JPH0596156A - 冷蔵庫用脱臭装置 - Google Patents

冷蔵庫用脱臭装置

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JPH0596156A
JPH0596156A JP3256241A JP25624191A JPH0596156A JP H0596156 A JPH0596156 A JP H0596156A JP 3256241 A JP3256241 A JP 3256241A JP 25624191 A JP25624191 A JP 25624191A JP H0596156 A JPH0596156 A JP H0596156A
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JP
Japan
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zeolite
refrigerator
coating layer
odor
catalyst
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Application number
JP3256241A
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English (en)
Inventor
Kunio Kimura
邦夫 木村
Yukiyoshi Ono
之良 小野
Hidenobu Wakita
英延 脇田
Yasue Yamade
恭枝 山出
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷蔵庫用脱臭装置の組成と構成を提供し、簡
単な構成で冷蔵庫の悪臭や熟成を促進する有害ガスの除
去をはかることを目的とする。 【構成】 本発明の冷蔵庫用脱臭装置は、ゼオライトあ
るいはゼオライトと貴金属触媒を脱臭剤主成分とし、触
媒を含まない場合は、霜取ヒータなどの熱源近傍に脱臭
剤を設置し、脱着した臭気成分を解凍された水分に吸着
させ、触媒を含む場合は加熱により吸着物質を分解する
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷蔵庫脱臭装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、活性炭を室内に配置して、ガス状
の悪臭物質を吸着して脱臭する方法が、おもに用いられ
てきた。また最近、オゾン発生機能を持たせた機器を室
内に配置して悪臭成分をオゾンガスによって酸化分解す
る方法もとられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの悪臭物質は、
おもにアンモニア、脂肪酸、不飽和炭化水素類、メルカ
プタンなどの含硫黄有機化合物、含窒素有機化合物など
で、生活する人間の汗等の生理作用や、食品類の分解に
よって発生するものである。従来の活性炭による吸着で
は、臭気成分種によって吸着能力にバラツキがあるこ
と、および吸着能力に限界があり、また雰囲気中の水分
が悪臭ガス吸着の妨げになったりするために定期的に活
性炭を交換する必要があること等の問題点がある。また
オゾンによる臭気分解方法は、分解脱臭に最適なオゾン
発生濃度を制御するために、特別な装置を備えなければ
ならないことや、オゾンによって分解が困難な臭気成分
種があること、オゾン発生器に寿命があることなどが問
題点としてある。
【0004】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたものであり、簡単な構成で冷蔵庫内の臭気
や有害ガスを完全にかつ長寿命で除去する機能を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の脱臭装置は、脱
臭剤の組成およびその構成に特徴を有する。すなわち、
冷蔵庫の脱臭剤としてゼオライトを用いることを特徴と
する。必要に応じ無機質結合剤を含むことを特徴とす
る。また、ゼオライトと無機質結合剤と貴金属触媒とか
らなる冷蔵庫の脱臭剤の組成であり、いったん吸着した
悪臭成分を加熱により触媒で再生可能にすることを特徴
とする。さらに、冷蔵庫用霜取ヒ−タの表面に脱臭剤の
形成している点に特徴を有する。
【0006】
【作用】本発明において、冷蔵庫内の臭気成分をゼオラ
イトにより吸着除去する。冷蔵庫内の悪臭成分として
は、野菜や果物の腐敗臭の代表的な臭気成分であるメチ
ルメルカプタン、魚や肉の悪臭成分であるトリメチルア
ミン、発酵食品などより発生する脂肪酸類に分類され
る。ゼオライトは、これらの臭気成分に対して、これま
でに知られている活性炭に比較し優れた吸着能を有す
る。さらに、ゼオライトの大きな特徴として野菜や果物
の熟成に大きな影響を及ぼすエチレンを選択的に吸着す
ることである。エチレンはりんごなどから発生し、熟成
を持つので他の果物と混在させた場合、早く腐敗が始ま
るといった逆効果をもたらすことになる。したがって、
冷蔵庫用の脱臭剤としてゼオライトを用いることは、単
に脱臭効果をもたらすだけではなく、腐敗を抑制すると
いった効果を合わせ持つことができる。
【0007】ゼオライトと貴金属触媒を共存させゼオラ
イトの吸着能力を再生する。すなわち、脱臭部材を発熱
体や温風等の加熱手段により加熱することにより、貴金
属などの触媒物質を活性化し、被覆層中のゼオライト吸
着した臭気成分および触媒体近傍の臭気成分を、触媒作
用により、酸化分解して、無臭成分とする。前記加熱手
段により加熱されたゼオライトは、吸着した臭気成分が
除去されるため、再び吸着能力を回復し、加熱手段によ
る加熱を停止後に、臭気成分の吸着を再び行うことがで
きる。このように、非加熱時のゼオライトよる臭気成分
の吸着と、加熱時のゼオライトの加熱再生および臭気成
分の触媒分解を、交互に繰り返すことにより、長期間に
渡って、触媒体周囲の温度を余り上昇させずに悪臭を連
続的に除去することができる。
【0008】冷蔵庫用脱臭部材を霜取ヒータの近傍に位
置させ、加熱により脱着したガスを除霜により生じた水
に吸収させる。すなわち、冷蔵庫用の脱臭剤を霜取ヒー
タの近傍に位置させることにより、解凍された水に吸収
させて屋外に排出させるものである。代表的な臭気成分
であるメチルメルカプタン、トリメチルアミン、脂肪酸
類は、濃度が高い場合は、水に対する溶解度は小さい
が、臭気成分としての濃度(ppmオーダー)では、水
に対して充分に溶解する。
【0009】
【実施例】本発明に用いるゼオライトについて述べる。
ゼオライトは、別名沸石とも呼ばれる含水アルミノケイ
酸塩の結晶である。この結晶は3次元的な網目構造を有
しておりこの構造の中にNa,Caなどのアルカリやアルカ
リ土類金属が存在している。これらの金属イオンは他の
金属イオンと置換したり、空洞に他の水や臭気成分を選
択的に吸着する機能を有していることが特徴である。ゼ
オライトは、天然石としてしても存在するが人工的に合
成することも可能である。本発明では、こうした天然石
や合成されたゼオライトのどちらを用いることも可能で
ある。天然石は吸着能力が合成されたものより劣るが、
コスト的に安価なので多量に用いることが可能なこと、
石であるのでカッティングすることにより任意の成型体
や粒状に添加剤を加えることなしに成型できる利点があ
る。一方、合成品は、天然品に比較しコストが高いもの
の、吸着能力に優れるものを選択が可能なこと、また少
量で効果が発揮できることから、基材に塗布することに
よって被覆が可能であるとといった利点を有する。合成
ゼオライトには、その結晶構造から、A,X,Y,L形
が知られているが、本発明ではこれらのいずれをも使用
することができる。中でもA形で銅イオンを交換した銅
含有ゼオライトが特に吸着性能に優れるので望ましい。
【0010】合成ゼオライトを基材表面に被覆する場合
は、20〜80wt%にあることが望ましい。20wt
%以下で無機質結合剤が多い場合は、吸着するゼオライ
トが少なくなり本来の吸着機能を発揮できない。また8
0wt%より多く、無機質結合剤が少ない場合は、塗膜
に亀裂がはいり、被覆膜として基材に担持することが困
難となる。したがって、ゼオライトを基材表面に担持す
る場合は20〜80wt%にあることが望ましい。
【0011】無機質結合剤はアルミナ、シリカを含むも
のであるが、 特にシリカを含むことが望ましい。シリ
カを被覆層に含むことにより、石英菅や、ガラス基材へ
の被覆層の密着性を強固にすることができる。本発明の
シリカの含有量は被覆層中に10〜40wt%であること
が望ましい。シリカの含有量が40wt%を超えると触媒
被覆層に亀裂が入りやすくなり密着性低下を招きやすい
こと、吸着能を有するゼオライトの含量が低下すること
などより40wt%以下が望ましい。また10wt%未満
ではシリカの充分な密着特性向上効果が得られない。本
発明のシリカとは、二酸化ケイ素であるが、ケイ酸を代
わりに用いてもよい。
【0012】以上に述べた組成、すなわち、ゼオライト
単独、もしくはゼオライトに無機質結合剤を添加した系
で構成されることを特徴とする。ゼオライトはこのまま
成型体として、従来の活性炭などの脱臭剤のように冷蔵
庫の庫内に設置することができる。このままでも従来の
活性炭などよりは優れた脱臭剤として作用するだけでは
なく、エチレンの選択的な吸着剤として作用するが、以
下に述べる組成、構成法にすることにより、再生可能な
脱臭剤として使用することが可能である。
【0013】まず第1は上述した組成、ゼオライトおよ
びゼオライトに無機質結合剤を添加した系に、貴金属よ
りなる触媒を添加することを特徴とするものである。貴
金属触媒はPt,Pd,Rh,Ru,Irなどより構成
されこれらの貴金属は単独で、あるいは複合的に用いる
ことは任意である。こうした構成にし、霜取ヒータなど
の熱源の近傍に設置することにより、ゼオライトからな
る冷蔵庫用脱臭剤は、貴金属触媒で浄化することが可能
で再生可能となり半永久的に使用可能となる。
【0014】これまでに知られている冷蔵庫用脱臭剤は
活性炭のように吸着が飽和に達した場合は廃棄するのが
一般的であった。本発明の構成法は、こうした従来の吸
着剤であっても使い捨てをすることなしに再生可能とす
ることを提案するものである。すなわち、冷蔵庫用脱臭
剤を、霜取ヒータの近傍に位置させ脱着させると共に、
脱着した臭気成分を解凍によって生じた水分に吸収させ
ることを特徴とする。こうした構成を採用することによ
り、従来は、使い捨てであった冷蔵庫用脱臭剤を半永久
的に使用させることが可能となる。
【0015】吸着剤の添加物として活性アルミナを用い
ることができる。活性アルミナは、β−,γ−,δ−,
θ−,η−,ρ−,χ−アルミナ等の準安定アルミナを
用いることができる。触媒被覆層に酸化セリウムを含む
ことことが望ましい。酸化セリウム、酸化バリウム、酸
化チタンを含む炭化水素化合物に対する触媒酸化分解活
性を向上することが出来る。
【0016】被覆層の比表面積は、10m2/g以上で
あることが望ましい。これは、触媒被覆層の比表面積の
増大にともない、放射される近赤外線量に比較した遠赤
外線放射量比率は増大するが、比表面積が、10m2
g以上で充分な遠赤外線放射比率が得られるためであ
る。
【0017】また、触媒被覆層を形成するとき、石英管
表面を粗面化した後、触媒被覆層を設けるか、石英管表
面を十分に脱脂した後、触媒被覆層を設けることが望ま
しい。この製造方法により、触媒体と触媒被覆層との密
着性を向上することができる。被覆層の形成方法は種々
の方法を用いることができる。例えば、スプレ−塗装,
ディップ塗装、静電塗装、ロ−ルコ−ト法、スクリ−ン
印刷法等がある。
【0018】本発明の混合スラリ−中の粒子の中心粒径
は、1μm以上,9μm以下であることが望ましい。9
μmを超えると被覆層がやわらかくなり、また1μmよ
りも細かくなると、被覆層に亀裂が入りやすくなる。
【0019】また混合スラリ−中に硝酸アルミニウムを
含むことが望ましい。これは、硝酸アルミニウムを添加
することにより、得られる被覆層の密着性が向上するか
らである。
【0020】以下、本発明の具体的実施例を説明する。 (実施例1)コロイダルシリカ200g、銅イオン交換
型ゼオライト 400g、水 800g、塩化白金酸を
Ptとして30g,塩化パラジウムをPdとして15g
および適量の塩酸を加え、ボールミルを用いて充分に混
合して、スラリーAを調製した。このスラリ−Aを外径
10mm、内径9mm、長さ15cmの石英管表面にス
プレ−法で塗布した後、100℃で2時間乾燥し、続い
て500℃で1時間焼成し、コロイダルシリカおよび白
金族金属塩を熱分解して、被覆層を形成した。この石英
管と、電気抵抗体としてニクロム線、および碍子とを用
いて本発明の発熱体を内蔵する触媒体Aを調製した。脱
臭剤の被覆量は1.0gであった。本発明の構成を図1に
示す。
【0021】図1において、本発明の触媒体Aは100
V電圧で300W仕様のニクロム線1,石英管2と、そ
の表面に形成した被覆層3により構成され、碍子4によ
り絶縁、保持されている。
【0022】ニクロム線1に未通電時には、室内の臭気
成分を、通常は被覆層3中のゼオライト吸着脱臭する。
そして、被覆層3の臭気吸着能力の限界まで臭気成分を
吸着する前に、ニクロム線1に通電すると、ニクロム線
1から熱線が全周方向に放射される。この時、被覆層3
は石英管2の外周を覆うように設置してあるために、ニ
クロム線1から全周方向に放射された熱線が被覆層3に
放射され、触媒被覆層3の輻射加熱が効率よく行われ、
触媒は、その活性化温度まで短時間で加熱され、かつ触
媒被覆層の温度を高温にすることができる。触媒被覆層
3に吸着した臭気成分は、この活性化した触媒により酸
化浄化される。
【0023】さらに、触媒体Aは触媒体A近傍の空気も
加熱するために触媒体A近傍に対流として空気流5が生
じる。そして、この空気流5がニクロム線1からの加熱
により活性化温度まで加熱された触媒被覆層に接触、あ
るいは被覆層内に拡散する際に、空気流5に含まれる臭
気や有害成分、例えば、メチルメルカプタンやトリメチ
ルアミンが、触媒作用により浄化される。
【0024】この試料を冷蔵庫の霜取ヒータとして設
け、臭気発生物質を含む冷蔵庫に用いた。1週間後の臭
気(霜取ヒータは、1回/日に入るように設定)を測定
したところ、被覆層を設けないものは、臭気が感じられ
たが、本実施例のものは、ほとんど臭気がなかった。
【0025】(実施例2)実施例1で作成したスラリー
Aにおいて、触媒(塩化白金酸,塩化パラジウム)含ま
ない組成で構成した。このスラリーAを、実施例1と同
様の石英管ヒータ表面上に1g担持した。
【0026】この試料を冷蔵庫の霜取ヒータとして設
け、臭気発生物質を含む冷蔵庫に用いた。1週間後の臭
気(霜取ヒータは、1回/日に入るように設定)を測定
したところ、被覆層を設けないものは、臭気が感じられ
たが、本実施例のものは、ほとんど臭気がなかった。
【0027】(実施例3)被覆層中の全固形成分に対し
て、ゼオライトの含有量を10wt%〜90wt%の間
の種々の含有量とし、被覆層1.0gを有する脱臭剤を
作成した。これらの被覆層について熱衝撃試験を行い、
密着性を調べた。熱衝撃試験は、石英管に内蔵した電気
抵抗体に通電し、触媒被覆層の温度を25℃毎に設定
し、その温度で10分間保持した後、室温水中に投下し
て被覆層の剥離の有無を調べ、剥離を起こさない最大温
度を耐熱衝撃温度とした。
【0028】またニクロム線未通電時の各被覆層の臭気
物質吸着能を、代表的な臭気物質であるメチルメルカプ
タンを用いて試験した。試験方法は、上記種々の触媒体
を、フッソ樹脂で内壁面を被覆した容積0.1m3の密
閉ボックスに入れ、ボックス内の空気希釈した10pp
mの濃度のメチルメルカプタンを吸着させ、触媒体を入
れた直後から30分後の残存メチルメルカプタン量を測
定し、メチルメルカプタン吸着能とした。なお、ボック
ス内の空気は、ファンにより実験中は撹はんした。結果
を(表1)に示した。
【0029】(表1)より明らかなように、ゼオライト
の含有量が20wt%より少ないと残存メルカプタン濃
度が高く臭気物質吸着能が低下し、80wt%を超えると
耐熱衝撃性温度が低下する。従ってゼオライトの含有量
が20wt%以上80wt%以下で最も良好な密着性(耐
熱衝撃性)および臭気物質吸着能が得られ望ましい。
【0030】
【表1】
【0031】(実施例4)実施例1で作成した触媒体A
において、触媒被覆層中の銅ゼオライトを他のイオン交
換ゼオライトに置き換えた触媒体を作成した。これらの
触媒体について、ニクロム線未通電時(室温)の各触媒
体の臭気物質吸着能を、代表的な臭気物質であるメチル
メルカプタンを用いて試験した。試験方法は、実施例2
と同様の方法を用いた。結果を(表2)に示した。
【0032】(表2)より明らかなように、臭気物質吸
着能は銅イオン交換ゼオライトが最も優れており望まし
かった。
【0033】
【表2】
【0034】(実施例5)実施例1で調製したスラリ−
Aにおいて、スラリ−中の全固形成分に対して、コロイ
ダルシリカをシリカに換算して0wt%〜60wt%の
間の種々の含有量とし、シリカ増加分はアルミナ量を減
じたスラリ−を調製し、これを用いて本発明の触媒被覆
層1.0gを実施例Aと同様にして石英管外周面全周に
形成した触媒体を作成した。これらの触媒体について熱
衝撃試験を行い、被覆層の密着性を調べた。熱衝撃試験
は、石英管に内蔵した電気抵抗体に通電し、触媒体中央
の表面温度を25℃毎に設定し、その温度で10分間保
持した後、室温水中に投下して被覆層の剥離の有無を調
べ、剥離が発生しない最大温度を耐熱衝撃温度とした。
結果を第3表に示した。
【0035】(表3)より明らかなように、シリカの含
有量が10wt%以上40wt%以下で最も良好な密着性
(耐熱衝撃性)が得られ望ましい。
【0036】
【表3】
【0037】(実施例6)モルデナイトを主成分とする
天然のゼオライト岩を20×350mmの大きさで厚みが5mmに
なるように切断した。このものを図2に示すように、設
置した。図において、1は霜取ヒータ、2は屋根部材、
3はゼオライト、4は冷却器、5は冷凍室、6は冷蔵
室、7は庫内循環用のファンである。本実施例のゼオラ
イトは3で霜取ヒータの近傍に位置させてある。通常使
用時には庫内の臭気はファンにより循環して3のゼオラ
イトに吸着される。霜取ヒータが作動する時はファンを
止め霜取ヒータをオンにし、冷却器に着いた霜が解凍さ
れる。ヒータが温度上昇するにつれ、ヒータ近傍のゼオ
ライトに吸着された臭気は脱着を開始し、解凍された水
に吸着されることになる。
【0038】このゼオライトを図2に示すようにヒータ
近傍に設置し、臭気発生物質を含む冷蔵庫に用いた。1
週間後の臭気(霜取ヒータは、1回/日に入るように設
定)を測定したところ、ゼオライトを設けないものは、
臭気が感じられたが、本実施例のものは、ほとんど臭気
がなかった。
【0039】(実施例7)実施例6と同様のゼオライト
を用い、水 500g、塩化白金酸をPtとして30
g,塩化パラジウムをPdとして15gおよび適量の塩
酸を加え、ボールミルを用いて充分に混合して、スラリ
ーの中にディップし、その後500℃で1時間焼成し
て、触媒を担持した。
【0040】この触媒を担持したゼオライトを図2に示
すようにヒータ近傍に設置し、臭気発生物質を含む冷蔵
庫に用いた。1週間後の臭気(霜取ヒータは、1回/日
に入るように設定)を測定したところ、触媒を担持した
ゼオライトを設けないものは、臭気が感じられたが、本
実施例のものは、ほとんど臭気がなかった。
【0041】(実施例8)実施例6においてゼオライト
の代わりに活性炭繊維を用いた。大きさは実施例6と同
様に繊維を折り畳んで設置した。量は5gであった。
【0042】この活性炭繊維を図2に示すようにヒータ
近傍に設置し、臭気発生物質を含む冷蔵庫に用いた。1
週間後の臭気(霜取ヒータは、1回/日に入るように設
定)を測定したところ、活性炭繊維を設けないものは、
臭気が感じられたが、本実施例のものは、ほとんど臭気
がなかった。
【0043】(実施例9)実施例8においてゼオライト
の代わりに活性炭繊維を用いた。大きさは実施例6と同
様に繊維を折り畳んで設置した。量は5gであった。こ
の活性炭繊維に実施例7と同様にして触媒を担持した。
【0044】この活性炭繊維を図2に示すようにヒータ
近傍に設置し、臭気発生物質を含む冷蔵庫に用いた。1
週間後の臭気(霜取ヒータは、1回/日に入るように設
定)を測定したところ、活性炭繊維を設けないものは、
臭気が感じられたが、本実施例のものは、ほとんど臭気
がなかった。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の冷蔵庫脱臭装置
においては、簡単な構成で悪臭や野菜・果実等から発生
する有害ガスを吸着作用および触媒作用により除去、浄
化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の冷蔵庫用脱臭装置の構成部
材の構成図
【図2】本発明の一実施例の冷蔵庫用脱臭装置の要部構
成図
【符号の説明】
1 ニクロム線 2 石英管 3 触媒被覆層 4 碍子 5 空気流 6 霜取ヒータ 7 脱臭触媒 8 水滴保護板 9 冷却器 10 冷凍室 11 冷蔵室 12 循環ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25D 23/00 302 M 7380−3L (72)発明者 山出 恭枝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼオライトからなる脱臭部材と、それを加
    熱する発熱体と、前記ゼオライトから発生するガスと接
    触する位置に水を供給する手段を具備する冷蔵庫用脱臭
    装置。
  2. 【請求項2】ゼオライトが銅を含有することを特徴とす
    る請求項1記載の冷蔵庫用脱臭装置。
  3. 【請求項3】発熱体は霜取ヒ−タであることを特徴とす
    る請求項1記載の冷蔵庫用脱臭装置。
  4. 【請求項4】基材表面にゼオライトと無機質結合剤と貴
    金属触媒からなる被覆層を形成して脱臭部材を構成した
    ことを特徴とする冷蔵庫用脱臭装置。
  5. 【請求項5】基材が霜取ヒータ表面であることを特徴と
    する請求項4記載の冷蔵庫用脱臭装置。
JP3256241A 1991-10-03 1991-10-03 冷蔵庫用脱臭装置 Pending JPH0596156A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196607A (ja) * 1995-01-30 1996-08-06 Komatsu Seiren Kk 消臭および抗菌用の組成物およびこれを用いた繊維布帛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07104102A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Olympus Optical Co Ltd ガラス製光学部品の撥水製反射防止膜およびその製造 方法

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