JPH05959Y2 - - Google Patents

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JPH05959Y2
JPH05959Y2 JP1983145997U JP14599783U JPH05959Y2 JP H05959 Y2 JPH05959 Y2 JP H05959Y2 JP 1983145997 U JP1983145997 U JP 1983145997U JP 14599783 U JP14599783 U JP 14599783U JP H05959 Y2 JPH05959 Y2 JP H05959Y2
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grc
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この考案は防音パネル、特にガラス繊維強化セ
メント製の防音パネルに関するものである。 [従来の技術] 従来、高速道路や工場あるいは発電所ボイラー
等から発生する騒音を防止するための防音パネル
として、ガラス繊維強化セメント(以下、G.R.C
という)からなり、底板の周縁部に側板を立設し
た箱状のものが知られている。一例として第7図
に示すように、箱形型枠の底板上にあらかじめ
G.R.Cをスプレー打設し、該G.R.C上に内型枠を
組み、型枠間にプレミックスG.R.Cを充填して側
板を形成するのが最も一般的である。 G.R.Cには空気中を伝播する音波を遮断すると
いう材質的な特徴のある点が注目を集め、最も簡
単で経済性にも優れている点が防音パネルとして
多用される理由である。この場合、底板の周縁部
に側板を付けて道路や建物の枠材などに取り付け
易くする構成をとるのが普通である。 もつともG.R.C以外の材質によつて製造した防
音パネル(吸音、遮音板)も多数研究開発されこ
れに関する提案も多数ある。 例えば、実開昭57−49115号公報は第8図イ,
ロに示すように、グラスウール、ロツクウールな
どの無機フアイバー集積体101にバインダ樹脂
を配合して所定の高密度で断面チャンネル形状と
なるように圧縮成形し、外表面に被覆材102を
貼着した吸音断熱材を形成する。この断面はU字
形や、さらにその両端を外向けに屈曲して取り付
け時の便を図つている。 また、実開昭57−75010号公報は第9図に例示
するように、断面形状がコの字形の遮音ケース1
03(亜鉛鉄板の曲加工品)へこのケースの前面
開口部全体を塞ぐように無機繊維を高密度に圧縮
成形した板状吸音材104を固定して吸遮音パネ
ルを形成している。なお具体的にはこの固定のた
めに遮音ケースの両端をさらに内向けに屈曲して
突出縁103aを上下に設けて板状吸音材の端部
折り曲げ辺104aと押圧し合うようにしてい
る。 [考案が解決しようとする課題] まず、G.R.C製の従来の防音パネル(第7図)
について検討すると、強化用のガラス短繊維がラ
ンダムな方向を向き、かつ底板と側板とが別々に
形成されている。このため、G.R.Cの板厚方向の
強度が低いことと、図に示すように底板22と側
板23とによつて形成される隅部(底板周辺から
側板への立ち上がり部)イにおいてガラス短繊維
28のつながりが全く無く、板厚方向や隅部は荷
重に対して割れ易く、それに対処すべく肉厚を大
きくすると重量が増大する。また、それを補うた
めに底板あるいは側板の長手方向に鉄筋を入れる
など工夫もされているが、これによつて重量増
大、製造工数が増すし、側板と底板の分離現象は
解消されないとう問題点がある。また、底板22
の側端に側板23をただ立てて付着するだけで
は、どのような取付金具を使用しようと取付部へ
加わる応力を集中的に受け止める能力が比較的小
さいと判断せざるを得ない。 G.R.C以外の材質を使用した防音パネルもそれ
ぞれの特徴をもつが、材質上の相違はそれぞれ製
造上または構成上の大きな相違を呼び、共通した
構成でそのまま適応することは到底できない。 例えば、第8図の場合はグラスウールなどにバ
インダ樹脂を配合して圧縮成形する工法で製造す
るものであるから、いろいろな型枠を使用してプ
レスで押圧すれば図に示すようなチャンネル形状
の板状体はできる。しかし、圧縮成形によつて高
密度の成形体を得るという工法が補助的にならば
とにかく、セメント成形の主体として適用するこ
とは考えられない。また図ロのように側板の端部
をさらに外向けに屈曲することは可能であるが、
内向け(断面コ字形)にすべての四辺を圧縮によ
つて折曲することはきわめて困難である。成形
後、成形体をプレス型枠から外すことは分割型に
すれば不可能ではないにしても、非能率な作業は
煩瑣に耐えない。 また、第9図における遮音ケースは端を二度直
角に屈曲して断面コ字状に成形しているが、この
ケースの材料が亜鉛鉄板など最も成形性に富む薄
鋼板でありG.R.Cとは全く異質の成形性が前提と
なつている。しかも、このプレス成形において断
面コ字状に2回折曲するのはあくまで図の上下両
側端に限り、ケースの四辺すべてを額縁状に内側
へ屈曲することは前例同様きわめて非現実的であ
る。 この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を排除し、板厚を増大することなく、また底板
と側板とのなす隅部においても割れ難く、G.R.C
の特質を十分に活用した防音パネルの提供を目的
とする。 [課題を解決するための手段] この考案に係るG.R.C製の防音パネルは、方形
の底板2、この底板の四辺すべての周縁部を上方
へ直角に屈曲した側板3、およびこの側板の四辺
すべての周縁部をさらに直角に内側へ屈曲したひ
さし板4よりなる額縁状の箱体をすべての断面に
おいて板表面とほぼ平行を指向するガラス短繊維
で強化したセメント材によつて形成し、該箱体の
屈曲した内面のすべてに沿つて断面コ字形で方形
枠状のパンチングメタルをガラス繊維強化セメン
ト材の一部と孔内で係合して一体的に添着すると
ともに、箱体の四隅における底板とひさし板とを
三角柱状につなぎ、この中へ取付金具を埋設した
ことによつて前記の課題を解決した。 [作用] この考案の防音パネルは、G.R.Cの1枚板を2
回折曲して方形の四辺すべてを額縁状の複合構造
とした結果、特に破損の機会が多い端部を重点的
に補強し、肉厚を倍増したのとほぼ同様の強度向
上を果した。 しかも、板の断面の形態に着目すればどの断面
においてもガラス繊維の向きが表面、裏面に対し
てほぼ平行に統制され、第5図に示すように、底
板2と側板3とのなす隅部イやロにおいてもガラ
ス短繊維8がつながりをもつてほぼ均一に配列さ
れ、従つてガラス短繊維8のもつ強度が十分に活
かされ、隅部イ,ロにおける破壊や亀裂の発生が
防止され、また重量がさほど増大することもな
い。 また、前記のような防音パネル1はパンチング
メタル10によつてG.R.C製箱体を確実に補強す
る。すなわち、固化したG.R.Cの一部がパンチン
グメタル10の多数の孔に食い込んだ係合状態に
あるので、荷重がかかつた際、両者間のずれがな
く、パンチングメタルによる補強作用が確実とな
り、またG.R.Cの板厚が増大することなく強度の
ある防音パネルが得られる。 もつとも、セメント構造物に金属板を貼り付け
て補強すること自体は従来例も多く、例えば特公
昭56−40030号公報、実公昭47−40081号公報、特
公昭37−1469号公報、実公昭7−9541号公報、登
録実用新案第11590号明細書など挙げることがで
きる。しかし、断面コ字状のセメント基体の内面
に密着する断面コ字状のパンチングメタルを一体
的に係合し、しかも方形の内周四辺のすべてに対
して補強するような徹底した手段は他に見出すこ
とができない。 また、防音パネルは一般に道路や建物などの側
壁、枠などに1枚づつ連続して取り付けるのが普
通であるから、この取り付け箇所に自重を含めた
一切の負荷が集中する特性がある。 この考案ではこの点に着目して、取り付け場所
である方形の四隅へさらに重点的な補強を施して
完璧を期した。 [実施例] 第1図乃至第3図に示すように、1はG.R.Cに
よつて形成された防音パネルであつて、この防音
パネル1は方形の底板2、この底板2の周縁部を
上方に屈曲して形成した側板3、及びこの側板3
の上端部を内方に屈曲して形成したひさし板4を
有し、ひさし板4間には開口部5が形成されてい
る。ひさし板4の下方において、側板3の内周面
に沿つて断面コ字形で方形枠状のパンチングメタ
ル10が一体的に、すなわち底板2の周縁部と側
板3及びひさし板4のそれぞれとの間に間隙が形
成されることなく、かつパンチングメタル10の
孔にG.R.Cの一部を食い込ませて固着配設されて
いる。 前記のような防音パネル1を製作する際は、第
4図に示すように互いに枢支された底板型枠2′、
側板型枠3′およびひさし板型枠4′を水平状態に
置き、それらの上に図示しない投入機から連続し
て繰り出される約2〜4cm程度の多数のガラス短
繊維が水平方向に混在した所定幅で一定厚みの
G.R.Cをシート状に打設する。そして、このG.R.
Cのシート上にはそれがまだ固まらないうちに分
割可能な枠状の内型枠6を、その外周面に断面コ
字形で方形枠状のパンチングメタル10を側板部
を残した状態で載置し、底板型枠2′に対して側
板型枠3′を、側板型枠3′に対してひさし板型枠
【表】
【表】 [考案の効果] この考案は前記のように構成したので、板厚増
を招くことなく強度の大きなガラス繊維強化セメ
ント製防音パネルを得ることができ、また製作が
簡単であつて製品を安価に供給できる。すなわ
ち、形状的には1枚板を2回折曲して額縁状と
し、端部の強度をほぼ2倍近く向上したうえ、ど
の断面においても補強用のガラス短繊維の向きを
面方向とほぼ平行に統一し各面における座屈強度
を向上し、屈曲点においても相互に絡み合い連続
した流れを形成して弱点となることを防止する。 また、パンチングメタルの多数の孔にガラス繊
維強化セメントを食い込ませて一体的に固着して
いるので、荷重がかかつても、該部分におけるガ
ラス繊維強化セメント製箱体とパンチングメタル
との間にずれが生ずることがなく、その補強作用
が確実なものとなり、強度がより一層増大(従来
技術で述べた製品との対比では10倍、この考案の
パネルからパンチングメタルを有しないものに対
比して39%UP)するという優れた効果がある。 さらに、防音パネルの取り付けの一般的態様に
適応するように取付箇所を重点的に補強した。 このように二重、三重に補強を積み重ねて比較
的軽量であるにも拘らず極めて堅牢なG.R.C製の
防音パネルを完成した。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の防音パネルの実施例を示す
一部破断の斜視図、第2図は第1図の−線に
沿つて得られる断面図、第3図は第2図の−
線に沿つて得られる断面図、第4図は製作時の縦
断面図、第5図はこの考案の防音パネルにおける
ガラス短繊維の配列状態を示す縦断面図、第6図
は強度試験を行なつた状態を示す斜視図、第7図
は従来の防音パネルにおけるガラス短繊維の配列
状態を示す縦断面図、第8図イ,ロは従来の技術
を示す縦断面図、第9図は別の従来技術を示す縦
断面図である。 1……防音パネル、2……底板、3……側板、
4……ひさし板、5……開口部、8……ガラス短
繊維、10……パンチングメタル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 方形の底板2、この底板の四辺すべての周縁部
    を上方へ直角に屈曲した側板3、およびこの側板
    の四辺すべての周縁部をさらに直角に内側へ屈曲
    したひさし板4よりなる額縁状の箱体をすべての
    断面において板表面とほぼ平行を指向するガラス
    短繊維8で強化したセメント材によつて形成し、
    該箱体の屈曲した内面のすべてに沿つて断面コ字
    形で方形枠状のパンチングメタル10をガラス繊
    維強化セメント材の一部と孔内で係合して一体的
    に添着するとともに、箱体の四隅における底板と
    ひさし板とを三角柱状につなぎ、この中へ取付金
    具を埋設したことを特徴とするガラス繊維強化セ
    メント製防音パネル。
JP14599783U 1983-09-22 1983-09-22 防音パネル Granted JPS6054200U (ja)

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JPH05959Y2 true JPH05959Y2 (ja) 1993-01-12

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5749115B2 (ja) * 1977-06-22 1982-10-20

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6316406Y2 (ja) * 1980-09-05 1988-05-11
JPS6340503Y2 (ja) * 1980-10-25 1988-10-24

Patent Citations (1)

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JPS5749115B2 (ja) * 1977-06-22 1982-10-20

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