JPH0594652A - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH0594652A
JPH0594652A JP3278627A JP27862791A JPH0594652A JP H0594652 A JPH0594652 A JP H0594652A JP 3278627 A JP3278627 A JP 3278627A JP 27862791 A JP27862791 A JP 27862791A JP H0594652 A JPH0594652 A JP H0594652A
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tape
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vtr
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JP3278627A
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Makoto Toyoshima
誠 豊島
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気再生ユニットとなるVTR11、12に
連続再生用の第1巻目、第2巻目のテープをそれぞれ装
着する。これらのVTR11、12は制御線で接続され
ている。VTR11のテープの連続再生エンドモード領
域を再生しているときVTR12がテープの連続再生ス
タートモードから再生動作を開始して調相が開始され
る。その後、VTR12のテープの連続再生プレイモー
ドの開始点に達したときVTR11の再生信号からVT
R12の再生信号に切り換えられて、モニタ13、スピ
ーカ(及びアンプ)14に送られる。 【効果】 調相状態で信号切換が行われるため、高精度
で信号切換が行われて、高品質の連続再生が長時間に亘
って実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ等の磁気記
録媒体から記録信号を再生するための磁気再生装置に関
し、特に、複数台の磁気再生ユニットを用いて長時間の
連続再生が可能な磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置の一例としてのビデオ
テープレコーダ(VTR)において、長時間に亘って連
続的に記録や再生を行うためには、 (1)1巻のテープの記録再生時間を長くする。 (2)複数台のVTRの切り換えて使用する。 の2つの方法が考えられる。(1)の方法は、1台のV
TRを用いて簡単な操作で連続的な長時間記録/再生が
行えるが、1巻に収まる時間による制限を受け、この記
録/再生時間長を超えてさらに長時間の記録/再生を行
わせたい場合には対処できないという欠点がある。上記
(2)の方法は、例えばビデオテープ上に形成されるい
わゆるキュートラック等を用いてVTRの切換制御を行
わせているが、構成が複雑化し、高精度の切り換えが行
えない等の欠点がある。
【0003】ここで、上記キュートラックのキュー信号
を利用したVTR切換による連続再生の従来例につい
て、図9、図10を参照しながら説明する。図9はいわ
ゆるヘリカルスキャン方式のVTRのテープ記録フォー
マットの一具体例を概略的に示している。この図9にお
いて、磁気記録媒体のビデオテープ上には、斜めのビデ
オトラック81と、テープ長手方向に沿ったキュートラ
ック83、コントロールトラック84及びタイムコード
トラック85とが記録形成されている。キュートラック
83は、アナログ音声を長手方向に記録するためのトラ
ックである。また図10は、上記キュー信号を利用した
連続再生を行わせるためのシステム構成を示すブロック
図である。この図10において、2台のVTR91及び
92の各映像、音声出力端子が、切換制御装置93の各
映像、音声入力端子にそれぞれ接続されている。これら
VTR91、92及び切換制御装置93は、CPU等か
ら成るコントローラ94により動作制御される。切換制
御装置93の映像、音声出力端子からの映像信号、音声
信号は、それぞれモニタ95、スピーカ(及びアンプ)
96に出力される。
【0004】先ず、テープ上に記録されたプログラムの
開始点及び終了点のテープ位置で、キュートラック83
にキュー信号、例えば正弦波のアナログ音声信号、を記
録しておく。VTR91では連続再生用の第1巻目のテ
ープを再生する。このとき、コントローラ94は、VT
R91にて再生されている映像、音声信号が切換制御装
置93から出力されるように切換制御信号を送る。VT
R91の再生状態の間に、VTR92に第2巻目のテー
プを入れ、上記キュー信号を用いる等により開始点を捜
し出し、その地点までテープを送る。VTR91で再生
しているテープが終了点に来たときに、上記キュー信号
がコントローラ94に送られ、VTR92に入っている
テープの開始点から再生を開始する。このときコントロ
ーラ94は切換制御装置93を切換制御し、VTR92
の再生信号が切換制御装置93から出力されるようにす
る。次の3台目以降のVTRがある場合、上記の方法に
より繰り返し切り換えていくことにより、連続した再生
が可能となる。この方法によれば、VTRの台数を増や
すことによって、いくらでも長時間の連続再生が行える
という利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記キ
ュー信号を利用した連続再生においては、(1)上記切
換制御装置93やコントローラ94等の周辺装置を必要
とし、(2)キュー信号の特性により高精度の切り換え
ができず、(3)テープの開始点を見つけるためにキュ
ー信号の記録されている地点までテープを再生しながら
動かさなくてはならないため時間がかかり、(4)キュ
ートラック83を連続再生のために専用的に使用するた
め、アナログ音声信号を記録できない等の欠点がある。
【0006】すなわち、上記(1)については、システ
ムが大掛かりになり、コンパクトさに欠け、コスト的に
も高いものとなる。また、一般的には、コントローラ9
4は専用のものを作る必要がある。上記(2)に関し
て、上記キュー信号はある一定期間記録する必要があ
る。これは、開始点や終了点を捜すときの捜索時間を短
くするためにテープを高速走行させるときでも、キュー
信号となる正弦波が確実に読み取れなくてはならないた
めである。これにより、キュー信号を検出するには正弦
波を検知できる時間は必ずテープを走行させなくてはな
らず、その正弦波がどの時間から開始されたのかをフレ
ーム単位で求めることはできない。すなわち、フレーム
単位で開始点及び終了点を知ることはできない。このた
め、テープの終了点と次のテープの開始点との切り替わ
りを、途切れることなく切り換えることはできないこと
になる。従って、現実的には、プログラム上の映像及び
音声の入っていない部分を探して、この部分にキュー信
号を入れて切り換えるようにしなければならず、編集作
業に手間がかかることになる。また、プログラムによっ
ては映像及び音声の入っていない部分が見つからないこ
ともある。さらに、切換点が制限されることにより、テ
ープの記録可能時間を有効に使用できないことも多い。
【0007】次に、上記(3)について、上記キュー信
号は、テープ上のごく一部分にしか入っていないため、
キュー信号の入っている部分までテープを走行させてキ
ュー信号を見つけるのに時間がかかり、時間的無駄が生
じ、即座の再生や再生チェック等に支障がでることがあ
る。さらに、上記(4)に関して、キュー信号を記録す
るためにキュートラックを使ってしまうが、一般的にキ
ュートラックはアナログ音声を記録するときにも使用す
るため、音声チャンネルが1つ減ってしまうことにな
る。一般に、テープ長手方向のアナログ音声は1チャン
ネルのフォーマットが多いため、テープ長手方向のアナ
ログ音声は記録できないことになる。
【0008】ここで、本件出願人は、先に特願平03−
092333号の明細書及び図面において、複数のVT
Rを順次連続的に再生する様に制御されるVTR連続再
生装置において、上記複数のVTRの記録媒体に設けた
トラックに記録したタイムコード信号に上記複数のVT
Rを連続的に再生する制御信号を記録して成ることを特
徴とするようなVTR連続制御装置を提案している。こ
の装置によれば、上記キュー信号を用いる場合に比べて
より精度の高い切り換えが行えるが、一のVTRから次
のVTRに切り換わる際の立ち上がりに時間を要し、任
意の切換タイミングを選ぶことが困難であり、改善が望
まれる。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、複数台のVTR等の磁気再生ユニットを
順次切換制御することで連続再生が可能であり、上記切
換制御装置やコントローラ等の周辺装置が不要で、高精
度の切り換えが効率良く行えるのみならず、キュートラ
ック等を専用に使用する必要がないような磁気再生装置
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気再生装
置は、磁気記録媒体の所定範囲にわたり記録されている
開始点の位置を示すアドレス信号を検出し、その信号に
基づいて上記磁気記録媒体を上記開始点に移送するよう
になすことにより、上述の課題を解決する。
【0011】また、本発明に係る磁気再生装置は、媒体
終端近傍の所定位置に連続再生エンドモード領域が形成
された第1の磁気記録媒体に記録されている映像信号を
再生する第1の磁気再生ユニットと、媒体先端近傍の所
定位置に連続再生スタートモード領域が形成され、この
連続再生スタートモード領域に続いて連続再生プレイモ
ード領域が形成された第2の磁気記録媒体に記録されて
いる映像信号を再生する第2の磁気再生ユニットとを有
し、上記第1の磁気再生ユニットの再生動作中に上記第
1の磁気記録媒体の連続再生エンドモード領域に達した
とき、上記第2の磁気再生ユニットは上記上記第2の磁
気記録媒体の連続再生スタートモード領域から再生動作
を開始して上記第1の磁気再生ユニットの再生信号との
調相をとり、上記第2の磁気記録媒体の連続再生プレイ
モード領域の開始点に達したとき、上記第1の磁気再生
ユニットからの再生信号を上記第2の磁気再生ユニット
からの再生信号に切り換えて取り出すことにより、上述
の課題を解決する。
【0012】ここで、上記第1の磁気再生ユニットの再
生動作及び上記第2の磁気再生ユニットの再生動作を制
御する制御手段と、上記第1の磁気記録媒体によって再
生された映像信号と上記第2の磁気記録媒体によって再
生された映像信号を選択的に映像表示手段に供給する切
換手段とを備え、上記第1の磁気記録媒体及び上記第2
の磁気記録媒体には、映像信号記録領域と音声信号記録
領域及びアドレス信号記録領域とを記録しておき、上記
第1の磁気記録媒体の音声信号記録領域には、動作モー
ドを示す制御信号と上記第1の磁気記録媒体の開始点の
位置を示すアドレス信号が、また上記第2の磁気記録媒
体の音声信号記録領域には、動作モードを示す制御信号
と上記第2の磁気記録媒体の開始点の位置を示すアドレ
ス信号が記録されるようになし、上記第1の磁気再生ユ
ニットは、上記第1の磁気記録媒体のアドレス信号記録
領域からアドレス信号を再生する第1のアドレス信号再
生手段とを備え、上記第2の磁気再生ユニットは、上記
第2の磁気記録媒体のアドレス信号記録領域からアドレ
ス信号を再生する第2のアドレス信号再生手段とを備
え、上記制御手段は、上記第1の磁気記録媒体の音声信
号記録領域に記録されている開始点の位置を示すアドレ
ス信号に基づいて、上記第1の磁気記録媒体を上記開始
点に移送し、上記開始点から映像信号を再生するように
し、上記第2の磁気記録媒体の音声信号領域に記録され
ている開始点の位置を示すアドレス点信号に基づいて、
上記第2の磁気記録媒体を上記開始点より所定距離だけ
手前の位置に移送し待機させ、上記第1のアドレス信号
再生手段の出力信号と上記第2の磁気記録媒体の待機位
置のアドレス信号が略一致したときに、第2の磁気記録
媒体の映像信号を再生するように上記第1の磁気再生ユ
ニットと上記第2の磁気再生ユニットとを制御すると共
に、上記第2のアドレス信号再生手段の開始点における
アドレス信号に基づいて、上記第1の磁気再生ユニット
によって再生されている映像信号に代えて、上記第2の
磁気再生ユニットによって再生されている映像信号を上
記モニタに供給するように上記切換手段を制御するよう
に構成することが好ましい。上記制御手段及び切換手段
は、それぞれ独立に設けても、第1、第2の磁気再生ユ
ニットの少なくとも一方に内蔵させてもよい。
【0013】
【作用】磁気記録媒体の開始点への移送が自動的になさ
れるため、連続再生の際の操作を簡略化できる。第1の
記録媒体の連続再生エンドモード領域で第2の記録媒体
の連続再生スタートモード領域から再生動作を開始して
調相がとられるから、第2の記録媒体の連続再生プレイ
モード領域の開始点で、高精度に第1の記録媒体の再生
信号から第2の記録媒体の再生信号への切り換えが行わ
れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る磁気
再生装置の一実施例として、ビデオテープレコーダ(V
TR)連続再生システムの概略構成を示しており、図2
は、該システムに用いられる磁気記録媒体であるビデオ
テープの同期連続モード(シンクロシーケンシャルモー
ド)のテープフォーマットの一例を示している。
【0015】この図1において、ビデオテープレコーダ
(VTR)11、12には、例えば図2に示すようなテ
ープフォーマットのビデオテープがそれぞれ装着され、
親機となるVTR11から再生が開始されてモニタ13
等の映像表示手段やスピーカ(及びオーディオアンプ)
14等の音声出力手段に送られ、このVTR11に入っ
ているテープが終わりに近づいたとき、子機となるVT
R12が調相を開始し、所定の開始点(図2のプログラ
ム開始点T2 )でVTR12からの映像信号や音声信号
に切り換えてモニタ13やスピーカ14に送る。VTR
11とVTR12との間は、制御線15で接続されてい
る。
【0016】図2に示すシンクロシーケンシャルモード
のテープフォーマットにおいて、磁気記録媒体であるビ
デオテープは、テープ先端からテープ位置T1 までの無
信号領域(無意味部分)A1と、このテープ位置T1
らプログラム開始点であるテープ位置T2 までのシンク
ロシーケンシャルのスタートモード又はプログラムスタ
ートモード領域A2と、このプログラム開始点であるテ
ープ位置T2 からT3 までのシンクロシーケンシャルの
プレイモード領域A3と、テープ位置T3 からプログラ
ム終了点であるテープ位置T4 までのシンクロシーケン
シャルのエンドモード又はプログラムエンドモード領域
A4と、このテープ位置T4 からテープ終端までの無信
号領域(無意味部分)A5とから成っている。これらの
各モードについて説明すると、先ず、シンクロシーケン
シャルのプログラムスタートモードとは、連続再生プロ
グラム全体が開始する前のモードであり、このモードは
最初に記録されるテープ(第1巻目のテープ)のプログ
ラム開始点T2 の前に現れる。シンクロシーケンシャル
のプログラムエンドモードは、連続再生プログラム全体
が終了したあとのモードであり、このモードが検出され
るとプログラムの連続再生を停止する。次にシンクロシ
ーケンシャルのスタートモードは、連続再生の最初(第
1巻)以外のテープに記録されているプログラムが開始
する前のモードであり、このモードのときに直前に再生
しているテープとのタイミングを取って、いわゆる調相
を行う。シンクロシーケンシャルのエンドモードは、連
続再生の最後(最終巻)以外のテープに記録されてお
り、プログラムが終了し、次のテープに切り換えるまで
のタイミングを採るためのモードである。また、シンク
ロシーケンシャルのプレイモードとは、連続再生するプ
ログラムが記録されているモードである。これらの5つ
のモードをまとめてシンクロシーケンシャルモードとい
う。
【0017】シンクロシーケンシャルのプログラムスタ
ートモードとプログラムエンドモードとは、1つの連続
再生プログラムに対し、最初(第1巻)と最後(最終
巻)にのみそれぞれ1回ずつ現れる。シンクロシーケン
シャルスタートモードは各テープ上のプログラムが開始
する前に現れるが、シンクロシーケンシャルプログラム
スタートモードが現れているときには、そのテープ上に
現れることはない。すなわち、シンクロシーケンシャル
スタートモードはシンクロシーケンシャルプログラムス
タートモードがある場合、それに置き換えられてしまう
ことになる。同様に、シンクロシーケンシャルエンドモ
ードは各テープ上のプログラムが終了するときに現れる
が、シンクロシーケンシャルプログラムエンドモードが
現れるときは、そのテープ上に現れることはない。
【0018】ここで、各モードを識別するためのモード
識別情報は、例えばビデオテープ上に同時に記録される
ディジタルオーディオデータのいわゆるIDデータの一
部を用いて示すようにすればよい。例えば図3は、高精
細度テレビジョン方式の一種であるいわゆるハイビジョ
ン方式の小型VTRのテープ記録フォーマットであっ
て、BTA−S001及びSMPTE−240Mで規定
された「HDTVスタジオ規格」に適合するビデオ信号
と4チャンネルのPCMオーディオ信号を記録/再生す
る1/2インチカセットVTRにおけるいわゆるUNI
HIフォーマットに基づくテープ記録フォーマットを示
している。この方式のヘリカル走査で形成される記録ト
ラックは、2チャンネル3セグメントで1フィールドを
構成するようになっている。この中に、ビデオ信号トラ
ック21及び4チャンネルのディジタル音声信号トラッ
ク22が配置されている。ディジタル音声信号トラック
22の記録領域内には、ディジタル音声記録領域、ID
(識別情報)記録領域、及びサブコード記録領域から成
っている。ここで、任意のディジタルデータが記録でき
る領域は、上記ID記録領域とサブコード領域である。
ディジタル音声記録部分とID記録領域は、2重のエラ
ー訂正を行っており、1重のエラー訂正を行っているサ
ブコード領域よりエラー訂正能力が優れているため、連
続再生用モード識別情報は、上記ID記録領域の内の未
使用部分あるいは空き部分を利用して書き込むようにし
ている。また、テープ長手方向に沿って、キュートラッ
ク23、コントロールトラック24及びタイムコードト
ラック25が形成されている。
【0019】ここで、上記いわゆるUNIHI方式のフ
ォーマットにおいて、ID記録領域は各ディジタル音声
チャンネルにID1〜ID8の8個(8バイト)の記録
単位を有しており、その内の第4チャンネルのID3と
ID4の2バイトを連続再生のためのの情報記録用に設
定している。これは、この2つが同じ第1セグメントに
存在し、1ヘッドで読み取れることにより、読み取りエ
ラーを少なくでき、それぞれのデータを更新する時間上
でのずれをなくすことができるからである。
【0020】ここで、上記シンクロシーケンシャルの各
モードに対する符号(コード)の割り当て方の一具体例
について説明する。上記ID3の1バイト(8ビット)
の内の上位5ビットは未使用とし、下位3ビットについ
て、 000:ノーマルモード(非シンクロシーケンシャルモ
ード) 001:シンクロシーケンシャルプレイモード 010:シンクロシーケンシャルスタートモード 011:シンクロシーケンシャルエンドモード 100:シンクロシーケンシャルプログラムエンドモー
ド 101:シンクロシーケンシャルプログラムスタートモ
ード としている。また、上記ID4の1バイトについては、
1秒30フレームを周期として、第0フレームから第2
9フレームまでの各ID4に対し、 第0フレーム:スタートタイムコード(フレーム) 第1フレーム:スタートタイムコード(秒) 第2フレーム:スタートタイムコード(分) 第3フレーム:スタートタイムコード(時間) 第4フレーム:未定義 第5フレーム:未定義 第6フレーム:未定義 第7フレーム:チェックサム : : 第29フレーム:未定義 のように設定している。ここでスタートタイムコードと
は、上記プログラム開始点であるテープ位置T2 のタイ
ムコードを示している。
【0021】上記シンクロシーケンシャルプログラムエ
ンドモードとシンクロシーケンシャルエンドモードと
は、どちらもテープ上終わりに近い地点に存在し、それ
ぞれプログラム終了並びにテープ切換の重要なモードに
なっており、それぞれの役目も異なる。そこで、互いの
モードに対し、ハミング距離が最大になるようにし、誤
認を極力防いでいる。同様に、シンクロシーケンシャル
プログラムスタートモードとシンクロシーケンシャルス
タートモードとに関してもハミング距離が最大になるよ
うにしている。上記ID3に設定されるシンクロシーケ
ンシャルモードは各フィールド毎に変化できるように1
フィールドに対し1つのデータを設定できるようにして
いる。これに対してID4に設定されるパラメータは、
タイムコードの値(テープ位置アドレス値)に応じて格
納される内容が異なるようにし、これを例えば1秒(3
0フレーム)毎に繰り返すようにしている。これは、I
D4のパラメータがフィールド毎に必要なデータではな
いことを考慮し、将来の拡張のために使用領域を極力減
らすようにしたものである。この方法によれば、ID4
の1バイトに大量のデータを格納することができること
になる。今回の場合には、フィールド毎にデータを切り
換えずにフレーム毎に切り換えるようにし、1秒間でデ
ータの1ブロックを構成するようにしている。これによ
って、上述したいわゆるUNIHI方式により1秒間に
30フレーム記録することから、充分な(30個の)デ
ータを格納でき、またエラーを少なくするため同じデー
タを2度記録している。現在は、開始点T2 のタイムコ
ードの値を、フレーム、秒、分、時間の順に格納してお
り、チェックサムデータを付けることでデータのチェッ
クを行うことが可能となっている。このデータは、ID
3がシンクロシーケンシャルモードになっているときテ
ープの略々全領域に亘って格納されている。なお、上記
繰り返し周期を長くとればさらに大量のデータを格納す
ることができ、例えば2秒(60フレーム)周期では6
0バイトのデータが格納可能となる。
【0022】次に、2巻以上のテープを用いて連続再生
する際の操作手順及び動作について説明する。先ず、親
機となるVTR11に第1巻目のテープを装着し、子機
となるVTR12に第2巻目のテープを装着し、VTR
11の連続再生用の操作ボタンを押圧操作する。このと
き、各VTR11、12は、それぞれテープ上の開始点
(上記テープ位置T2 )を捜し、VTR11は開始点ま
でテープを送り再生を開始し、VTR12は開始点より
少し巻き戻したテープ位置で待機する。待機位置を開始
点にしない理由は、後で調相するときの時間を作るため
である。このとき、モニタ13とスピーカ(及びアン
プ)14には、VTR11で再生している映像信号と音
声信号とが送られる。
【0023】VTR11のテープに記録されているプロ
グラムが終わりに近づいて、VTR12の待機位置のタ
イムコードと等しくなったとき、VTR12は再生状態
に移行して調相を開始し、現在の出力映像信号(VTR
11の再生信号)に対してVTR12からの出力映像信
号が同期するようにタイミング合わせを行う。VTR1
2のテープの上記開始点に到達すると、VTR11の出
力は、VTR12で再生されて入力されている信号(外
部入力信号)の映像と音声に切り替わり、これらがモニ
タ13及びスピーカ14に送られる。
【0024】次に、VTR11のテープは、例えば先頭
まで自動で巻き戻されイジェクトされる。続きの(例え
ば第3巻目の)テープがあれば、VTR11にそのテー
プを装着する。テープを装着するとVTR11は自動的
に開始点を捜し、開始点より少し巻き戻したテープ位置
で待機する。VTR12のテープが終わりに近づいたと
き、上述したようにVTR11が調相を開始し、映像の
タイミングを合わせ、VTR11のテープの開始点でV
TR11からの出力信号は、上記VTR12の再生信号
からVTR11の再生信号に切換制御される。以下同様
に、上記手順を繰り返すことにより、例えば第4巻目以
降のテープの連続再生が行われ、長時間の再生を行うこ
とができる。この繰り返しの途中でプログラムが終了し
たときに、例えば自動的に再生を停止させる。
【0025】図4は、各テープ上の上記シンクロシーケ
ンシャルのモードがどのように変わっているかを示した
ものである。この図6の横軸は、各テープ上に記録され
ているタイムコードの値を示している。ここで、1つの
連続再生プログラムのための複数巻のテープを作ると
き、タイムコードは連続している必要がある。第1巻目
のテープTP1 のプログラムが開始されるまではシンク
ロシーケンシャルプログラムモード領域A2となってい
る。このモードの領域A2の長さは任意であり、それ以
前は意味をなさない。次にシンクロシーケンシャルプレ
イモード領域A3になり、テープTP1 上のプログラム
が第2巻目のテープTP2 とのタイミングを合わせる地
点aに来たときにシンクロシーケンシャルエンドモード
領域A4になる。その後シンクロシーケンシャルエンド
モード領域A4が地点bで終了し、それ以降は意味をな
さなくなる。第2巻目のテープTP2 以降は、シンクロ
シーケンシャルスタートモード領域A2のc地点から入
り、それ以前は意味をなさない。そのあとd地点からシ
ンクロシーケンシャルプレイモード領域A3になり、シ
ンクロシーケンシャルエンドモード領域A4に続く。こ
こで、上記各地点a、b、c、dは、例えばそれぞれ上
記各テープ位置T3 、T4 、T1 、T2 に対応し、これ
ら各地点a、b、c、dの各タイムコードをTCa 、T
b 、TCc 、TCd として大小関係を比べると、次の
条件が出てくる。
【0026】TCa ≧TCc TCb ≦TCd TCa <TCd
【0027】ここで、地点aから地点dまでの長さは、
再生しているテープとその次のテープとの調相が正常に
終了できる長さ以上にしなければならない。これらの条
件は、テープの映像並びに音声切り換え部分の全てに関
し当てはまる。最後の(例えば第n巻目の)テープTP
n は、シンクロシーケンシャルスタートモード領域A2
からシンクロシーケンシャルプレイモード領域A3にな
り、シンクロシーケンシャルプログラムエンドモード領
域A4で終わる。
【0028】次に、連続再生時の動作を詳細に説明す
る。上記図1のVTR11に上記第1巻目のテープTP
1 を入れ、VTR12に上記第2巻目のテープTP2
入れ、VTR11の連続再生用のボタンを押す。する
と、各VTR11、12はそれぞれテープ上のプログラ
ム開始点を捜す動作を開始する。このとき、上記ID3
を調べ、上記シンクロシーケンシャルのいずれかのモー
ドに入っていた場合、上記ID4のデータを調べること
により開始点のタイムコードが分かり、そのテープ位置
にテープを移送することができる。これにより、開始点
自体を捜す動作が簡略化され高速な開始点の捜索が行え
る。上記シンクロシーケンシャルのいずれのモードでも
なかった場合は、図5に示すような、アルゴリズムによ
り上記開始点の捜索を行う。
【0029】この図5において、最初のステップS1で
現在のテープ位置がテープの先端位置、いわゆるテープ
トップか否かを判別する。このステップS1でYESと
判別されたとき(テープトップのとき)には、ステップ
S2に進んでテープを送り開始点を捜索する。これは、
一般的にテープトップからある時間はテープが不安定な
ことがあるため使用しないので、テープトップを検出し
た場合はある程度テープを送った後に再生することによ
り開始点を捜索するものである。次のステップS3で
は、開始点を発見したか否かを判別し、YESのときに
はステップS4に進んで、開始点を見つけたときの処理
を行う。具体的には、VTR11の場合には再生を開始
し、VTR12の場合には開始点から前方の上記c地点
とd地点との間の調相可能な地点までテープを送った
後、テープを傷めないためスタンバイオフの状態にな
る。上記ステップS3で開始点を発見できなかったNO
の場合には、ステップS5に進んでもう一度テープを送
り開始点を捜索し、ステップS6で開始点を発見したか
否かを判別する。ステップS6でYESのときには、上
記ステップS4に進み、NOのときにはステップS7に
進んでテープをイジェクトする。また、上記ステップS
1でNO(テープトップでない)と判別されたときに
は、テープの途中である可能性があるため、ステップS
8に進んでその地点から開始点の捜索を行い、上記ID
4による開始点のタイムコード検出を試みる。次のステ
ップS9では、開始点を発見したか否かを判別し、YE
Sのときは上記ステップS4に進んで開始点を見つけた
ときの処理を行う。ステップS9でNOのとき、すなわ
ちテープの途中から開始点を捜索して見つからなかった
場合は、シンクロシーケンシャルモードで記録した部分
以降の確率が高いため、次のステップS10で一度テー
プトップまでテープを巻き戻し捜索を開始する。なお、
これらの捜索によって開始点が見つからなかった場合の
ステップS7は、シンクロシーケンシャルモードが記録
されていないテープと見なしてテープをイジェクトする
ことにより、正しいテープを要求する動作である。
【0030】以上のようにして、VTR11のテープの
開始点から再生が開始され、この再生に伴って得られる
タイムコードがVTR12のテープの上記待機している
地点のタイムコードにある程度近づいたとき、待機して
いるVTR12をスタンバイオンにする(例えば約10
秒)。これは、テープ走行の立ち上がりを良くすること
により調相時間を短くするためである。走行しているテ
ープのタイムコードが待機しているテープのタイムコー
ドに非常に近くなったとき(例えば約1秒)、待機状態
から調相に入る。このとき、VTR11で再生している
テープの映像及び音声は、モニタ13及びスピーカ14
に出力されているので、VTR11の再生しているテー
プは再生状態のままにしておき、VTR12の調相に入
ったテープの方をVTR11に合わせるような調相動作
となる。調相が終了しかつVTR2のテープの開始点に
到達した時点で、VTR12の映像と音声とをモニタ1
3とスピーカ14とに送るようにVTR11の内部切換
スイッチを切換制御する。このとき、映像は同期信号に
ロックしているため映像の乱れはないが、音声はVTR
11の入力回路を出力回路を通るため、VTR11で再
生している音声に比べて遅延が生じることになる。そこ
で、そのまま切り換えたのでは音声は正常につながらな
いため、上記遅延量を考慮した補正を行うことにより、
音が途切れたりノイズが入らないようにしている。具体
的には、上記いわゆるUNIHI方式VTRにおいて、
2フレーム進んだヘッドで音声を取り込んでいるため、
普通の再生状態(VTR11の再生状態)では2フレー
ム遅延をかけるのみで良いが、VTR12から入力され
た音声をVTR11を介して出力する場合には、上記2
フレーム遅延をVTR11の内部の遅延量Δdだけ少な
くした遅延量DLに切り換えればよい。この遅延量DL
は、 DL=2フレーム再生に要する時間−Δd となる。
【0031】上記再生出力の切り換えを行われた後に、
VTR11の内部のテープはテープトップにまで巻き戻
されてイジェクトされ、次の連続再生のためのテープを
入れるように催促する。イジェクトされたテープを取り
出し、次に再生する例えば第3巻目のテープをVTR1
1に入れると、上記VTR12の場合の最初の動作と同
様に開始点を捜してテープ送りをした後、開始点のやや
前方位置(調相可能な時間分だけ前方位置)で待機状態
になる。これ以降は、再生中のテープの切り換え地点ま
では上記VTR11とVTR12の動作が逆になる。切
り換え地点まで来ると、VTR11の再生する映像と音
声をモニタ13とスピーカ14にそれぞれ出力するよう
に切換制御される。このとき、音声の遅延量はVTR1
1の入力回路を通らないので、上記通常の(2フレー
ム)遅延量にすれば良い。切り換え点を過ぎると、VT
R12のテープはテープトップにまで巻き戻されてイジ
ェクトされる。このように、VTR11と12に交互に
連続再生用のテープを入れていくことにより、理論上で
は無限の長時間に亘って連続再生を行うことができる。
連続再生の最後に、上記シンクロシーケンシャルプログ
ラムエンドモードを検知したときは、そこで再生を打ち
切る。このように、再生は、VTR11の連続再生用の
ボタンを押した後は、テープの出し入れを行うだけで連
続再生でき、操作が非常に簡単である。また、キュート
ラック等を専用に使用してしまうこともない。さらに、
高精度の切り換えによりテープの切り換え時点で信号が
途切れることがなくなり、視聴者に切り換えを認識させ
ない高品質の連続再生が可能となる。
【0032】次に、このような連続再生用のテープを作
成する方法(記録する方法)について説明する。この記
録方法としては、大別して2つの方法が考えられる。第
1の方法は、2台のVTRを用いて交互に記録を切り換
えながら行う方法である。図6はこの方法で記録すると
きの構成例を示している。この図6において、プログラ
ムソース出力装置30としては、例えばVTRやビデオ
ディスクプレーヤやTVカメラ等のように、映像信号、
音声信号をを出力するものが用いられる。このプログラ
ムソース出力装置30から出力された映像信号と音声信
号とは、磁気記録装置としての第1のVTR31及び第
2のVTR32にそれぞれ並列に送られる。これらの第
1のVTR31と第2のVTR32との間を制御線35
で接続する。このとき、VTR31がVTR32の制御
を行うことになる。以下に動作手順を説明する。
【0033】(1)VTR31及びVTR32に、連続
再生用のプログラムを記録するためのビデオテープ(第
1巻目及び第2巻目)をそれぞれ装着する。 (2)VTR31の記録開始ボタンを押す。このとき、
(第1巻目の)テープに記録が開始されてから一定時
間、上記シンクロシーケンシャルプログラムスタートモ
ードが記録される。この一定時間は、1フレーム以上あ
ればよいが、安全性のために例えば10秒程度とするこ
とが好ましい。その後、上記シンクロシーケンシャルプ
レイモードでプログラムソース出力装置30からの映像
信号及び音声信号が記録される。VTR32はテープト
ップまで巻き戻した後、テープ状態が安定しているテー
プ位置までテープを送り、スタンバイオフ状態で待機す
る。具体的には、例えばテープトップから再生時間で約
1分になる位置まで高速送りして待機状態とすればよ
い。 (3)VTR31が記録している(第1巻目の)テープ
がテープエンドに近づいたとき、VTR32に入ってい
る(第2巻目の)テープに記録を開始する。このとき、
VTR31に入っているテープとVTR32に入ってい
るテープに、プログラムソース出力装置30からの同じ
映像信号及び音声信号が記録される。VTR32がスタ
ンバイオフ状態から記録可能状態になり記録を開始して
から一定期間は上記シンクロシーケンシャルスタートモ
ードを記録する。この一定期間は、上記図4のc地点か
らd地点までの期間であり、例えば約10秒程度とする
のが好ましい。VTR31は、VTR32が記録を開始
したと判断した後で上記シンクロシーケンシャルエンド
モードを記録し始める。 (4)VTR32がシンクロシーケンシャルスタートモ
ードからシンクロシーケンシャルプレイモードに入った
と判断した後、VTR31での記録を停止し、テープを
先頭まで自動的に巻き戻し、イジェクトを行う。 (5)連続再生用のプログラムがVTR32のテープに
収まり切らない場合、VTR31に(第3巻目の)テー
プを入れる。テープを入れるとテープトップまで巻き戻
した後、テープ状態が安定しているテープ位置までテー
プを送り、スタンバイオフ状態で待機する。 (6)VTR32の記録しているテープがテープエンド
に近づいたとき、VTR31に入っている(第3巻目
の)テープに記録を開始する。このとき、VTR31に
入っているテープとVTR32に入っているテープに同
じ映像信号及び音声信号が記録される。このときのシン
クロシーケンシャルモードの切り換えは、上記手順
(3)において、VTR31とVTR32とを逆の立場
にすることにより説明できる。 (7)VTR31がシンクロシーケンシャルスタートモ
ードからシンクロシーケンシャルプレイモードに入った
後、VTR32で記録を停止し、テープを先頭まで自動
的に巻き戻し、イジェクトを行う。 (8)VTR31のテープに収まり切らない場合は、さ
らにVTR32に(第4巻目の)テープを入れる。テー
プは先頭まで巻き戻した後、テープ状態が安定している
テープ位置まで高速送りし、スタンバイ状態で待機す
る。
【0034】以上の手順(3)から手順(8)までを繰
り返すことにより、さらに長時間の連続記録を行うこと
ができる。途中で止めたいときには、指定されたボタン
を押すことにより止めることができる。このとき、ボタ
ンを押した時点からシンクロシーケンシャルプログラム
エンドモードを一定時間記録する。この時間は、1フレ
ーム以上であればよいが、安全性を考えて約10秒とし
ている。
【0035】次に、連続再生用のテープを作成するため
の第2の方法について説明する。この第2の方法は、プ
ログラムソース出力装置と1台以上のVTRを接続して
記録を行う方法である。図7はこのときの構成例を示し
ている。この図7において、プログラムソース出力装置
40としては、VTR、ビデオディスクプレーヤ等を使
用できるが、映像、音声信号のみならず、タイムコード
信号を出力できることが必要とされる。プログラムソー
ス出力装置40からの映像、音声及びタイムコード出力
信号は、記録可能なVTRに送られる。このとき記録さ
れる上記シンクロシーケンシャルモードの切り換えは、
例えば上記VTRに付属しているコントロールパネルか
らタイムコードの値で入力すること等により設定できる
ようになっている。ここで、上記VTRは、少なくとも
1台あれば足りるが、同時に複数本の連続再生用テープ
を作成したい場合、例えば一般にm本(mは整数)のテ
ープを同時に作成したい場合には、図7に示すようにm
台のVTR41、42、・・・、43を上記プログラム
ソース出力装置40に並列接続し、映像、音声及びタイ
ムコード出力信号を各VTR41〜43に並列的に送る
ようにすればよい。
【0036】ここで図8は、上記タイムコードの入力値
の設定方法を示したものである。この図8において、第
1巻のテープTP1 の開始点P1は、シンクロシーケン
シャルプログラムスタートモード領域A2からシンクロ
シーケンシャルプレイモード領域A3に切り替わるテー
プ位置のタイムコードを設定する。また、第1巻のテー
プTP1 の終了点P2は、第2巻のテープTP2 のシン
クロシーケンシャルプログラムスタートモード領域A2
からシンクロシーケンシャルプレイモード領域A3に切
り替わるテープ位置のタイムコードを設定する。このよ
うにすることにより、第1巻のテープTP1 の終了点P
2の設定と、第2巻のテープTP2 の開始点P3の設定
が同じになり、計算による間違いを引き起こさなくな
る。また、第1巻のテープTP1 のシンクロシーケンシ
ャルプレイモード領域A3からシンクロシーケンシャル
エンドモード領域A4に切り替わる位置のタイムコード
は上記終了点P2の一定時間前に(自動的に)設定され
る。この一定時間は、図4で説明したa地点からb地点
までの時間である。第2巻以降については、開始点はシ
ンクロシーケンシャルスタートモード領域A2からシン
クロシーケンシャルプレイモード領域A3に切り替わる
テープ位置のタイムコードを設定し、終了点は次のテー
プの開始点の設定と同じにする。ただし、最終巻(第n
巻)は次のテープが無いので、プログラムの終了する地
点P4を終了点として設定する。このとき、終了点はシ
ンクロシーケンシャルプレイモード領域A3からシンク
ロシーケンシャルプログラムエンドモード領域A4に切
り替わる地点となる。これらの設定は、制御線を通じV
TR41を操作することによりVTR32から第m台目
のVTR34までに対し同じ操作をしたように動作させ
ることができる。
【0037】この方法を用いると、同じ連続再生用プロ
グラムを、プログラムソース出力装置40に並列接続し
たVTRの台数分だけ同時に作成する(記録する)こと
が可能となり、m台接続することにより、1台用いる場
合に比べて同じ時間でm倍のテープが作成でき、プログ
ラム製作並びにビデオソフトウェア供給のスピードを速
くすることができる。
【0038】ここで本発明は上記実施例のみに限定され
ず、例えば次のような変形例も考えられる。すなわち、
先ず第1に、タイムコードを用いないVTRに対して
も、パラメータの変更により対処できる。第2に、リピ
ート動作により人間の操作を一切排除できる。第3に、
パラメータに各種データを追加することにより、操作エ
ラーによるミスを減らすことができる。以下これらの3
つの変形例について詳細に説明する。
【0039】先ず、上記第1の変形例において、フォー
マット上タイムコードを記録できない場合のようにタイ
ムコードを用いない場合でも、パラメータを次のように
変更することにより実現可能である。すなわち上記実施
例においてシンクロシーケンシャルのパラメータに設定
されている開始点のタイムコードの値を、開始点からの
相対的時間の情報にしてしまうことにより、タイムコー
ドがなくとも開始点の捜索が行える。これは例えば開始
点を00時間00分00秒00フレームとして計算して
ゆくようにすればよい。また、図4に示したa地点とb
地点を同じ位置に設定し、a地点からd地点までの間隔
を決めてしまう。そして、a地点(b地点)からの1フ
ィールド又は1フレーム毎にカウントアップする数値を
格納する領域を設けることにより、走行している地点が
判断でき、調相が可能となる。
【0040】次に、上記第2の変形例において、例えば
2台のVTRを用いる場合に、それぞれに装着された第
1巻と第2巻のテープを、イジェクトせずに繰り返し交
互に再生することにより、自動的に同じ連続再生プログ
ラムを繰り返して再生することができる。これは、例え
ばいわゆるビデオシアタ等において、上映するタイムス
ケジュールに従って繰り返し周期を設定しておくこと等
により、人による操作を最初の開始操作だけに留めるこ
とができ、操作ミスを低減する点ややコスト面で非常に
有益である。また、タイマを併用すれば、いつから開始
するかを任意に設定することも可能となる。これは、V
TRの台数を増やすことで、3巻以上のテープを用いた
連続再生にも適用可能である。
【0041】次に、上記第3の変形例において、上記I
D4の説明からも明らかなように、複数フレームを1ブ
ロックとして該1ブロック内の各フレームにデータを割
り当てることにより、1バイトのID4領域で複数バイ
トのデータを格納することができる。すなわち、シンク
ロシーケンシャルのパラメータは、充分に余裕を持って
設計すれば各種のパラメータを入れることができる。例
えば、図7で示した記録方法において、最終点のタイム
コードデータもパラメータとして記録することができ、
次のテープの開始点のデータと比較することにより、次
のテープが本当に正しいものか否かが判別できる。ま
た、テープ番号データを入れることにより、次のテープ
の整合性のチェックは勿論のこと、その情報(テープ番
号)を表示させることによりユーザが目で確認できる。
また、そのプログラムの固有のデータ、例えばプログラ
ム名、プログラムの連続再生時間等を入れておくことも
できる。これにより、間違ったプログラムのテープのチ
ェックでき、プログラムに関する情報を容易に確認でき
る。
【0042】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、この連続再生の機能は、例えばタイム
コードを有しヘリカル方向に2バイトの記録再生がで
き、それを処理できるようなフォーマットであれば、と
の方式にもそのまま適用することができる。また、タイ
ムコードを持たなくても上記機能を使用できる。また、
上記図1に示す実施例では、VTR11内部の制御機能
や切換機能を利用しているが、制御装置や切換装置をV
TRとは別個に設けてもよい。さらに、テープ記録フォ
ーマットは上記図2の例に限定されず、例えば図9等の
ような種々のテープ記録フォーマットの場合にも本発明
を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る磁気再生装置によれば、磁気記録媒体の所定範
囲にわたり記録されている開始点の位置を示すアドレス
信号を検出し、その信号に基づいて上記磁気記録媒体を
上記開始点に移送するようにしているため、磁気記録媒
体の開始点への移送が自動的になされ、連続再生の際の
操作を簡略化できる。
【0044】また、本発明に係る磁気再生装置によれ
ば、第1の磁気再生ユニットの再生動作中に上記第1の
磁気記録媒体の媒体終端近傍の所定位置に形成された連
続再生エンドモード領域に達したとき、上記第2の磁気
再生ユニットは上記上記第2の磁気記録媒体の媒体先端
近傍の所定位置に形成された連続再生スタートモード領
域から再生動作を開始して上記第1の磁気再生ユニット
の再生信号との調相をとり、上記連続再生スタートモー
ド領域に続く連続再生プレイモード領域の開始点に達し
たとき、上記第1の磁気再生ユニットからの再生信号を
上記第2の磁気再生ユニットからの再生信号に切り換え
て取り出しているため、第1の磁気再生ユニットと第2
の磁気再生ユニットとの間の調相がとられた状態の第2
の記録媒体の連続再生プレイモード領域の開始点で、高
精度に第1の記録媒体の再生信号から第2の記録媒体の
再生信号への切り換えが行われる。
【0045】従って、複数台のVTR等の磁気再生ユニ
ットを順次切換制御することで連続再生が可能であり、
高精度で切り換えが行え、切換時点での信号の品質も高
い。また、従来のようにキュートラック等を専用に使用
する必要がなく、切換制御装置やコントローラ等の周辺
装置が不要で、システム構成が簡単で済み、システムの
コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録及び/又は再生装置の一
実施例となるビデオテープレコーダ(VTR)連続再生
システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施例に用いられる磁気記録媒体であるビ
デオテープのテープ記録フォーマットの一例を示す図で
ある。
【図3】上記実施例にて用いられるビデオテープの記録
フォーマットの一例を示す図である。
【図4】上記実施例の各テープのタイムコードを説明す
るための図である。
【図5】上記実施例の開始点捜索動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】上記実施例に用いられる連続再生用のテープを
作成するためのシステムの一具体例を示すブロック図で
ある。
【図7】上記実施例に用いられる連続再生用のテープを
作成するためのシステムの他の具体例を示すブロック図
である。
【図8】上記図7のシステムの動作を説明するための各
テープのタイムコードを示す図である。
【図9】テープ記録フォーマットの一例を示す図であ
る。
【図10】従来の連続再生システムの一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11、12・・・・・VTR(ビデオテープレコーダ) 13・・・・・モニタ 14・・・・・スピーカ(及びアンプ) 15・・・・・制御線 21・・・・・ビデオ信号トラック 22・・・・・ディジタル音声信号トラック 23・・・・・キュートラック 24・・・・・コントロールトラック 25・・・・・タイムコードトラック 30、40・・・・・プログラムソース出力装置 31、32、41、42、43・・・・・VTR 35、45・・・・・制御線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の所定範囲にわたり記録さ
    れている開始点の位置を示すアドレス信号を検出し、そ
    の信号に基づいて、上記磁気記録媒体を上記開始点に移
    送するようになされたことを特徴とする磁気再生装置。
  2. 【請求項2】 媒体終端近傍の所定位置に連続再生エン
    ドモード領域が形成された第1の磁気記録媒体に記録さ
    れている映像信号を再生する第1の磁気再生ユニット
    と、 媒体先端近傍の所定位置に連続再生スタートモード領域
    が形成され、この連続再生スタートモード領域に続いて
    連続再生プレイモード領域が形成された第2の磁気記録
    媒体に記録されている映像信号を再生する第2の磁気再
    生ユニットとを有し、 上記第1の磁気再生ユニットの再生動作中に上記第1の
    磁気記録媒体の連続再生エンドモード領域に達したと
    き、上記第2の磁気再生ユニットは上記上記第2の磁気
    記録媒体の連続再生スタートモード領域から再生動作を
    開始して上記第1の磁気再生ユニットの再生信号との調
    相をとり、上記第2の磁気記録媒体の連続再生プレイモ
    ード領域の開始点に達したとき、上記第1の磁気再生ユ
    ニットからの再生信号を上記第2の磁気再生ユニットか
    らの再生信号に切り換えて取り出すことを特徴とする磁
    気再生装置。
JP3278627A 1991-09-30 1991-09-30 磁気再生装置 Withdrawn JPH0594652A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7171677B1 (en) 1998-02-25 2007-01-30 Nec Corporation Broadcast storing and displaying apparatus and video apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7171677B1 (en) 1998-02-25 2007-01-30 Nec Corporation Broadcast storing and displaying apparatus and video apparatus

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