数がどのように測定されるかを示す、ティッシュの断面図である。 図2は、20%クレープを有する従来技術による貫通空気で乾燥されたティッ シュの光学顕微鏡による顕微鏡写真である。 図3は、本発明によるティッシュの光学顕微鏡による顕微鏡写真である。 図4は、過度に圧延されている比較としての貫通空気で乾燥されたティッシュ の光学顕微鏡による顕微鏡写真である。 発明の概要 本発明はティッシュのシートを含む。該ティッシュは、巨視的に単平面なマル チ密度の、貫通空気で乾燥されたセルロース系繊維状構造体である。該ティッシ ュは、約600ミクロンに等しいかもしくはこれ未満、好ましくは約550ミク ロンに等しいかもしくはこれ未満、及びさらに好ましくは500ミクロンに等し いかもしくはこれ未満の、生理学的に表面平滑性をもった平滑度を有する。 該ティッシュは貫通空気で乾燥された基材から製造することができる。該基材 は約1.9から約10.0%の湿分量に乾燥され得る。次いで、該ティッシュは 約20ないし2,000psiの圧力、及び30ないし400pliのロール間 隔で圧延され得る。 発明の具体的説明 本発明によるティッシュは、巨視的に単平面なセルロース系繊維状構造体を含 む。このティッシュは2次元であるが、平坦である必要はない。“巨視的に単平 面な”とは、表面地形中のうねりがミクロスケールでは存在することを認識した 上で、このティッシュが主に単一の面に横たわるということを意味する。したが って、このティッシュは2つの対向する面を有する。用語“セルロース系”とは 、このティッシュが少なくとも50%のセルロース系繊維を含有することを意味 する。このセルロース系繊維は硬木又は軟木、及びクラフトとして処理されたパ ルプ、熱破砕パルプ、石臼でひいたパルプ等いずれであってもよく、これらの全 ては当該技術において良く知られたものであり、本発明の部分を包含するもので は ない。用語“繊維状”とは、一つの主軸の寸法がこれに直行する他の二つの寸法 よりも十分に大きな寸法を有する繊維様の要素のことをいう。用語シートとは、 唯一つの単層として線材を形成するようにはぎ取られ、繊維が添加され又はそこ から除去されない限り坪量に変化のない、セルロース系繊維の巨視的に単平面な 地合い(formation)のことをいう。2又はそれ以上のシートが、本発明により製 造されたシートの一方又は両方とともに結合されていてもよいということは理解 されるべきである。 本発明のティッシュは、貫通空気で乾燥されたものであり、1980年3月4 日にトロクハンに発行された通常に譲渡された米国特許第4,191,609号 、1987年1月20日にトロクハンに発行された通常に譲渡された米国特許第 4,637,859号、又は1994年8月2日にトロクハンらに発行された通 常に譲渡された米国特許第5,334,289号のいずれかにより製造すること ができる。これらの特許を引用してここに組入れる。上述の特許による貫通空気 での乾燥はマルチ密度のティッシュを製造する。一般に、マルチ密度の、貫通空 気で乾燥したティッシュは、プレスフェルトで乾燥され、一つの密度の単一領域 を含む従来のティッシュに比較して低密度である。特に、上述の3つの特許によ り製造されたマルチ密度のティッシュは、2つの領域、すなわち高密度領域及び 離散した盛上がりを含む。この盛上りはこのティッシュのバランスに関して特に 低密度のものである。この高密度領域は、低密度領域と並置された離散した領域 を含むことができ、もしくは本質的に連続した網状組織を含むことができる。 このティッシュは、好ましくは、しかしながら必要なことではないが、モルガ ンらに発行された通常に譲渡された米国特許第3,994,771号により重ね られる。この特許を引用してここに組込む。 本発明によるティッシュは、600ミクロンに等しいかもしくはこれ未満、好 ましくは550ミクロンに等しいかもしくはこれ未満、及びさらに好ましくは5 00ミクロンに等しいかもしくはこれ未満の生理学的表面平滑度(PSS)を有 する。この生理学的表面平滑度は、1991国際紙物理学会議(インターナショ ナル ペーパー フィジックス コンファレンス) TAPPI Book1、 より詳細には、アンパルスキーらによる“ティッシュペーパーの機械的物性を測 定する方法”という題名の論文の第19頁に述べられている手順により測定され る。用いられる特別の手順は“生理学的表面平滑度”という題名で第22頁に述 べられている。しかしながら、この論文に述べられた方法により得られたPSS 値は、ミリメートルからミクロンまで換算して説明するため1,000を乗じら れる。本発明により製造されたティッシュの平滑度測定をどのように行うかを示 すために、この論文を引用してここに組込む。また、生理学的表面平滑度は、1 990年9月25日にスペンデルに発行された通常に譲渡された米国特許第4, 959,125号及び1991年10月22日にアンプルスキーらに発行された 通常に譲渡された米国特許第5,059,282号に開示されている。これらの 特許を引用して個々に組入れる。平滑性測定のため、ティッシュのサンプルが選 択される。該サンプルは、肉眼的単平面からみて、しわ、裂け目、開口、又は著 しい偏差のあるものを避けるように選択される。該サンプルは、すくなくとも2 時間、71ないし75°F及び48ないし52%の相対湿度の条件に置かれる。 該サンプルは動力化されたテーブルに置かれ、及び適当な位置で磁気的に安全が 守られる。上述した手順からの唯一つの変更点は、上述した論文に述べられてい る20追跡(trace)に対して、1サンプル当り16追跡(8回順向き、8回逆向 き)としたことである。順向き及び逆向き追跡の各々は隣接した順向き及び逆向 き追跡から直角に約1mmずらせられる。16追跡の全てが同一のサンプルから該 サンプルのための平滑性の値が生じるように平均化される。 全ての追跡が同一の面から取ることができるようにするため、該ティッシュの どちらかの面が平滑性の測定のために選択され得る。該ティッシュのどちらかの 面がここに述べられている平滑性の基準のいずれをも満足させる場合には、ティ ッシュの全サンプルはこの基準内に入ると見做される。好ましくは該ティッシュ の両面が上記基準に合うことである。 好ましくは本発明によるティッシュは比較的薄い厚さを有する。厚さは、前述 の組入れた特許により製造された、マルチ密度のティッシュに固有の絶対的平面 からミクロ偏差を考えることなしに次ぎの手順で測定される。 該ティッシュペーパーは、厚さの測定の前に2時間、71°ないし75°F及 び48ないし52%の相対湿度に状態調整される。ティッシュペーパーの厚さが 測定される場合、サンプルはパッケージの中央近くから採取される。サンプルは 選択され、次いでさらに15分間状態調整される。 厚さは、スイング−アルバート インストルメント カンパニー オブ フィ ラデルフィア ペンシリバニア(Thwing−Albert Instrum ent Company of Philadelphia,Pennsylv ania)から入手可能な、低加重 スイング−アルバート マイクロメーター Model89−11を用いて測定される。該マイクロメーターは、2.0in 径押さえ及び2.5in径支持アンビルを用いて、1平方in当り95gの圧力でサ ンプルに加重される。該マイクロメーターは0ないし0.0400inの範囲の測 定能力を有する。ティッシュの化粧領域、開口、端模様等は可能な限り避けるべ きである。 本発明によるティッシュの厚さは、好ましくは約8.0ミルに等しいかもしく はこれ未満、より好ましくは約7.5ミル未満、及びさらに好ましくは約7.0 ミル未満である。当業者であれば1ミルは0.001インチに等価であることは 理解されるであろう。 好ましくは本発明によるティッシュは、3000平方ft当り約7ないし約35 lbの坪量を有する。坪量は次ぎの手順により測定される。 ティッシュサンプルは上述のようにして選択され、最低2時間、71°ないし 75°F及び48ないし52%の相対湿度に状態調整される。6枚のティッシュ シートの積重ねが打抜き台の頂部に置かれる。該台は、3.5インチ×3.5イ ンチの寸法を有する正方形のものであり、打抜き後台からサンプルを取出しやす いように該正方形の内には軟質ポリウレタンゴムを有していても良い。該6枚の シートは該台、及びスイング−アルバート アルファー 液圧サンプルカッター Mode240−10のような、適当な圧力板カッターを用いて打抜かれる。 また、6枚のシートの第2の組みがこの方法で打抜かれる。次いで2つの6枚シ ートの積重ねは12枚のシートに結合され、少なくとも追加の15分間、71° ないし75°F及び湿度48ないし52%で状態調整される 次いで、12枚のサンプルは少なくとも0.001gの分解能を有する較正さ れた化学天秤で計量される。該天秤はサンプルが試験準備された同じ部屋に維持 される。好適な天秤はサートリアス計器会社(Sartorius Instrument Company)よ りModelA00Sとして製造されている。 3,000平方フィート当りのポンド単位での坪量は次ぎの式により計算され る。 この12枚のサンプルのための3,000平方フィート当りのポンド単位の坪 量は次ぎの換算式を用いてより簡便に計算される。 坪量(lb/3,000ft2)=12枚のパッドの重量(g)×6.48 ここで使用された密度の単位は1cm3当りのg(g/cc)である。またg/cc単位 のこれら密度を用いることにより、1cm3当りのgの単位で坪量を表わすことが 便利である。次ぎの式がこの換算に用いることができる。 坪量(g/cm2)=12枚のパッドの重量(g)/948.4 好ましくは本発明によるティッシュは比較的高密度を有する。このティッシュ の密度はその坪量をその厚さで割ることにより計算される。かくして、ティッシ ュサンプルを全体として考えて、ペーパーの個々の領域間で密度が異なるにもか かわらず、マクロ規模で測定される。 本発明によるティッシュは、好ましくは少なくとも約0.130g/cm3、好ま しくは少なくとも0.140g/cm3、より好ましくは少なくとも0.150g/cm3 、及びさらにより好ましくは少なくとも0.160g/cm3の密度を有する。 本発明によるティッシュは、好ましくは縦方向に生じるミクロピークを有する 。これらミクロピークの大多数は、少なくとも約0.05mm、好ましくは少なく とも約0.10mm、さらに好ましくは少なくとも約0.12mmのミクロピーク高 さを有する。ミクロピーク高さは、ティッシュの基礎平面に対して通常取られる 振 幅として、図1に図示されている。ミクロピーク高さは、ティッシュの基礎平面 からティッシュのミクロピークの頂点までの距離として測定される。該測定はこ こに述べるように計数化イメージでなされる。ミクロピーク高さは1サンプル当 り12ミクロピーク高さの測定の意味として把握される。 ミクロピーク幅は、図1に図示されるように、ミクロピーク高さに直交し、縦 方向にミクロピークの横の度合を示す。ミクロピーク幅は、ミクロピークの左外 側端からミクロピークの右外側端までの縦方向の距離としてミクロピークの半分 に一致する高さにおいて測定される。該測定はここに述べるように計数化イメー ジでなされる。 好ましくは本発明によるティッシュは、1in当り約30ないし約60ミクロピ ークのミクロピーク振動数を有する。ミクロピーク振動数は計数化イメージで測 定される。典型的には、該イメージはティッシュの横方向約2.0ないし2.8 mmを包含する。線は、イメージにおける左手のミクロピークの左外側端、中央高 さに一致する計数化イメージの上に引かれる。該線は、イメージ中の右手ピーク 上同じ点に右に水平に延びている。この線の長さはイメージ分析ソフトウエアを 用いて測定され、この線上に生じる完全なピークの数がカウントされる。1mm当 りのミクロピークカウントはミクロピークの整数を計数化領域の長さで割ること により得られる。この手順はサンプルの5つの異なるティッシュ領域がこの方法 で測定されるまで繰返される。1mm当りのミクロピーク値が各領域で得られ、そ の5つの値が平均される。1in当りのミクロピークにおけるこの値がそのサンプ ルのためのミクロピーク振動数である。5つの部分の平均が規定ミクロピーク振 動数を有する場合、全ティッシュは規定ミクロピーク振動数を満足すると見做さ れる。 ミクロピーク高さ、ミクロピーク幅、及びミクロピーク振動数は、どのエンボ ス処理によりまたは起因して引起こされるというよりも、むしろクレーピング及 び貫通空気乾燥処理の加工物である。ミクロピーク高さ、ミクロピーク幅、及び ミクロピーク振動数は、次ぎの手順により測定される。 測定すべきサンプルは、その外側で約1.25in×2.125inを計測し、0 .75in×1.5inを計測する中央打抜き部を有する硬質フレームにステープル で 留められる。該フレームは普通マニラ折り表紙から製造され、これはスミアドコ ーポレーション ハスチング,ミネソタ州(Smead Corp.Hasti ngs,Minnesota)から販売されているものである。該サンプル及び フレームは樹脂中に埋め込まれる。ハーキュレス カンパニー オブ ウイルミ ングトン,デラウエア州(Hercules Company of Wilm ington,Delaware)から入手可能な重合体樹脂MEH100は作 業性が良いことが分かっている。樹脂が硬化した後、該サンプルは、滑りナイフ ミクロトームを用いて横に切断される。図1に図示されるように、その縦方向が 観察される。ミクロピークの高さ及び幅を観察することができるように、ミクロ トームが遮断するように注意が払われる。アメリカン光学会社 ビュハロ ニュ ーヨーク(American Optical Company of Buf falo,New York)から入手可能なモデル860ミクロトームが作業 性の良いことが分かっている。 次いで、ティッシュの切断されたサンプルは、ニコン立体顕微鏡で観察され、 ジェイブイシー プロフェッショナル プロダクツ オブ エルムウッド パー ク ニュージャージー州(JVC Professional Product s of Elmwood Park,New Jersey)から入手可能な JVC TK−885U CCD、または同様のカメラを用い、かつデータ ト ランスレーション インコーポレーテッド オブ マルボーロ マサチュセッツ 州(Data Translation,Inc.of Malboro,Ma ssachusetts)により製造されたデータ翻訳迅速捕獲組織略奪ボード (Data Translation Quick Capture Fram e grabber Boad)により計数化される。次いで、測定は、ボイス カン インコーポレーテッド オブ エドマンズ ワシントン(Bioscan ,Inc. of Edmunds,Washington)から入手可能な光 学イメージ分析ソフトウエア(Optimas Image Analysis software)及び0.01ミリメートル インクレメント スライド マイクロメーターを用いて上述のように行われる。 図2に図示されるように、従来技術によるクレープティッシュは視覚的に識別 できるミクロピークの型模様を示す。このサンプルは約20%のクレープを有し ている。 図3に図示されるように、本発明によるティッシュは上述のように測定し得る ミクロピークを未だ残している。理論に縛られることなく、この地形は本発明に よるティッシュの柔軟性に貢献するものと信じられる。このティッシュはさらに 下記例3に述べられる。 図4に図示されるように、圧延された場合の比較例の貫通空気乾燥ティッシュ は実際上視覚的に見ることができない地形を有していよう。 本発明によるティッシュの製造方法は次ぎの工程を含む。最初に、製紙用繊維 の水性分散液、及びフォードリニアーワイヤのような小孔のある形成用表面が供 給される。該ワイヤ上に製紙用繊維の初期ウエブを形成するために該分散液を該 フォードリニアーワイヤと接触させる。また貫通空気乾燥ベルトが上述のように 供給される。次いで該フォードリニアーワイヤ及び初期ウエブは貫通空気乾燥ベ ルトを通して移送される。該移送中、貫通空気乾燥ベルトを通して異なる圧力が 適用される。この異なる圧力はベルト中のティッシュの領域を撓ませる。これら 撓ませられた領域は上述の低密度領域であり、このような低密度領域は後により 高い密度に圧延されるという事実にもかかわらず本発明のティッシュを製造する ためには臨界であると信じられる。 また、ヤンキー乾燥ドラムのような加熱された接触乾燥表面が供給される。次 いで、セルロース系繊維のウエブはヤンキー乾燥ドラムと接触するように導かれ 、好ましくは該ドラムに対して押圧される。この押圧はティッシュの高密度領域 と低密度領域との間の密度の局部的相違をさらに増大する。次いで、ティッシュ はヤンキー乾燥ドラム上で以下に述べるように所望の湿度量に乾燥される。一般 に、適切な湿度量は通常の圧延操作での湿度量よりも約0.3ないし0.4%高 くされ得る。 該ティッシュは短縮され、当業者において周知であり、1990年4月24日 にソウダイに発行された通常に譲渡された米国特許第4,919,756号に記 載されたドクターブレードを用いてヤンキー乾燥ドラムから除去される。この特 許を引用してここに組入れる。このヤンキー乾燥ドラムに関連するドクターブレ ードの角度は調節することができること、及びこの調節はティッシュのミクロピ ーク高さ及び/又はミクロピーク振動数に作用するということは理解されるであ ろう。 乾燥後、該ティッシュは約1.9と10.0%の間、好ましくは1.9と3. 5%との間、及びより好ましくは2.5と3.0%との間の平均湿度量で圧延さ れる。比較的より高い湿度量がより高い一般により低い厚さの圧力において高密 度化を供給する。しかしながら、湿度量が増大するほど、製紙用機械上に分布す る湿度は一般に増大する。さらに付け加えるに、湿度量が増大するほど、シート はより硬くなり、したがって柔軟性が低下する。これは恐らくヤンキー乾燥ドラ ム等から粘着性を付与する水素結合に起因するためである。 50ないし100%の密度の増加は本発明の圧延操作として典型的である。該 圧延操作は全体としてティッシュの密度を増大させること、及びマルチ密度のテ ィッシュの全ての領域の均一なパーセントでの密度の増加を供給するかもしれな いし又はしないかもしれないということは理解されるべきである。 該圧延はロール間にロール間隔を形成するように並置された2本のロールを用 いて実施される。当業者において理解されるように、圧延は多段ロール間隔を形 成するように組合わせて配置されたロールを用いる、2本以上のロールを用いて 実施することができる。さらに同じロールが一対以上用いることができるという ことも当業者において明らかであろう。 該ロールは軸方向に平行にすることができる。しかしながら、本発明に所望さ れる圧延圧力を調整するためには、ロールの一方は中高とされてもよい。他のロ ールの軸は第1のロールの中高に連動するために曲げられてもよい。代りとして 、該ロールはわずかに歪んでいてもよい。 ロール間隔を形成するロールの一方又は両方がスチール、ゴム被覆、織物被覆 、紙被覆等のものであってもよい。ロールの一方又は両方が、ロールの加熱を防 ぐためにロール寿命等の最適温度、あるいは基盤を加熱する温度に維持され得る 。ロールの一方が外面上運転され、ロールの他方がその第1のロールにより摩擦 的に運転されることによりスリップを最小にすることができる。 ロール対は、約200ないし2,000psiのロール間隔圧力、好ましくは約 400ないし800psiのロール間隔圧力で共に荷重をかけられる。この荷重は 30ないし400pli、より好ましくは40ないし100pliの線状ロール間隔圧 力を供給する。ロール間隔幅は1in当りの線ロール間隔圧力を1pli当りのロー ル間隔圧力(pli/psi)で割ることにより得ることができることは当業者がよく 知るところであろう。 本発明によるティッシュを圧延することはおそらくさらに乳白度の増加をもた らし得る。約20%の乳白度は本発明の範囲内のものとして許容される。 本発明の利点、及び製造の技術は以下の限定されない例によって例解される。 以下の例の各々は単層の貫通空気乾燥ティッシュを示す。(PSUにおける)柔 軟性の測定値は、ザ プロクター アンド ギャンブル社 シンシナティー,オ ハイオ(The Procter & Gamble Company of Cincinnati,Ohio)から標準品として普通に市販されている、商 標チャーミン(Charmin)の化粧用ティッシュを用いて得られたものであ る。 例1 キンベルリークラーク株式会社 ダラス,Texas州(Kimberly− Clark Corporation of Dallas,Texas)によ り製造された商標クリネクス ダブル ロール(Kleenex Double Roll)の化粧用ティッシュが例1のために使用された。例1のクリネクス ダブル ロールティッシュは市販品として入手することができ、9.8ミルの 厚さを有し、かつ0.116g/ccの密度を有した。該ティッシュは614psiの 圧力及び38pliの線圧力でスチール−スチールロール間隔で圧延された。得ら れたティッシュは584ミクロンのヤンキー側平滑度及びその反対面に614ミ クロンの平滑度を有した。その密度0.197g/cc。図4に図示されるように、 該ティッシュの平滑度は改善されたが、本発明による好ましいミクロピーク高さ 及び振動数は不足した。 例2 本発明による単一層の貫通空気乾燥された化粧用ティッシュがパイロットプラ ントラインで製造された。このティッシュは5つの上屋(shed)で乾燥され、ア トラス組織織物(Atlas weave fabric)はトロクハン(Tr okhan)に発行された通常に譲渡された米国特許第4,239,065号に より製造された。該織物は、59繊維/inのたて糸打込数及び44繊維/inのよ こ糸打込数を有した。該ティッシュはヤンキー上で約2.0%湿度に乾燥され、 次いで直ちに約95psiの圧力及び約95pliの線圧力でゴムースチールロール間 隔で圧延された。その後、該ティッシュは約600psiの圧力及び約32pliの線 圧力でスチール−スチールロール間隔で圧延された。例2のこのティッシュは6 .6ミルの厚さを有し、かつ0.164g/ccの密度を有した。得られたティッシ ュは584ミクロンのヤンキー側平滑度、その反対面に696ミクロンの平滑度 、及び0.5PSUの柔軟性を有した。 例3 本発明による単一層の貫通空気乾燥された化粧用ティッシュがパイロットプラ ントラインで製造された。このティッシュは5つの上屋(shed)で乾燥され、ア トラス組織織物(Atlas weave fabric)はトロクハン(Tr okhan)に発行された通常に譲渡された米国特許第4,239,065号に より製造された。該織物は、59繊維/inのたて糸打込数及び44繊維/inのよ こ糸打込数を有した。該ティッシュはヤンキー上で約2.1%湿度に乾燥され、 次いで直ちに約10psiの圧力及び約25pliの線圧力でゴムースチールロール間 隔で圧延された。その後、該ティッシュは2,000psiの圧力及び約310pli の線圧力でスチール−ゴムロール間隔で圧延された。例3のこのティッシュは5 .8ミルの厚さを有し、かつ0.159g/ccの密度を有した。得られたティッシ ュは534ミクロンのヤンキー側平滑度、その反対面に490ミクロンの平滑度 、及び0.2PSUの柔軟性を有した。該ティッシュは0.14mmのミクロピー ク高さ及び52ミクロピーク/inのミクロピーク振動数を有した。 例4 本発明による単一層の貫通空気乾燥された化粧用ティッシュがパイロットプラ ントラインで製造された。このティッシュは5つの上屋(shed)で乾燥され、ア トラス組織織物(Atlas weave fabric)はトロクハン(Tr okhan)に発行された通常に譲渡された米国特許第4,239,065号に より製造された。該織物は、59繊維/inのたて糸打込数及び44繊維/inのよ こ糸打込数を有した。該ティッシュは、ヤンキー上で約2.1%湿度に乾燥され 、次いで直ちに10psiの圧力及び25pliの線圧力でゴムースチールロール間隔 で圧延された。次いで、該ティッシュは11%に増大した湿度量になるまで高い 相対湿度環境で状態調整した。次いで、該ティッシュは2,000psiの圧力及 び約310pliの線圧力でスチール−ゴムロール間隔で圧延された。例4のこの ティッシュは、5.5ミルの厚さを有し、かつ0.171g/ccの密度を有した。 得られたティッシュは4364ミクロンのヤンキー側平滑度、その反対面に44 3ミクロンの平滑度、及び0.2PSUの柔軟性を有した。該ティッシュは0. 12mmのミクロピーク高さ及び45ミクロピーク/inのミクロピーク振動数を有 した。 例1ないし4の結果を表1に示す。必要とされる特性の全てとして、また表1 はそれぞれの例の坪量、密度厚さ及びピーク振動数を備える。 前述のパラメーターは必要に応じて最適化し得ることは当業者において明らか であろう。例えば、ティッシュが適切な密度を有することを備えながら、より減 少された平滑性のティッシュとすることは可能である。殊に、約550ミクロン に等しいかそれ未満の平滑性を有し、かつ少なくとも約0.140/cm3の密 度を有するティッシュを可能とすることはできる。好ましくは、このようなティ ッシュの両面が約550ミクロンに等しいかそれ未満の平滑性を有するが、しか しそのいずれかの面がこの基準に入っていれば、該ティッシュは本発明により製 造される。このようなティッシュの密度は選択的に0.150又は0.160g /cm3に増大させることができる。 ティッシュの一つに面の柔軟性が約550ミクロンに等しいかそれ未満であり 得るが、他の面の柔軟性は約500ミクロンに等しいかそれ未満である。より好 ましくは、ティッシュの両面の柔軟性は約550ミクロンに等しいかそれ未満で あり、さらに好ましくは約500ミクロンに等しいかそれ未満である。 全てのこのような変形は添付した請求の範囲の範囲内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KZ,RU,TJ,TM),A L,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR,BY ,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES, FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ラクラン、スコット・トーマス アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、ミルウィール・ウェ イ 7937

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 巨視的に単平面な貫通空気で乾燥されたマルチ密度のセルロース系繊維状 構造体を含むティッシュのシートにおいて、前記構造体は2つの対向する表面を 有し、前記表面の一方は600ミクロンに等しいかもしくはこれ未満の平滑度を 有し、及び好ましくは前記ティッシュは550ミクロンに等しいかもしくはこれ 未満の平滑度を有し、及びさらに好ましくは前記ティッシュは500ミクロンに 等しいかもしくはこれ未満の平滑度を有する前記ティッシュのシート。 2. 前記ティッシュは、少なくとも0.130g/cm3の密度を有し、及び 好ましくは前記ティッシュは、少なくとも0.140g/cm3の密度を有する 請求項1に記載のティッシュのシート。 3. 前記ティッシュの前記両表面は、600ミクロンに等しいかもしくはこれ 未満の平滑度を有することを特徴とする請求項1及び2に記載のティッシュのシ ート。 4. 前記ティッシュは、8.0ミル未満の厚さを有し、及び好ましくは7.0 ミル未満の厚さを有する請求項1、2及び3に記載のティッシュのシート。 5. 前記ティッシュは、少なくとも0.05ミリメートルの縦方向マイクロピ ーク高さを有し、及び1インチ当り少なくとも30マイクロピークの縦方向マイ クロピーク振動数を有し、及び好ましくは少なくとも0.10ミリメートルの平 均マイクロピーク高さを有する請求項1、2、3及び4に記載のティッシュのシ ート。 6. 平滑なティッシュペーパーの製造方法において、該製造方法は次ぎの工程 、 製紙用繊維の水性分散液を供給すること、 水通過性フォードリニアーワイヤを供給すること、 前記ワイヤ上で前記製紙用繊維の初期ウエブを形成すること、 貫通空気乾燥ベルトを供給すること、 前記貫通空気乾燥ベルトに前記初期ウエブを移送すること、 前記ウエブを通して空気を吹き込むこと、 ヤンキー乾燥ドラムを供給すること、 前記ヤンキー乾燥ドラム上で前記ウエブを乾燥して1.9から10.0%の湿分 量にすること、 ロール間隔を形成して並置された2軸平行ロールを供給し、前記ロール間隔を前 前記ウエブを圧延するのに適したものとすること、 前記ロール間隔で前記平均湿分量となるように前記初期ウエブを圧延すること、 及び 前記初期ウエブを乾燥して、600ミクロンに等しいかもしくはこれ未満の平滑 度を有し、かつ好ましくは少なくとも0.10ミリメートルの平均マイクロピー ク高さを有する巨視的に単平面な多密度ティッシュを供給すること、 を包含する前記平滑なティッシュペーパーの製造方法。 7. 前記ロール間隔は、前記ウエブの前記圧延中20ないし2,000psi の圧力を供給し、かつ好ましくは前記ウエブの前記圧延中30ないし400pl iの線圧力を供給することを特徴とする請求項6に記載の製造方法。 8. 巨視的に単平面な貫通空気で乾燥されたマルチ密度のセルロース系繊維状 構造体を含むティッシュのシートにおいて、前記構造体は2つの対向する表面を 有し、前記表面の前記一表面は500ミクロンに等しいかもしくはこれ未満の平 滑度を有し、前記ティッシュは、少なくとも0.150g/cm3の密度を有し 、及び好ましくは少なくとも0.160g/cm3の密度を有する前記ティッシ ュのシート。 9. 前記ティッシュの前記両表面は、550ミクロン未満の平滑度を有し、好 ましくは前記ティッシュの前記両表面は、500ミクロン未満の平滑度を有する ことを特徴とする請求項8に記載のティッシュのシート。
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