JPH059415Y2 - - Google Patents

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JPH059415Y2
JPH059415Y2 JP2603786U JP2603786U JPH059415Y2 JP H059415 Y2 JPH059415 Y2 JP H059415Y2 JP 2603786 U JP2603786 U JP 2603786U JP 2603786 U JP2603786 U JP 2603786U JP H059415 Y2 JPH059415 Y2 JP H059415Y2
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hook
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engine cover
base bracket
latching
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、キヤブオーバタイプの車両等に設け
られるエンジンカバーの掛止装置に関する。
(従来の技術) 従来のエンジンカバーの掛止装置としては、例
えば、実開昭57−177845号公報(考案の名称、車
両シートの掛止装置)に記載されているようなも
のが知られている。
この従来の装置は、シート取付板を兼ねたエン
ジンカバーの後端が、車体に枢着され、該エンジ
ンカバーの前端部に、U字形の掛止部(U字形
部)を下部に有するフツクが設けられ、該フツク
に近接した車体に、ベースブラケツトが設けら
れ、該ベースブラケツトには、前記掛止部に掛止
可能なリング状の掛け金を有するロツクレバー
(ロツクハンドル)が設けられ、前記フツクのU
字形の掛止部より上部に、前記掛け金が通過する
隙間を設けて掛け金外れ防止用板材が突設された
ものであつた。
従つて、車体の振動等により、フツクと掛け金
が両者の間隔が狭まるように上下方向の相対移動
を行なつた際に、掛け金がフツクの掛止部より外
れるのを掛け金外れ防止用板材によつて防ぐこと
ができるものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のような従来の装置にあつ
ては、以下に述べる問題点を有していた。
フツクの掛止部は先端に何も設けられていない
U字形をした下方向に対してのみ掛止可能なシン
グルフツク構造であり、しかも、このU字形の掛
止部と掛け金外れ防止用板材との間には隙間が設
けられているために、車両の振動等により掛け金
とフツクとが、掛け金が掛止部の先端方向に上方
移動するような、相対移動を行なつた場合には、
掛け金がフツクから外れてしまうという問題点が
あつた。
また、エンジンカバーにシートやシートベルト
が取り付けられていると、特に衝突時等には、エ
ンジンカバーに前向きの大きな慣性力が作用して
前方へ移動してしまうことがある。ところが、エ
ンジンカバーの前方に設けられたベースブラケツ
トには積極的にそのエンジンカバーの移動を規制
するものが設けられていなかつたために、エンジ
ンカバーが移動してしまうか、もしくは、その移
動を規制する部材を別に設けなければならないと
いう問題点があつた。
さらに、例えば上述の実開昭57−177845号公報
記載の装置において、ベースブラケツトにエンジ
ンカバーの前方移動に対してフツクに当接して移
動を規制する部分を形成した場合においても、フ
ツクがシングルフツク構造であるから、フツクが
ベースブラケツトに激しく当たつてつぶれてしま
うような場合であつても、第6図に示すように、
フツク01の掛止部02の上端に前後方向の間隙
0tが残つてそこから掛け金03が外れてしま
い、エンジンカバー04の上方移動に対する規制
力が無くなつてしまうという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上述のような問題点を解決することを
目的としてなされたもので、この目的達成のため
に本考案は、エンジンの点検用窓蓋とシート取付
板とを兼ねたエンジンカバーが、車体の座席フロ
アに枢着され、該エンジンカバーに、U字状又は
V字状の掛止部を有するフツクが設けられ、該フ
ツクに近接してベースブラケツトが車体に設けら
れ、該ベースブラケツトには、ロツクレバーが回
動可能に設けられ、また、該ロツクレバーには前
記フツクの掛止部に掛止可能な掛け金が回動可能
に設けられたエンジンカバーの掛止装置におい
て、前記フツクがベースブラケツトの方向へ向か
うエンジンカバーの移動の際には、前記フツクの
掛止部に当接してエンジンカバーの移動を規制可
能な移動規制部がベースブラケツトに突出して形
成され、前記フツクの掛止部の先端に、掛止部の
内側に向かつて掛止爪が所定の間隙を残して延設
されていると共に、前記掛止部は、移動規制部と
衝突した過大入力時には、前記間隙が閉塞する方
向へ係止爪を移動させる低剛性部が形成されてい
るとした。
(作用) 従つて、本考案のエンジンカバーの掛止装置で
は、フツクの掛止部の先端に掛止爪が設けられて
いるために、この掛止部は、掛け金が下方移動し
たときのみならず、掛け金が掛止部の先端側に上
方移動したときにも掛止できるダブルフツク構造
となる。
また、エンジンカバーがベースブラケツト側へ
激しく移動したときには、フツクの係止部がベー
スブラケツトの移動規制部に衝突してエンジンカ
バーの移動が規制されると共に、その衝撃力で係
止部の低剛性部が変形して、掛止爪が掛止部の内
側に移動して間隙が完全に塞がれるか、それに近
い状態となり、掛け金が掛止部から外れるのを防
止することができる。
(実施例) 以下、第1図〜第5図に本考案の実施例を示し
詳細に説明する。
まず、実施例の構成について説明する。
本考案一実施例のエンジンカバーの掛止装置
は、エンジンカバー10、フツク20、キヤツチ
ヤ30を備えている。
エンジンカバー10は、エンジン(図示省略)
の点検用窓蓋とシート取付板とを兼ねたもので、
車体100の座席フロア101に開口されたエン
ジンルーム102上に後端部をヒンジ12,12
により回動可能に枢着されている。
また、このエンジンカバー10の上面には助手
席103が設けられ、かつ、前端部はフツク20
とキヤツチヤ30により閉塞状態を保持される。
尚、助手席103の車体100中央側にはシー
トベルト(図示省略)のロツク装置(図示省略)
が設けられている。また、このエンジンカバー1
0の下面の周縁には、エンジンの騒音及び振動が
車室内へ伝わるのを防止するシール部材13が設
けられている。
フツク20とキヤツチヤ30は上述のように、
エンジンカバー10の閉状態を保持するもので、
フツク20は、前記エンジンカバー10の前端部
に左右2ケ設けられ、また、キヤツチヤ30は、
前記フツク20の下方のシートライザ面104上
に設けられている。
前記フツク20は、鋼鉄の板材により形成さ
れ、第1図に示すように、取付部21がエンジン
カバー10に固着され、かつ、該取付部21の前
端には上方に開放されたV字形の掛止部22が折
曲により形成され、また、掛止部22の先端には
内側(車両後方)に向かつて掛止爪23が間隙t
を残して形成され、また、掛止爪23の下方は折
曲がりやすいように細首部(低剛性部)24が形
成されている。
尚、この間隙tは、後記掛け金を通すことがで
きる広さに形成されている。
前記キヤツチヤ30は、ベースブラケツト3
1、ロツクレバー32、掛け金33を備えてい
る。
前記ベースブラケツト31は、キヤツチヤ30
の基台となるもので、前記シートライザ面104
に固着された取付部34とこの取付部34から上
方へ起立した移動規制部35とが形成され、か
つ、横断面はコの字形に形成されている。
前記ロツクレバー32は、ベースブラケツト1
の移動規制部35に一端部がピン36により回動
自在に軸着され、また、軸着部分よりも他端側に
は掛け金33が回動自在に設けられている。
前記掛け金33は、第1図に示すように、前記
ロツクレバー32を上方へ回動させた状態におい
て、前記フツク20の掛止部22に対して掛けた
り外したりすることができ、また、ロツクレバー
32を下方へ回動させると掛け金33がピン36
よりも下方回動側まで回り込んでロツク状態とす
ることができるものである。
尚、前記移動規制部35は、エンジンカバー1
0が衝突時等に前方へスライド移動した際にはフ
ツク20に当接してスライド移動を規制すること
ができるように座席フロア面101よりも上方へ
突出されている。
次に、実施例の作用について説明する。
車体100の振動等により掛け金33がフツク
20に対して前方や前上方に移動するような相対
移動を行なつたときには、第4図に示すように、
掛け金33は掛止爪23に掛止されて脱け落ちる
ことはない。このように、フツク20は掛止部2
2と掛止爪23とにより下方と前方上方との両方
に掛止可能なダブルフツク構造となつている。
また、自動車が前進時に衝突した際に、エンジ
ンカバー10及び助手席103の慣性力と、シー
トベルトから入力される乗員の慣性力とによつて
エンジンカバー10が前方へスライド移動してし
まつたときには、第5図に示すように、フツク2
0がベースブラケツト31の移動規制部35にぶ
つかつてエンジンカバー10の前方移動が規制さ
れ、また、フツク20の細首部24はその衝撃力
でつぶれて掛止爪23が掛止部22の上部の間隙
tを完全に塞いでしまつて、掛け金33が外れる
のを防止され、エンジンカバー10が跳ね上がる
のが防止される。
以上のように本考案実施例のエンジンカバーの
掛止装置では、ベースブラケツト31に移動規制
部35を形成すると共に、フツク20の先端を内
側に折り曲げただけの簡単な構成で以下の効果が
得られる。
掛止部22がダブルフツク構造となつて、掛け
金33が掛止部22の前側上端から脱け落ちず、
掛止がより確実になる。また、衝突時等にエンジ
ンカバー10が前方移動するのを規制できると共
に、その前方移動時に掛け金33が外れてエンジ
ンカバー10が跳ね上がるのも防止でき、助手席
103の安定性が高まる。
さらに、構造が簡単であるので、原価を低くす
ることができる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、掛止部の前端上部を折り
曲げて掛止爪を形成させたが、掛止爪を掛止部と
は別体に設けてもよい。
また、フツクは、鉄製の板材に限らず、鉄製の
丸棒材等で形成させてもよい。
また、フツク及びベースブラケツト等はエンジ
ンカバーの前側に限らず横や後側に設けてもよ
く、その個数も実施例のように2個に限らず1個
あるいは3個以上の複数であつてもよい。
また、実施例では、低剛性部として細首部24
を示したが、係止爪が間隙を塞ぐような移動を導
くように係止部が変形するものであれば、切欠を
形成したり、低剛性の材料を採用するようにして
もよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のエンジンカバー
の掛止装置では、フツクが掛止部と掛止爪とのダ
ブルフツク構造となるために、フツクと掛け金と
の掛止がより確実となる。
また、移動規制部によりフツクがベースブラケ
ツトに向かうエンジンカバーの移動が防止され、
さらに、このエンジンカバーの移動時においてフ
ツクがベースブラケツトに衝突して、低剛性部の
変形により係止爪が間隙を塞ぐ方向に移動して掛
け金が掛止部から外れるのが防止されることでエ
ンジンカバーの跳ね上がりが防止され、エンジン
カバーに設けられたシートの安定性が増す。
また、移動規制部はベースブラケツトに形成さ
れたもので、掛止爪は掛止部に延設されたもので
あるから、新たに別部材を設ける必要がなく構造
が簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例のエンジンカバーの掛
止装置を示す断面図、第2図は実施例装置を示す
斜視図、第3図は実施例装置の要部を示す斜視
図、第4図及び第5図は実施例装置の作用を示す
図、第6図は従来装置の作用を示す図である。 10……エンジンカバー、20……フツク、2
2……掛止部、23……掛止爪、31……ベース
ブラケツト、32……ロツクレバー、33……掛
け金、35……移動規制部、100……車体、1
01……座席フロア、t……間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの点検用窓蓋とシート取付板とを兼ね
    たエンジンカバーが、車体の座席フロアに枢着さ
    れ、 該エンジンカバーに、U字状又はV字状の掛止
    部を有するフツクが設けられ、 該フツクに近接してベースブラケツトが車体に
    設けられ、 該ベースブラケツトには、ロツクレバーが回動
    可能に設けられ、また、該ロツクレバーには前記
    フツクの掛止部に掛止可能な掛け金が回動可能に
    設けられたエンジンカバーの掛止装置において、 前記フツクがベースブラケツトの方向へ向かう
    エンジンカバーの移動の際には、前記フツクの掛
    止部に当接してエンジンカバーの移動を規制可能
    な移動規制部がベースブラケツトに突出して形成
    され、 前記フツクの掛止部の先端に、掛止部の内側に
    向かつて掛止爪が所定の間隙を残して延設されて
    いると共に、前記掛止部には、移動規制部と衝突
    した過大入力時に変形して、前記間隙が閉塞する
    方向へ係止爪を移動させる低剛性部が形成されて
    いることを特徴とするエンジンカバーの掛止装
    置。
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JPS62137978U JPS62137978U (ja) 1987-08-31
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6120762B2 (ja) * 1979-02-06 1986-05-23 Nippon Steel Corp

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5967466U (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 三菱自動車工業株式会社 車両用エンジンカバ−の固定装置
JPS6120762U (ja) * 1984-07-09 1986-02-06 愛知機械工業株式会社 車両用エンジンカバ−のロツク装置

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