JPH059667U - 手動式トリガ−タイプデイスペンサ− - Google Patents

手動式トリガ−タイプデイスペンサ−

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JPH059667U
JPH059667U JP6649591U JP6649591U JPH059667U JP H059667 U JPH059667 U JP H059667U JP 6649591 U JP6649591 U JP 6649591U JP 6649591 U JP6649591 U JP 6649591U JP H059667 U JPH059667 U JP H059667U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体から隔離された位置にリタ−ンばねを配
設する。 【構成】 ノズル22、シリンダ12がほぼ平行に設けられ
るとともに、一対の側壁19が、ノズル22、シリンダ12を
覆ってディスペンサ−本体18の上縁から垂れている。そ
のため、左右を一対の側壁19で、上下をノズル下面、シ
リンダ上面でそれぞれ囲まれた空間30が規定され、リタ
−ンばね32がこの空間30に配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、容器の口部に取付けられ、トリガ−の牽引に連動したピストンの 往復動によって、容器内の液体をシリンダに吸上げ加圧して流出させる手動式ト リガ−タイプディスペンサ−に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロンガスによるオゾン層の破壊という環境問題から、フロンガスを使用せず ピストンのポンプ操作で液体を加圧して流出させる手動式トリガ−タイプディス ペンサ−が注目されている。
【0003】 通常、この種のディスペンサ−は、液体の収納された容器の口部のおねじにボ トルキャップを螺着して着脱可能に装着されている。
【0004】 リタ−ンばねに抗したトリガ−の牽引(押し込み)に連動してピストンがシリ ンダ内を往復動し、ピストンが押し込み位置から初期位置に戻されると、シリン ダが負圧化される。すると、一次弁は開放され、二次弁は閉じられる。そして、 容器内の液体は、サクションチュ−ブ、一次弁を経てシリンダに吸い上げられる 。その後、ピストンがリタ−ンばねの偏倚力に抗して押し込まれると、シリンダ 内の液体は加圧され、加圧液は二次弁を開放して流出口から流出される。
【0005】 通常、この種のディスペンサ−では、ノズルが水平に、ノズル下方でシリンダ が斜め下方に、ディスペンサ−本体からトリガ−方向にそれぞれのばされている (たとえば、USP 第4072252 号、USP 第4480768 号)。そして、金属製の圧縮コ イルばねが、リタ−ンばねとして、シリンダに内蔵されている。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】 しかし、金属製のリタ−ンばねが、シリンダに内蔵されて液体に触れるため、 液体の種類によっては、リタ−ンばねが腐食し、流出可能な液体が制限される。
【0007】 また、リタ−ンばねの存在によって、シリンダ内でのデッドスペ−スが増え、 単位ストロ−クでの流出量が減少する。
【0008】 液体から隔離した位置にリタ−ンばねを配設すれば、リタ−ンばねは腐食せず 、デッドスペ−スはなくなる。しかしながら、公知の手動式トリガ−タイプディ スペンサ−においては、リタ−ンばねの配設位置として、液体から隔離した適切 な位置が見当たらない。
【0009】 この考案は、液体から隔離した空所を規定してリタ−ンばねを配設した手動式 トリガ−タイプディスペンサ−の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案では、ノズル、シリンダが、離反してほ ぼ平行にのばされ、ディスペンサ−本体の上縁から一対の側壁が、ノズル、シリ ンダを覆って垂れている。そして、一対の側壁、ノズル下面、シリンダ上面に囲 まれた空間を規定し、この空間にリタ−ンばねが配設されている。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0012】 図1に示すように、この考案に係る手動式トリガ−タイプディスペンサ−10は 、シリンダ12と、シリンダ内を往復動可能なピストン14と、ピストンと連動可能 なトリガ−16と、ディスペンサ−本体18とを具備し、シリンダはディスペンサ− 本体の一部として成形されている。
【0013】 ディスペンサ−本体18は、上縁から一対の側壁19の垂下した略コ字形の上半部 18U と、上半部の上縁からほぼ垂直下方にのびた円筒形の下半部18L とを備え、 下半部の左サイドで上半部の側壁間にシリンダ12が設けられている。
【0014】 シリンダ12、ピストン14、トリガ−16、ディスペンサ−本体18は、いずれも、 プラスチックから射出成形によって成形されている。
【0015】 嵌合突起付の中空の嵌合筒20が、シリンダ12の上部でシリンダとほぼ平行にデ ィスペンサ−本体上半部18U と一体に成形され、ノズル22が嵌合筒に嵌合されて いる。ノズル22は流出路23を持つ中空形状とされ、先端に二次弁用の弁座が形成 されている。ノズル先端に二次弁が設けられ、二次弁を囲んでノズルキャップ24 が、ディスペンサ−本体上半部18U に進退自在に配設されている。
【0016】 枢支孔がノズル22の左右の側壁に形成されている。トリガ−16の上端は、弾性 を生じるように二又のフォ−ク形状とされ、上端の対向する内壁から枢支ピン17 がのびている。そして、この枢支ピン17をノズル側壁の枢支孔に、トリガ−16の 弾性を利用して係合させることにより、トリガ−は、ノズル22、いいかえれば、 ディスペンサ−本体18に揺動可能に枢支されている。
【0017】 トリガ−16を枢支する構成は上記に限定されず、トリガ−をディスペンサ−本 体18に直接枢支してもよい。また、実施例では、別体のノズル22が嵌合筒20を介 在してディスペンサ−本体下半部18L に取付けられているが、ノズルをディスペ ンサ−本体下半部と一体成形してもよい。
【0018】 ボトルキャップ25が、容器28の口部29のおねじに螺着されることによって、デ ィスペンサ−本体18、つまりは、ディスペンサ−10が容器に着脱自在に装着され ている。
【0019】 この考案では、上記のように、ノズル22、シリンダ12がほぼ平行に設けられる とともに、一対の側壁19が、ノズル、シリンダを覆ってディスペンサ−本体の上 縁から垂れている。そのため、図1に加えて図2を見るとよくわかるように、左 右を一対の側壁で、上下をノズル下面、シリンダ上面でそれぞれ囲まれた空間30 が規定される。
【0020】 空間30は、シリンダ12に連通することなく形成され、液体から隔離される。そ のため、この空間30にリタ−ンばね32を配置すれば、リタ−ンばねは液体に触れ ず、リタ−ンばねの腐食を考慮する必要がない。そのため、金属製のリタ−ンば ねも使用でき、広範囲の液体の流出にディスペンサ−10が利用できる。
【0021】 また、リタ−ンばね32がシリンダ12に内蔵されないため、リタ−ンばねの存在 に起因するデッドスペ−スの発生が阻止され、単位ストロ−クでの流出量の減少 が防止される。
【0022】 シリンダ上面から延出部12a をのばせば、リタ−ンばね32のための空間30が広 く規定できる。
【0023】 図1、図2、図3(A) に示すように、実施例では、リタ−ンばね32は、プラス チックの弾性をばね力とするように弾性に富むアセタ−ル樹脂のようなプラスチ ックから成形された中空パイプ33を5個並設して構成されている。中空パイプ33 (リタ−ンばね32)は、空所30のただ一つの開口である左端から挿入、配置され 、中空パイプ33の脱落を防止するリブ16a が、トリガ−16の側壁に一体成形され ている。
【0024】 トリガ−16が牽引されると、枢支ピン17を揺動中心としてトリガ−が揺動し、 図4に示すように、トリガ−のリブ16a が中空パイプ33を押圧し変形しながら、 ピストン14を押し込み、シリンダ12内の液体を加圧する。すると、加圧液は二次 弁を開いてノズルキャップ24のオリフィスから流出される。そして、トリガ−16 の牽引力を除くと、中空ばね33の変形による弾性によって、ピストン14、トリガ −が初期位置に戻される。
【0025】 図示のような、プラスチックの中空パイプ33からリタ−ンばね32を構成すれば 、中空パイプの肉厚、直径、配列、数等を変えることによって、種々な弾性(ば ね力)のリタ−ンばねが容易に得られる。
【0026】 中空パイプ33 の形状は、図示のものに限定されず、楕円、矩形等でもよく、 また、立てた状態で並べたり、連結して配置してもよい。さらに、図4(B)、(C ) に示すように、多数の波形部を一体成形した波形プレ−ト133 や、中空パイプ の前後にT 字形の脚を一体成形したアッセンブリ−233 をリタ−ンばね32として もよい。
【0027】 リタ−ンばね32は液体に触れないため、当然に、金属製としてもよく、圧縮コ イルばねや板ばね333 (図3(D) 参照)をリタ−ンばね32としてもよい。
【0028】 従来のディスペンサ−では、一般的に、金属の圧縮コイルばねをリタ−ンばね としてシリンダに内蔵し、構成部材のうち、リタ−ンばねのみが金属製となって いる。そして、プラスチック、金属が混在するため、使用後、ディスペンサ−を 破棄するとき、ディスペンサ−を分解し、リタ−ンばねを除いた後、ディスペン サ−を溶解しており、ディスペンサ−の廃棄処分が容易に行えない。
【0029】 これに対して、この考案では、リタ−ンばねをプラスチックから成形として、 構成部材を全てプラスチック化できるため、ディスペンサ−の廃棄処分が容易に 行える。
【0030】 上述した実施例は、この考案を説明するものであり、この考案を何ら限定する ものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの考 案に含まれることはいうまでもない。
【0031】
【考案の効果】
上記のように、この考案では、ノズル、シリンダがほぼ平行に設けられるとと もに、一対の側壁が、ノズル、シリンダを覆ってディスペンサ−本体の上縁から 垂らしいる。そのため、左右を一対の側壁で、上下をノズル下面、シリンダ上面 でそれぞれ囲まれた空間が、シリンダに連通することなく規定され、この空間に リタ−ンばねを配置すれば、リタ−ンばねは液体から隔離される。従って、リタ −ンばねの腐食を考慮する必要がなく、広範囲の液体が流出できる。
【0032】 また、リタ−ンばねがシリンダに内蔵されないため、リタ−ンばねの存在に起 因するデッドスペ−スの発生が阻止され、単位ストロ−クでの流出量の減少が防 止される。
【0033】 シリンダ上面から延出部をのばすことにより、リタ−ンばねのための広い空間 が容易に確保できる。
【0034】 リタ−ンばねをプラスチックから成形すれば、構成部材を全てプラスチック化 でき、ディスペンサ−の廃棄処分が容易に行える。
【0035】 弾性に富むプラスチックの中空パイプからリタ−ンばねを構成すれば、中空パ イプの肉厚、直径、配列、数等を変えることによって、種々な弾性(ばね力)の リタ−ンばねが容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る手動式トリガ−タイ
プディスペンサ−の一部破断の側面図である。
【図2】図1の線X −X に沿ったディスペンサ−の横断
面図である。
【図3】リタ−ンばねの斜視図である。
【図4】トリガ−牽引時でのディスペンサ−の一部破断
の側面図である。
【符号の説明】
10 手動式トリガ−タイプディスペンサ− 12 シリンダ 12a シリンダ上面の延出部 14 ピストン 16 トリガ− 16a トリガ−のリブ 18 ディスペンサ−本体 18U ディスペンサ−本体の上半部 18L ディスペンサ−本体の下半部 19 ディスペンサ−の側壁 20 嵌合筒部 22 ノズル 25 ボトルキャップ 28 容器 30 空所 32 リタ−ンばね 33 中空パイプ 133 波形プレ−ト 233 アッセンブリ− 333 板ばね

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスペンサ−本体が流出されるべき液
    体の収納された容器の口部に装着され、ディスペンサ−
    本体からトリガ−方向に、ノズル、シリンダがノズルを
    上にしてのばされ、リタ−ンばねに抗して揺動可能なト
    リガ−の牽引に連動してピストンが、シリンダ内を往復
    動することにより、容器内の液体をシリンダに吸上げ、
    加圧して流出する手動式トリガ−タイプディスペンサ−
    において、ノズル、シリンダが、離反してほぼ平行にの
    ばされ、ディスペンサ−本体の上縁から一対の側壁が、
    ノズル、シリンダを覆って垂れて一対の側壁、ノズル下
    面、シリンダ上面に囲まれた空間を規定し、この空間に
    リタ−ンばねが配設されたことを特徴とする手動式トリ
    ガ−タイプディスペンサ−。
  2. 【請求項2】 延出部が、シリンダ上面に設けられてい
    る請求項1記載の手動式トリガ−タイプディスペンサ
    −。
  3. 【請求項3】 リタ−ンばねがプラスチックから成形さ
    れた請求項1または2記載の手動式トリガ−タイプディ
    スペンサ−。
  4. 【請求項4】 リタ−ンばねが、弾性に富むプラスチッ
    クからなる多数の中空パイプを並設してなり、先端の中
    空パイプを押圧可能なリブがトリガ−に成形されている
    請求項1または2記載の手動式トリガ−タイプディスペ
    ンサ−。
JP6649591U 1991-07-27 1991-07-27 手動式トリガ−タイプディスペンサ− Expired - Lifetime JP2550217Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003436A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社 サンキョウエポック 引戸の隙間防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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