JPH0596306A - 継目無金属管の製造方法 - Google Patents
継目無金属管の製造方法Info
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- JPH0596306A JPH0596306A JP28404991A JP28404991A JPH0596306A JP H0596306 A JPH0596306 A JP H0596306A JP 28404991 A JP28404991 A JP 28404991A JP 28404991 A JP28404991 A JP 28404991A JP H0596306 A JPH0596306 A JP H0596306A
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- JP
- Japan
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- pipe
- extrusion
- outer diameter
- tube
- extruded
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 押出管をストレッチレデューサにより外径絞
り圧延して得られる継目無金属管の両管端部の厚肉化を
防ぐ。 【構成】 押出しに使用するマンドレル60の両端部に
テーパ部62および64を設ける。テーパ部62および
64は、端面へ向かうに連れて外径が所定外径より徐々
に大きくされている。テーパ部62および64により押
出管81の両管端部を減肉し、これで、ストレッチレデ
ューサによる外径絞り圧延での両管端部の増肉を吸収す
る。
り圧延して得られる継目無金属管の両管端部の厚肉化を
防ぐ。 【構成】 押出しに使用するマンドレル60の両端部に
テーパ部62および64を設ける。テーパ部62および
64は、端面へ向かうに連れて外径が所定外径より徐々
に大きくされている。テーパ部62および64により押
出管81の両管端部を減肉し、これで、ストレッチレデ
ューサによる外径絞り圧延での両管端部の増肉を吸収す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出しによって得た金
属管をストレッチレデューサにかけて製品寸法に仕上げ
る継目無金属管の製造方法に関する。
属管をストレッチレデューサにかけて製品寸法に仕上げ
る継目無金属管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ユジーン・セジュルネ法に代表される押
出し製管法は、ステンレス鋼、高合金鋼といった難加工
性材料の製管に適する反面、多種多様な寸法の金属管
や、小径かつ薄肉の金属管の製造には適さない。すなわ
ち、押出管の横断面寸法は、ダイスの内径とマンドレル
の外径で決定されるので、多種多様な寸法の金属管を製
造するには、各寸法に対応する多種類の工具が必要にな
るため、工具コストが嵩み、また、小径かつ薄肉の金属
管を製造するには、押出比が大きくなって工具への負荷
を大きくするため、工具の変形を招いたり、押出荷重が
プレス容量を上回ることにより、押出そのものを不可能
にする場合があるからである。
出し製管法は、ステンレス鋼、高合金鋼といった難加工
性材料の製管に適する反面、多種多様な寸法の金属管
や、小径かつ薄肉の金属管の製造には適さない。すなわ
ち、押出管の横断面寸法は、ダイスの内径とマンドレル
の外径で決定されるので、多種多様な寸法の金属管を製
造するには、各寸法に対応する多種類の工具が必要にな
るため、工具コストが嵩み、また、小径かつ薄肉の金属
管を製造するには、押出比が大きくなって工具への負荷
を大きくするため、工具の変形を招いたり、押出荷重が
プレス容量を上回ることにより、押出そのものを不可能
にする場合があるからである。
【0003】このような問題を解決するために、押出プ
レスの後にストレッチレデューサを設置して、押出管を
絞り圧延することが考えられる。ストレッチレデューサ
は、図5に示すように、8乃至24基のスタンド1,1
…から構成されており、各スタンド1は、略半円状の孔
型を有する2乃至3個(図示例は3個)のロール2が、
金属管3の通過するパスライン回りに等角度(3ロール
の場合は120度)で配された構成となっている。一般
に、1基の孔型ロールスタンドで管の外径を絞ると、外
径減少率に応じて肉厚増加を生じるので、ストレッチレ
デューサでは、主としてロール回転数を下流側スタンド
ほど高めて、圧延中に各スタンド間で管に引張力を作用
させることにより、肉厚の増大を抑える工夫がなされて
いる。
レスの後にストレッチレデューサを設置して、押出管を
絞り圧延することが考えられる。ストレッチレデューサ
は、図5に示すように、8乃至24基のスタンド1,1
…から構成されており、各スタンド1は、略半円状の孔
型を有する2乃至3個(図示例は3個)のロール2が、
金属管3の通過するパスライン回りに等角度(3ロール
の場合は120度)で配された構成となっている。一般
に、1基の孔型ロールスタンドで管の外径を絞ると、外
径減少率に応じて肉厚増加を生じるので、ストレッチレ
デューサでは、主としてロール回転数を下流側スタンド
ほど高めて、圧延中に各スタンド間で管に引張力を作用
させることにより、肉厚の増大を抑える工夫がなされて
いる。
【0004】このようなストレッチレデューサを押出プ
レスの後に設置して、押出管の外径を絞ることにより、
特定寸法の押出管から種々の外径の金属管を得ることが
でき、押出プレスでは、最終製品の肉厚さえ確保すれば
よいことになる。従って、準備すべき工具の種類を大幅
に減らすことができる。また、同一寸法の製品を対象と
する場合に押出プレスでの押出比を押出プレス単独の場
合よりも低減させることが可能となるため、小径かつ薄
肉管の製造も容易となる。更に、加工度の一部が高能率
な圧延にシフトされることにより、製造プロセス全体と
しての能率向上も図られる。これらの結果、難加工性材
料も、極めて経済的に製管される。
レスの後に設置して、押出管の外径を絞ることにより、
特定寸法の押出管から種々の外径の金属管を得ることが
でき、押出プレスでは、最終製品の肉厚さえ確保すれば
よいことになる。従って、準備すべき工具の種類を大幅
に減らすことができる。また、同一寸法の製品を対象と
する場合に押出プレスでの押出比を押出プレス単独の場
合よりも低減させることが可能となるため、小径かつ薄
肉管の製造も容易となる。更に、加工度の一部が高能率
な圧延にシフトされることにより、製造プロセス全体と
しての能率向上も図られる。これらの結果、難加工性材
料も、極めて経済的に製管される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストレ
ッチレデューサによる絞り圧延では、噛み込み時や尻抜
け時のように管が全スタンドに噛み込まれない過渡期に
おいては、管に作用する引張力が減少する。そのため、
圧延後の管の両端付近は、他の部分よりも厚肉となる。
その結果、最終製品の両管端部が公差外れとなり、切り
捨て対象となるため、歩留り低下を招く。この絞り圧延
での厚肉化は、押出管を対象する場合も例外でなく、特
に、この場合は、押出しでも押し残しによる歩留り低下
が避けられないこと、押出し素材として難加工性の高価
な材料が多く使用されることなどから、厚肉化による歩
留り低下は、とりわけ大きな負担となり、本プロセス普
及の大きな障害となることは明らかである。
ッチレデューサによる絞り圧延では、噛み込み時や尻抜
け時のように管が全スタンドに噛み込まれない過渡期に
おいては、管に作用する引張力が減少する。そのため、
圧延後の管の両端付近は、他の部分よりも厚肉となる。
その結果、最終製品の両管端部が公差外れとなり、切り
捨て対象となるため、歩留り低下を招く。この絞り圧延
での厚肉化は、押出管を対象する場合も例外でなく、特
に、この場合は、押出しでも押し残しによる歩留り低下
が避けられないこと、押出し素材として難加工性の高価
な材料が多く使用されることなどから、厚肉化による歩
留り低下は、とりわけ大きな負担となり、本プロセス普
及の大きな障害となることは明らかである。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、押出管をストレッチレデューサにより絞り圧延し
て、なおかつ製品両管端部の厚肉化を防ぐ継目無金属管
の製造方法を提供することを目的とする。
で、押出管をストレッチレデューサにより絞り圧延し
て、なおかつ製品両管端部の厚肉化を防ぐ継目無金属管
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の継目無金属管の
製造方法は、中空の金属素材を押出しによって押出管と
した後に、その押出管をストレッチレデューサによって
製品外径まで絞り圧延する継目無金属管の製造方法であ
って、ストレッチレデューサによる絞り圧延で生じる両
管端部分の厚肉化を相殺するべく、押出しに使用するマ
ンドレルの両端部近傍に外径が端面に向かって徐々に増
大するテーパー部を設けて、押出管の両管端部を薄肉化
することを特徴とする。
製造方法は、中空の金属素材を押出しによって押出管と
した後に、その押出管をストレッチレデューサによって
製品外径まで絞り圧延する継目無金属管の製造方法であ
って、ストレッチレデューサによる絞り圧延で生じる両
管端部分の厚肉化を相殺するべく、押出しに使用するマ
ンドレルの両端部近傍に外径が端面に向かって徐々に増
大するテーパー部を設けて、押出管の両管端部を薄肉化
することを特徴とする。
【0008】
【作用】押出管の薄肉化された両管端部が、ストレッチ
レデューサによる絞り圧延において増肉されることによ
り、製品管は全長にわたって均一な肉厚とされる。
レデューサによる絞り圧延において増肉されることによ
り、製品管は全長にわたって均一な肉厚とされる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は押出工程の初期を示す縦断側面図、図2は
押出工程の中期を示す縦断側面図、図3は押出工程の後
期を示す縦断側面図である。
する。図1は押出工程の初期を示す縦断側面図、図2は
押出工程の中期を示す縦断側面図、図3は押出工程の後
期を示す縦断側面図である。
【0010】10は押出しに使用するダイス、20はダ
イホルダ、21はダイバッカー、30はコンテナ、40
はダミーブロック、50はステム、60はマンドレル、
70はマンドレル60を支持するロッド、80は素材と
しての中空ビレット、90は潤滑用のガラスディスクで
ある。
イホルダ、21はダイバッカー、30はコンテナ、40
はダミーブロック、50はステム、60はマンドレル、
70はマンドレル60を支持するロッド、80は素材と
しての中空ビレット、90は潤滑用のガラスディスクで
ある。
【0011】ダイス10は、コンテナ30の押出方向前
面側に固定され、コンテナ30の側から順番にアプロー
チ部11、ベアリング部12、逃げ部13を有する。
面側に固定され、コンテナ30の側から順番にアプロー
チ部11、ベアリング部12、逃げ部13を有する。
【0012】マンドレル60は、先端部および終端部
に、中間の所定外径部63より外径が大きい大径部61
および65を有する。先端大径部61と所定外径部63
との間には、先端へ向かって外径が漸増する先端テーパ
部62が設けられており、所定外径部63と後端大径部
65との間には、終端へ向かって外径が漸増する終端テ
ープ部64が設けられている。先端テーパ部62の始点
Ma から終端大径部65の終点Me までの長さは、ダイ
ス10の逃げ部13を除く厚みと、中空ビレット80の
長さと、ガラスディスク90の厚みの合計に大略一致し
ている。
に、中間の所定外径部63より外径が大きい大径部61
および65を有する。先端大径部61と所定外径部63
との間には、先端へ向かって外径が漸増する先端テーパ
部62が設けられており、所定外径部63と後端大径部
65との間には、終端へ向かって外径が漸増する終端テ
ープ部64が設けられている。先端テーパ部62の始点
Ma から終端大径部65の終点Me までの長さは、ダイ
ス10の逃げ部13を除く厚みと、中空ビレット80の
長さと、ガラスディスク90の厚みの合計に大略一致し
ている。
【0013】押出しの際には、まず、コンテナ30の内
部にガラスディスク90と、加熱された中空ビレット8
0とを装入する。次いで、マンドレル60を挿入し、更
に、コンテナ30内にダミーブロック40を介してステ
ム50を押し込み、ステム50およびマンドレル60を
同期して前進させる。この前進により、まず、コンテナ
30内に中空ビレット80が充満し、このアプセットの
後、ダイス10とマンドレル60との間から管81が押
し出される。アプセット終了時点、即ち押出開始時点に
おいては、ダイス10のベアリング部終点Db にマンド
レル60の先端テーパ部始点Ma がほぼ一致される。
部にガラスディスク90と、加熱された中空ビレット8
0とを装入する。次いで、マンドレル60を挿入し、更
に、コンテナ30内にダミーブロック40を介してステ
ム50を押し込み、ステム50およびマンドレル60を
同期して前進させる。この前進により、まず、コンテナ
30内に中空ビレット80が充満し、このアプセットの
後、ダイス10とマンドレル60との間から管81が押
し出される。アプセット終了時点、即ち押出開始時点に
おいては、ダイス10のベアリング部終点Db にマンド
レル60の先端テーパ部始点Ma がほぼ一致される。
【0014】これにより、押出初期においては、ダイス
10と先端テーパ部62との間から管81が押し出され
る。従って、管81の先端部は、先端で最も薄く、先端
から離れるに連れて徐々に厚くなり、ダイス10のベア
リング部12内を先端テーパ部62が通過し終えた時点
で所定肉厚となる。なお、この先端部は、先端大径部6
1を通過するので、内径は、先端大径部61の外径に対
応する一定の寸法となる。
10と先端テーパ部62との間から管81が押し出され
る。従って、管81の先端部は、先端で最も薄く、先端
から離れるに連れて徐々に厚くなり、ダイス10のベア
リング部12内を先端テーパ部62が通過し終えた時点
で所定肉厚となる。なお、この先端部は、先端大径部6
1を通過するので、内径は、先端大径部61の外径に対
応する一定の寸法となる。
【0015】ダイス10のベアリング部12内を先端テ
ーパ部62が通過すると、所定外径部63による正規の
押出しが開始される。この押出しは、ベアリング部12
内に後端テーパ部64が進入し始めるまで続き、この間
に得られる管81は所定肉厚となる。なお、この間も、
管81は先端大径部61で押し拡げられるので、内径は
一定に維持される。
ーパ部62が通過すると、所定外径部63による正規の
押出しが開始される。この押出しは、ベアリング部12
内に後端テーパ部64が進入し始めるまで続き、この間
に得られる管81は所定肉厚となる。なお、この間も、
管81は先端大径部61で押し拡げられるので、内径は
一定に維持される。
【0016】ベアリング部12内に後端テーパ部64が
進入すると、押し出される管81は再び徐々に薄肉とな
る。従って、押出終期に得られる管81の終端部は、そ
の端面に向かって徐々に薄肉となる。この終端部も、先
端大径部61を通過することにより、内径が一定とされ
る。
進入すると、押し出される管81は再び徐々に薄肉とな
る。従って、押出終期に得られる管81の終端部は、そ
の端面に向かって徐々に薄肉となる。この終端部も、先
端大径部61を通過することにより、内径が一定とされ
る。
【0017】かくして、先端部および終端部が各端面に
向かってテーパ状に薄肉化された押出管81が得られ
る。そして、その押出管81が、ストレッチレデューサ
にかけられて、所定の外径に仕上げられる。
向かってテーパ状に薄肉化された押出管81が得られ
る。そして、その押出管81が、ストレッチレデューサ
にかけられて、所定の外径に仕上げられる。
【0018】ここで、マンドレル60の各部寸法につい
て説明する。
て説明する。
【0019】所定外径部63の外径dc は、ダイス10
のベアリング部内径をdo 、最終製品の目標肉厚をtと
すれば、dc ≒do −2tとなり、正確には、押出管8
1の冷却による熱収縮、外径絞り圧延における肉厚変化
等を考慮して決められる。テーパ部62および64の寸
法については、外径絞り圧延で両管端部に生じる厚肉化
を相殺するのに必要な薄肉部が押出管81の両管端部に
形成されるように決められ、先端テーパ部始点Ma の外
径da および終端テーパ部終点Md の外径de は、外径
絞り圧延における両管端増肉部の最大肉厚をそれぞれt
1 ,t2 として、da ≒dc +2(t1 −t)、de ≒
dc +2(t2 −t)とされる。テーパ部62および6
4の各長さLb ,Ld については、外径絞り圧延におけ
る両管端増肉部の長さをL1 ,L2 、また、押出比をρ
1 、外径絞り圧延での延伸比(圧延前後の管断面類比)
をρ2 として、Lb ≒L1 /(ρ1 ・ρ2 )、Ld ≒L
2 /(ρ1 ・ρ2 )とされる。ただし、押出初期および
後期には、押出管の肉厚が減少されるので、厳密には押
出比が変化し、この変化を考慮する必要がある。
のベアリング部内径をdo 、最終製品の目標肉厚をtと
すれば、dc ≒do −2tとなり、正確には、押出管8
1の冷却による熱収縮、外径絞り圧延における肉厚変化
等を考慮して決められる。テーパ部62および64の寸
法については、外径絞り圧延で両管端部に生じる厚肉化
を相殺するのに必要な薄肉部が押出管81の両管端部に
形成されるように決められ、先端テーパ部始点Ma の外
径da および終端テーパ部終点Md の外径de は、外径
絞り圧延における両管端増肉部の最大肉厚をそれぞれt
1 ,t2 として、da ≒dc +2(t1 −t)、de ≒
dc +2(t2 −t)とされる。テーパ部62および6
4の各長さLb ,Ld については、外径絞り圧延におけ
る両管端増肉部の長さをL1 ,L2 、また、押出比をρ
1 、外径絞り圧延での延伸比(圧延前後の管断面類比)
をρ2 として、Lb ≒L1 /(ρ1 ・ρ2 )、Ld ≒L
2 /(ρ1 ・ρ2 )とされる。ただし、押出初期および
後期には、押出管の肉厚が減少されるので、厳密には押
出比が変化し、この変化を考慮する必要がある。
【0020】このようなマンドレル60を使用して得ら
れた押出管81は、ストレッチレデューサによる外径絞
り圧延において、両管端部が増肉されるが、その増肉が
両管端部の薄肉化により吸収され、全長にわたって均一
な肉厚の製品管とされる。従って、製品管の両管端部に
公差外れは生じず、その切り捨てによる歩留り低下が防
止される。なお、押出管81には、必要に応じて外径絞
り圧延の前に加熱が行われる。
れた押出管81は、ストレッチレデューサによる外径絞
り圧延において、両管端部が増肉されるが、その増肉が
両管端部の薄肉化により吸収され、全長にわたって均一
な肉厚の製品管とされる。従って、製品管の両管端部に
公差外れは生じず、その切り捨てによる歩留り低下が防
止される。なお、押出管81には、必要に応じて外径絞
り圧延の前に加熱が行われる。
【0021】次に、本発明の実施結果について説明す
る。
る。
【0022】外径315mm、内径30mm、長さ10
00mmのSUS304からなる中空ビレットを加熱
し、竪プレスによって外径330mm、内径150m
m、長さ約1140mmのホロービレットとした後、こ
れを目標外径158mm、目標肉厚6mmで、長さ26.
4mの管に押出し、更に、その押出管を1000℃に再
加熱してストレッチレデューサにより目標外径73mm
で絞り圧延して長さ60mの製品管に仕上げた。
00mmのSUS304からなる中空ビレットを加熱
し、竪プレスによって外径330mm、内径150m
m、長さ約1140mmのホロービレットとした後、こ
れを目標外径158mm、目標肉厚6mmで、長さ26.
4mの管に押出し、更に、その押出管を1000℃に再
加熱してストレッチレデューサにより目標外径73mm
で絞り圧延して長さ60mの製品管に仕上げた。
【0023】押出しに使用したダイスのベアリング部内
径dO は158mm、マンドレルの寸法は、La =11
0mm、Lb =47mm、Lc =1060mm、Ld =
38mm、Le =45mm、da =151mm、dc =
146mm、de =151mmとした。比較のために、
外径一定のマンドレル(外径146mm×長さ1300
mm)も使用した。
径dO は158mm、マンドレルの寸法は、La =11
0mm、Lb =47mm、Lc =1060mm、Ld =
38mm、Le =45mm、da =151mm、dc =
146mm、de =151mmとした。比較のために、
外径一定のマンドレル(外径146mm×長さ1300
mm)も使用した。
【0024】それぞれのマンドレルにつき、各5本の製
管を行い、冷却後、各管の両端部3mの部分に対して肉
厚測定を実施した。そして、公差を目標肉厚6mmの±
10%として、公差はずれとなる長さの総和を求めたと
ころ、比較用の全長同一外径のマンドレルを使用した場
合は平均で1.9mであったが、本発明実施の場合は、公
差はずれの部分は認められなかった。図4に調査結果の
一例を示す。比較例では製品管の両管端にそれぞれ1m
ほどの公差はずれの部分が生じているが、本発明例で
は、製品管の全長にわたって肉厚が公差内に収まってい
る。
管を行い、冷却後、各管の両端部3mの部分に対して肉
厚測定を実施した。そして、公差を目標肉厚6mmの±
10%として、公差はずれとなる長さの総和を求めたと
ころ、比較用の全長同一外径のマンドレルを使用した場
合は平均で1.9mであったが、本発明実施の場合は、公
差はずれの部分は認められなかった。図4に調査結果の
一例を示す。比較例では製品管の両管端にそれぞれ1m
ほどの公差はずれの部分が生じているが、本発明例で
は、製品管の全長にわたって肉厚が公差内に収まってい
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の継目無金属管の製造方法は、押出しによって得た金属
管をストレッチレデューサにかけて製品寸法に仕上げる
プロセスで問題となる製品両管端部の厚肉化を防ぎ、製
品の全長にわたって目標肉厚を確保し得る。従って、両
管端部の切り捨てがなくなり、歩留りが改善されること
により、本プロセス普及に貢献する。
の継目無金属管の製造方法は、押出しによって得た金属
管をストレッチレデューサにかけて製品寸法に仕上げる
プロセスで問題となる製品両管端部の厚肉化を防ぎ、製
品の全長にわたって目標肉厚を確保し得る。従って、両
管端部の切り捨てがなくなり、歩留りが改善されること
により、本プロセス普及に貢献する。
【図1】本発明法における押出し工程初期を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図2】本発明法における押出し工程中期を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図3】本発明法における押出し工程終期を示す縦断面
図である。
図である。
【図4】製品両管端部の管軸方向の肉厚分布を本発明法
と比較法とについて示すグラフである。
と比較法とについて示すグラフである。
【図5】ストレッチレデューサの斜視図である。
10 ダイス 60 マンドレル 62,64 テーパ部 80 中空ビレット 81 押出管
Claims (1)
- 【請求項1】 中空の金属素材を押出しによって押出管
とした後に、その押出管をストレッチレデューサによっ
て製品外径まで絞り圧延する継目無金属管の製造方法で
あって、ストレッチレデューサによる絞り圧延で生じる
両管端部分の厚肉化を相殺するべく、押出しに使用する
マンドレルの両端部近傍に外径が端面に向かって徐々に
増大するテーパー部を設けて、押出管の両管端部を薄肉
化することを特徴とする継目無金属管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28404991A JPH0596306A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 継目無金属管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28404991A JPH0596306A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 継目無金属管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596306A true JPH0596306A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17673631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28404991A Pending JPH0596306A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 継目無金属管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596306A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015110242A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-06-18 | 新日鐵住金株式会社 | 前方押出加工方法、中空部材の製造方法及び前方押出加工装置 |
CN116890033A (zh) * | 2023-09-11 | 2023-10-17 | 江苏常宝钢管股份有限公司 | 一种管材制备方法 |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP28404991A patent/JPH0596306A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015110242A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-06-18 | 新日鐵住金株式会社 | 前方押出加工方法、中空部材の製造方法及び前方押出加工装置 |
CN116890033A (zh) * | 2023-09-11 | 2023-10-17 | 江苏常宝钢管股份有限公司 | 一种管材制备方法 |
CN116890033B (zh) * | 2023-09-11 | 2023-12-19 | 江苏常宝钢管股份有限公司 | 一种管材制备方法 |
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