JPH0595478U - 自動縫製機のミシン自動位置決め装置 - Google Patents

自動縫製機のミシン自動位置決め装置

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JPH0595478U
JPH0595478U JP4570592U JP4570592U JPH0595478U JP H0595478 U JPH0595478 U JP H0595478U JP 4570592 U JP4570592 U JP 4570592U JP 4570592 U JP4570592 U JP 4570592U JP H0595478 U JPH0595478 U JP H0595478U
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Inventor
博明 本田
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株式会社大澤ミシン商会
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫製する生地織幅に適合した間隔に、左右の
ミシン位置を簡単にボタン操作で調整できて、且つ、そ
の位置を記憶して、再び同織幅生地の縫製時には呼び出
し操作で自動的に記憶装置まで両ミシンを移動できる。 【構成】 本体上部2に操作盤6.6’を配設し、本体
下方に足踏みスイッチ25を設置し、本体内部には生地
の走行方向に対して交差する線上に、夫々対向するよう
に検出装置を備えた駆動装置7・7’から自在継手38
・38’を介して連結される送りネジ35・35’を設
置し、その上方には送りネジと対偶するナット部37・
37’と連結した移動台3・3’が設置され、且つ移動
台3・3’上にミシン1・1’を載置したこれらの装置
に、電気回路を通してコンピュータを内蔵した制御装置
8を接続して縫製する生地織幅にミシン位置を調整した
り、記憶して必要時には呼び出し操作で自動位置決めが
出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、長尺物の生地の両縁を同時に縫製する為に、生地の走行方向に対し て、交差する線上に左縫い用ミシン、右縫い用ミシンを夫々、適当な間隔を置い て対設した自動縫製機に係るものであり、詳しくは例として、今迄35cm織幅 の浴巾生地を縫っていたものから、次に60cm織幅の湯上生地を縫おうとする 場合、左、右縫いミシンの間隔も約35cm幅から約60cm幅へと再調整しな ければならないという実情に基づいた、縫製しようとする多種の生地の織物幅に 応じて夫々に適合した両ミシンの位置を決定し、記憶させ、且つ各種の織物幅に 応じて簡単にボタン操作で呼び出せ、同時に左、右縫い用ミシンを記憶された位 置へ自動的に移動させる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動縫製機としては、図8〜図10に示す、左右夫々独立した 手動用のハンドル(イ,イ’)を回転する事により、チェーンを介して回転され るねじ棒(ロ,ロ’)を有し、該ねじ棒(ロ,ロ’)の両者間にはセレーション 部(ハ,ニ)を挿脱させる接手(ホ)があり、そしてねじ棒(ロ,ロ’)に螺合 して移動するスライダー部(ヘ,ヘ’)を固定した台車(ト,ト’)があり、こ の台車(ト,ト’)上には左、右縫い用ミシン(チ,チ’)が設置されてあるの で、自ずとミシン位置は個別、又は両方同時に移動設定できるものや、当初のタ イプ(図示せず)で、片側のミシンは固定設置され、もう一方側のミシンのみ前 記の類似機構である、ハンドル・チェーン・ねじ棒・スライダー部・台車等を具 備した手動による片側だけ可動式のものが知られている。 (例えば、実公昭61−15807号公報参照)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたもののうち前者においては、左右縫い用ミシンを移動させ る手動のハンドル(イ,イ’)位置は縫製機の本体両端部に設置されている構造 上、生地の縁部とミシンの生地導入口とが一線上に揃って見える目の位置からで は、ハンドル(イ,イ’)操作が行なえないので、生地幅に適合したミシン位置 合わせの微調整が困難である。 また、片側のみの、ミシン設置の台車(ト)を移動させる機構については、片 方のねじ棒(ロ)は軸受けスリーブ(リ)とスライダー部(ヘ)の3ヶ所にて支 持されてあり、また、左右両方のミシンを同時に移動する場合においては、接手 (ホ)も含み7ヶ所にも及び、構造が複雑化し、ねじ棒(ロ,ロ’)部の芯出し 等の保全調整も熟練を要する。 また、両方のねじ棒(ロ,ロ’)を連結するセレーション部(ハ,ニ)は、受 入側(ハ)も挿入側(ニ)も溝が形成されてあり、両者の溝の形状が合致した位 置でなければ接手(ホ)は移動できず、相互の連結は出来なく、一人での溝合わ せの調整作業を行なうには、ハンドル部(イ)から接手部(ホ)へと往復しなけ ればならず、手間が掛り過ぎる。 そして、前記の左右のねじ棒(ロ,ロ’)を含めた7ヶ所の芯出しが悪ければ 、接手部(ホ)は歪んだ状態となり、抜き差し出来ないという問題点を有してい た。
【0004】 また、後者においては、生地の織幅に応じたミシンの移動は片側のみで行なわ なければならないので、移動距離は長く、所要時間も要し、位置合わせの微調整 も困難であるという問題点を有していた。
【0005】 また、前者、後者のいずれも、織幅の異なった生地は勿論のこと、同規格の織 物でも、例えば湯上タオルを3列取り幅で製織した場合は、タテ1列の両端部は 、タテ・ヨコ糸密度や、若干織幅の異なる外耳と中耳とに分かれ、その内訳は、 外耳と中耳,中耳と中耳,中耳と外耳の3種類となり、縫製時には微調整が必要 であるこれらの生地も含み、縫製するたびに毎回その生地幅に適合した左右及び 片側のミシン位置を、再調整しなければならないという問題点を有していた。
【0006】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、生地の縁部とミシンの生地導入口とが一線上に目視 できる位置において、ボタン操作で短時間の内に左右夫々のミシンが移動できて 、保全及び取扱いも簡単な構造で、且つ適合した位置決めが出来ると、その位置 を記憶させて必要時にはワンタッチで呼び出せると同時に、自動的にその位置決 めが出来る装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における自動縫製機のミシン自動位置決め 装置は、本体は略C形状の軽溝鋼を内側同志に凹部をなす四角枠体の一対を上下 に本体上部2、本体下部18と配し、その本体上下部2,18の四隅付近の個所 の短辺側同志を夫々、上下を結ぶ斜めの対角線状に支柱9・10,9’・10’ 二本づつで固定し、該支柱9・10,9’・10’のほぼ中央交点部は、支柱桟 11・11’で接合して枠組みされた、ほぼ箱状の構成である。そして、長尺物 生地の走行方向に対して交差する線上である本体上部2の長辺側二辺の内底面上 には、夫々対向するように、開放側の面より後述の車輪4幅だけ幅員を確保して 長手方向に沿うように一対の案内杆5・5’を取り付け、移動装置の軌道と兼用 している。また、本体下方の後方側においては、踏台24が並設されてある。6 ・6’は操作盤で、本体上部2の長辺側外後面の両端付近に夫々設置されてあり 、片方の操作盤6’上には、電源,右ミシン移動,右ミシン・ON,ミシン速度 調整器,自動,停止等のスイッチが配設され、もう一方の操作盤6上には、左ミ シン移動,左ミシン・ON,切り替え,表示欄,位置決め・セット・スタート, ローラ速度調整器,ガイダー移動,操出し・ON,自動,停止等のスイッチを配 設してある。25は足踏みスイッチで、上述の踏台24上に設置されてある。検 出装置は、減速モータ7’のベース43’に減速モータ軸39’を狭むようにや や対向する2個の検出器41’・42’を固着し、且つ検出器41’・42’と 無接触で感応するように半円板状の検出片40’を減速モータ軸39’に装着し てなるもので、対向するもう一方側にも同様の検出装置がある。この検出装置の 代用品として、後述の公知であるエンコーダ33を使用しても良いが、上記の構 成には取り付けの点で難がある。7・7’の減速モータは、減速モータ軸39・ 39’が本体上部2の長辺側と平行線上になる様に、且つ軸先は内方に向けて対 向する様に本体両側に位置する支柱10・10’の上方付近に夫々、ベース43 ・43’を介して取り付けてある。そして、減速モータ軸39・39’先には夫 々、自在継手38・38’を介して連結する送りネジ35・35’があり、その 上方には且つ送りネジ35・35’と対偶するナット部37・37’と連結片3 6・36’を介して連結する移動台3・3’が設置されてある。 そして、移動台3.3’の上面部には、長尺物生地縁の導入口である三つ折り作 用の成形金具26・26’を備えたミシン1・1’が載置され、下面部には、止 着されたミシンモータ44・44’があり、該モータにより夫々のミシンは運転 される。そして、移動台3・3’の四隅付近には、方形状の立ち上り片28・2 8’が配設されてあり各中央部で夫々4個の車輪4・4’が回転自在に軸支され てあり、この車輪4.4’が収まり軌道となるところは、前述の本体上部2の長 辺側二辺の内底面上となる。 49・49’はミシン上糸・下糸の糸立てである。 8は制御ボックスで、コンピュータを内蔵してあり、本体下部18上の前方に設 置されてあり、前述の操作盤や、減速モータや、検出装置や、ミシンのモータ等 の縫製機全般を電気回路を通して接続して、検知信号などを記憶し、各装置の連 動制御を行なうものである。
【0008】
【作用】
本案は以上のような構成であるから、本体は軽溝鋼等で枠組みされた、ほぼ箱 状の構造で空間が広く充分に取れるように配慮され、本体上部の長辺側の二辺の 内底面は軌道の役目も兼用されてある。 操作盤は、本体上部の長辺側外後面の両端部に、個別に夫々同位置側のミシン 及びミシン移動装置と対応できる様にしてあるので、未縫製の長尺物生地の両縁 部へミシンを移動調整する時、夫々個別に片側づつ適合位置のポイントを目視し ながら、ボタン操作で容易に行なえる。 片方の操作盤上には、縫製機全体の電源スイッチや、右縫い用ミシンを矢印方 向へ移動させる右ミシン移動スイッチや、右ミシンだけ縫製運転をする場合の切 り替え用の右ミシン・ONスイッチや、ミシンの縫い速度の調整をするミシン速 度調整機や、縫製機の自動運転起動の自動スイッチや、縫製機の運転停止の停止 スイッチがある。であるから、自動及び停止スイッチは左右ミシン両方同時に起 動、停止を行なう様に接続されてある。 もう一方の操作盤上には、上記と同様の自動及び停止スイッチや、左ミシン移 動のスイッチや、左ミシン・ONスイッチ等があり、その他には、左・右ミシン 移動スイッチにて、左右のミシン位置が決定されたら該位置に対して、0から9 までの認識番号を決める為の選択数字を繰り出す切り替えスイッチや、繰り出さ れた数字を表示する表示欄や、一対のミシン位置と認識番号との組合わせをコン ピュータに記憶指令を送る作用と、必要時に再び呼び出された認識番号に基づい て記憶されたミシン位置へ移動スタートさせる兼用の位置決め・セット・スター トスイッチや、未縫製の長尺物生地を送り込む供給用のローラの繰出し・ONツ マミスイッチや、同ローラの速度調整をする繰出し速度調整器や、クロスガイダ ーを矢印方向へ移動させるガイダー移動スイッチ等がある。 足踏みスイッチは、縫製機の自動運転に入る前に手動で片方づつ左・右ミシン の縫い調整を行なうのに使用し、左右の両ミシン兼用となっている。この時、前 記の左・右ミシン・ONスイッチをONの状態で足踏みスイッチを入れなければ ミシンは運転しない。 検出装置は、ミシンの移動と同時に作用し、減速モータベースに取り付けた2 個の検出器の内、どちらの方が先に減速モータ軸に装着の検出片を感知するかに より、減速モータの正逆の回転方向を検出し、且つ回数を検出できる。そして、 これらの検出信号は制御ボックス内のコンピュータに送られ、記憶される。 ミシンの移動装置については、左・右ミシン移動スイッチの移動させたい方向 の矢印ボタンを押すと、減速モータから自在継手を介して送りネジは回転し、送 りネジと対偶するナット部と連結片を介して連結するミシン載置の移動台は、移 動する。この時、減速モータの正逆回転方向は、ナット部が矢印方向へ送られる 方向にしてある。そして、多種の生地幅に対応出来るようにミシンの移動範囲は ある程度広く要求されるので、おのずと送りネジも長くなり、芯出し等の調整が 困難であるので、一方に自在継手を介して、且つ支持個所も最小限にして容易に 出来る様にしてある。そして、軌道上の案内杆に沿って円滑に移動が出来る様に 、移動台の下部には車輪が装着されてある。 そして、前述の操作により適合した左右ミシンの位置決めが出来ると、制御装 置内のコンピュータに認識番号と共にセットすることが出来て、後日、同生地幅 の縫製を行なう時は、認識番号を呼び出し、位置決め・セット・スタートスイッ チを押すだけで、記憶された指定の位置まで両ミシンは自動的に移動する。 この時、現在位置より指定の位置までの最短距離を行くようにコンピュータは算 出し、減速モータの正逆いずれかの回転方向を指示する。また、一対のミシンは 、この時、同時にスタートするので短時間で位置決めが出来る。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図2において、本体は略C形状の軽溝鋼で開口部の凹部の四角辺が全部内 方に向かう様に四隅を溶着した四角枠体の一対を、上下に適宜の間隔をおいて本 体上部2,本体下部18と配し、その本体上下部2,18の四隅付近の個所で短 辺側同志を夫々上下を結ぶ対角線状に、支柱9・10,9’・10’二本づつで 固着し、交差しあう支柱9・10,9’・10’同志のほぼ中央交点部には夫々 支柱桟11・11’を溶着して枠組みされた、ほぼ箱状の構成となってある。そ して、本体上部2の長辺側二辺の内底面上には、夫々対向するように開放側の面 より後述の移動装置の車輪4幅だけ、車輪4が移動できる幅員を確保して長手方 向に沿う様に一対の案内杆5・5’を取り付けて、移動装置の軌道と兼用されて ある。また、本体下部18の四隅には、本体の水平を調整する調整ネジを取り付 けてあり、本体を移動する時にはキャスターと交換出来るようになっている。ま た、本体下部18の長辺側後方には、踏台24が並設されてある。 操作盤6・6’は、操作側となる本体上部2の長辺側外後面のやや両端に、個 別に夫々同位置側のミシン1・1’及び移動装置と対応できる様に設置してある と共に、縫製機全体の運転及び停止操作もできる。 図5の片方の操作盤6’上には、電源(A),右ミシン移動(D),右ミシン・ ON(E),ミシン速度調整器(F),自動(B’),停止(C’)等のスイッ チを配設している。図6のもう一方の操作盤6上には、左ミシン移動(G),左 ミシン・ON(H),切り替え(I),表示欄(J),位置決め・セット・スタ ート(K),ローラ速度調整器(N),ガイダー移動(M),操出し・ON(L ),自動(B),停止(C)等のスイッチを配設している。 図1の足踏みスイッチ25は、配線にゆとりを持たせて、移動可能に本体下方 の後方側に並設した踏台24上に置いてある。 図3は検出装置で、減速モータ7’のベース43’に減速モータ軸39’を狭 むようにやや対向する2個の検出器41’・42’を個着し、減速モータ軸39 ’には、半円板状の検出片40’を装着してなるもので、この時の検出器41’ ・42’と検出片40’とは感応しうる適宜の間隔を保ってある。そして、対向 側にも同様の検出装置を設置してある。 図2〜図4の移動装置において、減速モータ7・7’は夫々モータ軸39・3 9’が本体上部2の長辺側と平行線上になる様に、且つ軸先は内方に向けて対向 するように、本体両側の支柱10・10’の上方付近に夫々取り付けてある。 そして、夫々の減速モータ軸39・39’先には、自在継手38・38’を介 して連結する送りネジ35・35’があり、その上方には、該送りネジと対偶す るナット部37・37’と連結片36・36’を介して連結する移動台3・3’ が設置されてある。そして、移動台3・3’の上面部には、生地縁の導入口で、 且つ三つ折り用の成形金具26・26’を備えたミシン1・1’が載置され、下 面部には、止着されたミシンモータ44・44’によって夫々のミシンは運転さ れる。そして移動台3・3’の四隅付近には、方形状の立ち上り片28・28’ が配設されてあり、各中央部で夫々4個の車輪4・4’が回転自在に軸支されて あり、この車輪4・4’は、前述の本体上部2の長辺側二辺の内底面を案内杆5 ・5’に沿って転動する。 そして、この2組のミシン1・1’を載置した移動装置を、夫々中央に寄せた り、両端に広げたりする場合に、操作を誤ると行き過ぎてミシン同志や、ミシン と本体部とが衝突するので、同本体上部2の長辺側の前部の内側面の中央付近に 2個と、両端付近に夫々1個づつ配設したリミットスイッチ45に、同内底面上 を転動する片方側4個の車輪が、夫々に組み合わされてあり、リミットスイッチ 45を車輪4・4’が接圧すると電気回路により移動装置は停止する安全装置を 設けてある。また、この時の車輪4・4’は、金属製よりゴム又は合成樹脂製等 の方が好ましい。ミシンの上糸・下糸は、本体上部2の短辺側付近に夫々立設さ れた糸立て49・49’にセットされてある。 8は制御ボックスで、コンピュータを内蔵してあり、本体下部18上の前方に 設置されてあり、縫製機全体の制御を行なうものである。 次に、この装置の作動状況を説明すると、最初に電源(A)を入れて、それか ら、本体上部2まで送り込まれた未縫製の長尺物生地の織幅に適合する様に、左 右のミシン1・1’位置を片方づつ調整移動を行なう。 この時、例えば、これから縫製しようとする生地幅が今迄の縫製生地幅より広く なった場合は、右ミシン移動(D)の外向きの矢印方向のボタンスイッチを押し 続けると、その間、減速モータ7’は駆動し、検出装置及び移動装置は作動し、 右ミシン1’は矢印方向へ移動し続ける。そして、任意の位置まで来るとボタン を離せば停止する。次に、右ミシン・ON(E)スイッチを入れて、生地の縁部 をミシン1’に取り付けてある三つ折り用の成形金具26’に挿通させた後、該 生地縁部を手で持ちながら、足踏みスイッチ25を操作して若干縫製し、生地の 縁部が三つ折りされて縫われた縫製状態をチェックする。良いと判断できれば、 右ミシン・ON(E)スイッチをOFFに戻しておく。そして、左縫いミシンも 同様を行ない、左右のミシン1・1’位置調整ができれば、この位置に対しての 任意の認識番号を選択する。選択したい認識番号は、切り替え(I)ボタンを押 す事で順次0〜9の数字が表示欄(J)へ繰り出し表示されてくるので、任意の 数字を選び出し、表示して決定する。実施例においては、この認識番号は0〜9 までの10種類の数字の選択としてあるが、コンピュータのメモリーを増加する 事により50種類にでも可能である。次に、位置決め・セット・スタート(K) のボタンスイッチを押すと、両ミシン位置と認識番号はセットでコンピュータに 記憶される。そして、生地両縁の導入口である成形金具26・26’に挿入前の 生地両縁を、布押えガイド27・27’にて押圧する様に、該ガイドの取付け部 で調整する。完了后は、両操作盤6・6’上にある自動(B・B’)スイッチの 内、どちらでも一方を押すと縫製機は起動して、本体前方へ縫製された生地は、 連続して送り出されてくる。そして、若干自動縫製を行なった後、再度両縁部の 縫製状態をチェックし、良ければそのまま続行し、或いは、片方及び両方いずれ かの再調整が必要と思えば、自動縫製中においてもミシンの移動調整はできる。 そして、再調整した場合においては、認識番号はそのままで、位置決め・セット ・スタート(K)ボタンのみ押すと、新しく変更された位置がコンピュータに記 憶セットされる。そして、後日、同織幅生地を再縫製する場合は、切り替え(I )ボタン操作で表示欄(J)へ同生地の認識番号を呼び出し、位置決め・セット ・スタート(K)ボタンを押すだけで、両ミシン1・1’は、同時に現在位置か ら指定の記憶位置まで、一番の近道方向へ短時間で自動的に移動位置決めができ る。この時の制御ボックス8内のコンピュータは、ミシン1・1’の現在位置は たえず検出装置にて確認・記憶されてあるので、指定の記憶位置への移動は、送 りネジ35・35’を正逆いずれの回転方向が近道か瞬時に計算して、両減速モ ータ7・7’へ同時に指令を送るので、左右のミシン1・1’は同時に移動する 。 この自動縫製機で縫製される長尺物生地48は、図4に示すように、両ミシン 1・1’に取り付けられた生地縁の導入口である成形金具26・26’で両縁を 三つ折りされ、その後方では、三つ折り成形され易い様に布押えガイド27・2 7’で押圧され、案内パイプ29上を通り、S字ロール30を右側方より見て乙 字状にくぐり抜け、後方の繰り出しロール32の下面側をくぐり、前方の繰り出 しロール31の上面側に接触して繰り出されながら、生地のシワ伸しや、幅員方 向の規制をするクロスガイダー22・22’に挟持され、案内パイプ34上を通 り、踏台24の下をくぐりながら引き出される、連続する未縫製の長尺物生地よ り供給されてくる。
【0010】 上記の構成は、長尺物の未縫製生地をミシンの縫製個所まで送り込む供給装置 のところにも応用出来るので、その一実施例を述べると、 自動縫製機で縫製するには、縫製しようとする生地の両縁は、左右ミシンの縫 製個所まで、大体一直線上に安定して送り込む事が必要とされるので、送り込む 生地が蛇行しない様に、生地織幅に準じた間隔をおいて対設した、左右一対のク ロスガイダーや、規制つばを取り付けた規制杆(図示せず)にて生地の幅員方向 の規制を行なっている。この為、前述の両ミシン位置と同様に、生地織幅がかわ るたびに、その都度、毎回一対のクロスガイダーや、規制つばの位置を調整しな ければならなかった。 そこで、図2と図7に示す構成により、前述のミシン自動位置決めと同期させ て、クロスガイダー22・22’の自動位置決めを行ない問題を解消したもので ある。 その構成を述べると、レール19は、略C形状の軽溝鋼で、本体下部1 8の後方側の左右一対の支柱9・9’に、該支柱9・9’の基部より若干上方す る位置に架設されてある。 レール19の両端部には、蓋体17・17’を取り付け、夫々軸受16・16 ’を嵌設して一本の長い送りネジ23が回動自在に軸支されてある。この時、送 りネジ23の両端は、夫々蓋体17・17’外面より若干突出してあり、片方に はスプロケツト13’を、もう一方には検出装置であるエンコーダ33を装着し てある。 そして、送りネジ23は、中央より外方向に右ネジと左ネジが振り分けて螺刻 されてあり、右ネジ、左ネジ部には夫々対偶するナット部46・46’があり、 そのナット部46・46’は個々にサポータ20・20’と嵌合し、一体化され たサポータ20・20’部は、レール19開放側で方形の連結板47・47’と 固着されてある。 ガイダースライダー21・21’部は、略コ字形状で、開放側がレール19の 開放側と同方向になる様に、且つ同レール19上を摺動可能に外嵌してあり、開 放部の両先端は、連結板47・47’と固着されている。そして、ガイダースラ イダー21・21’部の上方には、夫々クロスガイダー22・22’を載置して ある。 本体下部18の短辺側上にベース15を固着し、ガイダー用減速モータ12を 取り付けて、このモータ軸先にはスプロケット13を装着し、送りネジの片端に 装着のスプロケット13’とチェーン14を介して連結してある。 以上の構造である検出装置付のガイダー移動装置は、前述の制御装置や操作盤 と電気回路により接続されて、生地幅に応じた両クロスガイダー22・22’の 位置決め及び、指定の記憶位置への自動移動が、ミシン位置と同期してできる。 このクロスガイダー22・22’の代用として、規制用のコ字及びV字状の規 制用部材をスライダー部上に装着し、該規制用部材の開口部へ、生地両縁部を介 在させて、生地幅全体を下面より支持する案内パイプを張設して行なう事もでき る。(図示せず)
【0011】
【考案の効果】
本考案は、前述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奉する。 夫々、独立した一対の減速モータを駆動源として構成されたミシンの移動装置 であるので、操作盤は手近に配設できるので、生地縁部とミシンの生地導入口と が一線上に目視できる位置で、簡単にボタン操作で、生地織幅に適合したミシン の位置決めができる。 また、送りネジの支持個所は、駆動モータ軸に自在継手を介して連結した個所 と、且つ移動台と連結したナット部との2個所である為、送りネジの芯出し調整 や、保全も容易に出来る。 また、駆動装置には、駆動軸の正逆回転方向や回数などを検知する検出装置を 備えてあり、これらの検知信号は制御ボックスに内蔵されたコンピュータに受信 され操作盤とも接続されているので、生地織幅に適合したミシン位置が決定され ると、その位置は、同生地の認識番号と共に記憶設定できるので、再び同生地を 縫製する時には、ボタン操作で呼び出せて、自動的に記憶された位置にミシンは 移動するので、その間は、他の反継ぎなどの準備作業ができる。 また、生地幅の変化による、毎回の再調整の必要がなく、しかも確実に前回通 りの適合したミシン位置に設定できる。 また、ミシン位置の記憶は10種類以上設定できるので、昨今の多品種・少量 生産の生地縫製や、同種類の生地であっても、左右の両縁が夫々タテ・ヨコ密度 の違ったもの同志に対しても同様に、きめ細かい対応ができる。 また、制御装置は、ミシンの現在位置から指定の目標である記憶装置への移動 指令はコンピュータにて、瞬時の内に一番の近道を設定するので、駆動モータは 正逆いずれか時間のかからない方向へ回転する。しかも、左右両者が、同時に行 なうので、短時間で設定でき、消費エネルギーは少なくてすむ。 また、取扱いの操作にも熟練を要せず、効率良く作業ができるので、一人で取 扱える持台数も増えて、今日の慢性化している人手不足の解消にも役立つもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】後方側より見た自動縫製機の全体斜視図であ
る。
【図2】自動縫製機の後方より見た一部欠截正面図であ
る。
【図3】検出装置の斜視図である。
【図4】自動縫製機の一部欠截側面図である。
【図5】本体後方の操作側より見て右側の操作盤のスイ
ッチの配置図である。
【図6】本体後方の操作側より見て左側の操作盤のスイ
ッチの配置図である。
【図7】クロスガイダー移動装置の要部斜視図である。
【図8】従来のミシン位置移動機構を説明する断面図で
ある。
【図9−a】従来の同ねじ棒の隣接係合部の連結状態を
示す断面図である。
【図9−b】従来の同非連結状態を示す断面図である。
【図10】従来の同接手の側面図である。
【符号の説明】
1、1’ ミシン 2 本体上部 3、3’ 移動台 4、4’ 車輪 5、5’ 案内杆 6、6’ 操作盤 7、7’、12 減速モータ 8 制御ボックス 9、9’、10、10’ 支柱 11、11’ 支柱桟 13、13’ スプロケット 14 チェーン 15、43、43’ ベース 16、16’ 軸受 17、17’ 蓋体 18 本体下部 19 レール 20、20’ サポータ 21、21’ ガイダースライダー 22、22’ クロスガイダー 23、35、35’ 送りネジ 24 踏台 25 足踏みスイッチ 26、26’ 成形金具 27、27’ 布押えガイド 28、28’ 立ち上り片 29、34 案内パイプ 30 S字ロール 31、32 繰り出しロール 33 エンコーダ 36、36’ 連結片 37、37’、46、46’ ナット部 38、38’ 自在継手 39、39’ 減速モータ軸 40、40’ 検出片 41、41’、42、42’ 検出器 44、44’ ミシンモータ 45 リミットスイッチ 47、47’ 連結板 48 長尺物 49、49’ 糸立て A 電源スイッチ B、B’ 自動スイッチ C、C’ 停止スイッチ D 右ミシン移動スイッチ E 右ミシン・ONスイッチ F ミシン速度調整器 G 左ミシン移動スイッチ H 左ミシン・ONスイッチ I 切り替えスイッチ J 表示欄 K 位置決め・セット・スタートスイッチ L 繰り出し・ONスイッチ M ガイダー移動スイッチ N ローラ速度調整器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺物の生地を走行させつつ、その両端
    縁を縫製する自動縫製機において、本体上部(2)には
    操作盤(6・6’)を配設し、本体下方付近には足踏み
    スイッチ(25)を設置し、本体内部には生地の走行方
    向に対して交差する線上に、夫々対向するように検出装
    置を備えた駆動装置(7・7’)から自在継手(38・
    38’)を介して連結される送りネジ(35・35’)
    を設置し、その上方には送りネジ(35・35’)と対
    偶するナット部(37・37’)と連結した移動台(3
    ・3’)が設置され、かつ移動台(3.3’)上にミシ
    ン(1.1’)を載置したこれらの装置に、電気回路を
    通してコンピュータを内蔵した制御装置(8)を接続
    し、検知信号などを記憶して制御することを特徴とする
    自動縫製機のミシン自動位置決め装置。
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