JPH0592987A - 4′−デメチルエピポドフイロトキシングリコシド類 - Google Patents

4′−デメチルエピポドフイロトキシングリコシド類

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JPH0592987A
JPH0592987A JP3097100A JP9710091A JPH0592987A JP H0592987 A JPH0592987 A JP H0592987A JP 3097100 A JP3097100 A JP 3097100A JP 9710091 A JP9710091 A JP 9710091A JP H0592987 A JPH0592987 A JP H0592987A
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xylopyranosyl
demethyl
epipodophyllotoxin
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    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 (式中、Rはβ−D−リボピラノシル、過アシルβ−D
−リボピラノシル、β−D−キシロピラノシル、過アシ
ルβ−D−キシロピラノシル、α−D−キシロピラノシ
ル、過アシルα−D−キシロピラノシル、α−D−アラ
ビノピラノシル、3,4−O−(C1〜C4)アルキリデ
ン−D−リボピラノシル、2−O−アシル−3,4−O−
(C1〜C4)アルキリデン−D−リボピラノシル、及び
β−D−リボフラノシルからなる群から選ばれるペント
ースであり;Pは水素あるいは−PO32 又はその薬
学的に許容できる塩である)を有する4′−デメチルエ
ピポドフィロトキシングリコシド。 【効果】 この化合物は抗腫瘍化合物として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は新規抗腫瘍化合物、それらの腫
瘍増殖の阻止における使用、及びそれらを含む薬学的組
成物に関する。より詳しくは、新規化合物は4′−デメ
チルエピポドフィロトキシングリコシドの誘導体であ
る。エトポシド及びテニポシドは4′−デメチルエピポ
ドフィロトキシングルコシドの2つの誘導体である。種
々の癌の治療におけるエトポシド及びテニポシドの臨床
効力は十分に示され、エトポシドは現在米国において小
細胞肺癌及び精巣癌の治療に対して承認されている。エ
トポシド及びテニポシドの有利な治療及び薬学的プロフ
ィルは同種類の他の活性類似体の探索における多くの活
動を刺激した。
【0002】エトポシド及びテニポシドの報告された類
似体及び誘導体の多くはD−グルコース部分を含むが、
異なる糖をもつ誘導体もまた知られている。3つのD−
ガラクトピラノシド類がジャーナル・オブ・メディシナ
ル・ケミストリー(J. Med.Chem.)、1971、10:
936〜40中に報告され、若干のL−グルコピラノシ
ド類がケミストリー・レターズ( Chem. Letter)、19
87、799〜802中に記載されている。1989年
9月1日に提出した我々の同時係属出願USSN401,
712号は4′−デメチルエピポドフィロトキシンアル
トロシド誘導体を開示している。
【0003】この領域における本発明者の精力的な研究
努力によりこゝに開示し、特許請求する新規類似体を得
るに至った。これらの新誘導体はヘキソースではなくペ
ントースを導入されていることで既知4′−デメチルエ
ピポドフィロトキシンクリコシド類とは区別される。該
新規化合物は動物実験モデル中で実験白血病に対して良
好な活性を示すものである。
【0004】
【発明の概要】本発明は式I:
【0005】
【化2】 (式中、Rはβ−D−リボピラノシル、過アシルβ−D
−リボピラノシル、β−D−キシロピラノシル、過アシ
ルβ−D−キシロピラノシル、α−D−キシロピラノシ
ル、過アシルα−D−キシロピラノシル、α−D−アラ
ビノピラノシル、3,4−O−(C1 〜C4)アルキリデ
ン−D−リボピラノシル、2−O−アシル−3,4−O−
(C1 〜C4)アルキリデン−D−リボピラノシル、及び
β−D−リボフラノシルからなる群から選ばれるペント
ースであり;Pは水素、あるいは−PO32又はその
薬学的に許容できる塩である)の化合物を提供する。ま
た本発明により式Iの化合物及び薬学的に許容できる担
体を含む薬学的組成物が提供される。
【0006】本発明の他の観点は宿主に式Iの化合物の
抗腫瘍有効量を投与することを含む哺乳動物宿主中の腫
瘍増殖を阻止する方法を提供する。明細書及び特許請求
の範囲中に用いた「アシル」という語は、特に注釈を加
えない限り1〜5個の炭素原子をもつアルカノイル、ベ
ンゾイル、炭素鎖が1〜5個の炭素原子をもつフェニル
アルカノイルを包含し;「薬学的に許容できる塩」には
アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、及び
第三級アミン例えばトリエチルアミン、トリメチルアミ
ン、ピリジンなどとの塩基塩が含まれ;「アルキリデ
ン」には直鎖及び枝分れ炭素鎖が含まれる。
【0007】本発明の好ましい態様は糖部分Rがβ−D
−リボピラノシル、過アシルβ−D−リボピラノシル、
3,4−O−(C1 〜C4)アルキリデン−D−リボピラ
ノシル及び2−O−アシル−3,4−O−(C1 〜C4)
アルキリデン−D−リボピラノシルから選ばれる式Iの
化合物を提供する。本発明の他の好ましい態様は糖部分
Rがβ−D−キシロピラノシル及びα−D−キシロピラ
ノシルから選ばれる式Iの化合物を提供する。
【0008】本発明の他の好ましい態様はPが水素であ
る式Iの化合物を提供する。本発明のより好ましい態様
はRがβ−D−リボピラノシル、過アセチルβ−D−リ
ボピラノシル、β−D−キシロピラノシル、α−D−キ
シロピラノシル、及び3,4−O−(C1 〜C4)アルキ
リデン−D−リボピラノシルからなる群から選ばれる式
Iの化合物を提供する。
【0009】本発明の4′−デメチルエピポドフィロト
キシングリコシド類は4′−保護4′−デメチルエピポ
ドフィロトキシンと適当に保護された糖との縮合により
製造される。4′−保護4′−デメチルエピポドフィロ
トキシン類と当該技術において知られ、例えば4′−カ
ルボベンジルオキシ−4′−デメチルエピポドフィロト
キシン及びその製造が米国特許第3,524,844号中に
記載されている(カルボベンジルオキシは以後CBZと
して示す)。フェノール保護基の選択は特に制限される
ものでなく、当該技術においてよく知られた常法による
アシル誘導体例えばエステル類又は炭酸エステル類、エ
ーテル類、アセタール類などの形成を含むことができ
る。
【0010】糖出発物質は市販されているものである
か、又はそれらを次の文献操作により容易に製造するこ
ともできる。例えば、2,3,4−O−トリアセチルキ
シロピラノースはヘルツィッヒほか(Herzig and Nudelm
an)、カルボハイドレート・リサーチ(CarbohydrateRe
s.)、1986、153:162〜7中に記載された方
法により製造することができ;過アセチルアラビノピラ
ノースはエベリンほか(Evelyn and Hall)、カルボハイ
ドレート・リサーチ(Carbohydrate Res.)、1982、
100:55〜61中に記載された方法により製造し、
次いてヘルツィッヒ(Herzig) 法、前記、を用いて選択
的に脱アセチルすることができ;過アセチル−D−リボ
ースはツィンナー(H. Zinner)、ヘミッシェ・ベリヒテ
(Chem. Ber.) 、1950、83;153〜6に記載さ
れた方法により製造することができる。再言するが、糖
ヒドロキシ基に対する保護基の選択は特に制限されず、
他のアシル基例えばホルミル、アセチル、プロピオニル
及びベンゾイルが包含されることができる。α−及びβ
−アノマーの混合物又は個々のアノマーを糖出発物質と
して用いることができる。
【0011】糖とアグリコンとの縮合は反応不活性有機
溶媒例えば塩化メチレン又は塩化エチレン中で0℃以下
例えば約−10〜−25℃の温度で、触媒例えば三フッ
化ホウ素エチルエーテルの存在下に行なわれる。糖反応
物及び三フッ化ホウ素エチルエーテルはアグリコンに関
し少くとも等モル量で使用されるが;しかし好ましく
は、それらはアグリコンに関し約1.5〜約5当量の過剰
で使用される。反応時間は反応物の性質により数分〜約
2時間であることができる。三フッ化ホウ素エチルエー
テルの作用は第三級アミン例えばピリジン又はトリエチ
ルアミンを反応混合物に添加することにより停止させる
ことができる。
【0012】縮合生成物は、α−及びβ−グリコシドの
混合物である場合もあり、その場合に混合物を2つのア
ノマーに分離し、次いでそれぞれを脱保護するか、又は
アノマーの混合物を初めに脱保護し、次いで脱保護した
生成物を分離することもでき;その順序は特に制約され
るものではない。アノマーの分離は常法例えばカラムク
ロマトグラフィーにより効果的に行なうことができる。
糖ヒドロキシ保護基及びフェノール保護基はそれらを同
時に除去してもよいし、又は段階的に除去してもよい。
脱保護は普通の脱保護法を用いて行なうことができ、そ
の選択は用いた保護基の性質による。典型的な方法とし
ては水素化分解、酸又は塩基触媒加水分解、及び金属触
媒例えば亜鉛末又は酢酸亜鉛の存在下のアルコール分解
が含まれる。糖ヒドロキシ基がアシル基で保護される場
合、フェノール保護基の選択的除去により、Pが水素で
あり、Rが過アセチル化糖である式Iの化合物が得られ
る。ヒドロキシ保護アシル基の除去は、Pが水素であ
り、Rが脱アシル化されたペントースである式Iの化合
物が得られる。Pが水素であってRが3,4−O−アル
キリデン−D−リボピラノースである式Iの化合物はリ
ボピラノシドと、1〜4個の炭素原子をもつアルデヒド
又はケトンあるいはそれらの低級アセタール又はケター
ルとの反応により得られる。反応は室温で反応不活性溶
媒例えば塩化メチレン又は塩化エチレンあるいはクロロ
ホルム中で、酸例えばスルホン酸例えばp−トルエンス
ルホン酸の存在下に行なわれる。
【0013】得られたPが水素である式Iの化合物はさ
らに誘導体化して相当する4′−ホスフェート(Pが−
PO3 2 である式Iの化合物)を得ることができる。
これはヒドロキシ基をそのリン酸エステルに転化する既
知方法の使用により達成することができる。そのような
方法には、Pが水素である式Iの化合物をホスホリル化
剤例えばオキシ塩化リンと反応させて次に加水分解して
リン酸エステル生成物を得ること;又は前者をジフェニ
ルクロロホスフェートと反応させ、次に水素化してリン
酸エステルを生成させることが含まれる。薬学的に許容
できる塩は酸を塩基例えばアルカリ金属炭酸塩、アルカ
リ金属炭酸水素塩又はアルカリ金属水酸化物で処理する
ことにより得ることができる。
【0014】
【生物学的活性】エトポシドの代表的なペントース誘導
体を試験管内毒性及びマウス中の生体内抗腫瘍活性につ
いて親化合物との比較試験を行った。 試験管内毒性 マウス黒色腫B16−F10細胞を、カナマイシン(6
0μg/ml)を含み、熱不活性化処理したウシ胎児血清
(10%)及び非必須アミノ酸(0.6%)を補足したイ
ーグル(Eagle)のMEM培地〔ニッスイ(Nissui) 製〕
中で5%CO2 インキュベーター中に加湿雰囲気下に3
7℃で増殖させ維持した。試験管内細胞毒性実験に対
し、指数増殖したB16−F10細胞を採取し、計数
し、培地中に2.0×104 細胞/mlの濃度に懸濁した。
細胞懸濁液(180μl )を96ウェルミクロタイター
プレートのウェル中に植え、24時間後に試験物質(2
0μl )をウェルに加え、プレートを72時間インキュ
ベートした。B16−F10細胞に対する細胞毒活性
は、生細胞をニュートラルレッド溶液で染色した後54
0nmで比色測定した。
【0015】生体内抗腫瘍活性 本発明の代表的な化合物をマウスP388リンパ球性白
血病に対して評価した。雌CDF1 マウスに白血病細胞
1.0×106 を腹腔内接種し(0日)、試験物質を1回
第1日にマウスに腹腔内投与した(QIDXI)。試験
した動物は45日間観察した。各群の中間生存時間(M
ST)を記録し、抗腫瘍活性を次式により計算したT/
C%値として示した: T/C%=(処置MST/対照MST)×100 125%以上のT/C%値を有する化合物は有意な抗腫
瘍活性を有すると考えた。生体内評価に対して単に最高
%T/C、並びに最高%T/Cを生じた用量が示されて
いる。
【0016】試験管内及び生体内試験結果は表1中に示
される。 表1. 試験管内細胞毒性及び生体内抗腫瘍活性 ─────────────────────── B16−F10に対する P388に対する 細 胞 毒 性 抗 腫 瘍 活 性 化合物 IC50, μg/ml 用量(mg/kg) 最高% T/C 化合物 D 18.0 30 130 化合物 E 4.0 120 171 化合物 F 1.0 60 181 化合物 G 2.5 120 152 化合物 H 0.53 30 150 化合物 I 2.3 10 140 化合物 K 28.0 10 125 エトポシド 0.21 120 188 試験結果は本発明の化合物が抗腫瘍化合物として有用で
あることを示している。従って本発明は式Iの抗腫瘍化
合物の有効腫瘍阻止量を、腫瘍をもつ宿主に投与するこ
とを含む哺乳動物腫瘍を阻止する方法を提供する。この
目的のために薬物は、通常の投与経路や、静脈内、筋肉
内、腫瘍内、動脈内、リンパ内及び経口により投与され
るがそれらに限定されるものではない。最も好ましい方
法は静脈内投与である。
【0017】本発明の他の観点は式Iの化合物及び薬学
的に許容できる担体を含む薬学的組成物を提供する。該
抗腫瘍組成物は所望投与経路に適する薬学的形態に調製
することができる。そのような組成物の例には経口投与
用固体組成物例えば錠剤、カプセル剤、丸剤、粉体及び
顆粒剤、経口投与用液体組成物例えば溶液、懸濁液、シ
ロップ剤又はエリキシル剤、並びに非経口投与用調製物
例えば無菌の溶液、懸濁液又は乳濁液が含まれる。それ
らはまた無菌の水、生理食塩水又は若干の他の無菌注射
可能媒質中に使用直前に溶解できる無菌の固体組成物の
形態に製造することができる。
【0018】所与哺乳動物宿主に対する最適投薬量及び
用法は当業者により容易に確認されることができる。も
ちろん、使用される実際の用量は配合された個々の組成
物、使用される個々の化合物、適用の方法並びに処置さ
れる個々の位置、宿主及び疾患によって変動することが
認められよう。年令、体重、性、食事、投与の時間、投
与の経路、排出の速度、患者の状態、薬物の組合わせ、
反応感受性及び疾患の重さを含めて薬物の作用を変化さ
せる多くの因子が考慮されよう。
【0019】以下の実施例は単に発明の例示を意味し、
決して発明の範囲を限定すると解すべきではなく、発明
の範囲は正に特許請求の範囲により規定される。 実施例1. 4′−O−CBZ−4′−デメチル−4−O
−(2,3,5−トリ−O−アセチル−β−D−リボピ
ラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物A)及び
4′−O−CBZ−4′−デメチル−4−O−(2,
3,4−トリ−O−アセチル−β−D−リボピラノシ
ル)エピポドフィロトキシン(化合物B)過アセチル−
D−リボース〔ツィンナー(Zinner., ヘミッシェ・ベ
リヒテ(Chem. Ber.)、1950、83:153〜6中に
記載された操作に従って調製した〕(1.8g、5.66ミ
リモル)のメタノール(40ml)中のかくはん溶液にア
ルミナ〔ウォルム(Woelm)−N−super I、18g〕を
加え、その懸濁液を8時間還流した。反応混合物を室温
まで冷却し、無機物質を濾去し、ジクロロメタンで洗浄
した。濾液を合わせて真空で濃縮すると2,3,5−ト
リ−O−アセチル−D−リボフラノースと2,3,4−
トリ−O−アセチル−D−リボピラノースとの混合物
(1.24g、79%)が淡黄色油状物質として得られ、
それを精製しないで次のグリコシド化にかけた。
【0020】メタノール溶媒和した4′−O−CBZ−
4′−デメチルエピポドフィロトキシン(470mg、0.
83ミリモル、使用前に真空で120℃で乾燥した)及
び前記トリ−O−アセチル−D−リボース(360mg、
1.3ミリモル)のジクロロエタン(40ml)中の冷却し
た(−15〜−20℃)溶液に、アルゴン下にBF3
Et2O(370μl 、3ミリモル)を加え、混合物を−
15〜−20℃で1時間かくはんした。トリエチルアミ
ン(0.5ml)を加えた後混合物を水で洗浄し、無水Na2
SO4 上で乾燥した。有機溶媒を真空で蒸発させ、生じ
た粗残留物(966mg)をシリカゲルカラム(CH2Cl2/Me
OH=100/1)により分離すると化合物A(138
mg、21%)、化合物B(264mg、40%)、及び化
合物A及びBの混合物(144mg、22%)が得られ
た。 化合物A UVλmax (MeOH)nm (ε) 292 (4,300).1 H NMR (CDCl3)δ 7.4 (5H, m,PhCH2OCO), 5.27 (1H,
m, 3″- H)* , 5.25(2H, s, PhCH2 OCO), 5.21 (1H, s
like,1″- H), 5.19(1H, d like, J = 7Hz,2″-H),4.36
(1H, m, 4″-H), 4.27(1H, m, 5″- H), 4.15 (1H, d
d, J = 5.5 &11.9 Hz, 5″- H), 2.11, 2.10, 2.07 (3H
x 3, s x 3, OAc x 3).* 用いたクオーテーションマーク(″)の前の数字は糖
部分上の位置を示す。
【0021】 元素分析、計算値(C40H40O17) : C 60.60, H 5.09. 測 定 値 : C 60.55, H 5.09. 化合物B IRνmax (KBr) cm-1 3500 (br.), 1770, 1750, 1600. UVλmax (MeOH)nm (ε) 292 (3,900).1 H NMR (CDCl3)δ 7.4 (5H, m,PhCH2OCO), 5.39 (1H,
t, J = 3.3Hz, 3″-H), 5.25 (2H, s, PhCH2 OCO), 5.1
6 (1H, m, 4″- H), 5.00 (1H, d, J = 4.4 Hz,
1″- H), 4.97 (1H, m, 2″- H), 3.92 (1H, m, 5″-
H), 3.77 (1H, d, J = 5.9 Hz, 5″- H), 2.11, 2.09,
2.03 (3H x 3,s x 3, OAc x 3). 元素分析、計算値(C40H40O17) : C 60.60, H 5.09. 測 定 値 : C 60.38, H 5.11. 実施例2. 4′−デメチル−4−O−(β−D−リボフ
ラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物D) A.4′−デメチル−4−O−(2,3,5−トリ−O
−アセチル−β−D−リボフラノシル)エピポドフィロ
トキシン(化合物C)の製造 化合物A(135mg、0.17ミリモル)のエタノール−
アセトン(4:1、25ml)中のかくはん溶液を10%
パラジウム炭素(135mg)の存在下に1気圧で2.5時
間水素化した。次いで触媒を濾去し、濾液を濃縮すると
表題の化合物(129mg、約100%)が油状物質とし
て得られ、それをエタノールから結晶化すると表題の化
合物58mgが無色結晶として得られた、融点123〜1
25℃、HPLCによる概算純度80%。 化合物C IRνmax (KBr) cm-1 3400 (br.), 1750, 1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 12,300), 285 (4,04
0).1 H NMR (CDCl3)δ 5.27 (1H, dd, J = 4.8, 7.3 Hz,
3″- H), 5.21 (1H, slike, 1″- H), 5.20 (1H, d li
ke, J = 4.8 Hz, 2″- H), 4.36 (1H, m,4″- H), 4.2
6 (2H, m, 5″- H). FAB - MS m/z 658 ( M+ ). B.4′−デメチル−4−O−(β−D−リボフラノシ
ル)エピポドフィロトキシン(化合物D)の製造 化合物C(40mg、0.06ミリモル)のメタノール(1
0ml)中の溶液に酢酸亜鉛二水和物(40mg)を加え、
混合物を一夜還流した。溶媒を蒸発させた後残留物をC
2Cl2/i-PrOH/AcOH(8:1:0.1)で希釈し、
水で洗浄し、無水 Na2SO4 上で乾燥した。有機溶媒を
真空で濃縮すると粗残留物が得られ、それをシリカゲル
カラム(CH2Cl2/MeOH=10/1)により精製する
と表題の化合物(19mg、59%)が無色油状物質とし
て得られた、融点253〜255℃、HPLCによる概
算純度95%。
【0022】IRνmax (KBr) cm-1 3400 (br.), 1760,
1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 11,200), 284 (3,75
0).1 H NMR (DMSO-d6)δ 5.06 (1H, d, J = 4.4, Hz, D2O e
xch., 2″- OH),4.98 (1H, s like, 1″- H), 4.81
(1H, d, J = 6.6 Hz, D2O exch.,3″- OH),4.73 (1H,
t, J = 5.7 Hz, D2O exch., 5″- OH), 3.94 (1H, m,
3″- H),3.82 (1H, m, 4″- H), 3.71 (1H, t like, J
= 5 Hz), 3.59(1H, m, 5″- H),3.42 (1H, dt, J = 6.
0 & 11.9 Hz, 5″- H). FAB - MS m/z 532 ( M+ ), 555 (M + Na )+ . 実施例3. 4′−デメチル−4−O−(2,3,4−O
−アセチル−β−D−リボピラノシル)エピポドフィロ
トキシン(化合物E) 実施例2、Aの操作に従って化合物B 350mg(0.4
4ミリモル)を水素化すると表題の化合物(306mg、
約100%)が無色固体として得られ、それをエタノー
ルから結晶化すると無色結晶が得られた、融点150〜
153℃、HPLCによる概算純度95%。
【0023】IRνmax (KBr) cm-1 3400 (br.), 1760,
1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 12,600), 285 (4,10
0).1 H NMR (CDCl3)δ 5.40 (1H, m, 3″- H), 5.16 (1H,
m, 4″- H), 5.01(1H,d, J = 4.4 Hz, 1″- H), 4.97
(1H, t, J = 3.7 Hz, 2″- H), 3.92 (2H, m,5″- H). FAB - MS m/z 658 ( M+ ). 元素分析、計算値(C32H34O15) : C 58.36, H 5.20. 測 定 値 : C 58.02, H 5.19. 実施例4. 4′−デメチル−4−O−(β−D−リボピ
ラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物F) 実施例2、Bの操作に従って化合物E60mg(0.09ミ
リモル)を脱アセチルすると表題の化合物(30mg、6
2%が無色固体として得られた、融点246〜248
℃、HPLCによる概算純度90%。
【0024】IRνmax (KBr) cm-1 3460 (br.), 1760,
1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 11,200), 285 (3,75
0).1 H NMR (DMSO-d6)δ 4.95 (1H, d, J = 6.2 Hz, D2O ex
ch., 2″- OH), 4.77(1H, d, J = 6.6 Hz, D2O exch.,
4″- OH), 4.75 (1H, d, J = 4.8 Hz, D2Oexch., 3″
- OH), 4.71 (1H, d, J = 5.5 Hz, 1″- H), 3.74 (1
H, dd, J =2.3 & 4.6 Hz, 3″- H), 3.58 (2H, m, 4″
- 及び 5″-H), 3.27 (2H, m, 2″- 及び 5″-H). FAB - MS m/z 532 ( M+ ), 555(M + Na )+ . 元素分析、計算値(C26H28O12) : C 58.64, H 5.30. 測 定 値 : C 58.55, H 6.16. 実施例5. 4′−デメチル−4−O−(3,4−O−エ
チリデン−β−D−リボピラノシル)エピポドフィロト
キシン(化合物G) 化合物F(90mg、0.17ミリモル)のジクロロメタン
(4ml)中のかくはん懸濁液にアセトアルデヒド(20
μl 、0.35ミリモル)及びp−トルエンスルホン酸
(7mg)を加え、室温で一夜かくはんした。混合物を水
で洗浄し、無水 Na2SO4 上で乾燥した。溶媒を真空で
濃縮し、生じた粗残留物(101mg)をシリカゲルカラ
ム(CH2Cl2/MeOH=20/1)により精製すると、
表題の化合物33mg(35%)がメタノールから無色結
晶として得られた、融点246〜249℃、HPLCに
よる概算純度85%。
【0025】IRνmax (KBr) cm-1 1760, 1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 238 (sh, 12,000), 286 (3,77
0).1 H NMR (CDCl3)δ 5.14 (1H, q, J = 4.8 Hz, 6″-
H), 5.08 (1H, d,J =5.9 Hz, 1″- H), 4.41 (1H, dd,
J = 4.0 & 7.0 Hz, 3″- H), 4.22 (1H,dt,J = 3.3 &
7.0 Hz, 4″- H), 3.80 (1H, dd, J = 3.3 & 12.8 H
z, 5″-H),3.75(1H, dd, J = 3.3 & 12.8 Hz, 5″- H),
3.68(1H, dt, J = 4.0 & 5.9 Hz, 2″- H), 2.30 (1H,
d, J = 5.9 Hz, D2O exch., 2″- OH), 1.50 (3H, d,
J = 4.8 Hz, 7″- Me). FAB - MS m/z 558 ( M+ ). 元素分析、計算値(C28H30O12・1/2H2O) : C 59.26, H
5.51. 測 定 値 : C 59.34, H 5.35. 実施例6. 4′−デメチル−4−O−(β−D−キシロ
ピラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物H)及び
4′−デメチル−4−O−(α−D−キシロピラノシ
ル)エピポドフィロトキシン(化合物I) A.4′−O−CBZ−4′−デメチル−4−O−
(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロピ
ラノシル)エピポドフィロトキシン及びその1″−α−
アノマ−の製造 2,3,4−トリ−O−アセチルキシロピラノース〔ハ
イツィッヒ(Heizig)、カルボハイドレート・リチーチ
(Carbohydrated Res.) 、1986、153:162〜
7の操作に従って製造した〕(490mg、1.78ミリモ
ル)及び4′−デメチル−4′−CBZ−エピポドフィ
ロトキシン(534mg)、1.0ミリモル)の乾燥1,2−
ジクロロエタン(40ml)中の冷(−15〜−20℃)
溶液にBF 3 − Et2O(0.50ml、4.0ミリモル)を加
え、混合物を同温度で30分間かくはんした。ピリジン
(0.4ml)を加えた後混合物を5%HCl及び水で洗浄
し、無水 Na2SO4 上で乾燥した。溶媒を除去した後残
留物をシリカゲルカラム(1%MeOH−CH2Cl2) でク
ロマトグラフを行なうと表題化合物のα−及びβ−アノ
マーの分離できない混合物631mg(80%)が得られ
た。
【0026】IRνmax (KBr) cm-1 1730 - 1770 (br),
1600.1 H NMR (CDCl3)δ 2.03, 2.10,及び 2.13(3H x 3, 各
s, COCH3 x 3), 3.07(6H, s, OCH3 x 2),5.15及び 5.40
(2H,各 d, J = 12 Hz, CH2 C6H5), 5.98(2H,s, OCH2O),
6.28 (2H, s, 2′,6′-H), 6.54 (1H,s, 6-H), 6.79
(1H, s, 5-H), 7.36 (5H, s, CH2C6H5). B.4′−デメチル−4−O−(β−D−キシロピラノ
シル)エピポドフィロトキシン(化合物H)及び4′−
デメチル4−O−(α−D−キシロピラノシル)エピポ
ドフィロトキシン(化合物I)の製造 MeOH(30ml)中のAで製造されたα−及びβ−アノ
マーの混合物(600mg、0.75ミリモル)並びに酢酸
亜鉛二水和物(880mg、4ミリモル)の混合物をかく
はんして10時間還流し、混合物を蒸発乾固した。残留
物をCH2Cl2(30ml)及び酢酸(0.5ml)で希釈し、
水及びNaHCO3 水溶液で洗浄し、無水Na2SO4 上で
乾燥した。溶媒を除去した後残留物をシリカゲルカラム
(10%MeOH−CH2Cl2)でクロマトグラフを行なう
とトリオール261mg(52%)がα−及びβ−アノマー
の混合物として得られた。酢酸エチル(10ml)中のこ
のトリオール(86mg、0.13ミリモル)を10%パラ
ジウム炭素(20mg)上で1気圧下に水素化した。触媒
を濾過により除去し、アセトンで洗浄した。濾液及び洗
液を蒸発乾固し、残留物をシリカゲルカラム(10%Me
OH−CH2Cl2) でクロマトグラフを行なうと化合物H
28mg(39%)及び化合物I 24mg(34%)が得
られた。 化合物H MP 244°- 247 ℃. IRνmax (KBr) cm-1 3400, 1760, 1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 11,420), 285 (3,70
0).1 H NMR (DMSO-d6)δ 4.98 (1H, d, J = 4.8 Hz, 2″-
OH), 4.97 (1H,d, J= 5.2 Hz, 4″- OH), 4.95 (1H,
d, J = 4.8 Hz, 3″- OH), 4.38 (1H, d, J= 7.3 Hz,
1″- H ), 3.75 (1H, dd, J = 5.4 & 11.1 Hz, 5″-
Heq), 3.28(1H, m, 4″- H), 3.1 (2H, m, 3″,5″-
Hax), 2.98 (1H, m, 2″- H). FAB - MS m/z 532 8 ( M+ ). 化合物I MP 260°- 263 ℃. IRνmax (KBr) cm-1 3400, 1760, 1610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 240 (sh, 10,100), 285 (3,30
0).1 H NMR (DMSO-d6)δ 5.01 (1H, d, J = 7.7 Hz, 2″-
OH), 4.87 (1H,d, J= 4.8 Hz, 4″- OH), 4.82 (1H,
d, J = 4.2 Hz, 1″- H), 4.78 (1H, d, J= 4.0 Hz,
3″- OH), 3.43 (1H, m, 5″- H), 3.1-3.3(4H, m,
2″,3″,4″,5″- H). FAB - MS m/z 532 ( M+ ), 555(M+ Na)+ . 実施例7. 4′−デメチル−4−O−(α−D−アラビ
ノピラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物K) A.4′−O−カルボベンジルオキシ−4′−デメチル
−4−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−D−ア
ラビノピラノシル)エピポドフィロトキシン(化合物
J)の製造 過アセチル−D−アラビノース〔エベリン(Evelyn)、
カルボハイドレート・リサーチ(Carbohydrate Res.)、
1982、100:55〜61)に従って製造した〕
(3g、9.4ミリモル)及びアルミナ(50mg)のメタ
ノール(200 ml)中の懸濁液を5時間還流した。無機物
質を濾過した後、濾液を真空で濃縮すると2,3,4−
トリ−O−アセチル−D−アラビノピラノース(1.46
g、56%)が油状物質として得られた。
【0027】1H NMR (60 MHz, CDCl3)δ 4.9 - 5.5 (3
H, m), 3.7 - 4.4 (3H, m) , 3.40(1H, s, D2O exch.,
1 -OH), 2.1 (9H, s, 3 x OAc). 4′−デメチル−4′−CBZ−エピポドフィロトキシ
ン(567mg、1ミリモル)及び上記トリアセチルアラ
ビノース(360mg、1.3ミリモル)のジクロロエタン
(40ml)中の冷(−14℃)溶液にBF3 ・Et2
(370μl 、3ミリモル)を加え、反応混合物を−1
4℃で1時間かくはんした。反応をトリエチルアミン
(0.5ml)で停止させ、混合物を水で洗浄し、無水 Na2
SO4 上で乾燥した。有機溶媒を蒸発させると油状物質
(974mg)が得られ、それをシリカゲルカラム(CH
2Cl2/MeOH=50/1)でクロマトグラフを行ない、
化合物J252mg(31%)が無色粉末として得られ
た。
【0028】1H NMR (80 MHz, CDCl3)δ 7.2 - 7.5 (5
H, m, PhCH2OCO), 7.00 (1H, s, 5- H), 6.47 (1H, s,
8-H), 6.26 (2H, s, 2′,6′- H), 5.96 (2H, s, 0CH
2O),5.25 (2H, s, PhCH2 OCO), 5.12 (1H, d, J = 3 Hz,
4-H), 3.9 - 5.1 (9H, m),3.68 (6H, s, 3′,5′- OM
e), 3.3 (1H, m, 2 - H), 2.90 (1H, m, 3 - H),2.14,
2.06, 及び 2.00 (3H x 3,各 s, 3 x OAc). FAB - MS m/z 793 (M + 1)+ . B.4′−デメチル−4−O−(α−D−アラビノピラ
ノシル)エピポドフィロトキシン(化合物K)の製造 化合物J(250mg、0.3ミリモル)及び酢酸亜鉛(5
0mg)のメタノール(20ml)中の懸濁液をかくはんし
て2時間還流した。反応混合物を真空で濃縮すると脱ア
セチル生成物が粗固体として得られ、それを精製するこ
となく次の水素化分解にかけた。
【0029】前記粗固体のエタノールアセトン(4:
1、10ml)中のかくはん溶液を10%Pd−C(200
mg)の存在下に1気圧で一夜水素化した。次いで触媒を
濾去し、濾液を真空で濃縮すると粗固体(245mg)が
得られ、それをシリカゲルカラム(CH2Cl2/MeOH=
20/1)でクロマトグラフを行なうと表題化合物88
mg(55%)が得られた、融点258〜260℃、HP
LCによる概算純度95%。
【0030】IRνmax (KBr) cm-1 3400 (br.), 1760, 1
610. UVλmax (MeOH)nm (ε) 238 (sh, 13,200), 285 (4,30
0).1 H NMR (DMSO-d6)δ 5.19 (1H, d, J = 3.9 Hz, D2O ex
ch., 2″- OH), 4.72(1H, d, J = 5.1 Hz, D2O exch.,
3″- OH), 4.56 (1H, d, J = 3.8 Hz, D2Oexch., 4″-
OH), 4.12 (1H, d, J = 6.8 Hz, 1″- H), 3.82(1H, d
d, J =2.5& 12.0 Hz, 5″- H), 3.64 (1H, br.s, 4″-
H), 3.50 (1H, d like, J = 12.0Hz, 5″- H), 3.33
(2H, m, 2″,3″- H). FAB - MS m/z 532 ( M+ ).

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、Rはβ−D−リボピラノシル、過アシルβ−D
    −リボピラノシル、β−D−キシロピラノシル、過アシ
    ルβ−D−キシロピラノシル、α−D−キシロピラノシ
    ル、過アシルα−D−キシロピラノシル、α−D−アラ
    ビノピラノシル、3,4−O−(C1 〜C4)アルキリデ
    ン−D−リボピラノシル、2−O−アシル−3,4−O−
    (C1 〜C4)アルキリデン−D−リボピラノシル、及び
    β−D−リボフラノシルからなる群から選ばれるペント
    ースであり;Pは水素、あるいは−O32 又はその薬
    学的に許容できる塩である)を有する化合物。
  2. 【請求項2】 Rがβ−D−リボピラノシル、過アシル
    β−D−リボピラノシル、3,4−O−(C1 〜C4)ア
    ルキリデン−D−リボピラノシル及び2−O−アシル−
    3,4−O−(C1 〜C4)アルキリデン−D−リボピラ
    ノシルからなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 Rがβ−D−キシロピラノシル及びα−
    D−キシロピラノシルから選ばれる、請求項1に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 4′−デメチル−4−O−(β−D−リ
    ボフラノシル)エピポドフィロトキシンである、請求項
    1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 4′−デメチル−4−O−(2,3,4
    −トリ−O−アセチル−β−D−リボピラノシル)エピ
    ポドフィロトキシンである、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 4′−デメチル−4−O−(β−D−リ
    ボピラノシル)エピポドフィロトキシンである、請求項
    1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 4′−デメチル−4−O−(3,4,−
    O−エチリデン−β−D−リボピラノシル)エピポドフ
    ィロトキシンである、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 4′−デメチル−4−O−(β−D−キ
    シロピラノシル)エピポドフィロトキシンである、請求
    項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 4′−デメチル−4−O−(α−D−キ
    シロピラノシル)エピポドフィロトキシンである、請求
    項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 4′−デメチル−4−O−(α−D−
    アラビノピラノシル)エピポドフィロトキシンである、
    請求項1に記載の化合物。
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