JPH05945A - 制癌剤 - Google Patents
制癌剤Info
- Publication number
- JPH05945A JPH05945A JP17581091A JP17581091A JPH05945A JP H05945 A JPH05945 A JP H05945A JP 17581091 A JP17581091 A JP 17581091A JP 17581091 A JP17581091 A JP 17581091A JP H05945 A JPH05945 A JP H05945A
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- JP
- Japan
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- bromomethyl
- carcinostatic agent
- carcinostatic
- coumarin compound
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式(I)で表されるクマリン化合物を有
効成分とする制癌剤。 (式中、X1、X2は-OCH3、-OH又は-Hのいずれか
で、X1、X2は共に-Hをとることはない) 【効果】優れた制癌作用を有し、制癌剤として実用価値
をもつものである。
効成分とする制癌剤。 (式中、X1、X2は-OCH3、-OH又は-Hのいずれか
で、X1、X2は共に-Hをとることはない) 【効果】優れた制癌作用を有し、制癌剤として実用価値
をもつものである。
Description
【産業上の利用分野】本発明は癌細胞の増殖を阻害する
ための制癌剤に関する。
ための制癌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】癌化学療法の分野においては、これまで
多くの化合物が合成され研究されており、そのあるもの
は実際に臨床において使用されている。しかしながら、
臨床において見られる様々な種類の癌に対してその効果
は、必ずしも充分とは言えず、また、近年それらの薬剤
に対する癌細胞の耐性現象が明らかになるにつれ、臨床
応用上問題となってきている。かかる状況下において
は、制癌効果を有する新らたな物質が常に求められてい
る。すなわち、既存の制癌剤に対する耐性現象を克服
し、また既存の制癌剤では充分な効果を発揮できない癌
に対して有効である物質が求められている。
多くの化合物が合成され研究されており、そのあるもの
は実際に臨床において使用されている。しかしながら、
臨床において見られる様々な種類の癌に対してその効果
は、必ずしも充分とは言えず、また、近年それらの薬剤
に対する癌細胞の耐性現象が明らかになるにつれ、臨床
応用上問題となってきている。かかる状況下において
は、制癌効果を有する新らたな物質が常に求められてい
る。すなわち、既存の制癌剤に対する耐性現象を克服
し、また既存の制癌剤では充分な効果を発揮できない癌
に対して有効である物質が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためのもので、本発明の目的は優れた制癌作用を
有する化合物からなる新たな制癌剤を提供することにあ
る。
決するためのもので、本発明の目的は優れた制癌作用を
有する化合物からなる新たな制癌剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は制癌剤として、
下記一般式化2
下記一般式化2
【化2】 (式中、X1、X2は-OCH3、-OH又は-Hのいずれか
で、X1、X2は共に-Hをとることはない)で表される
クマリン化合物を有効成分として含有するものである。
で、X1、X2は共に-Hをとることはない)で表される
クマリン化合物を有効成分として含有するものである。
【0005】本発明における上記クマリン化合物の代表
的なものとしては、4-ブロモメチル-6,7-ジメトキシ
クマリン、4-ブロモメチル-6-メトキシクマリン、4-
ブロモメチル-7-メトキシクマリン、4-ブロモメチル-
6,7-ジヒドロキシクマリン、4-ブロモメチル-6-ヒ
ドロキシクマリン、4-ブロモメチル-7-ヒドロキシク
マリン等を例示することができる。これらの化合物はい
ずれも既知の化合物で、低毒性であり、マウスに対する
LD50(腹腔内投与)は100mg/kg以上である。
的なものとしては、4-ブロモメチル-6,7-ジメトキシ
クマリン、4-ブロモメチル-6-メトキシクマリン、4-
ブロモメチル-7-メトキシクマリン、4-ブロモメチル-
6,7-ジヒドロキシクマリン、4-ブロモメチル-6-ヒ
ドロキシクマリン、4-ブロモメチル-7-ヒドロキシク
マリン等を例示することができる。これらの化合物はい
ずれも既知の化合物で、低毒性であり、マウスに対する
LD50(腹腔内投与)は100mg/kg以上である。
【0006】上記化合物を制癌剤として用いる場合、経
口,経腸又は非経口的な投与のいずれの形態ででも、例
えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、シロップ剤、座薬、
軟膏剤、注射剤等に製剤して用いることができる。この
場合、製剤の担体として、経口、経腸又は非経口的に投
与するに適した有機又は無機の固体又は液体の薬学的に
不活性な担体、例えば、結晶性セルローズ、ゼラチン、
乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物
性及び動物性脂肪及び油、ガム、ポリアルキレングリコ
ール等を用いることが出来る。本発明の薬剤は、これら
の担体に対し、上記化合物を0.1〜200%の範囲で
適宜選定して用いることができる。また、本発明の薬剤
は他の同様の薬剤或いはその他の医薬と混合して使用す
ることもできる。
口,経腸又は非経口的な投与のいずれの形態ででも、例
えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、シロップ剤、座薬、
軟膏剤、注射剤等に製剤して用いることができる。この
場合、製剤の担体として、経口、経腸又は非経口的に投
与するに適した有機又は無機の固体又は液体の薬学的に
不活性な担体、例えば、結晶性セルローズ、ゼラチン、
乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物
性及び動物性脂肪及び油、ガム、ポリアルキレングリコ
ール等を用いることが出来る。本発明の薬剤は、これら
の担体に対し、上記化合物を0.1〜200%の範囲で
適宜選定して用いることができる。また、本発明の薬剤
は他の同様の薬剤或いはその他の医薬と混合して使用す
ることもできる。
【0007】本発明の制癌剤は所望の作用が著しい副作
用を伴わないで達成されるような投与量で投与され、一
般には、成人一日当り1mg〜10gの範囲が好ましく、
毒性の現われない範囲で1日1〜数回に分けて適宜投与
することができる。
用を伴わないで達成されるような投与量で投与され、一
般には、成人一日当り1mg〜10gの範囲が好ましく、
毒性の現われない範囲で1日1〜数回に分けて適宜投与
することができる。
【0008】
【実施例】制癌作用試験 表1に示したクマリン化合物を用い、マウス実験腫瘍細
胞に対する制癌作用を調べた。
胞に対する制癌作用を調べた。
【0009】マウス白血病細胞L1210又はマウス皮膚黒
色腫細胞B16をEagle's minimum ess-ential medium(ME
M)-10%のウシ胎児血清培地に入れ、5%濃度の炭酸
ガスを含む培養器中で、37℃の温度下に培養したもの
を用いた。この細胞を96穴マルチプレート(ファルコ
ン社製)に1×104/100μl/ウエルでまき込み、3
7℃で、24時間培養した。前記クマリン化合物をジメ
チルスルホキシドに溶解し、上記培地で稀釈して各種濃
度の稀釈液を、前記培養後のマルチプレートのウエルに
100μlずつ加えた。これを更に37℃で20時間培
養した後、3H(トリチウム)で標識したチミジン溶液
(37キロベクレル)を20μlづつ加えた。4時間後
に、セルハーベスターによって細胞のDNAをガラスフ
ィルターに捕捉し、取り込まれた放射能を測定した。増
殖阻止作用はクマリン化合物を加えなかったものをコン
トロールとし、このコントロールに比べてDNAへのト
リチウムの取り込みを50%低下させることができるク
マリン化合物の濃度(ED50μM)として求めた。これらの
結果を表1に示した。
色腫細胞B16をEagle's minimum ess-ential medium(ME
M)-10%のウシ胎児血清培地に入れ、5%濃度の炭酸
ガスを含む培養器中で、37℃の温度下に培養したもの
を用いた。この細胞を96穴マルチプレート(ファルコ
ン社製)に1×104/100μl/ウエルでまき込み、3
7℃で、24時間培養した。前記クマリン化合物をジメ
チルスルホキシドに溶解し、上記培地で稀釈して各種濃
度の稀釈液を、前記培養後のマルチプレートのウエルに
100μlずつ加えた。これを更に37℃で20時間培
養した後、3H(トリチウム)で標識したチミジン溶液
(37キロベクレル)を20μlづつ加えた。4時間後
に、セルハーベスターによって細胞のDNAをガラスフ
ィルターに捕捉し、取り込まれた放射能を測定した。増
殖阻止作用はクマリン化合物を加えなかったものをコン
トロールとし、このコントロールに比べてDNAへのト
リチウムの取り込みを50%低下させることができるク
マリン化合物の濃度(ED50μM)として求めた。これらの
結果を表1に示した。
【0010】この結果から、4位がブロモメチル基で置
換され、6、7位がメトキシ基やヒドロキシ基で置換さ
れたクマリン化合物が強い癌細胞増殖阻止作用、すなわ
ち制癌作用を有することがわかる。
換され、6、7位がメトキシ基やヒドロキシ基で置換さ
れたクマリン化合物が強い癌細胞増殖阻止作用、すなわ
ち制癌作用を有することがわかる。
【0011】実施例1 4-ブロモメチル-6,7-ジメトキシクマリン200mg及
び塩化ナトリウム900mgを注射用蒸留水に溶解、全量
を100mlとし、次いで滅菌濾過して、5ml用アンプル
に5mlづつに充填して、熔封する。これを筋注または静
注とする。
び塩化ナトリウム900mgを注射用蒸留水に溶解、全量
を100mlとし、次いで滅菌濾過して、5ml用アンプル
に5mlづつに充填して、熔封する。これを筋注または静
注とする。
【0012】実施例2 4-ブロモメチル-7-メトキシクマリン10mg、乳糖3
00mg、デンプン30mg、ステアリン酸マグネシウム1
0mgを1錠分の材料として常法により錠剤に成型する。
必要に応じ糖衣を付してもよい。
00mg、デンプン30mg、ステアリン酸マグネシウム1
0mgを1錠分の材料として常法により錠剤に成型する。
必要に応じ糖衣を付してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化合物
は、明らかに優れた制癌作用を有し、制癌剤として至大
な実用価値をもつものである。
は、明らかに優れた制癌作用を有し、制癌剤として至大
な実用価値をもつものである。
【表1】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の一般式化1 【化1】 (式中、X1、X2は-OCH3、-OH又は-Hのいずれか
で、X1、X2は共に-Hをとることはない)で表される
クマリン化合物を有効成分とする制癌剤。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17581091A JPH05945A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 制癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17581091A JPH05945A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 制癌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05945A true JPH05945A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16002632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17581091A Pending JPH05945A (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 制癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05945A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030003669A (ko) * | 2001-03-24 | 2003-01-10 | 주식회사 메덱스바이오 | 강활 추출물을 유효성분으로 하는 다이옥신 유사물질에대한 길항성 조성물 |
KR100475708B1 (ko) * | 2002-01-14 | 2005-03-10 | 충남대학교산학협력단 | 크리눔 라티폴리움의 잎으로부터 분리한 항암성 화합물,그의 유도체 및 그를 포함하는 항암제 조성물 |
JP2007063193A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Hirosaki Univ | ヒアルロン酸合成阻害剤 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP17581091A patent/JPH05945A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030003669A (ko) * | 2001-03-24 | 2003-01-10 | 주식회사 메덱스바이오 | 강활 추출물을 유효성분으로 하는 다이옥신 유사물질에대한 길항성 조성물 |
KR100475708B1 (ko) * | 2002-01-14 | 2005-03-10 | 충남대학교산학협력단 | 크리눔 라티폴리움의 잎으로부터 분리한 항암성 화합물,그의 유도체 및 그를 포함하는 항암제 조성물 |
JP2007063193A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Hirosaki Univ | ヒアルロン酸合成阻害剤 |
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