JPH0598479A - スケールの除去方法 - Google Patents

スケールの除去方法

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JPH0598479A
JPH0598479A JP25914991A JP25914991A JPH0598479A JP H0598479 A JPH0598479 A JP H0598479A JP 25914991 A JP25914991 A JP 25914991A JP 25914991 A JP25914991 A JP 25914991A JP H0598479 A JPH0598479 A JP H0598479A
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Yutaka Yamashita
豊 山下
Toshio Sao
俊生 佐尾
Akihiro Sakanishi
彰博 坂西
Munetaka Tsuro
宗孝 津呂
Shigenori Fukuoka
重範 福岡
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KIYOUEISHIYA YUSHI KAGAKU KOGYO KK
Kyoeisha Chemical Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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KIYOUEISHIYA YUSHI KAGAKU KOGYO KK
Kyoeisha Chemical Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属表面から金属酸化物を含むスケールの溶
解除去方法に関する。 【構成】 リン酸塩水溶液、キレート剤、硝酸イオン、
塩素イオン、硫酸イオン適宜組合せてなるpH5.5〜
9.5に調整した組成物を用いて金属表面から金属酸化
物を含むスケールを溶解除去する過程において、空気又
は酸素を洗浄液に吹き込むようにしたスケールの除去方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属表面から金属酸化物
を含むスケールの溶解除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、従来の一般的なスケール
除去剤(無機酸及び有機酸等)の有する問題点を解消す
るための手段として中性域(pH5.5〜9.5)でし
かも常温で脱スケール可能な組成物を提案している。
(特願平2−145475、2−187964及び2−
187965)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが先に提案
しているスケール除去組成物を用いて金属表面から金属
酸化物を含むスケールを除去する場合、処理後の金属表
面には短時間で赤錆が発生するため、再度リンス等によ
りその赤錆を除去する必要があった。
【0004】本発明は上記技術水準に鑑み、これまでに
提案したスケール除去剤によるスケール除去時の上記不
具合を解消しうるスケール除去方法を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は 1種又は2
種以上のリン酸塩水溶液に1種又は2種以上のキレート
剤を添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整して
なる組成物、 1種又は2種以上のリン酸塩水溶液に
硝酸イオンを添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に
調整してなる組成物、 1種又は2種以上のキレート
剤に硝酸イオンを添加し、かつ、pH値を5.5〜9.
5に調整してなる組成物、 1種又は2種以上のリン
酸塩水溶液に1種又は2種以上のキレート剤と硝酸イオ
ンとを添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整し
てなる組成物、 1種又は2種以上のキレート剤と塩
素イオン及び/又は硫酸イオンを添加し、かつ、pH値
を5.5〜9.5に調整してなる組成物、 1種又は
2種以上のリン酸塩水溶液に塩素イオン及び/又は硫酸
イオンを添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整
してなる組成物、及び 1種又は2種以上のリン酸塩
水溶液に、1種又は2種以上のキレート剤と塩素イオン
及び/又は硫酸イオンを添加し、かつ、pH値を5.5
〜9.5に調整してなる組成物よりなる群のうちのいず
れかを用いて金属表面から金属酸化物を含むスケールを
溶解除去する過程において、空気又は酸素を洗浄液中に
吹き込みながらスケールを溶解除去することを特徴とす
るスケールの除去方法である。
【0006】本発明において使用するリン酸塩としては
ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、テトラポリリン酸
塩、ヘキサメタリン酸塩、ウルトラメタリン酸塩、第一
リン酸塩、第二リン酸塩、第三リン酸塩、オルソ亜リン
酸塩、ピロ亜リン酸塩、次亜リン酸塩等があげられる。
【0007】また、キレート剤としては、マロン酸、イ
タコン酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ
酢酸、チオグリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、グルコ
ン酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、1ヒドロキシ
エチリデン1、1ホスホン酸、フイチン酸、エチレンジ
アミン、トリエタノールアミン、サリチルアルデヒド、
アセチルアルデヒド等があげられる。
【0008】硝酸イオン付与物としては硝酸ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硝酸鉄等の
可溶性無機塩と有機塩類としてトリエタノールアミン、
ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソ
プノパノールアミン、エチレンジアミン、プロピルアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミ
ン、アンモニウム、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン等がある。
【0009】塩素イオン、硫酸イオン付与物も上にあげ
た無機物、有機物の塩類が使用できる。
【0010】
【作用】本発明者らが先に提案しているスケールの溶解
除去組成物の作用について明確でないため、空気又は酸
素の洗浄液中での吹き込みによる作用も明らかではない
が、スケールの溶解除去組成物には、脱スケール後の金
属表面に対して何らかの保護皮膜を生成する作用があ
り、空気あるいは酸素を吹き込むことによって、その保
護皮膜の生成が助長、促進されるものと推定される。
【0011】
【実施例】強制的に赤錆を発生させたテストピース(構
造用鋼材:JIS−G−3101、2種 寸法:巾40
×長さ75×厚さ4mm。ブラスト処理後3週間大気ば
く露)を対象に、各種試験液について、それぞれ空気吹
込状態と静止状態での浸漬試験を行い、ひきあげ後の表
面状態を比較観察した。
【0012】この試験に用いたスケールの除去組成物は
次のとおりである。 (1)ヘキサメタリン酸ナトリウムとイタコン酸とフイ
チン酸(重量比 35:35:30) (2)トリポリリン酸ナトリウムとピロリン酸ナトリウ
ムと硝酸ナトリウム(重量比 40:30:30) (3)マロン酸と硝酸ナトリウム(重量比 75:2
5) (4)トリポリリン酸ナトリウムとピロリン酸ナトリウ
ムとリンゴ酸と硝酸アンモニウム(重量比 35:1
5:15:40) (5)マロン酸と塩化ナトリウム(重量比 75:2
5) (6)トリポリリン酸ナトリウムとピロリン酸ナトリウ
ムと硫酸ナトリウムと塩化ナトリウム(重量比 30:
40:15:15) (7)テトラポリリン酸ナトリウムとフィチン酸と硫酸
ナトリウム(重量比 40:40:20)
【0013】実施例に使用した各種試験液の濃度は5%
(重量比)、pHはいずれも7となるように調整し、各
液のそれぞれ300mlを500mlビーカにとり、室
温、開放で静置のものと、空気吹き込みのものは散気球
をつけた管から50〜100ml/minの流量で空気
を注入した。浸漬して約40分経過してテストピースを
ひきあげ自然乾燥30分後の表面状態を比較観察した。
観察の結果を表1にあげた。
【表1】
【0014】以上、本発明の特殊な実施例をあげて説明
したが、他のリン酸塩水溶液、他のキレート剤、他の硝
酸イオン付与物、塩素イオン付与物及び硫酸イオン付与
物を使用しても実施例のものと同様な効果が得られた。
【0015】
【発明の効果】本発明による方法を用いて金属表面から
金属酸化物を含むスケールを除去する場合の効果は、洗
浄後の金属表面が短時間で発錆することがなくなり、従
来行っていたリンス、機械的な錆とり作業は不要となっ
た。
フロントページの続き (72)発明者 佐尾 俊生 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎研究所内 (72)発明者 坂西 彰博 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎研究所内 (72)発明者 津呂 宗孝 大阪市中央区谷町9丁目1番18号 住友生 命谷町ビル内 共栄社油脂化学工業株式会 社内 (72)発明者 福岡 重範 大阪市中央区谷町9丁目1番18号 住友生 命谷町ビル内 共栄社油脂化学工業株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種又は2種以上のリン酸塩水溶液
    に1種又は2種以上のキレート剤を添加し、かつ、pH
    値を5.5〜9.5に調整してなる組成物、 1種又
    は2種以上のリン酸塩水溶液に硝酸イオンを添加し、か
    つ、pH値を5.5〜9.5に調整してなる組成物、
    1種又は2種以上のキレート剤に硝酸イオンを添加
    し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整してなる組成
    物、1種又は2種以上のリン酸塩水溶液に1種又は2
    種以上のキレート剤と硝酸イオンとを添加し、かつ、p
    H値を5.5〜9.5に調整してなる組成物、 1種
    又は2種以上のキレート剤と塩素イオン及び/又は硫酸
    イオンを添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整
    してなる組成物、 1種又は2種以上のリン酸塩水溶
    液に塩素イオン及び/又は硫酸イオンを添加し、かつ、
    pH値を5.5〜9.5に調整してなる組成物、及び
    1種又は2種以上のリン酸塩水溶液に、1種又は2種
    以上のキレート剤と塩素イオン及び/又は硫酸イオンを
    添加し、かつ、pH値を5.5〜9.5に調整してなる
    組成物よりなる群のうちのいずれかを用いて金属表面か
    ら金属酸化物を含むスケールを溶解除去する過程におい
    て、空気又は酸素を洗浄液中に吹き込みながらスケール
    を溶解除去することを特徴とするスケールの除去方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021518883A (ja) * 2018-05-11 2021-08-05 マクダーミッド エンソン インコーポレイテッド 複数の金属上での、中性pH付近の酸洗い溶液

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021518883A (ja) * 2018-05-11 2021-08-05 マクダーミッド エンソン インコーポレイテッド 複数の金属上での、中性pH付近の酸洗い溶液

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