JPH0593011U - 積層インダクタ - Google Patents

積層インダクタ

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JPH0593011U
JPH0593011U JP4095392U JP4095392U JPH0593011U JP H0593011 U JPH0593011 U JP H0593011U JP 4095392 U JP4095392 U JP 4095392U JP 4095392 U JP4095392 U JP 4095392U JP H0593011 U JPH0593011 U JP H0593011U
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JP
Japan
Prior art keywords
conductor
coupling
conductor patterns
coil
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP4095392U
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English (en)
Inventor
繁 小宮山
昇 中島
幸里 後町
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Publication of JPH0593011U publication Critical patent/JPH0593011U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二つのコイル用導体パターン間の結合状態を
任意に設定し、所望の特性を得る。 【構成】 積層方向に軸を揃えて配置された二つのコイ
ル用導体パターン間に、導体膜を配置する。導体膜は、
中心部分に開口を具えており、この部分を磁束が通過し
て、二つのコイル用導体パターン間に結合が生じる。開
口の面積を変えることによって、二つの導体パターン間
の結合状態を任意に設定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、積層インダクタの構造に係るもので、特に、二つのコイル用導体パ ターン間の結合を利用する積層インダクタの結合を調整するための構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品の小型化、薄形化等の要求に伴い、インダクタの分野においても、巻 線を用いない積層インダクタの利用が考えられている。これは、磁性体層中に導 体パターンを接続しながら重畳させて周回するコイル用導体を形成したものであ る。磁性体だけでなく、高周波化にともなって、非磁性体の積層体を用いるもの もある。
【0003】 インダクタは単独で用いられるだけでなく、二つのコイル間の結合を利用する 場合もある。図2(a)示すように、近接して配置された二つのコイル用導体の 間に誘導性の結合を生じさせるものである。高周波領域で用いられる空心コイル では、図3に示したように、コイル 31a、コイル 31bの間隔dを調整することに よって、二つのコイルの結合状態を変えることが一般的である。
【0004】 積層インダクタにおいても、利用される範囲が広がるにしたがって、結合を利 用するものの要求も出てくるが、これまで、二つの導体パターン間の結合を所望 の状態に設定する構造は考えられていなかった。したがって、積層体の材料、導 体パターンの間隔等の設定によって、一定の結合状態を得るしかなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、二つのコイル用導体間の結合状態を、導体パターンの寸法や材料の 選択によって決定する必要がない積層インダクタを提供するものである。すなわ ち、同じ材料、同じ寸法の導体パターンであっても、任意に結合状態を設定でき る積層インダクタが得られる構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、二つの導体パターン間に導体膜を介在させることによって、上記の 課題を解決するものである。
【0007】 すなわち、絶縁体層と導体層が交互に積層され、絶縁体層中を端部が接続され て積層方向に重畳して周回するコイル用導体パターンを具えた積層インダクタに おいて、絶縁体層中に積層方向に軸を揃えて配置された二つのコイル用導体パタ ーンを具え、それらの導体パターン間に、中央に開口を有する導体膜を具えたこ とに特徴を有するものである。
【0008】
【作用】
二つのコイル用導体の間の導体膜の開口の形状、寸法によって、通過する磁束 の数を変えることができ、これによって、二つのコイル用導体間の結合状態を任 意に設定することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例について説明する。
【0010】 図1は、本考案の実施例を示す(a)は正面断面図、(b)は平面図である。 フェライトを主成分とする磁性体層内に周回する導体パターン11a、11bが形成 されている。この積層体は、磁性体層と導体層を交互に導体パターンの端部を接 続しながら印刷するか、磁性体グリーンシートに導体パターンを印刷したものを 積層するとともに導体パターンはシートのスルーホールを介して接続する方法の いずれによっても形成できる。それぞれの導体パターン11a、11bは電流を印加 すれば導体パターンの周囲に磁束が生じ、内周と外周を回る磁路が形成される。
【0011】 それぞれのインダクタとなる導体パターン11a、11bで生じる磁束は、他方の 導体パターンの部分にまで回るようになると、二つの導体パターンすなわちイン ダクタ間に結合が生じる。本考案による積層インダクタにおいては、導体パター ン11a、11b間に導体膜13が形成されている。この導体膜13は中央部に開口14を 有しており、また、積層体の端部まで及ばないように形成してある。
【0012】 導体パターンで生じて他方の導体パターンと結合する磁束は、導体膜13の開口 14を通り、また積層体の周囲を回って戻る磁路を形成することになる。この導体 膜13の開口14が狭いと、通過する磁束も少なくなり、それによって結合も弱くな る。逆に、開口14を大きくすると通過する磁束も増え、結合を強くすることもで きる。
【0013】 積層インダクタの製造時に、この開口14のサイズを含む導体層13の形状、寸法 を選択すれば、同じインダクタ間であっても結合状態を選択することができる。
【0014】 なお、導体パターン間の導体膜は、アース電位に接続してもよい。その場合に は、コイル用導体パターンと異なる位置に導体パターンを引き出し、端子に接続 すればよい。また、図2の(a)に示したような、二つの独立したインダクタ間 の結合調整だけでなく、図2(b)のように、中間タップで分けられた二つのイ ンダクタ間の結合の調整にも利用できる。
【0015】 上記の例は、磁性体を積層した積層インダクタを示したが、非磁性体を用いた 積層インダクタにも同様に利用できる。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、インダクタ用の導体パターン間の結合を導体膜の形状、寸法 によって任意に設定することができる。
【0017】 また、材料を変えたり、導体パターンの形状、サイズを変える必要もなく、同 じマスクを用いて導体パターンが形成できるので、工数およびコストの面でも有 利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の(a)は正面断面図、
(b)は平面図
【図2】 インダクタの結合状態の等価回路図
【図3】 従来のインダクタの正面図
【符号の説明】
11:導体パターン 13:導体膜 14:開口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体層と導体層が交互に積層され、絶
    縁体層中を端部が接続されて積層方向に重畳して周回す
    るコイル用導体パターンを具えた積層インダクタにおい
    て、絶縁体層中に積層方向に軸を揃えて配置された二つ
    のコイル用導体パターンを具え、それらの導体パターン
    間に、中央に開口を有する導体膜を具えたことを特徴と
    する積層インダクタ。
JP4095392U 1992-05-22 1992-05-22 積層インダクタ Pending JPH0593011U (ja)

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JP4095392U JPH0593011U (ja) 1992-05-22 1992-05-22 積層インダクタ

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JP4095392U JPH0593011U (ja) 1992-05-22 1992-05-22 積層インダクタ

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JPH0593011U true JPH0593011U (ja) 1993-12-17

Family

ID=12594865

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JP4095392U Pending JPH0593011U (ja) 1992-05-22 1992-05-22 積層インダクタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340586A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Murata Mfg Co Ltd 積層型電子部品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02224313A (ja) * 1989-02-27 1990-09-06 Murata Mfg Co Ltd Lc複合部品

Patent Citations (1)

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