JPH0593733A - センサ - Google Patents
センサInfo
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- JPH0593733A JPH0593733A JP3280595A JP28059591A JPH0593733A JP H0593733 A JPH0593733 A JP H0593733A JP 3280595 A JP3280595 A JP 3280595A JP 28059591 A JP28059591 A JP 28059591A JP H0593733 A JPH0593733 A JP H0593733A
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- sensor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オフセット電圧のばらつきによる電源投入時
の動作不良を回避し、安定して動作する、センサを提供
する。 【構成】 このセンサ10は、ブリッジ回路20を含
む。ブリッジ回路20は、ヒータ用温度センサ12,温
度補償用温度センサ14および2つの抵抗16,18に
よって形成される。ブリッジ回路20のヒータ用温度セ
ンサ12側の出力端子は、オペアンプ22の反転入力端
子22aに接続され、ブリッジ回路20の温度補償用温
度センサ14の出力端子は、オペアンプ22の非反転入
力端子22bに接続される。また、オペアンプ22の出
力端子22cには、トランジスタ26のベースが接続さ
れ、トランジスタ26のエミッタからの出力はブリッジ
回路20にフィードバックされる。さらに、オペアンプ
22の非反転入力端子22bには、補償用コンデンサ2
4またはバイアス抵抗器を介して、電源VCCが接続され
る。
の動作不良を回避し、安定して動作する、センサを提供
する。 【構成】 このセンサ10は、ブリッジ回路20を含
む。ブリッジ回路20は、ヒータ用温度センサ12,温
度補償用温度センサ14および2つの抵抗16,18に
よって形成される。ブリッジ回路20のヒータ用温度セ
ンサ12側の出力端子は、オペアンプ22の反転入力端
子22aに接続され、ブリッジ回路20の温度補償用温
度センサ14の出力端子は、オペアンプ22の非反転入
力端子22bに接続される。また、オペアンプ22の出
力端子22cには、トランジスタ26のベースが接続さ
れ、トランジスタ26のエミッタからの出力はブリッジ
回路20にフィードバックされる。さらに、オペアンプ
22の非反転入力端子22bには、補償用コンデンサ2
4またはバイアス抵抗器を介して、電源VCCが接続され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はセンサに関し、特にた
とえば気流による抵抗体の温度変化にともなう抵抗体の
抵抗値変化から風速を検出する熱式風速センサなどのよ
うに、オペアンプの出力に応じて、フィードバック用ト
ランジスタからの出力がセンサ部を含むブリッジ回路に
フィードバックされる、センサに関する。
とえば気流による抵抗体の温度変化にともなう抵抗体の
抵抗値変化から風速を検出する熱式風速センサなどのよ
うに、オペアンプの出力に応じて、フィードバック用ト
ランジスタからの出力がセンサ部を含むブリッジ回路に
フィードバックされる、センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブリッジ回路を用いたセンサとし
ては、たとえば熱式風速センサなどがある。熱式風速セ
ンサの測定方式としては定電流法,定電圧法,定温度法
などがあるが、ダイナミックレンジを広くとることがで
きる定温度法が主流となっている。
ては、たとえば熱式風速センサなどがある。熱式風速セ
ンサの測定方式としては定電流法,定電圧法,定温度法
などがあるが、ダイナミックレンジを広くとることがで
きる定温度法が主流となっている。
【0003】図5はこの発明の背景となる従来例として
の熱式風速センサを示し、(A)はその平面図であり、
(B)はその定温度法による基本回路の一例を示す回路
図であり、(C)はそのオペアンプのバイアス電流とオ
フセット電圧との関係を説明するための部分回路図であ
る。
の熱式風速センサを示し、(A)はその平面図であり、
(B)はその定温度法による基本回路の一例を示す回路
図であり、(C)はそのオペアンプのバイアス電流とオ
フセット電圧との関係を説明するための部分回路図であ
る。
【0004】この風速センサ1は、ヒータ用温度センサ
2および温度補償用温度センサ3を含む。ヒータ用温度
センサ2および温度補償用温度センサ3は、プリント基
板4の電子回路5に接続される。ヒータ用温度センサ2
は、電流を流すことによって加熱された状態で用いられ
る。このヒータ用温度センサ2に気流が接触すると、ヒ
ータ用温度センサ2の熱が奪われ、ヒータ用温度センサ
2の抵抗値が変化することを検知することによって、風
速が検出される。すなわち、ヒータ用温度センサ2に
は、ヒータ用測温抵抗体が用いられ、一定の温度に発熱
させて気流による放熱の変化をとらえる機能を有する。
このとき、温度補償用温度センサ3によって空気の温度
が測定され、空気の温度の違いによる風速の誤差が補正
される。すなわち、温度補償用温度センサ3には、温度
補償用測温抵抗体が用いられ、気流の温度変化による風
速測定値の誤差を補正する機能を有する。なお、ヒータ
用温度センサ2および温度補償用温度センサ3として
は、たとえば薄膜タイプのものが用いられる。
2および温度補償用温度センサ3を含む。ヒータ用温度
センサ2および温度補償用温度センサ3は、プリント基
板4の電子回路5に接続される。ヒータ用温度センサ2
は、電流を流すことによって加熱された状態で用いられ
る。このヒータ用温度センサ2に気流が接触すると、ヒ
ータ用温度センサ2の熱が奪われ、ヒータ用温度センサ
2の抵抗値が変化することを検知することによって、風
速が検出される。すなわち、ヒータ用温度センサ2に
は、ヒータ用測温抵抗体が用いられ、一定の温度に発熱
させて気流による放熱の変化をとらえる機能を有する。
このとき、温度補償用温度センサ3によって空気の温度
が測定され、空気の温度の違いによる風速の誤差が補正
される。すなわち、温度補償用温度センサ3には、温度
補償用測温抵抗体が用いられ、気流の温度変化による風
速測定値の誤差を補正する機能を有する。なお、ヒータ
用温度センサ2および温度補償用温度センサ3として
は、たとえば薄膜タイプのものが用いられる。
【0005】風速センサ1の電子回路5としては、たと
えば図5(B)に示すような定温度法の回路方式が用い
られる。ヒータ用温度センサ2および温度補償用温度セ
ンサ3は、抵抗6,7とともにブリッジ回路を構成す
る。そして、ヒータ用温度センサ2および温度補償用温
度センサ3の出力は、それぞれ、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bに接続される。オ
ペアンプ8の出力端子8cは、トランジスタ9のベース
に接続される。さらに、トランジスタ9のコレクタは電
源Vccに接続され、トランジスタ9のエミッタからの出
力はブリッジ回路にフィードバックされる。
えば図5(B)に示すような定温度法の回路方式が用い
られる。ヒータ用温度センサ2および温度補償用温度セ
ンサ3は、抵抗6,7とともにブリッジ回路を構成す
る。そして、ヒータ用温度センサ2および温度補償用温
度センサ3の出力は、それぞれ、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bに接続される。オ
ペアンプ8の出力端子8cは、トランジスタ9のベース
に接続される。さらに、トランジスタ9のコレクタは電
源Vccに接続され、トランジスタ9のエミッタからの出
力はブリッジ回路にフィードバックされる。
【0006】ヒータ用温度センサ2には電流が流され、
それによってヒータ用温度センサ2は加熱する。ここに
気流が接触するとヒータ用温度センサ2の熱が奪われ、
ヒータ用温度センサ2の抵抗値変化から風速が測定され
る。また、温度補償用温度センサ3で空気の温度が測定
され、空気の温度の違いによる風速の誤差が補正され
る。ヒータ用温度センサ2の抵抗値が変化すると、オペ
アンプ8の出力の変化により、トランジスタ9の出力が
変化する。そして、トランジスタ9からのフィードバッ
クによって電流が流れ、ヒータ用温度センサ2の温度変
化を打ち消すように働く。
それによってヒータ用温度センサ2は加熱する。ここに
気流が接触するとヒータ用温度センサ2の熱が奪われ、
ヒータ用温度センサ2の抵抗値変化から風速が測定され
る。また、温度補償用温度センサ3で空気の温度が測定
され、空気の温度の違いによる風速の誤差が補正され
る。ヒータ用温度センサ2の抵抗値が変化すると、オペ
アンプ8の出力の変化により、トランジスタ9の出力が
変化する。そして、トランジスタ9からのフィードバッ
クによって電流が流れ、ヒータ用温度センサ2の温度変
化を打ち消すように働く。
【0007】図5に示す風速センサ1では、回路の簡素
化のため、たとえば5.0V(一定)の電源Vccで動作
させる単電源方式が採用される。この場合、電源をオン
状態にしたとき、トランジスタ9がオン状態になる場合
とオフ状態になる場合とがある。トランジスタ9がオン
状態になった場合、図5(B)に示すC点の電圧をVと
し、トランジスタ9のコレクタ・エミッタ間電圧をVCE
としたとき、V≒Vcc−VCEとなる。このC点電圧V
は、抵抗6とヒータ用温度センサ2とで分圧され、オペ
アンプ8の反転入力端子8aに入力される。同様に、C
点電圧Vは、抵抗7と温度補償用温度センサ3とで分圧
され、オペアンプ8の非反転入力端子8bに入力され
る。ヒータ用温度センサ2,温度補償用温度センサ3,
抵抗6および7の各抵抗値は、オペアンプ8をアクティ
ブ状態に保つための値に設定される。そのため、オペア
ンプ8はアクティブ領域で動作する。
化のため、たとえば5.0V(一定)の電源Vccで動作
させる単電源方式が採用される。この場合、電源をオン
状態にしたとき、トランジスタ9がオン状態になる場合
とオフ状態になる場合とがある。トランジスタ9がオン
状態になった場合、図5(B)に示すC点の電圧をVと
し、トランジスタ9のコレクタ・エミッタ間電圧をVCE
としたとき、V≒Vcc−VCEとなる。このC点電圧V
は、抵抗6とヒータ用温度センサ2とで分圧され、オペ
アンプ8の反転入力端子8aに入力される。同様に、C
点電圧Vは、抵抗7と温度補償用温度センサ3とで分圧
され、オペアンプ8の非反転入力端子8bに入力され
る。ヒータ用温度センサ2,温度補償用温度センサ3,
抵抗6および7の各抵抗値は、オペアンプ8をアクティ
ブ状態に保つための値に設定される。そのため、オペア
ンプ8はアクティブ領域で動作する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電源をオン
状態にしたとき、トランジスタ9がオフ状態であると、
C点には電圧が発生しない。そのため、オペアンプ8の
反転入力端子8aおよび非反転入力端子8bにも電圧が
かからない。一方、オペアンプ8には、固有のオフセッ
ト電圧VOSが存在する。そして、オペアンプ8には、そ
のオフセット電圧VOSが、正のものや負のものがあり、
製品によってばらつきがある。反転入力端子8aを基準
としたとき、オフセット電圧VOSが負であるオペアンプ
8を使用すると、オペアンプ8の反転入力端子8aおよ
び非反転入力端子8bに電圧がかからなくても、非反転
入力端子8bの電位はオペアンプ8をアクティブ状態に
するのに必要な最低電位よりも高くなる。そのため、オ
ペアンプ8は、電源オンと同時に活性領域に入る。その
ため、トランジスタ9はオン状態となり、風速センサ1
は動作する。
状態にしたとき、トランジスタ9がオフ状態であると、
C点には電圧が発生しない。そのため、オペアンプ8の
反転入力端子8aおよび非反転入力端子8bにも電圧が
かからない。一方、オペアンプ8には、固有のオフセッ
ト電圧VOSが存在する。そして、オペアンプ8には、そ
のオフセット電圧VOSが、正のものや負のものがあり、
製品によってばらつきがある。反転入力端子8aを基準
としたとき、オフセット電圧VOSが負であるオペアンプ
8を使用すると、オペアンプ8の反転入力端子8aおよ
び非反転入力端子8bに電圧がかからなくても、非反転
入力端子8bの電位はオペアンプ8をアクティブ状態に
するのに必要な最低電位よりも高くなる。そのため、オ
ペアンプ8は、電源オンと同時に活性領域に入る。その
ため、トランジスタ9はオン状態となり、風速センサ1
は動作する。
【0009】しかしながら、反転入力端子8aを基準と
したとき、オフセット電圧VOSが正であるオペアンプ8
を使用した場合、オペアンプ8の反転入力端子8aおよ
び非反転入力端子8bに電圧がかからないと、非反転入
力端子8bの電位はオペアンプ8をアクティブ状態にす
るのに必要な最低電位よりも低くなる。そのため、オペ
アンプ8は活性領域に入らず、風速センサ1は動作しな
い。
したとき、オフセット電圧VOSが正であるオペアンプ8
を使用した場合、オペアンプ8の反転入力端子8aおよ
び非反転入力端子8bに電圧がかからないと、非反転入
力端子8bの電位はオペアンプ8をアクティブ状態にす
るのに必要な最低電位よりも低くなる。そのため、オペ
アンプ8は活性領域に入らず、風速センサ1は動作しな
い。
【0010】なお、オペアンプ8には、固有のバイアス
電流が流れる。この場合、図4(C)に示すように、ヒ
ータ用温度センサ2にはオペアンプ8の入力バイアス電
流IB1が流れ、温度補償用温度センサ3には入力バイア
ス電流IB2が流れる。そのため、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bには、それぞれ、
ヒータ用温度センサ2で発生する電圧Vq および温度補
償用温度センサ3に発生する電圧Vp が印加される。
電流が流れる。この場合、図4(C)に示すように、ヒ
ータ用温度センサ2にはオペアンプ8の入力バイアス電
流IB1が流れ、温度補償用温度センサ3には入力バイア
ス電流IB2が流れる。そのため、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bには、それぞれ、
ヒータ用温度センサ2で発生する電圧Vq および温度補
償用温度センサ3に発生する電圧Vp が印加される。
【0011】通常、温度補償用温度センサ3の抵抗値R
q は、ヒータ用温度センサ2の抵抗値Rp より大きい。
そのため、通常、電圧Vq は電圧Vp より大きくなる。
ところが、オペアンプの入力バイアス電流はタイプによ
り異なるが、およそ数十nA程度であり、抵抗値Rq は
1kΩ程度である。それに対して、入力オフセット電圧
は数mVであり、バイアス電流による発生電圧は、オフ
セット電圧に比べて小さい。そのため、オペアンプ8を
アクティブ状態にすることが難しく、風速センサ1は動
作しない。このように、バイアス電流を利用して風速セ
ンサ1を動作させることは困難である。
q は、ヒータ用温度センサ2の抵抗値Rp より大きい。
そのため、通常、電圧Vq は電圧Vp より大きくなる。
ところが、オペアンプの入力バイアス電流はタイプによ
り異なるが、およそ数十nA程度であり、抵抗値Rq は
1kΩ程度である。それに対して、入力オフセット電圧
は数mVであり、バイアス電流による発生電圧は、オフ
セット電圧に比べて小さい。そのため、オペアンプ8を
アクティブ状態にすることが難しく、風速センサ1は動
作しない。このように、バイアス電流を利用して風速セ
ンサ1を動作させることは困難である。
【0012】上述してきたように、図5に示す風速セン
サ1では、電源投入時において、オペアンプ8のオフセ
ット電圧のばらつきにより、動作不良となる場合があ
る。そのため、風速センサ1を確実に動作させるため
に、オフセット電圧が負であるオペアンプを選んで使用
する必要があった。
サ1では、電源投入時において、オペアンプ8のオフセ
ット電圧のばらつきにより、動作不良となる場合があ
る。そのため、風速センサ1を確実に動作させるため
に、オフセット電圧が負であるオペアンプを選んで使用
する必要があった。
【0013】それゆえに、この発明の主たる目的は、オ
フセット電圧のばらつきによる電源投入時の動作不良を
回避し、安定して動作するセンサを提供することであ
る。
フセット電圧のばらつきによる電源投入時の動作不良を
回避し、安定して動作するセンサを提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、センサ部を
含むブリッジ回路と、ブリッジ回路にその入力側が接続
されるオペアンプと、オペアンプの出力側に接続され、
ブリッジ回路にフィードバックするためのトランジスタ
とを含み、オペアンプの非反転入力端子に補償用コンデ
ンサまたはバイアス抵抗器を介して電源が接続された、
センサである。
含むブリッジ回路と、ブリッジ回路にその入力側が接続
されるオペアンプと、オペアンプの出力側に接続され、
ブリッジ回路にフィードバックするためのトランジスタ
とを含み、オペアンプの非反転入力端子に補償用コンデ
ンサまたはバイアス抵抗器を介して電源が接続された、
センサである。
【0015】
【作用】電源をオンにしたとき、補償用コンデンサまた
はバイアス抵抗器を介して接続された電源によって、オ
ペアンプの非反転入力端子の電位が過渡的に引き上げら
れる。そして、補償用コンデンサの静電容量またはバイ
アス抵抗器の抵抗値を適当に選択することにより、非反
転入力端子の電位がオフセット電圧よりも大きくなる時
間をオペアンプの動作時間より長くすることができる。
それにより、オペアンプはアクティブ状態となる。
はバイアス抵抗器を介して接続された電源によって、オ
ペアンプの非反転入力端子の電位が過渡的に引き上げら
れる。そして、補償用コンデンサの静電容量またはバイ
アス抵抗器の抵抗値を適当に選択することにより、非反
転入力端子の電位がオフセット電圧よりも大きくなる時
間をオペアンプの動作時間より長くすることができる。
それにより、オペアンプはアクティブ状態となる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、補償用コンデンサの
静電容量またはバイアス抵抗器の抵抗値を適当に選ぶこ
とにより、センサを確実に動作させることができる。し
たがって、オペアンプのオフセット電圧のばらつきによ
る電源投入時の動作不良を回避し、安定した動作を得る
ことができる。そのため、従来オフセット電圧が負のI
Cのみを選別して使用していたものを、無選別とするこ
とができる。したがって、IC単価をコストダウンする
ことができ、信頼性も高くなる。
静電容量またはバイアス抵抗器の抵抗値を適当に選ぶこ
とにより、センサを確実に動作させることができる。し
たがって、オペアンプのオフセット電圧のばらつきによ
る電源投入時の動作不良を回避し、安定した動作を得る
ことができる。そのため、従来オフセット電圧が負のI
Cのみを選別して使用していたものを、無選別とするこ
とができる。したがって、IC単価をコストダウンする
ことができ、信頼性も高くなる。
【0017】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】この発明のセンサの一例として、熱式風速セ
ンサについて説明する。図1は熱式風速センサの一実施
例を示す回路図である。この風速センサ10はヒータ用
温度センサ12を含む。さらに、風速センサ10は温度
補償用温度センサ14を含む。これらのヒータ用温度セ
ンサ12,温度補償用温度センサ14および2つの抵抗
16,18によってブリッジ回路20が形成される。ヒ
ータ用温度センサ12および温度補償用温度センサ14
としては、たとえば薄膜タイプのものが用いられる。
ンサについて説明する。図1は熱式風速センサの一実施
例を示す回路図である。この風速センサ10はヒータ用
温度センサ12を含む。さらに、風速センサ10は温度
補償用温度センサ14を含む。これらのヒータ用温度セ
ンサ12,温度補償用温度センサ14および2つの抵抗
16,18によってブリッジ回路20が形成される。ヒ
ータ用温度センサ12および温度補償用温度センサ14
としては、たとえば薄膜タイプのものが用いられる。
【0019】ブリッジ回路20のヒータ用温度センサ1
2側の出力端子は、オペアンプ22の反転入力端子22
aに接続される。また、ブリッジ回路20の温度補償用
温度センサ14側の出力端子は、オペアンプ22の非反
転入力端子22bに接続される。また、オペアンプ22
の非反転入力端子22bには、補償用コンデンサ24を
介して電源Vccが接続される。さらに、オペアンプ22
の出力端子22cは、トランジスタ26のベースに接続
される。このトランジスタ26のコレクタは電源Vccに
接続され、そのエミッタからの出力はブリッジ回路20
にフィードバックされる。
2側の出力端子は、オペアンプ22の反転入力端子22
aに接続される。また、ブリッジ回路20の温度補償用
温度センサ14側の出力端子は、オペアンプ22の非反
転入力端子22bに接続される。また、オペアンプ22
の非反転入力端子22bには、補償用コンデンサ24を
介して電源Vccが接続される。さらに、オペアンプ22
の出力端子22cは、トランジスタ26のベースに接続
される。このトランジスタ26のコレクタは電源Vccに
接続され、そのエミッタからの出力はブリッジ回路20
にフィードバックされる。
【0020】この風速センサ10では、ヒータ用温度セ
ンサ12に電流を流すことによって、ヒータ用温度セン
サ12が加熱させられる。このヒータ用温度センサ12
に気流が接触するとその熱が奪われ、ヒータ用温度セン
サ12の抵抗値が変化する。このヒータ用温度センサ1
2の抵抗値変化を検出することによって、風速が検出さ
れる。なお、温度補償用温度センサ14によって空気の
温度が測定され、空気の温度の違いによる風速の誤差が
補正される。
ンサ12に電流を流すことによって、ヒータ用温度セン
サ12が加熱させられる。このヒータ用温度センサ12
に気流が接触するとその熱が奪われ、ヒータ用温度セン
サ12の抵抗値が変化する。このヒータ用温度センサ1
2の抵抗値変化を検出することによって、風速が検出さ
れる。なお、温度補償用温度センサ14によって空気の
温度が測定され、空気の温度の違いによる風速の誤差が
補正される。
【0021】トランジスタ26がオン状態では、ヒータ
用温度センサ12の抵抗をRH ,温度補償用温度センサ
14の抵抗をRT ,抵抗16および18をそれぞれ
RA ,RB とすると、RA ・RT =RB ・RH なる関係
が成立している。
用温度センサ12の抵抗をRH ,温度補償用温度センサ
14の抵抗をRT ,抵抗16および18をそれぞれ
RA ,RB とすると、RA ・RT =RB ・RH なる関係
が成立している。
【0022】図2(A)は、電源を投入したとき、トラ
ンジスタ26がオフ状態のときのオペアンプ22の入力
部の等価回路を示す。このとき、非反転入力端子22b
の電位、すなわちD点の電位VD は図2(B)に示すよ
うに、過渡現象的に変化する。この場合、オペアンプ2
2およびトランジスタ26の動作時間以上で、VD >V
OSの条件が満足されれば、オペアンプ22は、強制的に
アクティブ状態となり、動作不良状態になることがな
い。
ンジスタ26がオフ状態のときのオペアンプ22の入力
部の等価回路を示す。このとき、非反転入力端子22b
の電位、すなわちD点の電位VD は図2(B)に示すよ
うに、過渡現象的に変化する。この場合、オペアンプ2
2およびトランジスタ26の動作時間以上で、VD >V
OSの条件が満足されれば、オペアンプ22は、強制的に
アクティブ状態となり、動作不良状態になることがな
い。
【0023】電源を投入したときのD点の電位VD は図
2(B)に示されるが、このときの電位VD の変化は次
式で表される。
2(B)に示されるが、このときの電位VD の変化は次
式で表される。
【0024】
【数1】
【0025】このとき、オペアンプ22およびトランジ
スタ26の動作時間TD =10μs,オフセット電圧の
最大値VOSmax =7mV,電源電圧Vcc=5V,温度補
償用温度センサ14の抵抗値RT =600Ωとして、補
償用コンデンサ24の静電容量CC を数式1より求める
と、CC =2500pFとなる。つまり、補償用コンデ
ンサ24の静電容量を2500pFに選ぶと、D点の電
位を10μsの間、7mV以上に保ことができ、オペア
ンプ22をアクティブ状態にすることができる。なお、
この風速センサ10は、信号の高周波的な使用を行って
いないので、2500pF程度の容量のコンデンサ挿入
による誤差は生じない。そのため、アクティブ動作時に
は悪影響を及ぼさない。
スタ26の動作時間TD =10μs,オフセット電圧の
最大値VOSmax =7mV,電源電圧Vcc=5V,温度補
償用温度センサ14の抵抗値RT =600Ωとして、補
償用コンデンサ24の静電容量CC を数式1より求める
と、CC =2500pFとなる。つまり、補償用コンデ
ンサ24の静電容量を2500pFに選ぶと、D点の電
位を10μsの間、7mV以上に保ことができ、オペア
ンプ22をアクティブ状態にすることができる。なお、
この風速センサ10は、信号の高周波的な使用を行って
いないので、2500pF程度の容量のコンデンサ挿入
による誤差は生じない。そのため、アクティブ動作時に
は悪影響を及ぼさない。
【0026】また、図1に示す風速センサ10におい
て、放電電流によるストレスを回避するため、たとえば
図3に示すように、補償用コンデンサ24に直列に保護
抵抗器28を接続することも可能である。
て、放電電流によるストレスを回避するため、たとえば
図3に示すように、補償用コンデンサ24に直列に保護
抵抗器28を接続することも可能である。
【0027】図4はこの発明の他の実施例としての風速
センサを示す回路図である。この実施例では、補償用コ
ンデンサ24の代わりにバイアス抵抗器25を使用して
いる。バイアス抵抗器25の働きにより、非反転入力端
子22bには、電源オンと同時に、トランジスタ26の
オン・オフ状態にかかわらず、Vccをバイアス抵抗器2
5および温度補償用温度センサ14にて分圧した電位が
加わり、当電位がVOSより大となるようにバイアス抵抗
器25の抵抗値を設定すれば、オフセット電圧のばらつ
きによる電源投入時の動作不良を回避することができ
る。
センサを示す回路図である。この実施例では、補償用コ
ンデンサ24の代わりにバイアス抵抗器25を使用して
いる。バイアス抵抗器25の働きにより、非反転入力端
子22bには、電源オンと同時に、トランジスタ26の
オン・オフ状態にかかわらず、Vccをバイアス抵抗器2
5および温度補償用温度センサ14にて分圧した電位が
加わり、当電位がVOSより大となるようにバイアス抵抗
器25の抵抗値を設定すれば、オフセット電圧のばらつ
きによる電源投入時の動作不良を回避することができ
る。
【0028】このように、この発明によれば、オフセッ
ト電圧のばらつきによる電源投入時の動作不良を回避
し、風速センサ10を安定して動作させることができ
る。そのため、従来オフセット電圧が負のICのみを選
別して使用していたものを、無選別とすることができ
る。したがって、IC単価をコストダウンすることがで
きる。さらに、オフセット電圧の経時的な変動を予測し
て補償用コンデンサ24の静電容量またはバイアス抵抗
器25の抵抗値を設定することができるため、風速セン
サ10の信頼性を高くすることができる。
ト電圧のばらつきによる電源投入時の動作不良を回避
し、風速センサ10を安定して動作させることができ
る。そのため、従来オフセット電圧が負のICのみを選
別して使用していたものを、無選別とすることができ
る。したがって、IC単価をコストダウンすることがで
きる。さらに、オフセット電圧の経時的な変動を予測し
て補償用コンデンサ24の静電容量またはバイアス抵抗
器25の抵抗値を設定することができるため、風速セン
サ10の信頼性を高くすることができる。
【0029】上述の風速センサ10では、単一の電源で
動作させる単電源方式を採用したが、複数の電源電圧を
有する両電源方式を採用した場合にも、この発明は通用
可能である。したがって、両電源方式を採用した風速セ
ンサにおいても、オフセット電圧のばらつきによる電源
投入時の動作不良を回避し、安定した動作を得ることが
できる。
動作させる単電源方式を採用したが、複数の電源電圧を
有する両電源方式を採用した場合にも、この発明は通用
可能である。したがって、両電源方式を採用した風速セ
ンサにおいても、オフセット電圧のばらつきによる電源
投入時の動作不良を回避し、安定した動作を得ることが
できる。
【図1】この発明の一実施例としての風速センサを示す
回路図である。
回路図である。
【図2】(A)は図1に示す風速センサのオペアンプ入
力部の等価回路図であり、(B)は電源を投入したとき
のオペアンプの非反転入力端子の電位の変化を示すグラ
フである。
力部の等価回路図であり、(B)は電源を投入したとき
のオペアンプの非反転入力端子の電位の変化を示すグラ
フである。
【図3】図1に示す風速センサの変形例の要部を示す回
路図である。
路図である。
【図4】この発明の他の実施例としての風速センサを示
す回路図である。
す回路図である。
【図5】この発明の背景となる従来例としての熱式風速
センサを示し、(A)はその平面図であり、(B)はそ
の定温度法による基本回路の一例を示す回路図であり、
(C)はオペアンプのバイアス電流とオフセット電圧と
の関係を説明するための部分回路図である。
センサを示し、(A)はその平面図であり、(B)はそ
の定温度法による基本回路の一例を示す回路図であり、
(C)はオペアンプのバイアス電流とオフセット電圧と
の関係を説明するための部分回路図である。
10 風速センサ 12 ヒータ用温度センサ 14 温度補償用温度センサ 20 ブリッジ回路 22 オペアンプ 24 補償用コンデンサ 25 バイアス抵抗器 26 トランジスタ 28 保護抵抗器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】なお、オペアンプ8には、固有のバイアス
電流が流れる。この場合、図4(C)に示すように、ヒ
ータ用温度センサ2にはオペアンプ8の入力バイアス電
流IB1が流れ、温度補償用温度センサ3には入力バイア
ス電流IB2が流れる。そのため、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bには、それぞれ、
ヒータ用温度センサ2で発生する電圧V p および温度補
償用温度センサ3に発生する電圧V q が印加される。
電流が流れる。この場合、図4(C)に示すように、ヒ
ータ用温度センサ2にはオペアンプ8の入力バイアス電
流IB1が流れ、温度補償用温度センサ3には入力バイア
ス電流IB2が流れる。そのため、オペアンプ8の反転入
力端子8aおよび非反転入力端子8bには、それぞれ、
ヒータ用温度センサ2で発生する電圧V p および温度補
償用温度センサ3に発生する電圧V q が印加される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
Claims (1)
- 【請求項1】 センサ部を含むブリッジ回路、 前記ブリッジ回路にその入力側が接続されるオペアン
プ、および前記オペアンプの出力側に接続され、前記ブ
リッジ回路にフィードバックするためのトランジスタを
含み、 前記オペアンプの非反転入力端子に補償用コンデンサま
たはバイアス抵抗器を介して電源が接続された、セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280595A JPH0593733A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280595A JPH0593733A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593733A true JPH0593733A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17627227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3280595A Withdrawn JPH0593733A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004340964A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Berkin Bv | 質量流量計 |
US8376671B2 (en) | 2007-08-06 | 2013-02-19 | Makino Milling Machine Co., Ltd | Tool holder |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3280595A patent/JPH0593733A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004340964A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Berkin Bv | 質量流量計 |
JP4709499B2 (ja) * | 2003-05-13 | 2011-06-22 | ベルキン ビーブイ | 熱式の質量流量計 |
US8376671B2 (en) | 2007-08-06 | 2013-02-19 | Makino Milling Machine Co., Ltd | Tool holder |
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