JPH059290A - ポリフエニレンエーテルの製造方法及び樹脂組成物 - Google Patents

ポリフエニレンエーテルの製造方法及び樹脂組成物

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JPH059290A
JPH059290A JP3349457A JP34945791A JPH059290A JP H059290 A JPH059290 A JP H059290A JP 3349457 A JP3349457 A JP 3349457A JP 34945791 A JP34945791 A JP 34945791A JP H059290 A JPH059290 A JP H059290A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 水に対して不混和性の溶媒、アルカリ水溶
液、相間移動剤、及び分子量を調節する量の、アミン窒
素原子上に少なくとも1個の水素原子を有するアミンの
存在下で2,6−ジアルキル−4−ハロフェノールを酸
素に曝すことによりポリフェニレンエーテルを製造す
る。 【効果】 かくして製造されるポリフェニレンエーテル
は、流動特性、色及び臭いが改善され、そしてスチレン
樹脂とのポリマーブレンドに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、調節された分子量のポリフェ
ニレンエーテルを製造するための重合方法及び触媒系に
関する。この方法により製造されるポリフェニレンエー
テルは、改良された流動特性及び他の有利な性質を有
し、そして熱可塑性成形ブレンドの成分として有用であ
る。
【0002】
【先行技術の概説】ポリフェニレンエーテル及びその製
造方法は当業界で公知であり、そしてヘイの米国特許第
3,306,874号及び同3,306,875号各明
細書を含む多数の文献に記載されている。その他の方法
が、バンドートの米国特許第3,365,422号、ベ
ネット及びクーパーの同3,639,656号、同3,
642,699号、同3,733,299号、同3,8
38,102号、同3,661,848号及び同4,0
92,294号、並びにオランダーの同4,083,8
28号各明細書に記載されている。
【0003】ポリフェニレンエーテルの製造に最も一般
的に用いられる方法には、酸素含有気体及び通常は金属
の塩又は錯体である触媒の存在下でのモノヒドロキシフ
ェノールの自己縮合が含まれる。
【0004】2,6−ジ−置換フェノール化合物の酸化
カップリングによるポリフェニレンエーテルの製造用
に、諸々の改良された触媒系が開発された。これらの系
は、前出の米国特許第4,092,294号明細書に開
示されている。この特許明細書には、銅化合物;2個の
アミノ窒素原子が少なくとも2個、そして3個以下の炭
素原子によって隔てられており、そしてアミノ窒素原子
が結合した炭素原子が脂肪族であるジアミン;第三級ア
ミン;及び臭化水素、アルカリ金属臭化物、アルカリ土
類金属臭化物、4−ブロモフェノール類及びこれらの混
合物から成る群から選ばれる臭素含有化合物;並びに所
定量の第一級又は第二級モノアミン、最も頻繁には式:
RNHR′[式中R及びR′は低級アルキル基である]
の第二級モノアミン;から成る触媒が開示されている。
【0005】公知の触媒系のいくつかをポリフェニレン
エーテルの製造に使用すると、ポリマー鎖の末端フェノ
ールのみでなく、鎖に沿った個々の非末端フェニレンエ
ーテル単位の位置のアミノメチル基にも第一級又は第二
級モノアミンが組み入れられる結果となる。従って、使
用するアミンの分子数と形成されるポリマー鎖数との間
には単純な化学量論比は存在しない。その上、これらの
多重アミノメチル基は、成形可能なブレンドの製造にお
ける様なポリフェニレンエーテルの熱加工の間に、臭気
性の分解生成物の供給源として働く可能性がある。
【0006】ポリフェニレンエーテルの製造方法のもう
1つの選択肢が、パーセク及びシャファー、ジャーナル
・オブ・ポリマー・サイエンス、パートC、ポリマー・
レターズ、24巻、439−446頁(1986年)
[Percec and Shaffer,J.Pol
ym.Sci.:Part C:Polymer Le
tters,vol.24,439−446(198
6)]に記載されている。この方法においては、4−ブ
ロモ−2,6−ジメチルフェノールがトルエン、水酸化
ナトリウム水溶液、相間移動触媒(テトラブチルアンモ
ニウム水素サルフェート)及び空気の存在下で重合され
る。この方法は金属の使用を回避しているが、分子量調
節の有効な手段を提供していない。
【0007】前記方法の全ては、信頼性を持って所定の
分子量を得るための適切な手段を提供していないという
不都合を有する。例えば、改良された流動特性を有し、
そして他のポリマーとブレンドし易いポリフェニレンエ
ーテルを得るために、制御された方法で分子量を制限し
得ることが所望される。ポリフェニレンエーテルの分子
量を調節する代表的な試みには、触媒対単量体(フェノ
ール)比、単量体供給速度及び酸素吸込速度を変化させ
ることが含まれていた。他の試みは、反応系に非溶媒を
加えてポリマーをある特定の分子量で沈殿させることに
焦点をあてた。これらの方法は労力を要し、調節が不十
分で、そしてしばしばポリマー採取の問題を引き起す。
【0008】その上、前記公知の銅及びマンガンの触媒
作用を受ける方法により製造される生成物は、反応の副
生物、即ち有色化合物である3,3′,5,5′−テト
ラアルキル−4,4′−ジフェノキノンにより汚染され
る傾向がある。この副生物は、通常ある程度ポリマー鎖
中に組み入れられ、2個のフェノール末端を有するポリ
マー鎖をもたらし、生成物組成を更に複雑化し、範囲の
拡大された、再現性に乏しい分子量分布を生ずる。更
に、前記方法により製造される生成物は、しばしば不純
物として重金属化合物(触媒残留物)の痕跡を含み、こ
れらの生成物を用いて製造されるブレンドの色、安定性
及び電気的性質を更に悪化させる。
【0009】本発明方法は分子量の調節を可能にし、そ
して調節された分子量、調節された窒素含量を有し、そ
してジフェノキノン、組み入れられたジフェノキノン構
造及び重金属化合物を本質的に含まない新規なポリフェ
ニレンエーテルの獲得を可能にする。この方法は、改良
され、そして一層再現性に富む流動特性を有し、そして
他の相容性熱可塑性樹脂と容易にブレンドされて、臭
い、色の少ない、改良された安定性及び改良された電気
的性質を有するブレンドを与える新規な、そして改良さ
れたポリフェニレンエーテルの獲得を可能にする。
【0010】
【発明の概要】前記目的は、実質的に水に対して不混和
性の溶媒;アルカリ水溶液;重合の触媒作用に有効な量
の相間移動剤;及び分子量調節に有効な量の、アミン窒
素原子上に少なくとも1個の水素原子を有し、この窒素
原子が更に脂肪族炭素原子のみに結合しているアミンの
存在下で、対応する2,6−ジアルキル−4−ハロフェ
ノールを酸素に曝すことによる本発明の改良されたポリ
(2,6−ジアルキルフェニレン)エーテルの製造方法
により達成される。この酸化による方法は、銅又はマン
ガン化合物等の重金属触媒の実質的不在下で行なわれ
る。
【0011】
【発明の詳述】組成物の観点において、本発明は、調節
された分子量及び良好な流動特性を有し、前記方法によ
るジフェノキノン、組み入れられたジフェノキノン構造
及び重金属汚染物質を本質的に含まない易加工性のポリ
(2,6−ジアルキルフェニレン)エーテルを提供す
る。また、本発明は良好な流動特性(易加工性)を有
し、低着色であり、そして金属汚染物質を含まないとい
う利点を有するこれらポリフェニレンエーテルのブレン
ドを提供する。
【0012】簡略化のために、本明細書において使用す
る「分子量」という用語は、数平均分子量と特に断わら
ない限り、「重量平均分子量(Mw)」を意味する。ポ
リフェニレンエーテル樹脂に関するMwの決定は、公知
の何れかの方法によることができる。簡便な方法は、ポ
リスチレン標準を用いるゲル透過クロマトグラフィーに
よる方法であり、例えば米国特許第4,477,651
号明細書を参照することができる。絶対数値を必要とし
ない場合、即ち相対重量平均分子量で十分な場合には、
この数値を以下に更に詳細に記載する様に所定樹脂の固
有粘度(I.V.)から決定することができる。
【0013】以下の説明により、本発明方法を行ない、
そして本発明の製品を製造する態様及びプロセス、並び
に本発明実施のベストモードを示す。
【0014】本発明方法には、複数の式:
【0015】
【化1】 の構造単位を含むポリフェニレンエーテルを製造するた
めの酸化重合が含まれる。前記各単位の夫々において、
各Q1 は夫々ハロゲン原子、第一級もしくは第二級低級
アルキル基(即ち7個までの炭素原子を含むアルキル
基)、フェニル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ
基、又は少なくとも2個の炭素原子がハロゲン原子と酸
素原子とを隔てているハロ炭化水素オキシ基であり、そ
して各Q2 は夫々水素原子、ハロゲン原子、第一級もし
くは第二級低級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル
基、炭化水素オキシ基、又はQ1 に関して定義した様な
ハロ炭化水素オキシ基である。本明細書において使用す
る「炭化水素オキシ基」という用語は、式: −O−(炭化水素基) の1価の成分を意味する。適切な第一級低級アルキル基
の例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブ
チル基、イソブチル基、n−アミル基、イソアミル基、
2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2,3−ジメチ
ルブチル基、2−、3−もしくは4−メチルペンチル基
及び対応するヘプチル基である。第二級低級アルキル基
の例は、イソプロピル基、sec−ブチル基及び3−ペ
ンチル基である。好ましくは、何れのアルキル基も枝分
れであるよりも直鎖である。最も頻繁には、各Q1 がア
ルキル基又はフェニル基、特に炭素数1乃至4のアルキ
ル基であり、そして各Q2 が水素原子である。本発明方
法により製造される好適なポリフェニレンエーテルは、
両方のQ1 基が1乃至8個の炭素原子を含む炭化水素基
であり、そしてQ2 が夫々水素原子であるか、又は1つ
のQ2 が水素原子であり、そしてもう1つのQ2 が1乃
至8個の炭素原子を含む炭化水素基であるものである。
とりわけ好適なポリフェニレンエーテルは、両方のQ1
がメチル基であり、そして少なくとも1個のQ2 が水素
原子であり、そして1個又は0個のQ2 がメチル基であ
るものである。好適なポリフェニレンエーテルは、4−
ハロ−2,6−ジメチルフェノール、又は4−ハロ−
2,6−ジメチルフェノールと4−ハロ−2,3,6−
トリメチルフェノールとの組合せの重合により製造され
るものである。ポリフェニレンエーテルの構造に関する
その他の説明は、例えば米国特許第4,806,602
号明細書に見られる。
【0016】かくして本発明方法により形成されるポリ
マーを、簡略化のために以下にポリフェニレンエーテル
と呼ぶが、該ポリフェニレンエーテルは前記で定義した
置換基を有するものと理解すべきである。
【0017】酸化重合用の出発物質であるフェノール
は、式:
【0018】
【化2】 [式中Xはハロゲン原子であり、好ましくは臭素原子又
は塩素原子である]で示される様に、4位の置換基Xと
共に同じ置換基Q1 とQ2 とを有するものである。これ
らのフェノールを本明細書において簡略化のために2,
6−ジ置換フェノールと記載した場合には、3位及び/
又は5位に前記で定義した様な1個又は2個の他の置換
基を有するものを包含することを意図している。
【0019】本発明方法に必要な酸素は、大気圧、大気
圧未満の又は大気圧を超える圧力の純酸素又は空気とし
て供給することができる。酸素は化学量論量で消費され
ないため、必要な条件は、酸素が反応混合物を曝す雰囲
気の主な成分として存在することだけである。約0.0
1%乃至100%の酸素濃度を使用することができる
が、しかし反応は低濃度である程遅く進行する。有利な
酸素濃度は、空気における濃度(約21%)である。空
気、酸素又は酸素含有気体を前記混合物を通して泡立て
ることもできるが、反応混合物を空気下で単にかくはん
するだけで十分である。本発明方法の実施に際して、溶
媒の量は臨界条件ではなく、溶媒がフェノール出発物質
用の液相を与えることのみが必要である。適切な溶媒
は、実質的に水に対して不溶性の、そして実質的に不活
性な有機溶媒の何れかであり、その例にはオクタン又は
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素及びベンゼン、トル
エン、キシレン、メチルナフタレン類、クメン、プソイ
ドクメン等の芳香族炭化水素などが包含される。溶媒
は、クロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、クロロ
トルエン、トリクロロベンゼン等で例示されるクロロ芳
香族溶媒などの塩素化耐アルカリ性溶媒であることがで
きる。前出のヘイの特許明細書に記載されている他の溶
媒を使用することもできる。しかし、反応媒体としてベ
ンゼン又はトルエン等の不活性芳香族溶媒を使用するの
が有利である。「不活性芳香族溶媒」という用語は、所
望する反応経路に参加せず、あるいはこれに悪影響を与
ない芳香族溶媒を意味する。
【0020】使用するアルカリは、フェノール出発物質
の若干のアニオンを与えるのに十分にアルカリ性である
実質的に水溶性の塩基の何れかであることができる。即
ち、適切なアルカリには、リチウム、ナトリウム及びカ
リウムの水酸化物又は炭酸塩で例示されるアルカリ金属
の水酸化物及び炭酸塩、並びに水酸化カルシウムが包含
される。テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の第
四級アンモニウム塩基を使用することもできる。しか
し、経済的であり、そして副反応がないことから、アル
カリ金属水酸化物が好適である。単量体(即ち2,6−
ジ−置換フェノール化合物)1モルあたりのアルカリ又
は他の強塩基の量は、単量体1モルあたり1モルを僅か
に超える量から、単量体1モルあたり約50モルまでの
範囲で変動することができ、好適な範囲は単量体1モル
あたり強塩基約5乃至約10モルである。
【0021】本発明方法において使用する相間移動剤
は、第四級ホスホニウム化合物又はクラウンエーテルで
あることもできるが、第四級アンモニウム化合物である
ことが有利である。第四級アンモニウム化合物の代表例
は、式: [N(R1 )(R2 )(R3 )(R4 )]+ - [式中R1 、R2 、R3 及びR4 は炭素原子1乃至24
個のアルキル、アラルキル又はアルケニル基であり、そ
してX- はアニオンである]の化合物である。好適なア
ニオンは、ハロゲン化物(臭化物又は塩化物等)、サル
フェート又はホスフェートである。
【0022】アンモニウム塩の混合物を使用することも
でき、そして好ましくは、R1 、R2 、R3 及びR4
換基中の炭素原子の総数は少なくとも10である。前記
第四級アンモニウム塩が反応の触媒作用をする濃度は、
前記有機反応溶媒を基準として50乃至10,000p
pmの範囲内であり、そして更に好ましくは前記有機反
応溶媒を基準として100乃至2000ppmである。
【0023】第四級アンモニウム化合物のアルキル置換
基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、
オクチル、デシル、セチル、ヘキサデシル及びこれらの
異性体であることができる。これらの基の混合物を使用
することもできる。前記アラルキル置換基(即ちアリー
ル基で置換されたアルキル基)には、ベンジル、フェネ
チル等の7乃至20個の炭素原子を含む基が含まれ得
る。前記アルケニル置換基には、1個又はそれ以上の二
重結合を含む炭素原子1乃至24個の直鎖及び枝分れ鎖
不飽和炭化水素基が包含される。
【0024】第四級アンモニウム化合物は周知であり、
そして多くが市販されている。例えば、カーク・オスマ
ー・エンサイクロペディア・オブ・ケミカル・テクノロ
ジー、第2版、第16巻、859−865頁、アーカズ
・アーマー・インダストリアル・カンパニイ(1956
年)[Kirk−Othmer Encycloped
ia of Chemical Technolog
y,2nd Edition,Vol.16,pp.8
59−865;Arquads,ArmourIndu
strial Co.(1956)]及びエー・エム・
シュワルツら、サーフェス・アクティブ・エージェン
ツ、第1巻、156−171頁(1949年)及び第2
巻、112−118頁(1958年)、インターサイエ
ンス・パブリッシャーズ[Schwartz,A.M.
et al.,SurfaceActive Agen
ts,Vol.I,pp.156−171,Inter
science Publishers(1949);
and Vol.II,pp.112−118(195
8)]を参照することができる。登録商標アドゲン(A
dogen)464[アルドリッチ・ケミカル・カンパ
ニイ(AldrichChemical Co.)]の
商品名で市販されている特に有用な物質は、メチルトリ
アルキル(炭素数8乃至10)アンモニウムクロリドの
組成を有している。
【0025】分子量を調節するアミンは、アミン窒素原
子上に少なくとも1個の水素原子を有し、この窒素原子
が窒素原子と直接結合したアリール置換基を持たないア
ミンである。その例は、モノ−及びジメチルアミン、モ
ノ−及びジエチルアミン、モノ−及びジプロピルアミ
ン、モノ−及びジブチルアミン、モノ−及びジ−sec
−プロピルアミン、モノ−及びジベンジルアミン、モノ
−及びジシクロヘキシルアミン、モノ−及びジエタノー
ルアミン、エチルメチルアミン、メチルプロピルアミ
ン、アリルエチルアミン、メチルシクロヘキシルアミ
ン、モルホリン、メチル−n−ブチルアミン、エチルイ
ソプロピルアミン、ベンジルメチルアミン、オクチルベ
ンジルアミン、オクチル−クロロベンジルアミン、メチ
ル(フェニルエチル)アミン、ベンジルエチルアミン、
ジ(クロロフェニルエチル)アミン、1−メチルアミノ
−2−フェニルプロパン、1−メチルアミノ−4−ペン
テン等の、脂環式アミンを包含する脂肪族アミンであ
る。即ち、炭化水素基がアリール基ではない限り、クロ
ロフェニル、ヒドロキシ又はアルコキシ等の非妨害性置
換基で置換されたものを包含する、モノ−又はジ−(炭
化水素基)アミンの何れをも使用することができる。
【0026】窒素原子上に2個の置換基が存在する場
合、それらが直接炭素−炭素結合により又は酸素原子等
の非妨害ヘテロ原子を通して一体結合して環を形成する
ことができる。好適な炭化水素基は、窒素原子に対して
α位で枝分れしていない炭素原子1乃至12個のアルキ
ル基であり、枝分れはアミンの分子量調節における効果
を減少させる。α位での第三級枝分れ(即ち第三級炭素
原子)は、アミンの効果を最も少なくする。そのほかに
好適なのは、アミン窒素原子に対してα位の炭素原子で
枝分れを持たない環状第二級アミンであり、モルホリ
ン、ピペリジン及びピロリジンがこの類型の好適なアミ
ンの例である。
【0027】分子量を調節する第一級又は第二級アミン
は、フェノール単量体1モルあたり1モル未満の量で存
在する必要がある。同量又はそれより多い量で存在する
と、ポリマーが形成されない。下限量は所望するポリマ
ーの最大分子量により決定されるが、しかし単量体1モ
ルあたり0.001モル未満の量を使用しても分子量の
増加が殆どない。アミンの好適な量は、単量体1モルあ
たり約0.005乃至約0.1モルである。
【0028】本発明方法は、先行技術の方法で使用され
た銅又はマンガン化合物等の重金属の実質的不在下で行
なう。しかし、偶然に前記金属の痕跡が例えば水又は他
の試薬中に存在しても、それらを取り除く必要はない。
【0029】反応温度は、塩基水溶液の凝固点から約沸
点まで広範であるが、好適な範囲は5℃乃至約80℃で
あり、最も好適な範囲は周囲温度乃至約60℃である。
【0030】反応時間は約10分乃至約100時間であ
り、好ましくは約1乃至50時間である。反応を単量体
(フェノール)のポリマーへの転化が約90乃至約95
%に達したときに終了するのが有利であり、前記転化率
は反応バッチ試料からのポリマーの単離、遊離したハロ
ゲン化物イオンの測定、赤外線、核磁気共鳴又は他の分
析手段により確認することができる。時間が長いと所望
しない過度の酸化が起こり、着色され、そして過度に窒
素原子に富むポリマー生成物が形成される。時間が短い
と転化は不十分となる。
【0031】本発明方法により、調節された分子量、低
い着色を有し、実質的に重金属含有物質を含まないポリ
フェニレンエーテル樹脂の獲得が可能となり、これらの
樹脂は合成熱可塑性樹脂とブレンドして、とりわけ低着
色、良好な安定性及び良好な電気的性質の有用なブレン
ドを製造するのに適している。流動特性は、銅又はマン
ガン塩触媒を用いて製造されたポリフェニレンエーテル
よりも優れている。更に、これらのポリフェニレンエー
テル樹脂は先行技術の樹脂のいくつかと比較して少ない
臭いを有するものと考えられる。
【0032】有用なプラスチック成形ブレンドを製造す
るために前記ポリフェニレンエーテル樹脂とブレンドす
るスチレン樹脂は周知であり、そして少なくとも25重
量%の、式:
【0033】
【化3】 [式中R1 及びR2 は炭素原子1乃至6個の(低級)ア
ルキル又はアルケニル基及び水素原子から成る群から選
ばれ、R3 、R4 、R5 及びR6 は水素原子、及び炭素
原子1乃至6個の(低級)アルキル及びアルケニル基か
ら成る群から選ばれ、あるいはR5 及びR6 は炭化水素
基と共に互いに結合してナフチル基を形成することがで
きる]の単量体から誘導される単位を含む。これらの化
合物は、第三級炭素原子を有する置換基を含まない。ス
チレンが、本発明において使用するスチレン樹脂の製造
に好適な単量体である。ポリフェニレンエーテルとスチ
レン樹脂との組成物が、シゼクの米国特許第3,38
3,435号明細書に記載されている。
【0034】スチレン樹脂は、式: R7 −C(H)n −−C(R8 )−−(CH2 m −R9 [式中破線は炭素−炭素単結合又は二重結合を表わし、
7 及びR8 は合同してC(=O)−O−C(=O)
(無水物)結合を表わし、R9 は水素原子、ビニル基、
並びに炭素原子1乃至12個のアルキル、アルケニル、
アルキルカルボン酸又はアルケニルカルボン酸から成る
群から選ばれ、nは炭素−炭素二重結合の位置に応じて
1又は2であり、そしてmは0乃至約10の整数であ
る]のα,β−不飽和環状無水物から誘導される単位を
含むことができる。前記無水物の例には、無水マレイン
酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物等が包含さ
れる。
【0035】これらのスチレン樹脂の物理的性質を高め
るために、周知技術に従ってゴムをスチレン樹脂の製造
に使用することができる。使用するゴムは、ポリブタジ
エンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ア
クリロニトリルゴム、エチレン−プロピレン共重合体、
天然ゴム、EPDMゴム、ポリスルフィドゴム、ポリウ
レタンゴム、エピクロロヒドリンゴム等であることがで
きる。
【0036】スチレン樹脂はホモポリマーであることが
でき、あるいは40乃至1重量部の前記α,β−不飽和
環状無水物、60乃至99重量部のスチレン化合物及び
0乃至25重量部、好ましくは5乃至15重量部のゴム
を含むことができる。好適なスチレン樹脂は、例えば約
5乃至15%のポリブタジエンゴムを含むポリスチレン
樹脂等の耐衝撃性ゴム変性ポリスチレンである。
【0037】更に、本発明方法により製造されるポリフ
ェニレンエーテル樹脂をその後他のポリマー又は共重合
体とブレンドして、これらの様々な混合物及び/又は共
重合体を形成し得るものと考えられる。こうした他のポ
リマー又は共重合体の非限定的な例は、ポリエステル、
ポリアミド、ポリイミド[例えばポリ(エーテルイミ
ド)]、ポリオレフィン、ポリカーボネート、コポリエ
ーテルエステル、及びスチレンとブタジエンとのブロッ
ク共重合体(ジ及びトリブロック)である。これらの材
料の製造の一般的な指針は、当業界で周知である。
【0038】これらの混合物及び共重合体、並びに前記
ポリフェニレンエーテル−スチレン樹脂ブレンドは、様
々な特性を付与する、あるいはそれを高める様々な他の
添加剤を含むことができる。添加剤の例は、難燃剤、滴
下防止剤、染料、顔料、着色材、潤滑剤、補強材、充填
材、帯電防止剤、熱安定剤、紫外線安定剤及び可塑剤で
ある。添加剤の有効な量は、通常、夫々組成物全体の重
量を基準として約0.1重量%乃至約50重量%の範囲
内である。
【0039】空気又は酸素と窒素以外の不活性気体との
混合物を使用することもできるが、本発明の新規な方法
は、好ましくは空気又は酸素を用いて行なう。
【0040】本発明方法を実施するためには、典型的に
は、かくはん手段及び熱除去手段を具備した適切な反応
槽に溶媒、強塩基溶液、第一級又は第二級アミン及び相
間移動触媒を装入する。酸素又は空気の流れを反応槽の
底部付近に導入し、あるいは反応混合物を酸素又は空気
下でかくはんし、そして単量体を約30乃至40分間に
亘って徐々に加える。重合を、好ましくは、フェノール
単量体の転化率が約90%の、しかし約95%を超えな
い値になるまで行なう。ポリマーを、非溶媒による沈殿
等の標準的な方法に従って反応混合物から採取すること
ができる。
【0041】本発明方法及び該方法用の触媒系の製造
を、以下の実施例により例証する。表示してある場合、
報告した固有粘度(I.V.)は、クロロホルム中、2
5℃の温度で求めたものであり、そしてdl/gの単位
で報告してある。酸−塩基滴定法により窒素分析を行な
った。
【0042】6M水酸化ナトリウム水溶液41.5ml
に4−ブロモ−2,6−ジメチルフェノール5.0gを
加え、そしてかくはん下、室温で完全に溶解させた。そ
の後、トルエン5ml、次いで相間移動触媒であるテト
ラブチルアンモニウム水素サルフェート0.4222g
をかくはん下で加えた。その後、ジ−n−ブチルアミン
0.019g及びトルエン36.5mlをかくはん下で
加えた。反応槽の全内容物を、その後空気中、室温で1
8乃至20時間かくはんした。この時間の後、残留苛性
ソーダを中和するために氷酢酸を加えた。水相と有機相
とを分離し、そして有機相をかくはんしたメタノールに
ゆっくりと加えてポリマーを有機相から単離した。沈殿
したポリマーをろ過により取り出し、メタノールで洗浄
し、そして真空中で乾燥させた。他の第一級及び第二級
アミンを用いて、同様の実験を行なった。これらの実験
により調製したポリマーの特性を、下記表にまとめた。
【0043】 ア ミ ン I.V.(dl/g) 窒素の重量% ピペリジン 0.23 0.081 モルホリン 0.14 0.11 tert−ブチルアミン 0.61 0.057 ジベンジルアミン 0.45 0.092 ジフェニルアミン 0.78 0.036 ジエチルアミン 0.34 −−− ジ−n−プロピルアミン 0.37 0.075 ジ−n−ブチルアミン 0.40 0.065 ジ−n−ペンチルアミン 0.46 0.089 ジ−n−ヘキシルアミン 0.35 −−− ジ−n−オクチルアミン 0.68 0.049 核磁気共鳴による前記ポリマー生成物の構造決定によ
り、先行技術の銅の触媒作用を受ける方法により製造さ
れるポリフェニレンエーテルとは対照的に、窒素原子が
末端基としてのみ組み入れられ、そして鎖の他の場所に
は組み入れられないことが示された。
【0044】様々な量のジ−n−ブチルアミンを用いた
以外は以上の実施例と同様にして、他の系列の実験を行
なった。分子量に約比例する固有粘度(I.V.)を、
本実験系列の生成物について決定した。結果を添付した
図面の図1にグラフにより示した。図中、縦座標は固有
粘度(IV、dl/g)であり、そして横座標は単量体
(M、4−ブロモ−2,6−ジメチルフェノール)のア
ミン(A、ジ−n−ブチルアミン)に対するモル比
([M]/[A])である。プロットによりIV対
[M]/[A]の対数関数的傾向が示唆され、そして一
般的な傾向は、単量体対アミンのモル比が低下すると、
生成物の分子量が低下することであった。単量体とアミ
ンとが等モル量であると、反応が完全に妨げられるもの
と考えられる。更に、本系列で調製したポリマー中の窒
素原子の重量%の[M]/[A]の関数としての関係に
より、分子量の[M]/[A]に対する関係が示され
た。核磁気共鳴がポリマー1分子あたり1個のみのアミ
ノ基を示すため、分子量は窒素百分率と反比例する筈で
ある。同一の実験系列からのデータをプロットした図2
により、ポリマー生成物中の窒素原子の重量%が、
[M]/[A]の上昇と共に約直線的に低下し、従って
分子量が[M]/[A]と反比例の関係で増加すること
が示された。この[M]/[A]の比を使用することに
より、生成物の分子量を調節し得ることが明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製造されるポリフェニレンエ
ーテルの固有粘度から把握される分子量の、本発明方法
で使用するアミンの相対濃度への依存性を示したグラフ
である。
【図2】本発明方法により製造されるポリフェニレンエ
ーテル中の窒素の重量%の、本発明方法で使用するアミ
ンの相対濃度の変化に対する関係を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
IV 固有粘度 [M]/[A] 単量体フェノールのモル量[M]のア
ミンのモル量[A]に対する比 N 窒素原子 Wt−% 重量%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQN 9167−4J LQP 9167−4J 77/00 LQV 9286−4J 79/08 LRC 9285−4J (72)発明者 ジエームス・ゴーデイー・ベネツト アメリカ合衆国、ニユーヨーク州、アルバ ニイ、コートランド・ストリート、610番 (72)発明者 マーク・レイモンド・デニーストン アメリカ合衆国、ニユーヨーク州、アルタ モント、ピー・オー・ボツクス221(番地 なし)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に水に対して不混和性の溶媒;ア
    ルカリ水溶液;重合の触媒作用に有効な量の相間移動
    剤;及び分子量を調節する量の、アミン窒素原子上に少
    なくとも1個の水素原子を有し、この窒素原子と結合し
    た炭素原子が脂肪族炭素原子であるアミン;の存在下
    で、対応する2,6−ジアルキル−4−ハロフェノール
    を酸素に曝すことを含むポリ−2,6−ジアルキルフェ
    ニレンエーテル樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 フェノールが4−ハロ−2,6−ジメチ
    ルフェノール、及び4−ハロ−2,6−ジメチルフェノ
    ールと4−ハロ−2,3,6−トリメチルフェノールと
    の混合物から選ばれる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ハロ基がクロロ基である請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 ハロ基がブロモ基である請求項2記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 アミンが、アルキル基がアミン窒素原子
    に対してα位で枝分れしていないモノアルキルアミン及
    びジアルキルアミンから選ばれる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 アミンが、アルキル基がアミン窒素原子
    に対してα位で枝分れしていないジアルキルアミンであ
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 アミンがジ−n−ブチルアミンである請
    求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 アミンが、アミン窒素原子に対してα位
    の炭素原子で枝分れしていない環状アミンである請求項
    1記載の方法。
  9. 【請求項9】 アミンがモルホリンである請求項1記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 アミンがピペリジンである請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 アミンをフェノール1モルあたり0.
    001モルから、1モルに僅かに満たない量までの量で
    使用する請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミンをフェノール1モルあたり0.
    005乃至約0.1モルの量で使用する請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 アルカリが水酸化ナトリウムである請
    求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 アルカリがフェノール1モルあたり5
    乃至10モルの比で存在する請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 相間移動触媒が第四級アンモニウム化
    合物である請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 相間移動触媒が、アルキル基中に総数
    で少なくとも10個の炭素原子を含む第四級アンモニウ
    ム塩である請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 相間移動触媒がテトラブチルアンモニ
    ウム塩である請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 溶媒が芳香族炭化水素である請求項1
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 溶媒がトルエンである請求項1記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 約100乃至2000ppmの第四級
    アンモニウム相間移動触媒、溶媒量のトルエン、及び
    0.005乃至0.1モルの、アミン窒素原子上に少な
    くとも1個の水素原子を有し、この窒素原子と結合した
    炭素原子が脂肪族炭素原子であるアミンの存在下で、
    2,6−ジメチル−4−ブロモフェノール1モルあたり
    5乃至10モルの水酸化ナトリウムの存在下での前記
    2,6−ジメチル−4−ブロモフェノールの酸化重合を
    含む、調節された分子量を有するポリフェニレンエーテ
    ル樹脂の製造方法。
  21. 【請求項21】 実質的に水に対して不混和性の溶媒;
    アルカリ水溶液;重合の触媒作用に有効な量の相間移動
    剤;及び分子量を調節する量の、アミン窒素原子上に少
    なくとも1個の水素原子を有し、この窒素原子と結合し
    た炭素原子が脂肪族炭素原子であるアミン;から成る、
    4−ハロ−2,6−ジアルキルフェノールの酸化重合用
    の触媒系。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の方法により製造される
    ポリフェニレンエーテル。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のポリフェニレンエー
    テルのスチレン樹脂とのブレンド。
  24. 【請求項24】 請求項1記載の方法により製造される
    ポリフェニレンエーテルと;ポリエステル、ポリアミ
    ド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリカーボネート、
    コポリエーテルエステル、及びスチレンとブタジエンと
    のブロック共重合体から成る群から選ばれる少なくとも
    1種の他のポリマー又は共重合体と;を含む製品。
  25. 【請求項25】 請求項1記載の方法により製造される
    ポリフェニレンエーテルを含み、そしてそのほかに、有
    効な量の、難燃剤、滴下防止剤、染料、顔料、着色材、
    潤滑剤、補強材、充填材、帯電防止剤、熱安定剤、紫外
    線安定剤及び可塑剤から成る群から選ばれる少なくとも
    1種の添加剤を含む製品。
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