JPH0595205A - 妨害波除去方式 - Google Patents

妨害波除去方式

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JPH0595205A
JPH0595205A JP3239736A JP23973691A JPH0595205A JP H0595205 A JPH0595205 A JP H0595205A JP 3239736 A JP3239736 A JP 3239736A JP 23973691 A JP23973691 A JP 23973691A JP H0595205 A JPH0595205 A JP H0595205A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流磁界を印加したフェリ磁性体内で強制注
入した電磁波に励起されて発生した静磁波が強制注入電
磁波に対して呈する非線形の変換抑圧特性に基づき、極
く近傍の周波数領域で入力電磁波に対して周波数選択的
に静磁波への変換に伴う減衰を与える電磁波・静磁波変
換器を用いた帯域阻止フィルタは広い周波数範囲に亘っ
て群遅延時間の変化が極めて少ないことを利用し、 【構成】 帯域阻止フィルタを構成する電磁波・静磁波
変換器における強制注入電磁波の周波数およびレベルを
妨害波の周波数およびレベルの変化にそれぞれ追随して
設定するように構成し、 【効果】 希望波近傍の妨害波を、常時、その妨害波に
適合した尖鋭な遮断特性をもって、しかも、希望波に遅
延歪みなどの品質劣化を与えずに、入力電磁波から除去
し、希望波の受信品質を常時最高の品質に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波・静磁波 (MSW)
変換器を用いて希望波に近接した妨害波を除去する妨害
波除去方式に関し、特に、電磁波・静磁波変換器を用い
て構成した帯域阻止フィルタは広い周波数に亘って群遅
延時間の変化が極めて緩やかであることを利用し、近接
した希望波に遅延歪みなどの品質劣化をほとんど与えず
に、尖鋭な遮断特性をもって妨害波を常時除去し得るよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】直流磁界の印加により磁気モーメントを
印加直流磁界の方向に並べて磁化したフェライトに対し
てマイクロ波を磁界に重畳して印加すると、磁気モーメ
ントは、印加したマイクロ波により励起されて、磁気共
鳴周波数と呼ぶ回転周波数で歳差運動をする。かかる現
象は、イットリウム・鉄・ガーネット(YIG)単結晶など
の低損失フェライト材料で特に顕著に現われる。しかし
て、磁気共鳴周波数より低い周波数領域のマイクロ波を
かかる現象を呈するフェライトに導入すると、そのマイ
クロ波は、磁気モーメントの歳差運動の渦に巻込まれて
静磁波(Magneto-Static Wave ) に変換され、マイクロ
波の伝搬方向および印加直流磁界の方向によって決まる
方向に格段に低い速度で伝搬するが、その伝搬方向は、
フェライトの表面を伝搬する静磁表面波、あるいは、フ
ェライトの内部を伝搬する静磁体積波の別によっても相
違する。
【0003】直流磁界を印加したフェライトにおけるか
かる電磁波から静磁波への変換は、一般に、非線形の変
換特性を示し、低レベルの入力電磁波に対しては線形の
変換特性を呈するが、入力電磁波のレベル増大に対して
変換特性の飽和が生じ、しかも、その飽和現象は周波数
選択的であり、通常、その飽和の閾値レベルは、静磁体
積波よりも静磁表面波に変換する場合の方が格段に低
い。したがって、高レベルの希望入力電磁波から例えば
静磁表面波への変換が飽和して閾値レベルを超えた希望
入力電磁波が損失比の小さい変換損失しか受けずに通過
する場合でも、その高レベルの希望入力電磁波の近傍に
混入した低レベルの妨害入力電磁波は、飽和することな
く静磁波に変換されるのて、大きい損失比の変換損失が
生じ、かかる変換損失比の格段の相違により、希望波の
近傍の妨害波による信号対妨害比D/Uを著しく改善す
ることが可能となり、この技術はS/Nエンハンサに応
用されている。
【0004】受信入力電磁波における信号対妨害比D/
Uの改善について、従来は、専ら、LC回路などによっ
て構成した共振系を有する帯域阻止フィルタを使用する
のが一般であったが、かかる共振系を用いた場合には、
近接した希望波に与える影響をできるだけ小さくするた
めには帯域阻止フィルタの遮断域を極力狭くする必要が
ある。しかしながら、LC回路など一般の共振系を用い
た帯域阻止フィルタにおいては、遮断特性を尖鋭にすれ
ばするほど、遮断域近傍の群遅延時間が大きく変化して
群遅延特性が乱れるので、近傍に位置する希望波に遅延
歪みなどの著しい品質劣化が生ずる、という欠点があっ
た。
【0005】これに反して、上述した電磁波・静磁波変
換器を用いた帯域阻止フィルタにおいては、十分に尖鋭
な遮断特性が容易に得られるばかりでなく、前述したよ
うに広い周波数範囲に亘って緩やかな群遅延特性が得ら
れることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のLC回路などによる一般の共振系を用いた帯域阻止フ
ィルタによって希望波近傍の妨害波を除去する場合に
は、尖鋭な遮断特性にして阻止帯域を狭くすると、遮断
域近傍の群遅延特性が平坦にならず、希望波が著しい遅
延歪みを受けるばかりでなく、その遅延歪みを補正する
には複雑な構成の遅延補償回路を設ける必要が生ずるの
で、受信装置の構成が複雑・高価になって大型化するこ
とになった。
【0007】また、従来の帯域阻止フィルタを用いた妨
害波除去方式において妨害波の周波数が大きく変化した
場合には、共振回路の構成素子、例えばバラクタの容量
調節などによっては対応し切れず、他の共振回路に切換
えるなどの対策を必要とするので、装置がさらに大型化
することになった。さらに、従来の帯域阻止フィルタを
用いた妨害波除去方式においては、帯域阻止フィルタに
おける妨害波の減衰量が妨害波の最高レベル時に所要の
DU比が得られるように設定した減衰量に固定されるの
で、妨害波のレベルが変化して比較的良好なDU比が得
られる場合にも最大限の帯域阻止が行なわれて、希望波
に過度の品質劣化を及ぼすことになった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た従来の課題を解決し、優れたDU比改善効果が得られ
る電磁波・静磁波変換器を活用して帯域阻止フィルタを
構成し、十分に尖鋭な遮断特性をもって妨害波の狭帯域
阻止を行ない得るばかりでなく、妨害波近傍の希望波に
品質劣化を与えず、簡易低廉な構成の小型の装置によ
り、妨害波の周波数およびレベルの変化にも容易に対応
することができ、特性補償回路や共振切換回路などを設
ける必要のない妨害波除去方式を提供することにある。
【0009】すなわち、本発明妨害波除去方式は、直流
磁界を印加したフェリ磁性体内において強制的に注入し
た電磁波に励起されて発生した静磁波が強制注入電磁波
に対して呈する非線形の変換抑圧特性に基づき、極めて
近傍の周波数領域において入力電磁波に対して周波数選
択的に静磁波への変換に伴う減衰を与える電磁波・静磁
波変換器を対にして前記強制注入電磁波を相殺除去する
ように組合わせることによって入力電磁波に対する帯域
阻止フィルタを構成し、前記電磁波・静磁波変換器にお
ける前記強制注入電磁波の周波数およびレベルのうち少
なくとも周波数を、妨害入力電磁波の周波数の変化に追
随して、その妨害入力電磁波の周波数の少なくとも極め
て近傍の周波数に設定することにより、希望入力電磁波
の近傍の周波数を有する妨害入力電磁波を入力電磁波か
ら除去した状態を保持するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】したがって、本発明妨害波除去方式において
は、簡単な構成による小型低廉な装置を用いて、希望波
近傍の妨害波を尖鋭な遮断特性をもって狭帯域阻止し、
しかも、希望波には遅延歪みなどの品質劣化を及ぼさ
ず、さらに、妨害波の周波数変化やレベル変化にも容易
に追随して、希望波の受信品質をつねに最高の品質に保
持することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。まず、本発明方式による妨害波除去装
置の基本的構成の例を図1に示す。図示の構成は、本願
人の出願に係る特願平3− 号「静磁波帯域阻
止フィルタ」(平成3年8月2日付出願、整理番号 NHK
03-021 ) の明細書に図2につき記載した静磁波帯域阻
止フィルタとほぼ同一の構成であり、当該フィルタを構
成する電磁波・静磁波変換器に強制注入する電磁波の周
波数およびレベルをそれぞれ調整可能にしたものであ
る。
【0012】すなわち、図1に示す基本的構成の妨害波
除去装置においては、入力側特性図に示すように希望波
の近傍に妨害波が混入した状態の入力信号Aを入力端子
11から合波器5に導き、妨害波除去用の帯域阻止フィル
タを構成する電磁波・静磁波変換素子すなわちMSWデ
バイスに強制注入する電磁波として、周波数可変発振器
3の発振出力を、可変減衰器4を介し、その合波器5に
導いて入力信号に混合し、入力端子14からMSW帯域阻
止フィルタ13に導入する。
【0013】このMSW帯域阻止フィルタ13を構成する
電磁波・静磁波変換素子すなわちMSWデバイス1,2
自体は、本来、広帯域の静磁波仲介電磁波伝搬素子とし
て機能するものであり、例えば、誘電体基板上に適切な
間隔をおいて平行に配置した2本のストリップ線路もし
くはスロット線路を覆って、ガドリニウム・ガリウム・
ガーネット(GGG)基板に被着したイットリウム・鉄・ガ
ーネット (YIG)薄膜を密着させ、線路の方向に適切な強
度の直流磁界を印加して構成したものである。かかる構
成のMSWデバイスにおける一方の線路に電磁波を供給
すると、その電磁波は、前述したように、YIG薄膜内
における磁気モーメントの歳差運動に巻込まれて、磁気
共鳴周波数より低い領域で広い周波数範囲に亘り静磁表
面波に変換されて、電磁波の伝搬方向および印加直流磁
界の方向と直交する方向に伝搬し、他方の線路に到達す
ると、その静磁表面波が電磁波に逆変換されて他方の線
路を伝搬し、広帯域の静磁波仲介電磁波伝搬素子として
作用する。
【0014】しかして、かかるMSWデバイスにおける
電磁波・静磁波変換は非線形の変換特性を呈し、入力電
磁波レベルが増大すると、ある閾値レベルで静磁表面波
への変換量が飽和するので、逆変換出力電磁波は、電磁
波・静磁波変換の閾値レベルに対応した一定レベルに抑
圧され、入力電磁波レベルが増大するほど大きい変換損
失による減衰を受けることになる。入力電磁波が静磁波
への変換の飽和によってかかる減衰を受けると、その入
力電磁波の極く近傍の周波数領域においても入力電磁波
の減衰に巻込まれて同様の減衰が生ずるが、その減衰量
は入力電磁波から周波数が離隔するほど減少する。
【0015】図1に示す構成の妨害波除去装置における
MSW帯域阻止フィルタ13は、MSWデバイスにおける
高レベル入力電磁波の静磁波変換の飽和に基づく減衰に
伴って生ずるかかる狭帯域減衰を妨害波除去に適用し得
るようにしたものであり、可変周波数発振器3からの妨
害波周波数もしくはその極く近傍の周波数に設定した高
レベルの発振出力電磁波を、可変減衰器4および合波器
5を順次に介してMSWデバイス1に、前述した強制注
入電磁波として供給するとともに、さらに減衰器6をも
介して同様な構成のMSWデバイス2にも供給する。
【0016】一方のMSWデバイス1においては、妨害
入力電磁波に対して所要の減衰量が得られるように可変
減衰器4により設定した高レベルの強制注入電磁波に非
線形の静磁波変換を施し、その強制注入電磁波を中心に
した周波数選択的な狭帯域の妨害波阻止域を伴った飽和
レベルの再変換出力電磁波を取出し、減衰器7を介して
合波器10に導く。
【0017】他方のMSWデバイス2においては、減衰
器6により飽和閾値レベル以下に設定した低レベルの強
制注入電磁波に線形の静磁波変換を施したうえで、再変
換出力電磁波を減衰器8および遅延線9を介して合波器
10に導き、減衰器7および8のいずれかにより、その再
変換出力電磁波をMSWデバイス1からの再変換出力電
磁波と同一レベルに設定するとともに、遅延線9により
互いに逆位相に設定して、合波器10においては双方の再
変換出力電磁波が相殺除去されるようにし、出力端子15
に現れる合波出力中には強制注入電磁波が残存しないよ
うにする。
【0018】したがって、可変発振器3からの強制注入
電磁波の周波数を妨害入力電磁波の周波数変化に追随し
て調整するとともに、そのレベル変化に追随して可変減
衰器4により強制注入電磁波のレベルを調整すれば、図
1に示す構成の妨害波除去装置の出力端子12からは、妨
害波周波数をほぼ中心にして所要の減衰量および所要の
狭帯域幅を有する妨害波阻止域を常時伴って品質劣化を
常時最小限にした希望入力電磁波が得られる。
【0019】本発明方式による妨害波除去装置の図1に
示した上述の基本的構成において妨害波の周波数および
レベルの変化に自動的に追随して妨害波阻止域を変化さ
せるようにした構成の例を図2および図3にそれぞれ示
す。図2に示す構成例においては、入力端子11からの入
力電磁波を、分波器16を介して合波器5に導くととも
に、分波器16を介し検出部17に導いて妨害入力電磁波の
周波数およびレベルをそれぞれ検出し、それらの検出出
力を供給した制御部18からの周波数制御信号により可変
周波数発振器3を制御して強制注入電磁波とする発振出
力の周波数を妨害波周波数の変化に自動的に追随させる
とともに、その発振出力を導いた可変減衰器4を制御部
18からのレベル制御信号により制御して強制注入電磁波
のレベルを妨害波レベルの変化に自動的に追随させたう
えで、その強制注入電磁波を合波器5を介してMSW帯
域阻止フィルタ13に導き、その妨害波阻止域を妨害入力
電磁波の周波数およびレベルの変化にフイードホワード
形式で自動的に追随させる。
【0020】一方、図3に示す構成例においては、MS
W帯域阻止フィルタ13の出力側に分波器19を介挿し、そ
の分波器19からのフィルタ出力電磁波を検出部20に導い
て強制注入電磁波近傍における希望波周波数以外の周波
数成分を検出し、その検出出力を供給した制御部21から
の検出出力の周波数およびレベルにそれぞれ対応した周
波数制御信号およびレベル制御信号を可変周波数発振器
3および可変減衰器4に供給してそれぞれ制御すること
により、MSW帯域阻止フィルタ13の妨害波阻止域を妨
害入力電磁波の周波数およびレベルの変化にフイードバ
ック形式で自動的に追随させる。
【0021】つぎに、本願人の出願に係る特願平1−24
3,478 号「映像信号の伝送方式」明細書に記載されてい
るようなカラーテレビジョン信号伝送に本発明妨害波除
去方式を適用した場合における基本的構成の例を図4に
示す。すなわち、ベースバンド帯域幅 24MHz, 8MHz お
よび8MHz をそれぞれ有するハイビジョン・アナログコ
ンポーネント信号Y、PB およびPR を最大周波数偏移
17 MHz , 3MHz および3MHz でそれぞれ周波数変調波
に変換し、図5に示すように、色成分変調波PB および
R を垂直偏波により、また、輝度成分変調波PY を水
平偏波によりそれぞれ伝送する場合には、垂直偏波と水
平偏波との間の交差偏波識別度の劣化に基づいて、図4
の入力信号Aに示すように、輝度成分変調波Yの信号帯
域内の変調波Yの両側に妨害波として混入する。通常の
カラー画像信号においては、一般に、高い周波数領域の
信号成分が少ないので、図4の入力信号Aに示すよう
に、希望波とする輝度成分変調波Yの中心周波数fY
近傍にエネルギーが集中し、輝度成分変調波Yのエネル
ギーが少ない両側の周波数領域に色成分変調波PB およ
びPR がそれぞれ妨害波として混在している。
【0022】そこで、かかる妨害波による輝度成分変調
波PY への干渉妨害を防止するために、図4に示すよう
に、図1に示した基本構成の妨害波除去装置を2個の縦
続接続した構成の妨害波除去装置において、まず、色成
分変調波PB による妨害を防止するために、その中心周
波数fB もしくはその極く近傍の周波数を有する可変周
波発振器3aの発振出力高周波数信号を、可変減衰器4aお
よび合波器5aを介し、MSW帯域阻止フィルタ13a に強
制注入電磁波として供給し、両色成分変調波P B , R
が混入した輝度成分変調波PY から、フィルタ間信号C
に示すように、まず、一方の色成分変調波PB を除去す
る。
【0023】ついで、フィルタ間信号Cにおいて残存し
ている色成分変調波PR による干渉妨害を防止するため
に、その中心周波数fR もしくはその極く近傍の周波数
を有する可変周波発振器3bの発振出力高周波信号を、可
変減衰器4bおよび合波器5bを介し、MSW帯域阻止フィ
ルタ13b に強制注入電磁波として供給し、フィルタ間信
号Cから、出力信号Bに示すように、残存している色成
分変調波PR を除去する。
【0024】したがって、希望波の近傍に複数の妨害波
が存在する場合に、それぞれの妨害波周波数の極く近傍
の周波数をそれぞれ有する強制注入電磁波をそれぞれ供
給するようにした妨害波と同数のMSW帯域阻止フィル
タを縦続接続すれば、それぞれの妨害波を、それぞれ尖
鋭な遮断特性および広い周波数範囲に亘る平坦な群遅延
特性をもってそれぞれ除去することができる。また、交
差偏波識別度の劣化に基づく混信妨害の状態は時間の経
過に従って変化するのが一般であり、上述の例では妨害
色成分変調波PB およびPR のレベルは随時変化するの
で、そのレベル変化に追随して、各MSW帯域阻止フィ
ルタに供給する強制注入電磁波のレベルをそれぞれフイ
ードホワード形式もしくはフィードバック形式で制御す
るようにすれば、希望輝度成分変調波の品質劣化を最小
限にすることができ、本発明方式による交差偏波干渉軽
減装置を容易に実現することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、LC回
路など通常の共振系を用いた従来の帯域阻止フィルタで
は、希望波に近接した妨害波の尖鋭な遮断特性による妨
害波除去の実現が困難であったが、MSWデバイスの周
波数選択的な変調抑圧特性を巧みに利用して広い周波数
範囲に亘り平坦な群遅延特性が得られる帯域阻止フィル
タを用いた本発明方式の妨害波除去によれば、希望波に
及ぼす遅延歪みなどの品質劣化が少ない簡易、低廉な小
型の妨害波除去装置を容易に実現し、妨害波の周波数や
レベルの変化に追随して常時最高品質の受信入力波が得
られる、という格別顕著な効果を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式による妨害波除去装置の基本的構成
を示すブロック線図である。
【図2】同じくその装置の構成例を示すブロック線図で
ある。
【図3】同じくその装置の他の構成例を示すブロック線
図である。
【図4】同じくその装置のさらに他の構成例を示すブロ
ック線図である。
【図5】ハイビジョン・アナログコンポーネント信号伝
送の周波数配置の例を示す周波数特性図である。
【符号の説明】
1,2 MSWデバイス 3,3a, 3b 可変周波発振器 4,4a, 4b 可変減衰器 5,5a, 5b, 10 合波器 6,7,8 減衰器 9 遅延線 11, 14, 14a, 14b 入力端子 12, 15, 15a, 15b 出力端子 16, 19 分波器 17, 20 検出部 18, 21 制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流磁界を印加したフェリ磁性体内にお
    いて強制的に注入した電磁波に励起されて発生した静磁
    波が強制注入電磁波に対して呈する非線形の変換抑圧特
    性に基づき、極めて近傍の周波数領域において入力電磁
    波に対して周波数選択的に静磁波への変換に伴う減衰を
    与える電磁波・静磁波変換器を対にして前記強制注入電
    磁波を相殺除去するように組合わせることによって入力
    電磁波に対する帯域阻止フィルタを構成し、前記電磁波
    ・静磁波変換器における前記強制注入電磁波の周波数お
    よびレベルのうち少なくとも周波数を、妨害入力電磁波
    の周波数の変化に追随して、その妨害入力電磁波の周波
    数の少なくとも極めて近傍の周波数に設定することによ
    り、希望入力電磁波の近傍の周波数を有する妨害入力電
    磁波を入力電磁波から除去した状態を保持するようにし
    たことを特徴とする妨害波除去方式。
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