JP4746758B2 - Bモード及びカラー・フロー・モードでの強化された流れ撮像を結合することによる超音波画像表示 - Google Patents

Bモード及びカラー・フロー・モードでの強化された流れ撮像を結合することによる超音波画像表示 Download PDF

Info

Publication number
JP4746758B2
JP4746758B2 JP2001123744A JP2001123744A JP4746758B2 JP 4746758 B2 JP4746758 B2 JP 4746758B2 JP 2001123744 A JP2001123744 A JP 2001123744A JP 2001123744 A JP2001123744 A JP 2001123744A JP 4746758 B2 JP4746758 B2 JP 4746758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
data
gray scale
color flow
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001123744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002000607A (ja
JP2002000607A5 (ja
Inventor
シード・オマー・イシュラク
ゲーリー・イー・マクレオド
ミッシェル・ジー・アングル
アン・リンゼイ・ホール
ジェームズ・デビッド・ハミルトン
スティーブン・シー・ミラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/557,255 external-priority patent/US6406430B1/en
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Publication of JP2002000607A publication Critical patent/JP2002000607A/ja
Publication of JP2002000607A5 publication Critical patent/JP2002000607A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4746758B2 publication Critical patent/JP4746758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/06Measuring blood flow
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/13Tomography
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52017Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
    • G01S7/52023Details of receivers
    • G01S7/52036Details of receivers using analysis of echo signal for target characterisation
    • G01S7/52038Details of receivers using analysis of echo signal for target characterisation involving non-linear properties of the propagation medium or of the reflective target
    • G01S7/52039Details of receivers using analysis of echo signal for target characterisation involving non-linear properties of the propagation medium or of the reflective target exploiting the non-linear response of a contrast enhancer, e.g. a contrast agent

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的には、医療診断の目的での人体の解剖学的構造の超音波撮像に関する。具体的には、本発明は、人体内の運動する体液又は組織に超音波を送信し、次いでそこから反射した超音波エコーを検出することにより、運動する体液又は組織を撮像する(造影剤を用いる場合も用いない場合もある)方法及び装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
1998年4月23日に発明者リチャード・チャオ等により出願され、本出願人に譲渡された米国特許出願第09/065,212号、発明の名称「Bモード超音波における強化された流れ撮像のための方法及び装置」において、出願人は、グレイ・スケール・データを用いてBモードで流れの血行力学及び組織の運動の視覚化を可能にする新規の手法(以下、「グレイ・スケール・フロー」と呼ぶ)を記載している。この修正Bモード法は、連続したBモード様ファイアリング(高分解能の場合)を減算して時間にわたる変化(運動又は流れ)を表示することにより、微細分解能及び高フレーム・レートの撮像を提供する。しかしながら、カラー・フロー撮像に比べて帯域幅が広くファイアリングの回数が少ないので感度が制限される。加えて、静止組織からの信号及び流れからの信号が同等に処理されてBモード表示を用いて表示されるため、静止領域と流れ領域との間の画像分割の可能性が制限される。本発明は、かかる問題点に対処して解決法を提供する。
【0003】
【発明の概要】
好ましい実施形態は、グレイ・スケール動作モード及びカラー・フロー動作モードの両方を用いて血流及び組織運動の2次元画像を表わすデータを取得する超音波システムにおいて有用である。被検体の画像は、グレイ・スケール動作モードからのデータとカラー・フロー動作モードからのデータとを結合することにより表示される。
【0004】
より具体的には、複数の超音波ビームを被検体内に送信して、送信した超音波に応答して被検体からエコー超音波を受信する。エコー超音波は、対応する受信信号へ変換される。送信、受信及び変換は好ましくは、超音波トランスデューサによって行なわれる。トランスデューサはグレイ・スケール動作モードにおいては、ビームのうち1つに沿って第1の所定の回数にわたってパルス駆動されて、トランスデューサが第1の超音波を送信すると共に、該第1の超音波に応答して受信されたエコー超音波に応答して第1の受信信号を発生するようにしている。トランスデューサはカラー・フロー動作モードにおいては、ビームのうち1つに沿って第2の所定の回数にわたってパルス駆動されて、トランスデューサが第2の超音波を送信すると共に、該第2の超音波に応答して受信されたエコー超音波に応答して第2の受信信号を発生するようにしている。被検体の各部分の運動を表わすグレイ・スケール・フロー・データ及びカラー・フロー・データが生成される。これらのデータは好ましくは、それぞれ第1の受信チャネル及び第2の受信チャネルにおいて生成される。グレイ・スケール・フロー・データの少なくとも一部とカラー・フロー・データの少なくとも一部とが、好ましくはプロセッサによって結合される。結合されたデータに応じた画像が、好ましくは表示装置によって表示される。結果として、被検体の各部分の運動がカラー強調されたグレイ・スケール画像によって表示される。
【0005】
以上の手法を用いると、グレイ・スケール・データの時間的利点及び分解能の利点を保ちながら、感度を増大させると共に、カラー・データの付加を通じて流れ領域と組織領域との間の区別を明確化することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1を参照して述べると、本発明の好適実施形態に従って形成されている超音波イメージング・システム1が、別個に駆動される複数のトランスデューサ素子12を備えたトランスデューサ・アレイ10を含んでおり、送信器14によって発生されるパルス波形によってエネルギを与えられるとトランスデューサ素子の各々が単位バーストの超音波エネルギを発生する。被検体(S)から反射してトランスデューサ・アレイ10に帰投した超音波エネルギは、受信を行なう各々のトランスデューサ素子12によって電気信号へ変換され、一組の送受信(T/R)スイッチ18を介して受信器16に別個に印加される。T/Rスイッチは典型的には、送信電子回路によって発生される高電圧から受信電子回路を保護するダイオードである。送信信号によって、ダイオードは受信器への信号を遮断したり制限したりする。送信器14及び受信器16は、マスタ・コントローラ20の制御の下で操作者による命令に応答して動作する。1回の完全な走査は、送信器14が瞬間的にオンにゲート制御されて各々のトランスデューサ素子12にエネルギを与え、引き続いて各々のトランスデューサ素子12によって発生されたエコー信号が受信器16に印加されるといった一連のエコーの取得により行われる。1つのチャネルは、他のチャネルが未だ送信している間に受信を開始してもよい。受信器16は、各々のトランスデューサ素子からの別個のエコー受信信号を結合して単一のエコー信号を発生し、この単一のエコー信号を用いて表示モニタ19上に画像の1本の線を形成する。
【0007】
マスタ・コントローラ20の指令下で、送信器14は、超音波エネルギが指向性を有する集束したビームとして送信されるようにトランスデューサ・アレイ10を駆動する。このことを達成するために、送信ビームフォーマ26によって複数のパルサ24に対してそれぞれの時間遅延が付与される。マスタ・コントローラ20は音波パルスが送信される条件を決定する。この情報によって、送信ビームフォーマ26は、パルサ24によって発生されるべき送信パルスの各々についてタイミング及び振幅を決定する。各々の送信パルスの振幅は、各々のパルサへの給電電圧を設定する高電圧コントローラ等であるアポダイゼーション生成回路36によって生成される。次いで、パルサ24は、トランスデューサ・アレイ10の素子12の各々に対してT/Rスイッチ18を介して送信パルスを送る。T/Rスイッチ18は、トランスデューサ・アレイに存在している可能性のある高電圧から時間ゲイン制御(TGC)増幅器28を保護している。加重は、アポダイゼーション生成回路36の内部で生成される。アポダイゼーション生成回路36は、送信ビームフォーマ26から加重データを得てこのデータをパルサ24に印加する一組のディジタル−アナログ変換器を含み得る。送信集束時間遅延を従来の態様で適当に調節すると共に、送信アポダイゼーション加重を調節することにより、送信ビームを形成するように超音波ビームを指向させて集束させることができる。
【0008】
各々の送信ビームに沿って連続したレンジに位置する被検体S内の物体から反射した超音波エネルギ波の各々の単位バーストによってエコー信号が発生される。エコー信号は、各々のトランスデューサ素子12によって別個に感知され、特定の時間点におけるエコー信号の大きさ(すなわち振幅)のサンプルが、特定のレンジにおいて生じた反射の量を表わす。反射点と各々のトランスデューサ素子12との間の伝播経路に差があるので、エコー受信信号は同時に検出されるわけではなく、また、各エコー受信信号の振幅は等しくならない。受信器16は、各々の受信チャネルに設けられているそれぞれのTGC増幅器28を介して別個のエコー信号を増幅する。TGC増幅器によって与えられる増幅の量は、TGC回路(図示されていない)によって駆動される制御経路(図示されていない)を通じて制御され、TGC回路は、マスタ・コントローラ、及びポテンシオメータの手動操作によって設定される。次いで、増幅されたエコー信号は、受信ビームフォーマ30へ供給される。受信ビームフォーマの各々の受信チャネルが、それぞれのTGC増幅器28によってそれぞれのトランスデューサ素子12に結合されている。
【0009】
マスタ・コントローラ20の指令下で、受信ビームフォーマ30は、送信されたビームの方向を追尾する。受信ビームフォーマ30は、各々の増幅されたエコー信号に対して適正な時間遅延及び受信アポダイゼーション加重を付与し、これらの信号を加算して、1つの超音波ビームに沿って特定のレンジに位置する点から反射した全超音波エネルギを正確に示すエコー受信信号を形成する。受信集束時間遅延は、特殊化されたハードウェアを用いて実時間で算出されるか、又はルックアップ・テーブルから読み込まれる。受信チャネルはまた、受信されたパルスをフィルタ処理するための回路構成要素(サーキットリ)を有している。
【0010】
送信器14は2つの動作モードを有している。グレイ・スケール・モードでは、トランスデューサ10は各々の超音波ビームに沿って2回〜4回にわたってパルス駆動される。カラー・フロー・モードでは、トランスデューサ10は各々の超音波ビームに沿って6回〜16回にわたってパルス駆動される。用いられるパルスの細部は2つのモードの間で異なっており、カラー・フロー・ファイアリングと比較するとグレイ・スケール・ファイアリングの方が一般的には高い周波数、広い帯域、及び可能性としては符号化されたパルスを用いる。代替的には、2つのモードが同じ組のファイアリングを用いて、各々のモードが同じデータ集合を何らかの異なる方式で処理するようにすることも可能である。
【0011】
時間遅延した受信信号は、受信器16によってグレイ・スケール・モード及びカラー・フロー・モードの両方で処理されて、処理のための2つのチャネル、すなわちグレイ・スケール・フロー・データを処理するためのグレイ・スケール・チャネル9G及びカラー・フロー・データを処理するためのカラー・フロー・チャネル9Cへ供給される。チャネル9G及び9Cの出力は、従来の表示モニタ19による表示向けに信号を準備する従来のスキャン・コンバータ15へ送られる。グレイ・スケール・モード(例えばBモード)では、信号の包絡線がエッジ強調及び対数圧縮等の何らかの追加処理を施されて検波される。スキャン・コンバータ15は、チャネル9G及び9Cからデータを受け取り、これらのデータを表示に望ましい画像へ変換する。具体的には、スキャン・コンバータ15は、音波画像データを、極座標(R−θ)のセクタ型フォーマットから、ビデオ・レートの適当にスケーリングされたデカルト座標の表示ピクセル・データへ変換する。次いで、走査変換(スキャン・コンバート)されたこれらの音波データは、表示モニタ19上に表示するように供給され、表示モニタ19は、グレイ・スケール・モードからのデータ及びカラー・フロー・モードからのデータをカラー付きグレイ・スケール画像として画像化する。各々の送信ビーム毎に、それぞれの走査線が表示される。
【0012】
さらに続けて図1を参照して述べると、グレイ・スケール・モードでは、各々のパルサへ送信系列38をN回にわたって供給することにより、送信開口にある各々のトランスデューサ素子12が同じ波形を用いてN回にわたってパルス駆動される。パルサ24は、発生される超音波エネルギが各回の送信ファイアリングについてビームとして方向制御され、すなわちテアリング(steering)されるように、トランスデューサ・アレイ10の素子12を駆動する。このことを達成するために、送信系列38に応答してパルサによって発生されるそれぞれのパルス波形に対して、送信集束時間遅延37が付与される。送信集束時間遅延を従来の態様で適当に調節することにより、超音波ビームを所望の送信焦点位置に集束させることができる。
【0013】
グレイ・スケール・モードでの各回の送信毎に、トランスデューサ素子12からのエコー受信信号が、受信ビームフォーマのそれぞれの受信チャネル40へ供給される。マスタ・コントローラ20の指令下で、受信ビームフォーマは、送信されたビームの方向を追尾する。受信ビームフォーマは、受信されたエコー信号に対して適正な受信集束時間遅延42を付与し、これらのエコー信号を加算して、送信ビームに沿って特定の位置から反射した全超音波エネルギを正確に示すエコー信号を形成する。時間遅延した受信信号は、特定の送信焦点位置に集束したN回の送信ファイアリングの各回について、受信加算器44において加算される。連続した送信ファイアリングについての加算後の各受信信号は、ウォール・フィルタ46へ供給され、ウォール・フィルタ46は、N回の送信ファイアリングに跨がるフィルタ処理を行なった後に、Bモード中間プロセッサ8Gへフィルタ処理後の信号を供給し、Bモード中間プロセッサ8Gは、ファイリングからファイアリングにかけてフィルタ処理された信号の包絡線を形成する。後処理(エッジ強調及び対数圧縮を含めた)並びに走査変換の後に、表示モニタ19によって1本の走査線が表示される。この手順は、結果として得られる画像を構成する各々の走査線におけるすべての焦点ゾーン位置について繰り返される。
【0014】
本発明の好適実施形態によれば、フィルタ46は、受信加算器44の出力に結合された入力を有するFIRフィルタ48と、FIRフィルタ48に結合された入力及びグレイ・スケールBモード・ユニット8Gに結合された出力を有するベクトル加算器50とを含んでいる。加算器50は、グレイ・スケール・モードにおいてビームに沿ってパルス動作しているトランスデューサ10から得られた受信信号に対応してその入力において受信した隣接するファイアリングに跨がる同一のレンジ点からの振幅値を実効的に減算する。FIRフィルタは、符号化されたパルスの帯域幅成形又は復号を行なうために用いることができ、各回の送信ファイアリングについて、M個のフィルタ係数から成るそれぞれの組を受け取るためのM個のフィルタ・タップを有する。n回目の送信ファイアリングについてのフィルタ係数は、an0,an1,....,anM-1であり、ここで、an はn回目の送信ファイアリングについてのスカラ加重であり、n=0,1,....,N−1であり、c0 ,c1 ,....,cM-1 は、FIRフィルタ48が受信信号内の所望の基本周波数又は所望の高(もしくは低)調波周波数の大部分を通過させるように、又は符号化された波形を実効的に復号するように選択されている一組のフィルタ係数である。スカラ加重a0 ,a1 ,....,aN-1 は、所定の閾値よりも速い速度で運動している反射体からの信号を選択的に通過させるファイアリングに跨がる「ウォール(壁)」・フィルタを形成している。フィルタ係数an0,an1,... ,anM-1は、各回の送信ファイアリングについて、マスタ・コントローラによってフィルタ係数メモリ52からフィルタへ供給される。例えば、1回目の送信ファイアリングについては、フィルタ係数の組a00,a11,... ,a0M-1がFIRフィルタへ供給され、2回目の送信ファイアリングについては、フィルタ係数の組a10,a11,....,a1M-1がFIRフィルタへ供給され、以下同様に続く。フィルタ係数は、診断応用に応じてプログラム可能になっている。フィルタ係数の様々な組をマスタ・コントローラのメモリ内のルックアップ・テーブルに記憶することができ、所望の係数の組をシステム操作者が選択し得るようにすることができる。送信ファイアリングの数N=2であるような応用の場合には、フィルタ係数の組の対がメモリに記憶され、選択された対の一方の組のフィルタ係数が、1回目の送信ファイアリングの前にFIRフィルタへ転送され、この選択された対の他方の組のフィルタ係数が、1回目の送信ファイアリングの後に且つ2回目の送信ファイアリングの前にFIRフィルタへ転送される。同様に、送信ファイアリングの数N=3であるような応用の場合には、1回目乃至3回目のファイアリングから得られる受信信号をフィルタ処理するのに用いるように、2つ又は3つの組のフィルタ係数がメモリに記憶される。送信ファイアリングの数N>3であるような応用についても同様の手順を踏む。N回の送信ファイアリングについての連続したFIRフィルタ出力信号がベクトル加算器50に蓄積される。次いで、ベクトル加算器の出力信号は、従来のグレイ・スケールBモード処理を施され、続いて走査変換されて表示される。
【0015】
本発明の一つの好適実施形態によれば、対応するトランスデューサ・アレイの基本周波数を中心とするN個の同一の又は符号化された(この場合には同一ではない)広帯域パルスから成る一つの系列が、アレイによって特定の送信焦点位置へ送信される。受信時には、所望の受信周波数を中心とする帯域通過フィルタが、所望の受信成分を実質的に単離する。次いで、ウォール・フィルタがN回の送信にわたって流れ信号を抽出する。図5に示すような流れフィルタが、2つの段階を含み得る。すなわち、第1の段階54は、基本成分の大部分を抽出し、第2の段階56は、高域通過ウォール・フィルタによって静止した基本成分を実質的に抑制する。高(低)調波流れ信号を実効的に抽出する、具体的には造影剤を撮像するためにも、同じ形式の処理を行なうことができる。
【0016】
基本流れフィルタの両段階ともが図1に示すFIRフィルタ48において具現化される。MタップFIRフィルタ48が受信信号内の基本周波数の大部分を通過させるように一組のフィルタ係数c0 ,c1 ,....,cM-1 が選択される。加えて、所与の送信焦点位置についてFIRフィルタのそれぞれの出力信号が加算されるときに、基本信号がファイアリングに跨がって高域通過フィルタ処理されるようにa0 ,a1 ,....,aN-1 のウォール・フィルタ加重56が選択される。次いで、加算された信号は従来の方式でグレイ・スケールBモード処理され、すなわち包絡線検波、対数圧縮等を施される。
【0017】
本発明の上述の好適実施形態によれば、グレイ・スケールBモード流れ画像は、チャネル9Cのカラー・フロー・データに従ってカラー化される。加えて、Bモード画像の幾分かの静止成分をウォール・フィルタを通じて供給することができるため、診断者が医療診断時に既知の解剖学的な標識に対する血液の流れを観測し得るようになる。このBモード画像の通過供給(フィード・スルー)は、ウォール・フィルタ加重のうち1つに摂動を加えることにより達成される。例えば、図5の流れ図に示すように、1回目の送信ファイアリングについての加重a0に量αだけ摂動を加えることができる。Bモード通過供給により、従来のBモード画像の上にカラー化された流れ画像を重ね合わせて表示することが可能になる。
【0018】
再び図1を参照して述べると、カラー・フロー動作モードにおいては、トランスデューサ10は各々の超音波ビームに沿って6回〜16回にわたってパルス駆動される。従って、受信器30は、グレイ・スケール動作モード及びカラー・フロー動作モードについて別個の受信信号を生成し、これらの信号がチャネル9G及びチャネル9Cにおいて別個に処理される。
【0019】
図1の説明を続けると、ビームフォーマ30は、遅延付きのチャネル・データを加算して、ビーム加算された信号を出力し、この信号は復調器(図示されていない)によって同相及び直角位相(I/Q)の信号成分へ復調される。復調器からのBモードのI出力及びQ出力は、グレイ・スケールBモード処理用の中間プロセッサ8Gへ送信され、復調器からのカラー・フローのI出力及びQ出力は、カラー処理用の中間プロセッサ8Cへ送信される。
【0020】
図2は、カラー・フロー・チャネル9C用の中間プロセッサ8Cを示す。復調器からのI/Q信号成分は、インタリーブされている可能性のあるファイアリングからのデータをバッファリングして所与のレンジのセルにおいて各ファイアリングに跨がる点から成るベクトルとしてデータを出力することを目的とするコーナ・ターナ・メモリ117に記憶される。データは「ファスト・タイム(fast time) 」式で受信され、すなわち各回のファイアリング毎に(ベクトルに沿って)レンジを下降する順に受信される。コーナ・ターナ・メモリの出力は、「スロー・タイム(slow time) 」式に再配列されており、すなわち各々のレンジ・セル毎にファイアリング順に再配列されている。結果として得られた「スロー・タイム」式I/Q信号サンプルはウォール・フィルタ119を通過し、ウォール・フィルタ119は静止した組織又は極く低速で運動する組織に対応するあらゆるクラッタを除去する。次いで、フィルタ処理後の出力は、パラメータ推定器111へ供給され、パラメータ推定器111は、レンジ・セル情報を中間的な自己相関パラメータN、D及びR(0)へ変換する。N及びDは、自己相関方程式の分子及び分母であり、次のように示される。
【0021】
【数1】
Figure 0004746758
【0022】
ここで、Ii 及びQi は、ファイアリングiについての復調後のベースバンド化された入力データであり、Mはパケット内のファイアリングの回数である。R(0)は、パケット内のファイアリングの回数にわたる有限の和として近似され、次の通りになる。
【0023】
【数2】
Figure 0004746758
【0024】
プロセッサが、N及びDを各々のレンジ・セル毎の大きさ及び位相へ変換する。用いられる方程式は次の通りである。
【0025】
|R(T)|=(N2+D21/2 (5)
φ(R(T))=tan-1(N/D) (6)。
【0026】
パラメータ推定器は、大きさ及び位相の値を処理して、パワー、速度、及び乱流又は分散の各推定値を表わす値を有する信号とし、それぞれ導体111A、111B及び111C上へ送信する。位相は平均ドプラ周波数を算出するのに用いられ、平均ドプラ周波数は後に示すように速度に比例している。また、R(0)及び|R(T)|(大きさ)は乱流を推定するのに用いられる。
【0027】
ヘルツ単位での平均ドプラ周波数は、N及びDの位相、並びにパルス繰り返し時間Tから得られる。
【0028】
【数3】
Figure 0004746758
【0029】
平均速度は、下記のドプラ・シフト方程式を用いて算出される。流れ方向とサンプリング方向との間の角度であるθは未知であるので、cosθは1.0であるものと仮定される。
【0030】
【数4】
Figure 0004746758
【0031】
好ましくは、パラメータ推定器は、平均ドプラ周波数を中間的な出力として算出するのではなく、ルックアップ・テーブルを用いてプロセッサの位相出力から直
【0032】
【外1】
Figure 0004746758
【0033】
乱流は、平均ドプラ周波数の分散の2次級数展開として時間領域において算出することができる。乱流の時間領域表現は、ゼロ遅れ及び1段遅れの自己相関関数R(0)及びR(T)をそれぞれ算出することを含んでいる。正確な自己相関関数は、パケット内のファイアリングの回数の範囲内での既知のデータにわたる有限の和によって近似される。
【0034】
σ2=[2/(2πT)2][1−(|R(T)|/R(0))](9)。
【0035】
平均値信号φ(R(T))は、流動する反射体の平均ドプラ周波数シフトの推定値であり、延いては平均血流速度に比例している。分散信号σ2 は、ベースバンド・エコー信号の流れ信号成分の周波数の拡がりを示している。この値は、乱流が多くの速度の混成である一方で層流は極めて狭い範囲の速度を有しているので、流れの乱れの指標となる。流動する反射体からの信号の強度を示すためには、信号R(0)が、ドプラ・シフトした流れ信号における帰投パワーの量を示す。
【0036】
導体111A上の信号パワーはデータ圧縮モジュール113を通って出力経路113Aへ到る。モジュール113は複数の群を成すデータ圧縮曲線に従ってデータを圧縮する。異なる走査応用のために異なる群の曲線を用意することができる。例えば、1つの群の曲線を腎臓走査のために用意する一方、他の群の曲線を頸動脈走査のために用意する。典型的には、群当たり約3の曲線が存在する。信号のダイナミック・レンジはデータ圧縮に用いられる曲線に従って変化する。各々の群内の曲線は、ダイナミック・レンジが増大する順序で配列されている。利用者が走査応用を選択すると、コントローラ20が既定の曲線を設定する。ダイナミック・レンジは、表示器19上に形成される強度又はルーメンの範囲を制御する。
【0037】
図3を参照して述べると、グレイ・スケール・チャネル9G用のグレイ・スケールBモード中間プロセッサ8Gは、量(I2+Q21/2 を算出することにより、ビーム加算された受信信号の包絡線を形成する包絡線検波器110を含んでいる。信号の包絡線に対数圧縮(図3のブロック112)等の何らかの追加のBモード処理を施して2次元画像を表わす表示データを形成し、スキャン・コンバータ15(図1)へ出力する。
【0038】
再び図1を参照して述べると、カラー・フロー推定値及びBフロー・グレイ・スケール表示データがスキャン・コンバータ15へ送られると、スキャン・コンバータ15はデータをビデオ表示用の2次元XYフォーマットへ変換する。走査変換されたフレームはビデオ・プロセッサ17へ渡されて、ビデオ・プロセッサ17は基本的には、ビデオ・データをビデオ表示のために表示用のカラー・マップとグレイ・スケール画像フレームとを結合したものへマッピングする。次いで、画像フレームはビデオ・モニタ19へ送られて表示される。典型的には、カラー付きグレイ・スケール画像については、速度又はパワーのいずれかがグレイ・スケールで表示される。システム制御はホスト・コンピュータ(図示されていない)に集中化されており、ホスト・コンピュータは操作者インタフェイス(例えばキーボード)を介して操作者入力を受け取って、様々なサブシステムを制御する。
【0039】
一般的には、Bフロー・グレイ・スケール画像については、表示データはスキャン・コンバータ15によってビデオ表示用のXYフォーマットへ変換される。走査変換されたフレームはビデオ・プロセッサ17へ渡されて、ビデオ・プロセッサ17はビデオ・データをビデオ表示のためのグレイ・スケール又はグレイ・マッピングとしてマッピングする。次いで、グレイ・スケール画像フレームはビデオ・モニタ19へ送られて表示される。
【0040】
ビデオ・モニタ19によって表示される画像は、各々のデータが表示器のそれぞれのピクセルの強度又は輝度を指示しているようなデータから成る画像フレームから形成されている。画像フレームは例えば、256×256のデータ・アレイ等で構成され、データ・アレイ内の各々の強度データがピクセルの輝度を指示する8ビットの二進数となっている。表示モニタ19上の各々のピクセルの輝度は、周知の態様でデータ・アレイ内の対応する要素の値を読み取ることにより絶えず更新される。各々のピクセルが強度値を有しており、該強度値は呼び掛けを行なった超音波パルスに応答したそれぞれのサンプル空間の後方散乱体の断面積と、用いられているグレイ・マップとの関数となっている。
【0041】
図4を参照して述べると、システム制御はホスト・コンピュータ又はプロセッサ126に集中化されており、プロセッサ126は操作者インタフェイス(図示されていない)を介して操作者入力を受け取って、様々なサブシステムを制御する。プロセッサ126はまた、システムのタイミング信号及び制御信号を発生し、中央処理ユニット(CPU)130とランダム・アクセス・メモリ132とを含んでいる。キーボード129を用いてCPU130にデータを入力する。CPU130は、取得された生データに基づいてグレイ・マップ及びカラー・マップを構築するのに用いられるルーチンを記憶する読み出し専用メモリを内部に組み入れている。
【0042】
スキャン・コンバータ15は、極座標メモリ122とXYメモリ124とを含んでいる。メモリ122に極座標(R−θ)セクタ・フォーマットで記憶されているグレイ・スケールBモード・フロー・データ及びカラー・フロー強度データは、適当にスケーリングされたデカルト座標ピクセル表示データへ変換されて、XYメモリ124に記憶される。カラー・フロー速度データはメモリ位置122CVに記憶され、カラー・フロー・パワー・データはメモリ位置122CPに記憶され、グレイ・スケール・Bモード・フロー・データはメモリ位置122Gに記憶される。また、カラー・フロー速度データはメモリ位置124CVにも記憶され、カラー・フロー・パワー・データはメモリ位置124CPに記憶され、Bフロー・グレイ・スケール・データはメモリ位置124Gに記憶される。走査変換されたフレームはビデオ・プロセッサ17に渡されて、ビデオ・プロセッサ17はデータをビデオ表示用のカラー付きグレイ・マップへマッピングする。カラー・フロー・データは本質的に、カラー化される正しいBモード・フロー・データ・ピクセルを識別する道具として利用される。次いで、カラー付きグレイ・スケール画像フレームはビデオ・モニタへ送られて表示される。
【0043】
音波サンプル・データの連続したフレームは、先入れ先出し方式でシネ・メモリ128に記憶される。カラー速度フレームはメモリ位置128CVに記憶され、カラー・パワー・フレームはメモリ位置128CPに記憶され、Bフロー・グレイ・スケール・フレームはメモリ位置128Gに記憶される。カラーの関心領域においては、表示ピクセルに対応するカラー速度データ及びカラー・パワー・データの各々のワード毎に、該ピクセルに対応するBフロー・グレイ・スケール・データの対応するワードが存在している。シネ・メモリは、バックグラウンドで稼働する循環的な画像バッファのようなものであり、音波サンプル・データを絶えず取り込んで、実時間で利用者に対して表示する。利用者がシステムをフリーズさせると、利用者は、シネ・メモリに以前に取り込まれている音波サンプル・データを見る能力を有するようになる。
【0044】
CPU130は、システム制御バス134を介して極座標メモリ122、XYメモリ124及びシネ・メモリ128を制御する。具体的には、CPU130は、極座標メモリ122からXYメモリ124へのデータの流れ、XYメモリ24からビデオ・プロセッサ17及びシネ・メモリ128へのデータの流れ、並びにシネ・メモリからビデオ・プロセッサ17及びCPU126自体へのデータの流れを制御する。CPUはまた、グレイ・マップ、カラー・マップ、及びグレイ・スケール・マップとカラー・マップとを結合したものをビデオ・プロセッサにロードする。
【0045】
画像フレームは、連続的な方式でシネ・メモリ128に収集される。シネ・メモリ128は、単一画像閲覧及び多数画像ループ閲覧のための常駐のディジタル画像記憶容量、並びに様々な制御機能を提供している。単一画像のシネ再生時に表示される関心領域は、該画像の取得時に用いられた領域である。シネ・メモリはまた、画像をプロセッサ126を介してディジタル保管装置(図示されていない)へ転送するためのバッファの役割も果たしている。
【0046】
好適実施形態は、図6のブロック図によって示すように、カラー・フロー・データ(速度又はパワー)とグレイ・スケール・データとを結合する。チャネル9G及びチャネル9Cの各々のデータ経路が別個に処理されてから結合されて、結果が表示器19へ送られる。所望の結果に応じて正しい処理及び結合アルゴリズム11は変わる。例えば、グレイ・スケール・フロー・データとカラー・フロー・データとを単純に加算して表示してよい。この場合には、結合された画像内に両方の撮像モードの特性が現われるようにするために、グレイ・スケール・データ及びカラー・フロー・データの大きさ及びダイナミック・レンジを調節する必要がある場合がある。代替的には、グレイ・スケール・フロー・ピクセルをカラー化するか否かを決定するためにシステムが後に用いる閾値としてカラー・フロー・データを用いることもできる。他のカラー化方法は当業者には明らかであろう。
【0047】
加えて、結合アルゴリズムは、一旦、カラー・フロー・データ及びグレイ・スケール・フロー・データの両方が生成されたら(図1の8C及び8Gの後)、単一の経路内の任意の位置(例えば、受信チャネル9C及び9G内の任意の位置)で具現化してよい。例えば、カラー・フロー・データ及びグレイ・スケール・データの各々が表示フォーマットに変換されて補間された(すなわち走査変換された)後に、メモリ124CV及び124Gから、又はメモリ124CP及び124Gからのカラー・フロー・データとグレイ・スケール・データとをピクセル毎に結合することができる。同様のデータの結合をメモリ128CV、128CP及び128Gからのデータについて行なうこともできる。また、メモリ122CV及び124Gから、又はメモリ122CP及び122Gからのカラー・フロー・データとグレイ・スケール・フロー・データとを結合してもよい。結合されたデータから、表示器19上でのカラー付きグレイ・スケール画像の形成を可能にする結合された信号が得られる。
【0048】
グレイ・スケール・フローとカラー・フローとの結合の位置は、カラー・フロー・データが取得されている位置を決定しているカラー・フロー関心領域(CFROI)160(図7)によって制御される。カラー・フローROI160の寸法及び位置を調節して、合成モードで視野の一部を表示したり全部を表示したりすることができる。ROI160より外部の領域は、グレイ・スケール・データのみを用いて処理されて、表示器19の領域150に表示される。
【0049】
図7は、ROI160内に、システム1を用いて取得された結合されたカラー・フロー及びグレイ・スケール画像を表わしている。画像は、動脈壁162及び164を有する頸動脈の分枝領域166を示している。この場合には、ピクセルに基づく結合アルゴリズム11が用いられた。カラー・フロー・データ処理は、従来のパワー・ドプラ撮像と同様であったが、特殊化されたカラー・マップを用いて、パワー値をカラー・ピクセルへ変換した。システム1に従って生成されたグレイ・スケール・データは無修正で処理された。メモリ124CP及び124Gからのデータをグレイ・マップ生成器136内のアルゴリズムに従って結合した。より明確に述べると、グレイ・スケール及びカラー・フローPDIピクセルを、各々の赤緑青(RGB)値を加算して結果をROI160内に表示することにより結合した。画像の左側に表示されているカラー・マップのダイナミック・レンジ及び強度を減少させると、データの結合の後のグレイ・スケール・ダイナミクスを見ることが可能になり、コントラストの飽和及び損失を回避した。カラー・フローPDI及びグレイ・スケールの配合は、カラー・グレイ・スケール画像を表示しているCF ROI160によって画定される領域に制限した。残りの画像領域150は、チャネル9Gによって生成されたグレイ・スケール・データのみを用いて表示した。
【0050】
当業者は、特許請求の範囲によって画定される本発明の要旨及び範囲から逸脱せずに好適実施形態を変更し改変し得ることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って形成されている超音波イメージング・システムの好ましい形態の概略ブロック図である。
【図2】図1に示すカラー・フロー受信チャネルの一部の概略ブロック図である。
【図3】図1に示すグレイ・スケール受信チャネルの一部の概略ブロック図である。
【図4】図1に示すシステムの各部のさらなる細部を示す概略ブロック図である。
【図5】本発明の好ましい一実施形態によるBモード通過供給を伴ったBモード(基本)流れフィルタ処理を示す流れ図である。
【図6】本発明に従ってグレイ・スケール・データとカラー・フロー・データとを結合した好ましいモードを示す概略ブロック図である。
【図7】好適実施形態による表示の形態の一例の略図である。
【符号の説明】
1 超音波イメージング・システム
8C、8G 中間プロセッサ
9C カラー・フロー・チャネル
9G グレイ・スケール・チャネル
10 トランスデューサ・アレイ
12 トランスデューサ素子
14 送信器
15 スキャン・コンバータ
16 受信器
26 送信ビームフォーマ
28 時間ゲイン制御(TGC)増幅器
30 受信ビームフォーマ
46 ウォール・フィルタ
126 ホスト・コンピュータ
150 グレイ・スケール画像領域
160 カラー・フロー関心領域
162、164 動脈壁
166 頸動脈分枝領域

Claims (10)

  1. 超音波システム(1)においてグレイ・スケール動作モードからのデータとカラー・フロー動作モードからのデータとを結合することにより被検体(S)の画像を表示する装置であって、前記被検体内に超音波のビームを送信し、該送信された超音波に応答して発生される前記被検体からのエコー超音波を受信して、該エコー超音波を対応する受信信号へ変換するのに適したトランスデューサ(10)と、前記グレイ・スケール動作モードにおいて、前記トランスデューサが第1の超音波を送信して、該第1の超音波に応答して受信されるエコー超音波に応答して第1の受信信号を発生するように、複数の前記ビームの各々に沿って第1の所定の回数にわたって前記トランスデューサ(10)をパルス駆動すると共に、前記カラー・フロー動作モードにおいて、前記トランスデューサが第2の超音波を送信して、該第2の超音波に応答して受信されるエコー超音波に応答して第2の受信信号を発生するように、複数の前記ビームの各々に沿って第2の所定の回数にわたって前記トランスデューサ(10)をパルス駆動するように接続されている送信器(14)と、2次元で前記被検体の各部分の運動を表わすグレイ・スケール・データを生成するように前記第1の受信信号に応答する第1の受信チャネル(9G)と、前記被検体の各部分の運動を表わすカラー・フロー・データを生成するように前記第2の受信信号に応答する第2の受信チャネル(9C)と、前記グレイ・スケール・データの少なくとも一部と前記カラー・フロー・データの少なくとも一部とを結合して、結合された信号を発生するように構成されているプロセッサ(126)と、前記被検体の各部分の運動がカラー付きグレイ・スケール画像により表示されるように、前記結合された信号に応答して画像を表示する表示器(19)と、を備え、前記第1の受信信号は振幅値を画定しており、前記第1の受信チャネルは前記振幅値の少なくとも幾つかを減算する、装置。
  2. 前記グレイ・スケール動作モードは、前記運動の視覚化を可能にするように修正されたB動作モードを含んでいる請求項1に記載の装置。
  3. 前記カラー・フロー動作モードは、カラー・フロー・パワー動作モードを含んでいる請求項2に記載の装置。
  4. 前記カラー・フロー動作モードは、カラー・フロー速度動作モードを含んでいる請求項2に記載の装置。
  5. 前記第2の所定の回数は6〜16の範囲にある請求項1に記載の装置。
  6. 前記第1の所定の回数は2〜4の範囲にある請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1の受信チャネル(9G)はウォール・フィルタを含んでいる請求項5に記載の装置。
  8. 前記カラー・フロー・データは前記第2の受信信号のパワーを表わす請求項3に記載の装置。
  9. 前記カラー・フロー・データは前記被検体の各部分の速度を表わす請求項4に記載の装置。
  10. 超音波システム(1)においてグレイ・スケール動作モードからのデータとカラー・フロー動作モードからのデータとを結合することにより被検体(S)の画像を表示する方法であって、前記グレイ・スケール動作モードにおいて、複数の超音波ビームの各々に沿って第1の所定の回数にわたって前記被検体(S)内に超音波のビームを送信する工程と、前記グレイ・スケール動作モードにおいて、前記送信された超音波に応答して発生される前記被検体からの第1のエコー超音波を受信する工程と、該第1のエコー超音波を対応する第1の受信信号へ変換する工程と、前記カラー・フロー動作モードにおいて、複数の超音波ビームの各々に沿って第2の所定の回数にわたって前記被検体内に超音波のビームを送信する工程と、前記カラー・フロー動作モードにおいて、前記送信された超音波に応答して発生される前記被検体からの第2のエコー超音波を受信する工程と、該第2のエコー超音波を対応する第2の受信信号へ変換する工程と、前記第1の受信信号に応答して2次元で前記被検体の各部分の運動を表わすグレイ・スケール・データを生成する工程と、前記第2の受信信号に応答して前記被検体の各部分の運動を表わすカラー・フロー・データを生成する工程と、結合された信号を発生するように、前記グレイ・スケール・データの少なくとも一部と前記カラー・フロー・データの少なくとも一部とを結合する工程と、前記被検体の各部分の運動がカラー付きグレイ・スケール画像により表示されるように、前記結合された信号に応答して画像を表示する工程と、を含んで、前記第1の受信信号は振幅値を画定しており、前記第1の受信チャネルは前記振幅値の少なくとも幾つかを減算する、方法。
JP2001123744A 2000-04-24 2001-04-23 Bモード及びカラー・フロー・モードでの強化された流れ撮像を結合することによる超音波画像表示 Expired - Fee Related JP4746758B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/557,255 US6406430B1 (en) 1998-03-31 2000-04-24 Ultrasound image display by combining enhanced flow imaging in B-mode and color flow mode
US09/557255 2000-04-24

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002000607A JP2002000607A (ja) 2002-01-08
JP2002000607A5 JP2002000607A5 (ja) 2008-06-05
JP4746758B2 true JP4746758B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=24224655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001123744A Expired - Fee Related JP4746758B2 (ja) 2000-04-24 2001-04-23 Bモード及びカラー・フロー・モードでの強化された流れ撮像を結合することによる超音波画像表示

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4746758B2 (ja)
DE (1) DE10119814A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230380795A1 (en) * 2015-09-06 2023-11-30 Shenzhen Mindray Bio-Medical Electronics Co., Ltd. Ultrasound gray-scale imaging system and method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100403992C (zh) * 2004-03-01 2008-07-23 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 超声波彩色血流成像的图像信号后处理方法及装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07275250A (ja) * 1995-04-10 1995-10-24 Toshiba Corp 超音波診断装置
JPH1033535A (ja) * 1996-07-30 1998-02-10 Toshiba Corp 超音波ドプラ診断装置および超音波ドプラ診断の方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230380795A1 (en) * 2015-09-06 2023-11-30 Shenzhen Mindray Bio-Medical Electronics Co., Ltd. Ultrasound gray-scale imaging system and method
US12004898B2 (en) * 2015-09-06 2024-06-11 Shenzhen Mindray Bio-Medical Electronics Co., Ltd. Ultrasound gray-scale imaging system and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002000607A (ja) 2002-01-08
DE10119814A1 (de) 2001-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6406430B1 (en) Ultrasound image display by combining enhanced flow imaging in B-mode and color flow mode
US12004898B2 (en) Ultrasound gray-scale imaging system and method
EP0948931B1 (en) Ultrasound imaging using coded excitation on transmit and selective filtering on receive
JP4722283B2 (ja) 連続データ獲得を用いた超音波フロー・イメージングにおける運動の可視化のための方法および装置
US6210332B1 (en) Method and apparatus for flow imaging using coded excitation
JP5715594B2 (ja) フローパラメータイメージングのための方法及び装置
EP1188068B1 (en) Method and apparatus for flash suppression in two-dimensional ultrasound imaging
JP4620261B2 (ja) 高次の非線形成分による超音波撮像
US5910115A (en) Method and apparatus for coherence filtering of ultrasound images
CN102292028B (zh) 超声波诊断装置
JP2004000613A (ja) サブトラクション撮像手法のための表示法
JP2000083958A (ja) 鏡面状超音波反射体をイメ―ジングするシステム及び方法
JP2003501177A (ja) 同時的組織及びモーション超音波診断撮像
US5735797A (en) Method and apparatus for combining topographic flow power imagery with a B-mode anatomical imagery
JP3093823B2 (ja) 超音波ドプラ診断装置
JP4424856B2 (ja) 閾値の調節による超音波カラー・フロー表示の最適化法
JP2000149015A (ja) 画像のエッジ強調方法及びイメ―ジング装置
JPH03155843A (ja) 超音波診断装置
JP4746758B2 (ja) Bモード及びカラー・フロー・モードでの強化された流れ撮像を結合することによる超音波画像表示
JP2938125B2 (ja) 超音波診断装置
US6135962A (en) Method and apparatus for adaptive filtering by counting acoustic sample zeroes in ultrasound imaging
JPH03261466A (ja) 超音波診断装置
JPH03272751A (ja) 超音波診断装置
JPH04146737A (ja) 超音波診断装置
JPH0357443A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101228

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101228

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110516

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees