JPH059743A - AlおよびAl合金への無電解Niめつき方法 - Google Patents

AlおよびAl合金への無電解Niめつき方法

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JPH059743A
JPH059743A JP18338291A JP18338291A JPH059743A JP H059743 A JPH059743 A JP H059743A JP 18338291 A JP18338291 A JP 18338291A JP 18338291 A JP18338291 A JP 18338291A JP H059743 A JPH059743 A JP H059743A
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JP
Japan
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plating
electroless
barrel polishing
alloy
shot
Prior art date
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Pending
Application number
JP18338291A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Kobayashi
俊仁 小林
Mitsuharu Edakawa
光治 枝川
Takayuki Koike
貴之 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication of JPH059743A publication Critical patent/JPH059743A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 AlおよびAl合金表面をバレル研磨又はショッ
トブラストによって前記AlおよびAl合金表面の酸化皮膜
を機械的に除去する第1工程と、前記表面上に無電解Ni
めっきを施す第2工程とからなることを特徴とするAlお
よびAl合金への無電解Niめっき方法。 【効果】 本発明は酸化皮膜を機械的に除去することで
AlおよびAl合金の活性面を現出するという簡単な工程で
構成されており、充分なめっき密着性を確保できるとと
もに、湿式の前処理を施さないため、無電解Niめっき液
への中間層元素の混入といった問題がないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AlおよびAl合金への無
電解Niめっき方法に際して、該AlおよびAl合金表面に生
成された酸化皮膜を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AlおよびAl合金(以下、単にAlという)
は、軽量で、かつ電気伝導性、熱伝導性に優れているこ
とから、電子材料、部品として広範囲に使用されてい
る。Alを電子材料、部品として使用に際し、その電子部
品がはんだによって接合される場合、Alをはんだ付け可
能にするために表面処理が必要となる。表面処理金属は
はんだ耐久性やはんだぬれ性を考慮してNiが主に選ばれ
る。
【0003】AlへのNiめっき法としてはZn置換法が広く
知られており、Al表面をアルカリ脱脂や活性化処理等の
化学的前処理を施した後、Zn置換層をAl表面に形成して
所望のめっきを施している。近年、めっき膜厚の均一性
や複雑形状にもめっきができることから、無電解めっき
が普及してきている。従って、電子材料、部品用途とし
てのAlへのNiめっきはZn置換法によるめっき下地形成と
無電解Niめっきとを組み合わせて行われるのが主流であ
る。また、無電解Niめっき液へのZn混入を抑える意味
と、めっき密着性の点からZn置換による下地形成後、Cu
めっきしたのちNiめっきするのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来法であるZn置換法
によるめっき下地形成と無電解Niめっきでは、次の2点
が問題点として挙げられる。第1点は、Zn置換処理のポ
イントである酸化亜鉛のアルカリ水溶液の管理が難し
く、めっ密着性に不安がある点である。Zn置換法は歴史
のある優れた技術であるが、Al中の合金成分の種類に応
じて処理条件を選択する必要があり、特にSiやMgが含有
されたAl合金への均一なZn置換層の形成は困難を極め
る。
【0005】第2点は前述した無電解めっき液へのZnの
混入である。これを回避すべくCuめっきを中間めっき層
とすることはコスト高をまねき、加えて表面処理界面が
増えることは品質の安定の意味からマイマスである。本
発明はこれら従来法の欠点を解消するためになされたも
のであり、簡単な工程によるAlへの無電解Niめっき方法
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】Zn置換法に代表される従
来法は、Al表面の酸化皮膜を除去して活性化したAl表面
を置換層によって保護することを最大の狙いとしてい
る。Alは本来活性な金属であるがその活性ゆえに酸化さ
れやすい。従って、いかに酸化膜を除去し、活性面を現
出するかかがAlへのめっき処理のポイントとなる。従来
法において置換処理に先立つ前処理の重要性は言うまで
もないが、Al中の合金成分を考慮した前処理は困難と言
わざるをえない。合金成分としてSiやCuが含有されてい
るAlでは、通常のアルカリ脱脂でAl表面にスマットが残
存する。結果として、アルカリ脱脂に続く硝酸等の脱ス
マット処理が必要となり、折角酸化皮膜を除去したAl表
面をを再酸化せざるを得ない。
【0007】そこで本発明においては、Al表面をバレル
研磨又はショットブラストによって該Al表面の酸化皮膜
を機械的に除去する第1工程と、無電解Niめっきを実施
する第2工程よりなるAlおよびAl合金への無電解Niめっ
き方法を発明した。酸化皮膜の機械的な除去は、合金成
分によらず活性面を現出できるとともに、表面あらさを
荒くする方向の研磨材を選定すればアンカ−効果による
めっき膜ハクリ抵抗の向上が期待できる。
【0008】
【作用および効果】本発明は酸化皮膜を機械的に除去す
ることでAl活性面を現出するという簡単な工程で構成さ
れており、充分なめっき密着性を確保できるとともに、
湿式の前処理を施さないため、無電解Niめっき液への中
間層元素の混入といった問題は生じない。
【0009】
【実施例】
(実施例1) 試験材として 2mm×20mm×50mmのA5052材
4を遠心バレル研磨機で10分間研磨した。研磨材にはAl
2 3 を使用した。研磨前後の材料重量測定から、バレ
ル研磨によって除去されたAlは深さ50μm 程度であっ
た。また、研磨前後の表面あらさの変化は、1.5 μm か
ら13μm であった。引き続き液温90℃、PH5.0 の無電解
Niめっき液( 日本カニゼン製S− 753) に10分間浸漬し
た。
【0010】こうして得られた無電解Niめっき3された
A 5052 材4に直径 2.2mmのリ−ドピン1をはんだ2接
合( 接合断面積: 3.8mm2 ) して引張試験で密着性を評
価した。得られた密着力は 6Kg/mm2 であり、破断箇所
ははんだ2であった。また、バレル研磨を施さずに無電
解Niめっき液に浸漬したものについては、めっきの析出
反応が起こらなかった。
【0011】(実施例2)試験材として 2mm×20mm×50m
mのA2017材4を実験例1と同一条件でバレル研磨し、
さらに実施例1と同様に無電解Niめっき液に浸漬した。
引続きリ−ドピン1をはんだ2接合して引張試験で密着
性を評価したところ、密着力は6Kg/mm2 であり、破断
箇所ははんだ2であった。また、バレル研磨を施さずに
無電解Niめっき液に浸漬したものについては1Kg/mm2
の密着力であり、破断箇所はめっきと材料との界面であ
った。
【0012】(実施例3)試験材として 2mm×20mm×50m
mのアルミダイカスト( ACD12) 4を前記実施例1と
同様に処理し密着力を評価した。バレル研磨を施したも
のは 6Kg/mm2 の密着力を示し、破断箇所ははんだ2で
あった。また、バレル研磨を施さずに無電解Niめっき液
に浸漬したものについては2Kg/mm2 の密着力であり、
破断箇所はめっきと材料との界面であった。
【0013】本実施例ではめっき前処理としてのバレル
研磨の作用を示すものである。アルミダイカストは事前
にショットブラスト処理されており、表面粗さは 7μm
であった。これはアンカ- 効果がある期待程度できる水
準のあらさであるが、めっき直前にバレル研磨処理を施
すことで大きくめっき密着力が改善される。すなわち、
本発明によるバレル研磨またはショットブラストは続く
無電解Niめっきと連続的に行うのが好ましく、単にアル
ミダイカストのバリ取りや表面手入れ等を目的とした処
理とはその発想が異なるものである。
【0014】(実施例4)試験材として 0.5mm×20mm×5
0mmのA2017材4を実施例2と同様に無電解Niめっきし
た。さらにこれを90°に折り曲げ、曲がった部分5を
観察した。その結果、バレル研磨を施したものはめっき
膜のハクリは観察できず、バレル研磨磨を施さずに無電
解Niめっき液に浸漬したものはハクリが観察された。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1〜3で用いたリ−ド
ピンによる密着力を評価するための試験の概略図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例4で用いた90°曲げ密
着力試験の概略図である。
【符号の説明】
1:リ−ドピン 2:はんだ 3:無電解Niめっき膜 4:Al素材 5:ハクリ観察部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 AlおよびAl合金表面をバレル研磨又はシ
    ョットブラストによって前記AlおよびAl合金表面の酸化
    皮膜を機械的に除去する第1工程と、前記表面上に無電
    解Niめっきを施す第2工程とからなることを特徴とする
    AlおよびAl合金への無電解Niめっき方法。
JP18338291A 1991-06-27 1991-06-27 AlおよびAl合金への無電解Niめつき方法 Pending JPH059743A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027249A (ja) * 2001-05-10 2003-01-29 Ebara Corp 無電解めっき方法及び装置、並びに基板処理方法及び装置
JP2007051334A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toyo Seikan Kaisha Ltd ポリアセタール樹脂成形物の金属めっき方法とそのめっき製品
USRE41972E1 (en) 1994-07-20 2010-11-30 Sandvik Intellectual Property Ab Aluminum oxide coated tool
US20110256807A1 (en) * 2010-04-15 2011-10-20 Jiangwei Feng Method for stripping nitride coatings

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