JPH0595948A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0595948A
JPH0595948A JP25808791A JP25808791A JPH0595948A JP H0595948 A JPH0595948 A JP H0595948A JP 25808791 A JP25808791 A JP 25808791A JP 25808791 A JP25808791 A JP 25808791A JP H0595948 A JPH0595948 A JP H0595948A
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JP
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blood flow
pixel
flow velocity
difference
ultrasonic
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JP25808791A
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Shuichi Kawasaki
修一 河崎
Tatsuro Baba
達朗 馬場
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、速い血流速度に対しても折返りを生
じることなくドプラ偏移を検出できる超音波診断装置を
提供することを目的とする。 【構成】2つの周波数でプローブ10を駆動し、各画素
毎にこの2つの駆動周波数毎のドプラ偏移を求め、差分
回路62によりその差の絶対値を求め、比較回路64に
よりこの差分を閾値と比較する。差分が閾値以下の場合
は折返りが発生していないと判断し、2つのドプラ偏移
の加算平均を出力し、差分が閾値以上の場合は折返りの
発生と判断し、隣接画素、例えば同一ラスタの1つ前の
画素、または1つ前のラスタの同一深さの画素の血流速
情報を当該画素の血流速情報として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検体の断面を超音波で
走査し、その反射超音波の周波数変化(ドプラ偏移)を
検出して断面内の血流の方向、流速を検出し、被検体の
血流情報を2次元表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような超音波診断装置の一つとし
て、超音波画像内に含まれる血流部分を血流方向、血流
速に応じてカラー表示するカラーフローマッピング(C
FMと称する)装置がある。ここで、超音波画像として
Bモード断層像を用いる場合は、Bモードドプラフロー
マッピング(BDF)と称し、Mモード像を用いる場合
は、Mモードドプラフローマッピング(MDF)と称す
る。CFMにおいては、各照射方向(超音波ラスタ方
向)に複数(n≧2)回超音波を照射して、前回の反射
波に対する各回の反射波の位相の変化(平均値)を検出
して、各ラスタ上の各点のドプラ偏移周波数を検出する
とともに、超音波の照射方向を変えて、所定の断面を超
音波で走査する。そして、反射波の強度から断層像を
得、この断層像上にドプラ偏移周波数の検出結果をカラ
ー表示する。一般的には、超音波プローブに対して近づ
く方向を赤系、遠ざかる方向を青系、乱流を緑系に着色
し、速度を色の輝度により表示している。このようなB
DF装置では弁逆流、狭窄、短絡血流等の血流の異常を
リアルタイムで観察できる。
【0003】ここで、ドプラ偏移の検出原理を説明す
る。生体内の血流に対して周波数foの超音波を照射す
ると、超音波は流動する血球により散乱され、その周波
数はドプラ偏移を受けて周波数fdだけ変化する。この
ため、受信された超音波の周波数fはf=fo+fdと
なる。このとき、周波数fo,fdの間には次のような
関係がある。
【0004】fd=2Vcosθ・fo/C …(1) ここで、Vは血流速度、θは超音波と血管のなす角、C
は音速である。
【0005】従って、ドプラ偏移周波数fdを検出する
ことにより、血流速度Vを得ることができる。
【0006】ところで、検出可能なドプラ偏移周波数に
は上限があるので、検出可能な血流速度にも上限があ
る。ここで、BDF装置では超音波は一定周期で照射さ
れ、その超音波の繰り返し周波数(レート周波数)fr
がサンプリング周波数となるので、サンプリング定理か
ら検出可能なドプラ偏移周波数fdは次のように制限さ
れる。
【0007】fd≦fr/2 …(2) 従って、測定できる速度の上限Vmaxは次のように表わ
される。
【0008】 Vmax=C・fr/(4cosθ・fo) …(3) そして、上限+fr/2を越える周波数はfrだけ減少
されて検出されてしまい、カラーフローマッピング画像
においては、上限を超える流速は流れ方向が反転されて
表示されてしまう、いわゆる折返り(aliasing)現象が発
生してしまう。また、受波超音波をFFTにより周波数
分析を行ない、その分析結果波形を表示する場合におい
ては、折返りにより+fr/2を超える部分がfrだけ
下側にシフトされる。折返りは血流方向の反転と等価で
あり、2次元血流像表示においては、折返りが発生する
と、その部分の色が青/赤反転してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は被検体に超音
波を照射し、被検体からの反射波のドプラ偏移に基づい
て血流の速度情報を検出する際に、速い血流速度に対し
ても折返りを生じることなく血流方向を反転して検出し
てしまうことのない超音波診断装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波診断
装置は、超音波探触子から異なった2種以上の周波数の
超音波を送信させる手段と、各画素毎に2つの送信周波
数毎のドプラ偏移の差分を求める手段と、各画素毎に差
分を閾値と比較し、差分が閾値以下の場合は少なくとも
2つの送信周波数のうちの高い周波数におけるドプラ偏
移に基づいて当該画素の血流速情報を求め、差分が閾値
以上の場合は近傍の画素の血流速情報を当該画素の血流
速情報として出力する折返り補償手段とを具備する。
【0011】
【作用】本発明による超音波診断装置によれば、2つの
送信周波数毎のドプラ偏移の差分結果に基づいて折返り
の発生の有無を検出することができる。そして、折返り
の発生が検出されると、当該画素の血流速情報としては
近傍の画素の血流速情報を用いることにより、折返りに
よる血流方向の反転が防止できる。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明による超音波診断
装置の実施例を説明する。図1は第1実施例の全体構成
を示すブロック図である。セクタ式電子走査型の超音波
プローブ10に走査回路12が接続される。プローブ1
0は1列に配列された多数の超音波振動子からなり、各
振動子に与える電圧のタイミングを変えることにより超
音波ビームを扇状に走査することや、フォーカスさせる
ことができる。なお、プローブ10はセクタ式電子走査
型に限定されず、リニア式電子走査型でもよいし、機械
走査型でもよい。
【0013】走査回路12においては、超音波振動子を
振動させる周波数を決定する発振器14の出力が遅延回
路16、パルサ18を介してプローブ10に供給され
る。ここでは、発振器14は発振周波数が可変であり、
送信時は少なくとも2つの異なる種類の周波数、ここで
は2つの周波数0,1(0<f1、例えばf0=3M
Hz,f1=5MHz)で振動子を振動させることがで
きる。この発振周波数はコントローラ40からの制御信
号により可変される。パルサ18は一定の周期で駆動パ
ルス(レートパルス)をプローブ10に供給し、プロー
ブ10を発振器14の発振周波数で駆動する。この周期
の逆数が超音波ビームの繰り返し周波数(レート周波
数)frである。
【0014】遅延回路16はそれぞれ異なる遅延時間の
多数の遅延線からなり、それぞれの遅延線の出力が多数
の振動子のそれぞれに供給される。この遅延時間を可変
することにより、プローブ10から照射される超音波ビ
ームの方向(ラスタ方向)を可変できる。遅延時間、す
なわち超音波の照射方向もコントローラ40からの制御
信号により制御される。ドプラ偏移を検出するために
は、同一ラスタ方向に複数回繰り返して超音波を送波し
なくてはならない。そのため、各ラスタ方向に複数回超
音波を照射してから、ラスタ方向を1つ変えている。
【0015】プローブ10の出力信号はプリアンプ2
0、遅延回路16を介して加算器22に供給される。こ
の時も、各振動子の出力がそれぞれの遅延線を介して送
信時と同一の遅延時間を経て加算器22に供給される。
加算器22の出力がBモードプロセッサ24に入力さ
れ、各ラスタ方向における超音波ビームの反射波の強度
が検出される。Bモードプロセッサ24は周知のよう
に、対数増幅器、包絡線検波器、A/D変換器からな
る。対数増幅器は加算器22から出力される受信信号を
対数増幅し、包絡線検波器は対数増幅器からの信号の包
絡線を検波する。
【0016】Bモードプロセッサ24の出力が各ラスタ
の輝度情報、すなわちBモード画像(断層像)情報とし
てディジタルスキャンコンバータ(DSC)26に入力
される。超音波プローブ10のラスタは扇状であり、通
常の画像信号のラスタは横方向であるので、DSC26
は入力した画像のラスタ方向(スキャン方向)を変えて
出力する。また、DCS26は、図示してはいないが、
複数のフレームメモリと、フレームメモリの出力を演算
する加算平均回路とを有し、必要に応じて、公知の手法
によりフレーム補間処理も行なうことが可能となってい
る。
【0017】加算器22の出力、および発振器14の出
力がドプラ検波器28に供給される。ドプラ検波器28
は直交検波方式によりドプラ偏移周波数を検出する回路
であり、ミキサ30a,30b、90゜移相器32、ロ
ーパスフィルタ(LPF)34a,34bからなる。加
算器22の出力はミキサ30a,30bで基準信号とし
ての発振器14の出力、移相器32の出力と掛け合わさ
れる。そのため、ミキサ30a,30bからはドプラ偏
移周波数(fd0=2Vcosθ・f0/C、またはfd1=
2Vcosθ・f1/C)と高周波成分(N倍の送信周波数
+ドプラ偏移周波数:Nは2以上の整数)のコサイン(c
os)、サイン(sin)成分(あるいは、実数成分、虚数成
分)がそれぞれ得られる。ドプラ偏移周波数がコサイン
とサインの2チャンネルあるのは、偏移周波数の極性も
検出できるようにするためである。なお、被検体から反
射してきた超音波の減衰による周波数のズレに対処する
ために、発振器14は送信周波数0、f1を生体の減衰
を考慮して補正した周波数0−α0、1−α1の基準信
号をドプラ検出器28に供給する。
【0018】LPF34a,34bはミキサ30a,3
0bの出力から高周波成分を除去するものである。LP
F34a,34bのカットオフ周波数は可変であり、コ
ントローラ40からの制御信号によりプローブ10の振
動周波数0,f1に対応して設定される。図3にLPF
34a,34bの周波数特性を示す。縦軸は通過エネル
ギである。実線が周波数f0でプローブを駆動する時の
特性であり、破線が周波数f1でプローブを駆動する時
の特性である。
【0019】ドプラ検波器28の出力がカラーフローマ
ッピングのためのMTI(Moving Target Indicator)プ
ロセッサ38に供給される。MTIプロセッサ38の出
力もDSC26に供給され、DSC26でモノクロ断層
像と血流情報とが合成され、合成信号がカラープロセッ
サ42に供給され、従来と同様に、モノクロ断層像内の
血流部分を、プローブに近づく方向を赤系、遠ざかる方
向を青系、平均速度の大きさを色の輝度で、速度分散を
色相(緑色を混ぜる)により表わして、カラードプラ像
を作成する。カラー処理回路42の出力がD/A変換器
44を介して表示部46、および記録部としてのVTR
48に供給される。
【0020】図2はMTIプロセッサ38の詳細を示す
ブロック図である。LPF34a,34bの出力がそれ
ぞれA/D変換器50a,50b、MTIフィルタ52
a,52bを介して自己相関演算回路54に入力され
る。MTIフィルタ52a,52bは固定反射体(血管
壁、心壁等)からの不要な反射波(クラッタ成分)を取
り除くためのものであり、ハイパス特性のディジタルフ
ィルタからなる。MTIフィルタ52a,52bのカッ
トオフ周波数も可変であり、コントローラ40からの制
御信号によりプローブ10の振動周波数0,f1に対応
して設定される。図4にMTIフィルタ52a,52b
の周波数特性を示す。破線が周波数f0でプローブを駆
動する時の特性であり、実線が周波数f1でプローブを
駆動する時の特性である。このように、MTIフィルタ
52a,52bは同一ラスタ方向への複数回の超音波照
射の結果得られたエコー信号間の同一ピクセル間の位相
変化により血流の動きを検出し、クラッタを除去する。
あるいは、MTIフィルタは、各反射信号から一定時間
後の反射信号を減算してクラッタ成分を除去するための
デレィラインと減算器とでアナログ的に構成してもよ
い。自己相関演算回路54は2次元状に分布する多く点
の周波数分析をリアルタイムで行なう必要性から使われ
ており、FFT法よりも演算数が少なくて済むという利
点を有する。
【0021】自己相関演算回路54の出力が平均速度演
算回路56、分散演算回路58、パワー演算回路60に
供給される。平均速度演算回路56は次式のように平均
ドプラシフト周波数fdから平均速度vを求める(以
下、速度は平均速度とする)。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、S(f)は自己相関回路54で演
算するパワースペクトラムである。
【0024】分散演算回路58は次式で表わされる分散
σを求める。
【0025】
【数2】
【0026】パワー演算回路60は次式で表わされるト
ータルパワーTPを求める。
【0027】
【数3】
【0028】トータルパワーPは、血流からの散乱エコ
ーの強度に比例するが、MTIフィルタ52a,52b
のカットオフ周波数以下の速度に相当する移動物体から
のエコーは除かれている。分散演算回路58の出力σ、
パワー演算回路60の出力TPがそのままDSC26に
供給される。
【0029】平均速度演算回路56の出力vは差分回路
62、合成回路66、バッファメモリ70に供給され
る。平均速度演算回路56はプローブの駆動周波数
0,f1毎に平均速度0,v1を求め、差分回路62は
これらの差の絶対値を求める。差分結果は比較回路64
に供給され、所定の閾値と比較される。この閾値はコン
トローラ40により可変できる構成にしてもよい。合成
回路66はプローブの駆動周波数0,f1毎の平均速度
0,v1を合成して、合成結果をセレクタ68の第1入
力端子に供給する。バッファメモリ70は平均速度演算
回路56から出力された各画素毎の平均速度0,v1を
所定画素数遅延する。バッファメモリ70の出力がセレ
クタ68の第2入力端子に供給される。セレクタ68は
比較回路64の出力に応じて第1、第2入力信号を選択
して出力する。セレクタ68の出力が平均流速としてD
SC26へ供給される。
【0030】次に、本実施例の動作を説明する。ここ
で、超音波ラスタは図5に示すように扇状に走査され、
1ラスタ方向にはN回超音波が照射されるとする。その
ため、図6に示すように、各ラスタを得るために、先ず
周波数f0で(N/2)回プローブ10を駆動する。各
回の駆動の周期はパルサ18のレート周波数の逆数(1
/fr)である。その後、発振器14の発振周波数をf
1に変えて(N/2)回プローブ10を駆動する。そし
て、遅延回路16の遅延時間を変えてラスタ方向を変え
て、以下同様に周波数0,f1で(N/2)回づつプロ
ーブ10を駆動する。ドプラ偏移は送信周波数に依存す
るので、前述したように、プローブ10の駆動周波数毎
にミキサ30a,30bへの基準信号の周波数を変える
とともに、LPF34a,34b、MTIフィルタ52
a,52bのカットオフ周波数を変えている。これによ
り、平均速度演算回路56からはプローブ10の駆動周
波数毎の平均速度1,v2が求められる。すなわち、自
己相関演算回路54は(N/2)点のデータの自己相関
を求める。
【0031】比較回路64は2つの平均速度0,v1の
差の絶対値が所定の閾値Th以上か否かを判定する。こ
れは、折返りが発生すると、いずれか一方の(通常は高
い送信周波数の時の)ドプラ偏移周波数fdが実際の値
よりもfrだけ減少(fdが負の場合は増加)され、極
性が反転されるので、両平均速度の差の絶対値は非常に
大きくなる。そのため、差分回路62の出力が閾値Th
以上か否かに応じて折返りの発生の有無を検出すること
ができる。例えば、図7に示すように、差の絶対値が閾
値Th以下の場合は、折返りが発生していないと判断で
きる。この場合は、周波数解析の安定性向上のため平均
速度0,v1の加算平均に基づいて当該画素の流速情報
を求める。そのため、合成回路66は次式のようにv1
を正規化後、加算平均処理する。
【0032】 vav=(v0+k・v1)/2 …(7) ここで、k=0/f1である。
【0033】差の絶対値が閾値Th以下の場合は、セレ
クタ68は第1入力信号(合成回路66の出力)を出力
するように切り換えられる。この結果、加算平均結果が
DSC26へ供給される。
【0034】一方、図8に示すように折返りが発生した
場合は、平均速度1がv1’(fd1−frに相当す
る)となってしまうため、差分回路62の出力が閾値T
h以上となる。この場合は、当該画素Pnの流速情報と
しては隣接画素、例えば図9に示すように同一ラスタの
1つ前の素Pn-1の流速情報を出力する。そのため、
バッファメモリ70は1画素分の遅延を行なう。差分結
果が閾値Th以上の場合は、セレクタ68は第2入力信
号(バッファメモリ70の出力)を出力するように切り
換えられる。この結果、当該画素と同一ラスタの1画素
前の流速情報がDSC26へ供給される。このため、折
返りによる流速方向の反転は防止される。なお、折返り
が発生した場合に補償のために用いる隣接画素として
は、同一ラスタの1つ前の画素に限らず、図9に示すよ
うな1つ前のラスタの同一深さの画素Pmを用いてもよ
い。この場合は、バッファメモリ70は1ラスタ分の遅
延を行なう。さらに、バッファメモリ70は1ラスタ分
の遅延を行なう容量を有していて、選択的に1つ前の
素Pn-1、1ラスタ前の同一深さ画素Pmを出力するよう
にスイッチ等で切り換えてもよい。
【0035】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、上述の説明では、
折返りの発生が検出されない場合、2つのドプラ偏移の
加算平均を用いたが、単にいずれか一方のドプラ偏移f
d1、またはfd0を用いてもよい。また、折返りの発生
が検出された場合も、単に隣接画素の流速情報を用いる
代わりに、近傍数画素の流速情報の平均を用いてもよ
い。また、超音波画像としてBモード断層像を用いるB
DF装置を説明したが、Mモード像を用いるMDF装置
にも本発明は実施可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの送信周波数毎のドプラ偏移を周波数解析し各画素毎
の血流速情報を得て、これら2つの周波数毎の血流速情
報の差分結果に基づいて当該画素のドプラ偏移検出結果
における折返りの発生の有無を検出し、折返りの発生を
検出した場合は、当該画素の血流速情報としては近傍の
画素の血流速情報を用いることにより、折返りによる周
波数解析結果の極性の反転が防止でき、速い血流速度に
対しても折返りの発生により血流方向を逆方向に検出し
てしまうことのない超音波診断装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の一実施例の全体
構成を示すブロック図。
【図2】図1のMTIプロセッサの詳細なブロック図。
【図3】図1のLPFフィルタの周波数特性を示す図。
【図4】図2のMTIフィルタの周波数特性を示す図。
【図5】超音波のラスタ走査を説明する図。
【図6】超音波プローブの駆動方法を説明する図。
【図7】折返りの発生していない場合の2つのドプラ偏
移の差を示す図。
【図8】折返りの発生している場合の2つのドプラ偏移
の差を示す図。
【図9】折返りの発生している場合の平均血流速度の求
め方を説明する図。
【符号の説明】
10…超音波プローブ、12…走査回路、14…発振
器、18…パルサ、24…Bモードプロセッサ、26…
DSC、28…ドプラ検出器、30a,30b…ミキ
サ、32…90゜移相器、34a,34b…LPF、3
8…MTIプロセッサ、42…カラー処理回路、46…
表示部、52a,52b…MTIフィルタ、54…自己
相関演算回路、56…平均速度演算回路、62…差分回
路、64…比較回路、66…合成回路、68…セレク
タ、70…バッファメモリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子から送信され被検体で反射
    された超音波の受信信号からドプラ偏移を検出し、ドプ
    ラ偏移から各画素毎の血流速情報を求め2次元血流像を
    作成する超音波診断装置において、 前記超音波探触子から異なった2種以上の周波数の超音
    波を送信させる手段と、 各画素毎に前記2つの送信周波数毎のドプラ偏移の差分
    を求める手段と、 各画素毎に前記差分を閾値と比較し、差分が閾値以下の
    場合は少なくとも前記2つの送信周波数のうちの高い周
    波数におけるドプラ偏移に基づいて当該画素の血流速情
    報を求め、差分が閾値以上の場合は近傍の画素の血流速
    情報を当該画素の血流速情報として出力する折返り補償
    手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記折返り補償手段は、差分が閾値以上
    の場合、血流像の同一ラスタの隣接画素の血流速情報を
    当該画素の血流速情報として出力することを特徴とする
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記折返り補償手段は、差分が閾値以上
    の場合、血流像の隣接ラスタの同一深さの画素の血流速
    情報を当該画素の血流速情報として出力することを特徴
    とする請求項1に記載の超音波診断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037104A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 超音波ドプラ血流測定装置
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