JP2662749B2 - 屋根の水勾配工法 - Google Patents

屋根の水勾配工法

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JP2662749B2 JP3142404A JP14240491A JP2662749B2 JP 2662749 B2 JP2662749 B2 JP 2662749B2 JP 3142404 A JP3142404 A JP 3142404A JP 14240491 A JP14240491 A JP 14240491A JP 2662749 B2 JP2662749 B2 JP 2662749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根を傾斜させて水勾
配を形成する工法に関し、特に軽量気泡コンクリートパ
ネルによる屋根スラブ上に葺くようなフラットルーフに
適する水勾配工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量気泡コンクリートパネル(以
下ALCパネルという)による屋根スラブ上に設けた屋
根は、図5、図6に示すように、まず、高さが順次高く
なるように形成した勾配梁束301を陸梁1にボルト3
02により所定ピッチで多数固定し、この陸梁1に固定
した勾配梁束301に山形鋼等で形成した梁材料303
をそれぞれボルト304で連結することにより水勾配用
の勾配梁300を形成していた。そして、この勾配梁3
00上にALCパネル20を固定することにより傾斜し
た屋根スラブ200を形成し、この屋根スラブ200上
面にパーチクルボード50やアスファルトルーフィング
51等を全面的に敷設した後、瓦6等を葺くことにより
水勾配を有する屋根を形成する方法を採用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、まず、狭い陸梁の上で勾配梁の組立てを
しなければならず、施工安全上、水平ネット等の張設が
必要となり、施工効率が悪く省力化もしにくいという問
題があった。
【0004】また、屋根スラブの施工に際し、勾配梁の
上に多数のALCパネルを仮置きすることができず一枚
ずつ受け取って敷設しなければならないため、余分な時
間と手間がかかるという問題があった。また、作業時は
陸梁の上に勾配梁があって足場が悪く、大変危険である
し、作業能率も悪くしているという問題点があった。
【0005】また、勾配梁は、陸梁上にしか施工できず
その配置が限定されるため、屋根形状はペントハウス等
が有っても切妻型や片流れ型が一般的であり、屋根形状
を寄せ棟型等にする場合は、梁の架構方法を変更しAL
Cパネルもそれに合わせて加工することが必要になると
いう問題があった。
【0006】また、屋根スラブと屋根との間には空間部
が生じない構造のため、前記屋根スラブと屋根との間に
断熱材が敷設できず、水勾配の少ないフラットルーフ型
の屋根では断熱性が悪くなるという問題点があった。
【0007】本発明は、上述のような従来方法の問題点
を解消し、ALCパネルによる屋根スラブの取付けや屋
根葺き作業を安全に施工でき、かつ、作業を省力化して
作業効率を上げることができ、また屋根形状を任意に設
定できると共に、屋根と屋根スラブの間に断熱材の敷設
が可能となる屋根の水勾配工法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明の屋根の水勾配工法では、軽量気泡
コンクリートパネルによる屋根スラブ上に水勾配を有す
る屋根を設ける水勾配工法において、前記軽量気泡コン
クリートパネルを陸梁上に固定して水平な屋根スラブを
形成し、陸梁上に形成した屋根スラブの上面に勾配梁を
所定ピッチで固定し、屋根スラブ上面に固定した勾配梁
上に屋根下地材を固定し、勾配梁上に固定した屋根下地
材に屋根を葺く方法を採用した。
【0009】
【作用】本発明の屋根の水勾配工法では、上述のよう
に、ALCパネルを陸梁に固定して屋根スラブを形成す
るので、屋根スラブは水平に配置されるから、まず複数
枚のALCパネルを要所の陸梁上に仮置して屋根スラブ
を形成後、このスラブ上に多数のALCパネルを仮置
し、この屋根スラブ上のALCパネルを使用して屋根ス
ラブを延設してゆく。この場合、既に敷設した屋根スラ
ブが水平で広い足場となると共に陸梁上に勾配梁等の突
出部がないので、安全に効率よく作業を進めることがで
きる。また、勾配梁は、水平に形成された屋根スラブ上
面に所定ピッチで固定すれば良く、屋根はパーチクルボ
ードやアスファルトルーフィング等の下地材を勾配梁に
取付けた後葺くことになる。この場合、屋根下地材と屋
根スラブとの間に勾配梁による空間部が形成されるの
で、この空間部に断熱材を敷設することができる。 ま
た、屋根形状は、前記勾配梁の配置状態により種々形成
することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明実施例の屋根構造を勾配梁の側
面側から示す断面図、図2は同上の勾配梁の取付け状態
を示す斜視図、図3は同上の屋根構造を勾配梁の正面側
から示す断面図、図4は、ペントハウスのある屋根を寄
せ棟型に形成する勾配梁の配置を示す説明図である。本
実施例の屋根構造Aは、陸梁1と、屋根スラブ2と、勾
配梁3と、断熱材4と、屋根下地材5と、瓦6とを主要
な構成としている。
【0011】前記陸梁1は、屋根スラブ2の取付梁とな
るものであって、複数のH型鋼を水平に配置し、実施例
では図4に示すペントハウス10を一端側に設けるよう
に形成されている。
【0012】前記屋根スラブ2は、ALCパネル20を
使用し、所定形状のものを水平レベルにして多数延設し
て形成されるものである。図中21はALCパネル20
同士の目地に通した目地鉄筋22を陸梁1に固定する固
定金具である。
【0013】前記勾配梁3は、屋根がわずかに傾斜した
フラットルーフを形成させるものであって、図2に示す
ように、薄い亜鉛引き鉄板を断面略コ字状に折り曲げ形
成すると共に、両端縁に水平フランジ30、30を設け
ている。また、長手方向に1/200の勾配を設けてい
る。図中31は勾配梁3に設けた屋根下地材5の取付
面、32は固定用ねじである。
【0014】前記屋根下地材5は、野地を形成するパー
チクルボード50と防水層を形成するアスファルトルー
フィング51とからなり、アスファルトルーフィング5
1をパーチクルボード50にステープルや釘で固定して
形成されている。図中52は瓦桟である。
【0015】次に屋根の形成方法を説明する。まず陸梁
1の形成後、ALCパネル20を要所の陸梁1に仮置し
て延設し、陸梁1やこの延設したALCパネル20を足
場として残りのALCパネル20をこの上に取り込んで
仮置きすると共に、この仮置きしたALCパネル20を
他の陸梁1上に全て敷設してゆく。そして、この敷設し
たALCパネル20同士の水平方向の目地に目地鉄筋2
2を通し、この目地鉄筋22を陸梁1の上部フランジ1
1に嵌合固定した固定金具21の貫通穴に挿通すること
によりALCパネル20を陸梁1に固定して、水平に配
置された屋根スラブ2を形成する。次に、この陸梁1上
に形成された屋根スラブ2上に、勾配梁3を取り込んで
仮置きすると共にこの屋根スラブ2の上面に、図3、図
4に示すように、一方の妻側とこの妻側と直交する一方
の側辺側とから勾配梁3を取付面31が上部となるよう
にして所定ピッチで並設し、勾配梁3同士が直交する部
分を切断して寄せ棟34を形成する。前記勾配梁3を屋
根スラブ2にねじ32で固定後、勾配梁3同士の間に形
成された空間部33に断熱材4を全面敷きつめる。そし
て、勾配梁3の取付面31にパーチクルボード50を載
置し接着剤、ねじ、止め金具等で固定して野地を形成す
る。この上にアスファルトルーフィング51を敷きつめ
ステープルで止めて防水層を形成後、瓦桟52を所定ピ
ッチで設けて瓦6を葺くことにより水勾配を有する屋根
構造Aを形成することができる。
【0016】以上説明してきたように本実施例によれ
ば、屋根スラブ2を形成するALCパネル20は、陸梁
1上に水平に載置するため、屋根形状が限定されたり、
陸梁位置の変更やALCパネル20の加工等をする必要
がない。また、陸梁1上や初めに置いたALCパネル2
0の上面を他のALCパネル20の仮置き場として利用
し、また、陸梁1上やこの陸梁1上に置いたALCパネ
ル20を足場として他のALCパネル20を延設してゆ
くことができ、作業を省力化して作業効率を上げること
ができると共に安全作業を行うことができる。
【0017】また、勾配梁3は、水平に設けられた屋根
スラブ2を仮置き場や組立用足場として利用し、陸梁の
位置に関係なくこの屋根スラブ2上に所定ピッチで固定
してゆくだけで所定の水勾配が形成されるので、特殊な
技術を必要とせず誰でも組立てることができる。また、
前記同様に作業を省力化して作業効率を上げることがで
きると共に、安全作業を行うことができる。また、前記
陸梁1には、この勾配梁3の取付用穴加工等を一切必要
とせず、陸梁1の加工を簡略化することができる。前記
勾配梁3は、所定の屋根形状に合わせて配置し棟位置で
切断加工するだけで陸梁の位置に関係なく所定の屋根形
状を形成することができる。また、この勾配梁3は、薄
い亜鉛引き鉄板を曲げ加工して形成したので、安価に製
造できると共に運搬、加工、取付作業等が簡単にでき
る。
【0018】また、屋根下地材5と屋根スラブ2との間
には、前記勾配梁3による空間部33が形成されるた
め、この空間部33に断熱材4を敷き込むことによって
屋根スラブ2への断熱と露結防止を行うことができる。
【0019】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば実施例では、陸梁1
上のALCパネル20は、陸梁1の上部フランジ11に
嵌合固定した固定金具21の貫通穴に目地鉄筋22を挿
通して固定するとしたが、これに限らず、固定金具21
の陸梁1への固定方法や目地鉄筋22の固定方法は任意
に設定することができる。
【0020】また、実施例では、勾配梁3は、薄い亜鉛
引き鉄板を折り曲げ加工して形成するとしたが、これに
限らず、勾配梁3は溶接構造としたり鉄板同士をボルト
取りして高さ調節式としたりすることができ、構造や材
料等は任意に設定することができる。
【0021】また、実施例では、屋根形状はペントハウ
ス10を有する寄せ棟型で説明したが、これに限らず屋
根形状は切妻型、片流れ型等任意に設定することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の屋根の
水勾配工法にあっては、陸梁は屋根スラブを載置するだ
けであるから、勾配梁の取付用穴加工等を一切必要とせ
ず陸梁の加工を簡略化することができる。
【0023】また、屋根スラブを形成するALCパネル
は陸梁上に水平に載置するため、これによって屋根形状
が限定されたり、陸梁位置の変更やALCパネルの加工
をする必要がない。また、陸梁上や初めに延設したAL
Cパネルの上面を他のALCパネルの仮置き場として利
用し、また、このALCパネルを足場として屋根スラブ
を形成することができる。また、このため、作業を省力
化して作業効率を上げることができると共に安全作業を
行うことができる。
【0024】また、勾配梁は、陸梁の位置に関係なく水
平に設けられた屋根スラブの上面に所定ピッチで固定し
てゆくだけで所定の水勾配が形成されるので、特殊な技
術を必要とせず誰でも組立てることができる。また、作
業を省力化して作業効率を上げることができると共に安
全作業を行うことができる。
【0025】また、勾配梁は、所定の屋根形状に合わせ
て配置し交差する棟位置で切断加工するだけで陸梁の位
置に関係なく所定の屋根形状を形成することができる。
【0026】また、屋根下地材と屋根スラブとの間に
は、勾配梁による空間部が形成され、この空間部に断熱
材を敷き込むことによって屋根スラブへの断熱と露結防
止等を行うことができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の屋根構造を勾配梁の側面側から
示す断面図である。
【図2】同上の勾配梁の取付け状態を示す斜視図であ
る。
【図3】同上の屋根構造を勾配梁の正面側から示す断面
図である。
【図4】ペントハウスのある屋根を寄せ棟型に形成する
勾配梁の配置を示す説明図である。
【図5】従来の屋根構造を勾配梁の側面側から示す断面
図である。
【図6】従来の屋根構造を勾配梁の正面側から示す断面
図である。
【符号の説明】 A 屋根構造 1 陸梁 2 屋根スラブ 3 勾配梁 5 屋根下地材 6 瓦 20 ALCパネル 30 水平フランジ(勾配梁) 31 取付面(勾配梁) 32 固定用ねじ 50 パーチクルボード(屋根下地材) 51 アスファルトルーフィング(屋根下地材) 52 瓦桟

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量気泡コンクリートパネルによる屋根
    スラブ上に水勾配を有する屋根を設ける水勾配工法にお
    いて、前記軽量気泡コンクリートパネルを陸梁上に固定
    して水平な屋根スラブを形成し、陸梁上に形成した屋根
    スラブの上面に勾配梁を所定ピッチで固定し、屋根スラ
    ブ上面に固定した勾配梁上に屋根下地材を固定し、勾配
    梁上に固定した屋根下地材に屋根を葺くことを特徴とす
    る屋根の水勾配工法。
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CN105714992A (zh) * 2016-02-01 2016-06-29 中铁十六局集团第四工程有限公司 一种陶瓦铺设结构及其铺设方法
CN105888114B (zh) * 2016-05-30 2018-06-05 浙江省二建建设集团有限公司 轻钢坡屋面基层干挂瓦结构及平屋面改坡屋面的施工方法

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