JPH0596443A - 工作機械の摺動面防塵装置 - Google Patents

工作機械の摺動面防塵装置

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Publication number
JPH0596443A
JPH0596443A JP28564791A JP28564791A JPH0596443A JP H0596443 A JPH0596443 A JP H0596443A JP 28564791 A JP28564791 A JP 28564791A JP 28564791 A JP28564791 A JP 28564791A JP H0596443 A JPH0596443 A JP H0596443A
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JP
Japan
Prior art keywords
sliding surface
pressure
closed space
sliding
machine tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP28564791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Sugimoto
好昭 杉本
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mori Seiki Co Ltd filed Critical Mori Seiki Co Ltd
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Publication of JPH0596443A publication Critical patent/JPH0596443A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防塵部材の破損を目視に頼ることなく容易確
実に発見でき、摺動面を保護できる工作機械の摺動面防
塵装置を提供する。 【構成】 主軸摺動台(固定台)4の摺動面4aとサブ
主軸台(可動台)5の摺動面5bとの間に切削粉等が侵
入するのを防止する工作機械の摺動面防塵装置12を構
成する。この場合に、上記可動台5に、上記固定台4の
摺動面4aに摺接するスライドシール(防塵部材)13
を配設し、該防塵部材13と上記固定台4の摺動面4a
とで閉空間aを形成する。そしてこの閉空間aに所定圧
力の流体を供給する圧力供給源17を接続するととも
に、上記閉空間a内の圧力を検出する圧力スイッチ(圧
力検出手段)18を配設する。さらに上記検出圧力が所
定値以下になったとき上記防塵部材13が破損したと判
定するCPU(破損判定手段)21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の摺動面を切
削粉等から保護する摺動面防塵装置に関し、詳細には防
塵部材の破損を自動的に検出できるようにした装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば旋盤では、ベッド上に形成された
摺動台(固定台)上を主軸台,刃物台(可動台)が加工
軸方向に、又は該加工軸と直角方向に摺動できるように
構成されている。この可動台,固定台の摺動面間に切削
粉が侵入して可動台等が損傷すると、加工精度に悪影響
を及ぼす。従って、従来から工作機械では、切削粉等の
侵入を防止するための摺動面防塵装置を設ける場合が多
い。このような防塵装置として、従来、例えば特開平3-
79254 号公報に記載されているように、防塵部材のシー
ル面を固定台の摺動面に押圧力をもって摺接させるよう
にしたもの、あるいは特開平3-121745号公報に記載され
ているように、防塵部材のシール面に摺動方向と直交す
る方向に延びる溝部を形成し、該溝部内に潤滑油を供給
するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記防塵部材
はゴム等の弾性を有する部材で構成するのが一般的であ
り、従って比較的軟質であることから長期の使用により
破損することが考えられる。この防塵部材が破損する
と、切削粉等が摺動面に噛み込み易くなるので、定期的
に目視により上記破損の有無を検査する必要がある。し
かしながら上記破損を発見することは困難であり、特に
機械の稼働中の検査はほとんど不可能である。
【0004】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、防塵部材の破損を目視に頼ることなく容易確
実に発見でき、摺動面を保護できる工作機械の摺動面防
塵装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定台の摺動
面と可動台の摺動面との間に切削粉等が侵入するのを防
止する工作機械の摺動面防塵装置において、上記可動台
に、上記固定台の摺動面に摺接する防塵部材を配設し、
該防塵部材と上記固定台の摺動面とで閉空間を形成し、
該閉空間に所定圧力の流体を供給する圧力供給源を接続
するとともに、上記閉空間内の圧力を検出する圧力検出
手段を配設し、上記検出圧力が所定値以下になったとき
上記防塵部材が破損したと判定する破損判定手段を設け
たことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明に係る摺動面防塵装置によれば、防塵部
材が破損して閉空間内の流体が漏れ出ると該閉空間内の
圧力が低下する。そして圧力検出手段による検出圧力値
が所定値以下に低下すると破損判定手段が上記防塵部材
が破損したと判定する。従って、本発明では、防塵部材
が破損するとこれを直ちに発見でき、破損判定信号によ
り工作機械を停止して防塵部材を交換することができ、
その結果摺動面を確実に保護できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図5は本発明の一実施例による摺動面防
塵装置を説明するための図であり、図1はその構成図、
図2はスライドシール(防塵部材)部分の正面図、図
3,図4はスライドシールの使用前の状態を示す正面
図,断面図である。
【0008】図において、1は本実施例の防塵装置が採
用された旋盤であり、この旋盤1のベッド2上の一端部
にはメイン主軸台3が配設固定され、該ベッド2上に形
成された主軸摺動台4上にはサブ主軸台5が上記メイン
主軸台3と対向するように、かつ加工軸L方向に摺動可
能に配設されている。
【0009】また上記サブ主軸台5側から加工軸L方向
に見て右側には、送り台7が配設固定されており、この
送り台7上には、サブ横送り台8が上記加工軸Lと直角
方向に摺動可能に配置されている。さらにまた、上記主
軸摺動台4に隣接してこれと平行に形成された刃物摺動
台9上には、往復台10が上記加工軸L方向に摺動自在
に配置され、またこの往復台10上にはメイン横送り台
11が上記加工軸Lと直角方向に摺動自在に配置されて
いる。
【0010】そして上記主軸摺動台4の摺動面4aとサ
ブ主軸台5の摺動面5bとの間、上記往復台10とメイ
ン横送り台11との摺動面間、送り台7とサブ横送り台
8との摺動面間、及び刃物摺動台9と往復台10との摺
動面間に、それぞれ本実施例の摺動面防塵装置12が配
設されている。これらの防塵装置は何れも同様の構造で
あるので、以下、主軸摺動台4とサブ主軸台5との間の
防塵装置について説明する。
【0011】上記サブ主軸台5の加工軸L方向前,後端
面5aには、ゴム製のスライドシール(防塵部材)13
が固定ボルト14で固定されている。このスライドシー
ル13は、上記加工軸Lと直角方向に延びる略帯板状の
もので、その下部には凹溝13aが凹設されており、こ
の凹溝13aの長手方向両端部は端壁13bで閉塞され
ている。また上記スライドシール13の下縁の摺動方向
前,後壁部分は摺動面4aに摺接する前,後リップ部1
3c,13dとなっており、このようにして凹溝13
a,左,右端壁13b,前,後リップ部13c,13d
及び上記摺動面4aにより閉空間aが構成されている。
【0012】そして上記スライドシール13の凹溝13
aに連通する導入孔13eには、圧縮空気を供給する配
管15の下流端が継手16により接続されており、該配
管15の上流端は圧縮空気源17に接続されている。ま
た上記配管15の途中には、圧力スイッチ18,絞り弁
19,レギュレータ20が接続されている。
【0013】上記圧力スイッチ18は、上記閉空間a内
の圧力を検出し、この検出信号bを該旋盤1が内臓する
CPU21に出力する圧力検出手段となっている。また
上記絞り弁19は、圧縮空気の流量を絞ることにより、
前,後リップ部13c,13d等が破損して漏れが発生
した場合の圧力変動を大きくして圧力スイッチ18によ
る検出を容易にするためのものである。
【0014】上記CPU21は、上記検出信号bによる
圧力値が所定値以下になった場合、スライドシール13
部分に破損が発生したと判定し、破損判定信号cを出力
する破損判定手段となっている。この破損判定信号c
は、警報ランプ等を点灯させるための信号あるいは該旋
盤1を停止させるための信号として使用される。
【0015】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の摺動面防塵装置12のスライドシール1
3は、使用前、つまり可動台に装着される前の、従って
摺動面に摺接していない状態では、そのリップ部13
c,13dの下面が端壁13bの下面より若干下方に位
置しており(図3,図4参照)、使用中はリップ部13
c,13d及び端壁13bの下面が摺動面に密接し、こ
れにより圧力漏れの無い閉空間aが形成される。そして
この閉空間a内に所定圧力でもって圧縮空気が供給され
ており、この圧力が圧力スイッチ18によって検出さ
れ、該検出値がCPU21に供給されている。
【0016】このような場合に、スライドシール13の
リップ部13c等が破損すると、閉空間a内の圧縮空気
が外方に漏れ出す。そし圧力スイッチ18の検出値が所
定圧力以下になると、上記CPU21が破損判定信号c
を出力し、これにより警報ランプの点灯等によりスライ
ドシール13の破損が発見されることとなる。
【0017】このように本実施例では、スライドシール
13と摺動面とで形成された閉空間a内に所定圧力の流
体を供給し、この圧力の検出値が所定値以下になったと
きスライドシール13が破損したと判定するようにした
ので、スライドシール13の目視による定期検査が不要
となり、かつ旋盤1の稼働中であってもスライドシール
13の破損を確実に発見できる。
【0018】また上記破損判定信号cにより該旋盤1を
停止させるように構成することもでき、このようにした
場合は、スライドシール13の破損と同時に旋盤1を停
止させることができるから、摺動面間の切削粉等の噛み
込みを略完全に防止でき、摺動面をより確実に保護でき
る。
【0019】なお、上記実施例では、摺動面が水平にな
っている場合を示したが、本発明は図6に示すように、
摺動面が水平面24aと垂直面24bとで構成されてい
る場合も勿論適用できる。この場合はスライドシール2
3を上記水平面24a,垂直面24bに対応した形状に
するとともに、その閉空間aに圧縮空気供給用配管15
を接続する。なお、図中図2と同一符号は同一又は相当
部分を示す。この変形例においても上記実施例と同様の
効果が得られる。また上記実施例では、圧縮空気を閉空
間aに供給するようにしたが、勿論別の気体を使用する
こともでき、また潤滑油等の液体を所定圧力になるよう
に供給することもできる。また上記実施例では、旋盤の
摺動面に本発明を適用した場合を説明したが、本発明は
他の工作機械の摺動面にも勿論適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係る工作機械の摺
動面防塵装置によれば、防塵部材と摺動面とで形成され
た閉空間内の流体圧力を検出し、該検出圧力値によって
防塵部材の破損を判定するようにしたので、防塵部材の
目視による定期検査を不要にしながら防塵部材の破損を
容易確実に発見でき、摺動面をより確実に保護できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による旋盤の摺動面防塵装置
を示す構成図である。
【図2】上記実施例のスライドシール部分の正面図であ
る。
【図3】上記実施例のスライドシール部分の使用前の状
態を示す正面図である。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】上記実施例装置が採用された旋盤の平面構成図
である。
【図6】上記実施例の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 旋盤(工作機械) 4 主軸摺動台(固定台) 4a 固定台の摺動面 5 サブ主軸台(可動台) 5b 可動台の摺動面 12 摺動面防塵装置 13 スライドシール(防塵部材) 17 圧縮空気源(圧力供給源) 18 圧力スイッチ(圧力検出手段) 21 CPU(破損判定手段) a 閉空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定台の摺動面と可動台の摺動面との間
    に切削粉等が侵入するのを防止する工作機械の摺動面防
    塵装置において、上記可動台に、上記固定台の摺動面に
    摺接する防塵部材を配設し、該防塵部材と上記固定台の
    摺動面とで閉空間を形成し、該閉空間に所定圧力の流体
    を供給する圧力供給源を接続するとともに、上記閉空間
    内の圧力を検出する圧力検出手段を配設し、検出圧力が
    所定値以下になったとき上記防塵部材が破損したと判定
    する破損判定手段を設けたことを特徴とする工作機械の
    摺動面防塵装置。
JP28564791A 1991-10-04 1991-10-04 工作機械の摺動面防塵装置 Pending JPH0596443A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559271B2 (en) 2005-11-22 2009-07-14 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Working machine

Cited By (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010220