JPH0597297A

JPH0597297A - 巻取紙自動仕立装置

Info

Publication number: JPH0597297A
Application number: JP25382491A
Authority: JP
Inventors: Koji Konishi; 幸二小西; Yukihiro Kunishige; 幸宏国重; Junichi Fukuda; 淳一福田; Hirobumi Hosho; 博文宝諸
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1991-10-01
Filing date: 1991-10-01
Publication date: 1993-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は従来手作業で行っている巻取紙の仕
立を自動化する巻取紙仕立装置を提供するものである。【構成】巻取紙を回転可能に支持し、複数の平行なガ
イドローラを巻取紙に、押しつけ、刃の出幅の、調節自
在のカッターを巻取紙、軸方向中心に向け、表紙を切断
・除去し、紙先端をＶ状に切断し、先端近傍の紙の両面
にタブを貼着し、巻取紙を巻きもどし、Ｖ状部にのりを
塗布し、片面のタブでＶ状先端部を巻取紙に貼着する巻
取紙自動仕立装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はオフセット輪転機等に使
用する巻取紙の自動仕立装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】新聞輪転機、オフセット輪転機、塗工機
（紙に塗工材料を、吸収塗布するもので、ブレード型塗
工機などがある）、また、ダンボール、シートを製作す
る、コルゲート、マシン等、巻取紙を使用する機械に於
ては、巻取紙（コイル紙）を順次に給紙（紙継ぎ）する
必要がある。

【０００３】その紙継を行うには、具合よく、先行紙に
継承できる状態に、巻取紙を仕立なければならない。巻
取紙は包梱され、紙庫等より、上記印刷、又、製作ライ
ンの、給紙部に、運搬されてくるが、製造後の運送過程
において、巻取紙の、巻終り部に、ゆるみ、だり、ず
れ、しわ、傷、等が発生しており、作業員が竹ベラ、ナ
イフ等で、状態により、５巻〜１０巻位の、使用不能紙
を除去し、紙端（紙継部）を先行紙に、はめ易いよう
に、Ｖ字状に、カットし、先端に「タブ」を貼り、外周
面側の、Ｖ字形状の縁に、刷毛等でのりを塗り、紙継ぎ
準備の、仕立作業をする。このようにして、仕立られ
た、巻取紙は、輪転機等の、自動紙継ぎ装置に、自動的
に、取付けられ、自動紙継される。

【０００４】従来はこの巻取紙仕立作業を、２〜３人あ
るいはそれ以上の作業員が手作業で行っている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】

（１）輪転機等において、自動紙継装置、又は、巻取
紙自動取付装置、およびその他の箇所は、自動化されて
いるが、「巻取紙仕立装置」は、自動化が難しい。その
ため現状では、個々の場所で、作業員が手作業で行って
おり、他の箇所は、自動化されても、機付人員を大幅に
減員できず、従ってランニング・コストを高くする原因
となっている。

【０００６】本発明は従来手作業で行っている「巻取紙
の仕立」を自動化し、給紙部の、全自動化によるランニ
ング・コストの低減を計ることを目的とするものであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

（１）表紙むき装置の、カッター軸を、偏芯機構と
し、偏芯動作により、カッターの出・入の幅を変え、巻
取紙の表紙切断枚数を、調整できるようにする。（２）所定の間隔を有し、平行に設置された２本のガ
イドローラを巻取紙に圧接し、軸芯、圧接点の形成角の
二等分線上に、カッターを位置させ、巻取紙の軸芯方向
に向け、又、表紙のゆるみ等を、カッターの上・下に配
置した押えローラで押え、切込み切断深さを一定にす
る。（３）紙を、Ｖ状に切断し、先端にタブを貼りつける
場合に、斜傾切り刃で、先端まで切らず、少し余裕を付
け、操り出した紙に、先端を拘持させ、最後に、横切り
カッターが、付設しているタブ貼り機でタブを貼り付け
た後、Ｖ状の先端を切るようにする。（４）タブ製作を仕立装置に組み込み、必要な時のみ
タブを製作供給出来るようにする。

【０００８】

【作用】２本のガイドローラが巻取紙の表面を押え、ガ
イドローラの中間でカッターが使用不能紙等の巻取紙表
紙を切断する。カッターは偏芯機構等を用いて突出量を
調整することにより、所要枚数の巻取紙表紙を切断でき
る。

【０００９】数列の輪転機ラインがある場合には、各ラ
インの給紙部から離れた場所で、まとめて仕立を行うこ
とができる。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を図１乃至図３について説明
する。図１は側面図。図２は先端タブ貼り装置及びタブ
紙送り装置を省略した平面図。図３は略示的斜視図であ
る。モータ４により、減速機、カップリング等を介し
て、回動する駆動保持ローラ２があり、所定の間隔を、
へだてて、保持ローラ３が、フレーム５の上に併設され
ている。駆動保持ローラ２、保持ローラ３は、巻取紙１
を保持し、巻取紙１は、駆動保持ローラ２により、矢印
８、あるいは、矢印９方向に、必要に応じ、回動できる
ようになっている。また巻取紙１に近接して、上部が先
端近傍から保持ローラ３の方向に傾斜した形成部を有す
るフレーム６があり、フレーム６の上面部と、表紙むき
装置１１との間には、表紙むき装置１１を巻取紙１の軸
芯方向に移動させるローラ１０がある。

【００１１】また、表紙むき装置１１には、上・下に、
ガイドローラ１２が設けられ、ガイドローラ１２の中間
に偏芯カッター１８が支持されている。偏芯カッター１
８には、切断する紙数が、調節できるように、偏芯軸機
構で出幅が微調整できるカッター１３が設けられてい
る。カッター１３は上部・下部の押えローラ１４の間か
ら、刃面を出しシリンダ１５〔図２に図示〕により、表
紙面に押しつけられ、矢印１６方向に表紙を走行切断
し、切断後は矢印１７方向に走行して元の位置に戻る。

【００１２】また表紙むき装置１１の、両側の軸１９
は、ベアリング等を介して、摺動機構２０に連結してお
り、シリンダ２１のロッド側は、固定板３４に固着し、
シリンダロッドは、摺動板３３に枢着し、表紙むき装置
１１は、前記のローラ１０、シリンダ２１により、フレ
ーム６の上面部と、転動自在になっている。表紙むき作
動時は、シリンダ２１のヘッド側に圧をかけロッドを、
前方に押し出し、表紙むき装置１１を、同１１′の状態
とし、上・下の、ガイドローラ１２が、巻取紙１を軸芯
方向に向って押さえ、偏芯カッター１８は、表紙を、中
心方向に対し、押えローラ１４で押さえ、切断可能とな
っている。

【００１３】表紙むき装置１１の下部には、切断紙を送
り出す斜傾した架台２２があり、Ｖ状ミゾ２３〔図３図
示〕を有する。また架台２２の上部に、間隔を保って、
Ｖ状の先端切り装置２４が、取付けられており、カッタ
ー２５が、Ｖ状ミゾ２３の中を、走行し、切断する。Ｖ
状の先端部には、Ｖ状ミゾと、交差する、横ミゾが設け
られ、カッター２６を有した、先端タブ貼り装置２７
が、横方向に走行し、先端を残し、Ｖ状切断されている
紙の表面と裏面に、タブ２８を貼り付け後、先端を、切
断するようになっている。切断部、の反対側には、駆動
装置を有したのり着・型ロール２９及びのり着ロール３
０があり、外周面側、Ｖ字形状の縁に、のり付けが、で
きるようになっている。また、これ等の、要部には、光
電管が、設置されており、集中制御され、作動は、全自
動で行われる。また、巻取紙には、Ａ巻、Ｂ巻等巻径、
紙幅の違ったものがあり、これらの対策のため、シリン
ダ２１、シリンダ３１により、スライドさせ、位置関係
を、調整できるようになっている。

【００１４】又、紙庫の近傍等、印刷、又製造ラインと
は離れた位置に、「巻取紙自動仕立装置」として、設置
が可能である。次に本装置の作用について説明する。紙
庫等より運搬されてきた巻取紙を、保持ローラ３の上に
載置する。前記のように、巻取紙１の表紙には、ゆる
み、ずれ、傷等の発生が多いので、表紙（使用不能紙）
切断は、両側のシリンダ２１の、ヘッド側に空圧を加
え、表紙むき装置１１を、同１１′の状態にし、紙の状
況を勘案し、紙の切込代、偏芯軸機構、取付のカッター
１３の出幅を調整し、矢印１６〔図３に図示〕方向に切
断する（切断方向の限定はない）。切断後、この位置
で、偏芯カッター１８を、離脱させると、押えローラ１
４から、切断紙が、さばけて、先端切り装置２４の上部
に落下する〔表紙切断位置に、制限があり、低位置にて
の、切断に限界がある〕ので、その対策として、駆動保
持ローラ２により、矢印９方向に、巻取紙１を、Ａ位置
３２まで回動し、Ａ位置３２にて、偏芯カッター１８を
離脱させると、切断紙はさばけて、切断部が一度に落
ち、駆動保持ローラ２を矢印８方向に回転させる事によ
り、架台２２と、先端切り装置２４〔図１に図示〕の間
隙より、紙の操出しをする。ここに於て、排出紙の最後
尾に、良紙が、半切れ状態で、付着する等の状況もある
が、本発明では、巻取紙１の１外周長の用紙を犠牲に
し、光電管に検知させ乍ら一枚切りをし、表面に傷のな
い場合、操り出しを止め、紙を架台２２上に載置し、紙
の先端をＶ状に切断し、又、タブ２８貼りをする。Ｖ
状、切断は、前記のように、先端切り装置２４により、
カッター２５が移動し、Ｖ状の先端を少し、切り残し、
先端部に、少し余裕をもたせて、操り出した紙に、先端
部を拘持させ、表面（巻取後は表面になる）に、カッタ
ー２６を有した、先端タブ貼り装置２７により、タブを
貼り、Ｖ状の先端を、切断する。Ｖ状切断、タブ貼りを
終えた用紙は、駆動保持ローラ２により、矢印９方向
に、巻き取られ、のり着ロール３０により、Ｖ状の突出
部に、のり付けされた、のり着型ロール２９により、巻
取紙１の外周面Ｖ字形状の縁に、のり付けをする。又前
記の表面（ここでは裏面になる）に、貼られたタブ２８
が接着し、巻取紙１のほぐれを防止する。尚、ほぐれ防
止のタブ２８には、ミシン目が入れられ、自動紙継装置
による紙継時には、ちぎれ易くなっている。

【００１５】この様にして全自動仕立された巻取紙１
は、運搬車によって、給紙部に運ばれ、巻取紙自動取付
装置に自動装着される。

【００１６】

【発明の効果】本発明による巻取紙自動仕立装置は、巻
取紙を回転可能に支持し、複数の平行なガイドローラを
巻取紙に押しつけ、刃の出幅の、調節自在のカッター
を、巻取紙、軸方向中心に向け、表紙を切断・除去し、
紙先端をＶ状に切断し、先端近傍の紙の両面にタブを貼
着し、巻取紙を巻きもどし、Ｖ状部に、のりを塗布し、
又、片面のタブでＶ状先端部を、巻取紙に貼着すること
により、次の効果を有する。（１）従来は輪転機等に於て、自動紙断装置、巻取紙
自動取付装置を自動化しても、巻取紙の仕立てを１台に
２〜３人の作業員が行っており、機付人員を大幅減員す
ることができなかったが、本発明により減員が可能とな
る。（２）紙庫の近傍等、他の場所１箇所に巻取紙自動仕
立装置を設置でき、集中的に、自動仕立ができ、数台の
輪転機等に、運送できるので、大幅な省人ができ、コス
ト低減が大きい。（３）一箇所で自動仕立できるので、廃紙の処置も容
易であり、環境性の向上、工場レイアウトの改善がで
き、また塗工機、コルゲート・マシン等、使用範囲が広
く、その相乗効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の側面図である。

【図２】先端タブ貼り装置及びタブ紙送り装置を省略し
た図１の平面図である。

【図３】図１の略示的斜視図である。

【符号の説明】

１巻取紙１１表紙むき装置１２ガイドローラ１３カッター１８偏芯カッター２２架台２４先端切り装置２７先端タブ貼り装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者宝諸博文広島県三原市糸崎町5007番地三菱重工業株式会社三原製作所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】巻取紙を回転可能に支持し、複数の平行
なガイドローラを巻取紙に押しつけ、刃の出幅の、調節
自在のカッターを、巻取紙、軸方向中心に向け、表紙を
切断・除去し、紙先端をＶ状に切断し、先端近傍の紙の
両面にタブを貼着し、巻取紙を巻きもどし、Ｖ状部にの
りを塗布し、片面のタブでＶ状先端部を巻取紙に貼着す
ることを特徴とする巻取紙自動仕立装置。