JPH0598482A - 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法 - Google Patents

3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法

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Publication number
JPH0598482A
JPH0598482A JP3283690A JP28369091A JPH0598482A JP H0598482 A JPH0598482 A JP H0598482A JP 3283690 A JP3283690 A JP 3283690A JP 28369091 A JP28369091 A JP 28369091A JP H0598482 A JPH0598482 A JP H0598482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trimethoxybenzaldehyde
mediator
trimethoxytoluene
trimethoxy
synthesizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3283690A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Matsuda
好晴 松田
Masayuki Morita
昌行 森田
Hiromori Tsutsumi
宏守 堤
Tadahisa Masatani
忠寿 政谷
Shinji Miyazaki
真治 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOSOH YUKI KAGAKU KK
Original Assignee
TOSOH YUKI KAGAKU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TOSOH YUKI KAGAKU KK filed Critical TOSOH YUKI KAGAKU KK
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Publication of JPH0598482A publication Critical patent/JPH0598482A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド
を高い選択性をもって効率よく製造する方法を提供す
る。。 【構成】 あらかじめ電解酸化により酸化状態にしたメ
ディエータを含む水溶液と有機溶剤に溶解させた3,
4,5−トリメトキシトルエンの溶液を混合して攪拌す
ることにより3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒ
ドを製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3,4,5−トリメト
キシベンズアルデヒドの製造方法に関する。さらに詳し
くは3,4,5−トリメトキシトルエンのアルキル基を
酸化状態にある金属イオンにより酸化することを特徴と
する3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より芳香族アルデヒドは医薬品,香
料や農薬のような各種有機化合物の合成原料として広い
範囲にわたって利用されている。そしてその合成方法は
多岐にわたり開発されてきている。例えば、 Studies i
n Organic Chemistry 33巻,243頁によれば、(1)ハ
ロゲン化/加水分解/酸化,(2)芳香族カルボン酸の
還元,(3)触媒的酸化などがある。
【0003】しかしながら(1)の方法は工程が多段階
にわたり、生成物の選択性が低い。あるいは副生するハ
ロゲン化水素の回収が必要であるなどの点から工業的に
優れてはいない。(2)の方法は原料となる芳香族カル
ボン酸の合成のほうが困難であることや還元反応をアル
デヒドの段階で停止させることの困難さなどがあり工業
化には不適切と考えられる。(3)の方法は触媒の失活
や酸素源になる試薬(例えば過酸化物)の危険性など問
題点が多い。
【0004】現在、工業的に行なわれている方法は目的
物に対応する芳香族ハロゲン化物の加水分解により実施
されているが、原料のハロゲン化物の合成が煩雑である
こと、反応工程が多段階にわたること、またこれら副生
するさまざまな物質による環境に対する影響など重大な
問題が数多くある。
【0005】また、有機電解法によりこれら芳香族アル
デヒドを合成する例があるが(例えば、 Journal Organ
ic Chemistry,54巻,1526頁)、この系では、本発明で
行なうところの3,4,5−トリメトキシベンズアルデ
ヒドの合成は報告されていない。一方類似構造をもつp
−メチルアニソールの酸化は報告されており収率及び選
択性は80から90%ときわめて優れているものの、メタン
スルホン酸セリウムを用いておりこれは安価なものでは
ないため経済性に欠ける面がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における各種
の問題点を解消して、特に工程の単純化と環境に対する
影響を最小限にするためには、いわゆる有機電解法を利
用するのがよいが以下に述べるような問題点がある。
【0007】昨今特に有機合成の分野で新しい方法とし
て注目を集めている電気化学的方法は環境に対して影響
が少なく選択性の高い合成を可能にするものではある
が、基質と電極との間での直接的な電子移動により活性
種が生成する直接電解反応では、副生する物質があるな
どの問題点がある。
【0008】また、これのもつ問題点を解決する方法と
して、いわゆる間接電解法、すなわち電荷数を電極によ
って変えた活性種を原料と反応させる方法が行なわれる
ようになった(鳥居 滋,有機電解合成,講談社,1981
年)。しかしながら反応基質とメディエータの組合せに
よってその反応収率と反応速度が極端に変化し、条件に
よってはまったく反応しないあるいは、目的物でないも
のが生成するなどの問題点も多く最適なメディエータの
選択あるいは実験条件の設定は困難なものがある。
【0009】本発明者はかかる従来技術上の問題点およ
び電解法のもつ問題点を解決すべく鋭意努力し本発明を
完成させた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するために反応基質や使用するメディエータの
電気化学的性質を種々の電気化学的測定によって把握し
た後、それらの知見を組合せ最適な基質とメディーエー
タの組合せを決定した。
【0011】即ち本発明は、あらかじめ酸化状態にした
メディエータを含む水溶液と、有機溶剤に溶解させた
3,4,5−トリメトキシトルエンの溶液を、混合攪拌
することにより3,4,5−トリメトキシトルエンのメ
チル基を部分酸化させることを特徴とするものであり、
この際あらかじめ酸化状態にメディエータがセリウム化
合物(IV)あるいはマンガン化合物 (III)であるのは有
効である。
【0012】
【実施例】詳細を以下の実施例に示す。 (実施例1)メディエータとして 0.05mol・dm-3Ce
2 (SO3 3 /2.0mol・dm-32 SO4 を用い、電
解酸化によりあらかじめセリウムイオンをCe4+とし、
これを0.1mol・dm-33,4,5−トリメトキシトルエ
ン/ベンゼン溶液と混合し間接酸化すると電流効率93.5
%で3,4,5−トルメトキシベンズアルデヒドが生成
した。
【0013】(実施例2)実施例1のメディエータを含
む水溶液を0.1mol・dm-3Ce(ClO4 3 /4.0mol
・dm-32 SO4 にかえるほかは同じ操作を行なうと
電流効率64.4%で3,4,5−トリメトキシベンズアル
デヒドが生成した。
【0014】(実施例3)実施例1のメディエータを含
む水溶液を0.1mol・dm-3MnSO4 /8.0mol・dm-3
2 SO4 にかえるほかは同じ操作を行なうと電流効率
47.2%で3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドが
生成した。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明はメディエータ
を適宜選択することにより選択性が高く、また効率より
目的物である3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒ
ドを製造できるという利点を有している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ酸化状態にしたメディエータ
    を含む水溶液と、有機溶剤に溶解させた3,4,5−ト
    リメトキシトルエンの溶液を混合攪拌することにより
    3,4,5−トリメトキシトルエンのメチル基を部分酸
    化させることを特徴とする3,4,5−トリメトキシベ
    ンズアルデヒドの製造法。
  2. 【請求項2】 あらかじめ酸化状態にしたメディエータ
    がセリウム化合物(IV)あるいはマンガン化合物 (III)
    である請求項1記載の3,4,5−トリメトキシベンズ
    アルデヒドの製造法。
JP3283690A 1991-10-03 1991-10-03 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法 Pending JPH0598482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3283690A JPH0598482A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法

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JP3283690A JPH0598482A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法

Publications (1)

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JPH0598482A true JPH0598482A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17668819

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3283690A Pending JPH0598482A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドの合成法

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JP (1) JPH0598482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001031066A1 (fr) * 1999-10-28 2001-05-03 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Procede, appareil et enzyme de reaction chimique

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001031066A1 (fr) * 1999-10-28 2001-05-03 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Procede, appareil et enzyme de reaction chimique

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