JPH0594211A - 搬送台車の搬送スケジユール制御方法 - Google Patents

搬送台車の搬送スケジユール制御方法

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JPH0594211A
JPH0594211A JP27821891A JP27821891A JPH0594211A JP H0594211 A JPH0594211 A JP H0594211A JP 27821891 A JP27821891 A JP 27821891A JP 27821891 A JP27821891 A JP 27821891A JP H0594211 A JPH0594211 A JP H0594211A
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Japan
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schedule
transport
data
carrier
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Application number
JP27821891A
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English (en)
Inventor
Kimihito Fujimori
公仁 藤森
Hideaki Katagiri
秀明 片桐
Junichi Yamamoto
準一 山本
Masaki Shiraishi
勝紀 白石
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • General Factory Administration (AREA)
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  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グローバルな搬送効率が良好な搬送スケジュ
ールを得ると共に、搬送設備の状態の変化に緻密に対応
する。 【構成】 ステップ102では、搬送対象となっている
搬送作業それぞれを構成するエレメント動作について、
グローバルな搬送スケジュールの作成を行う。ステップ
104ではステップ102で作成された搬送スケジュー
ルに従った搬送設備の運行を開始する。これ以降の処理
は、搬送設備の運行に対してリアルタイムに行われる。
ステップ106で対象となっている搬送作業の状態や搬
送設備の状態の変化発生が検出され、且つ、対象となっ
ている搬送作業の搬送スケジュールが全て終了してはい
ない場合には、ステップ102で、再びグローバルな搬
送スケジュールの作成を行う。従って、上記目的を効果
的に達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに独立した搬送を
それぞれ行う複数の搬送台車を共用しながら、複数の搬
送作業を並行して実行する際の搬送台車の搬送スケジュ
ール制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫や工場内等における部品や製品
等の搬送のために、従来から、自動運転される搬送台車
を用いた搬送設備が用いられている。
【0003】このような搬送設備において、発生する搬
送作業の順序や搬送経路が定まっている場合において
は、それぞれの搬送作業の搬送物は、予め定められた固
定した搬送スケジュールに従って運転される。
【0004】又、同様に搬送設備の搬送経路等の搬送条
件が複雑でない場合においては、予め定められていた複
数の搬送スケジュールパターンを、予め定められている
選択基準等のパラメータをも含むアルゴリズム(プログ
ラム自体)である搬送スケジュール処理に従って、自動
的に搬送スケジュールとして選択するということが行わ
れている。
【0005】例えば、搬送作業の発生し得る全ての搬送
開始点と搬送終了点の組合せそれぞれに対応する搬送ス
ケジュールパターンを含むアルゴリズム(プログラム自
体)を予め求めておき、搬送スケジュール作成時にはこ
れら搬送スケジュールパターンを順次選択していくとい
うことが行われている。
【0006】以降、このような搬送スケジュール方法
を、与えられたプロセスパターンに従った搬送スケジュ
ール方法と呼ぶ。
【0007】又、実行対象となる複数の搬送作業を、そ
れぞれの搬送作業を構成する個々のエレメント動作に分
解し、搬送台車が空き状態となる度に、これら分割され
たエレメント動作から所定の選択条件に従って次に実行
するエレメント動作を選択するいう搬送台車の搬送制御
方法も行われている。即ち、このような搬送台車の搬送
制御方法では、搬送スケジュールに該当するものは作成
されない。又、このような搬送台車の搬送制御方法で、
次に実行するエレメント動作を1つ選択する選択条件と
しては、例えば、実行対象となっている複数の搬送作業
の実行優先順位や、搬送台車以外の他の搬送設備が他の
搬送作業で占有されているか否か等の、比較的単純な選
択条件が用いられている。
【0008】以降、このような搬送台車の搬送制御方法
を、ステップワイズに選択して実行する搬送制御方法と
呼ぶ。
【0009】一方、特開平2−228710では、従来
型システムにて構成された被搬送物に対する搬送要求に
関する情報を収集する手段、及びこの情報を編集する手
段と、この編集された情報を推論システムにて処理可能
なデータに変換する手段と、エキスパートシステムにて
構成された前記データに基づいて被搬送物の搬送指示を
決定する推論手段と、前記従来型システムから前記エキ
スパートシステムを起動する手段と、前記エキスパート
システムから前記従来型システムによる被搬送物の搬送
手段を起動する手段と、該手段に前記エキスパートシス
テムによる推論手段の推論結果のデータを送信する送信
手段とを備えることにより、リアルタイムで被搬送物の
情報を収集し、且つ、リアルタイムで制御するという物
流制御装置に関する技術が開示されている。
【0010】この特開平2−228710によれば、エ
キスパートシステムの利点を生かした物流制御装置の概
略設計を行うための指針を得ることができる。
【0011】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、与えら
れた搬送スケジュールパターンに従った前述の従来の搬
送スケジュール方法は、異常時の対応を含む、予想され
る全ての搬送スケジュールパターンを予め設定しておか
なければならない。
【0012】従って、搬送スケジュール対象となる搬送
設備が複雑になると、予想される搬送スケジュールパタ
ーンを全て予め求めるための労力が膨大になってしま
う。又、このように多くの労力と時間を払って様々な搬
送スケジュールパターンを設定したとしても、常に例外
対応が発生する危険があり、予め設定された搬送スケジ
ュールパターンでは対応できなくなってしまう。
【0013】このような予め設定された搬送スケジュー
ルパターンでは対応できない場合には、その時点で、設
備管制者が搬送スケジュールを決定しなければならなく
なってしまう。又、最悪の場合には、搬送設備を設備管
制者が単独手動運転しなければならないという事態にな
ってしまう。
【0014】又、このような従来の搬送スケジュール方
法で、予め設定された搬送スケジュールパターンで適切
な搬送スケジュールを作成することができたとしても、
搬送設備の様々な状態変化に対応することができないと
いう問題もあった。
【0015】例えば、搬送スケジュール作成後に搬送整
備のある設備が休動状態となってしまった場合には、搬
送設備の当該搬送スケジュールに従った運行に大きな支
障が生じてしまい、後述するように、設備管制者の判断
に基づく手動による解除方策を行わなければならないと
いう問題がある。
【0016】又、ステップワイズに選択して実行する前
述の従来の搬送制御方法は、搬送対象となる複数の搬送
作業の全体を終了するまでの全ての実行の効率、即ちグ
ローバルな搬送効率という点で十分の効果を得ることが
できないという問題があった。
【0017】例えば、搬送制御対象となる搬送設備が複
雑となった場合には、このようなステップワイズに選択
して実行する搬送制御方法では、グローバルな搬送効率
が著しく低下してしまう。
【0018】又、より複雑な搬送設備の最適の搬送スケ
ジュールを決定することにおいて、近年注目されるエキ
スパートシステムを用いることは、このエキスパートシ
ステム特有の特徴を生かして、最適の搬送スケジュール
をも得ることができる搬送スケジュール処理を実現する
ことが可能であると思われる。
【0019】しかしながら、前述の特開平2−2287
10等においては、自動運転される搬送台車の制御とい
うことに関して、詳細な技術を開示するものとは言えな
い。
【0020】従って、以上説明したとうり、従来の搬送
台車の制御方法は、いずれも、グローバルな搬送効率が
良好な搬送スケジュールを得ると共に、且つ、搬送設備
の状態変化に緻密に対応することは困難であった。
【0021】更に、従来の搬送台車の制御方法は、種々
の外乱により様々な異常事態が一旦発生してしまうと、
重故障状態として自動操業を停止し、設備管制者の判断
に基づく解除方策を手動にて実施せざるを得ないという
ものであった。
【0022】搬送台車の制御に対するこのような外乱と
しては、搬送設備全体の運行に大きな支障を生じない搬
送台車等の設備の一部故障や一時的故障や、作業者等に
よる作業の遅延等、様々な要因がある。
【0023】又、このような異常事態には、設備干渉あ
るいはデッドロックと呼ぶ、搬送設備内の同一部分(設
備)で、複数の搬送作業の実行が干渉してしまうという
ものがある。例えば、複数の搬送台車を有する搬送設備
において、同一軌道部分を複数の搬送台車が走行しなけ
ればならなくなるというような状況が発生してしまうこ
と等がある。
【0024】又、このような異常事態には、ブロッキン
グと呼ぶ、被搬送物の渋滞状態がある。例えば、いずれ
の搬送物置台も一杯となっているにも拘らず、更に搬送
物を置かざるを得ない状況が発生してしまうこと等があ
る。又、必ず通らねばならないネックとなっている搬送
設備の部分で、未通過の搬送物がいっぱいとなってしま
うという状況がある。
【0025】このような異常事態が発生してしまった際
の設備管制者の判断に基づく手動による解除方策には、
下記のような問題がある。
【0026】異常事態発生から解除までに時間がかか
ってしまう。
【0027】設備管制者の判断が正しいとは限らな
い。
【0028】従って、このような設備管制者の判断に基
づく解除方策には、搬送設備全体に重大な影響を及ぼす
危険があるという問題があった。
【0029】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、グローバルな搬送効率が良好な搬送
スケジュールを得ることができると共に、搬送設備の状
態の変化に緻密に対応することができる搬送台車の搬送
スケジュール制御方法を提供するこを目的とする。
【0030】
【課題を達成するための手段】本発明は、互いに独立し
た搬送をそれぞれ行う複数の搬送台車を共用しながら、
複数の搬送作業を並行して実行する際の搬送台車の搬送
スケジュール制御方法において、前記複数の搬送台車が
干渉し得る走行区間を、複数の閉塞区間に分割し、既に
作成されている搬送スケジュールに従って前記複数の搬
送台車を運行する際に、当該搬送スケジュール対象とな
っている搬送作業の状態の変化発生や、前記複数の閉塞
区間毎の状態をも含めた搬送設備の状態の変化発生を検
出して、該変化発生時には、前記既に作成されている搬
送スケジュールをリアルタイムに見直すことにより、上
記課題を達成したものである。
【0031】
【作用】本発明の搬送台車の搬送スケジュール制御方法
は、特に、搬送スケジュール対象となっている搬送作業
の状態の変化発生や、搬送設備の状態の変化発生の検出
をするようにしており、このような状態の変化発生時に
は、既に作成されている搬送スケジュールをリアルタイ
ムに見直すようにしている。
【0032】このような本発明の検出対象となる搬送作
業の状態の変化や搬送設備の状態の変化には、次のよう
なものがある。
【0033】搬送作業の命令の新規受理。以降、状態
変化1と呼ぶ。
【0034】既に受理されている搬送作業の取消し、
あるいは実行の完了。以降、状態変化2と呼ぶ。
【0035】搬送作業を構成する個々のエレメント動
作の完了。以降、状態変化3と呼ぶ。
【0036】搬送台車等直接搬送動作を行う設備や、
このような搬送動作を直接行う設備と搬送物の受渡しを
行う設備等の休動変化。以降、状態変化4と呼ぶ。
【0037】種々の異常検出時。例えば、制御装置に
記憶されている搬送設備や搬送物の状態等に関する情報
と、実際の搬送設備や搬送物の状態等とのずれが発見さ
れた場合等。又、設備干渉やブロッキング等の異常事態
の発生が発見された場合。以降、状態変化5と呼ぶ。
【0038】本発明では、このような状態変化1〜5の
検出のタイミングで、搬送設備等の設備運転状況や搬送
作業(あるいは搬送作業を構成するエレメント動作)の
実行の進捗状況等を反映して、リアルタイムで搬送スケ
ジュールを見直すようにしている。
【0039】なお、本発明において、状態変化1〜5の
検出時にリアルタイムで行われる搬送スケジュールの見
直しは、対象となる搬送作業を構成する個々のエレメン
ト動作を見出すという搬送ルートの見直しや、このよう
にして得られたそれぞれの搬送作業のエレメント動作の
スケジュールの見直し、即ち、複数の搬送作業を並行し
て実行するための搬送スケジュールの見直し等であり、
本発明はこれを限定するものではない。
【0040】図1は、本発明の要旨を示すフローチャー
トである。
【0041】この図1において、まずステップ102で
は、所定の搬送スケジュール方法により、対象となって
いる複数の搬送作業の搬送スケジュール処理を行う。な
お、このステップ102で行われる搬送スケジュール処
理は、図2を用いて詳しく後述する。
【0042】続いてステップ104では、ステップ10
2で作成された搬送スケジュールに従った搬送設備の運
行を開始する。従って、これ以降に行われるステップ1
06や108で行われる処理や、ステップ108から分
岐してから行われるステップ102や104で行われる
処理は、搬送設備の運行に対して、リアルタイムに実行
される。
【0043】ステップ106では、前述の状態変化1〜
5の発生の検出を行う。即ち、これら状態変化1〜5の
いずれかについて変化が検出された場合には、ステップ
108へ進み、これ以外の場合には、このステップ10
6の処理を繰返し続行する。
【0044】なお、本発明は、ステップ106で行われ
る状態変化の検出を、前述の状態変化1〜5の全てを検
出するものであることに限定するものではない。例えば
異常検出を行わない搬送設備においては、ステップ10
6で状態変化5の検出を行わなくても良い。
【0045】ステップ106で状態変化発生ありと判定
された場合には、ステップ108で、この状態変化発生
が搬送スケジュールを全て終了したことに関係している
か否かの判定を行う。このステップ108で、対象とな
る搬送作業が全て終了したと判定された場合には、言う
までもなくこの図1のフローチャートに示される処理を
全て終了する。
【0046】一方、このステップ108で対象となる搬
送作業が全て終了してはいないと判定された場合には、
前述のステップ102の前方へ分岐し、再び搬送スケジ
ュールの作成を行う。なお、このときステップ102で
行われる搬送スケジュール処理は、前述の通り、搬送設
備の運行に対してリアルタイムに行われる。
【0047】図2は、本発明で用いられる搬送スケジュ
ール処理の一例を示すフローチャートである。
【0048】即ち、この図2のフローチャート全体で示
される搬送スケジュール処理は、前述の図1のステップ
102の搬送スケジュール処理の一例である。
【0049】この図2のステップ302では、まず、搬
送対象となる(搬送作業を行うように命令され、受理さ
れた)搬送作業それぞれの、搬送ルートの導出、即ち、
該当する搬送作業を構成するエレメント動作を求めるこ
とを行う。これは、例えば、与えられた搬送作業の命令
に対して、図10を用いて後述するような単体機器の決
定を行ったり、同種の設備の中から実際に使用する使用
設備を選択したり、仮置き台等必要に応じて用いられる
使用設備の使用の決定を行ったりする。又、必要であれ
ば、搬送作業毎のこれら単体機器や使用設備の経由順序
を決める。
【0050】続いて、ステップ304では、ステップ3
02で求められた搬送対象となる搬送作業それぞれのエ
レメント動作において、搬送台車を共用して前記複数の
搬送作業を並行して実行する搬送スケジュールを作成す
る。
【0051】このように、図2においては、まず搬送ル
ートの導出を行い、この後搬送スケジュールを実際に作
成するという搬送スケジュール処理が示されているが、
本発明はこれを限定するものではない。
【0052】例えば、各搬送作業について搬送ルートが
既に決っている場合には、前述のステップ304の搬送
スケジュールを実際に作成することのみを行えば良い。
又、後述する本発明の実施例の搬送スケジュール処理
は、搬送ルートの導出と搬送スケジュールの作成とを、
ほぼ同時に行うものであり、このようなものであっても
よい。
【0053】又、このステップ304の搬送スケジュー
ルを実際に作成する搬送スケジュール作成方法について
も、同様に本発明は限定するものではない。
【0054】図3は、本発明の閉塞区間への分割方法の
モデル図である。
【0055】この図3において、搬送台車CAR2〜4
は、搬送スケジュールに従って、軌道上を走行すると共
に、指令停止点で位置決め停止して搬送物の載せ降ろし
を行い、且つ、互いに独立した搬送をそれぞれ行うもの
である。
【0056】この図3では、前記3台の搬送台車CAR
2〜4が干渉し得る走行区間(軌道L3)の一部を示し
ている。
【0057】この走行区間は、この図3で示された範囲
では、同一長の閉塞区間K22〜33に分割されてい
る。
【0058】又、それぞれの搬送台車CAR2〜4の占
有閉塞区間は、この図3において、一例として、該当す
る搬送台車CAR2〜4が走行している閉塞区間と、該
走行している閉塞区間の前後の閉塞区間との合計3つの
閉塞区間とされている。
【0059】このように、各搬送台車CAR2〜4の位
置を分割された閉塞区間単位で把握することにより、搬
送設備の状態変化(状態変化4や5)に対してより緻密
に対応することができ、設備干渉やブロッキング等の異
常事態の発生を防ぎながら、搬送設備をより効果的に運
用することができる。
【0060】以上説明した通り、本発明によれば、搬送
対象となる搬送作業の全てについての搬送スケジュール
を予め行うことにより、グローバルな搬送効率が良好な
搬送スケジュールを得ることができると共に、搬送設備
の状態の変化に対しても緻密に対応することができる。
【0061】なお、本発明において、前述のような状態
変化1〜5の検出や、この後に行われる搬送スケジュー
ルの見直しの処理を、近年注目されている人工知能技術
を導入して、知識ベースとされた様々のルールを用いて
行っても良い。
【0062】このような人工知能技術を導入することに
より、これら状態変化1〜5の発生の検出をよりきめ細
く行うことができるだけでなく、これらの状態変化の種
類に応じて、これ以降に行われる搬送スケジュールの見
直しの処理をよりきめ細く対応できるようにすることも
可能である。従って、状態変化5のような異常発生時に
おいても、この異常発生の内容に応じて、自動的、柔軟
且つリアルタイムに搬送スケジュールを見直すことがで
き、グローバルな搬送効率が低下してしまうことを防止
することもできる。
【0063】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0064】図4は、本願発明の実施例が用いられてい
る冷間圧延工場のレイアウト図である。
【0065】この図4のレイアウト図に示される冷間圧
延工場は、主に、焼鈍酸洗スキンパスラインCAPと、
小径ミルラインSCMと、品質管理ラインRCと、これ
らの間でコイルを搬送するための搬送台車の軌道L1〜
L5と、を含んで構成されている。
【0066】前記焼鈍酸洗スキンパスラインCAPは、
該焼鈍酸洗スキンパスラインCAPの右方のペイオフリ
ールPORのコイルから送り出された金属帯板(例えば
ステンレス帯板)に対して、焼鈍処理と、連続酸洗と、
スキンパスとを行い、テンションリールTRへコイルと
して巻き取るというものである。
【0067】小径ミルラインSCMは、該小径ミルライ
ンSCMの左方のペイオフリールPORへ搬入されたコ
イルの金属帯板に対して、左テンションロールTR(こ
の図4においては、右方となる)と、右テンションロー
ルTR(この図4においては、左方となる)との間で小
径ミルにて圧延することを、所定の回数だけ金属帯板を
左右に往復して行うというものである。
【0068】又、品質検査ラインRCは、この図4にお
いて右方のペイオフリールPORに搬入され取付けられ
たコイルの金属帯板を、この図4において左方のテンシ
ョンリールTRへ送り出して巻き取りながら、順次この
コイルの金属帯板の表面の疵等の検査を行うというもの
である。
【0069】前記軌道L3は、焼鈍酸洗スキンパスライ
ンCAPと品質検査ラインRCに並行して敷設され、こ
の図4において、右端から搬入されたコイルは、左端か
ら搬出される。
【0070】軌道L2は、小径ミルラインSCMに並行
して敷設され、右端から搬入されたコイルは、所定の工
程の後、再び右端から搬出される。
【0071】軌道L4及びL5は、それぞれ2つのライ
ン払出し用スキッドLS3とLS4あるいはライン払出
し用スキッドLS1とLS2に挾まれるように敷設さ
れ、これらのライン払出し用スキッドLS1〜4へセッ
トされたコイルは、軌道L4又はL5上の搬送台車(子
台車)CAR2に移載され、更に次に述べる軌道L1上
を走行する搬送台車(親台車)CAR1に、該搬送台車
(子台車)CAR2と共に移載されるようになってい
る。
【0072】更に、軌道L1は、以上説明した軌道L2
〜L5それぞれに対して直交して敷設され、これらの軌
道L2〜L5の間のコイルの搬送のために、該軌道L1
は用いられる。
【0073】前記軌道L2の、前記軌道L1と小径ミル
ラインSCMとの間の部分に沿って、180°の旋回に
よりコイル巻き向きを変えるターナーTN1と、巻かれ
ているコイルの緩み止めバンドを切断するバンドカッタ
BC1と、巻かれているコイルに緩み止めバンドをかけ
るバンディングマシンBM1と、コイルにかけられてい
る緩み止めバンドにコイル種別や重量等のラベル付けを
行うバンドラベラBL1とが備えられている。
【0074】又、前記軌道L3に沿って、ターナーTN
2と、バンドカッタBC2と、バンディングマシンBM
2と、コイルの重量を測定する秤量機W2と組みになっ
たバンドラベラBL2とが備えられている。
【0075】品質検査ラインRCのテンションリールT
Rと軌道L3との間は、バンディングマシンBM3が設
けられている。
【0076】又、軌道L1〜5それぞれに沿って、該工
場に搬入されたコイルを置くためのライン払い出し用ス
キッドLS1〜4と、コイルの巻取軸であるスリーブを
単体として仮置きするためのスリーブスキッドSL1
と、焼鈍酸洗スキンパスラインCAPへの搬入待ちコイ
ルを仮置きするCAP用置場C5、6と、小径ミルライ
ンSCMへの搬入待ちコイルを仮置きする小径ミル用置
場M4〜6と、品質検査ラインRCへの搬入待ちコイル
の仮置きをするRC用置場R1〜17を備えている。
【0077】なお、符号T1〜6は、中継スキッドであ
るが、この中継スキッドT1〜6の利用方法は、図9を
用いて後述する。
【0078】又、この図4において、符号C1、C2、
M1、RC1は、それぞれ該当するラインのペイオフリ
ールPORへの搬入用置場である。又、符号C3、C
4、M2、M3、RC2は、それぞれ該当するラインの
テンションリールTRからの払い出し用置場である。
【0079】このような図4のレイアウト図に示される
冷間圧延工場においては、コイルの搬入は、符号Aで示
される如く、ライン払い出し用スキッドLS1〜4にお
いて行われる。又、この冷間圧延工場からのコイルの搬
出は、符号Bで示される如く、梱包場受渡しスキッドP
1、2にて行われる。
【0080】この符号Aで示されるコイルの搬入から、
焼鈍酸洗スキンパスラインCAPや小径ミルラインSC
Mや品質検査ラインRCでのコイルの加工と、符号Bで
示されるコイルの搬出までは、軌道L1を走行する搬送
台車(親台車)CAR1と、軌道L2〜L4を走行する
搬送台車(子台車)CAR2〜4とを用いて、コイルの
搬送が行われる。
【0081】なお、この図4において、軌道L3と交差
して、ワークロール台車の軌道L10が敷設されてい
る。このワークロール台車は、焼鈍酸洗スキンパスライ
ンCAPで使われているワークロールを、ロールショッ
プRSにてドレッシングするため、該焼鈍酸洗スキンパ
スラインCAPとロールショップRSとの間で搬送する
ための搬送台車である。
【0082】なお、軌道L3と交差する軌道L10を走
行するワークローク台車の走行制御は、手動操作により
なされ、軌道L1を走行する搬送台車の搬送スケジュー
ルの外乱要因となっている。
【0083】図5は、前述の本発明の実施例に用いられ
る搬送台車の斜視図である。
【0084】この図5において、符号CAR1〜4、L
1〜5は、前述の図4の同符号のものと、それぞれ同一
のものである。
【0085】この図5において、軌道L1を走行する親
台車である搬送台車CAR1は、軌道L2〜5を走行す
る子台車である搬送台車CAR2〜4を搭載して走行で
きるようになっている。搬送台車、CAR2〜4は、搬
送台車CAR1上の軌道L6上を移動できるようにさ
れ、軌道L6は軌道L2、L3、L4又ははL5と整列
できるようにされている。
【0086】この子台車CAR2〜4の親台車CAR1
への載せ降ろしは、該親台車CAR1が軌道L2〜5と
直交する軌道L1上の指令停止点で位置決め停止されて
いるときに行われる。
【0087】又、子台車CAR2〜4は、それぞれ軌道
L6と直交する軌道CLCを備え、且つ孫台車CARC
を軌道CLC上に載置し、該孫台車のCARCを軌道C
LCと整列する軌道LCn (後述)へシフトすることに
より、該孫台車CARCに搭載されている搬送物である
コイル1の移載を行うようにされている。
【0088】この孫台車CARCを用いた子台車CAR
2〜4のコイルの移載は、該子台車が、図4のLS1〜
4、P1、P2、SL1、C1〜6、M1〜6、R1〜
19、T1〜6、RC1、RC2(それぞれ軌道LCn
を有する)の位置で位置決め停止している際に行われ
る。
【0089】なお、図5に示される如く、搬送台車CA
R1には車上盤10aが、搬送台車CAR2〜4には、
それぞれ車上盤10b が設けられている。これらの車上
盤10a 、10b には、図8を用いて後述するような種
々の制御用電装品が内蔵されている。
【0090】図6は、本実施例の主としてプロセスコン
ピュータ等に関する全体ブロック図である。
【0091】この図6において、合計7台のプロセスコ
ンピュータCPU0〜6は、データ通信ネットワークN
ET1にて接続されている。
【0092】プロセスコンピュータCPU0は、他のプ
ロセスコンピュータCPU1〜6のソフトウェア開発用
に用いられると共に、プロセスコンピュータCPU1〜
3のバックアップにも用いられている。
【0093】又、プロセスコンピュータCPU1は、マ
テリアルハンドリング用に用いられており、冷間圧延工
場における製造スケジュールや搬送作業スケジュール等
の作成が行われると共に、該冷間圧延工場内の各コイル
の状態等の把握に関する処理がなされている。
【0094】プロセスコンピュータCPU2は、焼鈍酸
洗スキンパスラインCAP用及び品質検査ラインRC用
のラインプロセスコンピュータとして用いられている。
【0095】プロセスコンピュータCPU3は、小径ミ
ルラインSCM用のラインプロセスコンピュータとして
用いられている。
【0096】これらプロセスコンピュータCPU0〜3
には、それぞれ1台ずつ、オペレータの操作を行うため
のシステムコンソールISC0〜3が接続されている。
【0097】又、これらプロセスコンピュータCPU0
〜3間では、2台のラインプリンタLP1、LP2と、
4台のハードディスク装置HD1〜4と、モニタCRT
0が共用可能に接続されている。
【0098】なお、プロセスコンピュータCPU0のみ
には、磁気テープ装置MTが接続されている。
【0099】プロセスコンピュータCPU4は、主とし
て工場内のコイルの搬送のための、プロセスコンピュー
タCPU1と総括DDCコンピュータCPU7A、7B
との間のデータ通信に関する処理や、工場内設備の管制
者とのマンマシンインターフェイスを行うためのモニタ
CRT1〜3の表示処理や、テレタイプTWへの印字処
理や、2台のハードコピー装置HC1、2のハードコピ
ー処理等を行うと共に、秤量機W1〜3やバンドラベラ
BL1、2や、主として親台車CAR1の制御を行うプ
ログラマブルシーケンサSEQ3へ接続されているパラ
レル入出力装置に関する処理等を行う。
【0100】プロセスコンピュータCPU5は、前述の
プロセスコンピュータCPU3と共に、小径ミルライン
SCMに関する処理の補助を行う。又、プロセスコンピ
ュータCPU6は、前述のプロセスコンピュータCPU
2と共に、焼鈍酸洗スキンパスラインCAP及び品質検
査ラインRCに関する処理の補助を行う。
【0101】総括DDCコンピュータCPU7A、7B
は、モデムM3B、M3A及びプロセスコンピュータC
PU4を介して、マテリアルハンドリングコンピュータ
として用いられている前述のプロセスコンピュータCP
U1とのデータ通信を行う。
【0102】一方、この総括DDCコンピュータCPU
7A、7Bは、データ通信ネットワークNET2に接続
されている。
【0103】この総括DDCコンピュータCPU7A、
7Bは、主として、マテリアルハンドリングコンピュー
タとして用いられているプロセスコンピュータCPU1
と、データ通信ネットワークNET2に接続されている
プログラマブルシーケンサSEQ1〜3との間の、デー
タ通信に関する処理(プロトコル生成や、受け取ったプ
ロトコルをプログラマブルシーケンサSEQ1〜3が読
取り容易なビットマップデータに編集展開する処理等)
を行う。
【0104】図7は、本実施例の主としてプログラマブ
ルシーケンサ等に関する全体ブロック図である。
【0105】この図7において、符号CPU7A、CP
U7B、M3A、M3B、PIOは、前述の図6の同符
号のものと同一のものである。
【0106】図7において、合計3台のプログラマブル
シーケンサSEQ1〜3は、前述の総括DDCコンピュ
ータCPU7A、7Bと共に、データ通信ネットワーク
NET2に接続されている。このデータ通信ネットワー
クNET2によるデータ通信は、プログラマブルシーケ
ンサSEQ1〜3で行われるほぼビット単位のシーケン
スプログラムでのデータの処理が容易となるように、ビ
ットデータあるいはバイトデータに展開された情報の伝
達となっている。
【0107】なお、SEQ2からの、各搬送台車CAR
2〜4の走行中の閉塞区間番号の情報と、プログラマブ
ルシーケンサSEQ3からの、搬送台車CAR1の走行
中の閉塞区間番号の情報と、搬送台車(親台車)CAR
1に搭載されている搬送台車(子台車)が、どの搬送台
車CAR2〜4であるかの搬送台車番号(CARNO)
の情報とは、前述の図6のパラレル入出力装置PIOへ
直接入力されている。
【0108】この図7において、プログラマブルシーケ
ンサSEQ1は、管制室での設備管制者の操作を行うた
めに、操作盤からの押し釦スイッチ等の入力を行うと共
に、操作盤の表示ランプやDDCモニタCRT4への表
示出力を行う。
【0109】プログラマブルシーケンサSEQ2は、搬
送台車CAR2〜4の、総括DDCコンピュータCPU
7A、7Bで書込まれたプロセスコンピュータCPU1
からの指令等に従ったシーケンス制御を行う。
【0110】プロクラマブルシーケンサSEQ3は、搬
送台車CAR1の、総括DDCコンピュータCPU7
A、7Bにより書込まれたプロセスコンピュータCPU
1からの指令等に従った、シーケンス制御を行う。
【0111】なお、これらプログラマブルシーケンサS
EQ2とSEQ3とは、搬送台車地上盤20に内蔵され
ている。
【0112】図8は、搬送台車地上盤と搬送台車車上盤
とのデータ通信に関するブロック図である。
【0113】この図8において、符号20、SEQ2、
SEQ3は、前述の図7の同符号のものと同一のもので
ある。又、この図8において、符号10は、前述の図7
の符号10a 又は10b に相当するものである。即ち、
この図8の搬送台車車上盤10は、搬送台車CAR1〜
4に、それぞれ搭載されている。
【0114】この図8において、搬送台車車上盤10に
内蔵されている車上プログラマブルシーケンサ10SE
Qは、該搬送台車車上盤10が搭載されている搬送台車
CAR1〜4の、軌道上の走行や、指令停止点での位置
決め停止や、搬送物の載せ降ろし等に関するシーケンス
制御を行う。
【0115】搬送台車地上盤20に内蔵されているプロ
グラマブルシーケンサSEQ2、SEQ3から、搬送台
車CAR1〜4に搭載されている搬送台車車上盤に内蔵
されている車上プログラマブルシーケンサ10SEQへ
のデータ通信は、搬送台車地上盤20に内蔵されている
プログラマブルシーケンサSEQ2又はSEQ3から順
に、モデム20M、トランシーバ20T、トランシーバ
10T、モデム10Mを経由して行われる。
【0116】又、搬送台車車上盤10に内蔵されている
車上プログラマブルシーケンサ10SEQから、搬送台
車地上盤20に内蔵されているプログラマブルシーケン
サSEQ2又はSEQ3へのデータ通信は、搬送台車車
上盤10に内蔵されている車上プログラマブルシーケン
サ10SEQから順に、モデム10M、トランシーバ1
0T、トランシーバ20T、モデム20Mを経由して行
われる。
【0117】又、この図8において、搬送台車地上盤2
0に内蔵されているトランシーバ20Tと、搬送台車C
AR1〜4に搭載されている搬送台車車上盤10のトラ
ンシーバ10Tとの間は、空間光伝送によりデータ通信
が行われている。
【0118】なお、この図8に示されるような搬送台車
地上盤20と、搬送台車車上盤10との間のデータ通信
内容は、主として、該搬送台車車上盤10が搭載されて
いる搬送台車CAR1〜4の、走行に関するもの(指令
停止点、即ち搬送物の載せ指令停止点や降ろし指令停止
点等)や、搬送物の載せ降ろしに関するもの(搬送物の
種類に関するデータや載せ降ろし場所の種類に関するデ
ータ等)や、走行や載せ降ろし動作の完了通知等であ
る。
【0119】図9は、本実施例の軌道の閉塞区間図であ
る。
【0120】即ち、この図9は、前述の図4の軌道L1
〜L5の、複数に分割された閉塞区間を示している。
【0121】又、この図9において、符号CAP、SC
M、RC、POR、TR、C1〜C3、M1〜M3、R
C1、RC2は、前述の図4の同符号のものと同一のも
のである。
【0122】この図9において、図4の軌道L1は、閉
塞区間K21となっている。軌道L1は、搬送台車(親
台車)CAR1が1台のみ走行する軌道であるので、2
台以上の搬送台車が干渉することはない。このため、こ
の軌道L1は、複数の閉塞区間に分割されず、閉塞区間
K21のみとなっている。
【0123】図4の軌道L2は、図9において合計12
個の閉塞区間K22〜K33に分割されている。又、図
4の軌道L3は、図9に示される通り、合計5個の閉塞
区間K3〜K7に分割されている。
【0124】又、図4の軌道L4及び軌道L5は、子台
車である搬送台車CAR2〜4が走行し得るが、後述す
るように1台の搬送台車CAR2のみが走行されるよう
に管理(制御)されている。従って、この図9に示され
る通り、軌道L4及び軌道L5は、それぞれ分割されな
い閉塞区間K1及び閉塞区間K2となっている。
【0125】なお、この図9の閉塞区間K1〜7、K2
1〜33に関して、搬送台車CAR1〜4の守備範囲
(走行範囲)は、次のようになっている。
【0126】親台車である搬送台車CAR1の守備範
囲:閉塞区間K21(守備範囲は構造的に限定され
る)。
【0127】子台車である搬送台車CAR2の守備範
囲:閉塞区間K1〜7、K22〜25(守備範囲は管理
上定められる)。SCM操業及び払出しやCAP装入に
関するコイルの搬送を行う。
【0128】子台車である搬送台車CAR3の守備範
囲:閉塞区間K24〜32(守備範囲は管理上定められ
る)。CAP出側(払出し)に関するコイルの搬送を行
う。
【0129】子台車である搬送台車CAR4の守備範
囲:閉塞区間K25〜33(守備範囲は管理上定められ
る)。RC及び梱包に関するコイルの搬送を行う。
【0130】又、子台車である搬送台車CAR2〜4の
中継領域は次の通りである。
【0131】搬送台車CAR2と搬送台車CAR3と
の中継領域:閉塞区間K24、25。
【0132】搬送台車CAR2と搬送台車CAR4と
の中継領域:閉塞区間K25。
【0133】搬送台車CAR3と搬送台車CAR4と
の中継領域:閉塞区間K25〜32。
【0134】なお、搬送台車CAR2〜4間のコイルの
受渡しには、必要に応じて、図4に示されるような中継
スキッドT1〜6も用いられる。これら中継スキッドT
1〜6は、特にこのような搬送台車CAR2〜4間のコ
イル受渡しのために設けられている。
【0135】なお、このような搬送台車間の中継領域
は、これら搬送台車CAR2〜4の運行の管理上におい
ても、搬送台車間で干渉し得る区間となっている。従っ
て、主としてこのような中継領域の閉塞区間等におい
て、子台車である搬送台車CAR2〜4の搬送スケジュ
ール処理や、該搬送スケジュールに従った運行は、図3
を用いて前述した閉塞区間への分割が本実施例において
適用されている。
【0136】従って、このように分割された閉塞区間毎
に、搬送台車の走行による占有の有無(占有閉塞区間)
を識別することにより、デッドロック等の設備干渉やブ
ロッキング等の異常事態の発生する恐れのある搬送スケ
ジュールを作成してしまったり、作成された搬送スケジ
ュールの運行の際に、種々の外乱があっても、このよう
な異常事態を回避することができる。
【0137】なお、この実施例において、2台以上の搬
送台車が干渉し得る走行区間を複数の閉塞区間に分割す
ることは、次に示すような条件に従って行っている。
【0138】各閉塞区間の長さの条件(固定長、ある
いは上限長と下限長とによる可変長)
【0139】各閉塞区間の分割位置の条件 なお、これら閉塞区間分割の条件及びは、下記の点
を考慮して決定されたものである。
【0140】複数の搬送台車に関しての、所定の走行
区間での走行頻度等の走行状況。
【0141】搬送物の載せ降ろし等のための、搬送台
車の指令停止点の位置。
【0142】搬送スケジュール処理内容あるいは搬送
スケジュール処理を行うプログラムの内容。
【0143】搬送台車の走行速度や、制動距離。
【0144】搬送台車がどの閉塞区間を走行している
かの検出速度。
【0145】又、搬送台車が走行している閉塞区間を含
めて、どの閉塞区間を占有閉塞区間とするかの定義(占
有閉塞区間の閉塞区間数の定義を含む)は、上記閉塞区
間分割の条件及びを決定するための考慮点〜と
ほぼ同一である。
【0146】又、本実施例での、搬送台車の搬送スケジ
ュール作成の際あるいは作成された搬送スケジュールに
従った運行の際には、各搬送台車のそれぞれの占有閉塞
区間の隣接・重複のチェックを行っており、これは、各
搬送台車CAR2〜4の占有閉塞区間を、走行中の閉塞
区間とこの前後の区間を含めた合計3個の閉塞区間と
し、各搬送台車CAR2〜4の占有閉塞区間の重複の有
無をチェックするものである。又、占有閉塞区間の重
複、即ち、搬送台車CAR2〜4間の閉塞区間が各台車
の走行中の閉塞区間を除いて1区間以下となってしまう
ブロッキング状態は、避けなければならない異常事態と
されている。
【0147】万一、作成された搬送スケジュールに従っ
て搬送台車を運行している際、このようなブロッキング
状態が発生してしまうと、本実施例ではこれを自動的に
解消するようにしている。即ち、ブロッキング状態が発
生してしまったことが検出された場合(状態変化5)に
は、搬送スケジュールをリアルタイムで見直して、いず
れかの搬送台車のCAR2〜4を自動的に退避させる。
【0148】図10は、本実施例の搬送作業毎の経由機
器一覧を示す線図である。
【0149】この図10に示される如く、本実施例の搬
送設備に対しては、合計9種類の搬送作業(搬送命令)
が与えられるようになっている。
【0150】これら合計9種類の搬送作業は、それぞ
れ、細分化されたエレメント動作(タスクあるいはエレ
メント)で構成されている。
【0151】即ち、それぞれの搬送作業は、ターナーT
N1〜3、バンドカッタBC1〜2、バンディングマシ
ンBM1〜2、バンドラベラBL1〜2、秤量機W2、
3、及び必要に応じて一時中継点として種々のスキッド
を経由するものである。
【0152】この図10において、○印は搬送作業中必
ず経由しなければならない機器を示し、(○)は場合に
よってはパス可能な経由機器を示す。又、この一時中継
点は、小径ミルラインSCMや焼鈍酸洗スキンパスライ
ンCAPや品質検査ラインRCや経由機器等への搬入待
ちのためのコイルの仮置き、あるいはこれらのラインや
経由機器からのコイルの払出しのために一時的に用いら
れる種々のスキッドである。
【0153】なお、本実施例において、エレメント動作
とは、搬送台車CAR1〜4による搬送物の搬送動作だ
けでなく、ターナーTN1〜3によるコイルの回転や、
バンドカッタBC1〜2によるコイルのバンドの取り外
しや、バンディングマシンBM1〜2によるコイルへの
バンド掛けや、バンドラベラBL1〜2によるコイルの
バンドへのラベリングや、秤量機W2、3によるコイル
の秤量等、これらの個々の動作を含んでいる。
【0154】図11は、本実施例に用いられる搬送台車
占有有無テーブルを示す線図である。又、図12は、本
実施例に用いられる閉塞区間占有有無テーブルを示す線
図である。
【0155】これら図11及び図12に示されるそれぞ
れのテーブルは、共に前述の図6のプロセスコンピュー
タCPU1(マテリアルハンドリング用)の主メモリに
おいて、データテーブルとして構成されている。
【0156】図11の搬送台車占有有無テーブルは、レ
コード(データアドレス)が搬送台車毎となっている。
又、これら搬送台車毎の各レコードは、占有終了時刻デ
ータと、占有搬送作業データと、占有エレメント動作デ
ータとで構成されている。
【0157】本実施例において、各搬送台車CAR1〜
4についてエレメント動作(搬送動作)の占有がある
と、このテーブルの該搬送台車に該当するデータアドレ
スの占有終了時刻データには、該エレメント動作の終了
予定時刻が書込まれる。又、占有があるとき、該当する
占有搬送作業データには占有している搬送作業の連番が
書込まれる。又、このとき、該当する占有エレメント動
作データには、前記占有している搬送作業のエレメント
動作の連番が書込まれる。
【0158】なお、この図11の搬送台車占有有無テー
ブルにおいて、占有されていない搬送台車の占有終了時
刻には“99:99:99”が書込まれ、占有搬送作業
データと占有エレメント動作データとにはそれぞれ
“0”が書込まれる。
【0159】図12の閉塞区間占有有無テーブルは、前
述の図9に示される閉塞区間K1〜7、K21〜K33
毎のレコードで構成されている。又、それぞれの閉塞区
間のレコードは、占有開始時刻データと、占有終了時刻
データと、占有搬送作業データと、占有エレメント動作
データと、占有搬送台車データとで構成されている。
【0160】ある閉塞区間が搬送台車CAR1〜4のい
ずれかによる走行で占有されることになると、この閉塞
区間占有有無テーブルの該当するレコードの、占有開始
時刻データ及び占有終了時刻データとには、それぞれ、
該搬送台車の走行による占有の開始及び終了の予定時刻
が書込まれる。又、占有搬送作業データ及び占有エレメ
ント動作データには、それぞれ占有する搬送台車の搬送
に該当する搬送作業の連番と該搬送作業の対応するエレ
メント動作の連番が書込まれる。占有搬送台車データに
は、占有する搬送台車の番号が書込まれる。
【0161】なお、この閉塞区間占有有無テーブルの占
有されていない閉塞区間の占有開始時刻データ及び占有
終了時刻データには、“99:99:99”が書込ま
れ、占有搬送作業データ、占有エレメント動作データ及
び占有搬送台車データには“0”が書込まれる。
【0162】なお、これら図11のテーブルと図12の
テーブルとのデータは、ライン払出し用スキッドLS3
へセットされたコイルを、搬送台車CAR1〜2を用い
て、小径ミル用置場M7へ搬送するスタート時の状態で
ある。
【0163】この搬送は、ライン払出し用スキッドLS
3へセットされたコイルを、13:14:10に搬送台
車(子台車)CAR2に載せ(閉塞区間K1は13:1
4:00から占有される)、13:14:30に該搬送
台車(子台車)CAR1をコイルと共に搬送台車(親台
車)CAR1へ載せるものである。又、該搬送台車(親
台車)CAR1が軌道L1上を軌道L2との直交点へ走
行し位置決め停止した後、13:15:10に軌道L2
の閉塞区間K3へ搬送台車(子台車)CAR2がコイル
を載せたまま搬送台車(親台車)CAR1から降ろされ
る(この13:15:10に閉塞区間K3と共に、隣接
する閉塞区間K4も占有される)。又、該搬送台車(子
台車)CAR2は、小径ミル用置場M7へ走行し位置決
め停止した後、13:15:50までに該小径ミル用置
場M7へコイルの降ろし動作を終了する。
【0164】図13は、本実施例に用いられる搬送作業
データメモリを示す線図である。
【0165】この図13においては、搬送スケジュール
対象となる、1つ分の搬送作業の搬送作業データが示さ
れている。
【0166】即ち、本実施例の搬送作業データメモリ全
体は、図13に示されるような搬送作業データが、搬送
スケジュール対象となっている搬送作業の個数分で構成
されている。
【0167】この図13において、搬送作業データは、
符号a1〜9 で示されるヘッダ部と、符号e1〜enで示され
る複数のエレメント部とで構成されており、末尾には符
号a13 で示されるEOT(end of text )コードデータ
が付与されている。
【0168】又、エレメント部e1〜enの個数は、該当す
る搬送作業のエレメント動作の個数に対応している。
【0169】前記ヘッダ部は、識別コードデータa1と、
コイル番号データa2と、作業区分データa3と、ラインコ
ードデータa4と、命令通番データa5と、特急マークデー
タa6と、開始時刻データと完了時刻データとで構成され
た期限時刻データa7と、再展開要データa8と、搬送作業
先行条件データa9とで構成されている。
【0170】前記識別コードデータa1は、当該搬送作業
の発生要因等に関するもので、詳細な説明は省略する。
【0171】前記コイル番号データa2は、当該搬送作業
によって搬送されるコイル番号が書き込まれている。こ
のコイル番号は、個々のコイル毎に異なる番号とされる
ものであり、同一種類のコイルであっても、同一番号と
はならない。
【0172】前記作業区分データa3は、次に示す3つの
パターンを識別するデータが書き込まれる。
【0173】基本パターン:焼鈍酸洗スキンパスライ
ンCAP又は小径ミルラインSCM又は品質検査ライン
RCについて、コイルの搬入又はコイルの払出しとなる
搬送作業。
【0174】仮置きパターン:コイルを所定のスキッ
ドへ仮置きするための搬送作業。
【0175】異材パターン:秤量器W2〜3での重量
測定等で、プロセスコンピュータCPU1に記憶されて
いるコイルに関するデータに誤りが発見された場合の、
該当するコイルの払出し等のための搬送作業。
【0176】前記ラインコードデータa4は、当該搬送作
業が、焼鈍酸洗スキンパスラインCAP又は小径ミルラ
インSCM又は品質検査ラインRCのいずれに関するも
のであるかを識別するデータが書き込まれている。
【0177】前記命令通番データa5は、搬送スケジュー
ル対象となっている搬送作業の連番が書き込まれてい
る。
【0178】前記特急マークデータa6は、当該搬送作業
の、実行優先順位に関するデータが書き込まれている。
【0179】前記期限時刻データa7の開始時刻データ
は、当該搬送作業の開始可能時刻が書き込まれている。
なお、この開始時刻データは、後述する搬送作業先行条
件データa9と共に、当該搬送作業の先行条件ともなる。
【0180】前記期限時刻データa7の完了時刻データ
は、当該搬送作業の期限時刻が書き込まれている。即
ち、当該搬送作業は、この完了時刻までに終了しなけれ
ばならない。
【0181】前記再展開要データa8は、次に示すよう
な、当該搬送作業のエレメント動作への展開(分割)に
関するデータが書き込まれている。
【0182】当該搬送作業のエレメント動作は、エレ
メント部e1〜enに決定されており、再展開は不可。
【0183】当該搬送作業のエレメント動作は、エレ
メント部e1〜enとして求められているが、必要に応じて
再展開してもよい。
【0184】当該搬送作業のエレメント動作は、全く
求められておらず、搬送スケジュールを行うまでに再展
開する必要がある。
【0185】前記搬送作業先行条件データa9は、次のよ
うに分類することができる当該搬送作業の先行条件に関
するデータが書き込まれている。
【0186】用いる搬送台車等の搬送設備の空きの先
行条件。この場合、どの搬送設備であるかのデータも書
き込まれている。
【0187】搬送台車が走行する搬送経路中の閉塞区
間の空きの先行条件。この場合、どの閉塞区間であるか
のデータも書き込まれている。
【0188】他の搬送作業の完了の先行条件。この場
合、完了が先行条件となっている他の搬送作業がどれで
あるかのデータも書き込まれている。
【0189】前記エレメント部e1〜en、例えばエレメン
ト部eiは、FROM点データとTO点データとでなるエ
レメントデータb1と、エレメント通番データb2と、設備
・機器略号データb3と、実績完了時間データb4と、パス
可否データb5と、エレメント先行条件データb6とで構成
されている。
【0190】前記エレメントデータb1のFROM点デー
タとTO点データとは、当該エレメント部eiに対応する
エレメント動作が搬送台車の走行に関するものである場
合に、搬送の開始点と終了点とのデータがそれぞれ書き
込まれる。
【0191】前記エレメント通番データb2は、当該エレ
メント部eiあるいは当該エレメント部eiに対応するエレ
メント動作を識別するための連番が書き込まれる。
【0192】前記設備・機器略号データb3は、当該エレ
メント部eiに対応するエレメント動作で用いられる搬送
設備を識別するためのデータと、該搬送設備で行われる
エレメント動作の種類に関するデータとが書き込まれて
いる。
【0193】前記実績完了時間データb4は、当該エレメ
ント部eiに対応するエレメント動作の、これまでの実績
完了時間が書き込まれる。この実績完了時間データb4
は、エレメント動作の種類毎に実績完了時間が書き込ま
れているエレメント動作実績完了時間テーブルから求め
られた値が書き込まれる。又、この実績完了時間データ
b4は、搬送スケジュール作成の際、各搬送作業の期限を
考慮するために用いられる。
【0194】前記パス可否データb5は、当該エレメント
部eiに対応するエレメント動作を、必要に応じてパス可
能であるか否かの情報が書き込まれている。例えば、対
応するエレメント動作がターナTN1〜3のいずれかに
おけるコイルの回転である場合に、当該エレメント動作
においてパス可能とされ、このことが該当するパス可否
データに書き込まれていた際には、該当するターナTN
1〜3が占有されてしまっていたときには、当該エレメ
ント動作をパスする。
【0195】前記エレメント先行条件データb6は、当該
エレメント部eiの実行のための先行条件に関するデータ
が書き込まれている。このエレメント先行条件データb6
には、例えば、当該搬送作業における当該エレメント部
eiのエレメント動作に先行する当該搬送作業のエレメン
ト部e (i −1)のエレメント動作の完了が、当該エレ
メント部eiの先行条件となる等のデータが書き込まれて
いる。
【0196】以下、本実施例の搬送台車の搬送スケジュ
ール制御方法の作用を説明する。
【0197】本実施例の搬送台車の搬送スケジュール制
御方法は、図3〜図5を用いて説明した搬送設備と、図
6〜図8を用いて説明した制御装置と、図9の搬送台車
の軌道の閉塞区間と、図10の搬送作業と、図11〜図
13のデータテーブルやデータメモリとにおいて、搬送
作業を行うように命令が生じると、この搬送作業におい
て途中経由すべき単体機器(バンドカッタBC1、2、
バンディングマシーンBM1〜2、ターナーTN1〜
3、バンドラベラBL1〜2、秤量機W2、3等)の種
類を決定すると共に、この間の搬送動作のFROM点及
びTO点や、最終TO点に関する情報を得る。又、この
ような情報に従って、搬送対象となる複数の搬送作業を
並行して実行するという搬送スケジュールをも得る。
【0198】又、前述のような単体機器等の搬送設備の
休動を常時監視し、いずれかの搬送設備の休動の変化が
検出された場合には、既に作成されている搬送スケジュ
ールをリアルタイムに見直して、これ以降に実行される
最適の搬送スケジュールを得ることができる。
【0199】又、秤量機W2、3でのコイル重量測定に
よるコイル異材チェック(プロセスコンピュータCPU
1で記憶されているコイル種別に対して、測定された重
量が不適当)となった場合には、異材ルートとして、該
当搬送作業の未処理分を改めてエレメント動作に再展開
し、搬送設備の運行への悪影響を防ぐ対応をとることが
できる。
【0200】又、搬送対象となっている搬送作業の状態
変化時にも適切に対応することができる。例えば、搬送
対象となっている搬送作業の終了処理として、命令完了
や命令取消しの処理を区別して設け、このような状態と
なったという通知をプロセスコンピュータCPU1が受
信した場合には、この時点で保持しているエレメント動
作を削除するようにしている。
【0201】本実施例においては、このような搬送台車
の搬送スケジュール制御方法として、図1を用いて前述
したような制御方法が用いられる。又、このような搬送
台車の搬送スケジュール制御方法に関する処理は、前述
の図6のプロセスコンピュータCPU1において実行さ
れる。
【0202】又、前述の図1のステップ106の対象と
する状態変化発生ありの検出は、本実施例においては、
前述の図6のプロセスコンピュータCPU1を主として
用いて、搬送設備や単体機器の休動を常時監視すること
により行っている。又、単体機器、例えば秤量機W2、
3でコイルの重量からコイルが異材であると判定された
場合には、これを、プログラマブルシーケンサSEQ
3、データ通信ネットワークNET2、総括DDCコン
ピュータCPU7A、7B、モデムM3A、M3B、プ
ロセスコンピュータCPU4を経由して、同じくプロセ
スコンピュータCPU1で検出する。
【0203】又、この図1に示される搬送スケジュール
制御方法のステップ102に該当する搬送スケジュール
処理、即ち、前述の図2に示される搬送スケジュール処
理は、本実施例においては、搬送ルートの導出と搬送ス
ケジュールとを同時に行うものとなっている。即ち、搬
送対象となっている搬送作業のエレメント動作のうち、
実行可能であるエレメント動作を順次選択してゆくこと
により、最終的に搬送スケジュールを得るというもので
ある。
【0204】以下、本実施例の搬送台車の搬送スケジュ
ール制御方法のこのような搬送スケジュール処理を、よ
り詳細に説明する。
【0205】本実施例の搬送台車の搬送スケジュール処
理は、前述の図10に示されるような、合計9種類の搬
送作業の要求に対して、それぞれの経由機器の占有の有
無や、前述の図11で示されるような搬送台車の占有の
有無や、前述の図12に示されるような閉塞区間の占有
の有無や、図13を用いて前述した搬送作業データメモ
リのデータに従って行われる。
【0206】本実施例の搬送スケジュール処理は、搬送
スケジュール対象である搬送作業の期限と搬送スケジュ
ールの際に求める予定完了時刻との差である余裕時間に
着目してなされたものである。
【0207】つまり、この余裕時間とは、スケジュール
対象となっているそれぞれの搬送作業毎に求められるも
ので、それぞれの搬送作業の、完了しなければならない
期限と、搬送スケジュールの際に求められる予定完了時
刻との差である。
【0208】即ち、予定完了時刻が期限よりも早い場合
には、該当搬送作業の余裕時間はプラスの値となる。一
方、この予定完了時刻が期限よりも遅い場合には、この
余裕時間はマイナスの値となる。
【0209】又、この本実施例の搬送スケジュール処理
は、搬送スケジュール対象である複数の搬送作業を、こ
れらの搬送作業を構成する個々のエレメント動作に分解
し、これらのエレメント動作のうち、実行可能なエレメ
ント動作の集合から、所定の選択基準に従って次に実行
するエレメント動作を選択するということを、前記分解
された全てのエレメント動作が選択されてしまうまで実
行することにより、最終的に最適スケジュールを得ると
いうものである。
【0210】又、この本実施例の搬送スケジュール処理
においては、搬送スケジュール時の各選択時点におい
て、所定の条件(どれを次に実行するエレメント動作と
するか等)に従って、未だスケジュール化されていない
にもかかわらず、それぞれの搬送作業の余裕時間の概算
値、即ち最大余裕時間を求めるようにしている。
【0211】又、この本実施例の搬送スケジュール処理
では、このようにして求められた、該選択時点で次に実
行するとしたそれぞれのエレメント動作の、それぞれの
搬送作業の最大余裕時間のうち、最小のものを該当エレ
メント動作の該選択時点での下界値としている。
【0212】これら該当エレメント動作毎の下界値は、
次に実行するエレメント動作を選択しているその時点に
おいての、搬送作業毎の余裕時間の大小に大きな相関関
係がある。
【0213】従って、これら該当エレメント動作毎の下
界値に従って、次に実行するエレメント動作を選択する
ことにより、搬送作業の期限を考慮したより適切な搬送
スケジュールを得ることが可能である。
【0214】図14は、本実施例の搬送台車の搬送スケ
ジュール処理を示すフローチャートである。
【0215】この図14において、まず、ステップ20
2では、搬送スケジュール対象である搬送作業を構成す
る個々のエレメント動作のうち、実行可能なエレメント
動作の集合を求める。
【0216】このエレメント動作が実行可能であるか否
かの判定は、例えば、その時点において実行中であるエ
レメント動作が占有している搬送設備を使用するか否か
の判定等がある。既に使用中となっている搬送設備を使
用するエレメント動作は、この時点においては、実行不
可能なエレメント動作となる。
【0217】次に、ステップ204では、前述のステッ
プ202で求められた実行可能なエレメント動作それぞ
れにおいて、スケジュール中の次に実行するエレメント
動作としたときの、複数の搬送作業それぞれの、期限に
対する余裕時間の予測値を求める。
【0218】即ち、期限に対する最大余裕時間を求め
る。
【0219】この本実施例の搬送スケジュール処理で
は、次に実行するエレメント動作を選択した時点におい
て、搬送スケジュール対象となる搬送作業の残されてい
るエレメント動作を全て実行するための時間が最も短く
なるとき、即ち、搬送作業を構成し且つスケジュールと
して組込まれていないエレメント動作全てが待ち時間な
く連続して実行されるときに、該当搬送作業の予定完了
時刻が最も早くなることに着目している。又、この予定
完了時間が最も早くなる時の余裕時間を、次に実行する
ものとして選択したエレメント動作においての、該当搬
送作業の最大余裕時間としている。
【0220】ステップ206では、ステップ204で求
められた、次に実行するとして選択したそれぞれのエレ
メント動作の、それぞれの搬送作業の最大余裕時間のう
ち、値が最も小さいものを選択した該当エレメント動作
の下界値として求める。即ち、実行可能なエレメント動
作それぞれについて、次に実行するとして選択した場合
の、搬送スケジュール対象の搬送作業のうち、終了の期
限に対して最も期限を守ることが難しい搬送作業の最大
余裕時間が下界値となる。
【0221】従って、ステップ208では、ステップ2
06で求められた実行可能なエレメント動作それぞれの
下界値から、次に実行するエレメント動作の選択を行
う。
【0222】なお、このような下界値に従った次に実行
するエレメント動作を選択する選択基準は、例えば、次
のようなものがある。
【0223】実行可能なエレメント動作のうち、下界
値の値が最も大きいエレメント動作を、次に実行するエ
レメント動作とする。
【0224】特に限定しない他の選択基準にも従っ
て、実行可能なエレメント動作のうち、下界値の値がよ
り大きいエレメント動作を、次に実行するエレメント動
作として選択する。
【0225】特に限定しない他の選択基準にも従っ
て、少なくとも下界値の値がプラスであるエレメント動
作を、次に実行するエレメント動作として選択する。
【0226】以下、図15に示される搬送作業Aと、図
16に示される搬送作業Bとを例として、以上説明した
本実施例の搬送台車の搬送スケジュール制御方法の搬送
スケジュール処理を説明する。
【0227】図15は、本実施例の搬送作業の一例であ
る搬送作業Aを示す線図である。
【0228】この図15に示される搬送作業Aは、ライ
ン払出し用スキッドLS1のコイルを、搬送台車CAR
1及び2でバンドカッタBC2へ搬送し、該バンドカッ
タBC2で該コイルのゆるみ止めハンドを取り除いた
後、搬送台車CAR2で焼鈍酸洗スキンパスラインCA
Pのペイオフリールへの搬入用置場C2へ搬送するとい
うものである。又、これらのそれぞれのエレメント動作
には、順に、A1、A2、A3というエレメント通番が
付されている。
【0229】一方、図16は、本実施例の搬送作業の一
例である搬送作業Bを示す線図である。
【0230】この図16の搬送作業Bは、ライン払出し
用スキッドLS2のコイルを、搬送台車CAR1及び2
を用いてバンドカッタBC1に搬送し、該バンドカッタ
BC1で該コイルのゆるみ止めバンドを取り除いた後、
搬送台車CAR2で小径ミルラインSCMのペイオフリ
ールへの搬入用置場M1にコイルを搬送するというもの
である。これら搬送作業Bのそれぞれのエレメント動作
には、B1、B2、B3というエレメント通番が付され
ている。
【0231】以下、本実施例の搬送スケジュール処理
を、前述の図15の搬送作業A及び前述の図16の搬送
作業Bを具体例として用いて説明する。
【0232】まず、スケジュールに組込まれていない搬
送作業A及びBを構成する個々のエレメント動作のう
ち、実行可能なエレメント動作の集合St は、下記の制
約条件に従って求められる。
【0233】ライン装入順の厳守:焼鈍酸洗スキンパ
スラインCAP、小径ミルラインSCM、品質検査ライ
ンRC等、同一のラインに関する複数の搬送作業におい
ては、各搬送作業が発生した順序が厳守される。
【0234】経由地点の重複指定を原因とするデッド
ロックの回避:種々のスキッド、バンドカッタ、バンデ
ィングマシーン、バンドラベラ、秤量機等、同一の経由
地点を対象とする複数のエレメント動作がある場合に
は、1つのみを実行可能なエレメント動作とする。
【0235】占有閉塞の重複指定を原因とするデッド
ロックの回避:本願の第3発明を適用して、2台以上の
搬送台車が干渉し得る走行区間は複数の閉塞区間に分割
する。又、複数のエレメント動作において、搬送経路中
で同一の閉塞区間が占有閉塞区間として重複する場合に
は、1つのエレメント動作のみを実行可能なエレメント
動作とする。
【0236】なお、上記〜の制約条件は、搬送スケ
ジュール対象となる搬送作業毎の先行条件、あるいはこ
れら搬送作業を構成するエレメント動作毎の先行条件の
設定及び判断により行う。
【0237】なお、この実行可能なエレメント動作の集
合St のt は、対象となる搬送作業全てに関して、既に
スケジュールに組込んだ搬送動作の数を表わしている。
【0238】又、ここで、次に実行するとしたエレメン
ト動作のエレメント通番をj とし、最早開始時刻をejと
し、このエレメント通番j のエレメント動作が属する搬
送作業の未だスケジュールされていないエレメント動作
の実績完了時間の合計をRjとし、エレメント通番j の
エレメント動作の属する搬送作業の予定完了時刻をbjと
し、エレメント通番j のエレメント動作の属する搬送作
業の完了期限に対する余裕時間をYj とし、エレメント
通番j のエレメント動作の属する搬送作業の完了期限を
Tj とする。
【0239】このような上記〜の制約条件におい
て、t =0、即ち搬送スケジュール開始時の実行可能な
エレメント動作の集合S0 は、次の通りとなる。
【0240】S0 ={A1,B1} …(1)
【0241】まず、実行可能なエレメント動作の集合S
0のうち、エレメント動作A1を次に実行するエレメン
ト動作としたときには、t は1であり、j はA2又はB
1であり、従って次のようになる。
【0242】S1 ={A2,B1} …(2) eA2 =3 …(3) eB1 =3 …(4) RA2=5 …(5) RB1=8 …(6) TA2=10 …(7) TB1=15 …(8) bA2 =eA2 +RA2=8 …(9) bB1 =eB1 +RB1=11 …(10) YA2=TA2−bA2 =2 …(11) YB1=TB1−bB1 =4 …(12) BA1=min (YA2,YB1)=2 …(13)
【0243】一方、実行可能なエレメント動作の集合S
0 から、次に実行するエレメント動作をエレメント動作
B1 としたときには、t は1であり、j はA1又はB2
であり、従って次の通りとなる。
【0244】S1 ={A1,B2} …(14) eA1 =3 …(15) eB2 =3 …(16) RA1=8 …(17) RB2=5 …(18) TA1=10 …(19) TB2=15 …(20) bA1 =eA1 +RA1=11 …(21) bB2 =eB2 +RB2=8 …(22) YA1=TA1−bA1 =−1 …(23) YB2=TB2−bB2 =7 …(24) BB1=min (YA1,TB2)=−1 …(25)
【0245】このようにして、次に実行するエレメント
動作をエレメント動作A1としたときの下界値BA1の値
2と、次に実行するエレメント動作をエレメント動作B
1としたときの下界値BB1の値−1とを得ることができ
る。
【0246】従って、これら下界値BA1とBB1とのう
ち、値の大きい下界値BA1に対応するエメント動作A1
を、次に実行するエレメント動作として選択する。
【0247】以上の説明は搬送スケジュールの第1個目
のエレメント動作を求めるという例であるが、同様の手
順を繰返すことにより、前述の図14の搬送作業Aと前
述の図15の搬送作業Bとに関する搬送スケジュールを
作成することができる。
【0248】以上説明したこのような搬送スケジュール
処理は、前述の図6のプロセスコンピュータCPU1で
行われる。又、作成された搬送スケジュールに従った搬
送設備の運行の管理もこのプロセスコンピュータCPU
1で行われる。又、この運行の際にも、リアルタイムで
搬送スケジュールの追加あるいは修正又は削除である搬
送スケジュールの作成処理を行い、図11に示される搬
送台車占有有無テーブルや、図12に示される閉塞区間
占有有無テーブルのデータの更新を行っている。
【0249】このような本発明の実施例によれば、比較
的複雑な搬送設備であっても、設備干渉やブロッキング
等の異常事態を生じることなくグローバルな搬送効率の
良好な搬送スケジュールを作成することができ、搬送設
備の状態の変化に緻密に対応することができる。又、種
々の外乱要因が生じてこのような異常事態が発生したし
まった場合であっても、自動的にこの異常事態を解消し
て継続して効果的な搬送設備の運行を行うことができ
る。
【0250】なお、本実施例の搬送設備において、搬送
スケジュールの外乱要因として、図4に示されるよう
な、軌道L3に交差する軌道L10を突発的に走行する
ことになるワークロール台車がある。しかしながら、こ
のワークロール台車の走行による搬送スケジュールに対
する外乱発生時(状態変化5)には、リアルタイムで搬
送スケジュールの見直し、即ち搬送スケジュールの追加
あるいは修正又は削除を行うことにより、この外乱によ
る異常事態を回避することが可能である。
【0251】なお、本実施例においても、作成された搬
送スケジュールに従って搬送台車を運行する際、前述の
ような外乱要因等を原因として、搬送台車間で占有閉塞
区間の重複が認められた場合には、優先順位の低い搬送
台車を退避する搬送スケジュールをリアルタイムで追加
するようにしている。
【0252】このような退避する搬送台車を決定するた
めの優先順位は、次のような基準により定められる。
【0253】搬送物を載せている搬送台車の優先順位
は、空の搬送台車よりも優先順位が高い。
【0254】共に搬送物を載せている場合に、優先順
位の高い搬送作業の搬送物を載せている方の搬送台車の
優先順位の方が高い。
【0255】共に搬送物を載せていない場合に、搬送
物を載せるために指令停止点へ既に移動している搬送台
車の優先順位の方が高い。
【0256】共に搬送物を載せておらず、且つ、共に
搬送物を載せるために指令停止点へ走行している場合に
は、載せようとしている搬送物の搬送作業の優先順位が
高い方の搬送台車の優先順位が高い。
【0257】図17は、本実施例における、各搬送台車
の現在走行中の閉塞区間の検出に関するブロック図であ
る。
【0258】この図17において、軌道L2又はL3を
走行する搬送台車CAR2〜4の給電・駆動は、給電ト
ロリTR0〜4と、該給電トロリTR0〜4を摺動する
搬送台車CAR2〜4の給電ブラシBR1、2とを主に
用いて行われている。
【0259】給電トロリTR1〜4は、軌道L2の閉塞
区間K3〜K7への分割や、軌道L3の閉塞区間K22
〜33への分割に対応して分割されている。従って、搬
送台車CAR2〜4が走行すると、ブラシBR2により
給電に用いられるトロリTR1〜4は変更されていく。
【0260】従って、給電電流検出器CT1〜4により
給電トロリTR1〜4の搬送台車CAR2〜4への給電
の有無を検出することにより、搬送台車の現在走行中の
閉塞区間の検出を行うことが可能である。
【0261】なお、この給電電流検出器CT1〜4は、
電流計測用トランスを用いた電流検出器となっており、
プログラマブルシーケンサSEQ2又はSEQ3に入力
されている。
【0262】又、プログラマブルシーケンサSEQ2又
はSEQ3の出力により開閉操作される電磁開閉器SW
1〜4は、搬送台車CAR2〜4の非常停止を行うため
等に用いられる。
【0263】なお、閉塞区間に対応して分割されている
給電トロリTR1〜4と、これら給電トロリTR1〜4
毎に設けられている電磁開閉器SW1〜4を用いること
により、所定の閉塞区間を走行中の搬送台車CAR2〜
4のみを非常停止させることができるという副次的な効
果をも得ることができる。
【0264】この図17において、電力線AC1〜4を
経て給電トロリTR0〜4へ給電される動力電源の電圧
は、400Vとなっている。
【0265】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、グ
ローバルな搬送効率が良好な搬送スケジュールを得るこ
とができると共に、搬送設備の状態の変化に緻密に対応
することができるという優れた効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すフローチャートで
ある。
【図2】図2は、本発明で用いる搬送スケジュール作成
方法の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の閉塞区間への分割方法のモデ
ル図である。
【図4】図4は、本発明の実施例が用いられている冷間
圧延工場のレイアウト図である。
【図5】図5は、前記実施例に用いられる搬送台車の斜
視図である。
【図6】図6は、前記実施例の主としてプロセスコンピ
ュータ等に関する全体ブロック図である。
【図7】図7は、前記実施例の主としてプログラマブル
シーケンサ等に関する全体ブロック図である。
【図8】図8は、前記実施例の搬送台車地上盤と搬送台
車車上盤とのデータ通信に関するブロック図である。
【図9】図9は、前記実施例の搬送台車の軌道の閉塞区
間図である。
【図10】図10は、前記実施例の搬送作業毎の経由機
器一覧を示す線図である。
【図11】図11は、前記実施例に用いられる搬送台車
占有有無テーブルを示す線図である。
【図12】図12は、前記実施例に用いられる閉塞区間
占有有無テーブルを示す線図である。
【図13】図13は、前記実施例に用いられる搬送作業
データメモリを示す線図である。
【図14】図14は、前記実施例の搬送台車の搬送スケ
ジュール方法を示すフローチャートである。
【図15】図15は、前記実施例での搬送作業の一例で
ある搬送作業Aを示す線図である。
【図16】図16は、前記実施例での搬送作業の一例で
ある搬送作業Bを示す線図である。
【図17】図17は、前記実施例における搬送台車の走
行位置検出に関するブロック図である。
【符号の説明】
1…搬送物(コイル等)、 10、10a 、10b …搬送台車車上盤、 20…搬送台車地上盤、 10SEQ…車上プログラマブルシーケンサ、 10M、20M、M1A〜M3A、M1B〜M3B…モ
デム、 10T、20T…空間光伝送用トランシーバ、 CAR1…搬送台車(親台車)、 CAR2〜4…搬送台車(子台車)、 L1…親台車の軌道、 L2〜5…子台車の軌道、 LCn …孫台車の軌道(各指令停止点等)、 L10…ワークロール台車の軌道、 K1〜7、K22〜33…閉塞区間(閉塞区間番号)、 CAP…焼鈍酸洗スキンパスライン、 SCM…小径ミルライン、 RC…品質検査ライン、 POR…ペイオフリール、 TR…テンションリール、 TN1〜3…ターナー、 BC1〜2…バンドカッタ、 BM1〜2…バンディングマシン、 BL1〜2…バンドラベラ、 W2、3…秤量機、 LS1〜4…ライン払出し用スキッド、 P1、P2…梱包場受渡しスキッド、 SL1…スリーブスキッド、 C5〜7…CAP用置場、 M4〜7…小径ミル用置場、 R1〜19…RC用置場、 T1〜6…中継スキッド、 C1〜2、M1、RC1…ペイオフリールへの搬入用置
場、 C3〜4、M2〜3、RC2…テンションリールからの
払出し用置場、 NET1、2…データ通信ネットワーク、 CPU0〜6…プロセスコンピュータ、 CPU7A、7B…総括DDCコンピュータ、 SEQ1〜3…プログラマブルシーケンサ、 TR0〜4…給電トロリ、 BR1、2…給電ブラシ、 CT1〜4…給電電流検出器、 SW1〜4…電磁開閉器、 A1〜3、B1〜3…エレメント通番。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 1/02 Y 7828−3H G06F 15/21 C 7218−5L // B65G 1/04 H 7456−3F 43/00 Z 9245−3F 47/52 101 B 8010−3F (72)発明者 山本 準一 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内 (72)発明者 白石 勝紀 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社千葉製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに独立した搬送をそれぞれ行う複数の
    搬送台車を共用しながら、複数の搬送作業を並行して実
    行する際の搬送台車の搬送スケジュール制御方法におい
    て、 前記複数の搬送台車が干渉し得る走行区間を、複数の閉
    塞区間に分割し、 既に作成されている搬送スケジュールに従って前記複数
    の搬送台車を運行する際に、当該搬送スケジュール対象
    となっている搬送作業の状態の変化発生や、前記複数の
    閉塞区間毎の状態をも含めた搬送設備の状態の変化発生
    を検出して、 該変化発生時には、前記既に作成されている搬送スケジ
    ュールをリアルタイムに見直すことを特徴とする搬送台
    車の搬送スケジュール制御方法。
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JP2003039285A (ja) * 2001-07-30 2003-02-12 Howa Mach Ltd トランスファラインの搬送制御装置
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