JPH0596719A - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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Publication number
JPH0596719A
JPH0596719A JP25796691A JP25796691A JPH0596719A JP H0596719 A JPH0596719 A JP H0596719A JP 25796691 A JP25796691 A JP 25796691A JP 25796691 A JP25796691 A JP 25796691A JP H0596719 A JPH0596719 A JP H0596719A
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JP
Japan
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recording head
carrier
ink jet
inkjet recording
recording
Prior art date
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Application number
JP25796691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Unosawa
保弘 宇野沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のインクジェット記録ヘッドをキャリ
ア上に搭載するインクジェット記録装置においてキャリ
アの全幅を小さくする。 【構成】 キャリア1上の一方の側に、各記録ヘッド1
7の吐出口側に形成されている突き当て部17aが突き
当てられ、各記録ヘッド17の旋回支点となる突き当て
部2が設けられている。キャリア1上の他方の側には、
ツメ部6b,6cを有し、突き当て部2に突き当てられ
た記録ヘッド17のツメ部17bと係合して旋回するこ
とにより、記録ヘッド17をキャリア1と平行な面内を
旋回させるフック6が立設されている。ピン6aと動作
板7とボス7aとレバー9と不図示のバネは全てのフッ
ク6を同時に、かつ同一方向を向くように旋回させる連
動機構を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクタンクとインク
を吐出するための記録ヘッドエレメントが一体になった
複数個のインクジェット記録ヘッドをキャリア上に搭載
するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置の中には、イン
クタンクとインクを吐出するための記録ヘッドエレメン
トとが一体になったインクジェット記録ヘッド(以下、
単に記録ヘッドという。)を使用するものが知られてい
る。
【0003】このような記録ヘッドを記録装置側のキャ
リアに搭載するにあたっては、インクを紙等の被記録媒
体の適切な位置に正確に付着させ記録を行うことと、記
録信号を伝達するための接続端子を適切に接続させなけ
ればならないことから、記録ヘッドを適切な位置に固定
する様に装着する必要があった。
【0004】記録ヘッドの装着方法を大別すると、キャ
リアの上方や後方から記録ヘッドを平行または回転させ
て装着する方法と、キャリアに所定の方向から記録ヘッ
ドを入れた後、固定用のレバー等を操作して適切な位置
へ記録ヘッドを圧接し固定する方法があった。
【0005】上記インクジェット記録装置において、複
数の記録ヘッドを用いる場合、例えばカラー画像記録を
行う場合には、色の異なる記録ヘッドを複数個、例え
ば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4個を用
いればよいことは一般に知られている。
【0006】上記カラー画像記録を行うインクジェット
記録装置において、複数個の上記記録ヘッドは、キャリ
ア上にキャリアの走査方向に一列に並べて着脱可能に固
定される構成になっている。このキャリア上には、搭載
される記録ヘッドの数と同数の装着機構が設けられ、記
録ヘッドを着脱する際には、1個1個を個別に着脱する
構成になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のイン
クジェット記録装置、とりわけ記録ヘッドにあっては、
その製造が半導体の成膜工程やマイクロ加工技術によっ
て行われるようになり、より小型で、かつ廉価な記録ヘ
ッドが実現されつつある。これにより、上述してきたよ
うにインクタンクを一体とした使い捨てタイプの記録ヘ
ッドも提案されてきた。これに伴い、装置自体も小型か
つ廉価なものとし、ユーザーによってより手軽に用いる
ことのできるインクジェット記録装置が望まれている。
【0008】かかる要請において、上述した従来例をは
じめとして記録ヘッドをキャリアに着脱自在に搭載する
ための構成には、さらに改良のなされるべき余地があ
る。例えば、上で示した従来の機構では、キャリア上に
記録ヘッド着脱用の機構を記録ヘッドの数と同数の数だ
け備えるために、キャリアの全幅が大きくなり、そのた
めインクジェット記録装置全体が大きくなるという欠点
があった。
【0009】また、記録ヘッドの装着方法のうち、記録
ヘッドをキャリアに対して横方向あるいは斜め横方向よ
り、平行あるいは回転させて装着する方法は、キャリア
上において記録ヘッドが移動し得るスペースを必要とし
た。そのため、カラー画像記録のために、複数個の記録
ヘッドをキャリア上に、キャリア走査方向に一列に並べ
て搭載しなければならない場合、記録ヘッドを個別に着
脱する従来機構においては、隣り合う記録ヘッドと記録
ヘッドとの間に、該記録ヘッドが着脱のために移動しな
ければならないスペースを確保しなければならなかっ
た。例えば、4個の記録ヘッドを搭載するためには、装
着機構の幅と4個分の記録ヘッドの幅に加えて、記録ヘ
ッド3個分の着脱用の移動スペースをキャリア上に確保
しなければならなかった。そのために、キャリアの全幅
が大きくなり、インクジェット記録装置全体の大きさが
大きくなるという欠点があった。
【0010】本発明の目的は、インクジェット記録装
置、それも複数の同色ヘッドによる記録又はカラー画像
を記録するために複数個のインクジェット記録ヘッドを
搭載したキャリアを有するインクジェット記録装置にお
いて、前記キャリアの全幅が小さく装置全体の大きさが
抑えられたインクジェット記録装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、キャリア上の
一方の側に各インクジェット記録ヘッド毎に設けられ、
当該インクジェット記録ヘッドの吐出口側の一部が突き
当てられて、当該インクジェット記録ヘッドの旋回支点
となる突き当て部と、前記キャリア上の他方の側に各イ
ンクジェット記録ヘッド毎に設けられた係合部を有し、
係合部のそれぞれが、前記突き当て部に突き当てられた
当該インクジェット記録ヘッドの吐出口が配されていな
い側に設けられた係合部と係合して旋回することによ
り、当該インクジェット記録ヘッドを前記キャリアと平
行な面内を旋回させる前記インクジェット記録ヘッドの
着脱を行う位置決め部と、前記複数のインクジェット記
録ヘッドごとに設けられた前記位置決め部のそれぞれ連
動させる連動機構とを有する。
【0012】
【作用】このように、キャリア上に搭載された複数個の
記録ヘッドをキャリア上で同時に旋回させて、複数個の
記録ヘッドをキャリアに対して同時に着脱させる構成を
とったことにより、従来、キャリア上に搭載される記録
ヘッドの数だけ必要としていた記録ヘッド着脱機構の構
成部品の一部を省くことが可能になり、また、キャリア
上において、記録ヘッド着脱時に必要とされていた記録
ヘッド移動用のスペースを大幅に省いてキャリアの全幅
を小さくすることが可能になる。
【0013】なお、本発明のインクジェット記録装置の
記録手段は、熱エネルギーを利用してインクを吐出する
記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えている。また、この記録手段は、前記電
気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生じ
る膜沸騰による気泡の成長によって生じる状態変化を利
用して、吐出口よりインクを吐出させるものである。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1,図2はそれぞれ本発明の第1の実施
例のインクジェット記録装置の、キャリア1の上方、背
後から見た図、図3,図4はそれぞれ図1,図2におい
てフック6の旋回が完了した状態を示す図、図5は搭載
された記録ヘッド17をキャリア上に装着しようとする
状態を示す図、図6は記録ヘッド17をキャリア1上に
装着(固定)した状態を示す図である。
【0016】キャリア1上の一方の側に、各記録ヘッド
17の吐出口側の一部に形成されている突き当て部17
aが突き当てられ、各記録ヘッド17の旋回支点となる
突き当て部2が設けられている。キャリア1上のこの突
き当て部2の近くには、電気信号接続用の基板を取付け
るための支持板3が立設され、この支持板3上には記録
ヘッド17を位置決めするための突き当て部4が設けら
れている。キャリア1上の突き当て部2に対する側には
軸5が立設され、この軸5には記録ヘッド17の着脱を
行う位置決め部としてのフック6がこの軸5を中心とし
て旋回するように取付けられている。このフック6には
下向きに突出部であるピン6aが立設され、また記録ヘ
ッド17の端部に形成されている係合部であるツメ部1
7bと係合する係合部としてのツメ部6b,6cが形成
されている。動作板7は全てのフック6を同時に、かつ
同一方向に旋回させるためのもので、上面には図1およ
び図3で示される様に、軸5が貫通する長穴7b、ピン
6aが貫通する長穴7cが形成され、側面にはボス7a
取付けられて、不図示の弾性部材であるバネにより13
の方向(図3)に付勢されている。レバー9は、図2に
示すように、キャリア1の背面に設けられた軸8を支点
として旋回するもので、取っ手部9aと、ボス7aが摺
接する斜面9bおよびフラット部9cが形成されてい
る。ここで、ピン6aと動作板7とボス7aとレバー9
と不図示の弾性部材であるバネは連動機構を構成してい
る。なお、弾性部材としてはバネだけでなくゴム等でも
よい。
【0017】次に、本実施例の動作を説明する。
【0018】まず、フック6の動きについて説明する。
レバー9の取っ手部分9aを持ち、図2に示すように、
レバー9を矢印10の方向に旋回させると、レバー9の
一部に設けられた斜面9bが位置決め部であるフックを
動作させる動作板7上に設けられたボス7aを押し、そ
の結果動作板7は矢印11の向きに軸5をガイドとして
移動する。動作板7の長手方向の動きに伴い動作板7上
にフック6の数と同数形成されている長穴7cが、フッ
ク6に設けられたピン6aを押し、その結果4個のフッ
ク6は全て同時に軸5を中心として矢印12の向きに旋
回する。フック6の旋回、すなわち動作板7の長手方向
の移動はレバー9の斜面9bが動作板7のボス7aを押
し続ける間行われ、レバー9のフラット部9cが動作板
7のボス7aに当接した時点で完了する。図3はフック
6の旋回が完了した状態のキャリア1の上面図であり、
この状態がキャリア1上に搭載された4つの記録ヘッド
17が装着(位置決め)された状態である。図4は同状
態におけるキャリア1の背面図である。
【0019】次に、上で述べたフック6の動きとは逆の
向きの動きについて図3および図4を用いて説明する。
図3および図4において、動作板7は図示しないバネに
よって矢印13の向きに付勢されている。動作板7はボ
ス7aがレバー9のフラット部9cに当接することによ
り静止している。ここで、図4に示すように、レバー9
の取っ手部9aを持ち、レバー9を矢印17の向きに軸
8を中心として旋回させると、動作板7のボス7aがレ
バー9のフラット部9cをはずれた時点から、動作板7
は上記バネのバネ力により矢印13の向きに移動する。
この移動に伴い、図3に示すように、動作板7上の長穴
7cがフック6のピン6aを押し、その結果4個のフッ
ク6は同時に軸5を中心として矢印15の向きに旋回す
る。フック6の旋回は動作板7の長穴7bの左端が軸5
の左端部に当接するまで続けられる。
【0020】次に、フック6の動作と記録ヘッド17
の、キャリア1上への着脱との関連について、図5およ
び図6を用いて説明する。図5において、図1で示した
状態のキャリア1に記録ヘッド17を搭載すると、記録
ヘッド17はフック6のツメ部6bおよびツメ部6cに
ガイドされ、図5に示すような斜めの状態で収納され
る。続いてレバー9の取っ手部9aを持ってレバー9を
旋回させると、レバー9により動作板7が矢印18の向
きに移動し、その結果フック6が矢印19の向きに旋回
し、この時フック6のツメ部6bが記録ヘッド17の吐
出口が配された側に対する側に設けられたツメ部17b
を押し、その結果記録ヘッド17はキャリア1上の突き
当て部2を中心に矢印20の向きに旋回し、記録ヘッド
17内の図示しない基板が、キャリア1上の支持板3に
取付けられた図示しない基板にスライドすることなく横
方向から圧接され、電気的接続および記録ヘッド17の
正規位置への装着(固定)が完了する。
【0021】上記で述べた記録ヘッド17の固定が完了
した状態を示すのが図6である。図6において、レバー
9の取っ手部9aを旋回させると、位置決め部であるフ
ック6を動作させる動作板7はバネのバネ力により、矢
印21の向きに移動し、その結果フック6が矢印22の
向きに旋回し、この時フック6のツメ部6cが、記録ヘ
ッド17のツメ部17cを押し、その結果、記録ヘッド
17がキャリア1上の突き当て部2を中心に矢印23の
向きに旋回し、記録ヘッド17の離脱(固定の解除)が
なされる。
【0022】以上述べた構成をとることにより、1つの
レバー9を動作させることで4個の記録ヘッド17を同
時に着脱することが可能になり、その結果、図5および
図6で示すように、記録ヘッド17が着脱のためにキャ
リア1上を移動するスペースが大幅に削減され、キャリ
ア1の小型化が実現されることがわかる。
【0023】図7は本発明の第2の実施例を説明する図
である。本実施例において、動作板24は、図1におけ
る動作板7のボス7aを取り除き、取っ手部24aを新
たに設けたものである。また、図1におけるレバー9お
よび動作板7を一方向に付勢しているバネの2部品が除
去され、動作板24の取っ手部24aを持って、直接動
作板24を水平に移動させることによっても、4個のフ
ック6は同期して旋回し4個の記録ヘッド(図示せず)
を同時に着脱することが可能になる。
【0024】図8は本発明の第3の実施例を説明する図
である。本実施例において、動作板25は図1における
動作板7の長穴7aを除去し、新たにラック25aを設
けたものであり、フック26は図1におけるフック6の
ピン6aを除去し、ラック25aと噛み合うような歯
(図示せず)をフック6の回転中心の外周に新たに設け
たものである。動作板25の水平方向の動きはラック2
5aおよび歯によってフック26に伝達され、その結果
4個の記録ヘッド(図示せず)を同時に着脱することが
可能になる。
【0025】図9は本発明の第4の実施例を説明する図
である。本実施例において、動作板27は図7における
動作板24の取っ手部24aを除去し、ラック27aを
新たに設けたものである。キャリア1の外部にラック2
7aと噛み合うギア(図示せず)を配置し、前記ギアを
モータ(図示せず)で回転させることにより動作板27
を水平移動させ、その結果4個の記録ヘッド(図示せ
ず)を同時に着脱することが可能になる。この構成によ
れば、記録ヘッドの着脱をユーザーの手を煩わせずに行
うことができる。
【0026】なお、以上の実施例においては、キャリア
1に搭載される記録ヘッドの数が4である場合を示した
が、複数であれば同様な機構でヘッドの装着を行いうる
ことは言うまでもない。さらに、搭載される記録ヘッド
はそれぞれ異なるインク色のヘッドであってもよいし、
また同色のヘッドであってもよい。
【0027】図10は上記記録ヘッド(記録ヘッドカー
トリッジ)を用いたインクジェット記録装置の概略斜視
図を示す。この装置は上述のように交換可能なインクタ
ンク一体型の記録ヘッドカートリッジを4つ持つもの
で、カラー記録を行う場合黒(Bk)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)4色のインクに対応し
た記録ヘッドを備えたフルカラーシリアルタイプのプリ
ンタとして使用しうる。本プリンタに使用したヘッド
は、解像度400dpi、駆動周波数4KHzで、12
8個の吐出口を有している。
【0028】図10において、IJCはY,M,C,B
kの各インクに対応した4個の記録ヘッドカートリッジ
であり、記録ヘッドとこれにインクを供給するインクを
貯留したインクタンクとが一体に形成されている。各記
録ヘッドカートリッジIJCはキャリアであるキャリッ
ジに対して前述した様な構成によって着脱自在に装着さ
れる。キャリッジ82は、ガイド軸811に沿って摺動
可能に係合し、また、不図示の主走査モータによって移
動する駆動ベルト852の一部と接続する。これによ
り、記録ヘッドカートリッジIJCはガイド軸811に
沿った走査のための移動が可能となる。815,816
および817,818は記録ヘッドカートリッジIJC
の走査による記録領域の図中奥側および手前側において
ガイド軸811とほぼ平行に延在する搬送ローラであ
る。搬送ローラ815,816および817,818は
不図示の副走査モータによって駆動され記録媒体Pを搬
送する。この搬送される記録媒体Pは記録ヘッドカート
リッジIJCの吐出口面が配設された面に対向し記録面
を構成する。
【0029】記録ヘッドカートリッジIJCによる記録
領域に隣接するカートリッジIJCの移動可能な領域に
臨んで回復系ユニットが設けられる。回復系ユニットに
おいて、8300は記録ヘッドを有する複数のカートリ
ッジIJCにそれぞれ対応して設けたキャップユニット
であり、キャリッジ82の移動に伴なって図中左右方向
にスライド可能であるとともに、上下方向に昇降可能で
ある。そしてキャリッジ82がホームポジションにある
ときには、記録ヘッド部と接合してこれをキャッピング
する。また、回復系ユニットにおいて、8401は、ワ
イピング部材としてのブレードである。
【0030】さらに、8500はキャップユニット83
00を介して記録ヘッドの吐出口およびその近傍からイ
ンク等を吸収するためのポンプユニットである。
【0031】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用される
エネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気
熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギにより
インクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録
装置において優れた効果をもたらすものである。かかる
方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるか
らである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0034】本発明に記録装置の構成として設けられ
る、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別
の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0035】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の復色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0036】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、突き当て
部と位置決め部と連動機構を設け、複数個の記録ヘッド
をキャリア上で同時に旋回させて、複数個の記録ヘッド
をキャリアに対して同時に着脱する構成をとったことに
より、従来、キャリア上に搭載される記録ヘッドの数だ
け必要としていた記録ヘッド着脱機構の構成部品の一部
を省くことが可能となり、簡略化を図ることが可能であ
る。また、キャリア上において、記録ヘッド着脱時に必
要とされていた記録ヘッド移動用のスペースを大幅に省
いてキャリアの全幅を小さくすることが可能になり、そ
の結果、より廉価で小型なインクジェット記録装置を提
供できる効果がある。また、記録ヘッドの吐出口が配さ
れた側をキャリアの突き当て部に突き当て、別の側を移
動させることにより、着脱時に吐出口面を傷つける虞れ
がない。さらに、着脱によりキャリア側の電極との間で
電極同士を摩擦することがなく複数のヘッドを着脱でき
るため信頼性の高いインクジェット記録装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインクジェット記録装
置のキャリア1の上方から見た上面図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の、キャリア1
の背後から見た図である。
【図3】図1においてフック6の旋回が完了した状態を
示す図である。
【図4】図2においてフック6の旋回が完了した状態を
示す図である。
【図5】記録ヘッド17をキャリア1上に搭載しようと
する状態を示す平面図である。
【図6】記録ヘッド17をキャリア1に固定した状態を
示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例のインクジェット記録装
置の、キャリア1の上方から見た平面図である。
【図8】本発明の第3の実施例のインクジェット記録装
置の、キャリア1の上方から見た平面図である。
【図9】本発明の第4の実施例のインクジェット記録装
置の、キャリア1の上方から見た平面図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置の概略を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 キャリア 2,4 突き当て部 3 支持板 5,8 軸 6 フック 6a ピン 6b,6c ツメ部 7 動作板 7a ボス 7b,7c 長穴 9 レバー 9a 取っ手部 9b 斜面 9c フラット部 10〜13、15 矢印 17 記録ヘッド 17b ツメ部 17a 突き当て部 18〜23 矢印 24,25,27 動作板 24a 取っ手部 25a,27a ラック 26 フック 26a 歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のインクジェット記録ヘッドをキ
    ャリア上に搭載するインクジェット記録装置において、 前記キャリア上の一方の側に各インクジェット記録ヘッ
    ド毎に設けられ、当該インクジェット記録ヘッドの吐出
    口側の一部が突き当てられて、当該インクジェット記録
    ヘッドの旋回支点となる突き当て部と、 前記キャリア上の他方の側に各インクジェット記録ヘッ
    ド毎に設けられた係合部を有し、係合部のそれぞれが、
    前記突き当て部に突き当てられた当該インクジェット記
    録ヘッドの吐出口が配されていない側に設けられた係合
    部と係合して旋回することにより、当該インクジェット
    記録ヘッドを前記キャリアと平行な面内を旋回させる前
    記インクジェット記録ヘッドの着脱を行う位置決め部
    と、 前記複数のインクジェット記録ヘッドごとに設けられた
    前記位置決め部のそれぞれ連動させる連動機構とを有す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部の連動機構は、 前記位置決め部のそれぞれに備えられた突出部と、 複数の前記位置決め部の配列方向に長く、前記位置決め
    部の旋回中心となる軸が貫通する第1の長穴と、前記配
    列方向と直交する方向に長く、前記突出部が貫通する第
    2の長穴が形成され、前記配列方向に移動可能なそれぞ
    れの位置決め部を連動させるための動作板と、 前記動作板を、前記位置決め部のそれぞれが前記インク
    ジェット記録ヘッドを前記キャリアから離脱する方向に
    付勢する弾性部材とからなる請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部の連動機構は、 前記位置決め部のそれぞれの旋回中心の外周面に形成さ
    れた歯と、前記位置決め部の歯と噛み合う歯を有し、そ
    れぞれの位置決め部を連動させる動作板と、 前記動作板を前記インクジェット記録ヘッドを前記キャ
    リアから離脱する方向に付勢する弾性部材とからなる請
    求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録手段が熱エネルギーを利用してイン
    クを吐出する記録手段であって、熱エネルギーを発生す
    るための電気熱変換体を備えている請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による
    気泡の成長によって生じる状態変化を利用して、吐出口
    よりインクを吐出させる請求項4記載のインクジェット
    記録装置。
JP25796691A 1991-10-04 1991-10-04 インクジエツト記録装置 Pending JPH0596719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5473353A (en) * 1991-09-10 1995-12-05 Imaje S.A. Multijet printing module and printing machine including several modules

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5473353A (en) * 1991-09-10 1995-12-05 Imaje S.A. Multijet printing module and printing machine including several modules

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