JPH0594063A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH0594063A
JPH0594063A JP3253973A JP25397391A JPH0594063A JP H0594063 A JPH0594063 A JP H0594063A JP 3253973 A JP3253973 A JP 3253973A JP 25397391 A JP25397391 A JP 25397391A JP H0594063 A JPH0594063 A JP H0594063A
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JP
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original
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sensor
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JP3253973A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Nagato
宏泰 長門
Akira Ohata
昭 大畑
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/952,649 priority patent/US5347352A/en
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ADFを備えた複写装置において、シングル
コピーモードであってもマルチコピーモードと同等のコ
ピースピードでの処理を可能とし、3枚目の原稿の検出
を確実なものとすること。 【構成】 ADF50の原稿トレイ51上には原稿検出
センサSE10が設置されている。センサSE10はト
レイ51上に残されている3枚目の原稿を検出するため
のものであり、センサSE10からレジストローラ5
8,59までの距離をL1、さばきローラ55,56ま
での距離をL2とし、複写機本体で3枚の用紙を先立し
可能な最大サイズの長さをl1、最小サイズの長さをl2
とすると、センサSE10はL1≧l1、L2<l2の条件
を満足するように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写装置、特に自動原
稿搬送装置を備え、電子写真方式により用紙上に原稿画
像を転写する複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿交換の手間を軽減し、コピー
処理能力を高めるため、自動原稿搬送装置(以下、AD
Fと記す)を付設した複写機が種々提供されている。A
DFは原稿を1枚ずつトレイから給紙し、プラテンガラ
ス上の定位置にセットし、画像スキャンの終了後プラテ
ンガラス上から排出するものである。
【0003】ADFはマルチコピーモード(1枚の原稿
に対して複数部のコピーを作成する)での処理に極めて
効果的であり、先の用紙に続けて次の用紙を給紙通路中
に予め給紙しておくこと(以下、先出し処理と記す)に
より、コピー処理を高速化している。しかし、シングル
コピーモード(1枚の原稿に対して1部のコピーを作成
する)での処理に難点がある。即ち、シングルコピーモ
ードで先出し処理を行なうには、プラテンガラス上にセ
ットされた(1枚目の)原稿の次の(2枚目の)原稿の
有無を検出し、有れば2枚目の原稿に対する用紙を先出
し処理しておく。この場合、2枚目の原稿もプラテンガ
ラスの入口部まで先出し処理を行ない、原稿交換を効率
化する。
【0004】しかし、従来の複写装置において用紙の先
出し処理は2枚目の用紙しか行なわれておらず、給紙口
から画像転写部の直前までの給紙通路が比較的長く、3
枚目の用紙も先出し処理が可能なスペースがある場合で
あっても、3枚目の用紙を先出し処理することはなく、
コピースピードを今以上高めることはできなかった。そ
こで、ADFにおいて3枚目の原稿をも検出可能な構成
とし、3枚目の原稿が検出されると、それに対応する用
紙を先出し処理することが考えられる。しかし、3枚目
の原稿を他の原稿特に2枚目の原稿と区別してどのよう
に検出するかが問題である。
【0005】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
ADFを備えた複写装置において、シングルコピーモー
ドであってもマルチコピーモードと同等のコピースピー
ドでコピー処理が可能であるばかりか、複写機本体にお
いて3枚目の用紙を先出し処理するためにADFで3枚
目の原稿を確実に検出することのできる複写装置を提供
することにある。
【0006】以上の目的を達成するため、本発明に係る
複写装置は、プラテンガラス上の定位置にセットされた
n枚目の原稿に対するnx枚目の用紙にコピー処理を行
なう制御手段と、n+1枚目の原稿の有無を検出する第
1の検出手段と、第1の検出手段の検出信号に基づいて
nx+1枚目の用紙の給紙処理を行なう制御手段と、n
+2枚目の原稿の有無を検出する第2の検出手段と、第
2の検出手段の検出信号に基づいて(n+1)x+1枚
目の用紙の給紙処理を行なう制御手段と、トレイに積載
されている原稿を送り出すピックアップ手段と、ピック
アップ手段の下流側で原稿を1枚に分離するさばき手段
と、さばき手段の下流側で原稿を待機させるレジスト手
段とを備え、第2の検出手段とレジスト手段との距離を
1、第2の検出手段とさばき手段との距離をL2、複写
機本体において給紙通路中に少なくとも2枚給紙可能な
用紙のうち最大サイズの搬送方向長さをl1、最小サイ
ズの搬送方向長さをl2としたとき、L1≧l1、L2<l
2の条件を満足すること、を特徴とする。
【0007】ADFにおいて、原稿は先端がさばき手段
の直前に位置するようにトレイ上に積載される。2枚目
の原稿はピックアップ手段で送り出され、さばき手段で
分離されてレジスト手段の直前まで先出し処理される。
この2枚目の原稿は第1の検出手段によって検出され
る。このとき、2枚目の原稿はL1−L2だけ送り出さ
れ、第2の検出手段は2枚目の原稿の後端が抜けた位置
で3枚目の原稿を検出する。従って、第2の検出手段に
よって検出される原稿はトレイに積載されたままの3枚
目以降の原稿である。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る複写装置の実施例につい
て添付図面を参照して説明する。図1において、本複写
装置は、複写機本体1とその上部に設けたADF50と
その右側に設けたソータ90とで構成されている。複写
機本体1の略中央部には、感光体ドラム10が矢印a方
向に一定の周速度vで回転駆動可能に設置されている。
この感光体ドラム10の周囲には、その回転方向に沿っ
て、メインイレーサ11、帯電チャージャ12、サブイ
レーサ13、磁気ブラシ方式による現像器14、転写チ
ャージャ15、用紙分離チャージャ16、ブレード方式
のクリーナ17が配置されている。さらに、感光体ドラ
ム10の上方には光学系20が配置されている。
【0009】感光体ドラム10は、表面に感光体層を設
けた周知のもので、矢印a方向への回転に伴ってメイン
イレーサ11、帯電チャージャ12、サブイレーサ13
によって、除電、帯電、像間/像端除電され、プラテン
ガラス29上にセットされた原稿の画像を光学系20に
よって露光される。露光によって感光体ドラム10上に
形成された静電潜像は現像器14によってトナー画像と
される。
【0010】光学系20は、プラテンガラス29の直下
で、定位置にセットされた原稿の画像を感光体ドラム1
0上に走査する。即ち、画像スキャン時において、露光
ランプ21と第1ミラー22とが一体的に感光体ドラム
10の周速度v(等倍、変倍に拘わらず一定)に対して
v/m(m:コピー倍率)の速度で矢印b方向に移動す
る。同時に、第2ミラー23と第3ミラー24とがv/
2mの速度で矢印b方向に移動する。また、コピー倍率
の変更に際しては投影レンズ25が光軸上で移動すると
共に、第4ミラー26が揺動し、光路長を補正する。
【0011】コピー用紙は上段給紙部31と下段給紙部
34に収容されており、オペレータの選択に基づいてい
ずれか一方から1枚ずつ給紙される。各給紙部31,3
4には給紙ローラ32,35、正転ローラと逆転ローラ
とからなるさばきローラ33,36が設置されている。
上段給紙部31から給紙された用紙は搬送ローラ37
b,37cを通じて画像転写部の直前に設置されたタイ
ミングローラ38まで送り出される。下段給紙部34か
ら給紙された用紙は搬送ローラ37a,37b,37c
を通じてタイミングローラ38まで送り出される。
【0012】また、上段給紙部31の直上には、両面/
合成コピーを処理するための中間トレイ47が設置され
ている。再給紙ローラ48によって中間トレイ47から
再給紙され、さばきローラ49でさばかれた用紙は搬送
ローラ37cを通じてタイミングローラ38まで送り出
される。タイミングローラ38まで送り出された用紙
は、ここで一旦待機し、感光体ドラム10上に形成され
た画像と同期をとってタイミングローラ38がオンされ
ることにより、転写部へ送り出される。用紙は転写部に
おいて感光体ドラム10に密着し、転写チャージャ15
からのコロナ放電によってトナー画像が転写され、分離
チャージャ16からの交流コロナ放電と用紙自身の腰の
強さにて感光体ドラム10から分離される。その後、用
紙は搬送ベルト39を通じて定着器40へ送り込まれ、
トナーの定着を施され、搬送ローラ41,42を通じて
ソータ90へ収容される。
【0013】一方、感光体ドラム10は転写後も矢印a
方向に回転を続け、クリーナ17にて残留トナーを除去
され、メインイレーサ11にて残留電荷を消去され、次
のコピー処理に備える。合成コピーモードにおいて、奇
数枚目の原稿の画像を転写された用紙は、通紙切換え爪
43によって通紙方向を下方に変更され、搬送ローラ4
4,45,46を通じて中間トレイ47上に収容され
る。両面コピーモードにおいて、用紙は一旦ソータ90
の入口部分に搬送され、搬送ローラ42を逆転させるこ
とでスイッチバックされ、切換え爪43によって通紙方
向を下方に変更され、前記同様に搬送ローラ44,4
5,46を通じて中間トレイ47上に収容される。その
後、用紙は偶数枚目の原稿の画像を両面/合成コピーす
るために中間トレイ47から再給紙される。
【0014】用紙搬送系の駆動は図11に示す各種モー
タ、クラッチにより行なわれる。搬送ローラ37a,3
7b,37c及びタイミングローラ38はメインモータ
M1により駆動され、その駆動のオン,オフはクラッチ
CL1,CL2のオン,オフに連動している。給紙ロー
ラ32とさばきローラ33を駆動するために給紙モータ
M2、給紙ローラ35とさばきローラ36を駆動するた
めに給紙モータM3、再給紙ローラ48とさばきローラ
49を駆動するために再給紙モータM4がそれぞれ設置
されている。
【0015】各給紙口の近傍には給紙された用紙を検出
するためのセンサSE1,SE2,SE3が設置されて
いる。さらに、タイミングローラ38の直前にも用紙を
検出するためセンサSE4が設置されている。ところ
で、複写機本体1においては、コピー処理が開始され、
1枚目の用紙がタイミングローラ38の直前で待機して
いるとき、2枚目の用紙のみならず3枚目の用紙をも予
め給紙通路へ給紙しておく先出し処理を行なう。例え
ば、下段給紙部34からの給紙にあっては、1枚目の用
紙P1に続いて2枚目の用紙P2が給紙通路へ給紙され、
さらに3枚目の用紙P3も搬送ローラ37aの直前まで
給紙される。このような先出し処理はマルチコピーモー
ドのみならず、シングルコピーモードにおいても行なわ
れ、コピースピードの向上を図っている。なお、シング
ルコピーモードでの先出し処理及びその前提となる原稿
の検出については後に詳述する。
【0016】一方、ソータ90はノンソートトレイ9
1、20段のソートトレイ92を備えた周知のものであ
り、その説明は省略する。次に、ADF50について図
2〜図9を参照して説明する。図2において、ADF5
0は、概略、原稿トレイ51、ピックアップローラ5
4、レジストローラ58,59、搬送ベルト60、排出
ローラ64,65、排紙トレイ66から構成されてい
る。このADF50は搬送ベルト60がプラテンガラス
29上に位置するように複写機本体1の上面に設置さ
れ、奥側に設けた図示しないヒンジ金具によりプラテン
ガラス29を開放可能である。オペレータが手動によっ
て原稿をプラテンガラス29上にセットする際は、AD
F50を上方に持ち上げることによって行なわれる。A
DF50の開閉は図示しないマグネットセンサによって
検出され、このセンサによってADF50が正しく閉じ
られていることが検出されて始めてADF50の動作が
可能となる。
【0017】原稿トレイ51は一対のサイド規制板5
2、先端ストッパ53を備えている。原稿は1ページ目
を下に向けた状態でトレイ51上に載置される。先端ス
トッパ53は給紙時にピン53aを支点として下方に揺
動して規制位置から退避する。ピックアップローラ54
は正転さばきローラ55の支軸を支点として回動可能な
レバー57の先端に取り付けられ、給紙時には下降して
原稿の上面を押圧する。正転さばきローラ55に対して
は、逆転さばきローラ56が下方から一定の圧接力で圧
接している。ピックアップローラ54及び正転さばきロ
ーラ55は矢印c方向に回転駆動され、逆転さばきロー
ラは矢印cr方向に回転駆動される。
【0018】レジストローラ58,59は給紙された原
稿をそのニップ部で一旦待機させ、一定時間後上ローラ
58が矢印c方向に回転駆動されることにより原稿をプ
ラテンガラス29の入口部まで搬送する。下ローラ59
は上ローラ58に従動して回転する。搬送ベルト60
は、プラテンガラス29の全面を覆うように、駆動ロー
ラ61と従動ローラ62との間に無端状に張り渡されて
いる。搬送ベルト60の内側には、ベルト60をプラテ
ンガラス29に圧接させるため、多数のバックアップロ
ーラ63が回転自在に設置されている。搬送ベルト60
は矢印c方向に回転駆動され、原稿をスケール28とプ
ラテンガラス29との境目である基準位置Oに原稿後端
を合わせてセットする。なお、原稿の給紙/搬送/停止
/排出処理については以下に詳述する。
【0019】排紙トレイ66は開閉自在なカバー67を
備えている。プラテンガラス29上の原稿は搬送ベルト
60の矢印cの回転によってプラテンガラス29上から
排出され、排出ローラ64を通じて排出ローラ65から
トレイ66上へ排出される。ここで、ADF50による
原稿の先出し処理について簡単に説明する。原稿は最上
層のものからピックアップローラ54で給紙され、さば
きローラ55,56で1枚に分離され、先端がレジスト
ローラ58,59のニップ部に当接した状態で待機す
る。この処理を先出し処理という。この先出し処理は先
の原稿がプラテンガラス29上に搬送されて定位置にセ
ットされると、直ちに行なわれ、原稿交換の時間を短縮
化する。
【0020】ADF50には次の原稿検出センサが設置
されている。センサSE10は原稿トレイ51の表面に
設けられ、原稿の有無を下方から検出する。センサSE
11はピックアップローラ54と正転さばきローラ55
との間に設置され、トレイ51の先端部上方からトレイ
51上での原稿の有無を検出する。センサSE10は、
ADF50を使用してシングルコピーモードでコピー処
理を行なうとき、コピースピードをマルチコピーモード
と同等に速める目的で、3枚目の原稿を検出するために
設置されている。
【0021】即ち、前記複写機本体1において、下段給
紙部34からはA4Yサイズ(Yは横送り:用紙の短辺
が搬送方向と平行である)又はB5Yサイズの用紙であ
れば、3枚の用紙P1,P2,P3を給紙通路へ送り出す
ことができる。そのためには、プラテンガラス29上の
基準位置Oにセットされた1枚目の原稿、先出し処理さ
れた2枚目の原稿に加えて、トレイ51上の3枚目の原
稿を検出する必要がある。2枚目の原稿はセンサSE1
1で検出できる。本実施例では3枚目の原稿検出のため
にセンサSE10をトレイ51上に設けた。
【0022】ところで、ここで問題となるのは、トレイ
51上にセットされる原稿の状態は必ずしも正常である
とは限らず、図3に点線で示すようにカールしていた
り、折れ曲がったりしている場合が予想できる。このよ
うな不正常な原稿に対しては、トレイ51上に原稿が存
在しているのに、センサSE10が原稿無しと検出して
しまうおそれがある。センサSE10からの検出信号の
みで複写機本体1での用紙先出し処理を制御すると、セ
ンサSE10の誤動作(原稿が有っても検出できない場
合)で用紙の先出し処理は行なわれず、コピー処理を終
了しようとする。しかし、それにも拘わらず原稿は存在
するため、その後、原稿に対する複写動作が行なわれな
いという不具合が生じる。そこで、本実施例では、セン
サSE10が誤動作する場合であっても、センサSE1
1によって原稿検出信号が発生していれば、その時点か
ら複写機本体1での用紙先出し処理を開始し、コピー処
理を続行させることとした。このような制御によって3
枚目検出センサSE10の誤動作によってコピー処理が
停止する不具合が解消される。
【0023】いま一つの問題として、センサSE10上
に本来原稿が無いにも拘わらず、紙片が載置されていた
り、オペレータの手が置かれたり、外光等の影響によ
り、センサSE10が原稿有りと判断してしまうおそれ
がある。センサSE10のこのような誤検出により、誤
検出された原稿に対する用紙が給紙されてしまい、本体
給紙通路中に用紙が1枚余ってしまう。その結果、紙詰
まり検出手段が動作し、複写動作を停止させてしまう不
具合が生じる。
【0024】そこで本実施例では、トレイ51上の原稿
をレジストローラ58,59まで先出し処理し、その時
点でセンサSE10が原稿を検出すれば、かつ、その原
稿に対する用紙の給紙(先出し処理)が可能であれば、
用紙を給紙する。先出し処理された原稿がプラテンガラ
ス29上の定位置へ送り込まれる途中で、センサSE1
1が原稿無しと検出すれば、既に用紙を給紙した後であ
れば、その用紙を複写動作を行なわないままソータ90
のトレイ91上に排出する。未だ用紙を給紙していなけ
れば、給紙動作を行なわないように制御する。
【0025】以上の制御によって、3枚目の原稿が無い
にも拘わらず、センサSE10が誤検出した場合であっ
ても、コピー処理が中断されることなく、使い勝手が良
好となる。ところで、センサSE10は、3枚目の原稿
を確実に検出するために、以下の条件を満足する位置に
配置されなければならない。即ち、図3に示すように、
センサSE10の原稿検出点からレジストローラ58,
59のニップ部までの距離をL1、センサSE10の原
稿検出点からさばきローラ55,56のニップ部までの
距離をL2、搬送ベルト60で同時に2枚以上搬送でき
る原稿サイズのうち、最大サイズの搬送方向長さを
1、最小サイズの搬送方向長さをl2としたとき、 L1≧l12<l2 であることが必要となる。なお、ここでの原稿の最大サ
イズ、最小サイズとは複写機本体1において給紙通路へ
3枚目の用紙P3をも先出し処理できる用紙の最大サイ
ズ、最小サイズに相当する。
【0026】本実施例において、l1はA4Yサイズ
(Yは横送り:原稿の短辺が搬送方向と平行である)の
短辺長さ、l2はB5Yサイズの短辺長さに相当する。
従って、センサSE10は、A4Y又はB5Yサイズの
原稿がトレイ51上にセットされたときにはその原稿を
検出でき、A4Y又はB5Yサイズの原稿がレジストロ
ーラ58,59のニップ部まで先出し処理されたとき、
次の原稿の有無を検出できる。
【0027】さらに、センサSE12はレジストローラ
58,59のニップ部の直前に設置されている。センサ
SE12は給紙された原稿の先端、後端によってオン,
オフされ、以下に説明するように原稿長を検出する役目
を持っている。センサSE13は原稿のサイズを幅方向
で検出する役目を持っている。センサSE14は原稿排
出通路に設置されており、プラテンガラス29から排出
される原稿を検出する。
【0028】ADF50においてその駆動は図11に示
す各種モータ、ソレノイド、クラッチにより行なわれ
る。即ち、ピックアップローラ54、さばきローラ5
5,56、レジストローラ58及び搬送ベルト60は正
逆回転可能なメインモータM11により駆動され、排出
ローラ64,65は排出モータM12により駆動され
る。給紙時において、ピックアップローラ54、さばき
ローラ55,56はメインモータM11の正転によって
駆動される。一方、原稿をプラテンガラス29上で搬送
する際において、レジストローラ58、搬送ベルト60
はメインモータM11の逆転によって駆動される。その
駆動機構については後に詳述する。
【0029】また、ピックアップローラ54及び先端ス
トッパ53はソレノイドSL11のオン,オフに連動可
能に構成されている。即ち、ソレノイドSL11がオン
されると、ピックアップローラ54が下降して原稿を押
圧すると共に、先端ストッパ53が支軸53aを支点と
して下方に揺動し、原稿の通過を許可する。ソレノイド
SL11がオフするとその逆にピックアップローラ54
が上昇して原稿に対する押圧を解除し、先端ストッパ5
3が規制位置に復帰する。但し、先端ストッパ53は僅
かなばね力で規制側に付勢されており、原稿給紙中は原
稿の搬送に影響しないように構成されている。
【0030】さらに、前記メインモータM11には、そ
の回転数を検出するため、回転パルス信号を発生するデ
コーダが取り付けられ、パルス信号はマイクロコンピュ
ータCPU2のEV1に入力される。パルス信号は原稿
長の検出のために及び原稿を基準位置Oへセットする処
理のために用いられる。また、CPU2のINT1には
割込み処理のためにセンサSE12のオフエッジ信号が
入力される。
【0031】次に、メインモータM11による駆動機構
について、図4、図5を参照して説明する。メインモー
タM11の出力プーリ71はタイミングベルト72を介
して軸86に装着したプーリ73と連結されている。プ
ーリ73と一体に設けたギヤ74はギヤ76を介してギ
ヤ77に連結され、ギヤ77は軸87に装着されてい
る。ギヤ77はピックアップローラ54を正転させると
共に正転さばきローラ55及び逆転さばきローラ56を
それぞれ正転、逆転させる。軸86にはプーリ75が固
定され、このプーリ75はタイミングベルト78を介し
てプーリ79に連結されている。プーリ79はギヤ80
と一体的に設けられ、ギヤ80は搬送ベルト60の駆動
軸61に固定されているギヤ81と連結されている。ベ
ルト駆動軸61にはギヤ82が固定され、ギヤ82はギ
ヤ83を介してレジストローラ58の支軸88に固定し
たギヤ84と連結されている。
【0032】また、プーリ73と軸86との間及びギヤ
77と軸87との間にはワンウエイクラッチが介在さ
れ、以下に説明するように駆動力のオン,オフを規制し
ている。即ち、原稿給紙時において、図5(a)に示す
ように、メインモータM11は矢印c方向に正転駆動さ
れる。これにて、タイミングベルト72を介してプーリ
73が矢印c方向に回転すると共に、ギヤ74,76を
介してギヤ77が矢印c方向に回転し、軸87と共にピ
ックアップローラ54が矢印c方向に回転し、さらに正
転さばきローラ55及び逆転さばきローラ56がそれぞ
れ正転、逆転する。プーリ73に内蔵されたワンウエイ
クラッチは軸86に対してプーリ73を矢印c方向にフ
リーに回転させる。従って、プーリ73の矢印c方向の
回転は軸86には伝達されず、給紙時においてレジスト
ローラ58及び搬送ベルト60が回転駆動されることは
ない。
【0033】一方、原稿をプラテンガラス29上で搬送
するとき、図5(b)に示すように、メインモータM1
1は矢印cr方向に逆転駆動される。この回転は軸8
6、プーリ75及びタイミングベルト78を介してプー
リ79に伝達される。さらに、ギヤ80,81を介して
ベルト駆動軸61へ伝達され、搬送ベルト60を矢印c
方向へ正転させる。さらに、ギヤ82,83,84を介
して支軸88に伝達され、レジストローラ58を矢印c
方向に正転させる。プーリ73の矢印cr方向の回転は
ギヤ76を介してギヤ77を矢印cr方向に回転させ
る。しかし、ギヤ77に内蔵されたワンウエイクラッチ
は軸87に対してギヤ77を矢印cr方向にフリーに回
転させる。従って、ギヤ77の矢印cr方向の回転は軸
87に伝達されず、原稿搬送時においてピックアップロ
ーラ54、さばきローラ55,56が回転駆動されるこ
とはない。
【0034】ここで、ADF50による原稿の給紙/搬
送処理について詳述する。原稿は最終ページを上に向け
てトレイ51上に載置され、両側はサイド規制板52に
て規制され、先端はストッパ53にて規制される。原稿
は一応4枚セットされたものとし、上からD1,D2,D
3,D4とする(図7(a)参照)。原稿はセンサSE1
0にて検出され、コピー処理(原稿給紙動作)が可能な
状態となる。オペレータによってプリントキーがオンさ
れると、ソレノイドSL11がオンし、ピックアップロ
ーラ54が原稿D1上に下降すると共に、ストッパ53
が退避する。同時に、メインモータM11が矢印c方向
に正転駆動され、ローラ54,55,56が回転駆動さ
れることにより、1枚目の原稿D1が1枚に分離されて
ローラ55,56間から給紙され、その先端がレジスト
ローラ58,59のニップ部に当接する。原稿D1の先
端がセンサSE12によって検出されてから一定時間
後、原稿D1の先端部がレジストローラ58,59の直
前で若干のループを形成すると[図7(b)参照]、メ
インモータM11がオフされ、ローラ54,55,56
の回転が停止される。同時にソレノイドSL11もオフ
され、ピックアップローラ54が上昇すると共にストッ
パ53が規制位置に復帰する。
【0035】次に、メインモータM11が矢印cr方向
に逆転駆動され、レジストローラ58,59の回転に伴
って原稿D1がプラテンガラス29の入口部へ向かって
搬送を開始される。原稿D1の搬送に対してはさばきロ
ーラ55が抵抗として作用するが、前述の如くギヤ77
に内蔵されたワンウエイクラッチの働きにより、さばき
ローラ55が矢印c方向にフリーに回転し、通紙抵抗が
軽減される。メインモータM11の逆転によって搬送ベ
ルト60も矢印c方向に回転し、レジストローラ58,
59から送り込まれた原稿D1をプラテンガラス29上
に搬入する。
【0036】センサSE12により原稿D1の後端が検
出されてから一定時間後、即ち、原稿D1の後端が基準
位置Oに到達するとメインモータM11がオフされる。
これにて、原稿D1が基準位置Oにセットされたことと
なる。ここでの原稿搬送時において、メインモータM1
1からの発せられるパルス信号はCPU2へ入力され、
メインモータM11の逆転開始から原稿D1の後端がセ
ンサSE12で検出されるまでのパルス数によって原稿
1の長さが検出される。また、センサSE13の検出
点を原稿D1が通過することによりその幅が検出され
る。この両者の検出結果の組合せに基づいて原稿D1
サイズが判別されることとなる。さらに、原稿D1を基
準位置Oに停止させる制御もメインモータM11の駆動
パルス数を制御することにより行なわれる。
【0037】前記原稿D1に対しては光学系20による
画像スキャンが行なわれる。この間にメインモータM1
1が正転駆動され、2枚目の原稿D2がレジストローラ
58,59のニップ部まで先出し処理される[図7
(c)参照]。ところで、原稿D2先端がレジストロー
ラ58,59に突き当るとレジストローラ58がc方向
に回転し、レジストローラ58と前記ギヤ群により連結
されているベルト駆動軸61を介して搬送ベルト60が
矢印c方向に回転するおそれがある。この場合、原稿D
1の停止位置が基準位置Oから外れてしまい、端部の画
像が欠損したコピーが作成される不具合が生じる。この
ような不具合を未然に防止するため、本実施例では、図
4に示した軸86に電磁ブレーキBR11を設け、原稿
2の先端がレジストローラ58,59のニップ部に当
接する直前から先端部にループが形成されるまで、電磁
ブレーキBR11をオンし、支軸88をロックするよう
にした。この結果、先出し処理における原稿先端の衝突
によってレジストローラ58、ベルト駆動軸61が回転
することがなくなり、スキャン動作中の原稿のずれが防
止される。
【0038】なお、前記不具合を防止する機構として
は、軸86に電磁ブレーキBR11を設ける代わりに、
図6に示すように、キックスプリング89をレジストロ
ーラ58の支軸88とギヤ84との間に設けてもよい。
このキックスプリング89はギヤ84が矢印c方向に回
転したとき支軸88に回転力を伝達し、支軸88が単独
で矢印c方向に回転する際には空転する。従って、原稿
先端がレジストローラ58,59のニップ部に衝突した
とき、支軸88の矢印c方向への回転はキックスプリン
グ89によっていわば吸収され、ベルト駆動軸61、搬
送ベルト60が回転することはない。
【0039】原稿D1に対する画像スキャンが終了する
と、メインモータM11が逆転駆動され、原稿D1はプ
ラテンガラス29上を下流側に搬送される。これと同期
して原稿D2がプラテンガラス29上に搬入され、その
後端が基準位置Oに到達した時点でメインモータM11
がオフされる。そして、原稿D2に対する画像スキャン
が開始されると共に、3枚目の原稿D3に対する先出し
処理が行なわれる(図7(d)参照)。プラテンガラス
29はA3Tサイズに対応している。従って、原稿のサ
イズが搬送方向に210mm(A4Yサイズ)以下であ
ると、原稿D1は原稿D2が基準位置Oにセットされたと
き、プラテンガラス29の下流側に位置する。そして、
原稿D1は3枚目の原稿D3がプラテンガラス29上に搬
入されるとき、排出ローラ64に挟み込まれ、ローラ6
4,65を通じてトレイ66上に排出される。排出モー
タM12はメインモータM11とは独立して制御され、
原稿D1の後端がセンサSE14で検出されてから一定
時間経過後オフされる。また、原稿排出時において、排
出モータM12は原稿後端が排出ローラ65を抜ける前
に減速される。これは原稿をトレイ66上に整列性よく
収容するためである。
【0040】以下、前述と同じ原稿給紙/搬送/排出処
理が繰り返される。このような原稿の搬送処理をステッ
プ送りモードと称する。図8(e)は原稿D3に対する
スキャン処理時を示し、原稿D4が先出し処理される。
図8(f)は原稿D4に対するスキャン処理時を示し、
図8(g)は以後の原稿が無いため、原稿D3,D4を排
出している状態を示す。
【0041】一方、原稿のサイズが搬送方向に210m
m(A4Yサイズ)より大きいと、原稿D2の後端が基
準位置Oに到達したとき、原稿D1の先端は排出ローラ
64に到達しており、排出モータM12が駆動されて原
稿D1はそのままトレイ66上へ排出される。このよう
な原稿の搬送処理をノーマルモードと称する。図9、図
10は2イン1モードでのADF50の動作を示す。
【0042】2イン1モードとは2枚の原稿を同時にプ
ラテンガラス29上に搬入して搬送方向に併置し、2枚
分の画像を1枚の用紙にコピーするための原稿搬送モー
ドである。ここでは、まず、メインモータM11の正転
によって原稿D1がレジストローラ58,59まで搬送
され、レジストされた後メインモータM11がオフされ
る[図9(a)参照]。その後メインモータM11が逆
転され、原稿D1の後端がセンサSE12で検出されて
から一定時間経過後、メインモータM11をオフする。
このとき、原稿D1の後端はレジストローラ58,59
のニップ部の出口側に位置する。
【0043】次に、メインモータM11を正転させて原
稿D2を給紙し、その先端をレジストローラ58,59
のニップ部でレジストする[図9(b)参照]。これに
て2枚の原稿D1,D2がレジストローラ58,59のニ
ップ部を挟んで並べられる。ここで、メインモータM1
1を逆転に切り換え、原稿D1,D2をプラテンガラス2
9上に搬送する。後続の原稿D2の後端がセンサSE1
2で検出されてから一定時間後メインモータM11をオ
フする。これによって、原稿D2の後端が基準位置Oと
一致した状態で2枚の原稿D1,D2がプラテンガラス
29上に併置される。この状態で画像スキャンが開始さ
れ、同時に3枚目の原稿D3が先出し処理される[図9
(c)参照]。原稿D1をタイミングローラ58,59
のニップ部の直後で停止させる制御及び原稿D1,D2
基準位置Oで停止させる制御はメインモータM11の駆
動パルス数を制御することにより行なわれる。
【0044】原稿D1,D2に対するスキャン終了後、メ
インモータM11が逆転され、原稿D3がレジストロー
ラ58,59の直後まで搬送される間に、まず、原稿D
1がトレイ66上へ排出される。原稿D3,D4に対して
は前記原稿D1,D2に対するのと同様の給紙処理が行な
われ、レジストローラ58,59のニップ部で原稿
3,D4が並べられる[図9(d)参照]。ここで、メ
インモータM11が逆転に切り換えられ、原稿D3,4
がプラテンガラス29上に併置され、原稿D2がトレイ
66上へ排出される[図10(e)参照]。
【0045】以後、トレイ51にセットされた原稿に対
して前記同様の給紙/搬送/排出処理が繰り返される。
図10(f)は原稿D3を排出している状態、図10
(g)は原稿D4を排出している状態を示す。原稿が奇
数枚の場合、最後に残った1枚の原稿に対してはノーマ
ルモードで処理が行なわれる。また、A4Yよりも大き
いサイズの原稿が混在している場合、大きいサイズの原
稿は1枚だけでプラテンガラス29上にセットされる。
【0046】以上の2イン1モードにおいて、2枚の原
稿がプラテンガラス29上にセットされ、さらに後続の
原稿が検出されるときには、メインモータM11を正転
させて後続の原稿をレジストローラ58,59まで先出
し処理をする。これにより、原稿の給紙間隔が広がるこ
となく、スキャン終了から次の原稿をプラテンガラス2
9上へ搬入する時間が短縮され、コピー処理スピードが
向上する。また、スキャン終了済みの原稿の排出と同時
に(排出開始と同時か、少なくとも排出完了よりも早い
タイミングで)、既に先出し処理されている後続原稿を
プラテンガラス上に搬入するようにしたため、原稿交換
時間が短縮され、コピー処理スピードが向上する。
【0047】次に、本複写装置の制御手順について詳述
する。制御は、図11に示すように、複写機本体1を制
御するためのCPU1、ADF50を制御するためのC
PU2、さらに図示されていないが光学系20を制御す
るためのCPU、ソータ90を制御するためのCPUに
よって行なわれる。CPU1は各CPUと必要なタイミ
ングで通信を処理する。
【0048】ところで、以下の制御において、オンエッ
ジとはスイッチ、センサ、信号等がオフ状態からオン状
態に切り換わることを意味し、オフエッジとはスイッ
チ、センサ、信号等がオン状態からオフ状態に切り換わ
ることを意味する。また、前記シート検出用センサはシ
ートを検出している間オンするものとする。図12はC
PU1のメインルーチンを示す。
【0049】電源が投入されてCPU1にリセットが掛
かり、プログラムがスタートすると、ステップS1でR
AMのクリア、各種レジスタのリセット及び各種機器を
初期モードに設定するための初期設定を行なう。続い
て、ステップS2で内部タイマをスタートさせる。内部
タイマはこのメインルーチンの1ルーチンの所要時間を
定めるもので、その値はステップS1でセットされる。
また、この内部タイマは以下に説明するサブルーチンで
登場する各種タイマのカウントの基準となる。
【0050】次に、ステップS3〜S6の各サブルーチ
ンを順次コールし、必要な処理を行ない、ステップS7
で内部タイマの終了を待ってステップS2へリターンす
る。ステップS3はADF50に原稿の交換を指令する
サブルーチン、ステップS4は用紙給紙のためのチェッ
クを行なうサブルーチン、ステップS5は用紙を選択さ
れた給紙口から給紙するためのサブルーチンで、それぞ
れ以下に詳述する。ステップS6はその他の処理、即
ち、操作パネルとの間での入力/表示処理、給紙口や倍
率の設定、帯電、露光、転写、定着等の処理を行なう。
【0051】また、CPU1はCPU2とシリアル通信
ラインを介して接続されており、その送受信は割込み処
理にてステップS8で行なわれる。図13はステップS
3で実行されるADF制御のサブルーチンを示す。ここ
では、操作パネル上のプリントキーがオペレータによっ
てオンされると、又はプラテンガラス29上にセットさ
れた原稿に対して置数(オペレータによって設定された
コピー部数)分の画像スキャンが終了すると、ADF5
0に原稿を交換させるためにDCHGフラグを「1」に
セットする。
【0052】即ち、ステップS101でプリントキーが
オンエッジか否かを判定し、オンエッジであればステッ
プS102でカウンタDCNT1をチェックする。DC
NT1は、CPU2によるADF50の制御の際作動す
るもので、“0”のときに未処理原稿が無いことを表示
し、“1”のときにセットされた原稿を除いて未処理原
稿が1枚有ることを表示し、“2”のときに未処理原稿
が2枚有ることを表示する。DCNT1が“0”以外で
あれば、即ち、未処理原稿が有れば、ステップS103
でADF50が動作可能か否かを判定する。ADF50
がプラテンガラス29上に完全に閉じられていなかった
り、原稿の紙詰まりが発生していると動作不能と判定さ
れる。従って、動作可能な場合、ステップS105でD
CHGフラグを「1」にセットする。DCHGフラグは
「1」にセットされているとき、ADF50に対して原
稿の交換を指令する。
【0053】前記ステップS101又はステップS10
2でNOであれば、ステップS104で置数分のスキャ
ンが完了したか否かを判定し、YESであればステップ
S105でDCHGフラグを「1」にセットする。図1
4、図15はステップS4で実行される給紙チェックの
サブルーチンである。
【0054】ここでは、用紙を給紙すべきか否かを判定
し、給紙すべき場合は給紙フラグを「1」にセットす
る。まず、ステップS11でAPSモードが選択されて
いるか否かを判定する。APSモードとは原稿サイズと
コピー倍率から最適なサイズの用紙を自動的に選択して
給紙する処理モードである。このAPSモードが選択さ
れていれば、所定のAPS動作が実行され、ステップS
12でAPS動作の完了が確認されると、ステップS1
4でOKフラグを「1」にセットし、ステップS15で
カウンタKCNT1に置数をセットする。OKフラグは
「1」にセットされているときに給紙が可能であること
を表示する。また、KCNT1は1枚の原稿に対して以
後給紙すべき用紙の枚数を表示する。
【0055】次に、ステップS16でOKフラグが
「1」か否かを判定し、「1」にセットされていればス
テップS17でカウンタKCNT1をチェックする。K
CNT1が“0”でなければステップS22で給紙部に
用紙が有ることを確認のうえ、ステップS23で給紙フ
ラグを「1」にセットし、ステップS24でOKフラグ
を「0」にリセットする。さらに、ステップS25でK
CNT2をインクリメントする。
【0056】一方、前記ステップS17でKCNT1が
“0”と判定されると、ステップS18でカウンタDC
NT1をチェックする。DCNT1が“0”以外であれ
ば次の原稿のコピー処理のためにステップS21でカウ
ンタKCNT1へ置数をセットし、ステップS22へ移
行する。DCNT1が“0”であれば、ステップS19
で両面コピーモード又は合成コピーモードが選択されて
いるか否かを判定し、いずれのモードも選択されていな
ければメインルーチンへリターンする。いずれかのモー
ドが選択されていればステップS20で中間トレイ47
上に用紙が収容されているか否かを判定し、無ければメ
インルーチンへリターンする。用紙が有れば再給紙のた
めにステップS21以下を処理する。
【0057】また、APSモードが選択されていない場
合(ステップS11でNO)、ステップS13でプリン
トキーのオンエッジをチェックし、オンエッジであれば
ステップS14以下の処理を行ない、オンエッジでなけ
ればステップS16以下の処理を行なう。図16はステ
ップS5で実行される用紙給紙のサブルーチンを処理す
る。
【0058】ここでは、給紙フラグの指示に基づいて実
際に用紙を給紙し、光学系20による画像スキャンを処
理する。まず、ステップS31で複写機本体1、ソータ
90が動作可能か否かを判定する。主に紙詰まりの有無
をチェックし、動作可能であればステップS32でプリ
ントキーがオンエッジか否かを判定する。オンエッジで
あればステップS33でメインモータM1をオンする。
【0059】ステップS34では現在選択されている給
紙口をチェックし、上段給紙部31が選択されていれば
ステップS35で、下段給紙部34が選択されていれば
ステップS36で、再給紙が選択されていればステップ
S37で、それぞれ給紙処理を行なう。その後、ステッ
プS38で光学系20によるスキャン制御を処理し、ス
テップS39で用紙をタイミングローラ38から転写部
へ送り出す制御を処理し、ステップS40で用紙が複写
機本体1から排出されたことが確認されると、ステップ
S41で複写機本体1の動作を停止させる。
【0060】図17、図18はステップS35で実行さ
れる上段給紙のサブルーチンを示す。なお、ステップS
36で実行される下段給紙及びステップS37で実行さ
れる中間トレイ47からの再給紙も基本的にはこのサブ
ルーチンと同じ処理を行なう。まず、ステップS51で
給紙完了フラグが「0」か否かを判定する。給紙完了フ
ラグは用紙がセンサSE4で検出されてから一定時間経
過後に「1」にセットされ(ステップS87参照)、用
紙がタイミングローラ38で待機していることを表示す
る。給紙完了フラグが「0」にリセットされていれば、
ステップS52で給紙フラグが「1」にセットされてい
ることを確認のうえ、ステップS53で給紙モータM2
をオンし、ステップS54でクラッチCL1をオンす
る。これによって、給紙ローラ32、さばきローラ33
が回転駆動されると共に搬送ローラ37a,37b,3
7cが回転駆動され、用紙が給紙部31から給紙され
る。一方、前記ステップS51,S52でNOであれば
ステップS59で給紙モータM2をオフする。
【0061】次に、ステップS55でセンサSE1がオ
ンエッジか否かを判定する。オンエッジであれば、即
ち、用紙先端がSE1の検出点へ到達すれば、ステップ
S56でタイマT11をスタートさせる。タイマT11
は給紙モータM2をオフするタイミングをとるためのも
ので、スタートした後はステップS57で終了か否かを
チェックする。即ち、図19に示すように、ステップS
71でカウント中であると判定されると、ステップS7
2でカウントし、ステップS73でカウントを終了した
か否かを判定する。タイマT11のカウントが終了する
とステップS58で給紙フラグを「0」にリセットし、
ステップS59で給紙モータM2をオフする。
【0062】次に、ステップS60でセンサSE1がオ
フエッジか否かを判定する。オフエッジであれば、即
ち、用紙後端がセンサSE1の検出点を通過すれば、ス
テップS61でタイマT12をスタートさせ、ステップ
S62でカウンタKCNT1をデクリメントする。続い
て、ステップS63でNGフラグが「1」か否かを判定
し、「1」にセットされていればステップS64でKC
NT1を“0”にリセットし、ステップS65でNGフ
ラグを「0」にリセットする。前記タイマT12は次の
用紙を給紙可能なタイミングを設定するためのもので、
スタートした後はステップS66で終了か否かをチェッ
クする。ステップS66での処理は図19に示したサブ
ルーチンと同様であり、そのカウントが終了すると、ス
テップS67でOKフラグを「1」にセットし、次の用
紙の給紙を可能とする。
【0063】図20はステップS38で実行されるスキ
ャン制御のサブルーチンを示す。ここでは、光学系20
による画像スキャン動作の開始タイミングを設定する。
まず、ステップS81でセンサSE4がオンエッジか否
かを判定する。オンエッジであれば、即ち、用紙先端が
センサSE4に到達すれば、ステップS82でタイマT
21をスタートさせる。タイマT21は光学系20がス
キャンを開始するタイミングを設定するためのもので、
スタートした後はステップS83で終了か否かをチェッ
クする。ステップS83での処理は図19に示したサブ
ルーチンと同様であり、そのカウントが終了すると、ス
テップS84でSE4フラグを「1」にセットし、スキ
ャン動作を可能とする。さらに、ステップS85でタイ
マT22をスタートさせる。タイマT22は用紙がタイ
ミングローラ38によってレジストされるまでの時間を
カウントするためのもので、スタートした後はステップ
S86で終了か否かをチェックする。ステップS86で
の処理は図19に示したサブルーチンと同様であり、そ
のカウントを終了すると、ステップS87で給紙完了フ
ラグを「1」にセットし、ステップS88でクラッチC
L1をオフし、搬送ローラ37a,37b,37cの回
転を停止させる。
【0064】次に、ステップS89でSE4フラグが
「1」か否かを判定し、「1」にセットされていれば
(スキャン可能タイミングであれば)、ステップS90
でDSETフラグが「1」か否かを判定する。DSET
フラグは「1」にセットされているときに原稿がプラテ
ンガラス29の基準位置Oにセットされていることを表
示する。従って、ステップS90でYESであれば、ス
テップS94でSCANフラグを「1」にセットし、ス
テップS95でSE4フラグを「0」にリセットし、ス
テップS96でKCNT2をデクリメントする。SCA
Nフラグは光学系20を制御するCPUに送信され、
「1」にセットされれば光学系20によるスキャン動作
が開始される。
【0065】一方、前記ステップS90でNOであれ
ば、ステップS91で置数分のスキャンが完了したか否
かを判定する。完了していればステップS92でカウン
タDCNT1が“0”か否か、ステップS93でカウン
タKCNT2が“0”以外か否かを判定する。いずれも
YESであれば、前記ステップS94〜S96を処理す
る。このステップS91〜S93は余分に給紙された用
紙をトレイ91へ排出するための処理を行なう。
【0066】図21はステップS39で実行されるタイ
ミング制御のサブルーチンを示す。ここでは、タイミン
グローラ38によって所定のタイミングで用紙を転写部
へ送り出す。まず、ステップS111で用紙送り出しの
タイミングか否かを判定する。このタイミングは光学系
20によるスキャン動作が開始され、感光体ドラム10
上に形成されたトナー画像と用紙とが転写部で同期する
タイミングであり、光学系20を制御するCPUからC
PU1へ送信されてくる。用紙送り出しタイミングであ
れば、ステップS112でクラッチCL1,CL2をオ
ンし、搬送ローラ37a,37b,37c及びタイミン
グローラ38を回転させる。さらに、ステップS113
で給紙完了フラグを「0」にリセットする。
【0067】次に、ステップS114でセンサSE4が
オフエッジか否かを判定する。オフエッジであれば、即
ち、用紙後端がセンサSE4の検出点を通過すれば、ス
テップS115でタイマT23をスタートさせる。タイ
マT23は用紙後端がタイミングローラ38を通過する
までの時間をカウントするためのもので、スタートした
後はステップS116で終了か否かをチェックする。ス
テップS116での処理は図19に示したサブルーチン
と同様であり、そのカウントを終了すると、ステップS
117でクラッチCL2をオフし、タイミングローラ3
8の回転を停止させる。
【0068】次に、図22〜図40を参照してADF5
0の制御手順について詳述する。図22はCPU2のメ
インルーチンを示す。電源が投入されてCPU2にリセ
ットが掛かり、プログラムがスタートすると、ステップ
S201でRAMのクリア、各種レジスタのリセット及
び各種機器を初期モードに設定するための初期設定を行
なう。続いて、ステップS202で内部タイマをスター
トさせる。内部タイマはこのメインルーチンの1ルーチ
ンの所要時間を定めるもので、その値はステップS20
1でセットされる。また、この内部タイマは以下に説明
するサブルーチンで登場する各種タイマのカウントの基
準ともなる。
【0069】次に、ステップS203〜S205の各サ
ブルーチンを順次コールし、必要な処理を行ない、ステ
ップS206で内部タイマの終了を待ってステップS2
02へリターンする。ステップS203は原稿を検出す
るサブルーチン、ステップS204は原稿の交換を処理
するサブルーチンで、それぞれ以下に詳述する。ステッ
プS205はその他の処理、即ち、紙詰まりの検出処理
等を行なう。
【0070】割込み処理は次の3種がある。通信割込み
はステップS207でCPU1とデータを通信する。I
NT1割込みはステップS208でセンサSE12のオ
フエッジ信号によって行なわれ、原稿のサイズを検出す
る。EV1割込みはステップS209でメインモータM
11のパルス割込みとして処理される。図23はステッ
プS203で実行される原稿検出のサブルーチンを示
す。
【0071】まず、ステップS211でADF50が待
機中か否かを判定する。ADF50が既に動作を開始し
ていれば、ステップS221で3枚目検出のサブルーチ
ンを実行し、メインルーチンへリターンする。待機中で
あればステップS212でADF50が動作可能か否か
を判定する。動作可能とはADF50がプラテンガラス
29上に正しくセットされており、原稿の紙詰まりが生
じておらず、ADF50が正常な待機状態にあることを
いう。ADF50が動作可能であれば、ステップS21
3でセンサSE11がオンか否か、ステップS214で
センサS10がオンか否かを判定する。いずれもオンで
あればステップS215で3枚目検出禁止フラグを
「0」にリセットし、ステップS217へ移行する。セ
ンサSE10がオフであればステップS216で3枚目
検出禁止フラグを「1」にセットし、ステップS217
へ移行する。
【0072】次に、ステップS217でカウンタDCN
T1を“1”にセットし、ステップS218でKステー
タス、Sステータス,Hステータスをそれぞれ“0”に
リセットする。Kステータスは原稿の給紙を制御するた
めに使用されるカウンタである。Sステータスは原稿の
搬送を制御するために使用されるカウンタである。Hス
テータスは原稿の排紙を制御するために使用されるカウ
ンタである。さらに、ステップS219で奇数フラグ、
ラスト1枚フラグをそれぞれ「0」にリセットする。奇
数フラグは「1」のとき奇数枚目の原稿の給紙開始を表
示し、「0」のとき、偶数枚目の原稿の給紙開始を表示
する(ステップS284,S285参照)。ラスト1枚
フラグは「1」のとき2イン1モードで最終原稿がA4
Yサイズ以下で1枚であることを表示する(ステップS
457参照)。
【0073】一方、前記ステップS212又はステップ
S213でNOであれば、ステップS220でカウンタ
DCNT1を“0”にリセットし、メインルーチンへリ
ターンする。図24はステップS204で実行される原
稿交換のサブルーチンを示す。ここでは、原稿を給紙、
搬送して基準位置Oで停止させ、スキャン終了後トレイ
66へ排出する処理を行う。
【0074】まず、ステップS231でADF50が動
作可能であることを確認のうえ、ステップS232でA
DF50の動作モードがステップ送りモード又は2イン
1モードか否かを判定する。いずれかのモードが選択さ
れていれば、ステップS233で原稿を給紙し、ステッ
プS234で原稿を搬送し、ステップS235で原稿を
排出する。これらの処理は以下に図27〜図35のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0075】一方、ステップS231で動作不能と判定
すると、ステップS237でADF50の動作を停止さ
せ、ステップS238で各フラグ、メモリをリセットす
る。また、ステップ232で他の動作モードが選択され
ていると判定すると、ステップS236でその他の動作
モードを実行する。ステップS236で実行される動作
モードは本実施例においてはノーマルモードであるが、
その詳細は省略する。
【0076】ここで、原稿の2枚目検出及び3枚目検出
について予め説明しておく。2枚目検出の処理は以下に
説明する原稿搬送のサブルーチン中ステップS345で
実行される。3枚目検出の処理は前記原稿検出のサブル
ーチン中ステップS221で実行される。図25はステ
ップS345で実行される2枚目検出のサブルーチンを
示す。
【0077】まず、ステップS241でセンサSE12
がオフエッジであると判定すると、即ち、給紙された原
稿の後端がセンサSE12の検出点を通過すると、ステ
ップS242でセンサSE11がオンか否かを判定す
る。このとき、センサSE11がオンであれば2枚目の
原稿がトレイ51上に有ることとなり、ステップS24
3でKステータスを“1”にセットし、次の原稿の給紙
を準備する。
【0078】次に、ステップS244で2イン1モード
か否かを判定し、YESであればステップS245で奇
数フラグが「1」か否かを判定する。「1」にセットさ
れていればステップS246でSステータスを“0”に
リセットする。次の原稿が検出されている場合、2イン
1モードではなく、あるいは2イン1モードであっても
次の原稿が偶数枚目であれば、ステップS250でカウ
ンタDCNT1を“1”にセットし、ステップS251
でSステータスを“3”にセットする。さらに、ステッ
プS252でタイマT201をスタートさせる。タイマ
T201は原稿搬送処理においてDSETフラブを
「1」にセットする(ステップS352参照)ために使
用されるものである。
【0079】一方、センサSE11がオフであれば(ス
テップS242でNO)、即ち、トレイ51上に原稿が
無ければ、ステップS247でカウンタDCNT1が
“1”以上か否かを判定し、“1”以上であればステッ
プS248でNGフラブを「1」にセットする。その
後、ステップS249でカウンタDCNT1を“0”に
リセットし、前記ステップS251,S252を処理す
る。
【0080】図26はステップS221で実行される3
枚目検出のサブルーチンを示す。まず、ステップS26
1で先出しフラグが「1」か否かを判定する。先出しフ
ラグは「1」のとき原稿の先出し処理が完了しているこ
とを表示する(ステップS325参照)。「1」にセッ
トされていればステップS262でこの先出しフラグを
「0」にリセットし、ステップS263でステップ送り
モードか否か、ステップS264で原稿サイズがA4Y
以下であるか否か、ステップS265でセンサSE10
がオンか否か、ステップS266で3枚目検出禁止フラ
グが「0」か否かを判定する。いずれもYESであれ
ば、即ち、ステップ送りモードが選択されており、原稿
サイズが3枚目検出が可能なA4Y以下であり、トレイ
51上に3枚目の原稿が有り、3枚目検出フラブが
「0」にリセットされていれば、ステップS267でカ
ウンタDCNT1をインクリメント(ここでは“2”に
セット)する。続いて、ステップS268でセンサSE
10がオフか否かを判定し、オフであればステップS2
69でカウンタDCNT1の値が“2”であると判定す
ると、ステップS269aでDCNT1をデクリメント
(“1”にセット)し、ステップS269bでNGフラ
ブを「1」にセットする。一方、前記ステップS261
又はステップS263〜S266のいずれかでNOと判
定したときもステップS268以降を処理する。ステッ
プS268,S269のいずれかがNOであれば、この
サブルーチンを終了する。
【0081】図27〜図29はステップS233で実行
される原稿給紙のサブルーチンを示す。ここでは、ステ
ップS271でKステータスのカウント値をチェック
し、その値に従って以下の処理を実行する。まず、Kス
テータスが“0”のとき、ステップS272でDCHG
フラグが「1」か否かを判定し、ステップS273でカ
ウンタDCNT1が“0”でないか否かを判定する。い
ずれもYESであれば、原稿交換が要求されており、か
つ、給紙すべき原稿が有るため、ステップS274でD
CNT1をデクリメントし、ステップS275で1枚目
フラグを「1」にセットし、ステップS276でDCH
Gフラグを「0」にリセットし、ステップS277でK
ステータスを“1”にセットする。
【0082】Kステータスが“1”のとき、原稿給紙処
理が開始される。即ち、ステップS281でソレノイド
SL11をオンする。これにて、ピックアップローラ5
4が下降すると共に先端ストッパ53が規制位置から退
避する。続いて、ステップS282でタイマT101を
スタートさせ、ステップS283で奇数フラグが「0」
か否かを判定する。即ち、ここで給紙される原稿が奇数
枚目であればステップS284で奇数フラグを「1」に
セットし、偶数枚目であればステップS285で「0」
にリセットする。なお、奇数フラグはADF50の動作
開始時「0」にリセットされている(ステップS219
参照)。その後、ステップS286でKステータスを
“2”にセットする。
【0083】Kステータスが“2”のとき、まず、ステ
ップS291で前記タイマT101をチェックする。タ
イマT101はメインモータM11を正転させるタイミ
ングを決めるものであり、スタートした後はこのステッ
プS291でカウントすると共に終了か否かを判定す
る。終了すればステップS292でメインモータM11
を正転オンし、ステップS293でKステータスを
“3”にセットする。これにて、原稿がローラ54,5
5,56からレジストローラ58,59に向かって送り
出される。
【0084】Kステータスが“3”のとき、原稿をレジ
ストローラ58,59で一旦待機させる準備を行なう。
即ち、ステップS301でセンサSE12がオンエッジ
か否かを判定する。オンエッジであればステップS30
2で電磁ブレーキBR11をオンしてレジストローラ5
8及びベルト駆動軸61をロックし、ステップS303
でタイマT102をスタートさせ、ステップS304で
Kステータスを“4”にセットする。
【0085】Kステータスが“4”のとき、まずステッ
プS311で前記タイマT102をチェックする。タイ
マT102はローラ54を上昇させ、先端ストッパ53
を復帰させると共にメインモータM11の正転をオフす
るタイミングをとるためのもので、スタートした後はこ
のステップS311でカウントすると共に終了か否かを
チェックする。タイマT102のカウントが終了する
と、ステップS312でソレノイドSL11をオフする
と共にメインモータM11をオフする。これまでの間、
原稿先端はレジストローラ58,59のニップ部に当接
し、若干のループを形成する。
【0086】次に、ステップS313でタイマT103
をスタートさせ、ステップS314でセンサSE13が
オンか否かを判定する。センサSE13は原稿の幅を検
出するためのものであり、オンしていればステップS3
15で幅フラグを「1」にセットし、オフしていればス
テップS316で幅フラグを「0」にリセットする。こ
の幅フラグは後のサイズ検出処理(ステップS451参
照)で使用される。その後、ステップS317でKステ
ータスを“5”にセットする。
【0087】Kステータスが“5”のとき、まず、ステ
ップS321で前記タイマT103をチェックする。タ
イマT103は原稿給紙を完了させるためのもので、ス
ターとした後はこのステップS321でカウントすると
共に終了か否かをチェックする。タイマT103のカウ
ントが終了すると、ステップS322で1枚目フラグが
「1」か否かを判定する。「1」にセットされていれ
ば、ステップS326で1枚目フラグを「0」にリセッ
トのうえ、ステップS327でSステータス及びHステ
ータスをそれぞれ“1”にセットする。続いて、ステッ
プS328で電磁ブレーキBR11をオフしてレジスト
ローラ58及びベルト駆動軸61に対するロックを解除
する。さらにステップS329でKステータスを“6”
にセットする。
【0088】一方、前記ステップS322で1枚目フラ
グが「0」にリセットされていると判定すると、ステッ
プS323で2イン1モードが否かを判定し、NOであ
ればステップS325で先出しフラグを「1」にセット
し、前記ステップS328,S329を処理する。2イ
ン1モードであればステップS324で奇数フラグが
「1」か否かを判定し、「1」にセットされていれば
(奇数枚目の原稿であれば)、ステップS325,S3
28,S329を処理する。奇数フラグが「0」にリセ
ットされていれば(偶数枚目の原稿であれば)、ステッ
プS327,S328,S329を処理する。
【0089】Kステータスが“6”のときは特に処理を
行なわない。原稿は給紙処理された状態で待機する。図
30〜図32はステップS234で実行される原稿搬送
のサブルーチンを示す。ここでは、ステップS331で
Sステータスのカウント値をチェックし、その値に従っ
て給紙処理された原稿をプラテンガラス29上にセット
する。
【0090】Sステータスが“0”のときは特に処理を
行なわず、このサブルーチンを終了する。Sステータス
が“0”のときは原稿が未だ給紙されていない場合であ
る。Sステータスが“1”のとき、即ち、原稿が給紙処
理されていれば、ステップS341でメインモータM1
1を逆転オンし、ステップS342でEV1によるメイ
ンモータM11の回転パルスのカウントを開始し、ステ
ップS343でINT1への割込み処理を許可する。こ
れにより、搬送ベルト60とレジストローラ58が矢印
c方向に回転し、原稿がプラテンガラス29上への搬入
を開始され、同時に原稿搬送量がメインモータM11の
回転パルス数として検出される。さらに、ステップS3
44でSステータスを“2”にセットする。
【0091】ところで、前記ステップS343でINT
1への割込みが許可されるとセンサSE12のオフエッ
ジタイミングにてINT1割込み処理が実行される。こ
の処理中(図36参照)、サイズ検出及びEV1の割込
みパルス数が設定されると共に割込み許可され、メイン
モータM11の回転パルス数が引き続きカウントされ
る。原稿後端がセンサSE12の検出点から基準位置O
または2イン1モードでの奇数枚目原稿の待機位置(レ
ジストローラ58,59のニップ部)へ到達するのに相
当するカウント数に達すると、割込みのステップS20
9で以下の処理が行なわれる。
【0092】即ち、図40に示すように、ステップS5
01でメインモータM11をオフし、ステップS502
で電磁ブレーキBR11をオンする。Sステータスが
“2”のときはステップS345で2枚目検出を処理す
る。ここでの処理は先に図25で説明した通りであり、
センサSE12のオフエッジのタイミングで2枚目の原
稿の有無を判別し、2イン1モードの奇数枚目でなけれ
ばSステータスを“3”にセットし、かつ、タイマT2
01をスタートさせる。
【0093】Sステータスが“3”のとき、ステップS
351でタイマT201をチェックする。ここでは、タ
イマT201をカウントし、そのカウントが終了する
と、ステップS352でDSETフラグを「1」にセッ
トし、ステップS353でタイマT202をスタートさ
せる。さらに、ステップS354でSステータスを
“4”にセットし、ステップS355でカウンタDCN
T4をインクリメントする。
【0094】Sステータスが“4”のとき、まずステッ
プS361で前記タイマT202をチェックする。タイ
マT202は電磁ブレーキBR11をオフするタイミン
グをとるためのもので、スタートした後はこのステップ
S361でカウントすると共に終了か否かをチェックす
る。タイマT202のカウントが終了すると、ステップ
S362で電磁ブレーキBR11をオフし、ステップS
363でSステータスを“5”にセットする。
【0095】Sステータスが“5”のとき、ステップS
371で排出モータM12がオフか否かを判定し、オフ
であればステップS372で原稿サイズがA4Y以下か
否かを判定する。A4Yサイズ以下であればステップS
373で2イン1モードか否かを判定し、YESであれ
ばステップS376で2枚排出フラグを「1」にセット
し、ステップS377でSステータスを“6”にセット
する。ステップ送りモードの場合(ステップS373で
NO)はステップS374でセンサSE11がオフであ
ると判定すると、ステップS375でカウンタDCNT
4をチェックする。DCNT4はSステータスが“3”
のときでタイマT201の終了時にインクリメントされ
(ステップS355参照)、原稿排出処理の終了時にデ
クリメントされる(ステップS442参照)カウンタ
で、プラテンガラス29上及び排出部にある原稿の枚数
を示す。ここで、DCNT4が“2”にセットされてい
れば前記ステップS376,S377を処理する。DC
NT4が“2”以外であればステップS377を処理す
る。一方、原稿サイズがA4Yよりも大きいか(ステッ
プS372でNO)、センサSE11がオンしていれば
(ステップS374でNO)、ステップS377へ移行
する。
【0096】即ち、前記ステップS376で2枚排出フ
ラグが「1」にセットされるのは、原稿サイズがA4Y
以下で2枚以上有る場合で、ステップ送りモードのとき
は最終原稿がプラテンガラス29上にセットされた後、
2イン1モードのときは原稿セットごとに排出モータM
12がオフされるタイミングである。Sステータスが
“6”のとき、まずステップS381でDCHGフラグ
が「1」か否かを判定し、「1」にセットされていれば
原稿の交換が要求されているため、ステップS382で
カウンタDCNT1をチェックする。DCNT1が
“0”以外であればステップS383でSステータスを
“1”にセットし、ステップS384でDCNT1をデ
クリメントする。さらに、ステップS386でHステー
タスを“1”にセットし、ステップS387でDCHG
フラグを「0」にリセットし、ステップS388でDS
ETフラグを「0」にリセットする。一方、DCNT1
が“0”であればステップS385でSステータスを
“7”にセットし、前記ステップS386〜S388を
処理する。
【0097】Sステータスが“7”のとき、まずステッ
プS392でHステータスが“0”か否かを判定し、
“0”にリセットされていればステップS393でSス
テータスを“0”にリセットし、ステップS395でメ
インモータM11をオフする。一方、Hステータスが
“0”以外、即ち、原稿排出処理が開始されていれば、
ステップS394で排出モータM12が低速駆動されて
いるか否かを判定し、低速駆動であればステップS39
5でメインモータM11をオフし、低速駆動でなければ
ステップS396でメインモータM11を逆転オンす
る。これにて、搬送ベルト60が矢印c方向に回転し、
プラテンガラス29上の原稿が下流側に搬送され始め
る。
【0098】図33〜図35はステップS235で実行
される原稿排出のサブルーチンを示す。ここでは、基準
位置Oにセットされた原稿が搬送ベルト60によってプ
ラテンガラス29上から送り出された後、その原稿をト
レイ66上に排出する。まず、ステップS401でHス
テータスのカウント値をチェックし、その値に従って以
下の処理を実行する。
【0099】Hステータスが“0”のときは直ちにこの
サブルーチンを終了する。Hステータスが“1”のとき
(ステップS327,S386参照)、ステップS41
1で排出モータM12を高速オンし、ステップS412
でセンサSE14がオンエッジか否かを判定する。オン
エッジであれば、即ち、原稿先端がセンサSE14の検
出点に到達すると、ステップS413でタイマT301
をスタートさせ、ステップS414でHステータスを
“2”にセットする。一方、センサSE14で未だ原稿
先端が検出されていなければ、ステップS415でメイ
ンモータM11がオフか否かを判定し、オン状態であれ
ばHステータスが“1”の状態での処理を続行する。メ
インモータM11がオフされると、即ち、後続の原稿が
プラテンガラス29上にセットされると、ステップS4
17でHステータスを“0”にリセットする。 Hステ
ータスが“2”のとき、まずステップS421で前記タ
イマT301をチェックする。タイマT301は排出モ
ータM12を低速に切り換えるタイミングをとるための
ものでその値は原稿後端がセンサSE14の検出点を通
過する一定時間手前となるときカウントが終了するよう
に設置され、その値は原稿のサイズによって異なる。こ
のタイマT301がスタートした後はこのステップS4
21でカウントすると共に終了か否かを判定する。タイ
マT301のカウントが終了すると、ステップS422
で排出モータM12を低速に切り換える。さらに、ステ
ップS423でメインモータM11が逆転中であると判
定すると、即ち、原稿サイズの混載があり、未だ原稿の
セットが完了していない場合、ステップS424でメイ
ンモータM11を低速に切り換える(排出速度を一致さ
せる)。続いて、ステップS425でDCNT4をチェ
ックし、その値が“2”であればステップS426で2
枚排出フラグを「1」にセットし、ステップS427で
Hステータスを“3”にセットする。一方、メインモー
タM11が逆転中でないか、またはDCNT4が“2”
以外であれば、ステップS426を処理することなくス
テップS427でHステータスを“3”にセットする。
【0100】Hステータスが“3”のとき、ステップS
431でセンサSE14のオフエッジが確認されると、
即ち、原稿後端がセンサSE14の検出点を通過する
と、ステップS432でタイマT302をスタートさ
せ、ステップS433でHステータスを“4”にセット
する。Hステータスが“4”のとき、まずステップS4
41で前記タイマT302をチェックする。タイマT3
02は排出モータM12をオフするタイミングをとるた
めのもので、スタートするとこのステップS441でカ
ウントすると共に終了か否かを判定する。タイマT30
2のカウントが終了すると、ステップS442でカウン
タDCNT4をデクリメントし、ステップS443で2
枚排出フラグが「1」か否かを判定する。「1」にセッ
トされていれば(ステップS376,S426参照)、
ステップS444で2枚排出フラグを「0」にリセット
し、ステップS445でラスト1枚フラグが「0」か否
かを判定する。ラスト1枚フラグが「0」にリセットさ
れていれば、即ち、後続の原稿が排出部に達する場合
は、ステップS446でHステータスを“1”にセット
する。
【0101】一方、2枚排出フラグが「0」にリセット
されていれば(ステップS443でNO)、あるいは
「1」にセットされていてもラスト1枚フラグが「1」
にセットされていれば(ステップS457参照、ステッ
プS445でNO)、即ち、原稿が1枚しか排出部に到
達しない場合は、ステップS447でラスト1枚フラグ
を「0」にリセットし、ステップS448で排出モータ
M12をオフする。さらに、ステップS449でHステ
ータスを“0”にリセットする。
【0102】図36はINT1割込み処理のステップS
208で実行されるSE12オフ割込みのサブルーチン
を示す。ここでは、センサSE12のオフエッジ信号を
トリガとして割込み処理され、EV1に入力されるメイ
ンモータM11の回転パルス数に基づいて原稿サイズを
判別すると共に、原稿を所定位置で停止させるパルス数
をEV1割込みパルスカウンタにセットする。
【0103】まず、ステップS451で原稿のサイズを
検出した後、ステップS452で2イン1モードか否か
を判定する。2イン1モードが選択されていない場合、
ステップS460でEV1割込みパルスカウンタにパル
ス数SP1をセットする。このパルス数SP1は、原稿の
後端がセンサSE12の検出点から基準位置Oまで搬送
される距離に相当し、ここでは、ステップ送りモードで
各原稿を基準位置Oにセットするために使用される。
【0104】一方、2イン1モードが選択されていれ
ば、ステップS453で奇数フラグが「1」か否かを判
定する。「1」にセットされていれば、ステップS45
4で原稿サイズがA4Y以下か否かを判定する。A4Y
以下であれば、即ち、奇数枚目の原稿が2イン1モード
での処理が可能なA4Yサイズ以下であれば、ステップ
S455でセンサSE11がオンか否かを判定し、オン
であれば、即ち、偶数枚目の原稿が有れば、ステップS
456でEV1割込みパルスカウンタにパルス数SP21
をセットする。このパルス数SP21は、奇数枚目の原稿
の後端がセンサSE12の検出点からレジストローラ5
8,59のニップ部の直後まで搬送される距離に相当
し、ここでは、2イン1モードで奇数枚目の原稿をレジ
ストローラ58,59の直後で停止させるために使用さ
れる。
【0105】センサSE11がオフであれば(ステップ
S455でNO)、次の原稿は無いため、ステップS4
57でラスト1枚フラグを「1」にセットし、ステップ
S458で奇数フラグを「0」にリセットする。さら
に、ステップS459でEV1割込みパルスカウンタに
パルス数SP22をセットする。このパルス数SP22は実
質的に前記パルス数SP1と同じであり、ここでは2イ
ン1モードにおいてラスト1枚の原稿を基準位置Oにセ
ットするために使用される。
【0106】原稿サイズがA4Yよりも大きければ、前
記ステップS458,S459を処理する。この場合、
EV1割込みパルスカウンタにセットされるパルス数S
22は奇数枚目ではあるがA4Yより大きいサイズの原
稿を1枚だけ基準位置Oにセットするために使用され
る。前記ステップS453で奇数フラグが「0」にセッ
トされていると判定すると、即ち偶数枚目の原稿であれ
ば前記ステップS459を処理する。この場合、EV1
割込みパルスカウンタにセットされるパルス数SP22
2枚の原稿を連続した状態で基準位置Oにセットするた
めに使用される。ここで設定したEV1割込みパルスカ
ウンタの値とCPU2のEV1割込み端子に入力される
パルス数が一致すると、EV1割込み処理が実行され
る。
【0107】図37〜図39はステップS451で実行
される原稿サイズ検出のサブルーチンを示す。ここで
は、センサSE13のオン,オフによる原稿幅の検出と
センサSE12による原稿長の検出に基づいて原稿のサ
イズを判別する。ところで、センサSE13はB5Y,
A4Y,B4T,A3Tの原稿を検出し、A5T,B5
T,A4Tの原稿を検出しない位置に設定されている。
【0108】まず、ステップS471でEV1のカウン
ト値をカウンタAにセットする。さらに、ステップS4
72でカウンタAの値にメインモータM11の1パルス
当たりの搬送量P1を乗じてカウンタAにセットする。
ここでのA×P1は原稿長に相当する。続いて、ステッ
プS473で幅フラグが「1」か否かを判定し、「1」
にセットされていれば(ステップS315参照)、ステ
ップS474〜S483へ移行し、「0」にリセットさ
れていれば(ステップS316参照)、ステップS48
4〜S490へ移行し、それぞれ原稿サイズを判別す
る。
【0109】幅フラグが「1」にセットされていれば、
ステップS474で幅フラグを「0」にリセットし、ス
テップS475,S477,S479,S481でそれ
ぞれ原稿長が所定の用紙サイズか否かを判定する。即
ち、カウンタAが182以下であればステップS476
でDSIZに原稿サイズとしてA5Yをセットする。カ
ウンタAが210以下であればステップS478でDS
IZにA4Yをセットする。カウンタAが364以下で
あればステップS480でDSIZにB4Tをセットす
る。カウンタAが420以下であればステップS482
でDSIZにA3Tをセットする。カウンタAが420
よりも大きければステップS483でDSIZに“その
他”をセットする。
【0110】一方、幅フラグが「0」にリセットされて
いれば、ステップS484,S486,S488でそれ
ぞれ原稿長が所定の用紙サイズか否かを判定する。即
ち、カウンタAが210以下であればステップS485
でDSIZに原稿サイズとしてA5Tをセットする。カ
ウンタAが257以下であればステップS487でDS
IZにB5Tをセットする。カウンタAが297以下で
あればステップS489でDSIZにA4Tをセットす
る。カウンタAが297よりも大きければステップS4
90でDSIZに“その他”をセットする。
【0111】以上の処理を終えると、ステップS491
でカウンタAの値が210以下か否かを判定し、210
より大きい場合に3枚目検出禁止フラグを「1」にセッ
トする。図40はEV1割込み処理のステップS209
で実行されるM11パルス割込みのサブルーチンを示
す。ここでの処理は、原稿を基準位置Oにセットするた
めに行なわれ、原稿搬送処理で併せて説明されている。
【0112】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ADFにおいてプラテンガラス上の定位置にセ
ットされた原稿を含めて3枚の未処理原稿を検出可能と
し、3枚目の原稿が検出されると、その原稿に対する3
枚目の用紙を給紙通路中に予め給紙可能としたため、シ
ングルコピーモードであってもマルチコピーモードと同
等の短い間隔で用紙を連続的に給紙でき、コピースピー
ドが向上する。しかも、第2の検出手段(3枚目の原稿
の検出手段)を前記式L1≧l1、L2<l2を満足するよ
うに設置したため、第2の検出手段は先出し処理された
2枚目の原稿と区別して3枚目の原稿を確実に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る複写装置の一実施例を示す。
【図1】複写装置の概略構成図。
【図2】ADFの概略構成図。
【図3】原稿トレイ上での原稿検出センサの配置説明
図。
【図4】ピックアップローラ、さばきローラ、レジスト
ローラ、搬送ベルトの駆動機構を示す平面図。
【図5】図4に示した駆動機構の展開図、(a)はメイ
ンモータ正転時、(b)はメインモータ逆転時を示す。
【図6】ベルト駆動軸の誤回転を防止するための機構を
示す平面図、キックスプリングのみ切り欠かれている。
【図7】ADFでのステップ送りモードの動作説明図。
【図8】ADFでのステップ送りモードの動作説明図、
図7の続きである。
【図9】ADFでの2イン1モードの動作説明図。
【図10】ADFでの2イン1モードの動作説明図、図
9の続きである。
【図11】制御回路のブロック図。
【図12】複写機本体を制御するCPU1のメインルー
チンを示すフローチャート図。
【図13】ADF制御のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図14】給紙チェックのサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図15】給紙チェックのサブルーチンを示すフローチ
ャート図、図14の続きである。
【図16】用紙給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図17】上段給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図18】上段給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図17の続きである。
【図19】タイマチェックのサブルーチンを示すフロー
チャート図。
【図20】スキャン制御のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図21】タイミング制御のサブルーチンを示すフロー
チャート図。
【図22】ADFを制御するCPU2のメインルーチン
を示すフローチャート図。
【図23】原稿検出のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図24】原稿交換のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図25】2枚目検出のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図26】3枚目検出のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図27】原稿給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図28】原稿給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図27の続きである。
【図29】原稿給紙のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図28の続きである。
【図30】原稿搬送のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図31】原稿搬送のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図30の続きである。
【図32】原稿搬送のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図31の続きである。
【図33】原稿排出のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図34】原稿排出のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図33の続きである。
【図35】原稿排出のサブルーチンを示すフローチャー
ト図、図34の続きである。
【図36】SE12オフ割込みのサブルーチンを示すフ
ローチャート図。
【図37】サイズ検出のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図38】サイズ検出のサブルーチンを示すフローチャ
ート図、図37の続きである。
【図39】サイズ検出のサブルーチンを示すフローチャ
ート図、図37の続きである。
【図40】M11パルス割込みのサブルーチンを示すフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1…複写機本体 10…感光体ドラム 20…光学系 29…プラテンガラス 31,34…給紙部 32,35…給紙ローラ 38…タイミングローラ 50…ADF 51…原稿トレイ 54…ピックアップローラ 55,56…さばきローラ 58,59…レジストローラ 60…搬送ベルト 66…排紙トレイ P1,P2,P3…複写用紙 D1,D2,D3,D4…原稿 SE1〜SE4…用紙検出センサ SE10…3枚目原稿検出センサ(第2の検出手段) SE11…2枚目原稿検出センサ(第1の検出手段) O…基準位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙口から給紙された用紙に対して感光
    体上に形成された原稿画像を転写する複写機本体と、原
    稿を順次プラテンガラスの定位置に搬送する自動原稿搬
    送装置とからなる複写装置において、 プラテンガラス上の定位置にセットされたn枚目の原稿
    に対するnx枚目の用紙にコピー処理を行なう制御手段
    と、 n+1枚目の原稿の有無を検出する第1の検出手段と、 第1の検出手段の検出信号に基づいてnx+1枚目の用
    紙の給紙処理を行なう制御手段と、 n+2枚目の原稿の有無を検出する第2の検出手段と、 第2の検出手段の検出信号に基づいて(n+1)x+1
    枚目の用紙の給紙処理を行なう制御手段と、 トレイに積載されている原稿を送り出すピックアップ手
    段と、 ピックアップ手段の下流側で原稿を1枚に分離するさば
    き手段と、 さばき手段の下流側で原稿を待機させるレジスト手段と
    を備え、 第2の検出手段とレジスト手段との距離をL1、第2の
    検出手段とさばき手段との距離をL2、複写機本体にお
    いて給紙通路中に少なくとも2枚給紙可能な用紙のうち
    最大サイズの搬送方向長さをl1、最小サイズの搬送方
    向長さをl2としたとき、L1≧l1、L2<l2の条件を
    満足すること、 を特徴とする複写装置。
JP3253973A 1991-09-30 1991-10-01 複写装置 Pending JPH0594063A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3253973A JPH0594063A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 複写装置
US07/952,649 US5347352A (en) 1991-09-30 1992-09-28 Copying apparatus with automatic document feeding device

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JP3253973A JPH0594063A (ja) 1991-10-01 1991-10-01 複写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
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Family

ID=17258506

Family Applications (1)

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JP3253973A Pending JPH0594063A (ja) 1991-09-30 1991-10-01 複写装置

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JP (1) JPH0594063A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019659A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Sharp Corp 画像出力装置及び画像出力方法
US7197273B2 (en) 2003-08-18 2007-03-27 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus

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US7197273B2 (en) 2003-08-18 2007-03-27 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
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